JP5550922B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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本発明は、エンジンにクッションユニットの一端が取付けられている鞍乗り型車両に関する。
エンジンのクランクケースに、クッションユニットの一端が取付けられている鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1の図3において、エンジンE(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)にクランクケース10が設けられ、このクランクケース10の後上部から後方へステー65が延ばされ、このステー65がセンターフレーム33に取付けられている。エンジンEは、車体フレームとしてのセンターフレーム33に取付けられている。
エンジンEから延びているステー65の後部に、延伸部65aが付設され、この延伸部65aに2本のボルト66、67でクッション取付ステー43が締結されている。このクッションユニット取付ステー43は、車両後上方に延設され、クッションユニット取付ステー43の後端に、クッションユニット51の上端が連結されている。
すなわち、クッションユニット51の上端は、センターフレーム33の後方で、クッションユニット取付ステー43を介してエンジンEに取付けられ、このエンジンEは、車体フレームに取付けられている。クッションユニット51に加わった力はクッションユニット取付ステー43へ伝達され、このクッションユニット取付ステー43に加わった力はエンジンEに伝達される。
しかしながら、特許文献1のクッションユニット取付ステー43は、車体フレームとは別に設けられている部品であり、エンジンEを車体フレームへ締結する前に、予めクッションユニット取付ステー43をエンジンEに取付ける必要があった。このため、組付に手間がかかる等クッションユニット51の組付作業に改良の余地があった。さらに、エンジンのクランクケースに大きな力が加わるので、クランクケースの剛性を高める必要があった。クランクケースの剛性を高めるためには、その肉厚を厚くする必要があり、軽量化の点で改良の余地があった。
特開2006−347472号公報
本発明は、エンジンへのクッションユニットの組付作業を容易にすることができ、併せて、軽量化を図ることができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームにヘッドパイプとこのヘッドパイプから後方へ延設されるメインフレームとこのメインフレームの後部に接続されるとともに一部が車両高さ方向に延設される左右一対のセンターフレームとが設けられ、これらの左右一対のセンターフレームに後輪を揺動可能に支持するスイングアームが取付けられ、このスイングアームと車体フレームの間にクッションユニットが設けられ、車体フレームに複数のエンジンハンガが設けられ、これらの複数のエンジンハンガにエンジンが締結されている鞍乗り型車両において、左右一対のセンターフレームの間にクロスメンバが設けられ、このクロスメンバの後部にクッションユニットの上端が取付けられるクッション上部取付ステーが接合され、クッション上部取付ステーは、下側に開放されている断面コ字状の板部材であり、コ字状部の左右壁の間に、クッションユニットの上端が取付けられ、クロスメンバの前部で、且つ、クッション上部取付ステーのコ字状部と車幅方向で重なる位置に、エンジンの後上部に締結されるサブハンガのエンジン締結部が接合されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、クッション上部取付ステーの車両長手方向中心とクロスメンバの長手方向中心とサブハンガの車両長手方向中心とは、車両側面視で、同一直線上に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、サブハンガに設けられているエンジン締結部は、エンジンに設けられているサブハンガ締結ボス部に車幅方向外側から接することができるように板状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、複数のエンジンハンガのうちの1つは、メインフレームの下部に設けられているメインフレーム下部ハンガであり、サブハンガは、メインフレーム下部ハンガの後方に隣接する位置まで前方に延出され、エンジンの後上部に、メインフレーム下部ハンガに締結されるメインフレーム締結ボス部と、サブハンガに締結されるサブハンガ締結ボス部と、が連続して形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、クッションユニットは、車幅方向の片側にオフセットして配置され、サブハンガは、車幅方向外側に開放した断面コ字状の板部材であり、この断面コ字状板部材の後部及び開放端部をクロスフレーム及びセンタフレームへ溶接し、クッション上部取付ステーは、上方に向け凸状部を有する板部材が、その前部及び車幅方向外側をクロスフレーム及びセンタフレームへ溶接して設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、クロスメンバを挟んで前部にサブハンガが接合され、後部にクッションユニット取付ステーが接合されているので、このサブハンガにエンジンを締結するだけで、車体フレームにエンジンを締結することが可能になる。この場合に、エンジンにクッション取付ステーを取付ける作業を行うことなく、エンジンをサブハンガに取付けることができるようになるので、エンジンの組付を容易に行うことが可能になる。
