JP2010199458A - トランジスタ素子の製造方法 - Google Patents

トランジスタ素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010199458A
JP2010199458A JP2009045018A JP2009045018A JP2010199458A JP 2010199458 A JP2010199458 A JP 2010199458A JP 2009045018 A JP2009045018 A JP 2009045018A JP 2009045018 A JP2009045018 A JP 2009045018A JP 2010199458 A JP2010199458 A JP 2010199458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light
gate electrode
forming
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009045018A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ichimura
公二 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2009045018A priority Critical patent/JP2010199458A/ja
Publication of JP2010199458A publication Critical patent/JP2010199458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】 ゲート電極に対して、ソース・ドレイン電極を正確に位置合わせし、寄生容量の発生を抑制する。
【解決手段】 透明ガラス基板110上に金属からなるゲート電極120を形成し、その上に、透明なゲート絶縁層130およびInGaZnOからなる透明な酸化物半導体チャネル層140を形成する。その上に、ITOからなる導電層170を形成し、その上面をネガ型レジスト層180で覆う。ソース電極およびドレイン電極を形成する領域を含む所定領域が透光性を有するマスクM3を、基板の下面側に配置する。下方から光を照射し、マスクM3の遮光領域によって生じる影とゲート電極120によって生じる影とが、レジスト層180の非露光領域となるような背面露光を行う。現像によりレジスト層180の露光領域のみを残し、残存レジストを利用して導電層170をパターニングしてソース電極層およびドレイン電極層を形成する。
【選択図】図12

Description

本発明は、トランジスタ素子の製造方法に関し、特に、「逆スタガード(inverted staggered)型」の薄膜トランジスタ素子の製造技術に関する。
薄膜トランジスタは、半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流を、ゲート電極への印加電圧により制御する電界効果型トランジスタの一種であり、液晶ディスプレイの駆動素子などに広く利用されている。また、今後は、電子ペーパーやRFIDタグなどへの利用も期待されている。
薄膜トランジスタの構造には、様々なタイプのものが知られており、たとえば、下記の特許文献1には、基板上にソース電極およびドレイン電極を形成する、いわゆる「順スタガード(staggered)型」の薄膜トランジスタの製造方法が開示されており、特許文献2には、基板上にゲート電極を形成する、いわゆる「逆スタガード(inverted staggered)型」の薄膜トランジスタの製造方法が開示されている。また、薄膜トランジスタを構成する半導体チャネル層(半導体活性層)としては、古くから、アモルファスシリコンやポリシリコンなどのシリコン系の半導体が利用されてきていたが、最近では、有機半導体や酸化物半導体を利用した例も提案されている。たとえば、下記の特許文献3には、ZnOを含む酸化物半導体を半導体チャネル層として用いた電界効果型トランジスタが開示されている。
特開平10−189977号公報 特開平9−90426号公報 特開2004−103957号公報
上述したとおり、薄膜トランジスタでは、ソース・ドレイン電極間の電流が、ゲート電極の印加電圧によって制御される。ここで「逆スタガード(inverted staggered)型」の薄膜トランジスタの場合、ソース電極およびドレイン電極は、ゲート電極の上方に配置されることになるが、このとき、ソース電極・ゲート電極の一部もしくはドレイン電極・ゲート電極の一部が、上下方向に重なっていると、上下に配置された電極間に寄生容量が生じることになる。このような寄生容量は、トランジスタの動作を不安定にする要因になり、また、動作速度を遅延させる要因にもなるため好ましくない。
このような寄生容量を解消するためには、ソース電極・ゲート電極間の上下方向の重なりや、ドレイン電極・ゲート電極間の上下方向の重なりをなくす構造を採る必要がある。しかしながら、従来の一般的な製造方法では、ゲート電極に対するソース・ドレイン電極の位置合わせを正確に行うことは困難である。従来の製造プロセスでは、ゲート電極を形成するためのフォトマスクと、ソース・ドレイン電極を形成するためのフォトマスクとが別個に用意され、それぞれ別工程でパターニングが行われる。もちろん、フォトマスクの位置合わせを正確に行うことができれば、ソース・ドレイン電極の形成位置とゲート電極の形成位置との間に十分な整合性を確保することが可能であるが、実際には、フォトマスクの位置合わせには誤差の発生が避けられない。このため、従来の製造方法には、上述した寄生容量の発生が避けられないという問題があった。
そこで、本発明は、ゲート電極に対して、ソース・ドレイン電極を正確に位置合わせすることができ、寄生容量の発生を抑制することが可能なトランジスタ素子の製造方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法において、
少なくとも上面が絶縁性を有し、上記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
この基板上に、上記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
このゲート電極層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
このゲート絶縁層の上面におけるゲート電極層の上方位置に、上記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
ゲート電極層、ゲート絶縁層、半導体チャネル層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
この導電層の上面に、上記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、上方から観察したときにゲート電極層に部分的に重複する透光領域を有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを、基板の下方に配置し、基板下方側から上記感光波長域の光を照射し、フォトマスクの遮光領域によって生じる影とゲート電極層によって生じる影とが、ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、導電層の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、導電層の残存部分によって、一部分が半導体チャネル層の上面に接触し、相互間に空隙部を介して配置されたソース電極層およびドレイン電極層を形成する第6の段階と、
を行うようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法において、
少なくとも上面が絶縁性を有し、上記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
この基板上に、上記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
このゲート電極層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
このゲート絶縁層の上面におけるゲート電極層の上方位置に、上記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
