JP2010094218A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数回連続して短当たりとされた場合でも、ある程度のメリットを享受させることができ、遊技性をより向上させることができるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】第1始動口6と、電動チューリップ7と、第1特別図柄表示手段10及び第2特別図柄表示手段11と、ゲート9と、普通図柄表示手段12とを具備したパチンコ遊技機において、電動チューリップ7は、開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択可能とされるとともに、所定回数以上連続して短当たりが続いた際、第2始動口の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とするものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、第1特別図柄表示手段又は第2特別図柄表示手段にて所定の図柄が停止表示されると遊技者に有利な大当たりが発生し、多数の賞球を獲得可能とされパチンコ遊技機に関するものである。
通常、例えば第1種とよばれるパチンコ遊技機においては、その遊技盤に液晶画面から成る図柄表示装置や特定の入賞口等を具備し、該特定の入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示装置にて図柄を変動表示させ、それらが揃って停止表示された場合に遊技者に有利な「大当たり」状態とするとともに、賞球として多数の遊技球を獲得し得るよう構成されている。
また、多くのパチンコ遊技機においては、図柄表示装置に揃って停止表示された図柄が予め定められた特定の図柄である場合は、次回の大当たりの発生確率が高められ、遊技者に特典が与えられるようになっている。従って、大当たりとして、通常の大当たり(大当たりが通常の確率で発生する通常確率遊技状態)と、特定の大当たり(大当たりが高確率で発生する高確率遊技状態)との2種類のうちいずれかが選択的に設定されることとなり、遊技性が高められているのである。
また、通常確率遊技状態及び高確率遊技状態に加え、大入賞口の総開放時間が短く設定されて出玉が極めて少なく抑制される短当たり(例えば通常が15ラウンド程度有するものに対し2ラウンド程度とされたもの)が選択的に設定されるものも提案されている。
然るに、近時においては、始動口を2つ設け、一方を従来の如き始動口、他方を電動チューリップとしたパチンコ遊技機が例えば特許文献1等にて提案されるに至っており、一方の始動口に遊技球が入賞した際に特別図柄を変動表示させる第1特別図柄表示手段、他方の電動チューリップに遊技球が入賞した際に特別図柄を変動表示させる第2特別図柄表示手段をそれぞれ具備したものが普及している。
上記の如きパチンコ遊技機においては、通常、一方の始動口(第1始動口)への入賞時よりも他方の電動チューリップ(第2始動口)に入賞したときの方が、遊技者に有利となり得るよう設定されている。例えば、高確率遊技状態において、電動チューリップに入賞した際には、次回の短当たりとなる確率が極めて低く(或いは短当たりにはならない)設定される一方、同じく高確率遊技状態であっても、第1始動口に入賞した際には、次回の遊技状態が短当たりとなる確率が比較的高く設定されたものが提供されている。
特開2008−113957号公報
しかしながら、上記従来のパチンコ遊技機においては、複数回連続して短当たりとされた際には、遊技者にとって極めて残念な結果となってしまい、却って遊技性を損ねてしまう虞があった。即ち、短当たりは、その状態では遊技球を多数獲得することができない(通常は、遊技球の増減があまりないよう設定されている)ものの、次回の遊技状態が高確率遊技状態となることにメリットがあるのに対し、複数回連続して短当たりとなってしまうと、当該メリットも薄れてしまい、遊技者に時間を浪費させてしまうのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数回連続して短当たりとされた場合でも、ある程度のメリットを享受させることができ、遊技性をより向上させることができるパチンコ遊技機を提供することにある。
請求項1記載の発明は、遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な遊技データを取得させる第1始動口と、該第1始動口に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、取得した遊技データに応じた特別図柄を停止表示させる第1特別図柄表示手段と、遊技球の入賞を規制する閉止状態と、遊技球の入賞を許容する開成状態との間で動作可能とされ、前記開成状態にて遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な遊技データを取得させるとともに、遊技球の入球機会が予め設定された第1の態様もしくは所定条件の成立により前記第1の態様よりも遊技球の入球機会が増す第2の態様に制御される第2始動口と、該第2始動口に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、取得した遊技データに応じた特別図柄を停止表示させる第2特別図柄表示手段と、遊技球が通過可能なゲートと、該ゲートを遊技球が通過すると普通図柄を変動表示させ、所定の普通図柄が停止表示されると前記第2始動口を所定時間開成させる普通図柄表示手段とを具備し、前記第1特別図柄表示手段又は第2特別図柄表示手段にて所定の特別図柄が停止表示されると遊技者に有利な大当たりが発生し、多数の賞球を獲得可能とされパチンコ遊技機において、前記第2始動口は、開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択可能とされるとともに、遊技状態として、大入賞口の総開放時間が短く設定されて出玉が極めて少なく抑制される短当たりとを有し、所定回数以上連続して短当たりが続いた際、前記第2始動口の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパチンコ遊技機において、前記第1開成状態とされた後において、その後連続して短当たりとされた場合、前記第2始動口の開成状態を前記第1開成状態に維持することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のパチンコ遊技機において、前記第2始動口は、一対の羽根部材を有する電動チューリップから成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、短当たりが所定回数連続するまでは、所定の普通図柄が停止表示された際の第2始動口の開成状態を第2開成状態とし、それ以降連続して短当たりとされた場合、当該第2始動口の開成状態を第1開成状態とするので、複数回連続して短当たりとされた場合でも、ある程度のメリットを享受させることができ、遊技性をより向上させることができる。
