JP2008179280A - ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびハイブリッド車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびハイブリッド車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】登坂路において車両のずり下がり発生時に車両駆動力を確実に確保可能なハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】HV−ECUは、走行中の道路勾配がしきい値よりも大きいとき、エンジンが停止していればエンジンを始動させる(S50)。そして、HV−ECUは、車両のずり下がりが発生していると判定すると(S60にてYES)、エンジンの動作点を変更し、エンジンから駆動軸へ出力されるエンジン直行トルクを増加させる(S70)。さらに、HV−ECUは、モータジェネレータMG2の回生トルクが減少するようにモータジェネレータMG1,MG2の動作点を決定する(S80)。
【選択図】図6

Description

この発明は、内燃機関および車両走行用の電動機を搭載したハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびハイブリッド車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド車両(Hybrid Vehicle)が注目されている。ハイブリッド車両は、従来の内燃機関に加え、電動機を車両走行用の動力源としてさらに搭載した車両である。
このようなハイブリッド車両について、坂道発進時に車両のずり下がりを抑制可能な車両が知られている。たとえば、特開2001−171377号公報(特許文献1)には、道路勾配に対応して車両の駆動輪に駆動力を付与する車両用駆動制御装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−171377号公報 特許第2857535号公報 特許第3454036号公報 特開2006−142902号公報 特開2004−17919号公報
登坂路において車両のずり下がりが発生している状況においては、車両の駆動力を発生する電動機は、登坂方向への駆動トルクの発生に対して回転方向が降坂方向となるので回生電力を発生する。
ここで、回生電力は、蓄電装置の許容充電電力以下に抑制する必要があるところ、特開2001−171377号公報に開示される駆動制御装置では、電動機からの回生電力によって蓄電装置の充電電力が許容充電電力を超える可能性がある。その結果、車両の駆動力が制限され、車両のずり下がりを回避できなくなる可能性がある。
それゆえに、この発明の目的は、登坂路において車両のずり下がり発生時に車両駆動力を確実に確保可能なハイブリッド車両を提供することである。
また、この発明の別の目的は、登坂路において車両のずり下がり発生時に車両駆動力を確実に確保可能なハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明によれば、ハイブリッド車両は、内燃機関と、第1および第2の電動機と、動力分割機構と、蓄電装置と、制御装置とを備える。第1の電動機は、内燃機関の出力を用いて発電可能である。動力分割機構は、内燃機関の出力を第1の電動機と駆動軸とに分配可能なように構成される。第2の電動機は、駆動軸に回転軸が結合される。蓄電装置は、第1および第2の電動機と電力を授受可能である。制御装置は、登坂方向の駆動力が要求されている場合に降坂方向へ車両が移動しているとき、内燃機関の動作点を変更することによって内燃機関から駆動軸への伝達トルク(直行トルク)を増加させるとともに、第2の電動機を制御することによって第2の電動機の回生トルクを減少させる。
好ましくは、制御装置は、第2の電動機を制御することによって、第1および第2の電動機から蓄電装置へ供給される電力の総和を蓄電装置の許容充電電力よりも小さい値に抑制する。
好ましくは、制御装置は、走行中の道路勾配が予め定められた値よりも大きいとき、内燃機関の動作点を変更することによって伝達トルクを増加させる。
好ましくは、制御装置は、走行中の道路勾配が大きいほど伝達トルクの増加量が多くなるように内燃機関の動作点を変更する。
好ましくは、制御装置は、第2の電動機を制御することによって第2の電動機に力行トルクを発生させる
また、好ましくは、制御装置は、第2の電動機を制御することによって第2の電動機の発生トルクを略零にする。
好ましくは、制御装置は、第1および第2の電動機から蓄電装置へ供給される電力の総和が蓄電装置の許容充電電力を超えると、第1および第2の電動機の少なくとも一方を制御することによって、第1および第2の電動機の少なくとも一方における損失を増大させる。
また、この発明によれば、制御方法は、ハイブリッド車両の制御方法である。ハイブリッド車両は、内燃機関と、第1および第2の電動機と、動力分割機構と、蓄電装置とを備える。第1の電動機は、内燃機関の出力を用いて発電可能である。動力分割機構は、内燃機関の出力を第1の電動機と駆動軸とに分配可能なように構成される。第2の電動機は、駆動軸に回転軸が結合される。蓄電装置は、第1および第2の電動機と電力を授受可能である。そして、制御方法は、第1から第3のステップを含む。第1のステップでは、登坂方向の駆動力が要求されているときに降坂方向へ車両が移動しているか否かが判定される。第2のステップでは、第1のステップにおいて降坂方向へ車両が移動していると判定されると、内燃機関の動作点を変更することによって内燃機関から駆動軸への伝達トルク(直行トルク)を増加させる。第3のステップでは、内燃機関の動作点の変更とともに、第2の電動機を制御することによって第2の電動機の回生トルクを減少させる。