ゲート電極層、ゲート絶縁層、半導体チャネル層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
この導電層に対して、ソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを用いたパターニングを行い、上方から観察したときにゲート電極層に部分的に重複し半導体チャネル層の上面を跨ぐように配置されたソース・ドレイン電極準備層を形成する第6の段階と、
このソース・ドレイン電極準備層の上面に、上記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、基板下方側から上記感光波長域の光を照射し、ゲート電極層によって生じる影が、ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、ソース・ドレイン電極準備層の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、ソース・ドレイン電極準備層の残存部分によりソース電極層およびドレイン電極層を形成する第7の段階と、
を行うようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法において、
少なくとも上面が絶縁性を有し、上記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
この基板上に、上記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
このゲート電極層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
このゲート絶縁層の上面におけるゲート電極層の上方位置に、上記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
ゲート電極層、ゲート絶縁層、半導体チャネル層を含めた基板上に、上記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
この導電層の上面に、上記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、基板下方側から上記感光波長域の光を照射し、ゲート電極層によって生じる影が、ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、導電層の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、導電層の残存部分によりソース・ドレイン電極準備層を形成する第6の段階と、
ゲート電極層に部分的に重複する閉領域のパターンを有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを用いて、ソース・ドレイン電極準備層に対して、上記閉領域に対応する部分を残すパターニングを行い、ソース・ドレイン電極準備層の残存部分によりソース電極層およびドレイン電極層を形成する第7の段階と、
を行うようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述した第1〜第3の態様に係るトランジスタ素子の製造方法において、
第1の段階で、ガラスもしくは合成樹脂からなる基板を用意し、
第2の段階で、ゲート電極層を形成する材料として金属を用いるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述した第1〜第4の態様に係るトランジスタ素子の製造方法において、
第3の段階で、ゲート絶縁層を形成する材料として、酸化シリコンもしくは窒化シリコンを用いるようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述した第1〜第5の態様に係るトランジスタ素子の製造方法において、
第4の段階で、半導体チャネル層を形成する材料として、インジウム・ガリウム・亜鉛の複合酸化物を用いるようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述した第1〜第6の態様に係るトランジスタ素子の製造方法において、
第5の段階で、導電層を形成する材料として、ITOもしくはIZOを用いるようにしたものである。
本発明に係るトランジスタ素子の製造方法では、ゲート電極層として不透明な導電材料を用い、その他の各層として透明な材料を用いるようにし、ソース電極層およびドレイン電極層を形成するパターニング処理を行う際に、ゲート電極層をフォトマスクの一部とした背面露光を行うようにしたため、ゲート電極層に対して自己整合性をもったソース電極層およびドレイン電極層を形成することが可能になる。その結果、ゲート電極に対して、ソース・ドレイン電極を正確に位置合わせすることができ、寄生容量の発生を抑制することが可能になる。
「逆スタガード(inverted staggered)型」の薄膜トランジスタ素子の基本構造を示す側断面図である。 「順スタガード(staggered)型」の薄膜トランジスタ素子の基本構造を示す側断面図である。 「逆スタガード型」の薄膜トランジスタ素子において、寄生容量が生じる原因を示す側断面図である。 図3に示す薄膜トランジスタ素子の上面図である。 本発明に係る製造方法で作成される「逆スタガード型」の薄膜トランジスタ素子の基本構造を示す側断面図である。 本発明に係る製造方法に用いられる第1のフォトマスクM1の平面図である。 本発明に係る製造方法の第1の段階〜第3の段階のプロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法に用いられる第2のフォトマスクM2の平面図である。 本発明に係る製造方法の第4の段階のプロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法の第5の段階のプロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法に用いられる第3のフォトマスクM3の平面図である。 本発明に係る製造方法の第6の段階の前段プロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法において、第4のフォトマスクM4として機能するゲート電極層120の平面図である。 図11に示すフォトマスクM3と図13に示すフォトマスクM4とを合成することにより得られるフォトマスクの平面図である。 本発明に係る製造方法の第6の段階の後段プロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法の別な実施形態に用いられる第3のフォトマスクM3の平面図である。 本発明に係る製造方法の別な実施形態において、ソース電極層およびドレイン電極層を形成する第1のプロセスを示す側断面図である。 本発明に係る製造方法の別な実施形態において、ソース電極層およびドレイン電極層を形成する第2のプロセスを示す側断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.一般的な薄膜トランジスタの構造 >>>
既に述べたとおり、薄膜トランジスタは、半導体チャネル層(半導体活性層)を介してソース・ドレイン間を流れる電流を、ゲート電極への印加電圧により制御する電界効果型トランジスタである。
図1は、現在、最も普及している「逆スタガード(inverted staggered)型」の薄膜トランジスタ素子100の基本構造を示す側断面図である。図示の例の場合、ガラスや合成樹脂などの絶縁性材料からなる基板110上に、ゲート電極層120が形成され、その上にゲート絶縁層130が形成されている。この絶縁層130の上には、活性層として機能する半導体チャネル層140が形成され、更に、ソース電極層150およびドレイン電極層160が形成される。なお、半導体チャネル層140とソース電極層150およびドレイン電極層160との界面には、高濃度不純物拡散層141,142が設けられているが、これは、ソース・ドレイン電極と半導体活性層との間に良好なオーミック接触を確保するためである。
このような構造を有する薄膜トランジスタ素子100では、ソース電極層150とドレイン電極層160との間に電圧を加えると、半導体チャネル層140を通して電流を流すことができ、その電流量をゲート電極層120に印加する電圧で制御することができる。
