JP2013106772A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】時短等の特典の制限に左右されることなくベース調整のバリエーションを増やして、変化に富む遊技仕様を構築する。
【解決手段】ゾーン切替契機1では、大当たり処理後の100回の時短(電サポ有り)後、ベースが落ちる通常遊技状態であった従来の遊技仕様に代えて、当該時短終了後に、さらに100回のベースアップモードの遊技機会を設定するようにしたため、遊技者の目線からは、100回の時短を経過しても、さらに時短が継続されているかのように感じ、遊技意欲を増大させることができる。また、左打ちから右打ちに変更するように指示されるため、変化に富んだ遊技仕様を構築することができ、遊技者はさらに期待感を持って遊技を継続することができる。さらに、極端な遊技状態の変化に基づく台離れも防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、始動入賞口に遊技球が入賞することで実行される抽選の結果に基づいて、遊技状態を移行させることが可能な遊技機に関するものである。
一般的な遊技機、例えばパチンコ機は、通常遊技状態で予め定められた入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞することで特別図柄抽選(特図抽選という場合がある)が実行され、この特別図柄抽選の結果が当選の場合、前記通常遊技中は閉止されている入賞口(アタッカーという場合がある)を所定期間開放し、短期間で多くの入賞を期待できる大当たり処理が実行される特別遊技状態に移行する。すなわち、通常遊技では、閉塞状態であったアタッカー(大入賞口)を所定回数、所定時間開放することによって、短時間で多くの遊技球の入賞を期待できる特別遊技(大役遊技)に移行する遊技仕様がある。
特許文献1には、前記大当たりの抽選演出において、ベースの異なる複数のモードを備え、大当たり処理の終了後、所定の確率で、複数のモードの何れかに移行するように制御することが開示されている。
この特許文献1では、ベースの低いモード中における大当たり終了後は、ベースの高いモードに移行することも記載されている。
なお、ベースとは、遊技球の発射数に対する賞球払出数の割合であり、例えば、100球発射して100球の賞球払い出しがあれば、「ベース100(%)」、100球発射して20球の賞球払い出しがあれば、「ベース20(%)」となる。通常遊技状態は、基本的に「ベース20」位が主流となっている。
また、特許文献2には、複数種類の時短遊技状態を備え、大当たり処理の終了後に、当選時の図柄の種類によって異なる時短状態(普通図柄抽選の変動時間の短縮)を設定し、時短状態への設定中に特定の図柄変動回数に達すると、時短状態を他の時短状態に変更可能とすることが開示されている。
しかしながら、従来は、特図抽選に当選し、大当たり処理が終了した後に、何らかの特典(確変や時短等、遊技者にとって実益のある状態)を付与するのが主流であり、それ以前(大当たり処理前)の遊技状態に変化をもたらす手段としては、演出(遊技者にとって実益のない状態)に頼ることが多い。また、特典に関しては、遊技者と店側の利益のバランスを維持するため、特典付与には様々な制限が強いられる。例えば、ベースに直接影響を及ぼす時短には、その遊技回数に制限がある場合があり、変化に富む遊技仕様の構築は困難であった。
なお、参考として、特許文献3には、特図抽選1と特図抽選2とがあり、特図抽選1の小当たり確率と小当たり時のアタッカー開放時間よりも、特図抽選2での小当たり確率と小当たり時のアタッカー開放時間を長く設定し、時短中に頻繁に小当たりを発生させてベースを高める遊技仕様が開示されている。
また、特許文献4には、小当たりを契機に、参照する変動テーブルを変更することが開示されている。さらに、特許文献5には、時短中に小当たりとなった場合にその後は変動時間が通常の時短中よりも短い変動時間の割合が高いテーブルを参照することが開示されている。
特開2006−158580号公報 特開2010−51489号公報 特開2010−88789号公報 特開2010−261号公報 特開2011−4815号公報
本発明は上記事実を考慮し、時短等の特典の制限に左右されることなくベース調整のバリエーションを増やして、変化に富む遊技仕様を構築することができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、遊技盤面上に発射された遊技球が、少なくとも2群に分類された複数の始動入賞口の何れかに入賞することで、当選の種類として、相対的に賞球払出数が多く有利度合いが大きい大当たり当選及び相対的に賞球払出数が少なく有利度合いが小さい小当たり当選を備えた特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選実行手段と、前記特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が大当たり当選の場合に、通常は閉塞されている第1の大入賞口又は第2の大入賞口の少なくとも一方を所定期間開放する大当たり処理を実行する大当たり処理実行制御手段と、前記特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が小当たり当選の場合に、通常は閉塞されている前記第2の大入賞口を所定期間開放する小当たり処理を実行する小当たり処理実行制御手段と、前記特別図柄抽選実行手段において実行される特別図柄抽選の抽選用テーブルとして、少なくとも小当たり処理を実行し易いか、或いは実行し難いかの小当たり処理実行度合いが異なる複数の抽選用テーブルが予め設定されており、所定の遊技状態を契機に、各群に属する始動入賞口毎に、各々抽選用テーブルを選択的に設定する抽選用テーブル設定手段と、を有している。
本発明によれば、特別図柄抽選実行手段では、遊技盤面には、少なくとも2群に分類された複数の始動入賞口が設けられている。当該遊技盤面上に発射された遊技球が複数の始動入賞口の何れかに入賞すると特別図柄抽選が実行される。この特別図柄抽選の当選の種類としては大当たり当選と小当たり当選とがある。大当たり当選は、相対的に賞球払出数が多く有利度合いが大きい。一方、小当たり当選は、相対的に賞球払出数が少なく有利度合いが小さい。
大当たり処理実行制御手段は、特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が大当たり当選の場合に実行される。すなわち、大当たり当選すると、通常は閉塞されている第1の大入賞口又は第2の大入賞口の少なくとも一方を所定期間開放する大当たり処理を実行する。
小当たり処理実行制御手段は、特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が小当たり当選の場合に実行される。すなわち、小当たり当選すると、通常は閉塞されている第2の大入賞口を所定期間開放する小当たり処理を実行する。
