JP2006248438A - ハイブリッドシステムの補機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補機の駆動源を選択可能なハイブリッドシステムにおいて、ハイブリッドシステムの状態に応じて補機駆動源を選択することができる技術を提供する。また、それによって、ハイブリッドシステム全体の効率を最適化できる技術を提供する。
【解決手段】 ハイブリッドシステムの内燃機関、第1の電動発電機あるいは第2の電動発電機の各回転軸と補機との動力伝達を接続・遮断する第1から第3の動力伝達手段と、ハイブリッドシステムの状態に応じて、各動力伝達手段による動力伝達を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、補機の必要回転数以上に回転する回転軸の内、最も回転数が低い回転軸と補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、補機の駆動源を選択可能なハイブリッドシステムに関するものである。
内燃機関(エンジン)、第1の電動発電機、第2の電動発電機を有し、エンジン動力を、遊星歯車を介して分割し、一方で直接車輪を駆動、他方は発電に使用可能なハイブリッド車両において、遊星歯車とエンジンの間にオイルポンプを設け、走行回転軸である第2の電動発電機の回転軸とエンジン回転軸各々に設けられた2つの駆動歯車に各々噛合する2つの従動歯車をオイルポンプの入力軸に接続し、2つの従動歯車の間にワンウェイクラッチを設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、かかる構成のハイブリッド車両においては、エンジン回転軸と第2の電動発電機の回転軸の内、回転数が高い方の回転軸が選択されてその動力がオイルポンプへ伝達され、オイルポンプが駆動されるようになっている。
特開平10−67238号公報 特開平10−169485号公報 特開平9−56009号公報 特開2004−183571号公報 特開平5−193391号公報 特公昭59−5449号公報
特許文献1に記載のハイブリッド車両においては、エンジン回転軸と第2の電動発電機の回転軸の内、常に回転数が高い方の回転軸が選択されてその動力がオイルポンプへ伝達されるようになっており、ハイブリッドシステム全体の作動効率が最適となるオイルポンプ駆動制御に関しては記載されていない。
また、第2の電動発電機の回転軸の回転数が高い場合には、第2の電動発電機の回転軸の回転力、つまり第2の電動発電機が電動機として機能し、その動力でオイルポンプを駆動するが、第2の電動発電機の温度が高い場合には、オイルポンプ駆動力確保と、電動機としての動力性能確保の両立が困難となる。
本発明は、上記した事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、補機の駆動源を選択可能なハイブリッドシステムにおいて、ハイブリッドシステムの状態に応じて補機駆動源を選択することができる技術を提供することにある。また、ハイブリッドシステムの状態に応じて補機駆動源を選択することによって、ハイブリッドシステム全体の効率を最適化できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るハイブリッドシステムの補機駆動装置は、内燃機関と、当該内燃機関が出力する動力を利用して発電を行う発電機としての機能と動力を出力する電動機としての機能とを併せ持つ第1の電動発電機と、出力軸と一体に回転し、電動機としての機能と発電機としての機能とを併せ持つ第2の電動発電機と、を備えるハイブリッドシステムの補機を駆動する装置であって、前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第1の動力伝達手段と、前記第1の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第2の動力伝達手段と、前記第2の電動発電機の
回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第3の動力伝達手段と、ハイブリッドシステムの状態に応じて、前記第1から第3の動力伝達手段による動力伝達を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように内燃機関、第1の電動発電機、第2の電動発電機の各回転軸と補機との動力伝達を接続・遮断する第1から第3の動力伝達手段を備えることにより、補機の駆動源を選択できる。
ここで、ハイブリッドシステムの補機としては、内燃機関用のオイルポンプ、ウォータポンプ、エアポンプ、高圧燃料ポンプ、エアコン用のコンプレッサ、パワーステアリング用のポンプ、ブレーキ用のポンプ等を例示することができる。また、その他に、トランスミッション用のオイルポンプ等を例示することができる。
そして、制御手段が、ハイブリッドシステムの状態に応じて各動力伝達手段を制御することにより、ハイブリッドシステム全体の効率を最適化できるように、補機の駆動源を選択することができる。なお、ハイブリッドシステムの状態とは、内燃機関の駆動状態およびその駆動環境を含めた内燃機関の状態、第1または第2の電動発電機の作動状態およびその作動環境を含めた電動発電機の状態、バッテリ充電状態、インバータの温度などのインバータ状態のことをいう。
そして、前記制御手段は、前記補機の必要回転数以上に回転する回転軸の内、最も回転数が低い回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することが好適である。