加えて、クロスメンバに、予めサブハンガが設けられており、このサブハンガは車体フレームに固定されているので、エンジンとサブハンガの間の締結部は1箇所で済むことになる。締結部が1箇所であれば、締結に係る工数を減らすことができると共に締結部を小さくすることが可能になる。
さらに、クッション取付ステーは、クロスメンバにも取付けられているので、クッションユニットに加わった力は、一旦、クロスメンバで受け、その力の一部をクランクケースで受けることになる。クロスメンバとクランクケースの双方の部材で受けるようにしたので、クランクケースの剛性を従来よりも低くすることができる。必要なクランクケースの剛性が低くなれば、その肉厚を薄くすることができ、軽量化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、クッション上部取付ステーの中心とクロスメンバの長手方向中心とサブハンガの中心とは、車両側面視で、同一直線上に配置されているので、これらが同一直線状に配置されていないときに較べて、クッション上部取付ステーに入力される荷重をクロスメンバを介してサブハンガ及びエンジンクロスメンバへ効率良く伝達することができる。
請求項3に係る発明では、サブハンガが設けられているエンジン締結部は、エンジンのサブハンガ締結ボス部に車幅方向外側から接することができるように板状に形成されている。板状に形成されていれば、エンジン締結部を外側から締付け、サブハンガを若干量だけ撓ませることができる。車体フレームに若干の寸法誤差が生じても、エンジン締結部を外側から締付け、サブハンガを若干量だけ撓ませることにより、車体フレームの寸法誤差を吸収させつつエンジンを車体フレームへ組付けることが可能になる。したがって、例えば、サブハンガのエンジン締結部が、エンジンのサブハンガ締結ボス部に車幅方向両側から接するように形成されているときに較べて、エンジンの車体フレームへの組付作業性を高めることが可能になる。
請求項4に係る発明では、メインフレーム締結ボス部にサブハンガ締結ボス部が連続して形成されている。エンジンに従来から設けられている高い剛性を有するエンジンハンガ用ボス部にサブハンガをあわせて締結することができるようになるので、サブハンガ締結用ボスを小型にすることができる。
請求項5に係る発明では、車幅方向片側にオフセット配置されているクッションユニットを有する鞍乗り型車両において、サブハンガを断面コ字状板部材とし、クッション上部取付ステーを上方に向け凸状部を有する板部材とし、周辺のフレームへ溶接するという構造にした。コ字状板部材にすることにより、断面係数などの剛性をかせぐことができる。また、凸状部を有する部材とすることで、断面係数などの剛性をかせぐことができる。したがって、簡便な構成でありながら必要な剛性を容易に確保することが可能になる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の車体構造を説明する分解斜視図である。 本発明に係る自動二輪車の車体中央部の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の車体中央部の右側面図である。 本発明に係る自動二輪車の車体構造を説明する平面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部平面図である。 実施例及び比較例に係る自動二輪車の作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されているように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部を構成するヘッドパイプ12に設けられ前輪13を転舵可能に支持するフロントフォーク15と、車体フレーム11の後部に設けられるピボット軸17と、このピボット軸17から後方へ延びているスイングアーム18と、このスイングアーム18の後端部に取付けられる後輪21と、車体フレーム11に懸架される駆動源としてのエンジン22と、車体フレーム11の後部から後方へ延びているシートレール23と、このシートレール23に支持されると共に前輪13と後輪21の間に配置され乗員が着座する着座シート24と、を備える。着座シート24に乗員が跨って乗車するため、この種の車両は鞍乗り型車両と呼ばれる。
