JP2010199159A - 半導体装置製造方法および露光パラメータ作成プログラム - Google Patents

半導体装置製造方法および露光パラメータ作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切な露光パラメータを容易に作成することができる半導体装置製造方法を得ること。
【解決手段】半導体基板にパターンを形成する際の露光処理以外の加工工程を含むプロセス工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、パターンを形成するためのレジストへ形成する露光後の目標パターンを設定し、目標パターンの寸法と露光後パターン寸法との差分が許容範囲内になるよう露光パラメータを調整し、調整した露光パラメータを用いて算出した露光マージンが許容範囲内である場合に、この露光パラメータを露光処理の露光パラメータに決定し、目標パターンを設定する際には、プロセス近接効果のシステマティック成分を用いて目標パターンを設定し、露光マージンを算出する際にはプロセス近接効果のランダム成分を用いて露光マージンの算出を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置製造方法および露光パラメータ作成プログラムに関するものである。
近年の半導体製造技術におけるパターンの微細化は著しく、最小加工寸法が0.065μmサイズパターンの半導体が量産されている。このようなパターンの微細化は、マスクプロセス技術、リソグラフィプロセス技術、エッチングプロセス技術等の微細パターン形成技術の飛躍的な進歩により実現されている。
パターンサイズが十分大きかった時代には、プロセス変動による寸法ばらつきに対する許容度が大きかったので、プロセス毎にプロセス条件をチューニングすることで要求されるスペックを満たすパターンをウエハ上に形成することができた。
ところが、近年、パターンの微細化に伴って寸法ばらつきに対する許容度が小さくなってきており、各プロセス条件を個別にチューニングするだけでは、要求されるスペックを満たすことが難しくなってきている。要求される寸法ばらつきのスペックを満たすための方法として、パターンのレイアウト依存性による寸法ばらつき(近接効果)を補正するOPC(Optical Proximity Correction)技術がある。また、複数の製造プロセスを顧みた上で何れかのプロセス条件をチューニングする方法がある。
例えば、特許文献1に記載のプロセスパラメータの作成方法は、複数のプロセスパラメータを含むパラメータ群を用意する工程と、第1のパターンをパラメータ群に基づいて補正して第2のパターンを求める工程と、パラメータ群及び第2のパターンに基づき、エッチングプロセスによって半導体基板上に形成される第3のパターンを予測する工程と、第3のパターンを第1のパターンと比較して評価値を得る工程と、評価値が予め決められた条件を満たしているか否かを判断する工程と、評価値が予め決められた条件を満たしていないと判断された場合に、パラメータ群に含まれるプロセスパラメータを補正して、第1のパターンを補正する工程に戻る工程と、評価値が予め決められた条件を満たしていると判断された場合に、パラメータ群に含まれるプロセスパラメータを最終的なプロセスパラメータとして決定する工程と、を備えている。
特許文献1に記載の方法では、種々の要素に起因して変動するPPE(Process Proximity Effect)のばらつきをそのまま用いてプロセスパラメータをチューニングしていた。
特開2003−303742号公報
本発明は、適切な露光パラメータを容易に作成することができる半導体装置製造方法および露光パラメータ作成プログラムを得ることを目的とする。
本願発明の一態様によれば、半導体基板にパターンを形成する際の露光処理以外の加工工程を含むプロセス工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、前記パターンを形成するためのレジストへ形成する露光後の目標パターンを設定する目標パターン設定ステップと、前記目標パターンの寸法と露光した後のパターン寸法との差分が許容範囲内になるよう前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータを調整する露光パラメータ調整ステップと、前記露光パラメータを用いて前記パターンの露光マージンの算出を行う露光マージン算出ステップと、前記露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断する判断ステップと、前記露光マージンが許容範囲内であると判断した場合に、調整した前記露光パラメータを前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータに決定する露光パラメータ決定ステップと、決定した前記露光パラメータを用いて前記半導体基板への露光処理を行うことによって、前記半導体基板にパターンを形成するパターン形成ステップと、を含み、前記目標パターン設定ステップは、前記プロセス近接効果のうち、システマティック成分を用いて前記目標パターンを設定し、前記露光マージン算出ステップは、前記プロセス近接効果のばらつきのうち、ランダムにばらつくランダム成分を用いて前記露光マージンの算出を行うことを特徴とする半導体装置製造方