JP2010202169A - ハイブリッド車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機又はエンジンの過回転を防ぐことのできるハイブリッド車両用制御装置を提供する。
【解決手段】駆動輪RL,LLを回転駆動させるエンジンEngと、エンジンEng又は駆動輪RL,LLに回転駆動されて発電を行う発電機MG1と、発電機MG1で発電された電気を蓄えるバッテリ11と、バッテリ11に蓄えられた電気で作動し、駆動輪RL,LLを回転駆動させるモータMG2とを備えたハイブリッド車両に搭載され、エンジンEng、発電機MG1、バッテリ11及びモータMG2を制御するためのハイブリッド車両用制御装置であって、バッテリ11の状態が車両の制動又は停止した際に予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、蓄電量を超える状態にある場合に、車両の制動又は停止があったときは、クラッチ21を切り離して駆動輪RL,LLから発電機MG1又はエンジンEngへの入力回転を遮断し、発電機MG1又はエンジンEngの過回転を回避する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源としてエンジン及びモータを有するハイブリッド車両を制御するハイブリッド車両用制御装置に関する。
ハイブリッド車両として、車両の駆動輪を回転駆動させるエンジンと、エンジン又は駆動輪に回転駆動されて発電を行う発電機と、発電機で発電された電気が蓄えられるバッテリと、バッテリに蓄えられた電気で作動し、単独で又はエンジンと協働して駆動輪を回転駆動させるモータとを備えたものが知られている。
ハイブリッド車両では、発電機がモータとして機能する場合があり、逆にモータが発電機として機能する場合もある。すなわち、モータも発電機と捉えた場合、エンジン又は駆動輪に回転駆動されて発電を行なう上記発電機を第1の発電機と呼び、バッテリに蓄えられた電気で作動する上記モータを第2の発電機と呼ぶことができる。
そして、一般に上記のようなハイブリッド車両には、エンジン、発電機、バッテリ及びモータを制御するための制御装置が搭載されている。従来の制御装置においては、バッテリの状態を検出し、駆動軸に出力される動力が所望の動力となるように動力調整を行なう第2の電動発電機を、電力を発生する状態で動作させるとともに、エンジンの出力した動力の一部を用いて発電し得る第1の電動発電機を、電力を消費する状態で動作させる動作モードにあるか否かを判別していた。
具体的には、動作モードにあると判別されたときに、バッテリの状態が予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、肯定判別されたときに、バッテリと第1および第2の発電機との間の電気的な接続を遮断するとともに、第1の発電機を電力消費量が増大するように動作させていた。これにより、第2の発電機で発生した電力(逆起電力)は、バッテリに送られることなく、接続路によって第2の発電機と接続される第1の発電機に送られ、この第1の発電機によって消費していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−324615号公報
しかしながら、従来のハイブリッド車両用の制御装置は、第1の発電機で発生した電力を第2の発電機、つまりモータで消費するという構成にしていたため、電力をモータの熱に変えてエネルギーを消費することとなる。この場合、モータの温度が上昇し過ぎるのを回避するために、モータに流せる電流は必然的に制限され、モータで消費できるエネルギーには限界がある。その結果、従来のハイブリッド車両用の制御装置では、第1の発電機で発生した電力が十分に消費されず、発電機又はエンジンが過回転してしまう可能性がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、発電機又はエンジンの過回転を防ぐことのできるハイブリッド車両用制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド車両用制御装置は、駆動輪を回転駆動させるエンジンと、該エンジン又は前記駆動輪に回転駆動されて発電を行う発電機と、該発電機で発電された電気を蓄える蓄電手段と、該蓄電手段に蓄えられた電気で作動し、単独で又は前記エンジンと協働して前記駆動輪を回転駆動させるモータとを備えたハイブリッド車両に搭載され、前記エンジン、前記発電機、前記蓄電手段及び前記モータを制御する。
そして、本発明のハイブリッド車両用制御装置においては、前記蓄電手段の状態が車両の制動又は停止した際に予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、前記蓄電量を超える状態にある場合に、車両の制動又は停止があったときは、前記駆動輪から前記エンジン又は前記発電機への入力回転を遮断することを特徴としている。
また、本発明のハイブリッド車両用制御装置においては、前記蓄電手段の状態が車両の制動又は停止した際に予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、前記蓄電量を超える状態にある場合に、車両の制動又は停止があったときは、前記モータから前記駆動輪への出力回転を遮断すると共に前記モータを回転させることを特徴としている。