請求項2の発明によれば、第1開成状態とされた後において、その後連続して短当たりとされた場合、第2始動口の開成状態を前記第1開成状態に維持するので、所定回数以上連続して短当たりとされた場合でも、所定回数連続するまでに得られたメリットの享受の維持を図ることができ、遊技性を維持させることができる。
請求項3の発明によれば、第2始動口は、一対の羽根部材を有する電動チューリップから成るので、既存のものを流用しつつ第1開成状態と第2開成状態との選択を容易とすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、図1に示すように、ガラス板2が取り付けられた前面枠3を有しており、かかるガラス板2から遊技者が遊技盤4を目視し得るよう構成されている。当該遊技盤4には、種々役物や複数の釘、或いは風車等が形成されている。更に、遊技盤4には、第1始動口6、第2始動口としての電動チューリップ7、大入賞口8、及びゲート9等が形成されている。尚、パチンコ遊技機1の下方右隅部にはハンドル14が配設されており、該ハンドル14の回動操作により受け皿13内の遊技球を遊技盤4へ打ち出すよう構成されている。
第1始動口6と電動チューリップ7は、遊技盤4上の画像表示器5の下方において、上下に並んで配置されたものであり、それぞれが独立して遊技球を入賞させ得るようになっている。第1始動口6は、遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な乱数(大当たり乱数)を取得させるものであり、上方に向けて開口して遊技球の入賞を常に許容した状態とされている。
また、電動チューリップ7(第2始動口)は、可変入賞口と呼ばれるもので、遊技球の入賞を規制する閉止状態と、遊技球の入賞を許容する開成状態との間で動作可能とされ、開成状態にて遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な乱数(大当たり乱数)を取得させるものである。具体的には、電動チューリップ7は、図3に示すように、軸Lを中心に揺動可能な左右一対の羽根部材7a、7bと、これら羽根部材7a、7bの間に形成された始動口7cとを有しており、当該羽根部材7a、7bが互いに近接した状態(同図(a)の状態)にて閉止状態とされ、遊技球が始動口7cに対して入賞不能とされるとともに、当該羽根部材7a、7bが互いに離間した状態(同図(b)、(c)の状態)にて開成状態とされ、遊技球が始動口7cに対して入賞可能とされている。
然るに、同図中符号10、11は、例えば7セグ等から成る第1特別図柄表示手段、第2特別図柄表示手段をそれぞれ示している。このうち、第1特別図柄表示手段10は、第1始動口6に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、当該第1始動口6への入賞時に取得した乱数(大当たり乱数)に応じた特別図柄を停止表示させるものであり、第2特別図柄表示手段11は、開成状態の電動チューリップ7に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、当該電動チューリップ7への入賞時に取得した取得した乱数(大当たり乱数)に応じた特別図柄を停止表示させるものである。
即ち、第1始動口6と電動チューリップ7とは、互いに独立した制御がなされることとなり、第1始動口6への入賞時には第1特別図柄表示手段10が変動表示開始され、電動チューリップ7への入賞時には第2特別図柄表示手段11が変動表示開始されるようになっている。第1始動口6と電動チューリップ7との入賞タイミングが同時、或いは第1始動口6及び電動チューリップ7の両者に保留がある場合は、第1特別図柄表示手段10より第2特別図柄表示手段11の方が優先して特別図柄の変動表示がなされることとなる。
一方、ゲート9は、遊技球が通過可能とされたものであり、他の入賞口と異なり、通過による賞球の払出はなされない。第1特別図柄表示手段10及び第2特別図柄表示手段11の近傍には普通図柄表示手段12が配設されており、かかる普通図柄表示手段12は、ゲート9を遊技球が通過すると普通図柄を変動表示(本実施形態においては、丸印とバツ印とを交互に点灯表示)させ、所定の普通図柄(本実施形態においては丸印)が停止表示されると、「当たり」となって電動チューリップ7を所定時間開成させるようになっている。尚、普通図柄表示手段12にて他の図柄(本実施形態においてはバツ印)が停止表示されると、「はずれ」となって電動チューリップ7が開成しない(閉止状態が維持される)よう構成されている。
ここで、本実施形態に係る電動チューリップ7は、図3(c)で示すように、開成幅が大きく(同図中寸法β)遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、同図(b)で示すように、開成幅が小さく(同図中寸法α)遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が後述する電動チューリップ制御手段21により選択可能とされている。即ち、電動チューリップ7の開成状態が2段階とされており、遊技球が1個通過する程度の寸法αだけ開成した第1開成状態よりも、遊技球が同時に複数個通過し得る程度の寸法βだけ開成した第2開成状態の方が、始動口7cに入賞し易く、遊技者にとって有利な状態となるのである。
