JP2010199361A - 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法 - Google Patents

窒化鉄系磁性微粒子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010199361A
JP2010199361A JP2009043578A JP2009043578A JP2010199361A JP 2010199361 A JP2010199361 A JP 2010199361A JP 2009043578 A JP2009043578 A JP 2009043578A JP 2009043578 A JP2009043578 A JP 2009043578A JP 2010199361 A JP2010199361 A JP 2010199361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
fine particle
plasma
iron oxide
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009043578A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Maki
智仁 槙
Ken Takahashi
高橋  研
Tomoyuki Ogawa
智之 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Proterial Ltd
Original Assignee
Tohoku University NUC
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC, Hitachi Metals Ltd filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2009043578A priority Critical patent/JP2010199361A/ja
Publication of JP2010199361A publication Critical patent/JP2010199361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】還元・窒化に要する時間を短縮し、磁気特性に優れた窒化鉄系磁性微粒子を効率良く製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法では、まず、酸化鉄微粒子を用意する(第1工程)。次に、水素を含むプラズマによって前記酸化鉄微粒子に対する還元処理を行い、前記酸化鉄微粒子からα−Fe金属微粒子を形成する(第2工程)。更に、窒素を含むプラズマによってα−Fe金属微粒子に対する窒化処理を行い、α−Fe金属微粒子からFe162化合物微粒子を形成する(第3工程)。第2工程と第3工程との間において前記α−Fe金属微粒子を大気に暴露しない、窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気記録媒体などに用いられる窒化鉄系磁性微粒子の製造方法に関するものである。
Fe162化合物は高い飽和磁化(2.4テスラ[T])を持つことから、磁気記録媒体などに用いるための研究が進められている。粒子形状のFe162化合物を製造する方法が特許文献1、2に開示されている。特許文献1、2に記載の方法では、酸化鉄微粒子を出発材料として用意し、この酸化鉄微粒子に対して、水素ガス等の還元性ガス中雰囲気で300℃以上熱処理を行うことにより、金属鉄微粒子を生成する。その後、窒素を含むガス雰囲気中で長時間の窒化を行うことにより、金属鉄微粒子からFe162化合物微粒子を得ている。上記の方法において出発材料として酸化鉄微粒子を用いる理由は、酸化鉄微粒子が金属鉄微粒子よりも大気中で安定であり、その取扱いが容易だからである。
特開2000−277311号公報 特開平11−340023号公報
水素ガスによる還元処理を利用して酸化鉄微粒子から鉄微粒子を得るには、300℃以上の温度で長時間の還元処理を行う必要がある。例えば、上記特許文献1では、その実施例において、300℃〜500℃の温度で6時間〜10時間の還元処理を行っている。300℃以上の温度で長時間の還元処理を行うと、処理工程中に鉄微粒子の焼結・粗大化が避けられず、その結果、多結晶粒子や多磁区粒子が発生するという問題がある。多結晶粒子や多磁区粒子は、窒化によってFe162粒子に変化したとしても、磁気特性が低い。このため、上記従来技術によれば、本来は高い飽和磁化を有するFe162の優れた磁気特性を利用することができないという問題がある。