本発明のハイブリッド車両用制御装置にあっては、蓄電手段の状態が予め定めた蓄電量を超える車両の制動又は停止があったときは、駆動輪からエンジン又は発電機への入力回転を遮断するので、発電機又はエンジンの過回転を防止することができる。
また、本発明では、蓄電手段の状態が予め定めた蓄電量を超える車両の制動又は停止があったときは、モータから駆動輪への出力回転を遮断すると共にモータを回転させるので、発電機での発電エネルギーをモータで消費でき、発電機又はエンジンの過回転を防止することができる。
本発明に係る制御装置が搭載されたハイブリッド車両の概略構成図である。 急停止時の車速の変化と、その時のクラッチの動作を示す図である。 急制動時の車速の変化と、その時のブレーキの動作及びクラッチの動作を示す図である。 実施例1によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離すタイミングを説明したフローチャートである。 実施例1によるハイブリッド車両用制御装置において、通常走行状態時の発電機、モータ、エンジンの回転数の相間図である。 実施例1によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合の発電機、モータ、エンジンの相関図である。 実施例1によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合のタイムチャートである。 実施例2によるハイブリッド車両用制御装置において、通常走行状態時の発電機、モータ、エンジンの回転数の相間図である。 実施例2によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合の発電機、モータ、エンジンの相関図である。 実施例2によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合のタイムチャートである。 実施例3によるハイブリッド車両用制御装置において、通常走行状態時の発電機、モータ、エンジンの回転数の相間図である。 実施例3によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合の発電機、モータ、エンジンの相関図である。 実施例3によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合のタイムチャートである。 実施例4によるハイブリッド車両用制御装置において、通常走行状態時の発電機、モータ、エンジンの回転数の相間図である。 実施例4によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合の発電機、モータ、エンジンの相関図である。 実施例5によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離すタイミングを説明したフローチャートである。 実施例6によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離すタイミングを説明したフローチャートである。 実施例7によるハイブリッド車両用制御装置において、通常走行状態時の発電機、モータ、エンジンの回転数の相間図である。 実施例7によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合の発電機、モータ、エンジンの相関図である。 実施例7によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離した場合のタイムチャートである。 実施例7によるハイブリッド車両用制御装置において、クラッチを切り離すタイミングを説明したフローチャートである。
以下、本発明の車両用制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る制御装置が搭載されたハイブリッド車両の概略構成を示している。このハイブリッド車両は、動力系統として、エンジンEng、発電機MG1、モータMG2、及び左右の駆動輪RL,LLを有する。また、蓄電手段としてバッテリ11が設けられている。バッテリ11には、エンジンEngで発電機MG1が回転駆動されたときに、発電機MG1で発電された電気が充電される。そして、モータMG2は、バッテリ11に蓄えられた電気で作動(回転)し、駆動輪RL,LLを回転駆動させる。
また、制御装置12が設けられ、エンジンEng、発電機MG1、モータMG2、及びバッテリ11は、車両の停止又は走行状態に応じて制御装置12によって作動が制御されている。
図1において、A〜Dはクラッチが配設される位置を示している。Aは実施例1における位置であり、クラッチはモータMG2と駆動輪RL,LLとの間に介装されている。Bは実施例2における位置であり、クラッチはエンジンEngと発電機MG1との間に介装されている。Cは実施例3における位置であり、実施例2と同様、クラッチはエンジンEngと発電機MG1との間に介装されている。Dは実施例4における位置であり、クラッチは発電機MG1の出力軸の途中に設けられている。なお、実施例1〜4の詳細については後述する。