然るに、電動チューリップ7は、遊技球の入賞を規制する閉止状態と、遊技球の入賞を許容する開成状態との間で動作可能とされ、開成状態にて遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な遊技データを取得させるとともに、遊技球の入球機会が予め設定された第1の態様もしくは所定条件の成立により第1の態様よりも遊技球の入球機会が増す第2の態様に制御されるようになっている。具体的には、第1の態様は、普通図柄の変動時間が29秒と長く、電動チューリップ7の開放時間が0.2秒と短く設定された状態とされ、第2の態様は、普通図柄の変動時間が3秒と短く、電動チューリップ7の開放時間が3.5秒と長く設定された状態とされている。本実施形態においては、高確率遊技状態及び時短遊技状態では、第2の態様とされる一方、通常確率遊技状態及び潜伏遊技状態では、第1の態様とされる。
更には、第1始動口6への入賞時よりも電動チューリップ7(第2始動口)に入賞したときの方が、遊技者に有利となり得るよう設定されている。例えば、高確率遊技状態において、電動チューリップ7に入賞した際には、短当たりとなる確率が極めて低く(或いは短当たりにはならない)設定される一方、同じく高確率遊技状態であっても、第1始動口に入賞した際には、遊技状態が短当たりとなる確率が比較的高く設定されている。第1始動口6よりも電動チューリップ7の方が優先的に抽選がなされるよう構成されている。
尚、遊技盤4の略中央には、液晶表示装置等から成る画像表示器5が配設されており、その画面に所定の図柄や背景等を表示し得るようになっている。そして、当該図柄表示器5においては、第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11の停止図柄に応じた演出及び停止図柄の表示が行われることとなる。而して、所定の図柄が停止表示(例えば同一図柄が揃って停止表示)されることにより「大当たり」状態が発生し、大入賞口8を所定時間及びタイミングで開口させ、多数の遊技球を獲得できるよう構成されている。
然るに、画像表示器5にて停止表示された図柄が予め定められた特定の図柄である場合(即ち、第1始動口6又は電動チューリップ7への入賞時に取得した取得した乱数(大当たり乱数)に応じた所定の特別図柄が第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11で停止表示された場合)には、大当たりの発生確率が通常より高められる特典が遊技者に与えられる。
つまり、大当たりの終了時に、その大当たりを生じさせた停止図柄が特定図柄であることを条件に、次の大当たりが高確率で発生するという特典が遊技者に与えられるのである。尚、大当たりが通常確率で発生する遊技状態を通常確率遊技状態と称するとともに、大当たりが当該通常確率よりも高確率で発生する遊技状態を高確率遊技状態と称するものとする。
次に、遊技が進行する際の遊技状態について以下に説明する。
本実施形態においては、「低確率遊技状態」(通常確率遊技状態)「高確率遊技状態」「時短遊技状態」「非時短遊技状態」「長当たり遊技状態」「短当たり遊技状態」「小当たり遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。ただし、遊技の進行中において、遊技状態が「低確率遊技状態」または「高確率遊技状態」である場合には、必ず「時短遊技状態」または「非時短遊技状態」となっている。つまり、「低確率遊技状態」であって、かつ「時短遊技状態」である場合と、「低確率遊技状態であって、かつ「非時短遊技状態」である場合とが存在することとなる。尚、遊技を開始したときの遊技状態、すなわちパチンコ遊技機の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口6または電動チューリップ7に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たりの当選確率が2/601に設定された遊技状態をいう。ここでいう大当たりの当選とは、後述する「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利を獲得することである。これに対し、「高確率遊技状態」というのは、上記大当たりの当選確率が20/601に設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利の獲得が容易となる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、ゲート9を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の電動チューリップ7の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態(第1の態様)をいう。つまり、ゲート9を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、電動チューリップ7が焼く0.2秒間、第2の態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の電動チューリップ7の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。なお、本実施形態においては、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を90%に設定しており、この当選確率は「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらない。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、ゲート9を遊技球が通過する限りにおいて、電動チューリップ7が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を費消せずに遊技を進行することが可能となるが、ここに「時短遊技状態」の本来の目的がある。但し、「時短遊技状態」において、普通図柄の抽選における当たりの当選確率を「非時短遊技状態」よりも高くすることで、「時短遊技状態」を設けた上記の目的を達成するようにしても構わない。
