JP5267340B2 - インホイールモータの動力伝達機構 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の各駆動輪毎に電動モータを個別に取り付けたインホイールモータの動力伝達機構に関するものである。
従来、車両の各駆動輪毎に電動モータを個別に取り付けたインホイールモータが知られており、その一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたインホイールモータでは、ホイール内にモータ本体が設けられている。このモータ本体のステータは支持ロッドに取り付けられており、そのステータに界磁コイルが取り付けられている。前記支持ロッドの一端部にはフランジが設けられており、そのフランジ部分が車体に結合されている。
一方、モータ本体のロータには永久磁石が取り付けられており、ロータは軸受を介して支持ロッドにより回転可能に支持されている。さらにロータの外周面には、ロータとホイールとの間で動力の断切をおこなう遠心クラッチが設けられている。そして、モータ本体の始動初期には、ロータの回転速度の上昇にともなって遠心クラッチが係合されてロータからホイールにトルクが徐々に、かつ、滑らかに伝達される。また、車両走行時に、モータ本体の故障によってロータの回転が減速した場合には、遠心クラッチが解放されてロータとホイールとの連係が遮断される。なお、車両用のインホイールモータは、特許文献2ないし4にも記載されている。
特開2007−89238号公報 特開2008−207739号公報 特開2004−129390号公報 特開2003−211980号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているインホイールモータでは、ロータの回転速度に依存して遠心クラッチが係合または解放される構成であるため、モータ本体における効率の良好な運転状態でモータ本体を駆動できるとは言い難く、車両全体としての燃費を向上することが困難であった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであって、電動モータと車輪との間の動力伝達経路を接続または遮断するにあたり、電動モータを効率が相対的に良好な領域で運転させることにより、車両全体としての燃費を向上することの可能な、インホイールモータの動力伝達機構を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、タイヤが取り付けられたホイール内に設けられた電動モータと、この電動モータと前記ホイールとの間の動力伝達経路を接続および遮断することのできる、インホイールモータの動力伝達機構において、前記動力伝達経路には、動力を伝達または遮断できる第1クラッチが設けられた第1経路と、動力を伝達または遮断できる第2クラッチが設けられた第2経路とが並列に配置されており、前記第1クラッチは、前記タイヤが所定速度未満で回転するときは動力を伝達し、かつ、前記タイヤが所定速度以上で回転するときは動力を遮断する構成の第1遠心クラッチであり、前記第2クラッチは、前記電動モータが所定速度未満で回転するときは動力を遮断し、かつ、前記電動モータが所定速度以上で回転するときは動力を伝達する構成の第2遠心クラッチと、その第2遠心クラッチと前記タイヤとの間に配置され、かつ、前記タイヤのトルクを前記電動モータに伝達する方向の動力を伝達し、かつ、前記電動モータのトルクを前記タイヤに伝達する方向の動力を遮断する構成の一方向クラッチとを含むことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記電動モータが前記所定回転速度未満で回転するときは、前記第1遠心クラッチが動力を前記タイヤに伝達し、かつ、前記第2遠心クラッチおよび前記一方向クラッチが動力を遮断する構成であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1の構成に加えて、前記電動モータとの間で動力が伝達されることのない副タイヤと、この副タイヤと動力伝達可能に接続されたエンジンとを有し、そのエンジンのトルクが前記副タイヤに伝達されて車両が走行しており、前記タイヤが所定回転速度以上で空転して第1遠心クラッチにより第1経路が遮断され、かつ、前記第2クラッチおよび前記一方向クラッチにより前記第2経路が遮断され、かつ、前記電動モータが停止している時に、前記車両における加速要求が低下した場合は、前記第2クラッチおよび前記一方向クラッチにより前記第2経路で動力が伝達されて前記タイヤのトルクが前記電動モータに伝達される前に、前記電動モータの回転速度を、予め上昇させておく制御をおこなうことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、第1遠心クラッチは、タイヤが所定速度未満で回転するときは動力を伝達し、かつ、タイヤが所定速度以上で回転するときは動力を遮断する。