JP2010201918A - 感熱プリンタの出力方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマルヘッドに付着したヘッドカスや異物等の汚れについて、ヘッド摩耗を促進することなく簡便に除去するクリーニングが可能な感熱プリンタの出力方法を提供する。
【解決手段】支持体上に少なくとも最表層として感熱層を有する感熱記録材料を感熱プリンタに装填し、搬送しつつ該感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に設けたライン状のサーマルヘッドを該感熱層に圧接させ描画し、描画後に感熱プリンタから排出する感熱プリンタの出力方法であって、サーマルヘッドの描画有効幅の全幅で、通常描画時の描画エネルギーに対し100〜200%のエネルギーでベタ画像を描画すること。
【選択図】なし

Description

本発明は、支持体上に感熱層を有する感熱記録材料を搬送しつつサーマルヘッドを圧接させ描画を行う感熱プリンタの出力方法、特に感熱プリンタのサーマルヘッドのクリーニングを行う出力方法に関する。
サーマルヘッドを発熱させて感熱記録材料をプラテンとの間に押圧し、その感熱記録媒体に描画を行う感熱プリンタにおいては、サーマルヘッドを用いて記録する際、サーマルヘッドの熱及び圧力により連続記録するうちに感熱記録材料表面の異物や、サーマルヘッドにより削りとられたカス(ヘッドカス)がサーマルヘッドの発熱部分周辺に付着する。このヘッドカスの付着によりサーマルヘッドからの伝熱に阻害が生じ良好な感熱記録が行えず印字が不鮮明になるとともに、感熱記録材料を汚してしまうという問題があり、サーマルヘッドの発熱部分のクリーニングが必要であり、その方法についてはこれまでに数多く提案されている。
例えば、研磨性を有するクリーニングシートを用い、このクリーニングシートをサーマルヘッドと摺接させることにより、汚れを擦り取るようにした提案や、不織布に溶剤を含浸し清掃することも提案されている。しかし、クリーニングを行う度に、出力を停止して作業することとなり、連続出力ができない等生産性に悪影響を与えていた。一方で感熱記録材料を利用してクリーニングを行う出力方法を本体内に組み込んだ感熱プリンタも提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。この方法であれば、出力作業にほぼ影響を与えず、クリーニングを行うことが可能となる。
しかし、用いられる感熱記録材料の支持体や層構成、感熱層の組成によっては、効果が得られないことがあった。特にクリーニング時にはサーマルヘッドに通電しないかあるいは感熱記録材料が発色しない低通電量条件で印字するため、感熱層の溶融がなされずサーマルヘッドを擦過するため、サーマルヘッド表面の摩耗を促進する恐れがあり、感熱プリンタの寿命に悪影響する。また特に感熱性平版印刷版を描画する場合には、最近ではより高解像度の網点画像を含む出力が多くなっており、従って出力解像度も1200dpi以上の出力が求められているが、上記の提案された方法では確実に良好なクリーニング効果が得られず、求められる高精細な網点画像の再現に支障を来す場合があった。
特開平9−295420号公報 特開2004−114441号公報
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、サーマルヘッドに付着したヘッドカスや異物等の汚れについて、ヘッド摩耗を促進することなく簡便に除去するクリーニングが可能な感熱プリンタの出力方法を提供することにある。
本発明の上記目的は以下に記載の感熱プリンタの出力方法によって達成できることを見いだした。
1.支持体上に少なくとも最表層として感熱層を有する感熱記録材料を感熱プリンタに装填し、搬送しつつ該感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に設けたライン状のサーマルヘッドを該感熱層に圧接させ描画し、描画後に感熱プリンタから排出する感熱プリンタの出力方法であって、サーマルヘッドの描画有効幅の全幅で、通常描画時の描画エネルギーに対し100〜200%のエネルギーでベタ画像を描画することを特徴とする感熱プリンタの出力方法。
2.該感熱プリンタに入力された画像データに規定される画像が描画される該感熱記録材料上の画像エリアの搬送方向前後いずれかの位置に、該ベタ画像を描画することを特徴とする前項1に記載の感熱プリンタの出力方法。
3.該ベタ画像の搬送方向の長さが、該画像エリアの搬送方向の長さの5%以上であることを特徴とする前項2に記載の感熱プリンタの出力方法。
4.該ベタ画像描画時のエネルギーが、通常描画時の描画エネルギーに対し120%以上であることを特徴とする前項1〜3のいずれか1項に記載の感熱プリンタの出力方法。
5.該感熱記録材料が最表層として熱溶融性微粒子を含有する感熱層を有する感熱性平版印刷版であることを特徴とする前項1〜4のいずれか1項に記載の感熱プリンタの出力方法。