発電機MG1及びモータMG2は、同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータ13,14と、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータ15,16とを備える。ステータ15,16はケース17に固定されている。
エンジンEng、発電機MG1及びモータMG2はそれぞれプラネタリギヤ18を介して機械的に結合されている。プラネタリギヤ18は、遊星歯車とも呼ばれ、以下に示すそれぞれのギヤに結合された3つの回転軸を有している。プラネタリギヤ18を構成するギヤは、中心で回転するサンギヤ18A、サンギヤ18Aの周辺を自転しながら公転するプラネタリピニオンギヤ18B、さらにその外周で回転するリングギヤ18Cである。プラネタリピニオンギヤ18Bはプラネタリキャリア18Dに軸支されている。
本発明におけるハイブリッド車両では、エンジンEngのクランクシャフト19はプラネタリキャリア軸18Eに結合されている。発電機MG1のロータ13は、サンギヤ軸18Fに結合されている。モータMG2のロータ14は、そのモータ軸14Aがリングギヤ軸18Gに結合されている。リングギヤ18Cの回転は、チェーンベルト又は歯車列20Aを介して駆動軸20に伝達される。そして、駆動軸20が回転すると、左右の駆動輪RL,LLが回転する。
〈実施例1〉
本実施例では、図1において、クラッチはAの位置に、つまり、クラッチ21はモータMG2と駆動輪RL,LLとの間に、すなわち駆動軸20の途中に設けられている。そして本実施例では、バッテリ11のSOC(State Of Charge:充電状態)が高い時、バッテリ11の故障時、又は外気が低温(極低温)の時等、バッテリ11に充電できるエネルギーが著しく低いときには、車輪速又はドライバーのブレーキ操作等から車両の急停止・急制動を判断し、発電機MG1でブレーキをかけなければ発電機MG1又はエンジンEngが過回転になってしまう可能性があるときは、クラッチ21を切り離すよう制御する。
このように制御することで、バッテリ11へ充電できないシーンでモータMG2に急制動があった場合、過電圧を防止するために発電機MG1の発電エネルギーを低下させても、クラッチ21を切り離すことにより、発電機MG1又はエンジンEngの過回転を防止することができる。
ここで、本実施例における作用を詳細に説明する。
先ず、車両の急停止・急制動を判断する方法として、例えば、車速の加速度、又は車速とブレーキ信号から判断する方法がある。すなわち、図2に示すように、衝突や縁石乗り上げ等により車両が急停止する場合で、例えば前輪速の減速度が(−β)m/s2 に変化したら、クラッチ21を直ちに切り離す(開放させる)ようにする。
車速閾値y以上で走行中にドライバーが急ブレーキ操作を行ったときは、図3に示すように、クラッチ21を直ちに切り離す。そして、ブレーキ操作後、車速が車速閾値yよりも低下したときクラッチ21を接続する。
次に、クラッチ21を切り離すタイミングについて説明する。
図4は、クラッチ21を切り離すタイミングを示すフローチャートである。先ず、バッテリ11のSOCが高いか否か、バッテリ11が故障しているか否か、さらに外気が極低温か否かを判断して(ステップS11〜S13)、バッテリ11に充電できるエネルギーが著しく低いかどうかを判別する。そして、ステップS11〜S13においてYesの場合は、ブレーキ信号などや車速信号などから、車両の急ブレーキ(急グリップ)を判定する(ステップS14)。そして、車両にこれから急ブレーキが掛けられる、又は現在急ブレーキが掛けられていると判定したとき、過電圧発生の予測をする(ステップS15)。
例えば、バッテリ11の現状の充電量、発電機MG1の発電量、モータMG2の出力から、
発電機の発電量 > バッテリ充電量 + モータ出力
となる状態では、過電圧になると判断してもよい。又は、
(発電パワー − バッテリ入力パワー)/ 目標電流 ≧ 過電圧閾値
で判断してもよい。目標電流はトルク指令値よりマップにて求める。
ステップS15において、過電圧になると判断した場合は、発電機MG1の発電エネルギーも低下させる(ステップS16)。
最後に、この状態でモータMG2の回転数が例えば0rpmになった場合、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるか推定し(ステップS17)、その結果、過回転になると判断した場合は、クラッチ21を切り離す(ステップS18)。
なお、ステップS11〜S13において、いずれの場合もNoのときはリターンする。また、ステップS14、ステップS15、及びステップS17において、Noのときもリターンする。
次に、図5は通常走行状態時の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの回転数の相間図であり、図6はクラッチ21を切り離した場合の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの相関図である。なお、両図において、「Sun」はサンギヤを、「Carrier」はプラネタリキャリアを、「Ring」はリングギヤをそれぞれ示している。以下、「Sun」、「Carrier」及び「Ring」という文言が出てきたときは同様である。