駆動源としてのエンジン22は、クランクケース27と、このクランクケース27から車両斜め上方に延びているシリンダ部28と、このシリンダ部28の上方に配置される吸気系部材29と、シリンダ部28の下方に延びておりカタライザ31、排気管32及び消音器33を含む排気系部材34と、シリンダ部28の前方に配置されるラジエータユニット35とを備えている。
次に車体フレームの構成部材等について説明する。
図2に示されているように、車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12の上部から斜め後方へ延設される左右のメインフレーム37L、37Rと、これらの左右のメインフレーム37L、37Rの後部に接続されるとともに一部が車両高さ方向に延設される左右一対のセンターフレーム38L、38Rと、これらの左右一対のセンターフレーム38L、38Rの間に渡される第1クロスメンバ41及び第2クロスメンバ42と、左右のセンターフレーム38L、38Rに取付けられているピボットプレート43L、43Rと、ヘッドパイプ12の下部から下方へ延設される左右のダウンフレーム44L、44Rと、左メインフレーム37Lと左ダウンフレーム44Lの間に渡される第1左サブフレーム45L及び第2左サブフレーム46Lと、右メインフレーム37L、37Rと右ダウンフレーム44Rの間に渡される第1右サブフレーム45R及び第2右サブフレーム46Rと、から構成されている。
クロスメンバとしての第1クロスメンバ41は、センターフレーム38L、38Rの上部に設けられ、第2クロスメンバ42は、センターフレーム38L、38Rの下端部に設けられている。この第2クロスメンバ42と第1クロスメンバ41の間で、センターフレーム38L、38Rが高さ方向に延設される位置で、センターフレーム38L、38Rに、ピボットプレート43L、43Rが取付けられている。
以下、エンジンを車体フレームに保持する役割をもつエンジンハンガについて説明する。
左右の第1エンジンハンガ51L、51Rは、各々、円柱状を呈し、左右のダウンフレーム44L、44Rの下端に接合されている部材であり、第1エンジンハンガ51L、51Rの内側でエンジンとの間に第1カラー部材61、61が配置されている。また、第1エンジンハンガ51L、51Rに、これらの第1エンジンハンガ51L、51R及び第1カラー部材61、61を貫通しエンジンを車体フレームに懸架する第1ハンガボルト65及びナット66が設けられている。
左右の第2エンジンハンガ52L、52Rは、各々、円柱状を呈する部材であり、左右のメインフレーム37L、37Rの後端に接合されている。第2エンジンハンガ52L、52Rに、これらの第2エンジンハンガ52L、52Rを貫通しエンジンを車体フレームに懸架する第2ハンガボルト67及びナット68が設けられている。
第3エンジンハンガ53L、53R(図手前側の符号53Lのみ示す。)は、左右のセンタフレーム38L、38Rから延ばされている板状部材であり、これらの左右の第3エンジンハンガ53L、53Rに、これらの左右の第3エンジンハンガ53L、53Rを貫通しエンジンを車体フレームに懸架する第3ハンガボルト69及びナット70が設けられている。第4エンジンハンガ54は、第2クロスメンバ42から延ばされている板状部材である。
この他、第1クロスメンバ41から車両前方に延ばされエンジン22を車体フレーム11に懸架するサブハンガ73が設けられ、第1クロスメンバ41から車両後方に延ばされリヤクッション74の上端が取付けられるリヤクッション上部取付ステー75が設けられている。
すなわち、車体フレーム11に第1エンジンハンガ51〜第4エンジンハンガ54からなる複数のエンジンハンガ50が設けられ、これらの複数のエンジンハンガ50にエンジンを締結可能にした。
左右一対のセンターフレーム38L、38Rに備えられている左右のピボットプレート43L、43Rは、後輪を揺動可能に支持するスイングアーム18を取付ける部材であり、これらの左右のピボットプレート43L、43Rの間にスイングアーム18を配置し、このスイングアーム18及び左右のピボットプレート43L、43Rを貫通するピボット軸としてのスイングアームボルト77が設けられている。スイングアーム18と車体フレーム11の間にリヤクッション74が設けられている。
図3及び図4に示されているように、エンジン22のシリンダ部28は、第1エンジンハンガ51L、51Rによって支持され、エンジンのクランクケース27の上部は、第2エンジンハンガ52L、52R及び第3エンジンハンガ53L、53Rによって支持され、エンジンのクランクケース27の後部は、第4エンジンハンガ54によって支持されている。
なお、左のセンタフレーム38Lに左のステップブラケット81Lが取付けられ、この左のステップブラケット81Lの前部に運転者用ステップ82Lが取付けられ、この運転者用ステップ82Lの近傍にチェンジペダル83が設けられ、左のステップブラケット81Lの後部に同乗者用ステップ84Lが取付けられている。スイングアーム18の上方に駆動用チェーン85を覆うチェーンカバー86が設けられている。
次に、クッションユニットの上端を支持する構造について説明する。
