JP2010195223A - 自動二輪車のエンジン懸架構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車10に、車体フレーム11に懸架されるエンジン12と、車体フレーム11の一部を構成し車両の幅方向前部に、2本垂下するように設けられているダウンフレーム18L、18Rと、このダウンフレーム18L、18Rとエンジン12に形成されるハンガ部55の間を連結しエンジン12を車体フレーム11にマウントするマウントプレート44と、が備えられている。マウントプレート44は、ハンガ部55の側に開放される断面コ字状を呈し、2本のダウンフレーム18L、18Rの間に挟持されるように取り付けられるとともに、マウントプレートの側面114L、114Rは、クロスメンバ88によって掛け渡されている。
【選択図】図4
Description
2本のダウンフレームは、マウントプレートによって連結されているので、エンジンを懸架する場合に、ダウンフレームの曲げ剛性および捩れ剛性を高めることができる。
乗員シート71は、シートレール19L、19Rによって支持され、これらの左右のシートレール19L、19Rに、乗員が走行中などにつかむことができるリヤグリップ41が取り付けられ、シートレール19L、19Rの一部およびリヤグリップ41の一部を覆うリヤカバー部材42が備えられている。
なお、本実施例において、車体フレームの構成部材としてのダウンフレーム18L、18Rは、円断面を呈する管部材(チューブ)を利用した。管部材は、例えば、楕円断面、矩形断面であっても良く、所定の剛性が確保される形状であれば断面形状に限定されない。また、中実部材であっても良いものとする。中実部材の断面形状は、円形、楕円、矩形などを含む任意の形状で良いものとする。
なお、シリンダの軸線47方向は、略垂直方向であっても良い。
図2〜図5を参照して、エンジン12は、このエンジン12に設けたハンガ部55で車体フレームに取り付けられている。
ハンガ部55は、エンジン12の前部に設けられている前ハンガ部71とエンジン12の後部に設けられている後ハンガ部72とからなる。
エンジン12の後部に設けられている後ハンガ部72は、後部ハンガ締結部材79を介してピボットプレート23L、23Rに懸架されている。
クロスメンバ88を渡すことで、マウントプレート44の形状を小型化することやその板厚を減らしてマウントプレート全体としての軽量化を図ることも可能になる。
そして、マウントプレート締結部材76の構成部材としてのマウントボルト81を、右カラー部材112R、管部材87および左カラー部材112Lとこの順に挿通させ、左カラー部材112Lの側からマウントプレート締結部材76の構成部材としてのマウントナット82で止めることで、ダウンフレーム18L、18Rにマウントプレート44を取り付ける。
なお、前ハンガ部71は、上下2箇所に設けられているが、上下は互いに同様な構造であり説明を省略する。
前ハンガ部71に、エンジン懸架用の穴125が開けられ、前ハンガ部71の外側面71uに、コ字部114に設けた側壁85L、85Rの内側面114L、114Rを当て、側壁85L、85Rに開けた穴部126、126にエンジンハンガ締結部材75のハンガボルト77を差し込んで、他方の側でハンガナット78により固定する。
なお、下側に設けた前ハンガ部71は、上側に設けた前ハンガ部71と同様な構成および作用を有しており、説明を省略する。
エンジン12の前面を構成するシリンダヘッドの前面121に設けた排気ポート122に、排気管65が接続され、この排気管65は、前方に延出された後、後方に屈曲するように形成されるとともに、2本のダウンフレーム18L、18Rの間を通過するように配置されている。
特に、吸気装置51をエンジン12の後方に配置する車両の場合、車両前面視にて排気ポート135を2本のダウンフレーム18L、18Rの間に形成することにより、車両上面視にてエンジンを中心に吸気装置と排気ポートを直線上に配置できるため、エンジン出力を向上させることができる。
図6において、2本のダウンフレーム18L、18Rは、マウントプレート44によって連結され、このマウントプレート44にエンジン(図2の符号12)が懸架されている。2本のダウンフレーム18L、18Rは、マウントプレート44によって連結されているので、エンジン12を懸架する場合において、ダウンフレーム18L、18Rの曲げ剛性および捩れ剛性を高めることができる。
クロスメンバ88の前部に、凹部133が形成されているので、クロスメンバ88を排気管65の近傍に配置する場合であっても、排気管65の取り回し自由度に影響を与え難くすることができる。
左右の側壁部85L、85Rの間に、1本のクロスメンバ88Lのみ渡したので、マウントプレート44の剛性の低下を抑えながらマウントプレート44の重量の増加を抑えることが可能になる。
Claims (5)
- 車体フレームと、この車体フレームに懸架されるエンジンと、前記車体フレームの一部を構成しこの車体フレームの前部に上下に延びているダウンフレームと、このダウンフレームと前記エンジンに形成されるハンガ部の間を連結し前記エンジンを前記車体フレームにマウントするマウントプレートと、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、
前記ダウンフレームは、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、
前記マウントプレートは、前記ハンガ部の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、前記2本のダウンフレームの間に挟持されるように取り付けられるとともに、前記マウントプレートの前記左右両側面を、クロスメンバによって掛け渡したことを特徴とする自動二輪車のエンジン懸架構造。 - 前記ダウンフレームと前記マウントプレートの間に、前記ダウンフレームと前記マウントプレートの間を締結するとともに、前記ダウンフレーム、前記マウントプレートおよび前記クロスメンバを貫通して、前記2本のダウンフレームの外側両端部の間で締結するマウントプレート締結部材が備えられ、
前記マウントプレートと前記ハンガ部の間に、前記マウントプレートで前記ハンガ部を挟持した状態で、前記マウントプレートの外側両端部から締結するエンジンハンガ締結部材が備えられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。 - 前記クロスメンバの前部に、前記エンジンから延びている排気管との干渉を避ける凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
- 前記クロスメンバは、前記2本のダウンフレームの間で前記マウントプレートの左右両側面から車幅方向外方側に延出し、前記ダウンフレームに当接するように形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
- 前記マウントプレートを構成する車両前方に臨む前壁部に、開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
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