ここで、抽選用テーブル設定手段では、所定の遊技状態を契機に、各群に属する始動入賞口毎に、各々抽選用テーブルを選択的に設定する。特別図柄抽選実行手段では、設定された抽選用テーブルに基づいて特別図柄抽選が実行されることになる。設定可能な抽選用テーブルは、少なくとも小当たり処理を実行し易いかし難いかの小当たり処理実行度合いが異なる複数の抽選用テーブルが予め設定されている。この設定は、抽選用テーブルとして予め記憶したものを読み出して設定してもよいし、その都度、予め定めた演算式に基づく演算処理によって抽選用テーブルを構築して設定するようにしてもよい。また、抽選用テーブルは単一であるが、必要に応じて項目毎に数値を入れ替えるようにしてもよい。
上記本発明によれば、特別図柄抽選における小当たり処理実行度合いが異なるため、小当たり処理による賞球払出数の格差によって、通常遊技状態であっても、変化に富んだ遊技仕様を構築することができる。
本発明において、前記小当たり処理実行度合いの違いが、前記遊技盤面に到達した遊技球の数と、前記遊技盤面に設けられた前記始動入賞口を含む複数種類の入賞口の何れかへの遊技球の入賞に基づく賞球払出数との割合で決定するベースの差であることを特徴としている。
小当たり処理実行度合いが変わると、ベースが変化する。ベースとは、記遊技盤面に到達した遊技球の数と、前記遊技盤面に設けられた前記始動入賞口を含む複数種類の入賞口の何れかへの遊技球の入賞に基づく賞球払出数との割合である。ベースが高ければ、その分、遊技者が保有する遊技球の減少が少なく、遊技を有利に進行することができる。例えば、ベースが100(単位は「%」であるが省略する場合がある。)であれば、遊技をしても遊技球の増減がほとんどないことを示す。
本発明において、前記特別図柄抽選実行手段による抽選結果を、図柄列を変動させその後に停止する図柄配列によって報知する図柄変動パターン演出を実行する図柄変動パターン演出実行手段をさらに有し、前記複数の抽選用テーブルにおける小当たり処理実行度合いの差が、前記図柄変動パターン演出実行手段で実行される図柄列の変動時間の差によって設定されることを特徴としている。
複数の抽選用テーブルにおける小当たり処理実行度合いの差は、特別図柄抽選における、小当たり処理実行度合いを小当たりの当選確率ではなく、大当たりを含む特別図柄抽選の図柄変動パターン演出の図柄列の変動時間の差によって設定する。
すなわち、小当たり当選に特化して言えば、小当たり当選確率をほぼ100%(1/1〜1/1.2程度)としておき、抽選用テーブルとして、変動時間を設定しておく。相対的に、変動時間が短ければ、小当たり処理実行度合いを高くすることができ(ベースを上げることができ)、相対的に変動時間が長ければ、小当たり処理実行度合いを低くすることができる(ベースを下げることができる)。
本発明において、前記遊技球を前記遊技盤面へ発射する発射強度を調整可能な遊技球発射装置をさらに有し、前記始動入賞口が、当該始動入賞口が属する前記群毎に集約して配置され、各群を狙うための発射強度がそれぞれ異なるように配置されていることを特徴としている。
始動入賞口を群毎に物理的に集約して配置しておき、それぞれの群へ遊技球を導く場合に、発射強度の違いによって調整する。
例えば、遊技盤面に左右均等に分割した場合、「左打ち」と、「右打ち」とに発射強度を調整する。本発明においては、右打ちによって導かれる群に属する始動入賞口を対象として、前記小当たり処理実行度合いの抽選用テーブルを「処理し難い」場合(抽選用テーブルB)と「処理し易い」場合(抽選用テーブルC)とに変更する。なお、左打ちによって導かれる群に属する始動入賞に対しては、抽選用テーブルBと抽選用テーブルCとの中間の状態(抽選用テーブルA)を維持する。
これにより、左打ちが好ましい機会と、右打ちが好ましい機会とが混在し、特別な状態(大当たり処理実行或いは大当たり処理後等)に限定されることなく、通常遊技状態でも遊技者が介入できる(発射強度を打ち分ける)という新たな遊技仕様を構築することができる。
本発明において、前記遊技盤面に設けられた特定領域を通過することで実行される普通図柄抽選の結果に基づいて、前記始動入賞口への遊技球の入賞の難易度を変更可能な電動役物装置の動作パターンを制御普通図柄抽選実行手段をさらに有し、前記大当たり処理の実行後、予め定めた遊技回数は、前記普通図柄抽選による電動役物装置の動作パターンを制御して前記ベースの値を目標100%に設定可能な時間短縮遊技仕様の下での遊技を実行し、前記時間短縮遊技仕様での遊技が終了したことを前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定することを特徴としている。
本発明を適用した、遊技仕様の一例であり、時間短縮遊技仕様での遊技が終了したことを契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定する。
遊技者の感覚からすれば、時間短縮遊技仕様が継続しているかのように認識される。
本発明において、前記大当たり処理の実行後に、当該大当たり処理後の遊技の下での特別図柄抽選の大当たり当選確率を通常遊技仕様時の当選確率よりも高確率とする確率変動遊技仕様の下で遊技を実行し、前記確率変動遊技仕様での遊技が終了したことを前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定することを特徴としている。
本発明を適用した、遊技仕様の一例であり、確率変動遊技仕様での遊技が終了したことを契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定する。
遊技者の感覚からすれば、突然に時間短縮遊技仕様が実行開始したかのように認識される。
本発明において、通常遊技状態において、前記特別図柄抽選実行手段による特別図柄抽選の結果が、予め定められた特別な小当たり当選であった場合を前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルを設定する期間を設定することを特徴としている。
本発明を適用した、遊技仕様の一例であり、通常遊技状態において、特別図柄抽選の結果が、予め定められた特別な小当たり当選であった場合を契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする小当たりの抽選用テーブルを設定する期間を設定する。
遊技者の感覚からすれば、大当たりに関係なく、突然に時間短縮遊技仕様が実行開始したかのように認識される。
本発明において、通常遊技状態において、予め定めた複数の遊技回数のそれぞれを前記契機として、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルと、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとを交互に選択し、かつ、予め設定した複数の遊技回数の内、最大遊技回数となった時点以降は、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルの選択を継続することを特徴としている。
