JP2008237434A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】出玉に直接影響のあるような部分で遊技者に遊技の選択権が与えられている機種は少なかった。
【解決手段】ぱちんこ遊技機10において、第1抽選手段126では、第1の小当たり移行確率にて第1抽選が小当たりとなる。第2抽選手段128では、第1の小当たり移行確率よりも高い第2の小当たり移行確率にて第2抽選が小当たりとなる。特殊遊技制御手段154は、第1抽選または第2抽選が小当たりとなったときに小当たり遊技を実行する。特定遊技実行手段122は、第1抽選または第2抽選が小当たりの場合には、小当たり遊技の終了後に通常状態へ移行する。特別遊技制御手段は、第1抽選の大当たりより第2抽選の大当たりの方が遊技者の利益状態が大きくなるよう特別遊技の内容が設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における遊技状態の変化を制御する技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ変動画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。
特開2003−230714号公報
近年、従来の遊技機の機種枠を超えて複数の遊技性を混在させたような複合的な機種が増えつつある。これにより、遊技機としての遊技性の幅が広がるとともに、遊技が単調になりにくくなり、遊技者が技術介入できる余地や遊技者による遊技の選択余地も増える傾向にある。遊技者の技術介入性が高い機種や遊技者による選択場面の多い機種の場合、遊技者は自己の腕前や経験を頼りに自らの判断に基づいた遊技を楽しむことができる。しかし、現状では、遊技者の遊技の方向性はあらかじめ決められた方向へ仕向けられるのが通常であり、完全な選択権が遊技者に与えられているわけではない。また、選択権といっても、実態としては演出内容の選択権が遊技者に与えられるのに留まることが多く、演出以外の遊技性そのものの部分、すなわち出玉に直接影響のあるような部分で遊技者に遊技の選択権が与えられているとまでは言い難い。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において自己の判断に基づいた遊技選択の機会を遊技者に与える技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動入賞口と、第1始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第1抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第2抽選の結果を示す第2図柄を、第1図柄の変動表示に対して並列的に変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選および第2抽選のうちいずれかが当たりを示す結果に該当したときに開放される大入賞口と、大入賞口の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、大入賞口の開放を伴う単位遊技である小当たり遊技へ移行するための条件として小当たり作動条件を保持する小当たり作動条件保持手段と、特別遊技の終了後に、第1抽選および第2抽選において特別遊技へ移行する確率を通常状態より高めた状態である確率変動状態へ移行するための条件として確変移行条件を保持する確変移行条件保持手段と、第1抽選または第2抽選が特別遊技への移行を示す結果となり、第1図柄または第2図柄が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したとして特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、第1抽選または第2抽選が小当たり遊技への移行を示す結果となり、第1図柄または第2図柄が所定の小当たり態様で停止されたときに小当たり作動条件が成立したとして小当たり遊技を実行する特殊遊技制御手段と、第1抽選または第2抽選が特別遊技への移行および確率変動状態への移行を示す結果となった場合には、特別遊技の終了後に確変移行条件が成立したとして特別遊技へ移行する確率を確率変動状態に設定するとともに、第1抽選または第2抽選が小当たり遊技への移行を示す結果となった場合には、小当たり遊技の終了後に特別遊技へ移行する確率を通常状態に設定する特定遊技実行手段と、を備える。第1抽選手段は、第1抽選において第1の小当たり移行確率にて小当たり遊技への移行を示す結果となり、第2抽選手段は、第2抽選において第1の小当たり移行確率よりも高い第2の小当たり移行確率にて小当たり遊技への移行を示す結果となり、特別遊技制御手段は、第1抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合と比べて第2抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合の方が遊技者の利益状態が大きくなるよう特別遊技の内容が設定される。
ここで、確率変動状態へ移行するか否かの決定は、第1抽選または第2抽選において特別遊技へ移行するか否かの抽選と一括して決定される場合の他、特別遊技へ移行するか否かの抽選とは別の抽選で決定される場合も含む。小当たり遊技へ移行するか否かの決定もまた、第1抽選または第2抽選において特別遊技へ移行するか否かの抽選と一括して決定される場合の他、特別遊技へ移行するか否かの抽選とは別の抽選で決定される場合も含む。
この態様によると、小当たり遊技の終了後は確率変動状態にはならないため、確率変動状態における小当たりの発生は、確率変動状態が通常状態へ転落することを意味する。そのため遊技者は確率変動状態の転落回避を重視するならば、小当たり移行確率が低い第1抽選を狙う方が相対的に有利となる。しかし、第1抽選で大当たりとなる方が第2抽選で大当たりとなるよりも特別遊技によって得られる利益が大きいため、大当たりの利益を重視するならば、第2抽選を狙う方が相対的に有利となる。このように、複合的な機種において第1の遊技と第2の遊技とで有利不利の均衡を図っておくことにより、リスクとゲインのどちらを重視するかといった遊技者の方針次第で遊技を選択することができ、従来にない新たな遊技性を提供することができる。
確変移行条件保持手段は、確変移行条件として、通常の特別遊技よりも単位遊技の回数が少ない短縮特別遊技を経た後に確率変動状態へ移行するための条件を含んでもよい。特別遊技制御手段は、第1抽選が短縮特別遊技を経る確率変動状態への移行を示す結果となり、第1図柄が所定の態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したとして短縮特別遊技を実行するとともに、その短縮特別遊技を小当たり遊技と外観上同様の態様にて実行し、特定遊技実行手段は、第1抽選が短縮特別遊技を経る確率変動状態への移行を示す結果となった場合に、短縮特別遊技の終了後に確変移行条件が成立したとして特別遊技へ移行する確率を確率変動状態に設定してもよい。
ここで、短縮特別遊技は特別遊技の一種であるため複数回の単位遊技を含むが、小当たり遊技は特別遊技の一種ではないため単位遊技を一回分しか含まない。短縮特別遊技と小当たり遊技とで外観上の態様を同様なものとするために、たとえば両者における大入賞口の開放時間を同等の短時間にした上で、短縮特別遊技の単位遊技数と小当たり遊技でなされる大入賞口の開放回数とを同数にしてもよい。上記の短縮特別遊技が確率変動状態への移行を伴うのに対し、小当たり遊技は確率変動状態への移行を伴わないので、どちらが発生したかによって遊技者の利益は大きく異なる可能性がある。しかも、外観上の区別は困難なため、どちらであるかを報知するのと比べて遊技者の期待や不安を煽ることができ、遊技性を高めることができる。また、すでに確率変動状態にあるときに短縮特別遊技または小当たり遊技が発生したときは、実質的に確率変動状態が継続されるか転落するかのどちらかを意味するので、遊技者の期待と不安をさらに煽ることができ、遊技性を高めることができる。