複数のエンジンハンガ50のうちの1つのエンジンハンガは、メインフレーム37L、37Rの下部に設けられているメインフレーム下部ハンガとしての第2エンジンハンガ52L、52Rであり、第1クロスメンバ41から前方に延びているサブハンガ73は、第2エンジンハンガ52L、52Rの後方に隣接する位置まで前方に延出され、エンジン22の後上部に、第2エンジンハンガ52L、52Rに締結されるメインフレーム締結ボス部91と、サブハンガ73に締結されるサブハンガ締結ボス部92と、が連続して形成されている。
サブハンガ73を第2エンジンハンガ52Rに近接配置すると共に、メインフレーム締結ボス部91とサブハンガ締結ボス部92とを連続して形成し、エンジン22に従来から設けられている高い剛性を有するエンジンハンガ用ボス部にサブハンガ73を併せて締結するようにした。したがって、サブハンガ締結用ボス92を小型にすることができる。
なお、車両を右側方から見たときに、スイングアームの構成要素としての右アーム96の形状は、への字に形成されるへの字状アーム97となっており、左アーム95の形状とは異なる形状を有する。
右のセンタフレーム38Rに右のステップブラケット81Rが取付けられ、この右のステップブラケット81Rの前部に運転者用ステップ82Rが取付けられ、この運転者用ステップ82Rの近傍にブレーキペダル87が設けられ、右のステップブラケット81Rの後部に同乗者用ステップ84Rが取付けられている。
図5に示されているように、左右一対のセンターフレーム38L、38Rの間に、第1クロスメンバ41が設けられ、この第1クロスメンバ41の後部にリヤクッション74の上端が取付けられるリヤクッション上部取付ステー75(クッション上部取付ステー75)が接合され、クロスメンバとしての第1クロスメンバ41の前部で、且つ、クッション上部取付ステー75と隣接した位置に、エンジン22の後上部に締結されるサブハンガ73が接合されている。
クッションユニット74は、車幅方向中心から右側にオフセットして配置されている。
クッションユニット74の上端は、ボルト104a及びナット104bでリヤクッション上部取付ステー75に取付けられ、クッションユニット74の下端は、締結部材としての支持軸138を介してスイングアーム18に設けられているスイングアーム支持部136に取付けられている。
なお、本実施例では、クッションユニット74を車幅方向中心から右側にオフセットしたが、クッションユニット74を車幅方向中心から左側にオフセットして配置することは差し支えない。
スイングアーム18の右側を構成するへの字状アーム97の上方で、クッションユニット74よりも車両幅方向内側に、ブレーキキャリパ105とブレーキマスタシリンダ106とを接続するブレーキホース107が延びている。
このブレーキホース107は、への字状アーム97の上方で、リヤクッション74よりも車両幅方向内側に延びているものである。
ブレーキホース107は、への字状アーム97の上方に延びている。このため、下方からの泥等の異物はへの字状アーム97に当たり、ブレーキホース107に当たり難くなる。加えて、ブレーキホース107は、リヤクッションユニット74よりも車両幅方向内側に配置されている。このため、車両外側からの泥等の異物はリヤクッションユニット74に当たり、ブレーキホース107に当たり難くなる。車両下方からの異物はへの字状アーム97により防御され、車両外側からの異物はリヤクッションユニット74により防御されるので、ブレーキホース107を泥はね等の異物から保護することができる。
次に、クッションユニットの上端にかかる荷重を車体フレームで支持すると共にエンジンで支持する構造について説明する。
図6に示されているように、エンジン22のメインフレーム締結ボス部91の座部にスペーサーとしての第2カラー部材62が配置され、この第2カラー部材62の外側にメインフレーム下部ハンガ52Rが配置され、エンジン側のメインフレーム締結ボス部91が
第2ハンガボルト67及び第2ハンガナット68とによりメインフレーム下部ハンガ52Rへ締結されている。
右のセンタフレーム38Rから車両幅方向内側に第1クロスメンバ41が延ばされている。この第1クロスメンバ41から車両前方にサブハンガ73が延ばされ、車両後方にクッション上部取付ステー75が延ばされている。クッション上部取付ステー75は、下側に開放されている断面コ字状の板部材であり、コ字状部材の左右壁103L、103Rの間にクッションユニット74の上端をセットし、右壁103R、クッションユニット74の上端、左壁103Lにボルト104aを貫通させ、ナット104bで締結させることで、クッションユニット74をクッションユニット上部取付ステー75に取付けた。
サブハンガ73は、車幅方向外側に開放した断面コ字状の板部材であり、サブハンガ73の後部101及び開放端部102が、各々、第1クロスメンバ41及びセンタフレーム38Rへ溶接されている。サブハンガ73に設けられているエンジン締結部111は、エンジン22に設けられているサブハンガ締結ボス部113に車幅方向外側から接することができるように板状に形成されている。詳細には、エンジン締結部111は、サブハンガ用カラー部材114を介してサブハンガ締結ボス部113に固着される。