また、第2遠心クラッチは、電動モータが所定速度未満で回転するときは動力を遮断し、かつ、電動モータが所定速度以上で回転するときは動力を伝達する。さらに、一方向クラッチは、タイヤのトルクを電動モータに伝達する方向の動力を伝達し、かつ、電動モータのトルクを前記タイヤに伝達する方向の動力を遮断する。したがって、電動モータの効率が良好な運転領域、つまり、タイヤが所定速度未満で回転するときは、電動モータのトルクをタイヤに伝達できる。さらに、電動モータの効率が良好でない領域では、電動モータを停止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、電動モータが所定速度未満で回転するときは、第1遠心クラッチが動力をタイヤに伝達し、かつ、第2遠心クラッチおよび一方向クラッチが動力を遮断する。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、エンジンのトルクが副タイヤに伝達されて車両が走行しており、タイヤが所定回転速度以上で空転し、かつ、第1経路が遮断され、かつ、第2経路が遮断され、かつ、電動モータが停止している時に、車両における加速要求が低下した場合は、第2経路が接続されてタイヤのトルクが電動モータに伝達される前に、電動モータの回転速度を、予め上昇させておく。これにより、第2経路が接続されるときのショックを抑制できる。
この発明における動力伝達機構の構成を示す概念図である。 図1に示す動力伝達機構を有する車両の模式図である。 図2に示す車両における電動モータの制御を示すマップである。 図2に示す車両でおこなわれる制御例を説明するタイムチャートである。 図2に示す車両でおこなわれる他の制御例を説明するタイムチャートである。
つぎに、この発明のインホイールモータを有する車両の構成例を、図2に基づいて説明する。車両1は前輪2および後輪3を有し、前輪2にはそれぞれ電動モータ4が取り付けられている。具体的に説明すると、前輪2はタイヤ5が取り付けられたホイール(図示せず)を有しており、そのホイール内に電動モータ4が設けられている。電動モータ4はケーシング(図示せず)の内部にロータ(図示せず)およびステータ(図示せず)を設けて構成されており、そのケーシングがサスペンション(図示せず)を介在させて車体(図示せず)に取り付けられている。
前記電動モータ4と前輪2との間の動力伝達経路の構成を、図1に基づいて説明する。電動モータ4のロータと一体回転する回転軸6が設けられており、その回転軸6とタイヤ5との動力伝達経路は、相互に並列に配置された第1経路7および第2経路8を有している。そして、第1経路7を接続および遮断するクラッチとして、遠心クラッチ9が設けられている。この遠心クラッチ9は内輪10と外輪11とを有しており、外輪11がコネクティングドラム12を介在させてタイヤ5に接続されている。また、内輪10が回転軸6に動力伝達可能に接続されている。遠心クラッチ9の構成を具体的に説明すると、外輪11には、遠心力の変化にともなって半径方向に動作するウェイト(図示せず)が取り付けられている。そして、外輪11の回転速度が相対的に低く遠心力が相対的に弱い場合は、ウェイトが内輪10に接触して、内輪10と外輪11との間で動力が伝達される。これに対して、外輪11の回転速度が相対的に上昇して遠心力が相対的に強くなると、ウェイトが内輪10から離れて、内輪10と外輪11との間の動力が遮断される。このように、遠心力の変化により、係合および解放が機械的に(自動的に)切り替わる特性の遠心クラッチは、例えば、特開2007−309452号公報に記載されている。この実施例では、遠心クラッチ9は、タイヤ5が所定速度Va以上で回転するときは動力が遮断され、かつ、タイヤ5が所定速度Va未満で回転するときは動力が伝達されるように、遠心クラッチ9が構成されている。この所定速度Va未満では、電動モータ4の効率が相対的に良好となる。
