JP2010195125A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不揮発性メモリへのデータ書込時にデータ書込異常の発生を低減してロバスト性を向上させることができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵機構に対して操舵補助力を発生する電動モータを制御する制御装置13を備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御装置13は、データの書込みが可能な不揮発性メモリ15dと、該不揮発性メモリ15dに対するデータの書込みを管理するデータ書込管理手段15bとを備え、前記データ書込管理手段は、前記不揮発性メモリへのデータ書込時に、書込データ容量を制限するデータ容量制限手段と、前記不揮発性メモリへのデータ書込を電源安定時期に行なうデータ書込制御手段との少なくとも一方を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、操舵系に対して操舵補助力を付与する電動機を制御する電動パワーステアリング装置に係り、特に、不揮発性メモリへのデータ書込処理を正確に行なうようにした電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置としては、例えばトルクセンサの故障解析に利用可能なデータを検出するデータ検出手段と、データ検出手段で検出されたデータを一時記憶する一時記憶手段と、一時記憶手段に記憶されたデータのうち操舵補助力指令が規定値を超えたときのデータ、すなわち、運転者によるハンドル操作が実際に行われたときのデータのみを保存用メモリに書き込むことにより、故障解析に不要なデータを排除し、有用なデータのみを保存して保存用メモリの容量を節約し、また、保存用メモリを上書き用のメモリと永久保存用の不揮発メモリとによって構成し、一時記憶手段に記憶されたデータの大きさが設定範囲を超えた場合、つまり、何らかの異常が生じている可能性が大きい場合に限って永久保存用の不揮発メモリに追加保存するようにした電動パワーステアリング用トルクセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337977号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、保存用メモリを上書き用のメモリと永久保存用の不揮発メモリとによって構成し、一時記憶手段に記憶されたデータの大きさが設定範囲を超えた場合、つまり、何らかの異常が生じている可能性が大きい場合に限って永久保存用の不揮発メモリに追加保存するように構成されているが、不揮発性メモリに保存するデータの大きさが大きくなると、不揮発性メモリへのデータ書込時に電源電圧の低下等の影響を受けて不揮発性メモリへのデータ書込異常が発生する確率が高くなり、ロバスト性が低下するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、不揮発性メモリへのデータ書込時にデータ書込異常の発生を低減してロバスト性を向上させることができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の電動パワーステアリング装置は、操舵機構に対して操舵補助力を発生する電動モータを制御する制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御装置は、データの書込みが可能な不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに対するデータの書込みを管理するデータ書込管理手段とを備え、前記データ書込管理手段は、前記不揮発性メモリへのデータ書込時に、書込データ容量を制限するデータ容量制限手段と、前記不揮発性メモリへのデータ書込を電源安定時期に行なうデータ書込制御手段との少なくとも一方を備えていることを特徴としている。
このような構成であれば、不揮発性メモリにデータを書込無崔にデータ容量制御手段によって書込データの容量を制限してデータ書込を行うことにより、書込時間を短縮して電圧変動等の外乱の影響を受けないようにするとともに、また、データ書込制御手段で、電源安定時期にデータの書込を行うことにより、電源変動の影響を受けることなく確実にデータ書込みを行うことができる。
また、本発明に係る請求項2記載の電動パワーステアリング装置は、前記データ容量制限手段は、前記不揮発性メモリへの書込を小容量のブロック単位で行なうように構成されていることを特徴としている。
このような構成であれば、不揮発性メモリへの書込を小容量のブロック単位で行うことにより、書込時間を短い一定時間として電圧変動等の外乱の影響を受けることがない。
また、本発明に係る請求項3記載の電動パワーステアリング装置は、前記データ容量制限手段は、前記不揮発性メモリへの書込データのうち状態変化を生じたデータのみを書込むように構成されていることを特徴としている。
この構成であれば、状態変化を生じたデータのみを不揮発性メモリに書込むことにより、書込データ量を小容量化することができる。
また、本発明に係る請求項4記載の電動パワーステアリング装置は、前記不揮発性メモリは、小容量のブロック単位でデータを格納し、前記データ容量制限手段は、RAM内に形成した前記不揮発性メモリの記憶内容をミラーリングするミラーリングバッファを有し、当該ミラーリングバッファ内の状態変化を生じたブロックのデータのみを前記不揮発性メモリへ書込むように構成されていることを特徴としている。