好ましくは、第3のステップにおいて、第2の電動機を制御することによって、第1および第2の電動機から蓄電装置へ供給される電力の総和は、蓄電装置の許容充電電力よりも小さい値に抑制される。
好ましくは、制御方法は、第4のステップをさらに含む。第4のステップでは、走行中の道路勾配が予め定められた値よりも大きいか否かが判定される。そして、道路勾配が予め定められた値よりも大きいと判定されると、第3のステップにおいて、内燃機関の動作点を変更することによって伝達トルクを増加させる。
好ましくは、第3のステップにおいて、走行中の道路勾配が大きいほど伝達トルクの増加量が多くなるように内燃機関の動作点が変更される。
好ましくは、第3のステップにおいて、第2の電動機を制御することによって第2の電動機に力行トルクを発生させる。
また、好ましくは、第3のステップにおいて、第2の電動機を制御することによって第2の電動機の発生トルクを略零にする。
好ましくは、制御方法は、第5および第6のステップをさらに含む。第5のステップでは、第1および第2の電動機から蓄電装置へ供給される電力の総和が蓄電装置の許容充電電力を超えたか否かが判定される。第6のステップでは、電力の総和が許容充電電力を超えたと判定されると、第1および第2の電動機の少なくとも一方を制御することによって、第1および第2の電動機の少なくとも一方における損失を増大させる。
また、この発明によれば、記録媒体は、コンピュータ読取可能な記録媒体であって、上述したいずれかのハイブリッド車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
この発明においては、登坂方向の駆動力が要求されている場合に降坂方向へ車両が移動しているとき、すなわち車両のずり下がり発生時、内燃機関の動作点を変更することによって内燃機関から駆動軸への伝達トルク(直行トルク)を増加させるとともに、第2の電動機を制御することによって第2の電動機の回生トルクを減少させるので、内燃機関からの直行トルクの増加により車両駆動力が確保されるとともに、第2の電動機が発生する回生電力が減少する。
したがって、この発明によれば、車両のずり下がり発生時、蓄電装置の充電電力を許容充電電力内に抑えつつ登坂駆動力を確保することが可能となる。その結果、車両のずり下がりを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両10は、動力伝達ギヤ12と、ディファレンシャルギヤ14と、駆動輪16R,16Lと、プラネタリギヤ18と、動力取出ギヤ20と、チェーンベルト22とを備える。また、ハイブリッド車両10は、モータジェネレータMG1,MG2と、エンジン24と、クランクシャフト26とをさらに備える。さらに、ハイブリッド車両10は、蓄電装置32と、インバータ34,36と、MG−ECU(Electronic Control Unit)38と、エンジンECU40と、HV−ECU42とをさらに備える。
動力取出ギヤ20は、チェーンベルト22を介して動力伝達ギヤ12に接続される。また、動力取出ギヤ20は、プラネタリギヤ18のリングギヤ54に結合され、リングギヤ54から受ける動力をチェーンベルト22を介して動力伝達ギヤ12に伝達する。動力伝達ギヤ12は、ディファレンシャルギヤ14を介して駆動輪16R,16Lへ動力を伝達する。
プラネタリギヤ18は、サンギヤ52と、リングギヤ54と、複数のプラネタリピニオンギヤ56と、プラネタリキャリア58とから成る。サンギヤ52は、エンジン24に接続されるクランクシャフト26と同軸のキャリア軸64に軸中心を貫通された中空のサンギヤ軸60に結合される。リングギヤ54は、キャリア軸64と同軸のリングギヤ軸62に結合される。複数のプラネタリピニオンギヤ56は、サンギヤ52とリングギヤ54との間に配設され、サンギヤ52の外周を自転しながら公転する。プラネタリキャリア58は、キャリア軸64の端部に結合され、各プラネタリピニオンギヤ56の回転軸を軸支する。
このプラネタリギヤ18では、サンギヤ52、リングギヤ54およびプラネタリキャリア58にそれぞれ結合されたサンギヤ軸60、リングギヤ軸62およびキャリア軸64の3軸が動力の入出力軸とされ、いずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、残りの1軸に入出力される動力は、決定された2軸へ入出力される動力に基づいて定められる。
エンジン24は、エンジンECU40からの制御信号に基づいて動力を発生し、その発生した動力をクランクシャフト26へ出力する。クランクシャフト26は、プラネタリギヤ18のプラネタリキャリア58に接続される。
モータジェネレータMG1,MG2の各々は、交流電動機であり、たとえば、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを含む三相交流同期電動機から成る。そして、モータジェネレータMG1のロータは、サンギヤ軸60に結合され、モータジェネレータMG2のロータは、リングギヤ軸62に結合される。この各モータジェネレータMG1,MG2は、永久磁石による磁界と三相コイルによって形成される磁界との相互作用によりロータを回転駆動する電動機として動作するとともに、永久磁石による磁界とロータの回転との相互作用により三相コイルの両端に起電力を生じさせる発電機として動作する。