エンジン締結部111は、板状に形成され車幅方向外側から当接可能にしたので、車体フレーム11に若干の寸法誤差が生じた場合であっても、エンジン締結部111を外側から締付け、サブハンガ73を若干量だけ撓ませることにより、車体フレーム11の寸法誤差を吸収させつつエンジン22を車体フレーム11へ組付けることが可能になる。
したがって、例えば、サブハンガのエンジン締結部が111、エンジンのサブハンガ締結ボス部113に車幅方向両側から接するように形成されている場合に較べて、一方向から接しているので、エンジンの車体フレームへの組付作業性を高めることが可能になる。
クッション上部取付ステー75は、上方に向け凸状部116を有する板部材であり、クッション上部取付ステー75の前部117及び車幅方向外側118が、各々、第1クロスメンバ41及びセンタフレーム38Rへ溶接されている。
クッションユニット74に力が加わったとき、この力はクッション上部取付ステー75に伝達され、第1クロスメンバ41及び右のセンターフレーム38Rに伝達され、車両幅方向に重なるように、且つ、第1クロスメンバ41を挟んで車両前方側に配置されているサブハンガ73に伝達され、サブハンガボルト121によって締結されているサブハンガ締結ボス部113に伝達される。第1クロスメンバ41の前部にサブハンガ73を固着し、第1クロスメンバ41の後部にクッションユニット上部取付ステー75を固着し、且つ、サブハンガ73とクッションユニット上部取付ステー75とは車幅方向で重なる位置に配置されているので、クッションユニット74に加わった力の経路を短く抑えることができ、力は効率良くエンジン22へ伝達される。
また、車幅方向片側(右側)にオフセット配置されているクッションユニット74を有する鞍乗り型車両において、サブハンガ73を断面コ字状の板部材とし、クッション上部取付ステー75を上方に向け凸状部116を有する板部材とし、周辺の車体フレーム11へ溶接する構造にした。かかる構成であれば、簡便な構成でありながら必要な剛性を容易に確保することが可能になる。
図4に戻って、クッション上部取付ステー75の車両長手方向中心と第1クロスメンバ41の車幅方向中心とサブハンガ73の車両長手方向中心とは、車両側面視で、同一直線123上に配置されている。
クッション上部取付ステー75の中心と第1クロスメンバ41の長手方向中心とサブハンガ73の中心とは、車両側面視で、同一直線123上に配置されているので、これらが同一直線状に配置されていない場合に較べると、クッション上部取付ステー75に入力される力を第1クロスメンバ41を介してサブハンガ73及びエンジン22へ効率良く伝えることができる。
以上に述べた自動二輪車の作用を次に述べる。
図7(a)、図7(b)は、いずれも、クッションユニットとエンジンの間にクッションユニット取付ステーが設けられている鞍乗り型車両であり、組立作業の容易性及び必要な締結部材の数等について説明する。
図7(a)に実施例が示されており、左右一対のセンターフレーム38L、38R(図手前側の符号37Lのみ示す。)の間に第1クロスメンバ41(クロスメンバ41)が設けられ、このクロスメンバ41の後部にクッション上部取付ステー75が設けられ、クロスメンバ41の前部でクッション上部取付ステー75と隣接した位置にサブハンガ73が接合されているので、クッションユニット74に加わった力はエンジン22にも伝達される。
クロスメンバ41の前部にサブハンガ73が接合されているので、このサブハンガ73にエンジン22を締結するだけで、車体フレーム11にエンジン22を締結することができる。
図7(b)に比較例が示されており、車体フレーム11Bにエンジン22Bを締結する際に、エンジン22Bにクッション取付ステー75Bを取付けた後、このクッション取付ステー75Bが装着されているエンジン22Bを車体フレーム11Bに取付ける必要があった。加えて、クッション取付ステー75Bとエンジン22Bの間は、クッション取付ステー75Bの回り止め防止のため、2つの締結部125、126が必要であった。
図7(a)において、クロスメンバ41の前部にサブハンガ73が接合されているので、このサブハンガ73に設けた1つの締結部としてのサブハンガボルト121及びナット122によりエンジン22をサブハンガ73へ締結することで、車体フレーム11にエンジン22を締結することが可能になる。このため、図7(b)のように、クッション取付ステー75Bを取付ける必要がなく、エンジン22Bを車体フレーム11Bに取付けるだけで済ますことができるので、エンジン22Bの組付を容易に行うことが可能になる。
さらに、クロスメンバ41に予めサブハンガ73が設けられており、このサブハンガ73は車体フレーム11に固定されている。エンジン22とサブハンガ73の間の締結部はサブハンガボルト121及びナット122である。すなわち、締結部は1箇所で済ませることができるので、締結部を小型にすることが可能になる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗り型3輪車(3輪バギー)や鞍乗り型4輪車(4輪バギー)にも適用可能であり、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