本発明を適用した、遊技仕様の一例であり、通常遊技状態において、予め定めた複数の遊技回数のそれぞれを契機として、小当たり処理を実行し易くする小当たりの抽選用テーブルと、小当たり処理を実行し難くする小当たりの抽選用テーブルとを交互に選択する。さらに、予め設定した複数の遊技回数の内、最大遊技回数となった時点以降は、小当たり処理を実行し易くする小当たりの抽選用テーブルの選択を継続する。
遊技にメリハリができ、かつ、長期間遊技を継続した場合(所謂「はまり」)でも、必要以上の遊技球の消化がないようにすることができる(所謂「天井」の設定)。
以上説明した如く本発明では、時短等の特典の制限に左右されることなくベース調整のバリエーションを増やして、変化に富む遊技仕様を構築することができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係る制御系のハード構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る主制御部における、遊技仕様の遷移を実行するための制御に特化した機能ブロック図である。 本実施の形態に係るモード切替契機1が適用された遊技仕様に基づく遊技実行制御ルーチンであり、ベースダウンゾーン中の遊技制御を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るモード切替契機1が適用された遊技仕様に基づく遊技実行制御ルーチンであり、ベースアップゾーン中の遊技制御を示すフローチャートである。 (A)は遊技状態に応じたゾーン切替契機1のタイミングチャート、(B)は遊技状態に応じたゾーン切替契機2のタイミングチャートである。 (A)は遊技状態に応じたゾーン切替契機3のタイミングチャート、(B)は遊技状態に応じたゾーン切替契機4のタイミングチャートである。
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。一体皿24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。
一体皿24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁壁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の周縁壁部32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。
一体皿24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、一体皿24における上皿部28の周縁壁32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、一体皿24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部58」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっている。また、ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。なお、ベニヤ板に代えて透明アクリル板等が用いられる場合もある。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘(図示省略)及び風車21が点在して打ち込まれている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、各種演出等の映像を表示する液晶表示部(LCD表示部)106を備えている。
LCD表示部106では、例えば、3列の図柄列が独立して変動し、最終的に3列の図柄列が同一図柄で停止した場合に特別図柄抽選の当選を報知するといった、図柄変動パターン演出が実行される。なお、3列の内、先に2列が同一図柄で停止(仮停止)して、残りの1列が変動中の場合を、「リーチ演出」という。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって左側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
また、センター役物105の下部には、第1群の特別図柄始動入賞口として、通過ゲート130を介して特別図柄始動入賞口(A)134が縦列に配置されている。
特別図柄始動入賞口(A)134には、通常は通過ゲート130を通過して遊技球PBが入賞する。また、特別図柄始動入賞口(A)134には、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
電動チューリップ136は、前記普通図柄抽選に当選したときに開放するようになっている。
ここで、電動チューリップ136が開放状態になると、前記通過ゲート130以外から特別図柄始動入賞口(A)134の入賞開口部へのパチンコ球PBの受け入れが可能となり、パチンコ球PBの入賞が可能となる。
さらに、図2に示される如く、前記特別図柄始動入賞口(A)134のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置して前記特別図柄抽選の大当たり用のアタッカー112(第1の大入賞口)が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。この開閉扉116が、アタッカーソレノイド148(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
前記センター役物105の図2に向かって右下側には、第2群の特別図柄始動入賞口としての、特別図柄始動入賞口(B)135が配置されている。
特別図柄始動入賞口(B)135は常時入賞可能に上部が開口しており、常にパチンコ球PBの入賞が可能となる。
前記特別図柄始動入賞口(B)135のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置して前記特別図柄抽選の小当たり用のアタッカー113(第2の大入賞口)が配置されている。
アタッカー113には、開閉扉117が設けられている。この開閉扉117が、アタッカーソレノイド149(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉117の開放時には、開閉扉117上に落下した遊技球PBが開閉扉117に案内されてアタッカー113へ入賞する。なお、このアタッカー113は、開閉扉117が遊技盤18の前後に開閉する構造であるが、前述した電動チューリップ136のように遊技盤18の表面に沿って開閉する構造であってもよい。また、アタッカー113は、前述した大当たり用のアタッカーとして適用してもよい。
図2に示される如く、遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
さらに、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)134の左右には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、図2に向かって左側に2個の一般入賞口120A、120B、右側に1個の一般入賞口120Cとする。)が設けられている。なお、一般入賞口120は、3個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