そして、モータジェネレータMG1は、エンジン24の動力を用いて発電する発電機として主に動作し、かつ、エンジン24を始動するスタータとして動作するものとしてハイブリッド車両10に組込まれ、モータジェネレータMG2は、主に駆動輪16R,16Lを駆動する電動機としてハイブリッド車両10に組込まれる。
蓄電装置32は、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置32は、インバータ34,36へ直流電力を供給する。また、蓄電装置32は、エンジン24の出力を用いてモータジェネレータMG1により発電された電力およびモータジェネレータMG2により発電された回生電力によって充電される。なお、蓄電装置32として、大容量のキャパシタを用いてもよい。
インバータ34,36は、蓄電装置32から直流電圧を受け、その受けた直流電圧を交流電圧に変換してそれぞれモータジェネレータMG1,MG2へ出力する。また、インバータ34,36は、モータジェネレータMG1,MG2によって発電された交流電圧を直流電圧に変換して蓄電装置32を充電する。
MG−ECU38は、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するのに必要な制御指令をHV−ECU42から受ける。そして、MG−ECU38は、インバータ34を駆動するための制御信号PWI1およびインバータ36を駆動するための制御信号PWI2を生成し、その生成した制御信号PWI1,PWI2をそれぞれインバータ34,36へ出力する。
エンジンECU40は、エンジン24を駆動するのに必要な制御指令をHV−ECU42から受ける。そして、エンジンECU40は、エンジン24を駆動するための制御信号を生成し、その生成した制御信号をエンジン24へ出力する。
HV−ECU42は、アクセル開度を示す信号AP、車両速度を示す信号SV、および蓄電装置32の充電状態(0〜100%で表わされる。)を示す信号SOCを受ける。そして、HV−ECU42は、上記各信号に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2およびエンジン24を駆動するのに必要な制御指令を生成し、その生成した制御指令をMG−ECU38およびエンジンECU40へ出力する。
また、HV−ECU42は、後述の方法により、登坂路において車両のずり下がりが発生しているとき、エンジン24から駆動輪16R,16Lへ伝達されるトルク(エンジン直行トルク)が増加するようにエンジン24の動作点を変更するための制御指令をエンジンECU40へ出力するとともに、モータジェネレータMG2の回生トルクが減少するようにモータジェネレータMG2の動作点を変更するための制御指令をMG−ECU38へ出力する。
以下、登坂路において車両のずり下がりが発生したときのHV−ECU42の制御について詳しく説明する。
図2は、登坂路において車両のずり下がりが発生したときのモータジェネレータMG1,MG2およびエンジン24間の回転数およびトルクの関係を説明するための共線図である。なお、この図2では、車両のずり下がり発生時にHV−ECU42によりエンジン24の動作点が変更される前の関係が示されている。すなわち、この図2では、従来技術に相当する場合が示されている。
図2を参照して、縦軸は、モータジェネレータMG1が接続されるサンギヤ軸60、エンジン24が接続されるキャリア軸64、およびモータジェネレータMG2が接続されるリングギヤ軸62の回転数を示す。なお、回転数は、単位時間(たとえば1分)あたりの回転数を示し、以下においても、「回転数」は、単位時間あたりの回転数(すなわち回転速度)を示すものとする。横軸は、サンギヤ軸60、キャリア軸64およびリングギヤ軸62のギヤ比により定まる相対的な位置関係を示す。この共線図上では、モータジェネレータMG1の回転数を示す点P1、エンジン24の回転数を示す点P2およびモータジェネレータMG2の回転数を示す点P3は、一直線上に拘束される。
いま、エンジン24がエンジントルクTeを発生しているものとする。エンジントルクTeは、プラネタリギヤ18によって、サンギヤ52に作用するトルクTesとリングギヤ54に作用するトルクTepとに分配される。なお、トルクTepは、リングギヤ54に結合された動力取出ギヤ20へ伝達され、「エンジン直行トルク」と称される。
動作共線がこの状態で安定であるためには、モータジェネレータMG1は、トルクTesと反対方向のトルクTgを発生する必要がある。一方、モータジェネレータMG2は、所望の車両駆動力を出力するための要求駆動トルクとエンジン直行トルクTepとの差分に相当するトルクTmを発生する必要がある。
ここで、車両のずり下がりが発生している状況においては、モータジェネレータMG2の回転数は負であり、トルクTmの符号と反対である。そうすると、モータジェネレータMG2は、回生動作となり、回生電力を発生する。
図3は、モータジェネレータの動作モードを説明するための図である。図3を参照して、モータジェネレータの回転数が正であり、かつ、トルクも正のとき(第1象限)、モータジェネレータは、力行動作となり、電力を消費する。また、モータジェネレータの回転数が負であり、かつ、トルクが正のとき(第2象限)、モータジェネレータは、回生動作となり、回生電力を発生する。