図示の例は、ソース・ドレイン電極層150,160と半導体チャネル層140とのオーミック接触部(高濃度不純物拡散層141,142の形成部)を、半導体チャネル層140の上面に形成した「トップコンタクト型」と呼ばれる構造であるが、このオーミック接触部を半導体チャネル層140の下面に形成した「ボトムコンタクト型」と呼ばれる構造も知られている。ただ、高濃度不純物拡散層141,142を、半導体チャネル層140の下面に形成する工程が必要になるため、製造プロセスは、より複雑にならざるを得ない。
各電極層120,150,160は、良好な導電率を有する導体材料であれば、どのような材料で構成してもかまわない。通常は、アルミニウム,モリブデン,タングステン,チタンなどの金属を各電極層として利用することが多いが、ITOなどの酸化物導電材料を電極層として用いる場合もある。一方、ゲート絶縁層130は、絶縁材料であれば、どのような材料で構成してもかまわないが、酸化シリコンや窒化シリコンなどのシリコン化合物が用いられることが多い。
また、半導体チャネル層140としては、通常、アモルファスシリコンやポリシリコンなどのシリコン系の半導体が利用されており、高濃度不純物拡散層141,142としては、これらシリコン系半導体にn型不純物を注入したn拡散層などが利用されている。金属やITOなどからなるソース電極層150やドレイン電極層160と、シリコン系半導体からなる半導体チャネル層140との間に良好なオーミック接触を確保する上では、実用上、n拡散層などからなる高濃度不純物拡散層141,142が不可欠である。
一方、図2は、「順スタガード(staggered)型」として知られている薄膜トランジスタの基本構造を示す側断面図であり、図1に示すトランジスタの主要構造部を天地逆にした形態をなす。すなわち、ガラスや合成樹脂などの絶縁性材料からなる基板210上に、ソース電極層220およびドレイン電極層230が形成され、その上に、活性層として機能する半導体チャネル層240が形成され、更にその上に、ゲート絶縁層250およびゲート電極層260が形成されている。半導体チャネル層240とソース電極層220およびドレイン電極層230との界面には、良好なオーミック接触を確保するため、高濃度不純物拡散層241,242が設けられている。
<<< §2.寄生容量の発生要因 >>>
前述したとおり、薄膜トランジスタでは、ソース電極・ゲート電極の一部もしくはドレイン電極・ゲート電極の一部が、上下方向に重なっていると、上下に配置された電極間に寄生容量が生じることになる。このような寄生容量は、トランジスタの動作を不安定にする要因になり、また、動作速度を遅延させる要因にもなるため好ましくない。
図3は、図1に示す「逆スタガード型」の薄膜トランジスタ素子100において、寄生容量が生じる原因を示す側断面図であり、図4は、その上面図である。図3の側断面図は、図4に示す薄膜トランジスタ素子100を切断線3−3の位置で切った断面を示すものである。
図3に示すとおり、ゲート電極120の上方には、ゲート絶縁層130を介して、シリコン系の半導体チャネル層140が配置されており、更にその上方に、ソース電極層150の一部分(内側端近傍)およびドレイン電極層160の一部分(内側端近傍)が形成されている。前述したとおり、高濃度不純物拡散層141,142は、半導体チャネル層140に対して良好なオーミック接触を確保する役割を果たす。
なお、ここに示す例の場合、図4の上面図に示すとおり、ゲート電極層120は基板110の図の上下端まで伸びているが、これは図の上下に隣接する別なトランジスタ素子(図示されていない)のゲート電極層に連なる構造を採るためである。また、ソース電極層150は基板110の左端まで伸びており、ドレイン電極層160は基板110の右端まで伸びているが、これは図示されていない配線層に連なる構造を採るためである。ここでは、説明の便宜上、単一の薄膜トランジスタ素子の構造のみを示すが、実用上は、1枚の基板上に縦横マトリックス状に多数の薄膜トランジスタ素子が配置されることになり、必要に応じて、個々のトランジスタ素子の特定の電極層が相互に接続されることになる。もちろん、実際には、図示の構成要素の他に、個々の電極層に対する配線や、個々の電極層を覆う保護膜などが形成されることになるが、ここでは説明を省略する。
さて、図3および図4において、輪郭基準線L1はソース電極層150の内側輪郭位置(図の右端)を示し、輪郭基準線L2はドレイン電極層160の内側輪郭位置(図の左端)を示している。これに対して、輪郭基準線L3はゲート電極層120の左側輪郭位置を示し、輪郭基準線L4はゲート電極層120の右側輪郭位置を示している。図示のとおり、輪郭基準線L1は輪郭基準線L3よりも右側に位置し、輪郭基準線L2は輪郭基準線L4よりも左側に位置するため、図4の上面図にハッチングを施して示したとおり、電極が上下に重なり合う重複領域D1,D2が発生する。別言すれば、ゲート電極層120の幅は、ソース・ドレイン電極の輪郭基準線L1,L2をはみ出す形になっている。
このように、予め重複領域D1,D2が発生することを前提とした設計を行っておけば、フォトマスクの位置合わせが不完全なために、ソース電極層150およびドレイン電極層160の基板110に対する位置にずれが生じたり、ゲート電極層120の基板110に対する位置にずれが生じたりしても、半導体チャネル層140内のソース・ドレイン間電流が生じる領域を十分にカバーする位置に、ゲート電極層120を配置することができる。
しかしながら、このように重複領域D1,D2が発生することを前提とした設計を行うと、両電極間の寄生容量の発生は避けられない。すなわち、ソース電極層150とゲート電極層120とは、図4にハッチングを施して示す重複領域D1において上下に重なり合っており、ドレイン電極層160とゲート電極層120とは、図4にハッチングを施して示す重複領域D2において上下に重なり合っている。このため、この重複領域D1,D2において、寄生容量が発生することになり、トランジスタの動作を不安定にする要因になり、また、動作速度を遅延させる要因にもなる。
したがって、寄生容量を生じさせない理想的な構造を採るのであれば、輪郭基準線L1の位置を輪郭基準線L3の位置に一致させ、輪郭基準線L2の位置を輪郭基準線L4の位置に一致させるような設計を行い、重複領域D1,D2が生じないようにするのが好ましい。しかしながら、従来の方法では、そのような設計に基づく薄膜トランジスタ素子を製造するのは非常に困難である。従来の製造プロセスでは、ゲート電極層120を形成するためのフォトマスクと、ソース電極層150およびドレイン電極層160を形成するためのフォトマスクと、が別個に用意され、それぞれ別工程でパターニングが行われる。このため、上述した理想的な構造をもった素子を製造するためには、この2通りのフォトマスクの位置合わせを正確に行う必要がある。しかしながら、そのような正確な位置合わせを量産品のプロセスで行うことは、技術的に困難である。このため、従来の方法では、図3に例示するように、予め位置合わせ誤差を見込んだ設計をせざるを得ず、寄生容量の発生を十分に抑えることができない。
<<< §3.本発明に係る製造方法の基本概念 >>>
本発明の着眼点は、ソース電極およびドレイン電極を、基板下面側からの背面露光を利用したパターニングによって形成することにより、寄生容量を抑制できる理想的な構造を実現する点にある。
図5は、本発明に係る製造方法で作成される「逆スタガード型」の薄膜トランジスタ素子の基本構造を示す側断面図である。この図5に示す素子の基本構造を、図3に示す従来の一般的な構造と比べると、ソース電極層150およびドレイン電極層160の輪郭基準線L5,L6が、ゲート電極層120の輪郭基準線L5,L6に一致していることがわかる。このため、ソース電極層150・ゲート電極層120間の上下方向の重なりや、ドレイン電極層160・ゲート電極層120間の上下方向の重なりは生じることがなく、寄生容量の発生を抑制することが可能になる。このように、各電極層の輪郭位置を正確に合わせるために、本発明では、ゲート電極層120自身をマスクとして利用したパターニングにより、ソース電極層150およびドレイン電極層160を形成することになる。
いま、図5において、基板110,ゲート絶縁層130,半導体チャネル層140,ソース電極層150、ドレイン電極層160を透明な材料によって構成し、ゲート電極層120を不透明な材料によって構成した場合を考えよう。なお、本願において、「透明」もしくは「不透明」とは、後述するように、ソース電極およびドレイン電極の形成に利用するネガ型レジストの感光波長域の光に対しての透明性もしくは不透明性を意味するものであるが、以下、単に、「透明」もしくは「不透明」ということにする。