図5及び図6から分かるように、急ブレーキ後、車軸は0kmになるが、発電機MG1の発電エネルギーを下げても、クラッチ21を切り離しているので、モータMG2の回転数は下がらず、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になることはない。
図7は、クラッチ21を切り離した場合のタイムチャートを示している。同図(a)及び(b)に示すように、急ブレーキ後、クラッチ21を切り離すと車速は直ちに低下してゼロとなる。この場合、クラッチ21を切り離さなければ、同図(c)に破線で示すようにモータMG2の回転数もゼロとなってしまうが、クラッチ21を切り離すことにより、同図(c)に実線で示すようにモータMG2の回転数の低下を抑えることができる。
また、同図(d)に示すように、エンジンEngの回転数は一定である。この場合、クラッチ21を切り離さなければ、同図(e)に破線で示すように発電機MG1の回転数は上昇してしまうが、クラッチ21を切り離すことにより、同図(e)に実線で示すように発電機MG1の回転数の上昇を抑えることができる。
〈実施例2〉
次に、実施例2について説明する。本実施例では、図1において、クラッチはBの位置に、つまり、クラッチ22は発電機MG1とプラネタリギヤ18の間に介装されている。詳細には、クラッチ22はサンギヤ軸18Fに設けられている。そして本実施例の場合も、バッテリ11のSOCが高い時、バッテリ11の故障時、又は外気が低温の時等、バッテリ11に充電できるエネルギーが著しく低いときに、車輪速又はドライバーのブレーキ操作等から車両の急停止・急制動を判断して、クラッチ22を切り離すよう制御する。
次に、図8は通常走行状態時の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの回転数の相間図であり、図9はクラッチ22を切り離した場合の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの相関図である。
図8及び図9から分かるように、発電機MG1の発電エネルギーを下げると、車軸、モータMG2の回転数がゼロになるので、発電機MG1の回転数が過回転になるが、クラッチ22を切り離すことにより、発電機MG1の過回転を防止することができる。
図10は、クラッチ22を切り離した場合のタイムチャートを示している。同図(a)及び(b)に示すように、急ブレーキ後、クラッチ22を切り離すと車速は直ちに低下してゼロとなる。また、モータMG2は急ブレーキと同時に停止し、同図(c)に示すようにモータMG2の回転数もゼロとなる。
また、同図(d)に示すように、エンジンEngの回転数は一定である。この場合、クラッチ22を切り離さなければ、同図(e)に破線で示すように発電機MG1の回転数は上昇してしまうが、クラッチ22を切り離すことにより、同図(e)に実線で示すように発電機MG1の回転数の上昇を抑えることができる。
〈実施例3〉
次に、実施例3について説明する。本実施例では、図1において、クラッチはCの位置に、つまり、クラッチ23はエンジンEngとプラネタリギヤ18の間に介装されている。詳細には、クラッチ23はエンジンEngのクランクシャフト19に設けられている。そして本実施例の場合も、バッテリ11のSOCが高い時、バッテリ11の故障時、又は外気が低温の時等、バッテリ11に充電できるエネルギーが著しく低いときに、車輪速又はドライバーのブレーキ操作等から車両の急停止・急制動を判断して、クラッチ23を切り離すよう制御する。
図11は通常走行状態時の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの回転数の相間図であり、図12はクラッチ23を切り離した場合の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの相関図である。
図11及び図12から分かるように、発電機MG1の発電エネルギーを下げると、車軸、モータMG2の回転数がゼロになるので、エンジンEngの回転数が過回転になるが、クラッチ23を切り離すことにより、エンジンEngの過回転を防止することができる。
図13は、クラッチ23を切り離した場合のタイムチャートを示している。同図(a)及び(b)に示すように、急ブレーキ後、クラッチ23を切り離すと車速は直ちに低下してゼロとなる。また、モータMG2は急ブレーキと同時に停止し、同図(c)に示すようにモータMG2の回転数もゼロとなる。
この場合、同図(d)に破線で示すように、クラッチ23を切り離さなければ、エンジンEngの回転数は上昇してしまうが、クラッチ23を切り離すことにより、同図(d)に実線で示すように、エンジンEngの回転数は上昇が抑えられ、一定に維持される。また、発電機MG1の回転数も、同図(e)に示すように、一定に維持される。
〈実施例4〉