また、モータジェネレータの回転数が負であり、かつ、トルクも負のとき(第3象限)、モータジェネレータは、力行動作となり、電力を消費する。また、モータジェネレータの回転数が正であり、かつ、トルクが負のとき(第4象限)、モータジェネレータは、回生動作となり、回生電力を発生する。
登坂路において車両のずり下がりが発生している状況では、図2に示したように、モータジェネレータMG2の回転数は負であり、かつ、トルクTmは正であるので、モータジェネレータMG2は、第4象限で動作し、回生電力を発生する(ずり下がる車両に対して回生制動をかけている状態)。
モータジェネレータMG2が発生する回生電力は、モータジェネレータMG1の発電電力と併せて蓄電装置32へ供給されることとなるが、蓄電装置32の充電電力は、蓄電装置32を保護するため予め定められた許容充電電力に制限される。
図4は、図1に示した蓄電装置32の許容充電電力を示した図である。図4を参照して、横軸は、蓄電装置32の充電状態(SOC)を示す。縦軸は、蓄電装置32に充放電される電力を示し、電力が正のときは放電を示し、電力が負のときは充電を示す。
線k1は、蓄電装置32の許容充電電力Winを示す。すなわち、蓄電装置32の充電電力は、許容充電電力Winに制限される。なお、線k2は、蓄電装置32の許容放電電力Woutを示し、蓄電装置32の放電電力も、許容放電電力Woutに制限される。
このように、蓄電装置32の充電電力は、許容充電電力Winに制限されるところ、車両のずり下がり発生時は、エンジン24の出力を受けてモータジェネレータMG1が発電するとともに、モータジェネレータMG2も回生電力を発生するので、モータジェネレータMG1,MG2から蓄電装置32へ供給される電力が増大し、蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超える可能性がある。
そこで、この実施の形態1では、車両のずり下がり発生時、エンジン24の動作点を変更することによりエンジントルクTeを増加させてエンジン直行トルクTepを増加させるとともに、モータジェネレータMG1,MG2から蓄電装置32へ供給される電力の総和が許容充電電力Winを超えないように、モータジェネレータMG2の回生トルクを低減させる。
図5は、登坂路において車両のずり下がり発生時にHV−ECU42によりエンジン24の動作点が変更された後のモータジェネレータMG1,MG2およびエンジン24間の回転数およびトルクの関係を説明するための共線図である。
図5を参照して、車両のずり下がりが発生すると、HV−ECU42は、エンジン24の動作点を変更してエンジントルクTeを増加させる。これにより、エンジン24から駆動輪16R,16Lへ出力されるエンジン直行トルクTepは増加する。さらに、HV−ECU42は、モータジェネレータMG2の動作点を変更してモータジェネレータMG2の回生トルクを減少させる。この図5では、モータジェネレータMG2が力行トルクを発生するようにモータジェネレータMG2の動作点が変更される。
モータジェネレータMG2のトルクTmは車両駆動力と反対方向であるが、エンジン直行トルクTepが増加しているので、車両駆動力は確保される。一方、トルクTmは、モータジェネレータMG2の回転と同方向であるので、モータジェネレータMG2は、力行動作となり、電力を消費する。したがって、モータジェネレータMG1,MG2から蓄電装置32へ供給される電力の総和すなわち蓄電装置32の充電電力を許容充電電力Win以内に抑制しつつ、所望の車両駆動力を確保することが可能になる。
図6は、車両のずり下がり発生時にHV−ECU42により実行される制御の構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図6を参照して、HV−ECU42は、信号APにより示されるアクセル開度および信号SVによって示される車両速度に基づいて、車両の駆動要求出力を算出する(ステップS10)。そして、HV−ECU42は、算出された駆動要求出力と蓄電装置32のSOCとに基づいてエンジン出力要求値を算出する(ステップS20)。具体的には、蓄電装置32のSOCに基づいて蓄電装置32の充電要求量が算出され、その充電要求量を駆動要求出力に加算することによりエンジン出力要求値が算出される。
次いで、HV−ECU42は、走行中の道路勾配を検出し、道路勾配が予め定められたしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS30)。なお、道路勾配は、たとえば、加速度センサ(Gセンサ)や、カーナビゲーション装置からの勾配情報などに基づいて検出される。HV−ECU42は、道路勾配が予め定められたしきい値以下であると判定すると(ステップS30においてNO)、以降の処理を実行することなくメインルーチンへ処理を返す。
ステップS30において道路勾配が予め定められたしきい値よりも大きいと判定されると(ステップS30においてYES)、HV−ECU42は、エンジン24が停止しているか否かを判定する(ステップS40)。そして、HV−ECU42は、エンジン24が停止していると判定すると(ステップS40においてYES)、エンジン24を始動するための制御指令を生成してMG−ECU38およびエンジンECU40へ出力し、モータジェネレータMG1をスタータとして動作させてエンジン24を始動させる(ステップS50)。