本発明によれば、サーマルヘッドに付着したヘッドカスや異物等の汚れについて、ヘッド摩耗を促進することなく、簡便に除去するクリーニングが可能な感熱プリンタの出力方法を提供することが可能となる。
本発明の一例の感熱プリンタの断面概略図 本発明の一例を示す感熱性平版印刷版の模式図
本発明の感熱プリンタの出力方法は、支持体上に少なくとも最表層として感熱層を有する感熱記録材料を感熱プリンタに装填し、搬送しつつ該感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に設けたライン状のサーマルヘッドを該感熱層に圧接させ描画し、描画後に感熱プリンタから排出する感熱プリンタの出力方法であって、サーマルヘッドの描画有効幅の全幅で、通常描画時の描画エネルギーに対し100〜200%のエネルギーでベタ画像を描画することを特徴としている。サーマルヘッドのクリーニングを目的に、サーマルヘッドにヘッドカスが付着する頃合いを見計らって、該ベタ画像の描画のみを行っても良いが、通常描画時の画像描画と該ベタ画像の描画を組み合わせて行うことが、よりサーマルヘッドのクリーニング効果が高くなるため好ましい。通常描画時には、該感熱プリンタには目的とする画像を得るために画像データが外部から入力され、そのデータに規定される画像が感熱記録材料に描画される。その通常描画時に描画される感熱記録材料上の画像エリアの搬送方向前後いずれかの位置に、上記ベタ画像を描画することがより好ましい。また、該感熱記録材料が感熱性平版印刷版である場合には、平版印刷機の印面エリア(画像エリア)外となる位置(例えば印刷機に装填する際の「クワエ」の部分)に前記ベタ画像を描画することで、感熱記録材料である感熱性平版印刷版を無駄にすることなく、ヘッドクリーニングが可能となる。
一般に感熱記録材料の感熱層は、加熱されることで常温では固体である発色剤やロイコ染料及び増感剤等の発色素材が熱溶融し混合することで発色に至る。熱溶融した状態の感熱層は粘着性を有するため、サーマルヘッドに付着したヘッドカスに熱溶融した状態の感熱層が接触することで、ヘッドカスがベタ画像に付着しクリーニングされる。本発明では通常描画時の描画エネルギーの100〜200%でベタ画像を描画することでクリーニング効果が発現し、120%以上であるとより有効に作用する。
さらに、前記感熱性平版印刷版が最表層として熱溶融性微粒子を含有する感熱層を有する感熱性平版印刷版である場合には、サーマルヘッドに付着した熱溶融性微粒子由来のカスをクリーニングするのに特に有効に作用する。熱溶融性微粒子は加熱された後には微粒子がお互いに溶融し合い皮膜化するため、そのカスはサーマルヘッドには強固に付着する。一方でベタ画像では熱溶融性微粒子も含め溶融されている状態であるので粘着性を有し、かつ相溶性もあるために、サーマルヘッドに付着したカスもベタ画像上に粘着されるため有効にヘッドクリーニングが可能となる。
以下に、図1及び図2を用いて、本発明の感熱プリンタの出力方法に関し、感熱性平版印刷版を利用した例を挙げて詳細に説明する。図1は本発明の一例の感熱プリンタの断面概略図である。本発明に用いる感熱プリンタは省スペースの観点から感熱記録材料がロール状で装填されることが好ましく、このような形態においてはロール状の感熱記録材料Pを搬送ロール対1、5、8によって搬送しつつ、サーマルヘッド2により描画して、カッター7により適宜サイズカットされる。あるいは排出方向(図中のA方向)へ感熱記録材料を搬送し、所定サイズの長さ相当分を一旦巻出した後に、B方向へ巻き戻しながらサーマルヘッド2により描画し、その後再度A方向へ搬送し、カッター7によりサイズカットしても良い。サーマルヘッド2は描画時には感熱記録材料Pをプラテンロール6とで挟持して描画し、A方向搬送時には、サーマルヘッドの不要な摩滅を軽減するため上部に移動してプラテンロール6と離間するようになっている。また、カッター7での感熱記録材料の裁断で発生する切りくずがサーマルヘッド2に付着し、描画する際に悪影響が生じることを低減するために、表面が微粘着質であるクリーニングロール対3、4が装着されている。
図2は、本発明の一例を示す感熱性平版印刷版の模式図である。図1のような感熱プリンタにて所定サイズに出力された感熱平版印刷版11は、オフセット印刷機にて印刷が可能な印面エリア12内に、図示しないコンピュータから感熱プリンタへ送信された画像データに規定される画像が描画される。これとは別に印面エリア12の領域外となる位置にベタ画像10を描画する。平版印刷版は通常オフセット印刷機に装着するクワエ部分を少なくとも一方は含むため、その部分にベタ画像10を描画することで余分な感熱性平版印刷版を消費することがなく、経済的に有効である。