ここで、ソース電極層150およびドレイン電極層160を形成するためにネガ型レジスト層を用いることにし、基板110の下面側からの背面露光を行えば、ネガ型レジスト層には、不透明なゲート電極層120の影が落ちることになり、ゲート電極層120自身をフォトマスクの遮光領域として利用したパターニングが可能になる。したがって、ゲート電極層120と、形成されるソース電極層150およびドレイン電極層160との間に、位置合わせ誤差が生じることはなくなり、図5に示す例のように、寄生容量の発生を抑制した理想的な構造を得ることが可能になる。
ここで、透明な基板110としては、ガラスや合成樹脂などの材料からなる一般的な基板を用いればよい。また、透明なゲート絶縁層130としては、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの一般的な絶縁材料を用いればよい。あるいは、酸化アルミニウムなども透明な絶縁材料として利用可能である。更に、ソース電極層150およびドレイン電極層160を構成するための透明な導電性材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの酸化物導電材料が知られている。一方、不透明なゲート電極層120に用いる導電性材料としては、アルミニウム,モリブデン,タングステン,チタンなどの一般的な金属が利用できる。
ここで述べる実施形態の重要な特徴のひとつは、半導体チャネル層140に用いる材質である。一般的な薄膜トランジスタの場合、半導体チャネル層としては、アモルファスシリコンやポリシリコンなどのシリコン系の半導体が利用されているが、これらの一般的な半導体はいずれも不透明であり、上述した背面露光を用いるパターニングを行うには不適当である。
そこで、本願発明者は、InGaZnO(Indium Gallium Zinc Oxide)という酸化物に着目した。このInGaZnOは酸化物半導体の一種であり、その半導体としての特性は、たとえば、「Kenji Nomura et a1. Room-temperature fabrication of transparent flexible thin-film transistors using amorphous oxide semiconductors. Nature 432, 488-491 (2004).」などの文献に報告されている。しかも、InGaZnOは、一般的なネガ型レジスト(たとえば、東京応化工業株式会社製のネガ型レジスト:型番OMR−85)の感光波長域の光に対して透明であるという特性を有している。
なお、「透明な半導体材料」という特性は、「InGaZnO」という組成だけでなく、そのバリエーションとなる組成にも見られる。一般に、インジウム・ガリウム・亜鉛の複合酸化物(Indium Gallium Zinc Oxide)は、インジウムの酸化物「In」と、ガリウムの酸化物「Ga」と、亜鉛の酸化物「ZnO」と、を混在させたものであり、In,Ga,Znの各分子数の比を、x:y:z(x,y,zは、任意の正の数)とすれば、その基本組成は、「(Inx/2(Gay/2(ZnO)」なる式で示される。これを、各分子ごとの数を示す組成式で表せば、「(In)x(Ga)y(Zn)z(O)w」となり、酸素の分子数wは、「w=(3/2)x+(3/2)y+z」となる。また、これから酸素欠損が生じた物、すなわち、「(In)x(Ga)y(Zn)z(O)w」(但し、w=(3/2)x+(3/2)y+z−δ)なる組成(δは欠損酸素数)でも、「透明な半導体材料」という特性が発現する。
本発明における「インジウム・ガリウム・亜鉛の複合酸化物」とは、このように、インジウムの酸化物「In」と、ガリウムの酸化物「Ga」と、亜鉛の酸化物「ZnO」との混合物、およびこれから酸素欠損が生じた物を含めた材質を意味し、以下、これを「IGZO」と略記することにする。この「IGZO」であれば、透明な特性(一般的なネガ型レジストの感光波長域の光に対して透明という特性)が得られることになる。したがって、本発明に係る製造方法を実施する際には、IGZOを半導体チャネル層140の材料として利用すればよい。
また、本願発明者が行った実験によると、このIGZOを半導体チャネル層として用いた場合、ソース電極層およびドレイン電極層を半導体チャネル層に直接接触させた構造を採った場合でも、両者間に実用上十分なオーミック接触を確保することが可能であることが確認できた。従来の一般的な半導体材料(主として、アモルファスシリコンやポリシリコンなどのシリコン系半導体材料)を半導体チャネル層として用いた場合、ソース・ドレイン電極層との間に良好なオーミック接触を確保する上では、実用上、n拡散層などからなる高濃度不純物拡散層を介挿することが不可欠であったが、IGZOを半導体チャネル層に用いた薄膜トランジスタの場合、このような高濃度不純物拡散層の介挿を省いたとしても、ソース・ドレイン電極層と半導体チャネル層との間に良好なオーミック接触が得られることが確認できたのである。したがって、IGZOを半導体チャネル層に用いれば、容易に良好なオーミック接触を確保することができるという付随的な効果も得られることになる。
<<< §4.本発明に係る製造方法の基本的実施形態 >>>
ここでは、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の基本的実施形態を説明する。図6は、ここで述べる実施形態で用いられる第1のフォトマスクM1の平面図であり、ハッチングを施した部分が遮光領域となる。この第1のフォトマスクM1は、ゲート電極層120を形成するために用いられるマスクであり、図示する透光領域A1が、ゲート電極層120に対応する領域になる。そして、本発明では、後述するように、この第1のフォトマスクM1を用いたパターニングで形成されたゲート電極層120自身が、今度は、ソース電極層およびドレイン電極層をパターニングする際のマスクとして利用されることになる。すなわち、図6に示す第1のフォトマスクM1の透光領域A1の左右の輪郭基準線L5,L6は、図5に示す輪郭基準線L5,L6に対応したものになる。
以下、図7の側断面図を参照しながら、本発明に係る製造方法のプロセスの最初の段階を説明する。まず、図7(a) に示すように、少なくとも上面が絶縁性を有し、透明な材料からなる基板110を用意し(一般的には、ガラスや合成樹脂などの絶縁性基板を用意すればよい)、その上に、不透明な第1の導電層125を形成する。この第1の導電層125は、ゲート電極層120を形成するためのものであり、たとえば、アルミニウム,モリブデン,タングステン,チタンなどの金属材料によって構成すればよい。
続いて、図6に示すようなパターンが形成された第1のフォトマスクM1を用意し、第1の導電層125に対して、この第1のフォトマスクM1を用いたパターニングを行い、ゲート電極層120を形成する。図6に示す第1のフォトマスクM1は、ハッチングを施して示す両側の遮蔽領域間に、ゲート形成用の透光領域A1が形成された物理的なマスクである。このようなフォトマスクM1を用いたパターニングを行う場合、第1の導電層125上にネガ型の感光レジスト層を形成して露光を行えばよい。
より具体的に説明すれば、図7(a) に示す第1の導電層125の上面に、ネガ型の感光レジスト層(図示されていない)を形成し、その上方に図6に示す第1のフォトマスクM1を配置し、更にその上方に配置した光源から光を照射して、レジスト層における透光領域A1に対応する領域のみを露光して感光させる。続いて、レジスト層を現像して非感光部を除去すれば、透光領域A1に対応する領域のみレジスト層を残すことができる。もちろん、ポジ型の感光レジストを用いて同様の工程を行うことも可能である(その場合には、図6に示す第1のフォトマスクM1のパターンとは逆転した反転マスクを用いることになる)。
次に、残存レジスト層を保護膜として利用して、第1の導電層125に対するエッチング処理を行えば、ゲート電極層120を形成することができる。この後、残存レジスト層を除去して洗浄する工程を行えば、図7(b) に示す構造を得ることができる。