エンジン24が動作している状態において、HV−ECU42は、車両のずり下がりが発生しているか否かを判定する(ステップS60)。具体的には、HV−ECU42は、駆動軸の回転方向や、駆動軸に連結されるモータジェネレータMG2の回転方向に基づいて、車両のずり下がりの発生有無を判定する。HV−ECU42は、車両のずり下がりは発生していないと判定すると(ステップS60においてNO)、以降の処理を実行することなくメインルーチンへ処理を返す。
ステップS60において車両のずり下がりが発生していると判定されると(ステップS60においてYES)、HV−ECU42は、エンジン24の動作点を変更してエンジントルクTeを増加させ、エンジン24から駆動軸へ出力されるエンジン直行トルクTepを増加させる(ステップS70)。
図7は、エンジン24の動作点が変更される様子を示した図である。図7を参照して、横軸は、エンジン24の回転数Neを示し、縦軸は、エンジントルクTeを示す。曲線k3,k4の各々は、等出力線を示す。HV−ECU42は、車両のずり下がりが発生したと判定すると、エンジン24の動作点を点P2(図2)から点P2よりも少なくとも出力トルクが大きい動作点P2A(図5)に変更する。これにより、エンジントルクTeが増加し、エンジントルクTeの増加に伴なってエンジン直行トルクTepが増加する。
再び図6を参照して、ステップS70においてエンジン24の動作点が変更されると、HV−ECU42は、モータジェネレータMG2の回生トルクが減少するようにモータジェネレータMG1,MG2の動作点を決定する(ステップS80)。
図8は、車両の駆動トルクの一例を示した図である。なお、この図8では、車両のずり下がり発生時にHV−ECU42によりエンジン24の動作点が変更される前のトルクが示されている。すなわち、この図8では、従来技術に相当する場合が示されている。
図8を参照して、車両の駆動要求トルクは、エンジン24からのエンジン直行トルクTepとモータジェネレータMG2からのトルクTmとで分担される。HV−ECU42によりエンジン24の動作点が変更される前は、トルクTmは正であり、上述のように、駆動トルクの方向に対して駆動輪が逆回転する車両のずり下がり時は、モータジェネレータMG2は回生電力を発生する。
図9は、車両のずり下がり発生時にHV−ECU42によりエンジン24の動作点が変更された後の駆動トルクを示した図である。図9を参照して、車両のずり下がりが発生すると、HV−ECU42は、エンジン24の動作点を変更してエンジントルクTeを増加させ、その結果、エンジン直行トルクTepが増加する。一方、HV−ECU42は、駆動要求トルクを実現しつつ蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超えないように、モータジェネレータMG2の動作点を決定する。
この図9では、エンジン直行トルクTepは駆動要求トルクを超えており、モータジェネレータMG2は、その超過分に相当する負のトルクTmを発生している。言い換えると、車両の駆動トルクを確保しつつ蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超えないように、エンジン直行トルクTepを増加させ、モータジェネレータMG2を力行動作(電力消費)させている。
なお、この図9では、モータジェネレータMG2のトルクTmが負になるようにエンジン24およびモータジェネレータMG2の動作点が変更されているが、図10に示すように、トルクTmが略0になるようにエンジン24およびモータジェネレータMG2の動作点を変更してもよいし、蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超えなければ、トルクTmは正であってもよい。すなわち、モータジェネレータMG2は、蓄電装置32の充電電力を許容充電電力Win内に抑えるようにパワー収支を成り立たせる、いわばパワー調整機として機能する。
なお、エンジン24の動作点が変更されると、HV−ECU42は、変更後のエンジントルクTeに応じて、モータジェネレータMG1に作用するトルクTesを決定することができる。また、HV−ECU42は、変更後のエンジン24の回転数および駆動軸に連結されるリングギヤ軸の回転数に基づいて、モータジェネレータMG1の回転数を決定することができる。
再び図6を参照して、ステップS80においてモータジェネレータMG1,MG2の動作点が決定されると、HV−ECU42は、モータジェネレータMG1の発電電力Pg、モータジェネレータMG2における電力Pm(エンジン24の動作点の変更によって発電/消費の両ケースがあり得る。)および損失の総和が蓄電装置32の許容充電電力Winよりも大きいか否かを判定する(ステップS90)。なお、図4に示したように、許容充電電力Winは負値であり、電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Winよりも大きいことは、蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winの制限内であることを示す。
そして、ステップS90において電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Winよりも大きいと判定されると(ステップS90においてYES)、HV−ECU42はメインルーチンへ処理を返す。一方、電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Win以下であると判定されると(ステップS90においてNO)、HV−ECU42は、ステップS70へ処理を戻し、エンジン24の動作点をさらに変更する。