ベタ画像10を描画する際には、印面エリア12内で描画される画像に用いられたエネルギーに対して100〜200%のエネルギーで描画する。これは感熱性平版印刷版の画像形成が最適化されたエネルギーで画像部が溶融状態となって描画が行われるため、これらの一部がヘッドカスとなり付着するので、同等以上のエネルギーを与えることで、再度溶融する成分は溶融させて、ベタ画像に再付着させるためである。120%以上であるとより有効に作用する。一方でエネルギーが高すぎる場合には、ヘッドカス成分の熱分解等が発生し、より強固なヘッドカスとなる場合があること、さらにはエネルギーが高いとサーマルヘッド2に対する負荷が強いため抵抗値変動が発生しサーマルヘッド内部配線等の断線に繋がり短寿命となるリスクが高くなることから200%以下とする。またベタ画像10の搬送方向の描画長さについては、短すぎると効果が希薄となるため、少なくとも搬送方向の描画画像出力サイズの5%以上の長さを有することが好ましい。
感熱プリンタにおける描画エネルギーとは、用いる感熱記録材料の表面に対してその画像形成を行うエネルギーであって、用いられる感熱プリンタのサーマルヘッドの単位面積あたりの熱量(J)である。便宜的にはそれを発現するためのサーマルヘッドへの通電量(W)で表すことができる。また本発明における通常描画時の描画エネルギーとは、用いる感熱記録材料により異なるが、下記のような簡単な測定で求めることができる。即ち、用いる感熱記録材料を感熱プリンタに装填し、通電量を低いレベルから徐々に上げながら同一のベタ画像の描画を行い、それぞれの画像の光学反射濃度を測定する。ある一定以上の通電量で光学反射濃度が飽和する。この通電量と光学反射濃度との相関において、飽和し始める時点での通電量を通常描画時のエネルギーとする。
次に本発明にかかわる感熱プリンタについて説明する。サーマルヘッドは搬送方向と直交する方向に設けられ、厚膜または薄膜のサーマルラインヘッドを用いたラインプリンタタイプが好ましく使用できる。記録エネルギー密度は、円滑な出力速度を得るために10〜100mJ/mmであることが好ましく、また印刷版出力用途であれば、商業印刷に耐えうる高品質な出力画像を得るためにサーマルヘッドの画像記録密度(出力解像度)が600dpi以上であることが好ましい。
また、感熱プリンタにおいてベタ画像10を描画する方法としては、予め感熱プリンタの内部メモリ上に画像データとして搭載しておき、感熱プリンタが接続されたコンピュータから入力される通常描画時の画像データとは別に、描画に際してのサーマルヘッドの単位面積あたりの通電量を変えて出力することが好ましい。また感熱プリンタへ入力する前にコンピュータ上で画像データ内に配置して、感熱プリンタへ入力することも可能である。またベタ画像の出力は、毎回の通常描画出力毎に行っても良いし、通常描画出力の複数回おきに実施することも可能である。通常描画とベタ画像を組み合わせる場合は、通常描画の画像エリアに対し、搬送方向の前後両方にベタ画像を設置しても良いし、いずれか一方のみに設置しても良い。
次に本発明にかかわる感熱記録材料について説明する。本発明に用いられる感熱記録材料としては、紙、フィルム等の支持体上に感熱層を最表層として有するものであれば有効に使用できる。例えば、感熱層にバインダー樹脂及びフェノール誘導体や芳香族カルボン酸誘導体等の発色剤(電子供与性染料前駆体)や顕色剤(電子受容性化合物)を含有して構成されるいわゆる感熱紙や、支持体上に親水性樹脂と熱溶融性微粒子を含有する層を感熱層として設けてなる感熱性平版印刷版等が使用できる。
本発明に用いられる感熱紙について説明する。感熱紙が有する感熱層としては、一般に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子受容性化合物とを主成分とし、これらをバインダー樹脂等に分散して得られる塗工液を支持体上に塗工、乾燥して得られるものである。使用時においては、感熱層が局所的に加熱されることにより染料前駆体と電子受容性化合物が瞬時に反応して発色画像が得られるものである。
本発明の感熱紙の感熱層に用いられる染料前駆体としては、特に制限はないが、一般に感熱記録材料、または感圧録材料に用いられているものを用いることができ、例えばトリアリールメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物及びスピロ系化合物等を挙げることができる。
(1)トリアリールメタン系化合物としては、例えば、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等を挙げることができる。
(2)ジフェニルメタン系化合物としては、例えば、4,4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒドリルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等を挙げることができる。
(3)キサンテン系化合物としては、例えば、ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等を挙げることができる。