また、上記の従来技術では、アンモニアガス等による窒化を行っているため、準安定相であるFe162化合物を主相として得るには、12時間以上の熱処理が必要であり、製造効率が低いという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、還元・窒化に要する時間を短縮し、磁気特性に優れた窒化鉄系磁性材料を効率良く製造する方法を提供することにある。
本発明による窒化鉄系磁性微粒子の製造方法は、酸化鉄微粒子を用意する第1工程と、水素を含むプラズマによって前記酸化鉄微粒子に対する還元処理を行い、前記酸化鉄微粒子からα−Fe金属微粒子を形成する第2工程と、窒素を含むプラズマによって前記α−Fe金属微粒子に対する窒化処理を行い、α−Fe金属微粒子からFe162化合物微粒子を形成する第3工程とを含み、前記第2工程と前記第3工程との間において前記α−Fe金属微粒子を大気に暴露しない。
好ましい実施形態において、前記第2工程において、前記還元処理の時間が3時間以下である。
好ましい実施形態において、前記第3工程において、前記窒化処理の時間が12時間未満である。
好ましい実施形態において、前記酸化鉄微粒子の粒子径が2nm以上50nm以下である。
好ましい実施形態において、前記酸化鉄微粒子は単結晶である。
好ましい実施形態において、前記α−Fe金属微粒子は、単結晶である。
好ましい実施形態において、前記第2工程と前記第3工程とを同一のプラズマ反応装置内で連続して行う。
本発明では、プラズマを用いて酸化鉄微粒子の還元処理を行うため、高温の水素ガスによって還元処理を行うよりも、短い時間で還元処理を完了させることが可能である。このため、熱による粒子同士の焼結および粒成長を抑制でき、その結果、最終的に磁気特性の優れたFe162化合物微粒子が得られる。また、還元処理と連続してプラズマを用いた窒化処理を行うため、従来の高温に加熱した窒素ガスによる窒化処理に比べ、より短い時間で鉄微粒子の窒化を完了することができ、Fe162化合物微粒子を効率良く製造できる。
本発明による窒化鉄系磁性微粒子の製造方法のフローチャートである。 本発明に使用され得るプラズマ処理装置の模式図である。 還元処理前、還元処理後、および窒化処理後における微粒子の磁化曲線(室温)を示したグラフである。
本発明者らは、ガスよりも反応性の高いプラズマに着目した。プラズマは、気体が電離してイオンと自由電子となった状態を指す。プラズマのうち、放電などによって形成されるものは、一部の原子がイオン化しており、大部分の原子はイオン化されていない状態にある。このため、イオン・原子と電子との間では非平衡状態が形成され、高い運動エネルギーを有する電子に比べてイオン・原子の運動エネルギーは低くなる。その結果、プラズマの大部分を占める原子(イオン化していない中性原子)の温度は、電子温度(例えば1万℃を超える)に比べて格段に低くなる。このような状態のプラズマは、一般に「低温プラズマ(Cold Plasma)と呼ばれている。
このような低温プラズマは、プラズマ全体として比較的低い温度(数百℃)にあるため、プラズマに曝された被処理物の温度は高温(500℃を超える温度)に上昇しにくい。
一方、低温プラズマ中には、化学反応性に富んだイオンや中性原子のラジカル(励起された原子)が存在している。本発明者らは、低温プラズマを利用することより、通常の加熱されたガスを用いる場合よりも短い時間で酸化鉄微粒子の還元処理および鉄微粒子の窒化処理を行うことができることを見出し、極めて特性の高いFe162化合物微粒子の製造方法を完成した。
以下、図1を参照して、本発明による窒化鉄系磁性微粒子の製造方法を説明する。
まず、酸化鉄微粒子を用意する(ステップS1)。
次に、水素を含むプラズマによって酸化鉄微粒子に対する還元処理を行い、酸化鉄微粒子からα−Fe金属微粒子を形成する(ステップS2)。この還元処理工程では、酸化鉄微粒子として、Fe23、Fe34、FeO等の微粒子を用いることができる。酸化鉄微粒子の作製方法は、公知の方法、例えばCVDプロセスや鉄錯体の熱分解などを用いることができる。また市販の酸化鉄微粒子を用いることもできる。3価の鉄イオンを含むFe34やFe23に比べ、2価の鉄イオンのみからなるFeOは還元が容易である。このため、出発原料にはFeO微粒子を用いることが好ましい。
最終的に得られるFe162化合物微粒子の粒子径は2nm以上50nm以下の範囲にあることが好ましい。粒子径が2nm未満の場合、室温で超常磁性を示すため、高い磁気特性が得られず、50nmより大きい粒子径の場合多磁区粒子となるため保磁力の低下を引き起こす。最終的に、このような粒子径となるように出発原料となる酸化鉄微粒子の大きさが調整され、酸化鉄微粒子は単結晶であることが好ましい。具体的には、酸化鉄微粒子のサイズは、例えば2nm以上50nm以下の範囲にあり、好ましくは3nm以上30nm以下の範囲に調整される。