なお、エンジン24の動作点を変更してエンジントルクTeを増加させると、モータジェネレータMG1が結合されるサンギヤ軸60に作用するトルクTesも増加する。そうすると、モータジェネレータMG1のトルクTgが増加し、モータジェネレータMG1から蓄電装置32へ供給される電力も増大し得るが、モータジェネレータMG1の効率が低下する結果、蓄電装置32の充電電力を低減可能な動作点が存在する。
図11は、モータジェネレータの効率を示した図である。図11を参照して、横軸はモータジェネレータの回転数を示し、縦軸はモータジェネレータのトルクを示す。曲線k11〜k14の各々は、等効率線であり、曲線k11から曲線k14へ向かうに従ってモータジェネレータの効率が低下する。
したがって、モータジェネレータMG1のトルクTgが増加しても、たとえば動作点が点P11から点P12に移行する場合、モータジェネレータMG1の効率が低下することよって、モータジェネレータMG1から蓄電装置32へ供給される電力が低減または維持され得る。
すなわち、この実施の形態1では、エンジン24の動作点を変更しエンジントルクTeを増加させることによってモータジェネレータMG1,MG2のエネルギーバランスを変化させ、車両駆動力を確保しつつ蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超えないように、エンジン24およびモータジェネレータMG1,MG2の動作点を変更することとしたものである。
なお、上記において、エンジン24の動作点を変更する際、道路勾配が大きいほどエンジントルクTeの増加量すなわちエンジン直行トルクTepの増加量が多くなるようにエンジン24の動作点を変更するようにしてもよい。これにより、エンジン24およびモータジェネレータMG1,MG2の動作点を不必要に大きく変更することが防止される。
また、上記においては、走行中の道路勾配がしきい値よりも大きいとき、エンジン24が停止していればエンジン24を始動させるものとしたが、道路勾配がしきい値よりも大きい場合において、車両速度が予め設定されたしきい値よりも低いときに限り、エンジン24が停止していればエンジン24を始動させるようにしてもよい。これにより、不必要にエンジン24が始動されるのを防止することができる。
以上のように、この実施の形態1においては、登坂路において車両のずり下がりが発生したとき、エンジン24の動作点を変更することによってエンジン24から駆動軸へ出力されるエンジン直行トルクを増加させるとともに、モータジェネレータMG2を制御することによってモータジェネレータMG2の回生トルクを減少させる。これにより、エンジン24からのエンジン直行トルクの増加によって車両駆動力が確保されるとともに、モータジェネレータMG2が発生する回生電力が減少する。したがって、この実施の形態1によれば、車両のずり下がり発生時、蓄電装置32の充電電力を許容充電電力Win内に抑えつつ登坂駆動力を確保することが可能となる。その結果、車両のずり下がりを回避することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、車両のずり下がり発生時において、エンジン24およびモータジェネレータMG1,MG2の動作点を変更しても蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超える場合、モータジェネレータ側で損失が増大するようにモータジェネレータMG1,MG2の動作点が変更される。
この実施の形態2によるハイブリッド車両の全体構成は、図1に示した実施の形態1によるハイブリッド車両10と同じである。
図12は、実施の形態2によるハイブリッド車両において車両のずり下がり発生時に実行される制御の構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理も、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図12を参照して、このフローチャートは、図6に示したフローチャートにおいてステップS100,S110,S120をさらに含む。すなわち、ステップS90においてHV−ECU42により電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Win以下であると判定されると(ステップS90においてNO)、HV−ECU42は、超過した充電電力およびモータジェネレータMG1,MG2のトルクTg,TmをMG−ECU38へ出力する。
MG−ECU38は、HV−ECU42から受ける超過充電電力およびトルクTg,Tmに基づいて、モータジェネレータMG1,MG2の損失が増大するようにモータジェネレータMG1,MG2の動作点を変更する(ステップS100)。具体的には、MG−ECU38は、たとえばモータジェネレータMG1,MG2の損失が増大するようにインバータ34,36の通電タイミングを変更する。
次いで、MG−ECU38は、図11に示したような損失マップを用いるなどして、その変更された動作点におけるモータジェネレータMG1,MG2の損失を算出する(ステップS110)。そして、MG−ECU38は、動作点変更後のモータジェネレータMG1の発電電力Pg、モータジェネレータMG2における電力Pmおよび損失の総和が蓄電装置32の許容充電電力Winよりも大きいか否かを判定する(ステップS120)。