遊技盤18の裏面側におけるセンター役物105の下部には、球案内パネル199が取り付けられている。この球案内パネル199は、図2に鎖線で示されるように、センター役物105の下部に集中している入賞口(特別図柄始動入賞口(A)134、特別図柄始動入賞口(B)135、一般入賞口120A、120B、120C)に対応するように取り付けられている。
また、この遊技領域に設けられたセンター役物105や盤面周縁には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の発光素子137(図3参照)が多数設けられている。
ここで、第1群に属する特別図柄始動入賞口(A)134、或いは第2群に属する特別図柄始動入賞口(B)135に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。特別図柄抽選の結果には、「大当たり」、「小当たり」、「外れ」があり、「大当たり」、「小当たり」はそれぞれ予め定められた当選確率で当選し、それ以外が「外れ」となる。なお、本実施の形態では、第1群における「小当たり」の当選確率は低く(1/100程度)、第2群における「小当たり」の当選確率は高く(1/1.1程度)設定されている。すなわち、本実施の形態では、第1群における「小当たり」は当選し難く、第2群における「小当たり」は、ほぼ当選する遊技仕様となっている(詳細は後述)。なお、「大当たり」の当選確率は共通である。
この特別図柄抽選において「大当たり」に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「大当たり遊技」「大当たり処理」等と言う場合がある)。
一方、特別図柄抽選において「小当たり」に当選すると、前記アタッカー113の開閉扉117が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「小当たり遊技」「小当たり処理」等と言う場合がある)。本実施の形態では、小当たり遊技状態のアタッカーの開放パターンは、開放回数が1回、開放時間が1.8秒とされ、ベース換算でいうと、「ベース80〜90」程度の遊技状態となる(詳細は後述)
なお、前記特別図柄抽選の当選(「大当たり」及び「小当たり」/落選(「はずれ」)は、主としてLCD表示部106の図柄変動表示演出において報知され(遊技演出画像)、この図柄変動表示演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果を保留し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることがあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
なお、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個の保留が可能となっている。これに対して、特別図柄始動入賞口(B)135には保留数の設定がない(保留無し)。なお、この保留球数に限定されるものではない。例えば、特別図柄始動入賞口(B)135に対して保留数を4個としてもよい。
保留球数は、主として特別図柄表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109(図2に示すセンター役物105を正面視したときの右下に配置)の一部である特別図柄記憶表示部によって報知される他、LCD表示部106の一部を用いて、遊技者に見易く表示するようになっている。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、図3に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)134への入賞球を検出する特図A始動口センサ134S、特別図柄始動入賞口(B)135への入賞球を検出する特図B始動口センサ135S、「大当たり」の際に開放する第1群に属するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、「小当たり」の際に開放する第2群に属するアタッカー113への入賞球を検出するアタッカーセンサ113S、一般入賞口120A、120B、120Cへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BS、120CSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、第1群に属するアタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148、第2群に属するアタッカー113の開閉扉117を開閉するためのアタッカーソレノイド149が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子137、スピーカ60(60L、60C、60R、60U)が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介してLCD表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
(本実施の形態に係る遊技仕様)
本実施の形態では、第1群を対象とした所謂「左打ち」による遊技が基本(基本遊技)となる。すなわち、LCD表示部106を境界として、遊技盤18の左側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、第1群に属する特別図柄始動入賞口(A)134へ遊技球を導いていき、何れかに入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
上記基本遊技とは別に、第2群を対象とした所謂「右打ち」による遊技が設定されている。すなわち、LCD表示部106を境界として、遊技盤18の右側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、第2群に属する特別図柄始動入賞口(B)135へ遊技球を導いていき、入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
第1群の特別図柄抽選及び第2の特別図柄抽選のいずれにおいても、LCD表示部106を用いた図柄変動パターン演出による抽選結果の報知が実行される。図柄変動パターン演出では、図柄変動パターン選択テーブルから図柄変動パターン種が選択されて実行される。
ここで、本実施の形態では、複数種類(ここでは、3種類)の図柄変動パターン選択テーブルが設けられ、所定の遊技状態を契機に適宜選択されるようになっている。
