JP2010201276A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ぱちんこ遊技機は、始動口への入球を契機として、当否抽選を実行する。当否抽選の結果を示す特別図柄を変動表示させたあと、当否抽選が当たりであれば、大入賞口を開放させることにより特別遊技を実行する。特別遊技の終了後、所定の確率にて確変に移行する。確変移行可否は当たり発生時に報知する場合もあれば、報知しない場合もある。後者の場合には、特別遊技の終了後において、複数回の図柄変動にわたって特殊演出を実行し、確変に移行しているか否かに対する遊技者の期待感を喚起する。
【選択図】図5
Description
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否および当たりの種類について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであるときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な遊技状態である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、通常当たりと特定当たりのうち、特定当たりのときには特別遊技の終了後に通常の遊技状態よりも特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、特定遊技の実行中であるか否かを遊技者に示唆するための特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、当否抽選が実行されるときに、複数の変動パターンのうちのいずれかを選択するパターン決定手段と、選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、を備える。
表示制御手段は、所定の確率にて特定遊技中か否かを遊技者に報知し、パターン決定手段は、特定遊技中であるか否かが遊技者に報知されていない遊技状態にあることを条件として、特殊変動パターンによる特殊演出を複数回の図柄変動にわたって選択する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否、当たりの種類および当たりの種類の報知可否について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであるときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な遊技状態である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、通常当たりと特定当たりのうち、特定当たりのときには特別遊技の終了後に通常の遊技状態よりも特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、特定遊技の実行中であるか否かを遊技者に示唆するための特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、当否抽選が実行されるときに、複数の変動パターンのうちのいずれかを選択するパターン決定手段と、選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、を備える。
パターン決定手段は、特定遊技への移行成否を報知するタイプの報知当たりと報知しないタイプの非報知当たりのうち特別遊技の実行契機となった当たりが非報知当たりであることを条件として、特別遊技の終了後において特殊変動パターンによる特殊演出を複数回の図柄変動にわたって選択する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否および当たりの種類について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであるときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、通常当たりと特定当たりのうち、特定当たりのときには特別遊技の終了後に通常の遊技状態よりも特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、特定遊技の実行中であるか否かを遊技者に示唆するための特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、当否抽選が実行されるときに、複数の変動パターンのうちのいずれかを選択するパターン決定手段と、選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、所定の回数選択テーブルを参照し、特定遊技中であるか否かが遊技者に報知されている遊技状態にあるか否かに基づいて、特殊演出の実行回数を決定する回数決定手段と、を備える。
表示制御手段は、所定の確率にて特定遊技中か否かを遊技者に報知し、回数決定手段は、特定遊技中であるか否かが遊技者に報知されていない遊技状態にあることを条件として、2以上の実行回数を決定する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否、当たりの種類および当たりの種類の報知可否について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであるときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、通常当たりと特定当たりのうち、特定当たりのときには特別遊技の終了後に通常の遊技状態よりも特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、特定遊技の実行中であるか否かを遊技者に示唆するための特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、当否抽選が実行されるときに、複数の変動パターンのうちのいずれかを選択するパターン決定手段と、選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、特定遊技への移行成否を報知するタイプの報知当たりの発生時よりも報知しないタイプの非報知当たりの発生時の方が特殊変動パターンによる特殊演出の実行回数が多くなりやすいように当たりの種類の報知可否に応じて実行回数の選択確率が定められた回数選択テーブルを参照し、当たり発生時においてその当たりが報知当たりと非報知当たりのいずれであるかに基づいて、特殊演出の実行回数を決定する回数決定手段と、を備える。