法が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、半導体基板にパターンを形成する際の露光処理以外の加工工程を含むプロセス工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、前記パターンを形成するためのレジストへ形成する露光後の目標パターンを設定する目標パターン設定ステップと、前記目標パターンの寸法と露光した後のパターン寸法との差分が許容範囲内になるよう前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータを調整する露光パラメータ調整ステップと、前記露光パラメータを用いて前記パターンの露光マージンの算出を行う露光マージン算出ステップと、前記露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断する判断ステップと、前記露光マージンが許容範囲内であると判断した場合に、調整した前記露光パラメータを前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータに決定する露光パラメータ決定ステップと、を含み、前記目標パターン設定ステップは、前記プロセス近接効果のうち、システマティック成分を用いて前記目標パターンを設定し、前記露光マージン算出ステップは、前記プロセス近接効果のばらつきのうち、ランダムにばらつくランダム成分を用いて前記露光マージン算出する露光パラメータ作成方法をコンピュータに実行させる露光パラメータ作成プログラムが提供される。
この発明によれば、露光処理で用いる適切な露光パラメータを容易に作成できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係る露光パラメータ作成の概念を説明するための説明図である。 図2は、実施の形態に係る露光パラメータ作成装置の構成を示すブロック図である。 図3は、露光パラメータ作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、PPEばらつき情報のシステマティック成分とランダム成分を説明するための図である。 図5は、PPEのパターン依存性を説明するための図である。 図6は、各工程でのCD分布を説明するための図である。 図7は、リソターゲットの寸法を説明するための図である。 図8は、露光条件を調整しない場合の露光マージンを説明するための図である。 図9は、露光パラメータ作成装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に、本発明に係る半導体装置製造方法および露光パラメータ作成プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。本実施の形態における露光パラメータは、例えば、露光波長、レンズ開口数、照明形状、照明の輝度分布等の光近接効果に影響を及ぼすパラメータである。
(実施の形態)
まず、本実施の形態に係る露光パラメータ作成の概念について説明する。図1は、実施の形態に係る露光パラメータ作成の概念を説明するための説明図である。ウエハなどの半導体基板上にパターンを形成する際には、まず標準条件でウエハ上にパターンを形成し、加工後のパターン寸法の分布(加工後CD分布B1)が許容範囲A1内であれば、その後、新条件でウエハ上にパターンを形成する。
標準条件は、例えば半導体デバイスの開発段階で用いる条件(設計データ、露光条件、加工機の機体など)である。新条件は、例えば半導体デバイスを量産する際に用いられる横展・派生品等条件(複数の装置・派生品種等条件)であり、標準条件から設計データの変更、もしくは、露光装置、エッチング装置などの加工装置の機体を変更した条件である。
標準条件でウエハ上にパターンを形成する際には、まず標準条件の設計データ51にOPCを行ない、OPC後の設計データを用いてレチクル(フォトマスク)61Aを作製する。そして、露光機62がレチクル61Aを用いて標準条件の露光条件でウエハの露光処理を行ない、その後、露光装置以外の加工機63A(例えばエッチング装置、CVD装置等)によってウエハの加工処理(例えばエッチング、成膜など)を行う。エッチング装置を用いた場合、例えば、レジストパターンをマスクに被加工膜を加工して形成されたパターンを加工後パターンとする。CVD装置を用いた場合、例えば、レジストパターン、あるいはレジストパターンをマスクにハードマスク材を加工して形成したハードマスクパターン、の側壁に成膜した側壁パターンを加工後パターンとする。またこれらのプロセスを組み合わせて、例えば、側壁パターンをマスクに被加工膜を加工して形成したパターンを加工後パターンとしてもよい。これにより、許容範囲A1内の加工後CD分布B1を有した加工後パターンをウエハ上に形成する(st1)。
新条件でウエハ上にパターンを形成する際には、新条件の設計データ52に標準条件と同じOPCルールやOPCプログラムを用いてOPCを行ない、OPC後の設計データを用いてレチクル61Bを作製する。そして、露光機62がレチクル61Bを用いてウエハの露光処理を行ない、その後、露光装置以外の加工機63Bによってウエハの加工処理を行う。