3種類の図柄変動パターン選択テーブルは、少なくとも変動時間の違いで分類される。第1群(特別図柄始動入賞口(A)134)に適用される図柄変動パターン選択テーブルは固定的に適用されるテーブル(以下、「テーブルA」という)が設定されている。テーブルAは、例えば、通常の変動時間は10秒〜20秒程度、保留が満杯のときの変動時間は1秒〜5秒程度、リーチ(ノーマルリーチ、ロングリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等)のときは当選の期待度に応じて、20秒〜2分程度に分散されている
これに対して、第2群(特別図柄始動入賞口(B)135)に適用される図柄変動パターンテーブルは、前記テーブルAで設定した変動時間よりも短い変動時間であるテーブル(以下、「テーブルB」という)と、前記テーブルAで設定した変動時間よりも長い変動時間であるテーブル(以下、「テーブルC」という)とが設定されている。テーブルBは、例えば、変動時間が0.1秒とされ、テーブルCは、例えば、変動時間が5分とされてる。
ここで、基本遊技(「左打ち」)では、「小当たり」の当選確率自体が低いため(当選確率が1/100程度)、相対的に「ベースダウンゾーン」ということができる。
これに対して、第2群の特別図柄始動入賞口(B)135を用いた遊技(「右打ち」)では、前述したように、「小当たり」の当選確率が1/1.1という高確率であるため、変動時間が短いテーブルBが選択されている場合は小当たりし易い。小当たり当選すると、小当たり用のアタッカー113が、1回かつ1.8秒間だけ開放するため、ベースの高い状態で遊技状態とすることができる(以下、「ベースアップゾーン」という)。
なお、テーブルCは、左打ちによる基本遊技中であるにも関わらず、右打ちをした場合に、当選確率1/1.1で小当たりに当選するも、変動時間が5分であるため、結果として遊技者に不利益とするものである(ペナルティテーブルとして利用される)。
このように、「小当たり」に関しては、左打ちと右打ちとで有利、不利が存在するが、「大当たり」に関しては、第1群の特別図柄始動入賞口(A)134、第2の群の特別図柄始動入賞口(B)135の何れに入賞しても、有利度合いは同一である。
上記遊技仕様では、第2群の特別図柄始動入賞口(B)135に設定されるテーブル(テーブルB又はテーブルC)に基づいて、遊技状態として、「ベースアップゾーン」と「ベースダウンゾーン」を設けることになり、メリハリのある通常遊技状態を構築することが可能となる。
本実施の形態における、遊技状態の変更(ゾーン切替)の契機としては、代表として、以下に示す4種類の契機を挙げることができる。なお、所定の遊技状態の契機は、以下の4種類に限定されるものではない。
「ゾーン切替契機1」
図7(A)に示される如く、特別図柄抽選において「大当たり」となり、その後の特別遊技状態(大役処理)の終了後、普通図柄抽選の時短遊技の遊技回数(例えば、100回)が終了した後の、所定の遊技回数(例えば、100回)だけベースアップゾーンとし、その後ベースダウンゾーンに切り替えるようにしている。この遊技状態は、遊技者の目線では、100回の遊技の時短が終了しても、時短又はそれに近い状態が継続していることになり、実際にもベースアップされるため、時短の継続と同等の遊技状態を構築することができる。
「ゾーン切替契機2」
図7(B)に示される如く、特別図柄抽選において「大当たり」となり、その後の特別遊技状態(大役処理)の終了後、特別図柄抽選の「大当たり」の当選確率を高くする確率変動状態(例えば、遊技回数制限付確変(ST)/モードはベースダウンモード)とする。この確変において、例えば、STの遊技回数の内、前半の確変遊技中は普通図柄抽選の時短を併用し(電サポ有り)、後半の確変遊技中を潜伏状態(電サポ無し)とする。この確変状態中に「大当たり」せず、かつ「小当たり」となった場合に、所定回数だけベースアップゾーンとする。この遊技状態は、遊技者の目線では、所謂制限付の確変において、第1群の小当たりの当選確率(1/100)で、レアな小当たりになると、時短と同等の遊技状態を構築することができる。
なお、一例として、ST20の場合は前半を1〜10回(後半を11〜20回)とすればよく、ST70の場合は前半を1〜30回(後半を31〜70回)とすればよい。
「ゾーン切替契機3」
図8(A)に示される如く、通常遊技状態において、予め定めた特定の小当たりに当選した場合に、ベースアップゾーンに切り替わるようにする。この遊技状態は、遊技者の目線では、突然にベースアップゾーンとなるため、「大当たり」とは異なる期待感を持つことができる。
「ゾーン切替契機4」
図8(B)に示される如く、通常遊技において、遊技回数をカウントしていき、予め設定した遊技回数に到達する毎に、ベースダウンゾーンとベースアップゾーンとを切り替えると共に、特別図柄抽選において、「大当たり」に当選せずに、予め定めた最大遊技回数に到達した場合はその後は、常にベースアップゾーンとする。
この遊技状態は、遊技者の目線では、通常遊技状態にメリハリがつくと共に、所謂「天井」を設定することで、必要以上の遊技球の消費を回避することができる。
なお、上記ゾーン切替契機1〜4は、遊技仕様によって、組み合せて適用可能な場合と、組み合せることができない場合があるが、少なくとも、1つの切替契機を適用することで、本発明の目的を達成することができるものである。
図4には、本実施の形態に係る主制御部150での、ベースアップモードとベースダウンモードのモード切替制御のための機能ブロック図が示されている。なお、この図4のブロックは、モード切替における制御を機能的に分類したものであり、ハード構成を限定するものではない。
主制御部150は、入賞口判別部200を備えており、第1群に属する特別図柄始動入賞口(A)134の入賞を検出する特図A始動口センサ130S及び特図A始動口センサ134S、並びに第2群に属する特別図柄始動入賞口(B)135の入賞を検出する特図B始動口センサ135Sが接続されている。
入賞口判別部では、何れの特別図柄始動入賞口に入賞したか(何れのセンサによって遊技球PBを検出したか)を判別する。入賞口判別部200は、当選乱数設定部202に接続されているおり、当該判別結果(何れの入賞口に入賞したかの情報)は、当選乱数設定部202に送出される。
また、入賞口判別部200は、乱数取得部204に接続されており、何れかのセンサで遊技球PBの入賞を検出すると、乱数取得部204へ乱数取得を指示する指示信号を送出する。
乱数取得部204には、乱数カウンタ206が接続されており、前記乱数取得を指示する指示信号を受信した時点で、乱数カウンタ206から乱数値を取得し、当該取得した乱数値を当選判定部208へ送出する。
前記当選乱数設定部202は、遊技実行制御部210に接続されている。遊技実行制御部210では、各種入力系デバイス(センサ等)からの情報を取得し、かつ出力系デバイス(ソレノイド、モータ等)を制御して、遊技状態を把握すると共に、当該遊技状態に応じて、例えば、通常遊技状態、特別遊技状態での遊技の進行を制御したり、確変、時短等の特典の付与等を制御する。
当選乱数設定部202では、前記遊技実行制御部210から遊技状態情報を取得して、現在の当選乱数を設定し、「大当たり」の当選乱数は大当たり当選乱数格納部212に格納し、「小当たり」の当選乱数は小当たり当選乱数格納部214に格納する。