還元処理や、後述する窒化処理に使用する低温プラズマは、水素を含むガスに対して直流電圧や高周波電圧を印加することによって発生させることができる。水素を含むガスは、例えば水素ガスと不活性ガス(アルゴンなど)との混合ガスか、100%水素のガスである。また、窒素を含むガスは、例えば窒素ガスと不活性ガスとの混合ガスか、100%窒素のガスである。また、窒素ガスに代えて、あるいは窒素ガスとともに、アンモニアガスのような窒素原子を含む分子からなるガスを用いてもよい。
本発明では、このようなプラズマによって酸化鉄微粒子を還元することにより、比較的低温かつ短時間で効果的にα−Fe金属微粒子を得ることができる。この還元処理を行っているとき、被処理物の温度(試料温度)が500℃未満となるようにプラズマの生成条件を設定することが好ましい。
プラズマ生成のための放電方法として高周波電圧の印加を行う場合、周波数、印加電圧、雰囲気ガス圧力、プラズマと試料の距離等の放電条件(パラメータ)を調整することにより、試料温度を適切な範囲に調整することができる。試料温度が例えば300℃以上になる場合に、5時間を超えるような長時間の還元処理を行うと、粒子の焼結・粗大化が進行し、多結晶粒子や多磁区粒子となる。本発明では、プラズマによって効果的に還元処理を行うため、5時間よりも充分に短い時間、例えば3時間以下で酸化鉄微粒子の還元処理を完了することができる。還元処理時間は2時間以下とすることが好ましい。このように還元処理時間を短縮することにより、単結晶のまま酸化鉄微粒子を還元し、単結晶かつ単磁区のα−Fe金属微粒子を形成することができる。
プラズマによる還元処理によって得られたα−Fe金属微粒子に対し、次に、窒素を含むガスのプラズマによって窒化処理を行い、Fe162化合物微粒子を形成する(ステップS3)。この窒化処理工程においても、処理中の試料温度が300℃以下となるように、プラズマの生成条件を設定する。処理温度が200℃を超える場合、12時間を超えるような長時間の窒化処理を行うと、Fe162化合物が分解して磁気特性の低下を招くおそれがある。本発明では、プラズマを用いた窒化処理を行うことにより、12時間未満の短い時間(例えば10時間以下)で窒化処理を完了することができる。窒化処理時間は8時間以下とすることがより好ましい。
なお、還元処理と窒化処理との間に被処理物を大気中に曝すと、還元処理によって得られたα−Fe金属微粒子の少なくとも一部が再び酸化されてしまう。このような酸化を回避するため、還元処理と窒化処理との間に被処理物は大気に暴露しないことが必要である。好ましい実施形態では、還元処理および窒化処理を、同一のプラズマ反応装置内で連続して行うようにする。
(実施例)
<酸化鉄微粒子>
まず、フラスコにオクチルエーテル30ml、鉄ペンタカルボニル5mmol、オレイン酸10mmolを入れた。その後、マグネットスターラで攪拌しながら280℃で1.5時間加熱し、Fe34微粒子を合成した。
冷却後、遠心分離によって溶媒とFe34微粒子を分離した。次に、Fe34微粒子をヘキサン中に再分散させ、Fe34微粒子の分散溶液を作製した。Fe34微粒子の分散溶液を石英基板に滴下した後、ヘキサンを蒸発乾燥によって除去し、Fe34微粒子を得た。微粒子の粒子径は3nm〜20nmの範囲内であった。
<プラズマ処理装置>
まず、図2を参照しながら、本実施例で使用したプラズマ処理装置の構成を説明する。図2は、このプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図である。
図2のプラズマ処理装置は、石英製炉心管1と、石英製炉心管1の外周に巻きつけられた高周波電圧印加用コイル2とを備えている。
石英製炉心管1は、厚さ2mmの石英から形成され、内径54mm、長さ1000mmのサイズを有する円筒状の容器である。本実施例では、還元処理および窒化処理がこの炉心管1の内部で連続的に実行される。
コイル2は、不図示の高周波電源回路に接続されており、炉心管1の内部所定領域に高周波電磁界を形成することができる。図2の例では、コイル2が炉心管1の長軸方向に沿って全体には巻きつけられておらず、ガス導入用フランジ3に近い側の一部(炉心管1の端部から約190mmまでの範囲)に、らせん状に13周巻きつけられている。プラズマは、コイル2による高周波電磁界が及ぶ領域に形成される。このため、炉心管1の内部であっても、コイル2が巻き付けられた領域から遠く離れた領域ではプラズマによる還元・窒化は充分に進行しない。処理対象とする微粒子は、コイル2が巻き付けられた領域内またはその領域の近傍に配置されることが好ましい。