本実施形態において「長当たり遊技状態」というのは、第1始動口6または電動チューリップ7に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、長当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技状態をいう。「長当たり遊技状態」においては、大入賞口8が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における大入賞口8の総開放時間は最大30秒に設定されており、この間に大入賞口8に所定個数の遊技球8(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「長当たり遊技状態」は、大入賞口8に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な遊技状態である。
本実施形態において、「短当り遊技状態」というのは、第1始動口6もしくは電動チューリップ7に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、短当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技状態をいう。「短当たり遊技状態」においては、大入賞口8が開放されるラウンド遊技を計2回行う。ただし、各ラウンド遊技においては、大入賞口8が1回のみ開放し、その開放時間が0.1秒に設定されている。この間に大入賞口8に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となるが、上記のとおり大入賞口8の開放時間が極めて短いため、遊技球が入球することはほとんどなく、また、遊技球が入球したとしても、1回のラウンド遊技で1個〜2個程度しか遊技球が入球することはない。なお、この「短当たり遊技状態」においても、大入賞口8に遊技球が入球した場合には、所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
尚、遊技状態がある遊技状態から他の遊技状態に変更するのは、上記大当たりの抽選の結果、「大当たり」に当選した場合である。本実施形態においては、複数種類の「大当たり」が設けられており、当選した「大当たり」の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。以下に、本実施形態において設けられた「大当たり」について説明する。本実施形態においては、「高確率時短付き長当たり」、「通常時短付き長当たり」、「高確率時短つき短当たり」、「通常時短付き短当たり」、「高確率時短無し短当たり」、「通常時短無し短当たり」の6種類の大当たりが設けられている。
「高確率時短付き長当たり」というのは、3つの遊技価値が付与されるものである。この「高確率時短付き長当たり」に当選すると、1つ目の遊技価値として、上記「長当たり遊技状態」となり、遊技者は多量の賞球を獲得するのが可能となる。そして、この「長当たり遊技状態」が終了すると、2つ目の遊技価値として、「高確率遊技状態」にて遊技が進行するとともに、3つ目の遊技価値として、「時短遊技状態」にて遊技が進行する。これにより、遊技者は、多量の賞球を獲得した上に、当該賞球の獲得後、遊技球の費消を低減しながら、再度大当たりの当選を早期に実現することができる。なお、本実施形態においては、「高確率遊技状態」および「時短遊技状態」は、特別図柄の変動表示が最大100回行われるまで継続する。
「通常時短付き長当たり」というのは、2つの遊技価値が付与されるものである。この「通常時短付き長当たり」に当選すると、1つ目の遊技価値として、上記「長当たり遊技状態」となり、遊技者は多量の賞球を獲得することが可能となる。また、「長当たり遊技状態」が終了すると、2つ目の遊技価値として、「時短遊技状態」にて遊技が進行する。ただし、「長当たり遊技状態」の終了後、「高確率遊技状態」ではなく「低確率遊技状態」にて遊技が進行する点で、上記「高確率時短付き長当たり」と相違する。なお、本実施形態においては、「時短遊技状態」は、特別図柄の変動表示が最大100回行われるまで継続する。このように、本実施形態においては、多量の賞球を獲得することが可能な「長当たり遊技状態」の終了後に、大当たりの当選確率が低確率である「低確率遊技状態」にて遊技が進行する長当たりとが設けられている。
「高確率時短付き短当たり」というのは、遊技状態が上記「短当たり遊技状態」に移行するとともに、この「短当たり遊技状態」の終了後に、「高確率遊技状態」および「時短遊技状態」にて遊技が進行するものである。この「高確率時短付き短当たり」に当選した場合には、多量の賞球を即座に獲得することはできないが、以後の遊技状態が「高確率遊技状態」となるため、以後の遊技において多量の賞球を獲得する可能性が高くなる。また、「高確率時短付き短当たり」に当選すると、当該短当たり遊技の終了語に、「時短遊技状態」となるため、再度大当たりに当選するまでの遊技球の費消を低減することが可能になる。なお、この「高確率時短付き短当たり」に当選した場合にも、上記「高確率遊技状態」および「時短遊技状態」は、特別図柄の変動表示が最大100回行われるまで継続する。
「通常時短付き短当たり」というのは、遊技状態が上記「短当たり遊技状態」に移行するとともに、この「短当たり遊技状態」の終了後に、「時短遊技状態」にて遊技が進行するものである。なお、上記「高確率時短付き短当たり」と同様に、以後の遊技状態が「時短遊技状態」となるため、特別図柄の変動表示が100回行われるまでは、遊技球の費消を低減することが可能となる。なお、「低確率遊技状態」において、「通常時短付き短当たり」に当選した場合には、以後、「時短遊技状態」にて遊技を進行することができるというメリットを享受するだけであるが、「高確率遊技状態」において、当該「通常時短付き短当たり」に当選してしまうと、以後、「低確率遊技状態」に転落してしまうというデメリットがある。