表示制御手段は、当たりが発生したときには、その当たりを契機とする特別遊技の終了後においては、特殊変動パターンによる特殊演出を決定された実行回数分の図柄変動にわたって継続させる。
本実施例に示すぱちんこ遊技機は、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技性を備える。始動口に遊技球が入球すると当否抽選が実行され、当否抽選の結果を示すための特別図柄が変動表示される。所定時間経過後に、特別図柄が当たり態様にて停止表示されると「大当たり」となり、大入賞口が開放され、特別遊技が開始される。特別遊技の終了後においては、確変状態および時短状態の双方または一方に移行する。
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。
大当たりとは別種の当たりである小当たりが発生したときには、2R当たりと同じく、大入賞口66は2回だけ短時間開放される。小当たりのときの大入賞口66の動作態様と2R当たりのときの大入賞口66の動作態様は実質的に同一である。このため、大入賞口66の動作だけで2R当たりと小当たりを識別するのは困難となっている。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
大当たりが発生すると、特別遊技が実行される。そして、特別遊技の終了後においては、
C1.確変+時短
C2.時短
のいずれかの遊技状態に移行する。ただし、「2R当たり」の場合は、例外的に、確変のみの遊技状態に移行する場合があるが、これについては後に詳述する。
特別遊技終了後、時短の継続回数が抽選により決定される。特別図柄の変動回数が継続回数に到達するまでは、「確変+時短」となる。当否抽選の当たり確率は高確率に設定され、特別図柄の変動時間は2秒程度の短時間に設定される。普図抽選の当たり確率も高確率設定される。特別図柄の変動回数が継続回数に到達したあとは、「確変」のみとなる。このとき、特別図柄の変動時間は通常に戻され、普図抽選の当たり確率は通常の低確率に戻される。確変+時短の状態において新たに大当たりが発生したときには、確変や時短はいったん終了する。確変+時短の状態において小当たりが発生したときには、確変+時短の状態はそのまま維持される。
特別遊技終了後、時短の継続回数が抽選により決定される。特別図柄の変動回数が継続回数に到達するまでは、「時短」となる。特別図柄の変動時間は2秒程度の短時間に設定される。普図抽選の当たり確率は高確率に設定される。特別図柄の変動回数が継続回数に到達したあとは、通常状態となる。特別図柄の変動時間は通常に戻され、普図抽選の当たり確率は通常の低確率に戻される。大当たりが発生したときには、時短はいったん終了する。小当たりが発生したときには、時短状態はそのまま維持される。
大当たりが発生すると、特別遊技が実行される。そして、特別遊技の実行後においては、
E1.時短演出
E2.特殊演出
E3.通常演出
のいずれかの演出が実行される。
特別遊技の終了後における特別図柄や演出図柄の変動時間は、1図柄変動あたり2秒間に短縮される。このような変動時間を短縮した演出を「時短演出」とよび、時短演出が実行される期間を「時短演出期間」とよぶ。時短終了条件が成立すると、通常演出となる。
本実施例におけるぱちんこ遊技機10は、大当たりの発生時において「確変付きの大当たり」か「確変が付かない大当たり」かを報知する場合もあれば、報知しない場合もある。報知しない場合には、特別遊技の終了後、確変中であるか否かを演出的に示すための「特殊演出」が実行される。特殊演出が実行される期間を「特殊演出期間」とよぶ。特殊演出は、複数回の図柄変動にわたって継続する。このときの図柄変動の回数(以下、「演出回数」とよぶ)は抽選により決定される。非報知タイプ・時短付きの大当たりが発生したときには、時短演出と特殊演出の両方を実行可能であるが、本実施例においては特殊演出は時短演出に優先する。特殊演出における特別図柄や演出図柄の変動時間は、1図柄変動あたり所定時間、たとえば、5秒に固定される。演出回数分、特殊演出を実行すると、以後は通常演出が実行される。時短中に特殊演出が終了したときには、以後は時短演出が実行される。
時短中でないとき、かつ、特殊演出実行中でないときに実行される演出である。一般的なぱちんこ遊技機の演出と同様であり、本実施例においては、変動時間は3〜120秒の間で可変である。
当否抽選の結果は、大当たり、小当たりおよび外れに大別される。以下、大当たりおよび小当たりのそれぞれについて説明する。
大当たりは、15R当たり、1+14R当たり、2R当たりの3種類に大別される。
(1−1)15R当たり
15R当たりとは、一般的な大当たりであり、特別遊技においては単位遊技が最大15回実行される。単位遊技1回あたり、大入賞口66は最大で約30秒開放される。15R当たりは、更に、確変当たり(a)と通常当たり(b)に大別される。
特別遊技終了後、「確変+時短」状態に移行する。この確変当たりには、確変当たりであることを報知するタイプ(a1)と報知しないタイプ(a2)がある。