次に、実施例4について説明する。本実施例では、図1において、クラッチはDの位置に、つまり、クラッチ24はモータMG2のモータ軸14Aに設けられている。そして本実施例の場合は、バッテリ11のSOC(State Of Charge:充電状態)が高い時、バッテリ11の故障時、又は外気が低温の時等、バッテリ11に充電できるエネルギーが著しく低いときに、車輪速又はドライバーのブレーキ操作等から車両の急停止・急制動の有無を判別し、車両の急停止・急制動があったときは、クラッチ24を切り離してモータMG2を空回りさせるよう制御する。
このように制御すれば、バッテリ11へ充電できないシーンでモータMG2に急制動があった場合、過電圧を防止するために発電機MG1の発電エネルギーを低下させても、クラッチ24を切り離すことで、エンジンEngの過回転を防止することができる。
過電圧の可能性を予測する判断は、例えば、バッテリ11の現状の充電量、発電機MG1の発電量、モータMG2の出力から、
発電機の発電量 > バッテリ充電量 + モータ出力
となる状態では、過電圧になると判断してもよい。又は、
(発電パワー − バッテリ入力パワー)/ 目標電流 ≧ 過電圧閾値
で判断してもよい。目標電流はトルク指令値よりマップにて求める。
クラッチを開放させた後のモータのトルク指令値は、下記演算式より求める。
(発電パワー − バッテリ入力パワー) / モータ回転数 =目標トルク指令
図14は通常走行状態時の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの回転数の相間図であり、図15はクラッチ24を切り離した場合の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの相関図である。
図14及び図15から分かるように、発電機MG1の発電エネルギーを下げると、車軸、モータ回転数がゼロになるので、エンジンEngの回転数が過回転になるが、クラッチ24を切り離すことにより、発電機MG1の過回転を防止することができる。さらに、モータMG2を空回しすることにより、MG1の発電エネルギー分をモータMG2で消費することができる。
〈実施例5〉
次に、実施例5について説明する。本実施例においては、実施例4と同様、クラッチ24はDの位置(図1参照)にある。本実施例では、過電圧が発生しそうになったら、クラッチ24を切り離すことで発電エネルギーを消費させるが、その際、モータMG2の熱によるエネルギー消費と協調させる。
例えば、応答が遅いクラッチの場合は、クラッチが応答するまでの時間、モータMG2の効率を悪くして、発電機MG1のエネルギーをモータMG2で熱に変え、クラッチの応答遅れがあっても過電圧、またそれに伴う部品故障を防止する。
図16は、本実施例におけるフローチャートを示している。ステップS11〜S17は実施例1における図4の場合と同じである。本実施例では、ステップS17において、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるか推定し、その結果、過回転になると判断した場合は、クラッチ24を切り離し(ステップS18)、さらに、クラッチ応答時間が経過したか否か判断し(ステップS19)、Noの場合は、モータMG2の効率が悪くなるよう制御する(ステップS20)。
〈実施例6〉
次に、実施例6について説明する。本実施例においては、実施例4及び実施例5と同様、クラッチ24はDの位置(図1参照)にある。本実施例では、先ずモータMG2の熱だけで発電機MG1の余剰エネルギーを消費し、それでも消費できないときは、クラッチ24を切り離してモータMG2を空回りさせることで、発電エネルギーを消費させる。これにより、過電圧、またそれに伴う部品故障を防止することができる。
図17は、本実施例におけるフローチャートを示している。ステップS11〜S17は実施例1における図4の場合と同じである。本実施例では、ステップS17において、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるか推定し、その結果、過回転になると判断した場合は、先ず、モータMG2の熱だけで発電機MG1の余剰エネルギーを消費して、モータ効率が悪くなるよう制御する(ステップS21)。そして、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるか再度推定し(ステップS22)、その結果、過回転になると判断した場合は、クラッチ24を切り離す(ステップS23)。
〈実施例7〉
次に、実施例7について説明する。本実施例では、図1において、クラッチはBの位置とDの位置の2箇所に、つまり、クラッチ22は発電機MG1とプラネタリギヤ18の間に介装され、クラッチ24はモータMG2のモータ軸14Aに設けられている。
そして、クラッチ24を切り離し、モータMG2を空回りさせて余剰発電エネルギーを消費する際、モータMG2を空回しするだけでは余剰発電エネルギーが消費できないときは、クラッチ22を切り離して、過電圧又は発電機MG1の過回転を防止する。なお、クラッチ22はエンジンEngとプラネタリギヤ18の間に配置されていてもよく、つまり、図1において、クラッチ22の代わりにクラッチ23を設けてもよい。