標準条件と新条件とで露光機以外の加工装置を加工装置63Aから加工装置63Bに変更すると、加工装置による加工プロセスなどで発生する近接効果変動によってパターン寸法が変動する。また、標準条件から設計データを派生品種等に変更すると、近接効果変動によってパターン寸法が変動する。このように、加工装置を変える場合の近接効果の変動と、設計データが変わる(派生品種)場合の近接効果の変動と、の2種類がある。このため、新条件で露光を行う際に、標準条件での露光条件と同じ条件でウエハを露光すると、加工後CD分布B2が許容範囲A1から外れる場合がある(st2)。
そこで、本実施の形態では、新条件で露光を行う際に、エッチングデータ53やデポデータ(成膜データ)54など(後述のPPEばらつき情報)に基づいて、リソグラフィ工程での露光パラメータ(光学パラメータなど)を調整する。換言すると、エッチング工程等の製造プロセスで発生する近接効果変動によるパターン寸法のばらつきを、リソグラフィ工程での露光パラメータ調整によって緩和させる。これにより、許容範囲A1内の加工後CD分布B3を有したパターンをウエハ上に形成する(st3)。本実施の形態では、リソグラフィ工程での露光パラメータは、PPEばらつき情報に併せて複数作成される。そして、ウエハの露光処理を行う際には、PPEばらつき情報のシステマティックな成分(後述のシステマティック成分21)に対応した露光パラメータで露光を行う。なお、以下では、露光装置以外の加工装置がエッチング装置であり、露光後のウエハの加工処理がエッチングである場合について説明する。
つぎに、実施の形態に係る露光パラメータ作成装置の構成について説明する。図2は、実施の形態に係る露光パラメータ作成装置の構成を示すブロック図である。露光パラメータ作成装置1は、リソグラフィ工程での露光パラメータを、PPEによるパターン寸法変動(近接効果変動によるパターン寸法のばらつき)に応じて調整するコンピュータなどの装置である。露光パラメータ作成装置1は、標準条件で用いた露光パラメータ(後述の仮露光パラメータ)を調整することによって、新条件での露光パラメータを決定する。
露光パラメータ作成装置1は、入力部11、仮露光パラメータ設定部12、評価パターン作成部13、PPEばらつき情報記憶部14、リソターゲット設定部15、露光パラメータ調整部16、露光マージン判断部17、出力部18、制御部19を有している。
入力部11は、デザインルール、露光機スペック、評価パターン、デバイススペック、PPEばらつき情報(プロセス近接効果ばらつき)などを入力する。デザインルールは、半導体プロセスにおいて使用する設計データの設計規則である。露光機スペックは、デバイス製造に用いる露光機の装置仕様であり、具体的には、露光波長、レンズ開口数の調整範囲、照明形状の可変性度合、レンズ収差の調整範囲、露光ドーズやフォーカスのばらつき情報等である。
評価パターンは、露光条件などを確認するためのパターン(寸法評価用のパターン)であり、疎なパターン、密なパターンなど種々のパターンを有している。疎なパターンは、隣のパターンとの間のスペースが広いパターンであり、密なパターンは、隣のパターンとの間のスペースが狭いパターンである。評価パターンには、デザインルールから決められる様々なパターンが含まれている。
デバイススペックは、作製するデバイスのスペックであり、作製するデバイスを量産する際に所定値以上の歩留まりを確保するための条件から決められる。PPEばらつき情報は、エッチングなどのプロセス近接効果によるパターン寸法に関する情報であり、エッチング装置の機体や設計レイアウトによって異なる情報である。PPEばらつき情報は、エッチング工程等のリソグラフィ工程以外で発生する近接効果のばらつきに関する情報を含んでいる。本実施の形態のPPEばらつき情報は、システマティック成分21と、ランダム成分22とを有している。
入力部11に入力されたデザインルールと露光機スペックは、仮露光パラメータ設定部12に送られ、入力部11に入力された評価パターンは、評価パターン作成部13に送られる。また、入力部11に入力されたPPEばらつき情報は、リソターゲット設定部15と露光マージン判断部17に送られ、入力部11に入力されたデバイススペックは、露光マージン判断部17に送られる。
仮露光パラメータ設定部12は、露光機スペックとデザインルールに基づいて、評価パターンをウエハに形成するための露光パラメータ(標準条件での露光パラメータ)を仮設定する。以下、仮設定された露光パラメータを仮露光パラメータという場合がある。仮露光パラメータは、例えばレンズのNA(開口数)、照明光源形状、照明光源のσin(内径)、照明光源のσout(外径)、アングル(照明光源の開き角)、露光ドーズ(単位面積当たりのエネルギー)、フォーカスなどである。照明光源形状は、例えば輪帯照明、4つ目照明(四極照明)、ダイポール照明(二極照明)などの何れかである。仮露光パラメータ設定部12は、設定した仮露光パラメータを評価パターン作成部13に入力する。
評価パターン作成部13は、設定された仮露光パラメータを用いて評価パターンにOPCを行うことによって、OPC後の評価パターンを作成する。評価パターン作成部13は、作成したOPC後の評価パターンをリソターゲット設定部15に入力する。PPEばらつき情報記憶部14は、入力部11に入力されたPPEばらつき情報を記憶するメモリなどである。