一方、第2の経路8には遠心クラッチ13が設けられている。この遠心クラッチ13は内輪14と外輪15とを有しており、内輪14が回転軸6に接続されている。遠心クラッチ13の構成を具体的に説明すると、内輪14には、遠心力の変化にともなって半径方向に動作するウェイト(図示せず)が取り付けられている。そして、内輪14回転速度が相対的に高くなり遠心力が相対的に強くなると、ウェイトが外輪15に接触して、内輪14と外輪15との間で動力が伝達される。これに対して、内輪14の回転速度が相対的に低下して遠心力が相対的に弱くなると、ウェイトが外輪15から離れて、内輪14と外輪15との間の動力が遮断される。このように、遠心力の変化により、係合および解放が機械的に(自動的に)切り替わる特性の遠心クラッチは、例えば、特開2007−19238号公報に記載されている。この実施例では、遠心クラッチ13は、電動モータ4が所定速度Va以上で回転するときは動力が伝達され、かつ、電動モータ4が所定速度Va未満で回転するときは動力が遮断される構成である。
このまた、第2経路8における遠心クラッチ13とタイヤ5との間には一方向クラッチ16が設けられている。この一方向クラッチ16は、外輪17および内輪14を有しており、一方向クラッチ16の内輪15が、遠心クラッチ13の外輪15と共通の部品により構成されているため、便宜上、同じ符号を付してある。また外輪17はコネクティングドラム12に動力伝達可能に接続されている。この一方向クラッチ16は、車両1が前進する方向にタイヤ5が回転し、そのタイヤ5のトルクを内輪15に伝達する向きでは係合されるとともに、電動モータ4のトルクが内輪15に伝達された場合は、解放される構成である。つまり、外輪17の回転速度が内輪15の回転速度を超えている場合に係合され、外輪17の回転速度が内輪15の回転速度以下である場合は解放されるように、一方向クラッチ16が構成されている。
さらに、車両1には電力供給装置(図示せず)が搭載されており、その電力供給装置と電動モータ4とが電気回路により接続されている。この電力供給装置は、充電および放電の両方をおこなうことのできる二次電池を有しており、その二次電池はバッテリまたはキャパシタのいずれでもよい。また、電力供給装置は、二次電池の他に、燃料電池を有していてもよい。さらにまた、車両1には後輪3に動力を伝達するエンジン18が搭載されている。このエンジン18は燃料を燃焼させて発生する熱エネルギを動力に変換する動力装置であり、そのエンジン18にはオルタネータ(図示せず)が動力伝達可能に接続されている。このオルタネータは前記蓄電装置に接続されている。さらに、エンジン18から後輪3に至る動力伝達経路に、変速機19およびプロペラシャフト20および終減速機21が設けられている。さらに、エンジン18および電動モータ4を制御する電子制御装置(図示せず)が設けられており、その電子制御装置に、車速、アクセル開度、前後輪の回転速度、蓄電装置の充電量などを検知するセンサやスイッチの信号が入力される。
つぎに、図2に示された車両1の制御および作用を説明する。まず、車両1が停止しているときにアクセルペダルが踏み込まれた場合は、車両1を発進させるために電動モータ4に電力が供給されて、電動モータ4が力行制御される。ここで、電動モータ4の制御を図3のマップにより説明する。図3のマップでは横軸にタイヤ5の回転速度が示され、縦軸では電動モータ4の力行制御および回生制御が区別されている。図3のマップにおいて、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満である領域Aで、電動モータ4が電動機として駆動されると、電動モータ4のトルクが遠心クラッチ9に伝達される。この遠心クラッチ9は、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満では係合されて、電動モータ4のトルクが第1経路7を経由してタイヤ5に伝達されて駆動力が発生する。なお、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満では、遠心クラッチ13が遮断されており、第2経路8では動力伝達がおこなわれない。
このように、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満では、図3の領域Aに示すように、電動モータ4が力行制御され、そのトルクがタイヤ5に伝達される。また、電動モータ4の運転状態が領域Aにあるときは、エンジン18が運転されており、そのエンジントルクが変速機19およびプロペラシャフト20および終減速機21を経由して後輪3に伝達されて駆動力を発生し、車両1の前輪2および後輪3で駆動力が発生する。つまり、車両1の発進時には、低摩擦係数路または坂道での走行性能を確保するため四輪駆動車(4WD)となる。