当該ハイブリッドシステムを搭載した車両の走行(運転)状態に応じて、エンジン、第1もしくは第2の電動発電機の回転数が異なるなど、ハイブリッドシステムの状態が変化する。また、ハイブリッドシステムの状態に応じて、各補機の必要回転数が異なる。そして、補機を、補機の必要回転数以上の回転数で駆動する場合には、その分の動力が余計に必要となる。
それゆえ、制御手段が、補機の必要回転数以上に回転する回転軸の内、最も回転数が低い回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することで、ハイブリッドシステムの効率の最適化を図ることができる。
また、前記制御手段は、ハイブリッドシステムに備えられたインバータまたは第1もしくは第2の電動発電機の温度のいずれかがその許容温度より高くなった場合には、前記第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を遮断し、前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することが好適である。
ハイブリッドシステムにおいて、インバータまたは電動発電機が高温である場合には、電動発電機の出力が低下するおそれがある。それゆえ、かかる場合に、電動発電機の回転軸と補機との動力伝達を接続するように動力伝達手段が制御されたとしても、補機を駆動するための動力を確保することができない場合がある。
それゆえ、制御手段が、インバータまたは第1もしくは第2の電動発電機の温度のいずれかがその許容温度より高くなった場合には、第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と補機との動力伝達を遮断し、内燃機関の回転軸と補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することで、補機の駆動力を確保することができるとともに、インバータまたは電動発電機の電気的安全性を確保することができる。
また、前記第1の電動発電機が、前記内燃機関が出力する動力を利用して発電を行う際の負荷を調整することにより機関回転数を調整可能である場合、前記制御手段は、前記内燃機関の動力が前記第1の電動発電機により調整可能な機関回転数を超えるほど増加する場合には、前記第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を遮断し、前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することが好適である。
内燃機関が出力する動力を用いて第1の電動発電機を駆動して発電を行っている場合には、その負荷を調整することにより第1の電動発電機の回転数を調整することができ、それによって内燃機関の回転数(機関回転数)をも調整することができる。ゆえに、内燃機関の出力を前もって予想し、その出力に合わせるように第1の電動発電機の負荷を調整することで、機関回転数を調整することができる。
ただし、第1の電動発電機の仕様によって、かけることができる負荷には制限があり、その負荷を超える場合には、機関回転数を調整することができない。そして、内燃機関の動力が第1の電動発電機により調整可能な機関回転数を超えて増加する場合には、機関回転数が高くなり、それによって第1の電動発電機の回転数も高くなる。そして、第1の電動発電機の回転数が許容最高回転数を超えた場合には、第1の電動発電機などが壊れるシステム破壊に至るおそれがある。
そこで、内燃機関が出力する動力を用いて第1の電動発電機を駆動して発電を行っている場合に、内燃機関の動力が、第1の電動発電機の回転数を許容最高回転数より高くさせるほど増加する場合には、制御手段が、第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と補機との動力伝達を遮断し、内燃機関の回転軸と補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することで、内燃機関の負荷を増加させることができるので、内燃機関および第1の電動発電機の回転数を低下させることができ、システム破壊に至ることを防止することができる。なお、内燃機関の動力が増加する場合としては、吸気温が低下していることにより酸素が余計に気筒内に吸入される場合を例示することができる。
以上説明したように、本発明によれば、補機の駆動源を選択可能なハイブリッドシステムにおいて、ハイブリッドシステムの状態に応じて補機駆動源を選択することができる。また、ハイブリッドシステムの状態に応じて補機駆動源を選択することによって、ハイブリッドシステム全体の効率を最適化できる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を以下の実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係るハイブリッドシステム1を搭載したハイブリッド車両100の概略構成図である。図1に示すように、ハイブリッドシステム1は、内燃機関(エンジン)2、第1の電動発電機MG1、第2の電動発電機MG2、動力分割機構3、減速機4、インバータ5、バッテリ6、電子制御装置(ECU)7等を主要な構成要素として含む。
動力分割機構3は、遊星歯車(プラネタリーギヤ)を採用している。その歯車機構内部のプラネタリーキャリア51の回転軸52は、ダンパ8を介してエンジン2のクランクシ