前記当選判定部208では、乱数取得部204で取得した乱数と、大当たり当選乱数格納部212及び小当たり当選乱数格納部214に格納されている乱数とを比較して、「大当たり」、「小当たり」、「外れ」を判定する。この当選判定部208での判定結果は、前記遊技実行制御部210へフィードバックされると共に、図柄変動時間設定部216に送出される。
前記遊技実行制御部210は、テーブル読出部218に接続されている。このテーブル読出部218には、テーブル記憶部220が接続されており、前記遊技実行制御部210からの情報に基づいて、テーブルA〜テーブルCの中からテーブルが読み出され、選択テーブル格納部222へ格納されるようになっている。
なお、テーブルA〜テーブルCは、少なくとも変動時間が異なっており、第1群(特別図柄始動入賞口(A)134)に適用されるテーブルAヲ中心として、第2群(特別図柄始動入賞口(B)135)に適用されテーブルAで設定した変動時間よりも短い変動時間であるテーブルBと、前記テーブルAで設定した変動時間よりも長い変動時間であるテーブルCとが設定されている。
テーブルを選択する遊技実行制御部210からの情報とは、入賞した始動入賞口種、遊技状態、遊技回数、特典付与の有無等であり、設定される遊技仕様(ゾーン切替契機1〜4によって取捨選択される。
前記図柄変動時間設定部216は、前記選択テーブル格納部222に接続されており、当選判定部208から判定結果が入力されると、選択テーブル格納部222に格納されているテーブルから変動時間を設定する。
この図柄変動時間設定部216で設定された変動時間情報は、前記遊技実行制御部210へフィードバックされると共に、図柄変動パターン演出情報生成部224へ送出され、図柄変動パターン演出情報が生成されるようになっている。
前記図柄変動パターン演出情報生成部224で生成された図柄変動パターン情報は、コマンド生成部226でコマンドが生成され、コマンド出力部228を介して、演出制御部152(図3参照)へ送出されるようになっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球PBが遊技領域内に設けた特別図柄始動入賞口(A)134、特別図柄始動入賞口(B)135に入賞したり、通過ゲート118を通過すると、それぞれの遊技仕様に基づく処理(例えば、抽選等)が実行されると共に、LCD表示部106への画像表示演出、スピーカ60を用いた音演出等が実行される。また、一般入賞口120に入賞すると、予め定めた賞球(払い出し)が実行される。
(遊技仕様の概要)
図5及び図6は、前述したモード切替契機1が適用された遊技仕様に基づく遊技実行制御ルーチンを示すフローチャートである。
図5は、ベースダウンゾーン中の遊技制御であり、ステップ250では、ベースモードをベースダウンゾーンに設定し、次いでステップ252へ移行して左打ちを促す報知を指示してステップ254へ移行する。
ステップ254では、始動入賞があったか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ256へ移行して、入賞した始動入賞口は、第1群に属するか否かが判断される。
このステップ256で肯定判定されると、遊技球PBは第1群、すなわち特別図柄始動入賞口(A)134に入賞したと判断され、ステップ258へ移行して、テーブルAが選択されてステップ262へ移行する。また、ステップ256で否定判定されると、遊技球PBは第2群、すなわち特別図柄始動入賞口(B)135に入賞したと判断され、ステップ260へ移行してテーブルCが選択されてステップ262へ移行する。
ステップ262では、抽選処理が実行されてステップ264へ移行する。ステップ264では、抽選の結果が当たりか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ254へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ264で肯定判定された場合は、「大当たり」又は「小当たり」であると判断し、ステップ266へ移行して、「大当たり」であるか「小当たり」であるかを判断する。
ステップ266で「小当たり」と判定された場合は、ステップ268へ移行して、前記ステップ258又はステップ260の何れかで選択されたテーブルに基づいて変動時間が設定され、次いでステップ270へ移行して図柄変動パターン演出コマンドを演出制御部152へ送出してステップ272へ移行する。ステップ272では、小当たり処理(アタッカー113の開放)が実行され、当該処理が終了すると、ステップ254へ戻る。なお、ベースダウンゾーンは左打ちであるため、特別図柄始動入賞口(A)134での小当たり当選確率は1/100程度であり、右打ちを行うベースアップゾーン中に比べて、当選するのは稀である。また、仮に、右打ちをして特別図柄始動入賞口(B)135に入賞した場合でも、変動時間が長い(5分)ので、結果として遊技の進行が妨げられることになる。
一方、前記ステップ266で「大当たり」と判定された場合は、ステップ274へ移行して、前記ステップ258又はステップ260の何れかで選択されたテーブルに基づいて変動時間が設定され、次いでステップ276へ移行して図柄変動パターン演出コマンドを演出制御部152へ送出してステップ278へ移行する。ステップ278では、大当たり処理が実行され、当該処理が終了すると、ステップ280へ移行する。
なお、この図4におけるステップ278での大当たり処理は、所謂アタッカー112の開放による特別遊技状態(本来の大当たり処理)に加え、その後に実行される特典としての時短(電サポ有り)状態での遊技(例えば、100回)を含むものとする。
ステップ280では、モードをベースアップゾーンに切り替え(図6へ移行)、このルーチンは終了する。
図6は、ベースアップゾーン中の遊技制御であり、ステップ300では、大当たり処理後をゾーン切替契機として、ベースアップゾーンに設定し、次いでステップ302へ移行して、右打ちを促す報知を指示してステップ304へ移行する。
ステップ304では、ベースアップ遊技回数を100回に設定し、ステップ306へ移行する。なお、この遊技回数は100回に限定されるものではなく、遊技仕様に基づいて制限なく設定が可能である。
次のステップ306では、始動入賞があったか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ308へ移行して、入賞した始動入賞口は、第2群に属するか否かが判断される。
このステップ308で肯定判定されると、遊技球PBは第2群、すなわち特別図柄始動入賞口(B)135に入賞したと判断され、ステップ310へ移行して、テーブルBが選択されてステップ314へ移行する。また、ステップ308で否定判定されると、遊技球PBは第1群、すなわち特別図柄始動入賞口(A)134に入賞したと判断され、ステップ312へ移行してテーブルAが選択されてステップ314へ移行する。