ついで、車両1が発進した後にアクセルペダルが踏み込まれた状態で車速が上昇し、タイヤ5の回転速度が所定速度Va以上の領域Bになると、遠心クラッチ9が遮断され、かつ、電動モータ4への電力の供給が停止されて、電動モータ4が停止する。このように、電動モータ4が停止すると、遠心クラッチ13が遮断され、かつ、一方向クラッチ16も解放される。また、領域Bでは、エンジントルクが後輪3に伝達されて車両1が走行する、二輪駆動車となる。前記領域Bで電動モータ4を力行制御すると、ステータを構成する電磁鋼板の鉄損や、電動モータ4の回転時における引き摺り抵抗、例えば、冷却または潤滑をおこなうオイルの撹拌抵抗、回転軸6を支持するベアリングにおける回転抵抗、遠心クラッチ13の接触抵抗などにより、エンジン18の燃費が悪化するが、この実施例では領域Bでは電動モータ4が停止されるため、その不具合を防止できる。
一方、車両1が走行中にアクセルペダルが戻されて、車両1が惰力走行する場合について説明する。前記のように、タイヤ5が回転速度Va以上で回転している場合は、前記一方向クラッチ16が係合されてタイヤ5のトルクが遠心クラッチ13の外輪15に伝達される。また、遠心クラッチ13でも動力伝達がおこなわれて外輪15のトルクが内輪14に伝達され、そのトルクが電動モータ4に伝達される。なお、領域Cにあるとき遠心クラッチ9では動力が遮断される。このように、図3のマップに領域Cで示すように、タイヤ5が回転速度Va以上で回転している場合は、車両1の惰力走行による運動エネルギが電動モータ4に伝達され、その電動モータ4が発電機として機能する回生制御がおこなわれる。電動モータ4が回生制御されると、前輪2に対して制動力が付加される。
さらに、車両1が惰力走行中に車速が一層低下して、タイヤ5の回転速度が回転速度Va未満となる領域Dにおいては、遠心クラッチ13では動力が遮断され、かつ、遠心クラッチ9では動力が伝達される。このため、タイヤ5のトルクが第1経路7を経由して電動モータ4に伝達され、電動モータ4で回生制御がおこなわれる。このようにして、電動モータ4で発電された電力(電気エネルギ)は蓄電装置に充電される。これにより、エンジン18の動力でオルタネータで発電をおこない、発生した電力を蓄電装置に充電する量が増加することを抑制でき、エンジン18の燃料消費量の増加を抑制できる(燃費が向上する)。
つぎに、車両1の走行中に、タイヤ5の回転速度が図3のマップで領域Bから領域Aに移行する場合の制御例を、図4のタイムチャートを参照しながら説明する。まず、時刻t1以前においては、タイヤ5の回転速度(タイヤ速)が所定速度Va以上で一定であり、かつ、電動モータ4の回転速度(モータ速)が零rpmであり、電動モータ4のトルク(モータトルク)は零Nmである。ついで、タイヤ5の回転速度が低下して所定速度Vaに近づく時刻t1以降は、電動モータ4に電力が供給されて力行制御がおこなわれ、電動モータ4のトルクおよび回転数が上昇する。
ここで、電動モータ4のトルクの上昇は一時的であり、再度、トルクは零Nmに戻されるが、電動モータ4の回転速度は、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満になった時点に相当する回転速度で空転する。この実施例では、遠心クラッチ9で動力伝達がおこなわれると、タイヤ5の回転速度と、電動モータ4の回転速度とが一致するように、動力伝達経路が構成されているため、電動モータ4の回転速度が所定速度Va直前で待機する。
ついで、時刻t2でタイヤ5の回転速度が所定速度Va未満になると、電動モータ4のトルクが零Nmから上昇される(力行制御)とともに、時刻t2以降は、電動モータ4の回転速度の低下に同期して、タイヤ5の回転速度が低下する。そして、時刻t3以降は電動モータ4の回転速度およびタイヤ5の回転速度が一定の回転速度Vになっている。このように、図3のマップで領域Bであるときに、タイヤ5の回転速度が低下すると、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満になる前に、予め電動モータ4の回転速度を、タイヤ5の回転速度が所定速度Va未満となったときの値に同期させておくことにより、領域Bから領域Aに切り替わって遠心クラッチ9で動力伝達が開始されるときのショック(係合ショック)を抑制できる。
さらに、車両1の走行中に、タイヤ5の回転速度が図3のマップで領域Bから領域Cに移行する場合の制御例を、図5のタイムチャートを参照しながら説明する。まず、時刻t1以前においては、アクセルon(アクセルペダルが踏まれている)であり、かつ、領域Bであるためにエンジントルクにより車両1が走行しており、タイヤ5は回転速度Vで従動回転する。また、電動モータ4のトルクは零Nmであり、かつ、回転速度は零rpm(停止)である。