リソターゲット設定部15は、PPEばらつき情報記憶部14が記憶するPPEばらつき情報のシステマティック成分21を用いてリソターゲット(OPC後の評価パターンに対応する露光後の目標パターン(ターゲット寸法))を作成することにより、PPEのパターン依存成分の変動を加味したリソターゲットを複数設定する。具体的には、リソターゲット設定部15は、システマティック成分21を考慮した上で加工後寸法が所望の寸法となるようなマスクデータを設定し、このマスクデータに対応するリソターゲットを設定する。リソターゲット設定部15は、設定したリソターゲットを露光パラメータ調整部16に送る。
露光パラメータ調整部16は、リソターゲット設定部15が設定したリソターゲットの寸法と露光後のパターン寸法との寸法差が小さく(例えば許容範囲以下)なるよう仮設定した露光パラメータを調整する。露光パラメータ調整部16は、露光パラメータを調整することによって、新条件での露光パラメータを設定する。露光パラメータ調整部16は、調整した露光パラメータを露光マージン判断部17に入力する。
露光マージン判断部17は、露光パラメータ調整部16が調整した露光パラメータと、PPEばらつき情報記憶部14が記憶するPPEばらつき情報のランダム成分22と、を用いて、露光プロセスにおける露光マージンを算出する。また、露光マージン判断部17は、入力部11に入力されたデバイススペックに基づいて、算出した露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断する。露光マージン判断部17は、算出した露光マージンが許容範囲内であれば、算出した露光パラメータを出力部18から出力する。露光マージン判断部17は、算出した露光マージンが許容範囲内でなければ、露光パラメータ調整部16に露光パラメータを再調整させる。
制御部19は、入力部11、仮露光パラメータ設定部12、評価パターン作成部13、PPEばらつき情報記憶部14、リソターゲット設定部15、露光パラメータ調整部16、露光マージン判断部17、出力部18を制御する。
つぎに、実施の形態に係る露光パラメータ作成方法の処理手順について説明する。図3は、実施の形態に係る露光パラメータ作成方法の処理手順を示すフローチャートである。露光パラメータ作成装置1の入力部11へは、予めデザインルール、露光機スペック、評価パターン、デバイススペック、PPEばらつき情報などを入力しておく。
入力部11に入力されたデザインルールと露光機スペックは、仮露光パラメータ設定部12に送られ、入力部11に入力された評価パターンは、評価パターン作成部13に送られる。また、入力部11に入力されたPPEばらつき情報のうちシステマティック成分21はリソターゲット設定部15に送られ、ランダム成分22は露光マージン判断部17に送られる。また、入力部11に入力されたデバイススペックは、露光マージン判断部17に送られる。
仮露光パラメータ設定部12は、露光機スペックとデザインルールに基づいて、露光プロセスに用いる露光パラメータを仮設定する(ステップS10)。仮露光パラメータ設定部12は、設定した仮露光パラメータを評価パターン作成部13に入力する。
評価パターン作成部13は、仮露光パラメータを用いて評価パターンにOPCを行うことによって、OPC後の評価パターンを作成する(ステップS20)。具体的には、評価パターン作成部13は、評価パターンに対して寸法のレイアウト依存による寸法ばらつきを抑制するためのOPC補正を行った新たな評価パターンを作成する。評価パターン作成部13は、作成したOPC後の評価パターンをリソターゲット設定部15に入力する。
リソターゲット設定部15は、PPEばらつき情報記憶部14が記憶するPPEばらつき情報のシステマティック成分21を用いてリソターゲットを作成することにより、PPEのパターン依存成分の変動を加味したリソターゲットを設定する(ステップS30)。換言すると、リソターゲット設定部15は、露光処理以外の加工工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、リソターゲットを作成し、これによりリソターゲットを設定する。具体的には、リソターゲット設定部15は、システマティック成分21の変動量に基づいて、評価パターンのリソグラフィ工程でのターゲット寸法を複数作成する。リソターゲット設定部15は、設定したリソターゲットを露光パラメータ調整部16に送る。
ここで、PPEばらつき情報のシステマティック成分21とランダム成分22について説明する。図4は、PPEばらつき情報のシステマティック成分とランダム成分を説明するための図である。図4の(a)と(b)では、横軸が設計データ上でのスペース寸法(図ではSpaceと記載)を示し、縦軸が仕上がりのパターン寸法(図ではCDと記載)を示している。スペース寸法は、隣接するパターン間の距離であり、スペースの大きなパターンが疎なパターン(パターン被覆率の小さなパターン)である。一方、スペース寸法の小さなパターンが密なパターン(パターン被覆率の大きなパターン)である。パターン寸法は、エッチング加工後のパターンの寸法である。
図4の(a)に示すように、スペース寸法の変化に応じてパターン寸法が変動する。具体的には、転写しようとするパターン寸法を固定してこのパターンに隣接するパターンとのスペース寸法を変化させた場合、スペース寸法が大きくなるにしたがって、エッチング加工後のパターン寸法が大きくなる。パターン寸法の変動量(CD変動量)が、PPEばらつき情報のシステマティック成分21である。換言すると、PPEばらつき情報のシステマティック成分21は、例えば近接効果による寸法変動の平均値の範囲(変動範囲)を規定した情報(近接効果に起因する寸法変動量)であり、近接効果のうちのシステマティックな成分である。なお、近接効果による寸法変動範囲を、最小2乗法、ラグランジュ補間法,スプライン補間法などの各種統計学手法を用いて求めてもよい。