(4)チアジン系化合物としては、例えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等を挙げることができる。
(5)スピロ系化合物としては、例えば、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3,3′−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン等を挙げることができる。染料前駆体は、単独または必要に応じて2種以上混合して使用することもできる。
感熱層に用いられる電子受容性化合物としては、特に制限はないが、一般に感熱記録材料、または感圧記録材料に用いられる酸性物質を用いることができる。例えば、粘土物質、フェノール性化合物、ヒドロキシ安息香酸エステル類、有機酸、あるいはそれらの金属塩等が使用される。
このような化合物の具体例としては、活性白土、ゼオライト、ベントナイト等の粘土物質、4−フェニルフェノール、4−t−ブチルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−エチルヘキサン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロピルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4′−チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エステル類、没食子酸アルキルエステル類、サリチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、ノボラック型フェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂等のフェノール性化合物、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル等のヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸、サリチル酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ジドデシルサリチル酸、3−メチル−5−t−ドデシルサリチル酸、3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メチル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸、4−{2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリチル酸、酒石酸、ショウ酸、ホウ酸、クエン酸、アテアリン酸等の有機酸、あるいはこれらの亜鉛、ニッケル、アルミニウム、カルシウム等の金属塩、ビス{4−(4−メチルフェニル)スルホニルアミノカルボニルアミノフェニル}メタン等のN−スルホニル尿素誘導体、N,N′−ジフェニルチオ尿素等のチオ尿素誘導体等公知の化合物が挙げられる。これらの化合物は、単独もしくは必要に応じ2種以上混合して使用することができる。
また本発明に用いることのできる感熱紙を構成する感熱層は、その熱応答性を向上させるために熱可融性化合物を含有させることもできる。熱可融性化合物としては、特に制限はないが、60〜180℃の融点を有するものが好ましく、80〜140℃の融点を持つものがより好ましい。
このような熱可融性化合物の具体例としては、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビス水添牛脂脂肪酸アミド、リシノール酸アミド等の脂肪酸アミド類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、カルナバワックス等の合成及び天然ワックス類、N−ステアリル尿素等の脂肪族尿素化合物、2−ベンジルオキシナフタレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、2,2′−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、ナフチルエーテル誘導体、アントリルエーテル誘導体、脂肪族エーテル等のエーテル化合物、アジピン酸ジフェニル、蓚酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、蓚酸ジベンジル、蓚酸ジ(4−クロルベンジル)エステル、炭酸ジフェニル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、4−アセチルアセトフェノン等のエステル化合物、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、4−アセチルビフェニル、4−アリルオキシビフェニル等のビフェニル誘導体、ビス(4−アリルオキシフェニル)スルホン、アセト酢酸アニリド、4−メチルアセトアニリド、脂肪酸アニリド類等公知の熱可融性化合物が挙げられる。これらの熱可融性化合物は、単独または必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