そして、時刻t1でアクセルペダルの踏み込み量が減少されると、電動モータ4に電力が供給されて力行制御がおこなわれ、電動モータ4のトルク(正のトルク)および回転数が上昇する。ここで、電動モータ4のトルクの上昇は一時的であり、再度、トルクは零Nmに戻されるが、電動モータ4の回転速度は、タイヤ5の回転速度である所定速度Vに相当する回転速度に維持される。この実施例では、遠心クラッチ9で動力伝達がおこなわれると、タイヤ5の回転速度と、電動モータ4の回転速度とが一致するように、動力伝達経路が構成されているため、電動モータ4の回転速度が所定速度Vで待機する。
ついで、時刻t2でアクセルoff(アクセルペダルが完全に戻された)になると、タイヤ5のトルクが電動モータ4に伝達されて、電動モータ4が回生制御されてトルク(負のトルク)が発生するとともに、タイヤ5の回転速度と電動モータ4の回転速度とが略一定となっている。このように、図3のマップで領域Bであるときに、アクセルペダルの踏み込み量が減少する(車両1における加速要求が低下する)と、アクセルペダルが完全に戻される前に、予め電動モータ4の回転速度を、タイヤ5の回転速度に同期させておく。したがって、領域Bから領域Cに切り替わって一方向クラッチ16が係合され、かつ、遠心クラッチ13で動力伝達が開始されるときのショック(係合ショック)を抑制できる。なお、領域Aと領域Dとの間の切り替え、または領域Cと領域Dとの間の切り替えは、電動モータ4の回転速度と、タイヤ5との回転速度とが一致している状態でおこなわれるため、各クラッチの係合時にショックが生じることはない。
ここで、この実施例に基づいて説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、遠心クラッチ9が、この発明の第1クラッチおよび第1遠心クラッチに相当し、遠心クラッチ13および一方向クラッチ16が、この発明の第2クラッチに相当し、遠心クラッチ13が、この発明の第2遠心クラッチに相当し、後輪3のタイヤが、この発明の副タイヤに相当する。
1…車両、 4…電動モータ、 5…タイヤ、 7…第1経路、 8…第2経路、 9,13…遠心クラッチ、 16…一方向クラッチ、 18…エンジン。

Claims (3)

  1. タイヤが取り付けられたホイール内に設けられた電動モータと、この電動モータと前記ホイールとの間の動力伝達経路を接続および遮断することのできる、インホイールモータの動力伝達機構において、
    前記動力伝達経路には、動力を伝達または遮断できる第1クラッチが設けられた第1経路と、動力を伝達または遮断できる第2クラッチが設けられた第2経路とが並列に配置されており、
    前記第1クラッチは、前記タイヤが所定速度未満で回転するときは動力を伝達し、かつ、前記タイヤが所定速度以上で回転するときは動力を遮断する構成の第1遠心クラッチであり、
    前記第2クラッチは、前記電動モータが所定速度未満で回転するときは動力を遮断し、かつ、前記電動モータが所定速度以上で回転するときは動力を伝達する構成の第2遠心クラッチと、その第2遠心クラッチと前記タイヤとの間に配置され、かつ、前記タイヤのトルクを前記電動モータに伝達する方向の動力を伝達し、かつ、前記電動モータのトルクを前記タイヤに伝達する方向の動力を遮断する構成の一方向クラッチとを含む
    ことを特徴とするインホイールモータの動力伝達機構。
  2. 前記電動モータが前記所定回転速度未満で回転するときは、前記第1遠心クラッチが動力を前記タイヤに伝達し、かつ、前記第2遠心クラッチおよび前記一方向クラッチが動力を遮断する構成であることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータの動力伝達機構。
  3. 前記電動モータとの間で動力が伝達されることのない副タイヤと、この副タイヤと動力伝達可能に接続されたエンジンとを有し、そのエンジンのトルクが前記副タイヤに伝達されて車両が走行しており、前記タイヤが所定回転速度以上で空転して第1遠心クラッチにより第1経路が遮断され、かつ、前記第2クラッチおよび前記一方向クラッチにより前記第2経路が遮断され、かつ、前記電動モータが停止している時に、前記車両における加速要求が低下した場合は、前記第2クラッチおよび前記一方向クラッチにより前記第2経路で動力が伝達されて前記タイヤのトルクが前記電動モータに伝達される前に、前記電動モータの回転速度を、予め上昇させておく制御をおこなうことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータの動力伝達機構。
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