また、図4の(b)に示すように、転写しようとするパターン寸法を固定してこのパターンに隣接するパターンとのスペース寸法を変化させた場合、スペース寸法を変化させていくと、スペース寸法の変化に応じたパターン寸法の変動とともに、ランダムにパターン寸法が変動する。このランダムな変動量(ばらつき)がPPEばらつき情報のランダム成分22である。換言すると、ランダム成分22は、スペース寸法の変化とは無関係にランダムにばらつく成分であり、図4(b)のばらつきから図4(a)のばらつきを差し引いたばらつき成分(図4(b)の波形で示される成分)である。
図5は、PPEのばらつきを説明するための図である。図5では、スペース寸法と寸法変動量の関係を示している。図5の横軸が設計データ上でのスペース寸法(図ではSpaceと記載)であり、縦軸が仕上がりの寸法変動量(図ではCD変動量と記載)である。パターンの周囲長などの差異によってPPEのパターン依存性が変動するので、エッチング工程によって、PPEの中心値(中心特性)M1が変動する。図5に示すPPEの変動特性L1は、システマティック成分21に起因する寸法変動であり、PPEの変動特性K1は、システマティック成分21およびランダム成分22に起因する寸法変動である。
本実施の形態では、リソターゲット設定部15が、PPEばらつき情報のシステマティック成分21を用いてリソターゲットを作成しておく。露光パラメータ調整部16は、リソターゲット設定部15が設定したリソターゲットの寸法と露光後のパターン寸法との寸法差が小さくなるよう露光パラメータを調整する(ステップS40)。換言すると、露光パラメータ調整部16は、リソグラフィ工程のターゲット寸法と露光後寸法との寸法差が例えば最小となるように露光パラメータの調整を行う。露光後寸法は、実験により求めてもよいし、シミュレーションによって算出してもよい。露光パラメータ調整部16は、調整した露光パラメータを露光マージン判断部17に入力する。
露光マージン判断部17は、露光パラメータ調整部16が調整した露光パラメータと、PPEばらつき情報記憶部14が記憶するPPEばらつき情報のランダム成分22と、を用いて、露光プロセスにおける露光マージンを算出する。具体的には、露光マージン判断部17は、露光パラメータを調整した後でのパターン寸法およびターゲット寸法と、ランダム成分22とに基づいて、露光量マージンやDOF(焦点深度)マージン(デフォーカスマージン)を計算する(ステップS50)。ランダム成分22を考慮した場合、ランダム成分22に応じた値だけ、パターン寸法(露光パラメータ調整後)の許容範囲を狭くしておく必要がある。したがって、露光マージン判断部17は、パターン寸法の許容範囲からランダム成分22に対応する寸法ばらつきを差し引くことによって、パターン寸法の許容範囲を狭くする。そして、この狭くした許容範囲内に収まるパターン寸法のパターンを形成できるような露光量マージンやDOFマージンを導出する。また、露光マージン判断部17は、パターン寸法の許容値範囲内に収まるパターンを形成できるような露光量マージンやDOFマージンを算出した後、これらの露光量マージンやDOFマージンからランダム成分22に対応する値を差し引いて露光量マージンやDOFマージンを導出してもよい。
また、露光マージン判断部17は、入力部11に入力されたデバイススペックに基づいて、算出した露光マージンが許容範囲内であるか否か(デバイススペックを満足するか否か)を判断する(ステップS60)。露光マージン判断部17は、算出した露光マージンが許容範囲内であれば(ステップS60、OK)、露光パラメータを露光パラメータ調整部16が調整した露光パラメータに決定する(ステップS70)。そして、出力部18は、決定した露光パラメータを外部出力する。
一方、露光マージン判断部17は、算出した露光マージンが許容範囲外であれば(ステップS60、NG)、露光パラメータ調整部16に露光パラメータを再調整させる。これにより、露光パラメータ調整部16は、リソターゲットの寸法と露光後のパターン寸法との寸法差が小さくなるよう露光パラメータを再調整する(ステップS40)。そして、露光マージン判断部17は、露光パラメータ調整部16が再調整した露光パラメータと、PPEばらつき情報記憶部14が記憶するPPEばらつき情報のランダム成分22と、を用いて、露光マージンを算出する(ステップS50)。そして、露光マージン判断部17は、デバイススペックに基づいて、算出した露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断し(ステップS60)、算出した露光マージンが許容範囲内であれば(ステップS60、OK)、露光パラメータを露光パラメータ調整部16が再調整した露光パラメータに決定する(ステップS70)。
露光パラメータ作成装置1は、算出した露光マージンが許容範囲内になるまで、ステップS40〜S60の処理を繰り返し、露光パラメータが決定すると、決定した露光パラメータを出力部18から外部出力する。出力部18は、決定した露光パラメータを液晶モニタなどの表示手段に表示させてもよいし、他の装置に送ってもよい。