第2始動入賞口は、その入球可能性が第1始動入賞口への入球可能性より相対的に高くなるような配置または構成にて遊技領域に設けられてもよい。たとえば、第2始動入賞口を比較的狭い通路に設けることで第2始動入賞口の入球可能性を高めてもよいし、第2始動入賞口に入球容易性を高めるための拡開機構を設けてもよい。これにより、第2始動入賞口を狙って打球すれば、確率変動状態が終了してしまうリスクは第1始動入賞口を狙う場合よりも高いものの、新たな大当たりが発生する可能性も第1始動入賞口を狙うよりも高いという遊技性の違いを設けることができる。したがって、遊技者に遊技性の選択機会を与えることで遊技者の興趣向上を図ることができる。
第1始動入賞口および第2始動入賞口は、遊技球の発射強弱によっていずれかを目標にした打ち分けが可能な程度に互いに離れた位置に設けられてもよい。これにより、遊技者は複数の遊技性のうちいずれを選択する方が有利かといった判断に基づいて、自己の意思にしたがった狙いで打球することができる。このように、遊技者に遊技性を選択させることで遊技者の興趣向上を図ることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、自己の判断に基づいた遊技選択の機会を遊技者に与えることができる。
(第1実施例)
本実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。その複数の遊技としての第1の遊技と第2の遊技とが、同時並行的に実行される。ただし、第1の遊技における第1特別遊技と第2の遊技における第2特別遊技は、互いに遊技性を打ち消し合わないよう片方ずつ実行される。またこれらの遊技性を両立させるために、本実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプ、複数の大入賞口を備える。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)63、センター飾り64、第1大入賞口91、第2大入賞口92、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口62は第1の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第2始動口63は第2の遊技に対応する始動入賞口として設けられる。第1始動口62および第2始動口63は、遊技球の発射強弱によっていずれかを目標にした打ち分けが可能な程度に互いに離れた位置に設けられる。たとえば、第1始動口62は遊技領域52の左側を狙って比較的弱めに発射したときに入球しやすくなるような位置に設けられ、第2始動口63は遊技領域52の右側を狙って比較的強めに発射したときに入球しやすくなるような位置に設けられる。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。普通電動役物ソレノイド76の駆動力により普通電動役物65が拡開されると、第2始動口63への入球容易性が高まる。また、第2始動口63は図示するとおり遊技領域52の右側における狭い通路に設けられているので、右側を狙って強めに打球した遊技球の多くが少なくとも第2始動口63の近傍に集まるので、第2始動口63の入球可能性は高い。これに対して第1始動口62には普通電動役物が設置されておらず、しかも狭い通路から離れた位置に設けられている。したがって、第1始動口62よりも第2始動口63の方が入球可能性が相対的に高くなるような配置または構成の関係となっている。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を複数備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
第1大入賞口91は第1の遊技に対応する大入賞口として設けられ、第2大入賞口92は第2の遊技に対応する大入賞口として設けられる。第1大入賞口91は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、第1大入賞口91を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、第1大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入賞情報を生成する。第2大入賞口92は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置79と、第2大入賞口92を開閉させるための大入賞口ソレノイド81を備える。入賞検出装置79は、第2大入賞口92への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。第1大入賞口91は、第1特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。第1大入賞口91はアウト口58の上方の位置に設けられる。第2大入賞口92は、第2特別図柄193が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。第2大入賞口92はアウト口58の右上方の位置に設けられる。
遊技領域52の略中央に演出表示装置60が設けられ、その左右に第1の遊技に対応する第1特別図柄表示装置70と第2の遊技に対応する第2特別図柄表示装置71が設けられている。第1特別図柄表示装置70には第1の遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置71には第2の遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第1始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第1特別遊技としての大当たりが発生する。第2特別図柄193は、第2始動口63への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第2特別遊技としての大当たりが発生する。第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192および第2特別図柄193はそれぞれ「0」〜「9」の10種類の数字で表される。
演出表示装置60の画面には第1の遊技に対応する第1領域としての左エリア194と第2の遊技に対応する第2領域としての右エリア195が設定される。左エリア194には第1特別図柄192に連動する第1装飾図柄190を含む装飾図柄の変動が表示され、右エリア195には第2特別図柄193に連動する第2装飾図柄191を含む装飾図柄の変動が表示される。左エリア194と右エリア195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。演出表示装置60は、たとえば液晶ディスプレイである。第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2の遊技に対応する。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を左エリア194と右エリア195のそれぞれに表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の右側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は第2始動口63の普通電動役物65を拡開させるための抽選の契機となる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動口62、第2始動口63、第1大入賞口91、第2大入賞口92の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口62に落入すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動口63に落入すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2装飾図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の第1特別図柄192および第1装飾図柄190が大当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第1特別遊技に移行し、第1大入賞口91の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第1装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。停止時の第2特別図柄193および第2装飾図柄191が大当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第2特別遊技に移行し、第2大入賞口92の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第2装飾図柄191もまた、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