ャフト21と連結し、ピニオンギヤ53を通じて、外周のリングギヤ54および内側のサンギヤ55にエンジン動力を伝達する。また、ハイブリッドシステム1の出力軸であるリングギヤ回転軸56はMG2に直結され、減速機4を介して駆動輪9,10の回転軸9a,10aに連結されている。一方、サンギヤ55の回転軸57はMG1に連結されている。
そして、ハイブリッドシステム1の補機11が、動力伝達手段たる電磁クラッチ12を介してエンジン回転軸、つまりプラネタリーキャリア51の回転軸52に、電磁クラッチ13を介してMG1回転軸、つまりサンギヤ回転軸57に、電磁クラッチ14を介してMG2回転軸、つまりリングギヤ回転軸56に接続されている。そして、電磁クラッチ12,13,14によって、エンジン、MG1、MG2の各回転軸と補機11との動力伝達が接続・遮断されるようになっている。
接続形態としては、回転軸に設けられたドライブギヤと補機11に設けられたドリブンギヤが噛み合う形態、回転軸に設けられたドライブプーリと補機11に設けられたドリブンプーリがベルトを介して連結されている形態、回転軸に設けられた補機用のドライブロータと補機11に設けられたドリブンロータとで接続される形態を例示することができる。
そして、これら電磁クラッチ12,13,14は、ECU7からの指令に基づいて接続(ON)/遮断(OFF)の切り替えが行われるようになっており、補機11は、ECU7からの指令に基づいて電磁クラッチ12,13,14のいずれかがONにされると、ONにされたクラッチに接続されている回転軸の回転力により駆動されるようになっている。また、ECU7からの指令に基づいて、電磁クラッチ12,13,14全てがOFFにされている場合には、補機11は駆動しないようになっている。
このハイブリッドシステム1の補機11としては、エンジン用のオイルポンプ、エンジン冷却用のウォータポンプ、エアポンプ、高圧燃料ポンプ、エアコン用のコンプレッサ、パワーステアリング用のポンプ、ブレーキ用のポンプ等を例示することができる。また、その他に、MG1、MG2、動力分割機構3、減速機4等から構成されるハイブリッド用トランスミッションを潤滑するオイルを供給するオイルポンプも含まれる。
なお、電磁クラッチ12,13,14は、補機毎に設けてもよいし、エンジン用のオイルポンプ、エンジン用のウォータポンプ等複数の補機を同軸に設け、これら複数の補機に対して電磁クラッチ12,13,14を1つずつ設けてもよい。
ECU7は、ハイブリッドコントロールコンピュータ(以下、「HVCC」という。)と、エンジンコントロールコンピュータ(以下、「ECC」という。)を備えている。これらHVCCおよびECCは、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどからなる算術論理演算回路である。
HVCCには、ハイブリッド車両100に取り付けられたアクセルポジションセンサ(図示省略)、シフトポジションセンサ(図示省略)等の各種センサが電気配線を介して接続され、各種センサの出力信号がHVCCに入力されるようになっている。また、HVCCには、バッテリコンピュータからバッテリ充電状態(SOC)が入力される。そして、HVCCは、各種センサの検出値あるいはSOCに基づいて必要なエンジンパワーを求めてECCに要求値を出力するとともに、必要なトルクを求めてMG1およびMG2を制御する。また、後述する制御を実行することにより電磁クラッチ12,13,14のON/OFFを制御する。
一方、上記したECCには、クランクポジションセンサ(図示省略)、吸気温センサ(図示省略)等の各種センサが電気配線を介して接続され、各種センサの出力信号がECCに入力されるようになっている。また、ECCには、燃料噴射弁等が電気配線を介して接続され、各種センサからの出力信号よりエンジンの運転状態を判定し、判定した運転状態、HVCCから出力される要求値および予め作成されROMに記憶されたマップに基づいて燃料噴射弁等を制御する。
そして、ハイブリッドシステム1においては、ECU7が実行する制御に基づいてエンジン2及びMG2の発生する動力(トルク)を適宜使い分けて車両の駆動輪9,10に伝達する他、適宜、エンジン2の発生するエネルギーや車両の減速に伴って発生するエネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリ6を充電する。
以下、ハイブリッドシステム1の作動について、具体例を挙げて説明する。
図2は、エンジン2及びMG2の発生する動力やバッテリ6に蓄えられた電力が、ハイブリッドシステム1の状態に応じてどのように活用されるのかを、動力や電力の伝達経路を中心に説明する模式図である。なお、図2において、実線の矢印は動力の伝達経路を示し、破線の矢印は電力の伝達経路を示す。
(1)システム起動時
ハイブリッドシステム1の起動時には、エンジンのスターターとしての機能を持つMG1に通電し、サンギヤを回してエンジン2を始動させ、暖機を行う。この際、エンジン2の発生するエネルギーの一部はMG1を介して電気エネルギーに変換され、バッテリ6に蓄えられる(図2(a))。エンジン2の暖機が完了すると、エンジン2の運転を停止する。
そして、動力分割機構3の遊星歯車の軸回転数を図示した共線図は、縦軸に示される回転数において、MG1回転数、エンジン回転数およびMG2回転数が必ず直線で結ばれる関係となり、エンジン2の暖機中においては、図3(a)のようになる。
(2)発進・軽負荷走行時