露光パラメータは、例えばウエハプロセスの露光処理毎(例えば、レイヤ毎又はマスク毎)に決定される。各露光処理での露光パラメータが決定すると、それぞれの露光パラメータを用いてウエハの露光処理、エッチング加工などが行われる。これにより、露光パラメータ作成装置1が決定した露光パラメータによる露光処理が各レイヤで行われ、半導体デバイスが作製される。
なお、入力部11への評価パターンの入力は、評価パターン作成部13によるOPC後の評価パターンの作成前であれば何れのタイミングで行ってもよい。また、入力部11へのPPEばらつき情報の入力は、リソターゲット設定部15によるリソターゲットの設定前であれば何れのタイミングで行ってもよい。また、入力部11へのデバイススペックの入力は、露光マージン判断部17による露光マージンの算出前であれば何れのタイミングで行ってもよい。
また、図3では、算出した露光マージンが許容範囲外の場合に(ステップS60、NG)、露光パラメータ調整部16が露光パラメータを再調整する場合(ステップS40)について説明したが、仮露光パラメータ設定部12が露光パラメータを仮再設定してもよい。この場合、仮再設定された露光パラメータを用いてステップS20以降の処理が行われる。
また、露光パラメータ作成装置1が行う処理の一部は、他の装置が行ってもよい。例えば、露光パラメータ作成装置1が行う仮露光パラメータの設定処理、OPC後の評価パターンの作成処理、露光マージンが許容範囲内であるか否かの判断処理などを他の装置が行ってもよい。この場合、他の装置によって設定された仮露光パラメータ、他の装置によって作成されたOPC後の評価パターン、他の装置によって判断された露光マージンが許容範囲内であるか否かの結果などを露光パラメータ作成装置1に入力する。
図1で説明した設計データ51,52などの設計データ上のパターン寸法(設計CD分布)、レチクル61A,61Bなどのマスク上のパターン寸法(レチクルCD分布)、露光後のレジストパターン寸法(リソ後CD分布)、エッチング後のパターン寸法(加工後CD分布)は、それぞれスペース寸法に対して異なるCD分布を有している。図6は、各工程でのCD分布を説明するための図である。図6での横軸が設計データ上でのスペース寸法(図ではSpaceと記載)であり、縦軸が仕上がり寸法(図ではCDと記載)である。
図6の最上段には、標準条件での設計CD分布、標準条件でのレチクルCD分布、標準条件でのリソ後CD分布、標準条件での加工後CD分布を図示している。図6では、標準条件での設計CD分布を設計CD分布C1で示し、標準条件でのレチクルCD分布をレチクルCD分布D1で示し、標準条件でのリソ後CD分布をリソ後CD分布E1で示し、標準条件での加工後CD分布を加工後CD分布B11で示している。ここでのレチクルCD分布やリソ後CD分布は、設計CD分布C1に対するずれ量である。
設計CD分布C1は、スペース寸法に関わらず一定である。設計CD分布を有した設計データ51,52にOPCを施した後のレチクルCD分布D1は、設計CD分布C1と異なる。例えば、レチクルCD分布D1は、スペース寸法が小さい場合に、設計CD分布C1から大きくずれる。
エッチングなどの加工を行うことによって、スペース寸法に対するパターン寸法の分布がずれる。したがって、リソ後CD分布と加工でのPPE(PPE CD分布)に起因する寸法変動分布と、を加算することによって、加工後CD分布が得られる。図6の第2段目(グラフG1〜G3)に示すように、標準条件では、リソ後CD分布E1と加工でのPPEに起因する寸法変動分布F1とが加算されることによって、加工後CD分布B11が許容範囲A2内の略中心となっている。
図6の第3段目(グラフG4〜G6)は、例えば、エッチング装置の機体を変更することによって、標準条件から横展・派生品等条件である条件Qに変更した場合を示している。この場合、標準条件から条件Qに変更することによって、加工でのPPEが変化する。図6では、標準条件における寸法変動分布F1が、条件Qで寸法変動分布F2に変化した場合を示している。このため、条件Qでは、リソ後CD分布E1と加工でのPPEに起因する寸法変動分布F2とが加算されることによって、加工後CD分布B12が許容範囲A2から外れる場合がある。
図6の第4段目(グラフG7〜G9)は、例えば、エッチング装置の機体を変更することによって、標準条件から条件Rに変更した場合を示している。条件Rは、横展・派生品等条件である条件Qに変更しつつ、露光パラメータを調整した場合である。この場合、標準条件から条件Rに変更することによって、条件Qと同様に加工でのPPEが変化する。図6では、標準条件における寸法変動分布F1が、条件Rで寸法変動分布F2に変化した場合を示している。また、露光パラメータを調整しているので、リソ後CD分布E1が条件Rでのリソ後CD分布E3に調整される。この露光パラメータの調整は、リソ後CD分布E3と加工でのPPEに起因する寸法変動分布F2とが加算された場合に、加工後CD分布B13が許容範囲A2内の略中心となるよう行われる。これにより、条件Rで露光やエッチングを行った場合に、標準条件での加工後CD分布B11と同様のパターン寸法の分布を有した加工後CD分布B13を得ることができる。