この構成であれば、不揮発性メモリの記憶内容をミラーリングするミラーリングバッファを参照することにより、状態変化を生じたブロックを容易に検出することができ、該当ブロックのデータのみを不揮発性メモリに書込んで書込時間を短縮することができる。
また、本発明に係る請求項5に記載の電動パワーステアリング装置は、前記データ書込制御手段は、所定時間毎のタイマ割込処理とメイン処理に対するバックグランド処理との双方で前記不揮発性メモリへのデータ書込を行なうことを特徴としている。
この構成であれば、所定時間毎のタイマ割込処理とメイン処理に他するバックグランド処理との双方で不揮発性メモリへのデータ書込を行うので、書込データを小容量化して書込頻度が増加した場合でも容易に対応できる。
本発明によれば、不揮発性メモリに解析データ等を書込む場合に、書込データを小容量化して書込時間を短縮する場合と、電源安定時期にデータ書込みを行う場合との少なくとも一方を行うことにより、電源電圧変動等の外乱の影響を抑制して正確なデータ書込みを行うことができ、上記双方を行うことにより、より確実にデータ書込みを行うことができるという効果が得られる。
本発明による電動パワーステアリング装置の構成を示す概略構成図である。 コントローラの具体的構成を示すブロック図である。 EEPROMのデータ構造及び書込管理を模式的に示す説明図である。 操舵補助制御処理を示すフローチャートである。 異常検出処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5の異常検出記憶処理の具体例を示すフローチャートである。 データ書込管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す電動パワーステアリング装置の概略構成図である。
図1において、1は、ステアリングホイールであり、ステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。ステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は、トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。ピニオンシャフト7に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、補助操舵力を出力軸2bに伝達する減速ギヤ10が連結されており、減速ギヤ10には、補助操舵力を発生する電動モータ12の出力軸が連結されている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成され、メイントルクセンサ3mとサブトルクセンサ3sとから構成されている。
トルクセンサ3m及び3sから出力されるトルク検出値Tm及びTsは、コントローラ13に入力される。コントローラ13には、トルク検出値Tm及びTsの他に車速センサ14で検出した車速検出値Vおよび電動モータ12に流れるモータ電流検出値Imdも入力され、入力されるトルク検出値Tmおよび車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生する操舵補助指令値Irefを算出し、算出した操舵補助指令値Irefとモータ電流検出値Imdとにより、電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御する。
次に、コントローラ13の構成を説明する。
図2は、コントローラ13の構成を示すブロック図である。
コントローラ13は、図3に示すように、電動モータ12の制御処理を実行するマイクロコントロールユニット15と、マイクロコントロールユニット15から出力されるモータ駆動電流Imtに基づいて電動モータ12に供給する駆動電流を制御するモータ駆動回路17と、電動モータ12の出力電流であるモータ電流を検出するモータ電流検出回路18とを備えている。
マイクロコントロールユニット15には、トルクセンサ3で検出したトルク検出値Tおよびモータ電流検出回路18で検出したモータ電流検出値ImdがそれぞれA/D変換器21および、22でデジタル値に変換されて入力される。
マイクロコントロールユニット15は、トルク検出値Tm、車速検出値Vおよびモータ電流検出値Imdが入力される入力インタフェース回路15aと、トルク検出値T、車速検出値Vおよびモータ電流検出値Imdに基づいて電動モータ12を駆動制御して操舵トルクに応じた操舵補助力を発生する操舵補助制御処理を実行する中央処理装置15bと、中央処理装置15bで実行する操舵補助制御処理プログラム、記憶異常検出プログラム等のアプリケーションプログラムを格納するROM15cと、操舵補助機構の異常検出時に異常解析データを記憶する電気的に消去可能なEEPROM5dと、トルク検出値Tおよびモータ電流検出値Imd等の検出データ、中央処理装置15bで実行する操舵制御処理の処理過程で必要とするデータや処理結果を記憶するRAM15eと、出力インタフェース回路15fとを有する。
中央処理装置15bは、操舵補助制御処理のブート時にROM15cにアクセスし、所定のブートプログラムにしたがって操舵補助制御処理のブートを行なって、操舵補助制御処理を実行する。