図18は通常走行状態時の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの回転数の相間図であり、図19はクラッチ22を切り離した場合の発電機MG1、モータMG2、エンジンEngの相関図である。
図18及び図19から分かるように、モータMG2を空回りさせても発電機MG1の余剰エネルギーを消費しきれない場合は、発電エネルギーを下げなければならないが、車軸、モータ回転数がゼロになることにより、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるのを、発電機MG1(又はエンジンEng)とプラネタリギヤ18の間にあるクラッチ22(又はクラッチ23)を切り離し、発電機MG1やエンジンEngの過回転を防止する。
図20は、モータMG2を空回して、クラッチ22(又はクラッチ23)を切り離した場合のタイムチャートを示している。同図(a)及び(b)に示すように、急ブレーキ後、クラッチ24を切り離すと車速は直ちに低下してゼロとなる。また、モータMG2は急ブレーキと同時に空回りし、同図(c)に示すように、回転数が急上昇する。
また、エンジンEngの回転数は、同図(d)に示すように、一定である。そして、所定時間経過後(車速がゼロとなったとき)に、同図(e)に示すように、クラッチ22(又はクラッチ23)を切り離す。すると、同図(f)に示すように、発電機MG1の回転数は少し上昇するが、その後は一定に維持される。
図21は、本実施例におけるフローチャートを示している。ステップS11〜S15は実施例1における図4の場合と同じである。本実施例では、ステップS15において、過電圧になると判断した場合は、モータ軸14Aのクラッチ24を切り離し(開放)して、モータMG2を空回しする(ステップS24)。
次に、発電機MG1又はエンジンEngが過回転になるか推定し(ステップS25)、その結果、過回転になると判断した場合は、クラッチ22(又はクラッチ23)を切り離す(ステップS26)。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
Eng エンジン
MG1 発電機
MG2 モータ
RL 左後輪
RR 右後輪
11 バッテリ
12 制御装置
14A モータ軸
18 プラネタリギヤ
18F サンギヤ軸
19 クランクシャフト
20 駆動軸
21〜24 クラッチ

Claims (5)

  1. 駆動輪を回転駆動させるエンジンと、該エンジン又は前記駆動輪に回転駆動されて発電を行う発電機と、該発電機で発電された電気を蓄える蓄電手段と、該蓄電手段に蓄えられた電気で作動し、単独で又は前記エンジンと協働して前記駆動輪を回転駆動させるモータとを備えたハイブリッド車両に搭載され、
    前記エンジン、前記発電機、前記蓄電手段及び前記モータを制御するためのハイブリッド車両用制御装置であって、
    前記蓄電手段の状態が車両の制動又は停止した際に予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、前記蓄電量を超える状態にある場合に、車両の制動又は停止があったときは、前記駆動輪から前記エンジン又は前記発電機への入力回転を遮断することを特徴とするハイブリッド車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両用制御装置において、
    前記エンジン、前記発電機、前記モータがプラネタリギヤを介して各々接続されている場合、前記エンジンと前記発電機との間に介装されたクラッチは、前記エンジンと前記プラネタリギヤ間、又は前記プラネタリギヤと前記発電機間に配置されていることを特徴とするハイブリッド車両用制御装置。
  3. 請求項1に記載のハイブリッド車両用制御装置において、
    前記エンジン、前記発電機、前記モータがプラネタリギヤを介して各々接続されている場合、前記モータと前記駆動輪との間に介装されたクラッチは、前記駆動輪の車軸を回転駆動させる駆動軸に配置されていることを特徴とするハイブリッド車両用制御装置。
  4. 駆動輪を回転駆動させるエンジンと、該エンジン又は前記駆動輪に回転駆動されて発電を行う発電機と、該発電機で発電された電気を蓄える蓄電手段と、該蓄電手段に蓄えられた電気で作動し、単独で又は前記エンジンと協働して前記駆動輪を回転駆動させるモータとを備えたハイブリッド車両に搭載され、
    前記エンジン、前記発電機、前記蓄電手段及び前記モータを制御するためのハイブリッド車両用制御装置であって、
    前記蓄電手段の状態が車両の制動又は停止した際に予め定めた蓄電量を超える状態にあるか否かを判別し、前記蓄電量を超える状態にある場合に、車両の制動又は停止があったときは、前記モータから前記駆動輪への出力回転を遮断すると共に前記モータを回転させることを特徴とするハイブリッド車両用制御装置。
  5. 請求項1又は5に記載のハイブリッド車両用制御装置において、
    前記蓄電手段の充電状態が高い場合、前記蓄電手段が故障している場合、又は外気が低温の場合は、前記蓄電手段の状態が予め定めた蓄電量を超える状態であると判別することを特徴とするハイブリッド車両用制御装置。
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