請求項1では、クッション上部取付ステーの車両長手方向中心とクロスメンバの車幅方向中心とサブハンガの車両長手方向中心とが、車両側面視で、同一直線上に配置されていようにすることは差し支えない。
請求項2では、サブハンガに設けられているエンジン締結部は、エンジンに設けられているサブハンガ締結ボス部に車幅方向外側及び内側から接するように構成することは差し支えない。
本発明は、クッションユニットに加わった力の一部をエンジンで支持するようにした自動二輪車に好適である。
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、18…スイングアーム、21…後輪、22…エンジン、37L、37R…メインフレーム、38L、38R…センターフレーム、41…クロスメンバ(第1クロスメンバ)、50…エンジンハンガ、52L、52R…メインフレーム下部ハンガ(第2エンジンハンガ)、73…サブハンガ、74…クッションユニット、75…クッション上部取付ステー、91…メインフレーム締結ボス部、92…サブハンガ締結ボス部、101…サブハンガの後部、102…サブハンガの開放端部、111…エンジン締結部。

Claims (5)

  1. 車体フレーム(11)にヘッドパイプ(12)とこのヘッドパイプ(12)から後方へ延設されるメインフレーム(37L、37R)とこのメインフレーム(37L、37R)の後部に接続されるとともに一部が車両高さ方向に延設される左右一対のセンターフレーム(38L、38R)とが設けられ、これらの左右一対のセンターフレーム(38L、38R)に後輪(21)を揺動可能に支持するスイングアーム(18)が取付けられ、このスイングアーム(18)と前記車体フレーム(11)の間にクッションユニット(74)が設けられ、前記車体フレーム(11)に複数のエンジンハンガ(50)が設けられ、これらの複数のエンジンハンガ(50)にエンジン(22)が締結されている鞍乗り型車両において、
    前記左右一対のセンターフレーム(38L、38R)の間にクロスメンバ(41)が設けられ、
    このクロスメンバ(41)の後部に前記クッションユニット(74)の上端が取付けられるクッション上部取付ステー(75)が接合され、
    前記クッション上部取付ステー(75)は、下側に開放されている断面コ字状の板部材であり、
    前記コ字状部の左右壁(103L、103R)の間に、前記クッションユニット(74)の上端が取付けられ、
    前記クロスメンバ(41)の前部で、且つ、前記クッション上部取付ステー(75)の前記コ字状部と車幅方向で重なる位置に、前記エンジン(22)の後上部に締結されるサブハンガ(73)のエンジン締結部(111)が接合されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記クッション上部取付ステー(75)の車両長手方向中心と前記クロスメンバ(41)の長手方向中心と前記サブハンガ(73)の車両長手方向中心とは、車両側面視で、同一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 記エンジン締結部(111)は、前記エンジン(22)に設けられているサブハンガ締結ボス部(92)に車幅方向外側から接することができるように板状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記複数のエンジンハンガ(50)のうちの1つは、前記メインフレーム(37L、37R)の下部に設けられているメインフレーム下部ハンガ(52L、52R)であり、
    前記サブハンガ(73)は、前記メインフレーム下部ハンガ(52L、52R)の後方に隣接する位置まで前方に延出され、
    前記エンジン(22)の後上部に、前記メインフレーム下部ハンガ(52L、52R)に締結されるメインフレーム締結ボス部(91)と、前記サブハンガ(73)に締結されるサブハンガ締結ボス部(92)と、が連続して形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記クッションユニット(74)は、車幅方向の片側にオフセットして配置され、
    前記サブハンガ(73)は、車幅方向外側に開放した断面コ字状の板部材であり、この断面コ字状板部材の後部及び開放端部を前記クロスメンバ(41)及び前記センタフレーム(38L、38R)へ溶接し、
    前記クッション上部取付ステー(75)は、上方に向け凸状部を有する板部材が、その前部及び車幅方向外側を前記クロスメンバ(41)及び前記センタフレーム(38L、38R)へ溶接して設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
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