なお、本実施形態においては、「通常時短付き短当たり」も「高確率時短付き短当たり」も、大入賞口8の開閉動作、および、「時短遊技状態」への移行後の電動チューリップ7の開閉動作を同じにしている。また、「通常時短付き短当たり」と「高確率時短付き短当たり」とで、演出内容も同じにしている。したがって、遊技者にとっては、「短当たり遊技状態」の終了後に、「高確率遊技状態」となっているのか「低確率遊技状態」となっているのかを判別するのが非常に困難となっている。このように、「通常時短付き短当たり」を設けることによって、遊技状態が「高確率遊技状態」となっているのか「低確率遊技状態」となっているのかについて、遊技者に疑念を抱かせて、遊技の興趣を高めることが可能となる。
「高確率時短無し短当たり」というのは、上記「高確率時短付き短当たり」と同様に、「短当たり遊技状態」が終了した後、「高確率遊技状態」へ移行するものである。ただし、この「高確率時短無し短当たり」は、短当たり遊技の終了後に「時短遊技状態」とならない点で、上記「高確率時短付き短当たり」と相違する。この「高確率時短無し短当たり」に当選した場合にも、多量の賞球を即座に獲得することはできない。しかも、以後、「時短遊技状態」にもならないため、「高確率時短付き短当たり」よりも遊技球の費消が多くなる。ただし、以後の遊技状態が「高確率遊技状態」となるため、以後の遊技において、長当たりに当選することによる多量の賞球獲得の可能性は高い。なお、この「高確率時短無し短当たり」に当選した場合にも、上記「高確率遊技状態」は、特別図柄の変動表示が最大100回行われるまで継続する。
「通常時短無し短当たり」というのは、「短当たり遊技状態」が終了した後、「低確率遊技状態」にて遊技が進行するものである。つまり、この「通常時短無し短当たり」に当選しても、「高確率遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれにも移行することがない。しかも、短当たり遊技によっては、多量の賞球を獲得することが不可能であるため、遊技者にとっては、大当たり当選による遊技価値がほとんど付与されていないこととなる。このような「通常時短無し短当たり」を設けた理由は、主に、遊技状態を、賞球を払い出すことなく「高確率遊技状態」から「低確率遊技状態」に復帰させることにある。また、「低確率遊技状態」において「通常時短無し短当たり」に当選しても遊技状態は何ら変化しない。従って、遊技者に「高確率時短無し短当たり」と「通常時短なし短当たり」との区別がつかないようにすれば、短当たり遊技の終了後に、「高確率遊技状態」となっているのか「低確率遊技状態」となっているのかについて、遊技者に疑念を抱かせて、遊技の興趣を高めることが可能となる。
なお、本実施形態においては、「大当たり」とは別に「小当たり」が設けられており、「小当たり」に当選した場合には、以後の遊技状態が「小当たり遊技状態」となる。ただし、「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後に、「高確率遊技状態」や「時短遊技状態」等の遊技状態が変更することはない。例えば、「高確率遊技状態」において「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後も「高確率遊技状態」が継続する。
本実施形態におけるパチンコ遊技機1においては、通常確率遊技状態よりも高確率遊技状態の方が、普通図柄表示手段の変動表示時間が短く、且つ、所定の普通図柄(本実施形態においては○印の図柄)が停止表示された際の電動チューリップ7(第2始動口)の開成時間が長くなるよう設定されている。即ち、通常確率遊技状態よりも電動チューリップ7が第2の態様に制御され易くなる時短遊技状態が発生可能とされているのである。これにより、通常確率遊技状態においては、電動チューリップ7への入賞が比較的困難とされるとともに、高確率遊技状態においては、電動チューリップ7への入賞が比較的容易とされている。
また更に、画像表示器5にて停止表示された図柄が予め定められた所定の図柄である場合(即ち、第1始動口6又は電動チューリップ7への入賞時に取得した取得した乱数(大当たり乱数)に応じた所定の特別図柄が第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11で停止表示された場合)において、既述の如き短当たりが発生するよう構成されている。
パチンコ遊技機1の裏面側には、図2に示すように、メイン制御基板15と、サブ制御基板16とが配設されている。メイン制御基板15は、パチンコ遊技機1全般に亘る遊技内容を制御するもので、同図の如く、CPU、ROM及びRAM等で主に構成されている。尚、メイン制御基板15は、第1始動口6のスイッチ、電動チューリップ7のソレノイド、ゲート9のスイッチ、大入賞口8のスイッチ、大入賞口8のソレノイド、普通入賞口のスイッチ等、遊技盤4上に形成された構成部品と電気的に接続されている。
サブ制御基板16は、賞球等の払い出しを制御すべく払出駆動モータと接続された払出制御基板17と、演出制御基板18と、画像制御基板19と、ランプ制御基板20とから主に構成されている。このうち演出制御基板18は、メイン制御基板15から送信された制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいた演出を行わせるもので、同図の如く、CPU、ROM、RAM及びRTC等で主に構成されている。尚、演出制御基板18は、遊技状態に応じて遊技者が任意タイミングで押圧操作可能な演出ボタンが接続されている。
画像制御基板19は、演出制御基板18と電気的に接続されており、当該演出制御基板18からの制御コマンドに応じて画像表示器5による表示を制御するためのものである。尚、画像制御基板19は、画像表示器5の他、パチンコ遊技機1の所定位置に配設されたスピーカが接続されており、かかるスピーカからの出力によっても演出が図られるようになっている。ランプ制御基板20は、演出制御基板18と電気的に接続されており、当該演出制御基板18からの制御コマンドに応じて枠ランプ、盤ランプ及び可動役物等を制御するためのものである。これら画像制御基板19及びランプ制御基板20も、他の基板と同様、CPU、ROM及びRAM等で主に構成されている。
ここで、本実施形態に係るパチンコ遊技機1においては、メイン制御基板15に電動チューリップ制御手段21が形成されている。かかる電動チューリップ制御手段21は、ゲート9を遊技球が通過した後、所定の普通図柄(本実施形態においては丸印)が停止表示された際、短当たりの発生回数に応じて電動チューリップ7を第1開成状態又は第2開成状態のうち何れかを選択し得るようになっている。