ハイブリッド車両100が発進する際、あるいは低速走行を行う際等、エンジン2の熱効率が低くなる条件下においては、MG2が発生する動力を優先的に活用して車両(駆動輪9,10)を駆動する(図2(b))。かかる場合においては、エンジン2は停止したままとなる。また、かかる場合の共線図は、図3(b)のようになる。
(3)定常走行時
エンジン2の機関効率のよい運転領域では、主にエンジン2が発生する動力を用いて走行する。エンジン動力は動力分割機構3で2経路に分割され、一方は動力として車輪に伝達される。もう一方はMG1を駆動して発電を行い、その電力によりMG2を駆動することでエンジン動力を補助する。そして、エンジン2が発生する動力と、MG2が発生する動力とが最適な比率で協動して車両(駆動輪9,10)を駆動するように制御を行う(図2(c))。かかる場合の共線図は、図3(c)のようになる。
(4)加速時
定常走行から加速を行う場合、エンジン2の回転数を上げるとともにMG1による発電量を増加する。そして、MG1の発電による電力とバッテリ6による電力を使ってMG2の駆動力を加えて加速する(図2(d))。かかる場合の共線図は、図3(d)のようになる。
(5)後進時
MG2の駆動力のみで後進する。後進時、エンジンは、停止状態あるいはアイドル運転状態となる(図2(e))。かかる場合の共線図は、図3(e)のようになる。
(6)減速時・制動時
減速時や制動時には駆動輪によってMG2を駆動させることで、MG2を発電機として作動させる。これにより、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリ6に回収すると同時に発電抵抗を利用してエンジンブレーキおよびフットブレーキによる減速をアシストする(図2(f))。かかる場合の共線図は、図3(f)のようになる。
このように構成されたハイブリッドシステム1においては、以下に説明する補機駆動軸選択制御を実行することにより、電磁クラッチ12,13,14のON/OFFを制御するようにする。
例えば、補機11がエンジン冷却用のウォータポンプである場合、エンジン負荷が低い時、あるいは低温時にはエンジンの冷却水の温度を高くしてもいいので、エンジン負荷が低い時、あるいは低温時にはウォータポンプの回転数を低くすることができる。一方、エンジン負荷が高い時には冷却水の温度を冷やす必要があるので、エンジン負荷が高い時にはウォータポンプの回転数を高くする必要がある。つまり、常にエンジン回転軸にウォータポンプを接続させると、エンジンが高回転低負荷である場合には、ウォータポンプの必要回転数は低いにもかかわらずエンジン回転数に比例して高回転となってしまうので、その分余計にウォータポンプが駆動することとなる。
また、補機11がエンジン用のオイルポンプである場合、エンジン負荷が低い時にはオイル量が少なくてもいいので、エンジン負荷が低い時にはオイルポンプの回転数を低くすることができる。一方、エンジン負荷が高い時にはオイル量を多くする必要があるので、エンジン負荷が高い時にはオイルポンプの回転数を高くする必要がある。つまり、常にエンジン回転軸にオイルポンプを接続させると、エンジンが高回転低負荷である場合には、オイルポンプの必要回転数は低いにもかかわらずエンジン回転数に比例して高回転となってしまうので、その分余計にオイルポンプが駆動することとなる。
このように、エンジンが、どのような環境で駆動しているか、あるいはどのように駆動しているかなどの、エンジンの状態に応じて、ウォータポンプ、オイルポンプの必要回転数が異なり、常にエンジン回転数と関連しているわけではない。
また、他の補機についても同様であり、ハイブリッドシステム1の状態(上述したエンジンの状態、MG1あるいはMG2の作動状態およびその作動環境などのMG1あるいはMG2の状態、バッテリ充電状態(SOC)、インバータの温度などのインバータの状態のことをいう。)に応じて、その補機の必要回転数が異なる。
そこで、本実施例においては、補機11毎に、ハイブリッドシステム1の状態に応じて必要とされる回転数を、予め実験等により導き出しておきマップとしてECU7のROMに記憶しておく。例えば、補機11がエンジン冷却用のウォータポンプである場合、当該ウォータポンプの必要回転数は、エンジン2の状態、つまりエンジン回転数、負荷、冷却水温、吸気ポート壁温などの壁温と相関関係があるので、この相関関係を予め実験等により導き出しておきマップとしてECU7のROMに記憶しておく。
そして、そのマップおよびハイブリッドシステム1の状態に応じて、補機11毎に、逐一必要回転数を算出する。そして、エンジン、MG1、MG2の回転数を逐一検出し、補機11の必要回転数以上の回転軸の内、一番回転数が低い回転軸に補機11を接続するように、電磁クラッチ12,13,14を制御する。
より具体的には、例えば、共線図が図3(c)のようになる定常走行時において、外気温が低くてエンジン冷却用のウォータポンプの必要回転数が低く、MG1回転数よりも低い場合には、ECU7は、当該ウォータポンプの必要回転数以上の回転軸の内、一番回転数が低いMG1回転軸にウォータポンプを接続するように、電磁クラッチ13をONにして、電磁クラッチ12,14をOFFにする。一方、ウォータポンプの必要回転数がMG1回転数よりも高くエンジン回転数よりも低い場合には、ECU7は、当該ウォータポンプの必要回転数以上の回転軸の内、一番回転数が低いエンジン回転軸にウォータポンプを接続するように、電磁クラッチ12をONにして、電磁クラッチ13,14をOFFにする。