ステップ314では、抽選処理が実行されてステップ316へ移行する。ステップ316では、抽選の結果が当たりか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ318へ移行してベースアップ後、100回の遊技を消化したか否かが判断され、否定判定された場合はステップ306へ戻り、上記工程を繰り返す。ステップ318で肯定判定された場合は、ベースアップゾーンが終了したと判断し、ステップ320へ移行してベースダウンゾーンへ切り替え(図5)、このルーチンは終了する。
一方、前記ステップ316で肯定判定された場合は、「大当たり」又は「小当たり」であると判断し、ステップ322へ移行して、「大当たり」であるか「小当たり」であるかを判断する。
ステップ322で「小当たり」と判定された場合は、ステップ324へ移行して、前記ステップ310又はステップ312の何れかで選択されたテーブルに基づいて変動時間が設定され、次いでステップ326へ移行して図柄変動パターン演出コマンドを演出制御部152へ送出してステップ328へ移行する。ステップ328では、小当たり処理が実行され、当該処理が終了すると、ステップ318へ移行する。ステップ318では、ベースアップ後、100回の遊技を消化したか否かが判断され、否定判定された場合はステップ306へ戻り、上記工程を繰り返す。ステップ318で肯定判定された場合は、ベースアップゾーンが終了したと判断し、ステップ320へ移行してベースダウンゾーンへ切り替え(図5)、このルーチンは終了する。
また、前記ステップ322で「大当たり」と判定された場合は、ステップ330へ移行して、前記ステップ310又はステップ312の何れかで選択されたテーブルに基づいて変動時間が設定され、次いでステップ332へ移行して図柄変動パターン演出コマンドを演出制御部152へ送出してステップ334へ移行する。ステップ334では、大当たり処理が実行され、当該処理が終了すると、ステップ300へ移行する(ベースアップゾーン維持)。
なお、この図6におけるステップ334での大当たり処理は、所謂アタッカー112の開放による特別遊技状態(本来の大当たり処理)に加え、その後に実行される特典としての時短(電サポ有り)状態での遊技(例えば、100回)を含むものとする。
また、特典としてほぼ次の大当たりまで確変が保証される遊技仕様において、確変が付与された場合は、本実施の形態のベースアップゾーンを適用するまでもなく、ベースは維持されるので、この制御ルーチンとは別の制御が実行される。
以上説明したように、ゾーン切替契機1では、大当たり処理後の100回の時短(電サポ有り)後、ベースが落ちる通常遊技状態であった従来の遊技仕様に代えて、図7(A)にも示される如く、当該時短終了後に、さらに100回のベースアップモード(時短時のベースよりも低い方が好ましい)の遊技機会を設定するようにしたため、遊技者の目線からは、100回の時短を経過しても、さらに時短が継続されているかのように感じるため、遊技意欲を増大させることができる。
また、時短からベースアップモードへの切替の際、左打ちから右打ちに変更するように指示されるため、変化に富んだ遊技仕様を構築することができ、遊技者はさらに期待感を持って遊技を継続することができる。さらに、極端な遊技状態の変化に基づく台離れも防止することができる。
さらに、ベースダウンゾーンでは、右打ちをされても、特別図柄始動入賞口(B)135に入賞に入賞した場合の変動時間が5分であるため、遊技者は小当たりに当選したとしても、5分間は遊技を進行することができず、かえって不利となるため、遊技仕様に基づく遊技の進行を逸脱するようなことがない。
一方で、このような5分間の変動時間というペナルティを逆手に取り、ベースダウンモード中に意図的に右打ちをしてから台を離れると、次の遊技者に迷惑がかかる。そこで、第2群、すなわち、特別図柄始動入賞口(B)135の入賞は保留を持たない、或いは必要最小限とすることが好ましい。
(遊技仕様の変形例)
なお、上記では、ゾーン切替契機1を例にとり説明したが、図7(B)、図8(A)及び図8(B)に示す、他のゾーン切替契機2〜4においても、変化に富んだ遊技仕様を構築することができる。
「ゾーン切替契機2」
図7(B)に示される如く、特別図柄抽選において「大当たり」となり、その後の特別遊技状態(大役処理)の終了後、遊技回数制限付確変(例えば、ST20)とし、モードはベースダウンモードのままとする。ST中、遊技回数が10回までは電サポ有りとし、11回から20回までを電サポ無し(潜伏確変)とする。この確変(潜伏確変)中に「小当たり」となった場合、ベースアップゾーンとなり、次回の大当たりまで、ほとんど遊技球PBが減ることなく遊技を進行させることができる。なお、ベースアップゾーンは、ベースを80〜90程度にすることで、時短よりも不利であるが、遊技者の目線からは、遊技球数を維持したまま遊技が進行しているようにみえ、徐々に遊技球が消化されていく形態を構築することができる。
「ゾーン切替契機3」
図8(A)に示される如く、特定の小当たり、例えば、特別な図柄が1列〜3列に表示された場合に、通常の小当たりとは異なる特定の小当たりに当選したものとする。
この特定の小当たりに当選すると、ベースアップゾーンに切り替わるようにする。すなわち、遊技仕様としては、右打ちに切り替わるため、遊技者の目線では、突然に右打ちへの指示あるため(ベースアップゾーンとなるため)、「大当たり」とは異なる期待感(「大当たり」に近いかもしれない」等の期待感)を持つことができる。
「ゾーン切替契機4」
図8(B)に示される如く、通常遊技において、大当たり処理終了後から1〜64回、65〜128回、129〜256回、257〜512回、513から280回、1281〜3000回のように遊技回数を区切り、ベースダウンモードとベースアップゾーンとを交互に切り替える。これにより、通常遊技状態にメリハリがつく。
また、最終遊技回数が3000回であるため、1280回大当たりにならない場合は、ほぼ次の大当たりまでベースアップゾーンとなり、所謂「天井」を設定することができ、必要以上の遊技球の消費を回避することができる。
なお、ベースアップゾーンからベースダウンゾーンへ切り替えるとき、遊技者に早めに報知することで、切替直後に右打ちがなされ、特別図柄始動入賞口(B)135に入賞して、5分間の変動時間を強いられることを防止するようにしてもよい。早めに報知とは、例えば、ベースアップゾーンの終了時期が既知である場合は、遊技回数(例えば、3〜5回)前に報知すればよいし、突然ベースダウンゾーンに切り替わる場合は、遊技盤18面に、右打ちされても左打ちと同等の軌跡を通るような案内部材を設けるようにしてもよい。また、ベースアップゾーン中の最終遊技の変動時間を長くして、当該最終遊技の変動時間を左打ちに移行するための準備期間とすることで、遊技者に対して移行のための猶予を与えることができる。
また、本実施の形態では、第1群として特別図柄始動入賞口(A)134、第2群として特別図柄始動入賞口(B)135を設け、第1群、第2群共にそれぞれ1個の始動入賞口としたが、何れか一方、或いは双方共複数の始動入賞口を設けるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、遊技盤18面上にアタッカー112とアタッカー113とを設け、大当たり用としてアタッカー112を用い、小当たり用としてアタッカー113を用いるようにしたが、アタッカー113を大当たり用として適用してもよい。