第1大入賞口91および第2大入賞口92は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口91または第2大入賞口92の開閉が所定回数繰り返される。例えば、第1大入賞口91は第1特別遊技において4回の開閉が繰り返され、第2大入賞口92は第2特別遊技において15回の開閉が繰り返される。ただし、第1特別遊技または第2特別遊技が、通常の特別遊技と異なり2回の単位遊技しか含まない短縮特別遊技に該当した場合は、第1大入賞口91または第2大入賞口92の2回の短い開閉が繰り返される。また、停止時の第1特別図柄192または第2特別図柄193が小当たり態様であった場合、1回の単位遊技である小当たり遊技に移行し、第1大入賞口91または第2大入賞口92が短時間で2回開放される。
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技(以下、「確変」という)や変動時間短縮(以下、「時短」という)が開始される。確変中は、通常の確率状態より大当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。確変状態は、次の大当たりまたは小当たりが発生するまで継続されるが、大当たりが発生した場合は確変による目的の利益が得られるのに対し、小当たりが発生した場合は確変による目的の利益は得られないため、小当たりは実質的に確変転落と同様の効果がある。また、通常の確変は4回または15回の単位遊技を含む特別遊技の終了後に移行されるが、上述の短縮特別遊技を経て確変に移行される場合もある(以下、そのような確変を「突然確変」と呼ぶ)。時短は、所定の終期、たとえば第1特別図柄192または第2特別図柄193が100回変動するまで継続される。時短中は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間が概ね短縮される。
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は第1大入賞口91の右方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第2始動口63の普通電動役物65が所定時間拡開する。通常状態においては、普通図柄が当たり態様で停止する確率は低確率に設定されるが、時短中にはその確率が高確率に変動する。そのため、通常状態においては第2始動口63の普通電動役物65が開放される確率も低いが、時短中にはその開放される確率が高くなる。また時短中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、普通電動役物65が開放状態となる時間が相対的に長くなるよう設定される。このように、時短中以外は普通電動役物65が開放されにくいのに対し、時短中は普通電動役物65が開放されやすく、しかも開放される回数や開放時間も増加する。したがって、時短中であるか否かで第2始動口63への入球容易性が大きく異なり、その結果時短中であるか否かによって始動入賞口への入賞に対する出玉に大きな差が生じる。時短中は遊技者が出玉をほとんど減らさずに遊技を進行させることができるので、時短中であるか否かに応じて異なる遊技性を実現することができる。このように、時短中は第1始動口62を狙って打球するよりも第2始動口63を狙って打球する方が入球可能性が高まるので、図柄変動および抽選の回数も多くすることができる。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。遊技効果ランプ90がセンター飾り64の上部および下部に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。第1の遊技に対応する第1特図保留ランプ20は第1特別図柄表示装置70の上方に設けられ、第2の遊技に対応する第2特図保留ランプ21は第2特別図柄表示装置71の上方に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22は普通図柄表示装置59の下方に設けられる。第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ2個のランプからなり、それぞれの点灯個数または点滅個数によって第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。第1特図保留ランプ20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ21における当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。普図保留ランプ22もまた2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口63へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、第1大入賞口91、第2大入賞口92、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特殊遊技制御手段154、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、条件保持手段176を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口63に入賞したと判断する。入球判定手段110は、第1大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口91に入賞したと判断し、第2大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口92に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。第1抽選手段126は、第1始動口62への入球を契機に、通常遊技より遊技者に有利な状態である第1特別遊技へ移行するか否かを判定する第1抽選のために乱数の値を第1の当否抽選値として取得する。第2抽選手段128は、第2始動口63への入球を契機に、通常遊技より遊技者に有利な状態である第2特別遊技へ移行するか否かを判定する第2抽選のために乱数の値を第2の当否抽選値として取得する。たとえば、第1と第2の当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。普図抽選手段136は、作動口68を遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値または普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた大当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確変時には通常確率より大当たりの確率が高い当否テーブルを参照する。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当たりであるか否かを判定する。また、各当否テーブルには、外れに設定された範囲の一部に小当たりの範囲が設定される。ただし、第1抽選手段126により参照される当否テーブルにおける小当たりの範囲より、第2抽選手段128により参照される当否テーブルにおける小当たりの範囲の方が広く設定される。その結果、第1抽選における小当たり移行確率よりも第2抽選における小当たり移行確率の方が高くなる。これは、確変状態においては第1抽選よりも第2抽選の方が通常状態への転落の可能性が高いことを意味する。