続いて、図7(c) に示すように、ゲート電極層120を含めた基板110上に、たとえば、酸化シリコンからなる絶縁層130(透明な絶縁性材料からなる絶縁層)を形成し、更に、その上面に、IGZOからなる半導体層145(透明な半導体材料からなる半導体層)を形成する。具体的には、真空チャンバ内に図7(b) に示す構造体を収容し、更に、絶縁層の組成に必要な材料とIGZOの組成に必要な材料をターゲットとして収容し、順次スパッタリングを行うことにより、まず、絶縁層130を形成し、更にその上面にIGZOからなる半導体層145の形成を行い、図7(c) に示す構造体を得ることができる。
次に、図8に示すようなパターンが形成された第2のフォトマスクM2を用意する。この第2のフォトマスクM2は、半導体チャネル層140を形成するために用いられるマスクであり、図示する透光領域A2が、半導体チャネル層140に対応する領域になる。そこで、図7(c) に示す半導体層145に対して、第2のフォトマスクM2を用いたパターニングを行い、図9に示されているように、絶縁層130上に半導体チャネル層140を形成する。このようなフォトマスクM2を用いたパターニングを行う場合、半導体層145上にネガ型の感光レジスト層を形成して露光を行えばよい。
より具体的に説明すれば、図7(c) に示す半導体層145の上面に、ネガ型の感光レジスト層(図示されていない)を形成し、その上方に図8に示す第2のフォトマスクM2を配置し、更にその上方に配置した光源から光を照射して、レジスト層における透光領域A2に対応する領域のみを露光して感光させる。続いて、レジスト層を現像して非感光部を除去すれば、透光領域A2に対応する領域のみレジスト層を残すことができる。もちろん、ポジ型の感光レジストを用いて同様の工程を行うことも可能である(その場合には、図8に示す第2のフォトマスクM2のパターンとは逆転した反転マスクを用いることになる)。
次に、残存レジスト層を保護膜として利用して、半導体層145に対するエッチング処理を行えば、半導体チャネル層140を形成することができる。この後、残存レジスト層を除去して洗浄する工程を行えば、図9に示す構造を得ることができる。
続いて、ゲート電極層120、ゲート絶縁層130、半導体チャネル層140を含めた基板110上に、透明な導電性材料からなる第2の導電層170を形成する。たとえば、ITOやIZOからなる層を、第2の導電層170として形成すればよい。更に、図10に示すように、この第2の導電層170の上面に、ネガ型レジスト層180を形成する。
そして、図11に示すようなパターンが形成された第3のフォトマスクM3を用意する。この第3のフォトマスクM3は、ハッチングを施して示す遮蔽領域間に、ソース・ドレイン電極形成用の透光領域A3が形成された物理的なマスクである。透光領域A3は、上方から観察したときにゲート電極層120に部分的に重複する透光領域である。前述したとおり、ゲート電極層120の平面パターンは、図6に示す第1のマスクM1の透光領域A1と同じ形をしている。図11に示す第3のマスクM3の透光領域A3は、このゲート電極層120の平面パターンを中央部分において横切るような細長い形状をしていることになる。後述するように、透光領域A3の左側部分は、ソース電極層150の平面パターンを形成し、右側部分は、ドレイン電極層160の平面パターンを形成する役割を果たすことになる。
次に、図12に示すように、この第3のフォトマスクM3を基板110の下方に配置し、基板下方側からネガ型レジスト層180の感光波長域の光を照射し、第3のフォトマスクM3の遮光領域によって生じる影と、ゲート電極層120によって生じる影とが、ネガ型レジスト層180上の非露光領域となるような背面露光を行う。このような背面露光では、不透明なゲート電極層120が、図13に示すような第4のフォトマスクM4として機能することになる。この第4のフォトマスクM4は、左右両側に透光領域A4,A5が設けられており、これらに挟まれた中央部分が遮光領域として機能する。この遮光領域の左右の輪郭線は、図5に示す輪郭基準線L5,L6に対応する。結局、この背面露光では、図14に示すように、フォトマスクM3とフォトマスクM4とを合成することにより得られるフォトマスク「M3+M4」を用いた場合と同じ露光結果が得られる。
このような背面露光に基づくパターニングを行えば、ネガ型レジスト層180のうち、図14に示す透光領域A6,A7に対応する部分が露光領域となるので、ネガ型レジスト層180を現像して非感光部を除去すれば、図15に示すように、透光領域A6,A7に対応する領域のみに形成された残存レジスト層186,187を形成することができる。そこで、この残存レジスト層186,187を保護膜として利用して、第2の導電層170に対するエッチング処理を行えば、最終的に、図5に示すように、それぞれ内側の一部分が半導体チャネル層140の上面に接触し、相互間に空隙部を介して配置されたソース電極層150およびドレイン電極層160を形成することができる。
前述したとおり、この図5に示す構造は、ソース電極層150、ドレイン電極層160、ゲート電極層120を基板110の上面に投影した場合、各電極間が投影面上で重なり合うことはない理想的な構造であり、寄生容量の発生を抑制することができる。
なお、ここでは、図7(c) に示す状態から、半導体層145のみに対して、第2のフォトマスクMを用いたパターニングを行い、ゲート電極層120の上方に位置するゲート絶縁層130および半導体チャネル層140からなる構造(図9の構造)を得る例を述べたが、図7(c) に示す状態から、半導体層145および絶縁層130の双方に対して、第2のフォトマスクMを用いたパターニングを行うようにしてもよい。この場合、ゲート絶縁層は、図示のような基板全面に形成された絶縁層130ではなく、半導体チャネル層140の直下にのみ形成された層になる。したがって、この場合、図10の工程で形成される第2の導電層170の一部は、基板110の上面に直接形成されることになる。
以上、本発明の基本的な実施形態に係る製造方法の一例を述べたが、本発明の重要な概念は、ゲート電極層120をマスクとして利用した背面露光を行い、ソース電極層150およびドレイン電極層160に対するパターニングを行う点にある。したがって、各層の形成方法は、必ずしも上述した例に限定されるものではない。たとえば、ゲート電極層120は、印刷のプロセスによって形成してもかまわない。また、各層の平面パターンも、上述の例に限定されるものではない。たとえば、ゲート絶縁層130は、上述の例の場合、基板110の全面に広がる平面パターンを有しているが、少なくとも半導体チャネル層140とゲート電極層120との絶縁に必要な領域に形成されていれば足りる。
結局、この§4で述べる基本的実施形態では、少なくとも上面が絶縁性を有する透明な材料からなる基板110を用意する第1の段階と、この基板110上に不透明な導電性材料からなるゲート電極層120を形成する第2の段階と、このゲート電極層120を含めた基板110上に透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層130を形成する第3の段階と、このゲート絶縁層130の上面におけるゲート電極層120の上方位置に透明な半導体材料からなる半導体チャネル層140を形成する第4の段階と、ゲート電極層120、ゲート絶縁層130、半導体チャネル層140を含めた基板110上に透明な導電性材料からなる導電層170を形成する第5の段階と、この導電層170の上面にネガ型レジスト層180を形成し、上方から観察したときにゲート電極層120に部分的に重複する透光領域A3を有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクM3を、基板110の下方に配置し、基板下方側から光を照射し、フォトマスクM3の遮光領域によって生じる影とゲート電極層120によって生じる影とが、ネガ型レジスト層180上の非露光領域となるような背面露光を行い、導電層170の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、導電層170の残存部分によって、一部分が半導体チャネル層140の上面に接触し、相互間に空隙部を介して配置されたソース電極層150およびドレイン電極層160を形成する第6の段階と、を行えばよい。
<<< §5.本発明に係る製造方法の別な実施形態 >>>
ここでは、§4で述べた基本的実施形態の変形例を述べる。§4の基本的実施形態の場合、図12に示すように、背面露光の工程において、基板110の下面側に第3のマスクM3を配置する必要がある。しかしながら、基板110の下方に十分なスペースを確保することができないような場合や、基板110に光拡散性がある場合など、基板110の下面側にマスクを配置して露光を行うことが好ましくないケースもあり得る。そのような場合、ここで述べる別な実施形態が有効である。