熱可融性化合物の添加量は上記電子受容性化合物に対し質量比で0.3〜2倍が好ましい範囲であり、より好ましい範囲は0.5〜1.5倍である。本範囲とすることで熱応答性、発色画像の飽和濃度、ならびに地肌の白色度等基本特性が良好な感熱紙が得られる。
また感熱記録材料として、支持体上に親水性樹脂と熱溶融性微粒子を含有する感熱層を設けてなる感熱性平版印刷版を使用した場合には、特に感熱発色のための顕色剤や発色剤以外に熱溶融性微粒子を有するためヘッドに付着する物質が多くなること、及び単なる表示媒体ではなく印刷版としての特性上、欠陥のない画像形成の必要があることから特にヘッドカスの悪影響を受けやすいため、本発明が有効に作用する。
ここで特にヘッドカスによる悪影響が大きい感熱性平版印刷版について詳しく説明する。本発明にかかわる感熱性平版印刷版は支持体上に設けた感熱層に、感熱発色のための素材類以外に少なくとも熱溶融性微粒子を含有するものであって、その感熱層が最表層として構成されるものである。感熱発色のための素材類は、上記の感熱紙に用いられるものを用いることができる。また感熱性平版印刷版は、感熱層のみ単層での構成でも構わないし、下層として視認性を得るための感熱発色層や親水性の無機微粒子などを含む親水性向上のための層や後述する支持体との接着性を向上させるための層等を塗設しても構わない。
上記感熱層には親水性樹脂をバインダーの目的で添加することができる。印刷中に水を保持し、かつ層として存在しうるバインダー的要素を有するものであれば有効に使用できる。具体的には下記のような例が挙げられる。
天然物では、澱粉類、海藻マンナン、寒天及びアルギン酸ナトリウム等の藻類から得られるもの、マンナン、ペクチン、トラガントガム、カラヤガム、キサンチンガム、グアービンガム、ローカストビンガム、アラビアガム等の植物性粘質物、デキストラン、グルカン、キサンタンガム、及びレバン等のホモ多糖類、サクシノグルカン、プルラン、カードラン、及びザンタンガム等のヘテロ多糖等の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼイン及びコラーゲン等のタンパク質、キチン及びその誘導体等が挙げられる。
また、半天然物(半合成物)類としては、セルロース誘導体、カルボキシメチルグアーガム等の変性ガム、ならびにデキストリン等の培焼澱粉類、酸化澱粉類、エステル化澱粉類等の加工澱粉等が挙げられる。
合成品には、ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニルアルコール、アリル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール類、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等の変性ポリビニルエーテル類、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリメタクリル酸塩、及びポリアクリルアマイド等のポリアクリル酸誘導体及びポリメタクリル酸誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合物、カルボキシビニル重合物、スチレン/マレイン酸共重合物、スチレン/クロトン酸共重合物、特開2006−247937号公報に記載のP1〜P24として例示される水溶性ポリマー等が挙げられる。
これらは、単独でも複数の組み合わせでも有効に使用することができる。また、耐刷性を向上させる目的で適宜架橋剤を用いることもできる。これらの親水性樹脂の中でも、ゼラチン、変性あるいは未変性のポリビニルアルコール、及びセルロース誘導体が有利に使用できる。特にゼラチンを用いることは、保水性と強度のバランスに優れるため好ましい。また親水性樹脂の配合量としては感熱層の全固形分量に対して0.5〜30質量%が好ましく、さらに3〜25質量%とすることがより好ましい。
次に上記熱溶融性微粒子について説明する。本発明に用いられる熱溶融性微粒子は、未描画の感熱層中において微粒子状態で存在し、描画時の加熱により溶融もしくは互いに融着することで、微粒子状形態から変化し一体化するものである。具体的には熱可塑性樹脂類(熱可塑性ポリマー)の微粒子化されたもので、感熱層を塗設するための塗工液には固体微粒子あるいは水分散物(エマルジョン)の形態で配合することができる。これらの分散状態の例としては、水不溶な疎水性ポリマーの微粒子が分散しているものや、ポリマー分子が分子状態またはミセルを形成して分散しているものなどを指すがいずれも好ましい。これらの平均粒径は1〜50000nmが好ましく、5〜1000nmがより好ましい。熱溶融性微粒子の粒径分布に関しては特に制限はなく、広い粒径分布を持つものでも、単分散の粒径分布を持つものでも良い。