普図抽選手段136もまた、普通図柄抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを複数保持する。複数の普図当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。普図抽選手段136は、通常時には通常確率による当否判定のための普図当否テーブルを参照し、時短時には通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。
第1抽選手段126による判定結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1装飾図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128による判定結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2装飾図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄の形で変動表示される。
図柄決定手段114は、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60に表示させる停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。第1特別図柄192または第2特別図柄193を決定するための図柄範囲テーブルには、「0」〜「9」の数字で表される特別図柄と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192を決定するための図柄決定抽選値を取得して図柄範囲テーブルを参照し、第1抽選手段126による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1図柄決定手段138は、パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193を決定するための図柄決定抽選値を取得して図柄範囲テーブルを参照し、第2抽選手段128による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2図柄決定手段140は、パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
普図決定手段142は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第2始動口63の普通電動役物65を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1の当否抽選値を保留球として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2の当否抽選値を保留球として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。第1と第2の当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はそれぞれ4である。これらの保留数がそれぞれ第1特図保留ランプ20、第2特図保留ランプ21、普図保留ランプ22の点灯数または点滅数により表される。
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、特図調整手段152、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1抽選手段126による抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。第2特図制御手段150は、第2抽選手段128による抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
特図調整手段152は、通常遊技においては第1特別図柄192および第2特別図柄193を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させつつ、その変動時間の計測を一時停止する。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの特別遊技の遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を強制的に外れの態様で停止させる。たとえば第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が当たり態様で変動停止された場合は、第1特別図柄192の変動表示は強制的に外れの態様で停止させる。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を強制的に外れの態様で停止させる。外れの態様で停止させる制御方法としては、たとえば一方の特別図柄が当たり態様にて停止するタイミングで他方の特別図柄の変動を同時に停止させる方法を用いてもよい。ただし、同時に停止させてしまうと他方の特別図柄も当たり態様になってしまう場合には、外れ態様が停止図柄として表示されるまで変動を延長する、いわゆる「すべり」の手法を用いてもよい。また、外れの態様で停止させる別の方法としては、たとえば強制停止の対象となる特別図柄がもともと外れ態様の停止図柄にて停止される予定であった場合、変動表示中の特別図柄をただちにその停止図柄で置き換えて停止させる方法を用いてもよい。このとき、もし停止予定の停止図柄が当たり態様であった場合は、その停止図柄を外れ態様の停止図柄に変更した上で、変動表示中の特別図柄をただちに変更後の停止図柄で置き換えて停止させてもよい。変更の結果、特別遊技へ移行すべきことを示すフラグはオンされない。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例においては、特図調整手段152は以下のとおり処理してもよい。すなわち、特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合、変動中の特別図柄に関しては当たりによって発生した特別遊技が終了するまで変動表示をそのまま継続させる。この場合、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を継続させる。たとえば、第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が当たり態様で変動停止された場合、第1特別図柄192の変動表示を第2特別遊技が終了するまで継続させる。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を第1特別遊技が終了するまで継続させる。
条件保持手段176は、特別遊技作動条件保持手段178、小当たり作動条件保持手段180、確変移行条件保持手段181を含む。特別遊技作動条件保持手段178は、大入賞口の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件は、第1抽選または第2抽選で特別遊技へ移行する旨を示す結果となり、その抽選に対応する図柄変動が停止したことを条件の内容とする。小当たり作動条件保持手段180は、大入賞口の開放を伴う単位遊技である小当たり遊技へ移行するための条件として小当たり作動条件を保持する。小当たり作動条件は、第1抽選または第2抽選で小当たり遊技へ移行する旨を示す結果となり、その抽選に対応する図柄変動が停止したことを条件の内容とする。
確変移行条件保持手段181は、特別遊技の終了後に、第1抽選および第2抽選において特別遊技へ移行する確率を通常状態より高めた状態である確率変動状態へ移行するための条件として確変移行条件を保持する。確変移行条件は、第1抽選または第2抽選において確率変動状態への移行を伴う大当たりとなった場合であって、その特別遊技が終了したことを条件の内容とする。ここでいう特別遊技は短縮特別遊技を含み、短縮特別遊技を経て確率変動状態へ至る、いわゆる突然確変の場合にも確変移行条件を満たすこととなる。