この操舵補助制御処理は、図4に示すように、先ず、ステップS1で、メイントルクセンサ3mで検出したトルク検出値Tmを読込み、次いでステップS2に移行して、車速検出値Vを読込、次いでステップS3に移行して、トルク検出値T及び車速検出値Vに基づいて図示しない操舵補助指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値Irefを算出してからステップS4に移行する。
このステップS4では、モータ電流検出回路18で検出したモータ電流検出値Imdを読込み、次いでステップS5に移行して、操舵補助電流指令値Irefからモータ電流検出値Imdを減算して電流偏差ΔIを算出してからステップS6に移行する。
このステップS6では、算出した電流偏差ΔIに基づいてPI制御処理を行なって、モータ駆動電流Imtを算出し、次いでステップS7に移行して、モータ駆動電流Imtをモータ駆動回路17に出力してから操舵補助制御処理を終了する。
また、中央処理装置15bは、コントローラ13の起動時及び起動後に所定時間毎にROM15cに記憶されている異常検出プログラムに基づく図5に示すトルクセンサ異常検出処理を実行して、異常検出時に異常解析に必要な解析データを取得し、取得した解析データをEEPROM15dに書込む図7に示すデータ書込管理処理を起動する。
トルクセンサ異常検出処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS11に移行して、メイントルクセンサ3m及びサブトルクセンサ3sのトルク検出値Tm及びTsを読込み、次いでステップS12に移行して、トルク検出値Tm及びTsに基づいて下記(1)式の演算を行ってトルク偏差ΔTを算出する。
ΔT=|Tm−Ts| …………(1)
次いでステップS13に移行して、算出したトルク偏差ΔTが予め設定した設定値ΔTs以下である正常状態であるか否かを判定し、ΔT≦ΔTsであって正常状態であるときには、ステップS14に移行して、後述するトルク異常検出中フラグFTを“0”にリセットし、次いでステップS15に移行してRAM15eに格納されている時系列データを消去してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS13の判定結果が、ΔT>ΔTsであって異常状態であるときにはステップS16に移行して設定された検出期間及び確定期間を設定してトルクセンサの異常を検出する図6に示すトルクセンサ異常検出記憶処理を実行してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
図6のトルクセンサ異常検出記憶処理は、先ず、ステップS31で、トルク異常検出中フラグFTが“0”にリセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときには、ステップS32に移行して、検出期間継続カウント値N1を“0”にクリアするとともに、検出期間中であるか確定期間中であることを表す期間状態フラグFSを検出期間を表す“0”にリセットしてからステップS33に移行して、トルク異常検出値フラグFTを“1”にセットしてからタイマ割込処理を終了する。
一方、ステップS31の判定結果が、トルク異常検出中フラグFTが“1”にセットされているときには、ステップS34に移行して、期間状態フラグFSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときには検出期間中であると判断してステップS35に移行する。
このステップS35では、現在の検出期間継続カウント値N1に“1”をインクリメントして新たな検出期間継続カウント値N1を算出してからステップS35に移行し、検出期間継続カウント値N1が検出期間の終了を表す設定値N1sに達したか否かを判定し、N1<N1sであるときには、検出期間中であるものと半端してステップS37に移行して、メイントルク検出値Tm、サブトルク検出値Ts、モータ電流検出値Imd及び車速検出値Vを時系列データとしてRAM15eに一時記憶してからタイマ割込処理を終了する。
また、ステップS36の判定結果が、N1≧N1sであるときには検出期間の終了時点に達してトルクセンサ3が異常であることを判断してステップS38に移行し、期間状態フラグFSを“1”にセットしてからステップS39に移行し、確定期間継続カウント値N2を“0”にクリアしてから前記ステップS37に戻る。
一方、前記ステップS34の判定結果が、期間状態フラグFSが“1”にセットされているものであるときにはステップS40に移行して、現在の確定期間継続カウント値N2に“1”をインクリメントして新たな確定期間継続カウント値N2を算出してからステップS41に移行する。
このステップS41では、ステップS40で算出した確定期間継続カウント値N2が確定期間の終了を表す設定値N2sに達したか否かを判定し、N2<N2sであるときには確定期間が終了していないものと判断して前記ステップS37に移行し、N2≧N2sであるときには確定期間が終了してトルクセンサ3の異常が確定したものと判断してステップS42に移行し、RAM15eに記憶されているメイントルク検出値Tm、サブトルク検出値Ts、モータ電流検出値Imd及び車速検出値Vの時系列データを不揮発性メモリ15dに書込むデータ書込管理処理を起動してからタイマ割込処理を終了する。
データ書込管理処理は、図8に示すように、先ず、ステップS51で、図3に示すように、るRAM15eに格納されている時系列データを所定の小容量のブロックに分割し、ブロック毎にチェックサム、CRC、パリティチック等のチェックコードを書込んで、転送準備を行う。このとき、ブロック化は時系列データの種別毎に分割することが好ましい。