この別な実施形態では、ソース・ドレイン電極形成用の第3のフォトマスクとして、図11に示すマスクM3の代わりに、図16に示すマスクM3を用意する。このマスクM3は、マスクM3を反転したものになっている。そして、§4の基本的実施形態で述べたプロセスと同様のプロセスにより、図9に示す構造体を得た後、基板110上に、ITOやIZOなどの透明な導電性材料からなる第2の導電層170を形成し、更に、その上面にポジ型レジスト層181を形成し、図17に示す構造体を得る。ここで、図17に示すように、用意したフォトマスクM3を上方に配置し、上方から光を照射して上面露光を行う。
このような上面露光に基づくパターニングを行えば、ポジ型レジスト層181のうち、図16に示す遮光領域A3に対応する部分が非露光領域、透光領域A8,A9に対応する部分が露光領域となるので、ポジ型レジスト層181を現像して感光部を除去すれば、遮光領域A3に対応する領域のみレジスト層を残すことができる。そこで、この残存レジスト層を保護膜として利用して、第2の導電層170に対するエッチング処理を行えば、図18に示すようなソース・ドレイン用の導電層175を得ることができる(この時点では、レジスト層182は、まだ形成されていない)。この段階で得られたソース・ドレイン用の導電層175は、最終的なソース電極層やドレイン電極層ではないので、ここでは、これをソース・ドレイン電極準備層175と呼ぶことにする。
なお、側断面図では、図17に示す第2の導電層170と、図18に示すソース・ドレイン電極準備層175とは区別できないが、平面パターンとして見れば、前者は基板全面の領域にわたって形成された層であるのに対して、後者は、図16に示す遮光領域A3に対応する領域にのみ形成された層である。したがって、上方から観察すると、ソース・ドレイン電極準備層175は、ゲート電極層120に部分的に重複し半導体チャネル層140の上面を跨ぐように配置された細長い領域を占める。
続いて、ソース・ドレイン電極準備層175上に残存しているポジ型レジスト層(図17のレジスト層181の残存部)を洗浄して除去し、今度は、ゲート電極層120、ゲート絶縁層130、半導体チャネル層140、ソース・ドレイン電極準備層175を含めた基板110上に、ネガ型レジスト層182を形成する。図18は、このときの状態を示している。そして、基板下方側から感光波長域の光を照射する背面露光を行う。図18に示すとおり、この背面露光では、フォトマスクを用いる必要はない。したがって、基板110の下方に十分なスペースを確保することができないような場合などにも、容易に露光工程を行うことができる。
このような背面露光では、ゲート電極層120によって生じる影が、ネガ型レジスト層182上の非露光領域となるので、ソース・ドレイン電極準備層175の非露光領域に対応する部分(すなわち、ゲート電極120の平面パターンに重複する部分)を除去するパターニングを行い、ソース・ドレイン電極準備層175の残存部分によりソース電極層150およびドレイン電極層160を形成し、残存レジスト層を除去して洗浄する工程を行えば、§4で述べた基本的実施形態と同様に、図5に示す構造を得ることができる。
なお、上述した実施例の場合、ソース・ドレイン電極準備層175を得るために、図16に示すようなフォトマスクM3を用いて、ポジ型レジスト層181に対する上面露光を行っているが、ポジ型レジスト層181の代わりにネガ型レジスト層を形成し、図11に示すようなフォトマスクM3を用いた上面露光を行っても、ソース・ドレイン電極準備層175を得ることが可能である。
結局、この§5で述べる基本的実施形態では、少なくとも上面が絶縁性を有する透明な材料からなる基板110を用意する第1の段階と、この基板110上に不透明な導電性材料からなるゲート電極層120を形成する第2の段階と、このゲート電極層120を含めた基板110上に透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層130を形成する第3の段階と、このゲート絶縁層130の上面におけるゲート電極層120の上方位置に透明な半導体材料からなる半導体チャネル層140を形成する第4の段階と、ゲート電極層120、ゲート絶縁層130、半導体チャネル層140を含めた基板110上に透明な導電性材料からなる導電層170を形成する第5の段階と、この導電層170に対して、ソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクM3を用いたパターニングを行い、上方から観察したときにゲート電極層120に部分的に重複し半導体チャネル層140の上面を跨ぐように配置されたソース・ドレイン電極準備層175を形成する第6の段階と、このソース・ドレイン電極準備層175の上面にネガ型レジスト層182を形成し、基板下方側から光を照射し、ゲート電極層120によって生じる影が、ネガ型レジスト層182上の非露光領域となるような背面露光を行い、ソース・ドレイン電極準備層175の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、ソース・ドレイン電極準備層175の残存部分によりソース電極層150およびドレイン電極層160を形成する第7の段階と、を行えばよい。
<<< §6.本発明に係る製造方法の更に別な実施形態 >>>
この§6で述べる実施形態は、§5で述べた実施形態の第6の段階(ソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクM3を用いたパターニング)と第7の段階(ゲート電極層120をマスクとした背面露光によるパターニング)との順序を入れ替えたものである。
すなわち、まず図17に示すポジ型レジスト層181の代わりにネガ型レジスト層を形成した状態とし、フォトマスクを用いることなしに基板下方側から感光波長域の光を照射し、ゲート電極層120によって生じる影が、ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、この非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行う。この場合、導電層170の残存部分は、図13に示すマスクM4の透光部分(白い領域A4,A5)のような平面パターンになる。ここでも、この導電層170の残存部分をソース・ドレイン電極準備層と呼ぶことにする。
続いて、ゲート電極層120に部分的に重複する閉領域のパターンを有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスク(たとえば、図11に示すような閉領域A3を有するマスクM3でもよいし、図16に示すような閉領域A3を有するマスクM3でもよい)を用意し、上記ソース・ドレイン電極準備層に対して、上記閉領域に対応する部分を残すパターニングを行えば、このソース・ドレイン電極準備層の残存部分により、図14の領域A6,A7に対応する平面パターンをもったソース電極層150およびドレイン電極層160が得られる。
結局、この§6で述べる基本的実施形態では、少なくとも上面が絶縁性を有する透明な材料からなる基板110を用意する第1の段階と、この基板110上に不透明な導電性材料からなるゲート電極層120を形成する第2の段階と、このゲート電極層120を含めた基板110上に透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層130を形成する第3の段階と、このゲート絶縁層130の上面におけるゲート電極層120の上方位置に透明な半導体材料からなる半導体チャネル層140を形成する第4の段階と、ゲート電極層120、ゲート絶縁層130、半導体チャネル層140を含めた基板110上に透明な導電性材料からなる導電層170を形成する第5の段階と、この導電層170の上面にネガ型レジスト層を形成し、基板下方側から光を照射し、ゲート電極層120によって生じる影が、ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、導電層170の非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、導電層170の残存部分によりソース・ドレイン電極準備層を形成する第6の段階と、ゲート電極層120に部分的に重複する閉領域のパターンを有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを用いて、ソース・ドレイン電極準備層に対して、上記閉領域に対応する部分を残すパターニングを行い、ソース・ドレイン電極準備層の残存部分によりソース電極層150およびドレイン電極層160を形成する第7の段階と、を行えばよい。