特別遊技制御手段120は、第1抽選手段126による当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第1特別図柄192が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞口91を開放させることにより第1特別遊技を実行する。同様に、特別遊技制御手段120は、第2抽選手段128による当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第2特別図柄193が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第2大入賞口92を開放させることにより第2特別遊技を実行する。特別遊技は、第1大入賞口91または第2大入賞口92の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。1回の単位遊技において第1大入賞口91または第2大入賞口92を原則として約30秒間開放させる。第1特別遊技の場合は単位遊技が4回繰り返され、第2特別遊技の場合は単位遊技が15回繰り返されるので、第1特別遊技と比べて第2特別遊技の方が得られる賞球が多く遊技者の利益が大きい。ただし、第1特別遊技は、突然確変の場合に、単位遊技が2回の短縮特別遊技を実行する。短縮特別遊技における第1大入賞口91の開放時間は0.8秒であり、単位遊技の間隔は0.5秒である。特別遊技制御手段120は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。
特殊遊技制御手段154は、第1抽選手段126または第2抽選手段128により小当たり遊技への移行を示す抽選結果となり、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の小当たり態様で停止されたときに小当たり作動条件が成立したとして小当たり遊技を実行する。小当たり遊技は1回の単位遊技で構成される。ただし、1回の単位遊技の間に第1大入賞口91または第2大入賞口92が2回開放される。第1大入賞口91または第2大入賞口92の開放時間は、1回の開放につき0.8秒であり、開放の間隔は0.5秒である。したがって、突然確変の場合に発生する短縮特別遊技と、外観上は同様に第1大入賞口91または第2大入賞口92が動作する。そのため、遊技者から見れば、第1大入賞口91が短い間に2回開放されても、それが小当たり遊技として実行されているのか、突然確変の短縮特別遊技として実行されているのか、区別が難しい。
特定遊技実行手段122は、確変および時短の状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、確変移行条件が成立した場合に通常遊技の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。ただし、次の大当たりが発生する前に小当たりが発生してしまった場合、小当たり遊技の終了後の遊技状態は確変状態に移行させない。そのため、いわゆる確変転落と同様に、特別遊技へ移行することなく確変状態が終了して通常状態へ転落する結果となる。したがって、本実施例においては第1抽選または第2抽選が事実上の転落抽選を兼ねていることとなる。また、突然確変の場合、特定遊技実行手段122は短縮特別遊技の終了後に遊技状態を確変状態へと移行させるが、確変状態へ移行した旨の報知は行わない。その結果、遊技者は突然確変に伴う短縮特別遊技が発生したのか小当たり遊技が発生したのかが区別できないこととなる。
特定遊技実行手段122は、第1特別遊技および第2特別遊技のうちいずれかが終了した後、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示回数が所定回数、たとえば100回に達するまで、遊技状態を時短状態へ移行させる。時短状態においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示時間が概ね短くなるよう、図柄決定手段114が変動時間の短い変動パターンを選択する。普図抽選手段136は、時短状態においては通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。これにより、時短中には第2始動口63の普通電動役物65が高い確率で開放される。特定遊技実行手段122は、時短状態においては普通図柄の変動時間も通常状態と比べて概ね短くするとともに、普通電動役物65の開放時間を通常状態よりも長くする。
開閉制御手段124は、第2始動口63の普通電動役物65や第1大入賞口91、第2大入賞口92の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第2始動口63の普通電動役物65を開放させる。開閉制御手段124は、時短状態においては通常状態に比べて長い時間開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技または小当たり遊技において、大入賞口ソレノイド80または大入賞口ソレノイド81に開放指示を送り、第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放させる。ただし、通常の特別遊技においては30秒間開放させるのに対し、短縮特別遊技および小当たり遊技においては0.8秒間だけ開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126または第2抽選手段128による抽選の結果、第1特別図柄192または第2特別図柄193の停止図柄および変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、第1特別図柄192または第2特別図柄193が「3」の場合は第1装飾図柄190または第2装飾図柄191が「333」となる。第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、特別遊技への移行を伴う場合であっても、突然確変の場合には突然確変であることを形式的に示すために3つの図柄が同じ図柄で揃っていない特定の組合せが選択される。また、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と装飾図柄の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172を含む。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄として演出表示装置60の左エリア194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄として演出表示装置60の右エリア195に変動表示させる。このように演出表示制御手段134は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の変動表示を含む図柄変動演出を演出表示装置60に表示させる。
演出調整手段172は、通常遊技においては第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は装飾図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。
演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を強制的に外れの態様で停止させる。たとえば第1装飾図柄190の変動表示中に第2装飾図柄191が当たり態様で変動停止された場合は、第1装飾図柄190の変動表示は強制的に外れの態様で停止させる。同様に、第2装飾図柄191の変動表示中に第1装飾図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2装飾図柄191の変動表示を強制的に外れの態様で停止させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例においては、演出調整手段172は以下のとおり処理してもよい。すなわち演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合、変動中の装飾図柄に関しては当たりによって発生した特別遊技が終了するまで変動表示をそのまま継続させる。この場合、第1装飾図柄190または第2装飾図柄191の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を継続させる。たとえば、第1装飾図柄190の変動表示中に第2装飾図柄191が当たり態様で変動停止された場合、第1装飾図柄190の変動表示を第2特別遊技が終了するまで継続させる。同様に、第2装飾図柄191の変動表示中に第1装飾図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2装飾図柄191の変動表示を第1特別遊技が終了するまで継続させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