図7は、リソターゲットの寸法を説明するための図である。図7では、スペース寸法と寸法の関係を示している。図7の横軸がスペース寸法(図ではSpaceと記載)であり、縦軸が寸法(図ではCDと記載)である。寸法特性N1は、仮露光パラメータで露光した場合のリソ後寸法である。寸法特性P1は、システマティック成分21に起因した寸法変動量を加味したリソターゲットの寸法特性である。このように、パターンの周囲長などの変動によってPPEのパターン依存性が変動するので、リソターゲットは、システマティック成分21に起因する量だけ寸法変動の差を有することとなる。このため、本実施の形態では、露光パラメータ調整部16が、リソターゲットの寸法と露光後のパターン寸法との寸法差が小さくなるよう露光パラメータを調整している。これにより、寸法特性P1は、寸法変動量の小さなリソターゲットの寸法特性O1になる。
つぎに、露光条件の調整と露光マージンの関係について説明する。図8は、露光条件を調整しない場合の露光マージンを説明するための図である。図8の(a)、(b)では、横軸が露光ドーズを示し、縦軸がフォーカスオフセットを示している。(a)が標準条件の場合(図6の標準条件)の露光マージンを示す図であり、(b)が露光条件を調整しない場合(図6の条件Q)の露光マージンを示す図である。
特性H1,H2および特性I1,I2は、露光ドーズとフォーカスオフセットの関係を示している。特性H1,H2および特性I1,I2は、それぞれ2本の線で示されており、この2本線で挟まれた領域が、許容範囲寸法のパターンを形成しうる露光ドーズとフォーカスオフセットの許容範囲を示している。特性H1,H2が、密なパターンの場合の特性であり、特性I1,I2が疎なパターンの場合の特性である。パターン密度を密から疎に変化させると、特性H1から特性I1に変化し、特性H2から特性I2に変化する。
(a)の標準条件では、特性H1と特性I1との両方に囲まれた領域のうち、所定値以上の確率で特性H1,I1を満たす領域が楕円形で示したフォーカスマージン領域J1である。同様に、(b)の露光条件を調整しない場合では、特性H2と特性I2との両方に囲まれた領域のうち、所定値以上の確率で特性H2,I2を満たす領域が楕円形で示したフォーカスマージン領域J2である。標準条件では、露光マージン領域J1が大きいのに対し、加工によってPPEが変化した場合に、露光条件を調整しないと露光マージン領域J2が小さくなる。
図9は、露光パラメータ作成装置のハードウェア構成を示す図である。露光パラメータ作成装置1は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。露光パラメータ作成装置1では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、露光パラメータの設定や調整を行うコンピュータプログラムである露光パラメータ作成プログラム97を用いて露光パラメータの作成を行う。表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、デザインルール、露光機スペック、評価パターン、PPEばらつき情報、デバイススペック、仮露光パラメータ、OPC後の評価パターン、露光マージン、露光パラメータなどを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される指示情報(露光パラメータの作成に必要な情報等)を入力する。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
露光パラメータ作成プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。CPU91はRAM93内にロードされた露光パラメータ作成プログラム97を実行する。具体的には、露光パラメータ作成装置1では、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内から露光パラメータ作成プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
なお、本実施の形態では、露光パラメータ作成装置1がPPEばらつき情報記憶部14を有する場合について説明したが、露光パラメータ作成装置1はPPEばらつき情報記憶部14を有していなくてもよい。露光パラメータ作成装置1がPPEばらつき情報記憶部14を有していない構成の場合、入力部11から入力されたPPEばらつき情報を、リソターゲット設定部15や露光マージン判断部17で記憶しておく。
また、本実施の形態では、露光工程以外の加工工程がエッチングである場合について説明したが、露光工程外の加工工程は、成膜工程、CMP(Chemical Mechanical Polishing)工程等であってもよい。また、露光工程以外の加工工程は、エッチング、成膜工程、CMP等を組み合わせた工程であってもよい。露光工程外の加工工程が成膜工程やCMP工程の場合、PPEばらつき情報は、成膜工程やCMP工程で発生する近接効果の寸法変動量である。
このように実施の形態によれば、PPEばらつき情報のシステマティック成分21を用いてリソターゲットを設定するとともに露光パラメータを調整し、PPEばらつき情報のランダム成分22を用いて露光マージンを算出しているので、適切な露光パラメータを容易に作成できる。また、露光パラメータの再調整時には、OPCを行う必要がなくなるので露光パラメータを容易に調整できる。また、PPEばらつき情報に基づいてリソターゲットを設定し、その後、露光パラメータを調整しているので、短時間で容易に露光パラメータを調整できる。したがって、半導体基板上に形成されるパターンの寸法ばらつきを容易に低減させることができる。