より具体的には、1回目の短当たりでは、所定の普通図柄が停止表示された際の電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第2開成状態(図3(b)参照)とし、それと連続して2回目の短当たりとされた場合、当該電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第1開成状態(図3(c)参照)とするよう構成されている。このように、1回目の短当たりにおいては、電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態が遊技球の入賞が困難な第2開成状態とされ、それと連続した2回目の短当たりにおいては、電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態が遊技球の入賞が容易な第1開成状態とされるので、2回連続して短当たりとされた場合でも、ある程度のメリットを享受させることができ、遊技性をより向上させることができる。
更に、2回目の短当たりの後、それと連続して3回目以降、短当たりとされた場合、所定の普通図柄が停止表示された際の電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第1開成状態(図3(c)参照)に維持するよう構成するのが好ましい。この場合、3回以上連続して短当たりとされた場合でも、2回連続して得られたメリットの享受の維持を図ることができ、遊技性を維持させることができる。
次に、上記構成のパチンコ遊技機1にて行われる具体的制御を図4のフローチャートに基づいて説明する。
メイン制御基板15においては、4ms毎のタイマ割り込み制御(S1〜S10)が行われる。当該タイマ割り込み処理が開始されると、まず、乱数更新処理S1が行われ、大当たり乱数(カウンタ)を1プラス(カウンタ値を1つずらす)した後、始動口SW処理(S2)に移行する。
始動口SW処理(S2)においては、図5に示すように、始動口スイッチ(第1始動口6及び電動チューリップ7の始動口7cの球検知スイッチ)がオンであるか否か(始動口への入賞があるか否か)を判定し(S11)、オンである場合は、始動口に遊技球が入賞したとしてS12に移行する。その後、保留球数(U)が最大値である4より小さいか否かを判定し(S12)、4より小さい場合は保留球数(U)に1だけ加算する(S13)。そして、乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、及びリーチ乱数)を取得してRAMに格納する(S14)ことにより、始動口SW処理S2が終了し、ゲートSW処理(S3)に移行する。
ゲートSW処理(S3)においては、図6に示すように、ゲートスイッチ(ゲート9の球検知スイッチ)がオンであるか否か(ゲート9の通過があるか否か)を判定し(S15)、オンである場合は、ゲート9を遊技球が通過したとしてS16に移行する。その後、保留球数(G)が最大値である4より小さいか否かを判定し(S16)、4より小さい場合は保留球数(G)に1だけ加算する(S17)。そして、乱数(当たり乱数)を取得してRAMに格納することにより、ゲートSW処理S3が終了し、特別図柄処理(S4)に移行する。
特別図柄処理(S4)においては、図7に示すように、大当たり中であるか否かが判定され(S19)、大当たり中でない場合S20に進み、特別図柄表示手段(第1特別図柄表示手段11又は第2特別図柄表示手段12)が変動中であるか否かが判定される(S20)。特別図柄表示手段が変動中でない場合、S21に進んで、保留球数(U)が1以上あるか否かが判定され、1以上ある場合は更にS22に進んで保留球数から1だけ減算した後、大当たり判定処理S23に移行する。
大当たり判定処理(23)においては、図8に示すように、先の始動口SW処理(S2)のS14で取得された「大当たり乱数」が予め設定された値と一致しているか否かが判定され(S33)、「大当たり」を発生すべきか否かが判定される(S34)。大当たりとすべきと判定されると、上記したS14で取得された「大当たり図柄乱数」が予め設定された値と一致しているか否かが判定され(S35)、高確率遊技状態(所謂、確変)とすべきか否かが判定される(S36)。
高確率遊技状態とすべき(「大当たり図柄乱数」が予め設定された値と一致)場合は、S37へ進み高確率遊技状態を示す図柄(確変図柄)がセットされるとともに、高確率遊技状態とすべきでない(「大当たり図柄乱数」が予め設定された値と不一致)場合は、S38へ進み通常確率遊技状態を示す図柄(通常図柄)がセットされる。一方、S34にて「大当たり」を発生すべきでないと判定されると、S39へ進み、はずれ図柄がセットされることとなる。以上の如き図柄のセットが終了すると、一連の大当たり判定処理(S23)が終了し、次の変動パターン選択処理(S24)へ移行することとなる。
変動パターン選択処理(S24)においては、図9に示すように、まず、「大当たり」状態を発生すべきか否かが判定され(S40)、大当たりとすべき場合はS41へ進み、大当たり用テーブルがセットされる(S41)。一方、S40にて大当たりとすべきでないと判定されると、S45へ進み、先の始動口SW処理(S2)のS14で取得された「リーチ乱数」が予め設定された値と一致しているか否かが判定され(S45)、リーチ演出をすべきか否かが判定される(S46)。
そして、リーチ演出をすべき(「リーチ乱数」が予め設定された値と一致)場合は、S47へ進みリーチ用テーブルがセットされるとともに、リーチ演出をすべきでない(「リーチ乱数」が予め設定された値と不一致)場合は、S48へ進みはずれ用テーブルがセットされる。その後、S42へ進んで、変動パターン乱数を新たに取得するとともに、その変動パターン乱数をRAMに格納する。而して、取得した変動パターン乱数と予め設定された値とを対応させて如何なる変動パターンとすべきかが判定され(S43)、その判定結果に基づいた変動パターンがセットされる(S44)。かかる変動パターンのセットが終了すると、一連の変動パターン選択処理(S24)が終了し、特別図柄処理へ戻る。