図4は、第1の遊技と第2の遊技の遊技内容を比較するためのテーブルの図である。本図の遊技性比較テーブル200は、遊技性要素202と第1の遊技内容204と第2の遊技内容206で構成される。遊技性比較テーブル200は、第1の遊技と第2の遊技の間で遊技性の違いを比較するために、遊技性要素202に含まれる第1要素208から第5要素216までの各要素に対応する第1の遊技内容204と第2の遊技内容206が含まれる。
第1要素208として、確変転落確率が比較される。通常遊技中に確変状態から通常状態へ転落する確率は、第1の遊技内容204の方が相対的に低く、第2の遊技内容206の方が相対的に高い。確変からの転落、すなわち確変状態から特別遊技を経ない通常状態への転落は、小当たりの発生時になされる。
第2要素210として、小当たり確率が比較される。小当たりが発生する確率は、第1の遊技内容204の方が相対的に低く、第2の遊技内容206の方が相対的に高い。このため、上述したとおり第1要素208の確変転落確率も同様に、第1の遊技内容204よりも第2の遊技内容206の方が高いこととなる。したがって、確変中は確変転落を避ける意味では第1の遊技内容204を狙う方が有利となる。
第3要素212として、突然確変の有無が比較される。突然確変は、第1の遊技では発生するが、第2の遊技では発生しない。本実施例における突然確変は、小当たり遊技と同様の外観を呈する短縮特別遊技を伴うため、外観上は突然確変が発生したのか小当たり遊技が発生したのか、遊技者は区別し難い。また、確変中における小当たり遊技の発生は確変転落を意味するため、第1の遊技内容204では突然確変が発生したのか確変転落が発生したのかも遊技者は区別し難いこととなる。したがって、突然確変の発生を期待する遊技者や、確変転落を明確に把握できなくても構わない遊技者にとっては、確変転落の可能性が相対的に低い第1の遊技内容204を狙う方が有利となる。逆に、突然確変を敬遠する遊技者や、確変転落を明確に把握できないことに抵抗を感じる遊技者は、たとえ確変転落の可能性が相対的に高くとも第2の遊技内容206を狙う方が有利と感じ得る。
第4要素214として、始動口の入球容易性を比較する。第1の遊技内容204における第1始動口62の入球容易性は相対的に低く、第2の遊技内容206における第2始動口63の入球容易性は相対的に高い。したがって、単位時間あたりの大当たり発生頻度は第1の遊技内容204よりも第2の遊技内容206の方が高くなる可能性がある。このため、確変状態において確変転落の可能性が相対的に高くとも大当たりや始動入賞の増加を積極的に獲得する方を好む遊技者にとっては、第2の遊技内容206を狙う方が有利と感じ得る。
第5要素216として、大当たり発生時の特別遊技のラウンド数を比較する。ここでいうラウンド数は、突然確変以外の大当たり発生時における特別遊技のラウンド数を意味する。第1の遊技内容204で大当たりが発生したときは4ラウンドの単位遊技が実行されるのに対して、第2の遊技内容206で大当たりが発生したときは15ラウンドの単位遊技が実行される。したがって、第1の遊技内容204よりも第2の遊技内容206の方が大当たりで得られる賞球数が多い。このため、確変状態において確変転落の可能性が相対的に高くとも大当たりによる賞球数が多い方を好む遊技者にとっては、第2の遊技内容206を狙う方が有利と感じ得る。
以上のように、第1の遊技内容204と第2の遊技内容206とでは、第1要素208〜第5要素216の各要素において有利不利の違いがある。遊技者が第1の遊技内容204と第2の遊技内容206のいずれを有利と感じるかは、遊技者個人によっても違えば、遊技状態によっても異なる。したがって、遊技者は自己の判断に基づいて第1始動口62と第2始動口63のどちらを狙って打球するかを選択すればよい。これにより、遊技者の自由意思によって異なる遊技性を実現することができる。
図5は、通常状態における第1抽選と第2抽選の大当たりおよび小当たりの当選確率を模式的に例示する図である。本図(a)は第1抽選における非確変状態での当選確率を示し、本図(b)は第2抽選における非確変状態での当選確率を示す。まず、大当たりの当選確率は、第1抽選と第2抽選でともに1/300の確率である。残りの299/300はすべて外れとなる。ただし、外れのうち一部は小当たりに当選する可能性がある。第1抽選では9/300の確率で小当たりに当選し、第2抽選では19/300の確率で小当たりに当選する。このように、第1抽選と第2抽選とでは、大当たりと外れの確率は同じであっても、小当たりの当選確率は異なる。
図6は、確変状態における第1抽選と第2抽選の大当たりおよび小当たりの当選確率を模式的に例示する図である。本図(a)は第1抽選における確変状態での当選確率を示し、本図(b)は第2抽選における確変状態での当選確率を示す。大当たりの当選確率は、第1抽選と第2抽選でともに10/300の確率に増加される。残りの290/300はすべて外れとなる。ただし、外れのうち一部は小当たりに当選する可能性がある。小当たりの確率は通常状態と同様であり、第1抽選では9/300、第2抽選では19/300の確率である。このように、確変状態においても、第1抽選と第2抽選とでは、大当たりと外れの確率は同じであっても、小当たりの当選確率は異なる。
図7は、第1抽選と第2抽選における大当たりの内訳の比較を模式的に例示する図である。本図(a)は第1抽選における大当たりの内訳を示し、本図(b)は第2抽選における大当たりの内訳を示す。図5および図6に示される通り第1抽選および第2抽選のどちらも1/300または10/300の確率で大当たりとなるが、そのうち第1抽選と第2抽選でそれぞれ30%の割合で通常の大当たり、すなわち非確変当たりとなり、それぞれ70%の割合で確変当たりとなる。ただし、第1抽選では確変当たりのうち20/70の割合、すなわち大当たり全体の20%が突然確変となる。第2抽選では突然確変は発生しないので、0%の割合である。このように、第1抽選と第2抽選とでは、通常当たりと確変当たりの割合は同じであっても、突然確変の割合は異なる。
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、一般入賞口72、第1大入賞口91、第2大入賞口92などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、通常遊技中であれば(S12のY)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、通常遊技中でなければ(S12のN)、第1特別遊技または第2特別遊技の制御処理を実行するか(S16)、小当たり遊技の制御処理を実行する(S17)。S14からS17までの処理の後、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。なお、S16の特別遊技とS17の小当たり遊技は同時に実行されることはなく、一方が実行されるときは他方はスキップされる。
図9は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。当否抽選手段112および図柄決定手段114は、第1図柄の変動処理または第2図柄の変動処理を実施し(S20)、次に普通図柄の変動処理を実施する(S22)。本実施例に係るぱちんこ遊技機10では、第1特別図柄192および第2特別図柄193が同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