ステップS120において電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Winよりも大きいと判定されると(ステップS120においてYES)、MG−ECU38は、HV−ECU42へその旨を通知し、HV−ECU42はメインルーチンへ処理を返す。一方、ステップS120において電力Pg,Pmおよび損失の総和が許容充電電力Win以下であると判定されると(ステップS120においてNO)、MG−ECU38は、HV−ECU42へその旨を通知し、ステップS70において再びエンジン24の動作点が変更される。
なお、上記においては、蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超える場合、モータジェネレータMG1,MG2の損失を増大させるものとしたが、必ずしもモータジェネレータMG1,MG2の双方の損失を増大させる必要はなく、蓄電装置32の充電電力を許容充電電力Win内に抑えられるのであれば、モータジェネレータMG1,MG2のいずれか一方の損失を増大させればよい。
以上のように、この実施の形態2においては、車両のずり下がり発生時、蓄電装置32の充電電力が許容充電電力Winを超えると、モータジェネレータMG1,MG2の少なくとも一方の損失を増大させるので、蓄電装置32の充電電力を許容充電電力Win内に抑え得る。したがって、この実施の形態2によれば、より確実に車両のずり下がりを回避することができる。
なお、上記の各実施の形態において、HV−ECU42およびMG−ECU38における制御は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって実行され、CPUは、図6または図12に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して上記フローチャートに従って処理を実行する。したがって、ROMは、上記フローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に相当する。
なお、上記において、エンジン24は、この発明における「内燃機関」に対応し、モータジェネレータMG1,MG2は、それぞれこの発明における「第1の電動機」および「第2の電動機」に対応する。また、プラネタリギヤ18は、この発明における「動力分割機構」に対応し、HV−ECU42(実施の形態2においてはさらにMG−ECU38を含む。)は、この発明における「制御装置」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 登坂路において車両のずり下がりが発生したときのモータジェネレータおよびエンジン間の回転数およびトルクの関係を説明するための共線図である。 モータジェネレータの動作モードを説明するための図である。 図1に示す蓄電装置の許容充電電力を示した図である。 登坂路において車両のずり下がり発生時にHV−ECUによりエンジンの動作点が変更された後のモータジェネレータおよびエンジン間の回転数およびトルクの関係を説明するための共線図である。 車両のずり下がり発生時にHV−ECUにより実行される制御の構造を説明するためのフローチャートである。 エンジンの動作点が変更される様子を示した図である。 車両の駆動トルクの一例を示した図である。 車両のずり下がり発生時にHV−ECUによりエンジンの動作点が変更された後の駆動トルクを示した図である。 車両のずり下がり発生時にHV−ECUによりエンジンの動作点が変更された後の駆動トルクの他の例を示した図である。 モータジェネレータの効率を示した図である。 実施の形態2によるハイブリッド車両において車両のずり下がり発生時に実行される制御の構造を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ハイブリッド車両、12 動力伝達ギヤ、14 ディファレンシャルギヤ、16R,16L 駆動輪、18 プラネタリギヤ、20 動力取出ギヤ、22 チェーンベルト、24 エンジン、26 クランクシャフト、32 蓄電装置、34,36 インバータ、38 MG−ECU、40 エンジンECU、42 HV−ECU、52 サンギヤ、54 リングギヤ、56 プラネタリピニオンギヤ、58 プラネタリキャリア、60 サンギヤ軸、62 リングギヤ軸、64 キャリア軸、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (15)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電可能な第1の電動機と、
    前記内燃機関の出力を前記第1の電動機と駆動軸とに分配可能なように構成された動力分割機構と、
    前記駆動軸に回転軸が結合される第2の電動機と、
    前記第1および第2の電動機と電力を授受可能な蓄電装置と、