次に、変動開始コマンドがセットされ(S25)、変動開始の信号を第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11に送信して特別図柄を変動開始させ(S26)、続いて変動時間の計測を開始する(S27)。その後、一旦タイマ割り込み処理に戻り、再び特別図柄処理S4まで進んでS20にて「変動中」であると判定されると、変動時間が終了したか否かが判定される(S28)。変動時間が終了した場合、変動停止コマンドがセットされ(S29)、変動停止の信号を第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11に送信して特別図柄の変動を停止させ(S30)、続いて計測した変動時間をリセットする(S31)。そして、停止中処理S32へ移行し、第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11で停止した図柄に応じた遊技状態(通常確率遊技状態、高確率遊技状態、又は時短遊技状態)がセットされることにより、一連の特別図柄処理(S4)が終了し、普通図柄処理(S5)へ移行する。
普通図柄処理(S5)においては、図10に示すように、電動チューリップ7が作動中であるか否かが判定され(S49)、作動中でない場合S50に進み、普通図柄表示手段12が変動中であるか否かが判定される(S50)。普通図柄表示手段12が変動中でない場合、S51に進んで、保留球数(G)が1以上あるか否かが判定され、1以上ある場合は更にS52に進んで保留球数から1だけ減算した後、当たり乱数の判定(S53)がなされる。
かかる当たり乱数の判定(S53)においては、先のゲートSW処理(S3)のS18で取得された「当たり乱数」が予め設定された値と一致しているか否かが判定され、当たりであるか否かが判断される(S54)。これにより、「当たり」であると判定されると、当たり図柄(本実施形態においては丸印)がセットされる(S55)とともに、「当たり」ないと判定されると、はずれ図柄(本実施形態においてはバツ印)がセットされる(S56)。
そして、遊技状態が高確率遊技状態(確変)又は時短遊技状態であるか否かが判定され(S57)、遊技状態が高確率遊技状態(確変)又は時短遊技状態である場合は、普通図柄表示手段12の変動時間を3秒にセットする(S58)とともに、高確率遊技状態(確変)又は時短遊技状態でない場合は、普通図柄表示手段12の変動時間を29秒にセットする(S59)。
次に、変動開始の信号を普通図柄表示手段12に送信して普通図柄を変動開始させ(S60)、続いて変動時間の計測を開始する(S61)。その後、一旦タイマ割り込み処理に戻り、再び普通図柄処理S5まで進んでS50にて「変動中」であると判定されると、変動時間が終了したか否かが判定される(S62)。変動時間が終了した場合、変動停止の信号を普通図柄表示手段12に送信して普通図柄の変動を停止させ(S63)、続いて計測した変動時間をリセットする(S64)。そして、停止した普通図柄が所定のもの(当たりを示す丸印)であるか否かが判定され(S65)、当たりである場合、電動チューリップ7の作動を開始させる(S66)。
以上により普通図柄処理(S5)が終了すると、大入賞口処理S6に移行して大入賞口8に対する動作の制御を行う。当該大入賞口処理S6が終了すると、電動チューリップ処理S7に移行する。かかる電動チューリップ処理S7においては、図11に示すように、電動チューリップ7が作動中であるか否かが判定され(S67)、作動中の場合S68に進み、オープニング中(普通図柄表示手段12にて所定の普通図柄が停止表示してから電動チューリップ7が開成するまでの時間)であるか否かが判定される。
オープニング中であると判定されると、S69に進み、オープニング時間が経過したか否かが判定され、オープニング時間が経過した場合、その時点において、連続した2回目の短当たりであるか否か判定される(S70)。連続した2回目の短当たりであると判定されると、S71へ進み、電動チューリップ7の開成状態を第1開成状態とする旨セットするとともに、連続した2回目の短当たりでないと判定されると、S72へ進み、電動チューリップ7の開成状態を第2開成状態とする旨セットする。
そして、S71又はS72のセット内容に応じて電動チューリップ7が開成され(S73)、第1開成状態或いは第2開成状態の何れかの開成状態とされる。而して、その開成時間が経過したか否かが判定され(S74)、開成時間が経過すると、電動チューリップ7が閉止して閉止状態となり(S75)、電動チューリップ7の作動が終了する(S76)。以上により電動チューリップ処理S7が終了すると、賞球処理S8、出力処理S9が行われ、その後の残余時間(タイマ割り込み処理の残余時間)にて初期値乱数更新S10が繰り返し行われる。以上で一連のタイマ割り込み処理が終了し、4ms後に再び同様の割り込み処理がなされることとなる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば電動チューリップ7の第1開成状態が、図12(b)に示すように、羽根部材7a、7bが軸Lを中心に回動してこれら羽根部材7a、7bが離間した状態とされるとともに、第2開成状態が、同図(a)に示すように、一方の羽根部材7aのみ(羽根部材7bのみであってもよい)が軸Lを中心に回動させるようにしてもよい。これによっても、電動チューリップ7(第2始動口)は、開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択されることとなる。
また、上記構成に加え、所定の普通図柄が停止表示された際、遊技状態(高確率遊技状態、通常確率遊技状態、時短遊技状態等)に応じて第1開成状態又は第2開成状態が選択されるよう構成してもよい。時短遊技状態とは、通常確率遊技状態と同一の通常確率で大当たりが発生し、且つ、普通図柄表示手段12の図柄の変動表示時間、及び電動チューリップ7の開成時間が高確率遊技状態と同一時間とされた遊技状態をいう。