次いで、ステップS52に移行して、電源電圧が所定設定範囲内で安定しているか否かを判定し、電源電圧が所定設定範囲内ではないときには、電源電圧が所定設定範囲となるまで待機し、電源電圧が所定設定範囲内となったときにはステップS53に移行して、最初のブロックデータを不揮発性メモリ15dに書込み、次いでステップS54に移行して、データ書込が完了したか否かを判定し、データ書込が完了していないときにはこれが完了するまで待機し、データ書込が完了したときにはステップS55に移行して、不揮発性メモリ15dに書込んだ時系列データをRAM15e内に形成したミラーリングバッファ15gに書込んでからステップS56に移行する。
このステップS56では、他に書込みを行うブロックが存在するか否かを判定し、書込みを行うブロックが存在する場合には、前記ステップS52に戻り、書込みを行うブロックが存在しない場合にはデータ書込管理処理を終了する。
ここで、前述した図7のステップS51の処理がデータ容量制限手段に対応し、ステップS52の処理がデータ書込制御手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、コントローラ13に電源が投入された初期状態であるものとすると、コントローラ13のマイクロコントロールユニット15の中央処理装置15bでROM15cのブート部をアクセスして、操舵補助制御処理プログラムのブートが行なわれて、図4の操舵補助制御処理が実行される。
この操舵補助制御処理では、トルク検出値Tが読み込まれるとともに車速検出値Vが読込まれ(ステップS1,S2)、トルク検出値Tと車速検出値Vとに基づいて操舵補助電流指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値Irefが算出される(ステップS3)
次いで、モータ電流検出値Imdを読込み(ステップS4)、操舵補助電流指令値Irefからモータ電流検出値Imdを減算して電流偏差ΔIを算出し(ステップS5)、算出した電流偏差ΔIを、PI電流制御処理を行なってモータ電流Imtを算出し(ステップS6)、算出したモータ電流Imtをモータ駆動回路17に出力することにより、電動モータ12をトルク検出値Tに応じた操舵補助力を発生するように駆動制御する。
そして、電動モータ12で発生された操舵トルクに応じた操舵補助力が減速ギヤ10を介して出力軸2bに伝達される。
このとき、車両が停車している状態でステアリングホイール1を操舵するいわゆる据え切り状態では、図示しない操舵補助電流指令値算出マップの特性線の勾配が大きいことにより、小さいトルク検出値Tで大きな操舵補助電流指令値Irefを算出するので、電動モータ12で大きな操舵補助力を発生して軽い操舵を行うことができる。
一方、車両が発進して、所定車速以上となると、操舵補助指令値算出マップの特性線の勾配が小さくなることにより、大きなトルク検出値Tでも小さな操舵補助指令値Irefを算出するので、電動モータ12で発生する操舵補助力が小さくなり、ステアリングホイール1の操舵が軽くなりすぎることを抑制して最適な操舵を行うことができる。
また、コントローラ13は、図5に示すトルクセンサ異常検出処理を所定時間毎にタイマ割込処理として実行しており、メイントルクセンサ3m及びサブトルクセンサ3sのトルク検出値Tm及びTsに基づいてメイントルクセンサTmが正常であるか否かを判定し、正常である場合にはトルク異常検出中フラグFTを“0”にリセットしてそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
ところが、メイントルク検出値Tmとサブトルク検出値Tsとの偏差の絶対値ΔTが予め設定された設定値ΔTs以上となったときには、メイントルクセンサ3mが異常であると判断して、ステップS6の異常検出記憶処理を実行することにより、所定期間の間、メイントルク検出値Tm、サブトルク検出値Ts、モータ電流検出値Imd及び車速検出値Vの時系列データをRAM15eに記憶し、時系列データの記憶が完了すると、データ書込管理処理を起動して、不揮発性メモリ15dに時系列データの書込みを行う。
このデータ書込管理処理では、RAM15eに記憶されている時系列データを図3に示すように小容量のブロック単位に分割し、分割したブロック毎にチェックサム、CRC、パリティチェック等のチェックコードを算出してブロックの最下段記憶領域に格納する(ステップS51)。
次いで、電源電圧が所定設定範囲内であるか否かを判定し、電源電圧が所定設定範囲外であるときには、電源電圧が不足して不揮発性メモリ15dへのデータ書込みに異常が発生する可能性があるものと判断して電源電圧が所定設定範囲内となるまで待機する。
電源電圧か所定選定範囲内であるときには、RAM15eに記憶されている最初のブロックを不揮発性メモリ15dに書込み、書込みが完了すると、同一のブロックをRAM15e内に形成されたミラーリングバッファ15gに書込む。
そして、上記書込処理を書込むブロックが存在しなくなるまで繰り返し、書込むブロックが存在しなくなったときに、データ書込管理処理を終了する。
このように、上記実施形態においては、不揮発性メモリ15dに書込むデータを小容量のブロックに分割し、ブロック単位で不揮発性メモリ15dに書込みを行うようにしているので、不揮発性メモリ15dに対する一回の書込時間を短時間に短縮することができ、電源電圧低下等の外乱の影響を抑制して、正確なデータ書込を行うことができる。したがって、不揮発性メモリ15dへのデータ書込時にデータ書込異常の発生を低減してロバスト性を向上させることができる。