また、共線図が図3(d)のようになる加速時の初期において、まだ冷却水の温度がそれほど高くなくエンジン冷却用のウォータポンプの必要回転数が低く、MG2回転数よりも低い場合には、ECU7は、当該ウォータポンプの必要回転数以上の回転軸の内、一番回転数が低いMG2回転軸にウォータポンプを接続するように、電磁クラッチ14をONにして、電磁クラッチ12,13をOFFにする。
なお、エンジン回転数はエンジンに備えられたクランクポジションセンサで検出することができ、また、MG1およびMG2の回転数はそれぞれに設けられた回転センサ(レゾルバ)で検出することができる。
以下、具体的に、図4に示すフローチャートを用いて本実施例に係る補機駆動軸選択制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、補機毎に、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである。
先ず、ステップ(以下、単に「S」という。)101において、補機11の必要回転数を、現時点のハイブリッドシステム1の状態およびマップに基づいて算出する。例えば、補機11が上述したエンジン冷却用のウォータポンプである場合には、エンジン回転数、エンジン負荷、冷却水温、吸気ポート壁温などの壁温といったパラメータをマップに代入することにより、当該ウォータポンプの必要回転数を算出する。
その後S102へ進み、エンジン、MG1、MG2の回転数を検出し、S101で算出した補機11の必要回転数以上の回転軸の内、一番回転数が低い回転軸に補機11を接続するように、電磁クラッチ12,13,14を制御する。例えば、MG1回転軸に補機11を接続する場合には、電磁クラッチ13をONにして、電磁クラッチ12,14をOFFにする。
このような補機駆動軸選択制御を実行することにより、ハイブリッドシステム1の状態に応じて補機11の駆動源を選択することができるので、ハイブリッドシステム1全体の効率を最適にすることができる。
<クラッチ接続要否判別制御>
ただし、上述した補機の内、エンジン用のオイルポンプ、エンジン冷却用のウォータポンプ、エアポンプ、高圧燃料ポンプなどエンジンを円滑に運転するのに必要な補機は、エンジンが停止している場合には、基本的に駆動させる必要がない。それゆえ、減速時・制動時、または発進・軽負荷走行時,後進時においてエンジンを運転させずにMG2が発生する動力のみで車両を走行するEV走行時など、エンジンを運転させないためにこれらの補機を駆動させる必要がない場合においても、上述した補機駆動軸選択制御を実行すると
、これらの補機がMG1もしくはMG2の回転軸に接続されて駆動してしまう。そして、かかる場合には、無駄に補機が駆動するために、ハイブリッドシステム1の燃費が悪化する。
なお、エンジンが停止している場合においても補機を駆動させる必要がある例外として、補機11がエンジン用のウォータポンプあるいはオイルポンプである場合に、エンジンが高負荷運転後に減速・制動が行われる時など、エンジンを冷却する必要がある場合を例示することができる。
また、上述した補機駆動軸選択制御を、当該ハイブリッド車両100のイグニッションスイッチがONにされた後の一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理として実行すると、エンジン始動時(クランキング時)においても補機11がいずれかの回転軸に接続され、駆動することとなる。
一方、エンジン始動時においては、補機11の種類によっては、その補機を駆動させる必要がない場合がある。例えば、エンジン停止後長時間経過した場合などエンジンがすでに低温である場合には、エンジンを冷却する必要がなく、エンジン冷却用のウォータポンプを駆動させる必要がない。かかる場合においても、そのような補機を駆動させると、その分の動力が必要になり、燃費が悪化するとともに、始動性が悪化するおそれがある。
そこで、本実施例においては、以下に説明するクラッチ接続要否判別制御を実行する。これは、補機11毎に、補機を駆動させる必要がない状態であるかどうかを判別し、当該補機を駆動させる必要がないと判定された場合には電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにして、当該補機が駆動しないようにするものである。一方、補機を駆動させる必要がないと判定されなかった場合、つまり当該補機を駆動させる必要がある場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行するようにする。
以下、具体的に、図5に示すフローチャートを用いて本実施例に係るクラッチ接続要否判別制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、補機毎に、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである。
先ず、S201において、ハイブリッドシステム1が、上述した補機を駆動させる必要がない状態であるかどうかを判別する。そして、本ステップで肯定判定された場合にはS202へ進み、補機を駆動させる必要がないので、補機への動力伝達を遮断すべく電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにする。他方、S201で否定判定された場合には、補機を駆動させる必要があるので、S203へ進み、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、電磁クラッチ12,13,14のいずれかをONにする。