すなわち、変形例として、遊技盤18面上にアタッカー113のみを設けた構造であってもよい。或いは、大当たりのとき、アタッカー112とアタッカー113を併用(同時開放、交互開放等)するようにしてもよい。また、アタッカー112、113の双方とも、開閉扉116、117を開放させるほぼ同一の構造としたが、全く異なる構造を組み合わせてもよい。異なる構造としては、舌片が遊技盤18の奥行き方向に移動して出没する構造、遊技盤18に沿って左右に開閉するチューリップ構造等がある。
10 パチンコ機(遊技機)
18 遊技盤
50 操作ボタン
60(60L、60C、60R、60U) スピーカ
105 センター役物
106 LCD表示部(表示部)
112 アタッカー
112S アタッカーセンサ
113 アタッカー
113S アタッカーセンサ
130S 特図A始動口センサ
138 電チューソレノイド
148 アタッカーソレノイド
150 主制御部
152 演出制御部
154 払出制御部
200 入賞口判別部
135S 特図C始動口センサ
202 当選乱数設定部
204 乱数取得部
206 乱数カウンタ
208 当選判定部(特別図柄抽選実行手段)
210 遊技実行制御部(大当たり処理実行制御手段、小当たり処理実行制御手段)
212 大当たり当選乱数格納部
214 小当たり当選乱数格納部
216 図柄変動時間設定部
218 テーブル読出部(抽選用テーブル設定手段)
220 テーブル記憶部(抽選用テーブル設定手段)
222 選択テーブル格納部(抽選用テーブル設定手段)
224 図柄変動パターン演出情報生成部
226 コマンド生成部
228 コマンド出力部

Claims (8)

  1. 遊技盤面上に発射された遊技球が、少なくとも2群に分類された複数の始動入賞口の何れかに入賞することで、当選の種類として、相対的に賞球払出数が多く有利度合いが大きい大当たり当選及び相対的に賞球払出数が少なく有利度合いが小さい小当たり当選を備えた特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選実行手段と、
    前記特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が大当たり当選の場合に、通常は閉塞されている第1の大入賞口又は第2の大入賞口の少なくとも一方を所定期間開放する大当たり処理を実行する大当たり処理実行制御手段と、
    前記特別図柄抽選実行手段で実行した特別図柄抽選の結果が小当たり当選の場合に、通常は閉塞されている前記第2の大入賞口を所定期間開放する小当たり処理を実行する小当たり処理実行制御手段と、
    前記特別図柄抽選実行手段において実行される特別図柄抽選の抽選用テーブルとして、少なくとも小当たり処理を実行し易いか、或いは実行し難いかの小当たり処理実行度合いが異なる複数の抽選用テーブルが予め設定されており、所定の遊技状態を契機に、各群に属する始動入賞口毎に、各々抽選用テーブルを選択的に設定する抽選用テーブル設定手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記小当たり処理実行度合いの違いが、前記遊技盤面に到達した遊技球の数と、前記遊技盤面に設けられた前記始動入賞口を含む複数種類の入賞口の何れかへの遊技球の入賞に基づく賞球払出数との割合で決定するベース値の差であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記特別図柄抽選実行手段による抽選結果を、図柄列を変動させその後に停止する図柄配列によって報知する図柄変動パターン演出を実行する図柄変動パターン演出実行手段をさらに有し、
    前記複数の抽選用テーブルにおける小当たり処理実行度合いの差が、前記図柄変動パターン演出実行手段で実行される図柄列の変動時間の差によって設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記遊技球を前記遊技盤面へ発射する発射強度を調整可能な遊技球発射装置をさらに有し、
    前記始動入賞口が、当該始動入賞口が属する前記群毎に集約して配置され、各群を狙うための発射強度がそれぞれ異なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機。
  5. 前記遊技盤面に設けられた特定領域を通過することで実行される普通図柄抽選の結果に基づいて、前記始動入賞口への遊技球の入賞の難易度を変更可能な電動役物装置の動作パターンを制御普通図柄抽選実行手段をさらに有し、
    前記大当たり処理の実行後、予め定めた遊技回数は、前記普通図柄抽選による電動役物装置の動作パターンを制御して前記ベースの値を目標100%に設定可能な時間短縮遊技仕様の下での遊技を実行し、
    前記時間短縮遊技仕様での遊技が終了したことを前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の遊技機。
  6. 前記大当たり処理の実行後に、当該大当たり処理後の遊技の下での特別図柄抽選の大当たり当選確率を通常遊技仕様時の当選確率よりも高確率とする確率変動遊技仕様の下で遊技を実行し、
    前記確率変動遊技仕様での遊技が終了したことを前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間と、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとする期間とを選択的に設定することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の遊技機。
  7. 通常遊技状態において、前記特別図柄抽選実行手段による特別図柄抽選の結果が、予め定められた特別な小当たり当選であった場合を前記契機として、何れかの群に対して、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルを設定する期間を設定することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項記載の遊技機。
  8. 通常遊技状態において、予め定めた複数の遊技回数のそれぞれを前記契機として、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルと、小当たり処理を実行し難くする前記小当たりの抽選用テーブルとを交互に選択し、かつ、予め設定した複数の遊技回数の内、最大遊技回数となった時点以降は、小当たり処理を実行し易くする前記小当たりの抽選用テーブルの選択を継続することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項記載の遊技機。
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