また、不揮発性メモリ15dへのデータ書込みを電源電圧が所定設定範囲内にあるときに不揮発性メモリ15dへのデータ書込みを行うので、電源電圧の変動の影響を全く受けることなく、正確なデータ書込みを行うことができる。
そして、小容量のブロック単位でデータ書込みを行うとともに、電源電圧が所定設定範囲内で安定しているときに、不揮発性メモリ15dにデータ書込みを行うようにすると、不揮発性メモリ15dへのデータ書込をより正確に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、データ書込管理処理で、時系列データを小容量のブロックに分割して、そのまま不揮発性メモリ15dに書込む場合について説明したが、これに限定されるものではなく、メイントルク検出値Tm、サブトルク検出値Ts、モータ電流検出値Imd、車速検出値Vの時系列データを種別毎にブロック化することにより、ブロックデータを不揮発性メモリ15dに書込む際にミラーリングバッファ15gを参照して状態変化を生じているブロックを抽出し、抽出した状態変化を生じているブロックのみを不揮発性メモリ15dに書込むことにより、不揮発性メモリ15dへの書込頻度を低下させて、より外乱の影響を受けにくくすることができるとともに、急な電源電圧の低下に対してマイクロコントロールユニット15がシステムダウンしても、必須データ未記憶状態を防ぐことができる。
また、上記実施形態においては、データ書込管理処理で、トルクセンサの異常検出時にデータの書込を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、タイマ割込処理時によるデータ書込処理に加えて、メインプログラムの実行時にバックグランド処理でも不揮発性メモリ15dへのデータの書込みを行うようにしてもよく、この場合には書込機会を増やすことができ、全体の書込時間を短縮することができるとともに、処理負荷においてマイコンリソースを有効活用することができる。
さらに、上記実施形態においては、トルクセンサの異常検出を解析するための時系列データを不揮発性メモリ15dに記憶する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロコントロールユニット15の電源投入時に行う自己診断処理結果やその他の診断処理結果を記憶するようにしてもよい。この場合には、診断処理が繰り返されるので、診断結果で状態変化が生じたブロックのみを不揮発性メモリ15dに書込むようにすることが好ましい。
なお、上記実施の形態においては、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ラックアシスト式の電動パワーステアリングやピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置にも本発明を適用することができる。
1…ステアリングホイール、 2…ステアリングシャフト、 3…トルクセンサ、 8…ステアリングギヤ、 12…電動モータ、 13…コントローラ、 14…車速センサ、 15…マイクロコントロールユニット、 15a…入力インタフェース回路、 15b…中央処理装置、 15c…フラッシュROM、 15d…ROM、 15e…RAM、 15f…出力インタフェース回路、15g…ミラーリングバッファ、 17…モータ駆動回路、 18…モータ電流検出回路

Claims (5)

  1. 操舵機構に対して操舵補助力を発生する電動モータを制御する制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記制御装置は、データの書込みが可能な不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに対するデータの書込みを管理するデータ書込管理手段とを備え、
    前記データ書込管理手段は、前記不揮発性メモリへのデータ書込時に、書込データ容量を制限するデータ容量制限手段と、前記不揮発性メモリへのデータ書込を電源安定時期に行なうデータ書込制御手段との少なくとも一方を備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記データ容量制限手段は、前記不揮発性メモリへの書込を小容量のブロック単位で行なうように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記データ容量制限手段は、前記不揮発性メモリへの書込データのうち状態変化を生じたデータのみを書込むように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記不揮発性メモリは、小容量のブロック単位でデータを格納し、前記データ容量制限手段は、RAM内に形成した前記不揮発性メモリの記憶内容をミラーリングするミラーリングバッファを有し、当該ミラーリングバッファ内の状態変化を生じたブロックのデータのみを前記不揮発性メモリへ書込むように構成されていることを特徴とする請求項請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記データ書込制御手段は、所定時間毎のタイマ割込処理とメイン処理に対するバックグランド処理との双方で前記不揮発性メモリへのデータ書込を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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