3:切断線
100:逆スタガード型の薄膜トランジスタ素子
110:ガラス基板
120:ゲート電極層
125:第1の導電層(金属)
130:絶縁層/ゲート絶縁層
140:半導体チャネル層
141,142:高濃度不純物拡散層
145:半導体層(IGZOからなる酸化物半導体)
150:ソース電極層
160:ドレイン電極層
170:第2の導電層(ITO)
175:ソース・ドレイン電極準備層
180:ネガ型レジスト層
181:ポジ型レジスト層
182:ネガ型レジスト層
186:残存レジスト層
187:残存レジスト層
200:順スタガード型の薄膜トランジスタ素子
210:ガラス基板
220:ソース電極層
230:ドレイン絶縁層
240:半導体チャネル層
241,242:高濃度不純物拡散層
250:ゲート絶縁層
260:ゲート電極層
A1〜A9:フォトマスクの透光領域
A3:フォトマスクの遮光領域
D1,D2:重複領域
L1〜L6:各電極の輪郭基準線
M1〜M4,M3:フォトマスク

Claims (7)

  1. 半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法であって、
    少なくとも上面が絶縁性を有し、前記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
    前記基板上に、前記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
    前記ゲート電極層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
    前記ゲート絶縁層の上面における前記ゲート電極層の上方位置に、前記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
    前記ゲート電極層、前記ゲート絶縁層、前記半導体チャネル層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
    前記導電層の上面に、前記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、上方から観察したときに前記ゲート電極層に部分的に重複する透光領域を有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを、前記基板の下方に配置し、基板下方側から前記感光波長域の光を照射し、前記フォトマスクの遮光領域によって生じる影と前記ゲート電極層によって生じる影とが、前記ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、前記導電層の前記非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、前記導電層の残存部分によって、一部分が前記半導体チャネル層の上面に接触し、相互間に空隙部を介して配置されたソース電極層およびドレイン電極層を形成する第6の段階と、
    を有することを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  2. 半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法であって、
    少なくとも上面が絶縁性を有し、前記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
    前記基板上に、前記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
    前記ゲート電極層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
    前記ゲート絶縁層の上面における前記ゲート電極層の上方位置に、前記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
    前記ゲート電極層、前記ゲート絶縁層、前記半導体チャネル層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
    前記導電層に対して、ソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを用いたパターニングを行い、上方から観察したときに前記ゲート電極層に部分的に重複し前記半導体チャネル層の上面を跨ぐように配置されたソース・ドレイン電極準備層を形成する第6の段階と、
    前記ソース・ドレイン電極準備層の上面に、前記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、基板下方側から前記感光波長域の光を照射し、前記ゲート電極層によって生じる影が、前記ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、前記ソース・ドレイン電極準備層の前記非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、前記ソース・ドレイン電極準備層の残存部分によりソース電極層およびドレイン電極層を形成する第7の段階と、
    を有することを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  3. 半導体チャネル層を介してソース・ドレイン間を流れる電流をゲート電極への印加電圧により制御するトランジスタ素子を、所定の感光波長域の光に対して感光性を有するレジストを利用したソース・ドレイン電極形成用パターニング処理を含む工程により製造する方法であって、
    少なくとも上面が絶縁性を有し、前記感光波長域の光に関して透明な材料からなる基板を用意する第1の段階と、
    前記基板上に、前記感光波長域の光に関して不透明な導電性材料からなるゲート電極層を形成する第2の段階と、
    前記ゲート電極層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な絶縁性材料からなるゲート絶縁層を形成する第3の段階と、
    前記ゲート絶縁層の上面における前記ゲート電極層の上方位置に、前記感光波長域の光に関して透明な半導体材料からなる半導体チャネル層を形成する第4の段階と、
    前記ゲート電極層、前記ゲート絶縁層、前記半導体チャネル層を含めた前記基板上に、前記感光波長域の光に関して透明な導電性材料からなる導電層を形成する第5の段階と、
    前記導電層の上面に、前記感光波長域の光に対して感光性を有するネガ型レジスト層を形成し、基板下方側から前記感光波長域の光を照射し、前記ゲート電極層によって生じる影が、前記ネガ型レジスト層上の非露光領域となるような背面露光を行い、前記導電層の前記非露光領域に対応する部分を除去するパターニングを行い、前記導電層の残存部分によりソース・ドレイン電極準備層を形成する第6の段階と、
    前記ゲート電極層に部分的に重複する閉領域のパターンを有するソース・ドレイン電極形成用のフォトマスクを用いて、前記ソース・ドレイン電極準備層に対して、前記閉領域に対応する部分を残すパターニングを行い、前記ソース・ドレイン電極準備層の残存部分によりソース電極層およびドレイン電極層を形成する第7の段階と、
    を有することを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のトランジスタ素子の製造方法において、
    第1の段階で、ガラスもしくは合成樹脂からなる基板を用意し、
    第2の段階で、ゲート電極層を形成する材料として金属を用いることを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のトランジスタ素子の製造方法において、
    第3の段階で、ゲート絶縁層を形成する材料として、酸化シリコンもしくは窒化シリコンを用いることを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のトランジスタ素子の製造方法において、
    第4の段階で、半導体チャネル層を形成する材料として、インジウム・ガリウム・亜鉛の複合酸化物を用いることを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のトランジスタ素子の製造方法において、