このように、ハイブリッドシステム1の状態に応じて補機11が駆動しないようにすることにより、ハイブリッドシステム1の燃費を向上させることができる。また、始動時に補機11が駆動しないようにすることにより始動性向上を図ることができる。
<クラッチOFF可否判別制御>
ハイブリッド車両100が、登坂を走行する時、あるいは最大限に加速する時(WOT加速要求時)などにおいては、要求される出力を発揮できるように、補機分の負荷を与えないことが好ましい。また、補機11がいずれかの回転軸に接続されていると、登坂走行時あるいはWOT加速要求時に、駆動輪9,10を駆動させるための駆動力が多く必要に
なるとともに補機11を駆動するための動力が必要になるので、バッテリ6の電力が多く用いられ、SOCが低下するとともに、電池劣化が促進してしまう。
それゆえ、登坂走行時あるいはWOT加速要求時であって、電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにして補機11への動力伝達を遮断することが可能である時には、一時的に電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにし、補機分のフリクションを低減させるようにする。なお、全電磁クラッチをOFFにして補機11への動力伝達を遮断することができない場合としては、例えば補機11がエンジン用のウォータポンプである場合に、エンジンが高温である場合を例示することができる。
具体的には、以下に説明するクラッチOFF可否判別制御を実行する。これは、補機11毎に、登坂走行時あるいはWOT加速要求時であって、クラッチ全てをOFFにして補機が駆動しないようにすることができるかどうかを判別し、肯定判定された場合には電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにして、当該補機が駆動しないようにするものである。一方、登坂走行時あるいはWOT加速要求時ではない、またはクラッチ全てをOFFにすることができないと判定された場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行するようにする。
以下、具体的に、図6に示すフローチャートを用いて本実施例に係るクラッチOFF可否判別制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、補機毎に、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである。
先ず、S301において、登坂走行時あるいはWOT加速要求時であって、クラッチ全てをOFFにすることができるかどうかを判別する。これは、ECU7に入力される各種センサの検出値を基にハイブリッド車両100が登坂走行時あるいはWOT加速要求時であるかどうかを判別するとともに、例えば補機11がエンジン用のウォータポンプである場合には、検出された冷却水の温度が所定温度よりも高いか否かで、クラッチ全てをOFFにして補機11への動力伝達を遮断してもよいかどうかを判別するものである。
そして、本ステップで肯定判定された場合にはS302へ進み、電磁クラッチ12,13,14を全てOFFにする。他方、S301で否定判定された場合には、S303へ進み、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、電磁クラッチ12,13,14のいずれかをONにする。
このように、登坂走行時、あるいはWOT加速要求時などに、補機11への動力伝達を遮断し、補機11が駆動しないようにすることにより、ハイブリッドシステム1の動力性能を向上させることができるとともに燃費の向上を図ることができる。また、バッテリ6の電力が多く用いられないようにすることができるので、SOC低下、電池劣化を抑制することができる。
<MG回転軸接続可否判別制御>
ハイブリッドシステム1において、インバータ5、MG1またはMG2が高温である場合には、MG1またはMG2の出力が低下するおそれがある。それゆえ、かかる場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、MG1またはMG2の回転軸に補機が接続されたとしても、補機11を駆動するための動力を確保することができない場合がある。
そこで、本実施例においては、以下に説明するMG回転軸接続可否判別制御を実行する。これは、インバータ5、MG1またはMG2が高温のためにMG1またはMG2の回転
軸に補機を接続することができないかどうか、つまりMG回転軸接続制限有りか否かを判別し、制限有りと判定された場合には、補機11をエンジン回転軸で駆動させるべく電磁クラッチ13,14をOFFにして電磁クラッチ12をONにし、制限なしと判定された場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行するようにするものである。
以下、具体的に、図7に示すフローチャートを用いて本実施例に係るMG回転軸接続可否判別制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである。
先ず、S401において、MG回転軸接続制限有りか否かを判別する。これは、インバータ5、MG1またはMG2の温度を検出し、検出した各温度が、それぞれの許容温度より高いか否かで判別するものである。
そして、いずれかの温度がその許容温度より高い場合には、本ステップで肯定判定され、S402へ進み、電磁クラッチ13,14をOFFにして電磁クラッチ12をONにし、補機11をエンジン回転軸に接続する。他方、いずれの温度も許容温度以下である場合には、S401で否定判定され、S403へ進み、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、電磁クラッチ12,13,14のいずれかをONにする。