尚、遊技球の入賞を規制する閉止状態と、遊技球の入賞を許容する開成状態との間で動作可能とされ、前記開成状態にて遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な乱数を取得させるとともに、開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択可能とされたものであれば、本実施形態の如き電動チューリップ7に代えて他の形態の第2始動口としてもよい。但し、本実施形態の如く第2始動口として、一対の羽根部材7a、7bを有する電動チューリップ7とすれば、既存のものを流用しつつ第1開成状態と第2開成状態との選択を容易とすることができる。
また更に、本実施形態においては、1回目の短当たりでは、所定の普通図柄が停止表示された際の電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第2開成状態とし、それと連続して2回目の短当たりとされた場合、当該電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第1開成状態とするものであるが、所定回数以上連続して短当たりが続いた際、電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とするものであれば、3回以上であって任意回数だけ連続した場合、電動チューリップ7(第2始動口)の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とするものとしてもよい。
開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択可能な第2始動口を有するとともに、所定回数以上連続して短当たりが続いた際、第2始動口の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とするパチンコ遊技機であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機を示す正面模式図 同パチンコ遊技機の構成要素を示すブロック図 同パチンコ遊技機における電動チューリップの状態を示す模式図であって、(a)閉止状態、(b)第2開成状態、(c)第1開成状態を示す模式図 同パチンコ遊技機における処理(タイマ割り込み処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(始動口SW処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(ゲートSW処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(特別図柄処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(大当たり判定処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(変動パターン選択処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(普通図柄処理)を示すフローチャート 同パチンコ遊技機における処理(電動チューリップ処理)を示すフローチャート 本発明の他の実施形態に係るパチンコ遊技機の電動チューリップの状態を示す模式図であって、(a)第2開成状態、(b)第1開成状態を示す模式図
符号の説明
1…パチンコ遊技機
2…ガラス板
3…前面枠
4…遊技盤
5…画像表示器
6…第1始動口
7…電動チューリップ(第2始動口)
8…大入賞口
9…ゲート
10…第1特別図柄表示手段
11…第2特別図柄表示手段
12…普通図柄表示手段
13…受け皿
14…ハンドル
15…メイン制御基板
16…サブ制御基板
17…払出制御基板
18…演出制御基板
19…画像制御基板
20…ランプ制御基板
21…電動チューリップ制御手段

Claims (3)

  1. 遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な遊技データを取得させる第1始動口と、
    該第1始動口に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、取得した遊技データに応じた特別図柄を停止表示させる第1特別図柄表示手段と、
    遊技球の入賞を規制する閉止状態と、遊技球の入賞を許容する開成状態との間で動作可能とされ、前記開成状態にて遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な遊技データを取得させるとともに、遊技球の入球機会が予め設定された第1の態様もしくは所定条件の成立により前記第1の態様よりも遊技球の入球機会が増す第2の態様に制御される第2始動口と、
    該第2始動口に遊技球が入賞すると特別図柄を変動表示させ、取得した遊技データに応じた特別図柄を停止表示させる第2特別図柄表示手段と、
    遊技球が通過可能なゲートと、
    該ゲートを遊技球が通過すると普通図柄を変動表示させ、所定の普通図柄が停止表示されると前記第2始動口を所定時間開成させる普通図柄表示手段と、
    を具備し、前記第1特別図柄表示手段又は第2特別図柄表示手段にて所定の特別図柄が停止表示されると遊技者に有利な大当たり状態が発生し、多数の賞球を獲得可能とされパチンコ遊技機において、
    前記第2始動口は、開成幅が大きく遊技球の入賞が容易な第1開成状態と、開成幅が小さく遊技球の入賞が困難な第2開成状態との何れかの開成状態が選択可能とされるとともに、
    大入賞口の総開放時間が短く設定されて出玉が極めて少なく抑制される短当たりとを有し、
    所定回数以上連続して短当たりが続いた際、前記第2始動口の開成状態を第2開成状態から第1開成状態とすることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記第1開成状態とされた後において、その後連続して短当たりとされた場合、前記第2始動口の開成状態を前記第1開成状態に維持することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記第2始動口は、一対の羽根部材を有する電動チューリップから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパチンコ遊技機。
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