炉心管1の両側には、ガス導入用フランジ3および真空引き用フランジ4が設けられている。ガス導入用フランジ3は不図示のガス供給装置に接続され、真空引き用フランジ4が真空ポンプ5に接続されている。ガス導入用フランジ3からは水素ガスまたは窒素ガスが炉心管1の内部に導入される。水素ガスまたは窒素ガスの導入とともに、真空引き用フランジ4から真空引きを行う。こうすることにより、炉心管1の内部には減圧水素雰囲気または減圧窒素雰囲気を形成することができる。
なお、プラズマ処理装置は、図2に示す構成を有するものに限定されない。重要な点は、還元処理によって得られた鉄微粒子を大気に曝すことなく、次の窒化処理を実行し得る構成を備えている点にある。
<還元処理>
上述した方法によって作製したFe34の微粒子を用意し、図2に示す炉心管1の内部に配置した。微粒子の総重量は、炉心管1の内部に20μgであった。次に、炉心管1の真空引きを行い、0.1Pa以下に減圧した後、水素ガスを炉心管1に導入し、3.5Paの減圧水素雰囲気を形成した。その後、周波数13.56MHzの高周波電圧をコイル2に与え、300Wの電力で放電を行った。こうして、炉心管1の内部に水素プラズマを形成し、Fe34微粒子を水素プラズマに曝した。水素プラズマによる還元処理は1時間行った。プラズマの温度は、炉心管1の内部の位置に依存して変化しているが、微粒子が配置されている部分の温度(試料温度)は約400〜500℃であった。なお、試料温度は、炉心管1の石英部分における温度を温度ラベル(Wahl社製「テンプ・プレート」型番101−4V−095および101−4V−177)で測定することによって決定した。
<窒化処理>
プラズマによる還元処理の後、還元された鉄の微粒子を大気に暴露することなく、そのまま引き続き、炉心管1の中で窒素プラズマによる窒化処理を行った。具体的には、まず炉心管1への水素ガスの導入を停止し、真空引きの状態で炉心管1の内部を室温まで冷却した。その後、炉心管1の内部に窒素ガスを導入し、3.5Paの減圧窒素雰囲気を形成した。そして、周波数13.56MHzの高周波電圧をコイル2に印加し、炉心管1の内部に窒素プラズマを発生させた。300Wの電力で放電を行い、15分間、窒素プラズマに微粒子を曝した。このときの被処理物温度は、前述した方法で測定したところ、約300℃であった。
なお、上記の還元処理直後における微粒子が鉄の微粒子であることを確認するため、上記のプロセスとは別に、同様の還元処理を行い、その還元処理後の微粒子を炉心管1から取り出し、飽和磁化をSQUIDで測定した。鉄重量当りで換算した飽和磁化の値は、室温で194.3A・m2/kgであった。また、微粒子のTEMによる電子線回折を行ったところ、α−Feの回折パターンが観察された。以上のことから、還元処理後における微粒子はα−Fe微粒子であり、水素プラズマによって酸化鉄の微粒子からα−Fe微粒子を形成できることが確認された。ただし、還元処理後の鉄微粒子をプラズマ処理装置から取り出し、大気に曝してしまうと、微粒子の表面が酸化されてしまうため、次の窒化処理を行ったとしても、磁気特性の低い酸化物相を含んだ微粒子となり所望の磁気特性を有する窒化鉄系磁性微粒子を得ることはできない。
図3は、還元処理前、還元処理後、および窒化処理後における微粒子の減磁曲線(磁化ヒステリシス曲線の第1象限における部分)を示す。窒化処理後における微粒子の鉄重量当りの飽和磁化は233.5A・m2/kgを示した。Fe162化合物の飽和磁化として報告されている値は、鉄重量当りで換算すると247.5A・m2/kgであり、得られた値はこれに近い。なお、α−Fe、Fe4N化合物、およびFe3N化合物のバルクの飽和磁化は、それぞれ、鉄重量当り218A・m2/kg、197.7Am2/kg、133.3A・m2/kgである。窒化処理後における微粒子は、これらの値よりも高い飽和磁化を有していた。
窒化鉄系材料のうちでα−Feの飽和磁化(218A・m2/kg)を超える飽和磁化を有する材料は、Fe162化合物のみである。以上のことから、窒化処理によってFe162化合物微粒子が形成されたことがわかる。窒化処理後における微粒子の粒子径は10nm〜50nmの範囲内であった。
このように、本実施例によれば、プラズマを使用することにより、還元・窒化処理に要する時間を短縮し、微粒子の焼結および粗大化を抑制して高飽和磁化の窒化鉄系磁性微粒子を効率良く形成できることがわかった。
本発明は、還元・窒化に要する時間を短縮することができるため、磁気特性に優れた窒化鉄系磁性材料を効率良く製造することができる。
1 炉心管
2 高周波電圧印加用コイル
3 ガス導入用フランジ
4 真空引き用フランジ
5 真空ポンプ

Claims (7)

  1. 酸化鉄微粒子を用意する第1工程と、
    水素を含むプラズマによって前記酸化鉄微粒子に対する還元処理を行い、前記酸化鉄微粒子からα−Fe金属微粒子を形成する第2工程と、
    窒素を含むプラズマによって前記α−Fe金属微粒子に対する窒化処理を行い、α−Fe金属微粒子からFe162化合物微粒子を形成する第3工程と、