かかるMG回転軸接続可否判別制御を実行することにより、補機11の回転数的にはMG1またはMG2の回転軸に接続するのが最適であったとしても、インバータ5、MG1またはMG2が高温である場合には、補機11がエンジン回転軸で駆動されるので、補機11の駆動力を確保することができるとともに、インバータ5、MG1またはMG2の電気的安全性を確保することができる。
<高回転回転軸接続要否判別制御>
上述したように、減速時・制動時においては、MG2を発電機として作動させて、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリ6に回収すると同時に発電抵抗を利用してエンジンブレーキおよびフットブレーキによる減速をアシストする。しかしながら、バッテリ6の充電状態(SOC)が満充電状態で電力を受け入れることができない場合には、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリ6に回収することができないため、MG2を発電機として作動させないようにする。そして、かかる場合には、発電抵抗を利用して減速をアシストすることができなくなり、十分な減速感を与えることができなくなる。
そこで、本実施例においては、以下に説明する高回転回転軸接続要否判別制御を実行する。これは、減速時・制動時であってもバッテリ6が電力を受け入れることができないかどうか、つまりバッテリ電力受け入れ制限有りか否かを判別し、バッテリ電力受け入れ制限有りと判定された場合には、エンジン、MG1、MG2の回転軸の内、一番回転数が高い回転軸に補機11を接続するように、電磁クラッチ12,13,14を制御する。他方、バッテリ電力受け入れ制限なしと判定された場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行するようにするものである。なお、バッテリ電力受け入れ制限有りと判定される場合には、補機11全てを、エンジン、MG1、MG2の回転軸の内、一番回転数が高い回転軸に接続することが好ましい。
以下、具体的に、図8に示すフローチャートを用いて本実施例に係る高回転回転軸接続要否判別制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである
先ず、S501において、減速時・制動時であって、かつバッテリ電力受け入れ制限有りかどうかを判別する。これは、ECU7に入力される各種センサの検出値を基にハイブリッド車両100が減速時・制動時であるかどうかを判別するとともに、バッテリコンピュータから入力されるSOCにより満充電状態であるかどうかを判別するものである。
そして、減速時・制動時であって、かつSOCが満充電状態である場合には、S501で肯定判定され、S502へ進み、上述したようにしてエンジン、MG1、MG2の回転数を検出し、その内、一番回転数が高い回転軸に補機11を接続するように、電磁クラッチ12,13,14を制御する。他方、減速時・制動時ではない場合、あるいはSOCが満充電状態ではない場合には、S501にて否定判定され、S503へ進み、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、電磁クラッチ12,13,14のいずれかをONにする。
かかる高回転回転軸接続要否判別制御を実行することにより、減速時・制動時であって、かつバッテリ電力受け入れ制限有りの場合には、最も高回転の回転軸に補機11が接続され、補機11分の負荷が増加するので、車両を迅速に減速・制動させることができる。
<エンジン回転軸接続要否判別制御>
ハイブリッド車両100の定常走行時あるいは加速時など、エンジン動力を用いてMG1を駆動して発電を行っている場合には、その負荷を調整することによりMG1の回転数を調整することができ、それによってエンジン回転数をも調整することができる。ゆえに、エンジン動力を前もって予想し、その動力に合わせるようにMG1の負荷を調整することで、エンジン回転数を調整することができる。
ただし、MG1の仕様によって、かけることができる負荷には制限があり、その負荷を超える場合には、エンジン回転数を調整することができない。そして、エンジンの動力が通常よりも大きくなり、MG1により調整可能なエンジン回転数を超えるほど大きくなる場合には、エンジン回転数が高くなり、それによってMG1回転数も高くなる。そして、MG1回転数が許容最高回転数を超えた場合には、MG1あるいは動力分割機構3の遊星歯車などが壊れるシステム破壊に至るおそれがある。
なお、エンジン動力が通常よりも大きくなり、MG1により調整可能なエンジン回転数を超えるほど大きくなる場合としては、吸気温が低下していることにより酸素が余計に気筒内に吸入される場合が考えられる。
そして、本実施例においては、以下に説明するエンジン回転軸接続要否判別制御を実行する。これは、エンジン動力が通常よりも大きくなるかどうかを判別し、大きくなると判定された場合には、エンジンの負荷を敢えて高めるために補機11をエンジン回転軸に接続するべく、電磁クラッチ13,14をOFFにして電磁クラッチ12をONにし、大きくならないと判定された場合には、上述した補機駆動軸選択制御を実行するようにするものである。なお、エンジン動力が通常よりも大きくなると判定される場合には、補機11全てを、エンジン回転軸に接続することが好ましい。