図10は、図9におけるS20の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。この図柄変動処理は、第1特別図柄192、第1装飾図柄190、第2特別図柄193、第2装飾図柄191を変動表示させる処理を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。この当否判定処理において、第1抽選または第2抽選が、大当たり、小当たり、突然確変などの各遊技への移行を示す結果となったか否かが判定される。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S36)。S30において抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示を処理し(S40)、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S42のY)、表示中の図柄変動を停止する(S44)。所定の変動時間経過前であって(S42のN)、他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止した場合は(S45のY)、表示中の図柄変動を所定の表示時間経過前であるにもかかわらず強制的に外れ態様で停止させる(S46)。S45において他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止していなければ(S45のN)、S46の処理をスキップする。S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS44の処理をスキップする。なお、S46の変形例として、他の図柄変動について変動時間計測タイマの進行を一時停止することにより、特別遊技終了まで変動状態を継続させてもよい。
図11は、図8におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。ここでいう特別遊技は第1特別遊技または第2特別遊技であり、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。まず、第1大入賞口91または第2大入賞口92がまだ開放済でない場合(S70のN)、通常の特別遊技であれば単位遊技の第1特別遊技のラウンド数を4回、第2特別遊技のラウンド数を15回に設定して開放時間を30秒に設定し、短縮特別遊技であれば単位遊技のラウンド数を2回に設定して開放時間を0.8秒に設定し(S71)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放する(S74)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放されてから、あらかじめ設定された開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数が9球以上に達した場合(S78のY)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における第1大入賞口91または第2大入賞口92の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が設定ラウンド数に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が設定ラウンド数に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S88)。
図12は、図8におけるS17の小当たり遊技を詳細に示すフローチャートである。まず、第1大入賞口91または第2大入賞口92がまだ開放済でない場合(S90のN)、演出表示制御手段134が小当たり遊技の演出処理を開始し(S92)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放する(S94)。S92で実行される演出処理は、突然確変に伴う短縮特別遊技においてなされる演出内容と共通する。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済であればS92およびS94をスキップする(S90のY)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放されてから、開放時間が0.8秒を経過した場合(S96のY)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を閉鎖させる(S98)。開放時間が0.8秒を経過していない場合(S96のN)、S98以降の処理をスキップしてS17のフローを終了する。
S98における第1大入賞口91または第2大入賞口92の閉鎖後、その開放数が2に達していた場合(S100のY)、演出表示制御手段134は小当たり遊技の演出処理を終了させ(S102)、特殊遊技制御手段154は小当たり遊技を終了させ(S104)、特定遊技実行手段122が遊技状態を通常状態、すなわち非確変状態に設定する(S106)。第1大入賞口91または第2大入賞口92の開放数が2に達していなければ(S100のN)、開放数に1を加算してS17のフローを終了する(S108)。
(第2実施例)
第2実施例のぱちんこ遊技機10は、第1実施例のぱちんこ遊技機10と基本的な構成および動作において共通するが、第1装飾図柄190と第2装飾図柄191を同時並列的に変動表示させず、いずれか一方のみを交互に変動表示させる点で異なる。以下、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
第2実施例における特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。特図調整手段152は、第1始動口62および第2始動口63のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とを選択的に変動表示させる。たとえば、第1始動口62、第1始動口62、第2始動口63の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示される。特図調整手段152は保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすい。これにより、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例における特図調整手段152は、第1特別図柄192の変動表示と第2特別図柄193の変動表示とを、入球順序にかかわらず交互に表示することを優先してもよい。たとえば、第1保留手段144と第2保留手段146の双方に当否抽選値が保留されているとき、第1特別図柄と第2特別図柄とが交互に変動表示される。いずれの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順に関係なく単純に交互に入れ替わるので、遊技者は変動の順序を感覚的に把握しやすい。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。
図13は、第2実施例における図8のS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。第1特別図柄192の変動表示タイミングである場合(S110のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S112)、第1特別図柄192の変動表示タイミングでない場合(S110のN)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理する(S114)。第1特別図柄192の変動表示タイミングであるか、第2特別図柄193の変動表示タイミングであるかは、特図調整手段152により記録された第1始動口62への入賞と第2始動口63への入賞の順序に応じて決定される。次に、普通図柄の変動表示を処理する(S116)。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方のみが選択的に変動表示されるとともに、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方のみが選択的に変動表示される。