    を含み、
    前記第2工程と前記第3工程との間において前記α−Fe金属微粒子を大気に暴露しない、窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  2. 前記第2工程において、前記還元処理の時間が3時間以下である請求項1に記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  3. 前記第3工程において、前記窒化処理の時間が12時間未満である、請求項1に記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  4. 前記酸化鉄微粒子の粒子径が2nm以上50nm以下である、請求項1から3の何れかに記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  5. 前記酸化鉄微粒子は単結晶である、請求項4に記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  6. 前記α−Fe金属微粒子は、単結晶である、請求項5に記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
  7. 前記第2工程と前記第3工程とを同一のプラズマ反応装置内で連続して行う、請求項1から6の何れかに記載の窒化鉄系磁性微粒子の製造方法。
JP2009043578A 2009-02-26 2009-02-26 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法 Pending JP2010199361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009043578A JP2010199361A (ja) 2009-02-26 2009-02-26 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009043578A JP2010199361A (ja) 2009-02-26 2009-02-26 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010199361A true JP2010199361A (ja) 2010-09-09

Family

ID=42823775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009043578A Pending JP2010199361A (ja) 2009-02-26 2009-02-26 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010199361A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069811A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toda Kogyo Corp 強磁性粒子粉末及びその製造法、異方性磁石及びボンド磁石

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927504A (ja) * 1982-08-04 1984-02-14 Hitachi Maxell Ltd 金属微粉末の製造方法
JPH04225204A (ja) * 1990-12-26 1992-08-14 Nkk Corp 圧粉磁芯
JP2000277311A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 窒化鉄系磁性粉末材料及びその製造方法並びに磁気記録媒体
JP2001098309A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Tokyo Parts Ind Co Ltd 金属微粉末の製造方法及びその装置並びに金属微粉末
JP2008204524A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
JP2008243317A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 磁気記録媒体及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927504A (ja) * 1982-08-04 1984-02-14 Hitachi Maxell Ltd 金属微粉末の製造方法
JPH04225204A (ja) * 1990-12-26 1992-08-14 Nkk Corp 圧粉磁芯