    第5の段階で、導電層を形成する材料として、ITOもしくはIZOを用いることを特徴とするトランジスタ素子の製造方法。
JP2009045018A 2009-02-27 2009-02-27 トランジスタ素子の製造方法 Pending JP2010199458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045018A JP2010199458A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 トランジスタ素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045018A JP2010199458A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 トランジスタ素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010199458A true JP2010199458A (ja) 2010-09-09

Family

ID=42823856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009045018A Pending JP2010199458A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 トランジスタ素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010199458A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011044575A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
CN102738007A (zh) * 2012-07-02 2012-10-17 京东方科技集团股份有限公司 一种薄膜晶体管的制造方法及阵列基板的制造方法
CN108346704A (zh) * 2018-02-01 2018-07-31 惠科股份有限公司 薄膜晶体管及其制造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02273935A (ja) * 1989-04-14 1990-11-08 Sanyo Electric Co Ltd 薄膜トランジスタの製造方法
JPH0475350A (ja) * 1990-07-18 1992-03-10 Fuji Xerox Co Ltd 薄膜トランジスタ製造方法
JPH07211914A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Dainippon Printing Co Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH1051001A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Mitsubishi Electric Corp 薄膜トランジスタおよびこれを用いた液晶表示装置並びに薄膜トランジスタの製造方法
JP2008171989A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Toppan Printing Co Ltd 電界効果型トランジスタ及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02273935A (ja) * 1989-04-14 1990-11-08 Sanyo Electric Co Ltd 薄膜トランジスタの製造方法
JPH0475350A (ja) * 1990-07-18 1992-03-10 Fuji Xerox Co Ltd 薄膜トランジスタ製造方法
JPH07211914A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Dainippon Printing Co Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH1051001A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Mitsubishi Electric Corp 薄膜トランジスタおよびこれを用いた液晶表示装置並びに薄膜トランジスタの製造方法
JP2008171989A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Toppan Printing Co Ltd 電界効果型トランジスタ及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011044575A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
CN102738007A (zh) * 2012-07-02 2012-10-17 京东方科技集团股份有限公司 一种薄膜晶体管的制造方法及阵列基板的制造方法
WO2014005404A1 (zh) * 2012-07-02 2014-01-09 京东方科技集团股份有限公司 薄膜晶体管的制造方法及阵列基板的制造方法
CN108346704A (zh) * 2018-02-01 2018-07-31 惠科股份有限公司 薄膜晶体管及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8748897B2 (en) Array substrate for organic electroluminescent display device
KR101621635B1 (ko) 어레이 기판과 그 제조 방법 및 디스플레이 디바이스
US8242505B2 (en) Display device
JP2010199459A (ja) トランジスタ素子の製造方法
US7387920B2 (en) Method of manufacturing thin film transistor array panel
TWI395036B (zh) 薄膜電晶體陣列面板及其製造方法
JP2008311616A (ja) 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
WO2011045960A1 (ja) 薄膜トランジスタ、その製造方法及びそれを含む表示装置
WO2015123975A1 (zh) 阵列基板及制备方法、显示面板
TWI578546B (zh) 薄膜電晶體的製造方法
TWI544263B (zh) 陣列基板及其製造方法
JP2019169606A (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法
KR102586938B1 (ko) 박막 트랜지스터 표시판 및 그 제조 방법
JP2010199457A (ja) トランジスタ素子の製造方法
JP2010199458A (ja) トランジスタ素子の製造方法
KR20120043404A (ko) 표시장치 및 이의 제조방법
KR20060030664A (ko) 박막 트랜지스터 표시판의 제조 방법
US20100155730A1 (en) Thin film transistor display panel and manufacturing method thereof
CN106298951B (zh) 薄膜晶体管的制作方法
WO2022001468A1 (zh) 薄膜晶体管、显示基板及显示装置
KR20150141452A (ko) 산화물 박막트랜지스터를 포함하는 표시장치용 어레이 기판 및 그 제조방법
JP2009206388A (ja) 薄膜トランジスタとその製造方法
TWI498974B (zh) 畫素結構的製作方法及畫素結構
JP2010129556A (ja) トランジスタ素子およびその製造方法
KR101226975B1 (ko) 구동회로 일체형 액정표시장치용 어레이 기판 및 그제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140121