報知タイプ(a1)の場合には、特別遊技後に特殊演出を実行しない。すでに確変当たりであることが報知されている以上、特殊演出を実行して遊技者の確変に対する期待感を喚起する必要性が薄いためである。
非報知タイプ(a2)の場合には、演出回数は、5回〜15回の範囲で選択される。すなわち、非報知タイプ(a2)の場合には、特殊演出が複数回の図柄変動にわたって継続される。非報知タイプ(a2)において実行される特殊演出の場合、図柄変動開始ごとに特殊演出A1およびA2のいずれかが選択される。特殊演出A1は、確変当たりであることを確定的に示す演出過程(以下、「確定報知」とよぶ)を含む。特殊演出A2は特殊演出A1と、実質的に同一の演出内容であるが確定報知を含まない。複数回の特殊演出のいずれかにおいて、この確定報知がなされると、遊技者は確変付きの当たりが発生していることを確信できる。演出回数が多いほど、確定報知がなされる可能性が高くなる。
特別遊技終了後、「時短」状態に移行する。この通常当たりには、通常当たりであることを報知するタイプ(b1)と報知しないタイプ(b2)がある。
報知タイプ(b1)の場合には、特別遊技後に特殊演出を実行しない。すでに通常当たりであることが報知されている以上、特殊演出を実行して遊技者の確変に対する期待感を喚起する必要性が薄いためである。
非報知タイプ(b2)の場合には、演出回数は、5〜15回の範囲で選択される。すなわち、非報知タイプ(b2)の場合には、特殊演出が複数回の図柄変動にわたって継続される。非報知タイプ(b2)において実行される特殊演出は、特殊演出A2のみである。確変当たりではないため、確定報知を含む特殊演出A1は実行対象とはならない。(b2)の非報知タイプ・通常当たりの発生により特殊演出A2が実行されているときには、遊技者は、当該特殊演出が特殊演出A2ではなく特殊演出A1であって、その演出過程において確定報知がなされるかもしれないという期待感を喚起されることになる。
1+14R当たりとは、2R当たりや小当たりに見せかけつつ、実質的に15R当たりと同等の遊技者利益を提供するタイプの大当たりである。1+14R当たりが発生したときには、大入賞口66は、短期間、たとえば、0.5秒間程度の開放を2回繰り返す。その後、単位遊技が最大14回実行される。1+14R当たりは、確変付きの当たりであり、かつ、確変付きの当たりであること報知する。特別遊技後に特殊演出を実行する必要性が薄いため、特殊演出を実行しない。
2R当たりとは、一般的には「突然確変」とよばれる変則的な大当たりである。2R当たりが発生したときには、大入賞口66は、短期間、たとえば、0.5秒間程度の開放を2回繰り返す。このときに遊技球が大入賞口66に入球するのは極めて困難であるが、大入賞口66を閉鎖したあとに確変状態に移行するため、遊技者にとってメリットがある。
報知タイプ(d1)の場合には、大入賞口66の閉鎖後に「確変+時短」状態に移行するが特殊演出は実行せず、時短演出を実行する。報知タイプのため、特殊演出を実行する必要性が薄いためである。
非報知タイプ(d2)の場合には、大入賞口66の閉鎖後に「確変」のみの状態に移行する。非時短中において非報知タイプの2R当たりが発生したときには特殊演出を実行する。このとき、演出回数は5〜15回の範囲で選択される。時短中において非報知タイプの2R当たりが発生したときには特殊演出は実行されない。このような制御方法を採用する理由については後述する。非報知タイプ(d2)の発生により実行される特殊演出は、特殊演出Bである。特殊演出Bは、確変付きの当たりであることを不確定的に示唆する演出過程(以下、「示唆報知」とよぶ)を含む。信頼度に応じて複数種類の示唆報知があり、これにあわせて複数種類の特殊演出Bが存在する。信頼度の高い示唆報知がなされるほど、遊技者は確変当たりの可能性をより期待する。したがって、演出回数が多く設定されるほど、信頼度の高い示唆報知がなされる可能性も高くなる。
小当たりとは、大当たりとは別種の当たりであるが、大入賞口66の動作態様は2R当たりとほぼ同様である。このため、見た目上は2R当たりと小当たりはほとんど判別不可能となっている。小当たりの場合も、2R当たりと同じく、遊技球が大入賞口66に入球するのは極めて困難である。小当たりと2R当たりの違いは、当たり発生前後において遊技状態が変化する可能性の有無である。2R当たりの場合には変化可能であるが、小当たりの場合には小当たり発生前の遊技状態がそのまま維持される。たとえば、確変中に小当たりが発生した場合、大入賞口66の開閉後も確変状態が維持され、非確変中に小当たりが発生した場合、大入賞口66の開閉後も非確変状態が維持される。時短についても同様である。非時短中において小当たりが発生したときには特殊演出を実行し、時短中において発生したときには特殊演出は実行されない。理由については後述する。小当たり(e)の発生により実行される特殊演出は、非報知タイプの2R当たり(d2)と同じく特殊演出Bである。
a1.確変当たり(報知タイプ):確変+時短に移行、報知あり、特殊演出ではなく時短演出を実行。
a2.確変当たり(非報知タイプ):確変+時短に移行、報知なし、特殊演出A1またはA2を実行。
b1.通常当たり(報知タイプ):時短に移行、報知あり、特殊演出ではなく時短演出を実行。
b2.通常当たり(非報知タイプ):時短に移行、報知なし、特殊演出A2を実行。
c.1+14R当たり(報知タイプ):確変+時短に移行、報知あり、特殊演出ではなく時短演出を実行。
d1.2R当たり(報知タイプ):確変+時短に移行、報知あり、特殊演出ではなく時短演出を実行。
d2.2R当たり(非報知タイプ):確変に移行、時短なし、報知なし、時短中の発生であれば2R当たり発生前の時短演出を継続、非時短中の発生であれば特殊演出Bを実行。