より具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレン、エチレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の合成ゴム類、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロールアクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル(共)重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの共重合体、パラフィン類やワックス類が挙げられる。これらの熱溶融性微粒子類は必要に応じて2種以上混合して使用することができるし、また複数の層に含有させても良い。また、熱が与えられたときに自己架橋する樹脂が特に好ましい。本発明にかかわる感熱性平版印刷版の感熱層に含有される熱溶融性微粒子の量としては、用いられる親水性樹脂とのバランス、所望の感度により最適化されるが、感熱層の全固形分量に対して5〜50質量%が好ましく、さらに10〜40質量%が好ましい。
本発明にかかわる感熱性平版印刷版の感熱層を支持体上に塗設するための塗工液には、助剤としてアニオン系、カチオン系もしくはノニオン系界面活性剤のいくつかを含有しても良いし、マット剤、増粘剤、帯電防止剤も含有することができる。さらに画像視認性の向上のために着色剤等を含有することもできる。
本発明にかかわる感熱性平版印刷版の支持体としては、耐水性を有する支持体が好ましく、例えば、プラスチックフィルム、樹脂被覆紙、耐水紙等が使用できる。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエーテルサルフォン、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド及びポリ塩化ビニル等のプラスチックフィルムとこれらプラスチックを表面にラミネートやコーティングした樹脂被覆紙、メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂等の湿潤紙力剤によって耐水化された紙を使用することができる。
また、上記の他にプラスチックフィルム、金属板(例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム等)、ポリエチレンで被覆した紙等の材料(複合基材ともいう)を各々適宜貼り合わせた複合支持体を用いることもできる。これらの複合基材は、本発明の感熱層を形成する前に貼り合わせても良く、また感熱層を形成した後に貼り合わせても良く、印刷機に取り付ける直前に貼り合わせても良い。
支持体の厚さは、感熱プリンタの記録適性及び平版印刷機適性等の観点から100〜300μm程度が好適である。また感熱層の膜厚としては、0.5〜10μm、より好ましくは1〜5μmの範囲が好適である。
上述の耐水性を有する支持体の表面は、感熱層や必要に応じて適宜設置しても良い中間層との接着性を高めるために、プラズマ処理、コロナ放電処理、遠紫外線照射処理等の易接着処理や下引き層を設ける等の処理を施しても良い。
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。なお、記載中、「部」及び「%」は特に示さない限り質量基準である。
〔感熱性平版印刷版の作製〕
厚さ150μmの両面ポリエチレン被覆紙(RC紙)の片面にコロナ放電加工した後、下記処方からなる感熱層(画像形成層)塗工液を塗布、乾燥し感熱性平版印刷版を作製した。乾燥塗工量は2μmとした。
(感熱層塗工液)
・親水性樹脂;ゼラチン(固形分濃度12%水溶液) 80部
((株)ニッピ IK3000)
・熱溶融性微粒子;カルボキシ変性スチレンブタジエン共重合体 30部
(DIC(株) ラックスター7132−C)(固形分濃度45%水分散液)
・感熱顕色剤;4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン 30部
(日本曹達(株) D−8)分散液(固形分濃度30%水分散液)
・感熱発色剤;3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 9部
(山本化成(株) ODB2)分散液(固形分濃度30%水分散液)
・感熱感度調整剤;1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 30部
(三光(株) KS−232)分散液(固形分濃度30%分散液)
・硬膜剤;ジビニルスルホン 1.2部