JP2000277311A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 窒化鉄系磁性粉末材料及びその製造方法並びに磁気記録媒体
JP2001098309A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Tokyo Parts Ind Co Ltd 金属微粉末の製造方法及びその装置並びに金属微粉末
JP2008204524A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
JP2008243317A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 磁気記録媒体及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069811A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toda Kogyo Corp 強磁性粒子粉末及びその製造法、異方性磁石及びボンド磁石

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7556838B2 (en) Soft magnetic material, powder magnetic core, method for manufacturing soft magnetic material, and method for manufacturing powder magnetic core
WO2012131872A1 (ja) 複合軟磁性粉末及びその製造方法、並びにそれを用いた圧粉磁心
Luo et al. Preparation and magnetic properties of FeSiAl-based soft magnetic composites with MnO/Al2O3 insulation layer
JP6963251B2 (ja) 希土類鉄窒素系磁性粉末
KR20180009394A (ko) 코팅된 나노입자들을 포함하는 질화철 자성 재료
WO2007004727A1 (en) Method for manufacturing of insulated soft magnetic metal powder formed body
Okada et al. Direct preparation of submicron-sized Sm2Fe17 ultra-fine powders by reduction-diffusion technique
JP2009194262A (ja) 希土類磁石の製造方法
JP6980207B2 (ja) 希土類鉄窒素系磁性粉末とその製造方法
JP2008189950A (ja) 軟磁性粉末の製造方法、軟磁性材料の製造方法、圧粉磁心の製造方法、軟磁性粉末、軟磁性材料、および圧粉磁心
JP6296997B2 (ja) 磁性粒子の製造方法
JP6461828B2 (ja) 磁性粒子の製造方法
JP2007119909A (ja) 希土類―鉄―窒素系磁石粉末およびその製造方法
JP2008172257A (ja) 絶縁軟磁性金属粉末成形体の製造方法
JP2013171967A (ja) 軟磁性圧粉磁心並びにこれを用いたリアクトル、チョークコイル、固定子及びモータ並びに軟磁性圧粉磁心の製造方法
US20130266472A1 (en) Method of Coating Metal Powder with Chemical Vapor Deposition for Making Permanent Magnets
JP2010199361A (ja) 窒化鉄系磁性微粒子の製造方法
JP2020057779A (ja) サマリウム−鉄−ビスマス−窒素系磁石粉末及びサマリウム−鉄−ビスマス−窒素系焼結磁石
US10272491B2 (en) Soft magnetic member and manufacturing method of soft magnetic member
JP2005281805A (ja) 軟磁性材料の製造方法、軟磁性粉末および圧粉磁心
JP6555197B2 (ja) 希土類−鉄−窒素系合金粉末の製造方法
WO2020184724A1 (ja) 準安定単結晶希土類磁石微粉及びその製造方法
JP2007327101A (ja) 希土類−鉄−窒素系磁石微粉末の製造方法
JP2005039089A (ja) 微粒子を用いるナノ結晶磁石の製造方法
JP5088277B2 (ja) 希土類−鉄−窒素系合金粉末の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130625