e.小当たり:小当たり前の遊技状態を維持、報知なし、時短中の発生であれば時短演出、非時短中の発生であれば特殊演出Bを実行。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
1+14R当たりの場合には、実質的に14Rの変則的な特別遊技が実行される。この場合、大入賞口66の0.5秒程度の開放が2回繰り返されたあと、14回を上限として単位遊技が繰り返される。このときも、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。
2R当たりの場合には、実質的に賞球を期待できないタイプの特別遊技が実行される。この場合、大入賞口66の0.5秒程度の開放が2回繰り返される。小当たりの場合にも、大入賞口66の0.5秒程度の開放が2回繰り返される。
パターン記憶手段130は、装飾図柄190の変動において演出表示装置60に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンは、時短演出、特殊演出および通常演出に対応して分類される。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。当否判定処理の詳細については、次の図9に関連して説明する。メイン表示制御手段118は特別図柄192の変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドをサブ基板104へ送信する。これを受信した演出決定手段132は演出パターンを選択し、演出表示制御手段134は演出図柄の変動表示を開始する(S36)。
まず、当否抽選手段112は、保留制御手段116から読み出した当否抽選値の当否判定を行う(S50)。確変中であれば確変当否テーブル、確変中でなければ非確変当否テーブルにより当否判定がなされる。大当たりであれば(S52のY)、時短フラグ、確変フラグおよび特殊演出フラグの各フラグをオフする(S54)。時短フラグとは時短状態にあることを示すフラグ、確変フラグとは確変状態にあることを示すフラグ、特殊演出フラグとは特殊演出中であることを示すフラグである。
大当たりまたは小当たりの場合であって(S52のY、S90のY)、確変当たり、または、確変維持の場合には(S96のY)、特定遊技制御手段122は確変フラグをオンする(S98)。通常当たり、または、非確変状態維持の場合には(S96のN)、確変フラグはオフされる(S100)。確変フラグがオンのときには、当該変動の終了後、確変状態に移行する。
大当たり、または、小当たりの発生時において(S118のY)、演出回数が0より大きいときには(S120のY)、特殊演出実行中の当たり発生である。このときには、演出決定手段132は演出回数をデクリメントし(S122)、当該変動のために特殊変動パターンを選択する(S124)。
外れまたは小当たりのいずれかの発生時であって(S142のY)、時短フラグがオンの場合(S144のY)、時短が1回消化されることになるため、特定遊技制御手段122は継続回数をデクリメントする(S146)。継続回数が0以下となると(S148のY)、時短フラグはオフとなり(S150)、時短は終了する。時短フラグがオフの場合には(S144のN)、S146以降の処理はスキップされる。また、継続回数が1以上の場合には(S148のN)、時短フラグはオンのまま維持され、時短は継続する。大当たりの場合には(S142のN)、時短はいったん終了するため、S144以降の処理はスキップされる。
特別遊技は、当否抽選が大当たりとなって特別遊技フラグがオンとなったとき、図柄変動後に実行される遊技である。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。
大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
演出回数を固定とし、あらかじめ複数変動にわたって一連の演出にて確定報知がなされるかもしれないという期待感を喚起してもよい。
なお、変形例として、当たり発生時において当たり発生時の遊技状態(確変中であったか否か、あるいは、時短中であったか否か)に応じて特殊演出についての演出回数を決定してもよい。
Claims (1)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否および当たりの種類について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果が当たりであるときに、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な遊技状態である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
通常当たりと特定当たりのうち、前記特定当たりのときには前記特別遊技の終了後に通常の遊技状態よりも前記特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、
前記特定遊技の実行中であるか否かを遊技者に示唆するための特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、
前記当否抽選が実行されるときに、前記複数の変動パターンのうちのいずれかを選択するパターン決定手段と、
前記選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、所定の確率にて前記特定遊技中か否かを遊技者に報知し、
前記パターン決定手段は、前記特定遊技中であるか否かが遊技者に報知されていない遊技状態にあることを条件として、前記特殊変動パターンによる特殊演出を複数回の図柄変動にわたって選択することを特徴とする弾球遊技機。
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