〔出力評価〕
このようにして得られた感熱性平版印刷版及び、最表層が感熱層である汎用FAX用感熱紙(厚み62μm)を準備し、通常描画時の描画エネルギーを以下の方法で求めた。図1に概略を示した感熱プリンタにおいて、サーマルヘッドとして東芝ホクト電子(株)製1200dpiサーマルプリントヘッド(ヘッド平均抵抗値7kΩ)を装着し、印刷速度2msec/lineの条件で描画エネルギーを低いレベルから徐々に上げながら同一のベタ画像の描画を行い、それぞれの画像の光学反射濃度を測定し、光学反射濃度が飽和し始める描画エネルギーを求めたところ、感熱性平版印刷版及び汎用FAX用感熱紙共に0.020W/dotであった。続いて、120lpiの網点画像データを感熱プリンタに入力し、描画エネルギー0.020W/dotの印字条件にて網点画像を下記のようにそれぞれ連続描画し排出した後に、クリーニング性評価として、サーマルヘッド表面の発熱体部分のヘッドカス付着状況を目視判定及び画像面積率20%の平網画像を描画した場合の画像スジの発生有無(ヘッドカスが付着、残存している場合には伝熱状態が変わるため、付着部が圧接する感熱層部分の発色濃度が低下して描画画像にスジ状のムラが見える。)により比較した。
連続描画は、上記感熱性平版印刷版及び汎用FAX用感熱紙にてA4サイズ(搬送方向の描画長さ270mm)500枚連続の描画を、各々画像エリアの搬送方向後ろ側に表1に示す条件でサーマルヘッド全幅のベタ画像を描画した場合とそうでない場合について実施した。またサーマルヘッドの発熱部の摩耗状態を観察するために、前記試験後のサーマルヘッド発熱部の面質を顕微鏡観察により調査した。以上の結果を表1に記した。
Figure 2010201918
また、ベタ画像の描画エネルギーを250%として上記同様に実施した場合には、同様に有効であったが、サーマルヘッドに対する負荷を調査したところ、100%、125%、150%、200%で実施した場合のサーマルヘッドに比べ、各発熱素子の抵抗値の変動幅が大きくなっていた。このためサーマルヘッドの内部配線が早期に断線する可能性が高いことが予想される。
さらに、網点画像連続描画時にベタ画像描画を行わなかった比較例1及び2で用いた感熱プリンタにおいて、上記出力評価後にそれぞれ同じ感熱記録材料を用い、サーマルヘッド全幅のベタ画像を、描画長さ100mm、通電量0.030W/dotで描画し、排出したところ、サーマルヘッド表面のヘッドカスは除去されていた。
上記の結果から明らかなように、本発明の出力方法によれば、サーマルヘッドに付着したヘッドカスや異物等の汚れについて、清掃の度に感熱プリンタを一旦停機することなく、またクリーニングシート等の感熱記録材料以外の材料を用いることなく、さらにヘッド摩耗を促進せず簡便に除去するクリーニングが可能な感熱プリンタの出力方法を提供することが可能となる。
本発明の方法は、支持体上に感熱層を有する感熱記録材料を搬送しつつサーマルヘッドを圧接させ描画を行う感熱プリンタでの出力、特に感熱性平版印刷版の製版を行う感熱プリンタでの出力に有効に使用できる。
P ロール状の感熱記録材料
1 搬送ロール対
2 サーマルヘッド
3、4 クリーニングロール対
5 搬送ロール対
6 プラテンロール
7 カッター
8 搬送ロール対
10 ベタ画像
11 感熱性平版印刷版
12 印面エリア

Claims (5)

  1. 支持体上に少なくとも最表層として感熱層を有する感熱記録材料を感熱プリンタに装填し、搬送しつつ該感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に設けたライン状のサーマルヘッドを該感熱層に圧接させ描画し、描画後に感熱プリンタから排出する感熱プリンタの出力方法であって、サーマルヘッドの描画有効幅の全幅で、通常描画時の描画エネルギーに対し100〜200%のエネルギーでベタ画像を描画することを特徴とする感熱プリンタの出力方法。
  2. 該感熱プリンタに入力された画像データに規定される画像が描画される該感熱記録材料上の画像エリアの搬送方向前後いずれかの位置に、該ベタ画像を描画することを特徴とする請求項1に記載の感熱プリンタの出力方法。
  3. 該ベタ画像の搬送方向の長さが、該画像エリアの搬送方向の長さの5%以上であることを特徴とする請求項2に記載の感熱プリンタの出力方法。
  4. 該ベタ画像描画時のエネルギーが、通常描画時の描画エネルギーに対し120%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱プリンタの出力方法。
  5. 該感熱記録材料が最表層として熱溶融性微粒子を含有する感熱層を有する感熱性平版印刷版であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱プリンタの出力方法。
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