1 露光パラメータ作成装置、12 仮露光パラメータ設定部、13 評価パターン作成部、14 PPEばらつき情報記憶部、15 リソターゲット設定部、16 露光パラメータ調整部、17 露光マージン判断部、21 システマティック成分、22 ランダム成分、51,52 設計データ、53 エッチングデータ、54 デポデータ、62 露光機、63A,63B 加工機、97 露光パラメータ作成プログラム

Claims (5)

  1. 半導体基板にパターンを形成する際の露光処理以外の加工工程を含むプロセス工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、前記パターンを形成するためのレジストへ形成する露光後の目標パターンを設定する目標パターン設定ステップと、
    前記目標パターンの寸法と露光した後のパターン寸法との差分が許容範囲内になるよう前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータを調整する露光パラメータ調整ステップと、
    前記露光パラメータを用いて前記パターンの露光マージンの算出を行う露光マージン算出ステップと、
    前記露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記露光マージンが許容範囲内であると判断した場合に、調整した前記露光パラメータを前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータに決定する露光パラメータ決定ステップと、
    決定した前記露光パラメータを用いて前記半導体基板への露光処理を行うことによって、前記半導体基板にパターンを形成するパターン形成ステップと、
    を含み、
    前記目標パターン設定ステップは、前記プロセス近接効果のうち、システマティック成分を用いて前記目標パターンを設定し、
    前記露光マージン算出ステップは、前記プロセス近接効果のばらつきのうち、ランダムにばらつくランダム成分を用いて前記露光マージンの算出を行うことを特徴とする半導体装置製造方法。
  2. 前記判断ステップで、前記露光マージンが許容範囲内でないと判断した場合に、前記露光パラメータ調整ステップに戻って前記露光パラメータを再調整し、その後、前記判断ステップと、前記露光パラメータ決定ステップと、を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置製造方法。
  3. 前記システマティック成分は、パターン間スペースの寸法に応じて変化する仕上がりパターン寸法の近接効果に起因する変動量であり、
    前記目標パターンを設定する際には、前記半導体基板に形成するパターンが所望の寸法となるよう前記システマティック成分に基づいてマスクデータを設定し、このマスクデータに対応する目標パターンを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置製造方法。
  4. 前記ランダム成分は、パターン間スペースの寸法とは無関係にばらつく仕上がりパターン寸法の近接効果に起因する変動量であり、
    前記露光マージンの算出を行う際には、前記パターン寸法の許容範囲から前記ランダム成分に対応する寸法ばらつきを差し引くことによって狭くした許容範囲内に前記パターンのパターン寸法が収まるよう前記露光マージンの算出を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置製造方法。
  5. 半導体基板にパターンを形成する際の露光処理以外の加工工程を含むプロセス工程で生じるプロセス近接効果の変動を補正することによって、前記パターンを形成するためのレジストへ形成する露光後の目標パターンを設定する目標パターン設定ステップと、
    前記目標パターンの寸法と露光した後のパターン寸法との差分が許容範囲内になるよう前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータを調整する露光パラメータ調整ステップと、
    前記露光パラメータを用いて前記パターンの露光マージンの算出を行う露光マージン算出ステップと、
    前記露光マージンが許容範囲内であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記露光マージンが許容範囲内であると判断した場合に、調整した前記露光パラメータを前記半導体基板への露光処理で用いる露光パラメータに決定する露光パラメータ決定ステップと、
    を含み、
    前記目標パターン設定ステップは、前記プロセス近接効果のうち、システマティック成分を用いて前記目標パターンを設定し、
    前記露光マージン算出ステップは、前記プロセス近接効果のばらつきのうち、ランダムにばらつくランダム成分を用いて前記露光マージン算出する露光パラメータ作成方法をコンピュータに実行させる露光パラメータ作成プログラム。
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