以下、具体的に、図9に示すフローチャートを用いて本実施例に係るエンジン回転軸接続要否判別制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU7のROMに記憶されているルーチンであり、補機11毎に、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU7が実行するルーチンである。
先ず、S601において、エンジン動力が通常よりも大きくなるかどうかを判別する。この判別手法としては、上記吸気温センサにて吸気温を検出し、その温度が通常の温度、あるいは所定温度よりも低い場合にエンジン動力が通常よりも大きくなると判別すること、MG1にて検出したエンジントルクがHVCCからのトルク指令値よりも高い場合にエンジン動力が通常よりも大きくなると判別することを例示することができる。
そして、S601にて肯定判定された場合には、S602へ進み、電磁クラッチ13,14をOFFにして電磁クラッチ12をONにし、補機11をエンジン回転軸に接続する。他方、S601にて否定判定された場合には、S603へ進み、上述した補機駆動軸選択制御を実行し、電磁クラッチ12,13,14のいずれかをONにする。
かかるエンジン回転軸接続要否判別制御を実行することにより、補機11の回転数的にはMG1もしくはMG2の回転軸に接続するのが最適であったとしても、エンジン動力が通常よりも大きくなる場合には、補機11がエンジン回転軸で駆動されるので、エンジン、MG1の過回転を抑制することができる。
実施例1に係るハイブリッド車両の概略構成を示す図である。 実施例1に係るハイブリッドシステムの動力および電力の伝達経路を示す概略図である。 実施例1に係るハイブリッドシステムの共線図を示す図である。 補機駆動軸選択制御の制御ルーチンのフローチャートである。 クラッチ接続要否判別制御の制御ルーチンのフローチャートである。 クラッチOFF可否判別制御の制御ルーチンのフローチャートである。 MG回転軸接続可否判別制御の制御ルーチンのフローチャートである。 高回転回転軸接続要否判別制御の制御ルーチンのフローチャートである。 エンジン回転軸接続要否判別制御の制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッドシステム
2 エンジン
3 動力分割機構
4 減速機
5 インバータ
6 バッテリ
7 ECU
8 ダンパ
9、10 駆動輪
11 補機
21 クランクシャフト
51 プラネタリーキャリア
52 プラネタリーキャリアの回転軸
53 ピニオンギヤ
54 リングギヤ
55 サンギヤ
56 リングギヤ回転軸(出力軸、MG2回転軸)
57 サンギヤ回転軸(MG1回転軸)
100 ハイブリッド車両
MG1 第1の電動発電機
MG2 第2の電動発電機

Claims (4)

  1. 内燃機関と、当該内燃機関が出力する動力を利用して発電を行う発電機としての機能と動力を出力する電動機としての機能とを併せ持つ第1の電動発電機と、出力軸と一体に回転し、電動機としての機能と発電機としての機能とを併せ持つ第2の電動発電機と、を備えるハイブリッドシステムの補機を駆動する装置であって、
    前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第1の動力伝達手段と、
    前記第1の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第2の動力伝達手段と、
    前記第2の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を接続・遮断する第3の動力伝達手段と、
    ハイブリッドシステムの状態に応じて、前記第1から第3の動力伝達手段による動力伝達を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッドシステムの補機駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記補機の必要回転数以上に回転する回転軸の内、最も回転数が低い回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドシステムの補機駆動装置。
  3. 前記制御手段は、ハイブリッドシステムに備えられたインバータまたは第1もしくは第2の電動発電機の温度のいずれかがその許容温度より高くなった場合には、前記第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を遮断し、前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドシステムの補機駆動装置。
  4. 前記第1の電動発電機が、前記内燃機関が出力する動力を利用して発電を行う際の負荷を調整することにより機関回転数を調整可能である場合、
    前記制御手段は、前記内燃機関の動力が前記第1の電動発電機により調整可能な機関回転数を超えるほど増加する場合には、前記第1もしくは第2の電動発電機の回転軸と前記補機との動力伝達を遮断し、前記内燃機関の回転軸と前記補機との動力伝達を接続するように各動力伝達手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドシステムの補機駆動装置。
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