    登坂方向の駆動力が要求されている場合に降坂方向へ車両が移動しているとき、前記内燃機関の動作点を変更することによって前記内燃機関から前記駆動軸への伝達トルクを増加させるとともに、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機の回生トルクを減少させる制御装置とを備えるハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記第2の電動機を制御することによって、前記第1および第2の電動機から前記蓄電装置へ供給される電力の総和を前記蓄電装置の許容充電電力よりも小さい値に抑制する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、走行中の道路勾配が予め定められた値よりも大きいとき、前記内燃機関の動作点を変更することによって前記伝達トルクを増加させる、請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記制御装置は、走行中の道路勾配が大きいほど前記伝達トルクの増加量が多くなるように前記内燃機関の動作点を変更する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  5. 前記制御装置は、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機に力行トルクを発生させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  6. 前記制御装置は、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機の発生トルクを略零にする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  7. 前記制御装置は、前記第1および第2の電動機から前記蓄電装置へ供給される電力の総和が前記蓄電装置の許容充電電力を超えると、前記第1および第2の電動機の少なくとも一方を制御することによって、前記第1および第2の電動機の少なくとも一方における損失を増大させる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  8. ハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電可能な第1の電動機と、
    前記内燃機関の出力を前記第1の電動機と駆動軸とに分配可能なように構成された動力分割機構と、
    前記駆動軸に回転軸が結合される第2の電動機と、
    前記第1および第2の電動機と電力を授受可能な蓄電装置とを備え、
    前記制御方法は、
    登坂方向の駆動力が要求されているときに降坂方向へ車両が移動しているか否かを判定する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて降坂方向へ車両が移動していると判定されると、前記内燃機関の動作点を変更することによって前記内燃機関から前記駆動軸への伝達トルクを増加させる第2のステップと、
    前記内燃機関の動作点の変更とともに、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機の回生トルクを減少させる第3のステップとを含む、ハイブリッド車両の制御方法。
  9. 前記第3のステップにおいて、前記第2の電動機を制御することによって、前記第1および第2の電動機から前記蓄電装置へ供給される電力の総和を前記蓄電装置の許容充電電力よりも小さい値に抑制する、請求項8に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  10. 走行中の道路勾配が予め定められた値よりも大きいか否かを判定する第4のステップと、
    前記道路勾配が前記予め定められた値よりも大きいと判定されると、前記第3のステップにおいて、前記内燃機関の動作点を変更することによって前記伝達トルクを増加させる、請求項8または請求項9に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  11. 前記第3のステップにおいて、走行中の道路勾配が大きいほど前記伝達トルクの増加量が多くなるように前記内燃機関の動作点が変更される、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  12. 前記第3のステップにおいて、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機に力行トルクを発生させる、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  13. 前記第3のステップにおいて、前記第2の電動機を制御することによって前記第2の電動機の発生トルクを略零にする、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  14. 前記第1および第2の電動機から前記蓄電装置へ供給される電力の総和が前記蓄電装置の許容充電電力を超えたか否かを判定する第5のステップと、
    前記電力の総和が前記許容充電電力を超えたと判定されると、前記第1および第2の電動機の少なくとも一方を制御することによって、前記第1および第2の電動機の少なくとも一方における損失を増大させる第6のステップとをさらに含む、請求項8から請求項13のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  15. 請求項8から請求項14のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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