図14は、図13におけるS112、S114の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。S112、S114における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。以下、S112の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示し、S114の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S120のY)、図柄変動が表示中でなければ(S122のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S124)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S126)。S120において抽選値が保留されていなかった場合は(S120のN)、S122からS126までの処理がスキップされ、S122において図柄変動が表示中であった場合は(S122のY)、S124およびS126の処理がスキップされる。続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S128のY)、図柄変動表示を処理し(S130)、図柄表示の停止タイミングに達したときは(S132のY)、表示中の図柄変動を停止する(S134)。S128において図柄変動表示が開始されていないときは(S128のN)、S130からS134の処理をスキップする。S132において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S132のN)、S134の処理をスキップする。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
上記の各実施例においては、小当たり遊技へ移行するか否かについて、特別遊技へ移行するか否かに関する当否抽選において一括して決定する方式を例示した。変形例においては、小当たり遊技へ移行するか否かと特別遊技へ移行するか否かを別個の抽選で決定してもよい。その場合、当否抽選で外れの場合のみ小当たりの抽選を実行する方式としてもよい。また、その場合の小当たりの抽選は、確率変動を転落させるか否か決定する転落抽選として実質的に機能させてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 第1の遊技と第2の遊技の遊技内容を比較するためのテーブルの図である。 通常状態における第1抽選と第2抽選の大当たりおよび小当たりの当選確率を模式的に例示する図である。 確変状態における第1抽選と第2抽選の大当たりおよび小当たりの当選確率を模式的に例示する図である。 第1抽選と第2抽選における大当たりの内訳の比較を模式的に例示する図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS20の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS17の小当たり遊技を詳細に示すフローチャートである。 第2実施例における図8のS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図13におけるS112、S114の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 62 第1始動口、 63 第2始動口、 68 作動口、 70 第1特別図柄表示装置、 71 第2特別図柄表示装置、 91 第1大入賞口、 92 第2大入賞口、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 126 第1抽選手段、 128 第2抽選手段、 154 特殊遊技制御手段、 176 条件保持手段、 178 特別遊技作動条件保持手段、 180 小当たり作動条件保持手段、 181 確変移行条件保持手段、 190 第1装飾図柄、 191 第2装飾図柄、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄。

Claims (4)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第2抽選の結果を示す第2図柄を、前記第1図柄の変動表示に対して並列的に変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選および前記第2抽選のうちいずれかが当たりを示す結果に該当したときに開放される大入賞口と、
    前記大入賞口の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、
    前記大入賞口の開放を伴う単位遊技である小当たり遊技へ移行するための条件として小当たり作動条件を保持する小当たり作動条件保持手段と、
    前記特別遊技の終了後に、前記第1抽選および前記第2抽選において前記特別遊技へ移行する確率を通常状態より高めた状態である確率変動状態へ移行するための条件として確変移行条件を保持する確変移行条件保持手段と、
    前記第1抽選または前記第2抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となり、前記第1図柄または前記第2図柄が所定の大当たり態様で停止されたときに前記特別遊技作動条件が成立したとして前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記第1抽選または前記第2抽選が前記小当たり遊技への移行を示す結果となり、前記第1図柄または前記第2図柄が所定の小当たり態様で停止されたときに前記小当たり作動条件が成立したとして前記小当たり遊技を実行する特殊遊技制御手段と、
    前記第1抽選または前記第2抽選が前記特別遊技への移行および前記確率変動状態への移行を示す結果となった場合には、前記特別遊技の終了後に前記確変移行条件が成立したとして前記特別遊技へ移行する確率を前記確率変動状態に設定するとともに、前記第1抽選または前記第2抽選が前記小当たり遊技への移行を示す結果となった場合には、前記小当たり遊技の終了後に前記特別遊技へ移行する確率を通常状態に設定する特定遊技実行手段と、
    を備え、
    前記第1抽選手段は、前記第1抽選において第1の小当たり移行確率にて前記小当たり遊技への移行を示す結果となり、
    前記第2抽選手段は、前記第2抽選において前記第1の小当たり移行確率よりも高い第2の小当たり移行確率にて前記小当たり遊技への移行を示す結果となり、
    前記特別遊技制御手段は、前記第1抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となった場合と比べて前記第2抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となった場合の方が遊技者の利益状態が大きくなるよう前記特別遊技の内容が設定されることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記確変移行条件保持手段は、前記確変移行条件として、通常の特別遊技よりも単位遊技の回数が少ない短縮特別遊技を経た後に前記確率変動状態へ移行するための条件を含み、
    前記特別遊技制御手段は、前記第1抽選が前記短縮特別遊技を経る確率変動状態への移行を示す結果となり、前記第1図柄が所定の態様で停止されたときに前記特別遊技作動条件が成立したとして前記短縮特別遊技を実行するとともに、その短縮特別遊技を前記小当たり遊技と外観上同様の態様にて実行し、
    前記特定遊技実行手段は、前記第1抽選が前記短縮特別遊技を経る確率変動状態への移行を示す結果となった場合に、前記短縮特別遊技の終了後に前記確変移行条件が成立したとして前記特別遊技へ移行する確率を前記確率変動状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記第2始動入賞口は、その入球可能性が前記第1始動入賞口への入球可能性より相対的に高くなるような配置または構成にて前記遊技領域に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記第1始動入賞口および前記第2始動入賞口は、遊技球の発射強弱によっていずれかを目標にした打ち分けが可能な程度に互いに離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
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