JP2010194175A - 移動用バーにおけるロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動柵部を引き上げることによって回動自在とすることができるとともに回動柵部を下ろすことによって所定の角度で固定することができ、しかも誤って回動柵部を引き上げる力が作用しても、回動柵を引き上げられないように作用する回動柵部のロック機構を提供すること。
【解決手段】移動用バー(1)として固定柵部(4)側に固着された嵌合受け部材(9)と回動柵部(6)側に固着された嵌合部材(12)にそれぞれ設けられた凸部と凹部の嵌合により、所定の角度で段階的に回動柵部(6)を保持できる変位機構(5)を備え、この変位機構(5)の嵌合状態を保持するためのロック機構(2)を嵌合受け部材(9)と嵌合部材(12)および解除ロッド(15)で形成される通孔内を解除ボス(17)の上下移動によりこの通孔内にある球状部材(13)の移動を制限することで回動柵部(6)の上下移動をロックできるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院のベッドや家庭の介護用のベッドなど、主としてベッドで使用される移動用バーの水平回動のロック機構に関するものです。
病院や家庭において介護用などに使用されるベッドBは、布団などの脱落防止や、患者または療養者の落下を防止するために、ベッドにサイドレールを取り付けることができるように構成されています。このサイドレールは、ベッドの本体部の側部に設けられたサイドフレームに固定的に取り付けられる固定柵部と、固定柵部の一端に水平回動自在に設けられる回動柵部とから構成されています。この回動柵部は患者などがベッドに昇り降りする際の邪魔にならないように、またベッドの昇り降りの際に掴まる手摺として利用できるように、水平回動自在になっています。
そして回動柵部を手摺として利用するためには、回動柵部が所定角度で水平回動された位置に固定する必要があります。このために従来では、レバーの締め付けで回動柵部が固定柵部に対して回動しないように固定し、またレバーを緩めることによって回動柵部を自由に水平回動できるように構成されていました(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のようにレバーの締め付けで回動柵部を固定する方法では、レバー操作に強い力が必要であり、レバーの締め付けが不十分であると回動柵部が容易に回動して、回動柵部を手摺として利用する際に不意に回動柵部が動く恐れがあります。従って、このレバー方式は身体が不自由で力の弱い患者などが操作するには適したものではありません。
また、レバーを長くして操作力を軽減する方法もありますが、この場合には衣類や布団などが引っ掛かりやすくなり、気付かないうちにロック解除された状態となってしまう恐れがあるため、好ましくありません。
さらに、ねじを締め付けて回動柵部を固定する方式もあります(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この場合も同様に、ねじの締め付けに強い力が必要であり、締め付けが不十分であると回動柵部が容易に回動する危険があります。
そこで、このような締め付けによって回動柵部を固定する方式ではなく、上下スライド方式が検討されています。この上下スライド方式は嵌合手段を用いるようにしたものであり、回動柵部を引き上げることによって嵌合手段の嵌合が外れて回動柵部を自由に水平回動させることができ、また回動柵部を下ろすことによって嵌合手段が嵌合した状態となり、回動柵部の水平回動がロックされるように構成されたものです。
この上下スライド方式では、回動柵部を持ち上げるだけで水平回動させることができるので、力が弱い患者でも容易に操作をすることができ、また回動柵部を下げるだけで、回動柵部が回動しない状態に固定することができ、回動柵部を手摺として利用する際に回動柵部が動くような危険を少なくすることができるものです。
特開平11−235253号公報 特開2002−136555号公報
解決しようとする問題点は、上記上下スライド方式の場合、回動柵部を下ろすことによって、嵌合手段が嵌合して回動柵部の回動を固定するようにしているものであるので、例えば回動柵部を手摺として利用して握っているときに、身体の動きなどに伴って回動柵部が誤って引き上げられると、嵌合手段の嵌合が外れてしまう恐れがあるという問題を有するものでした。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、回動柵部を引き上げることによって回動することができるとともに回動柵部を下ろすことによって所定の角度で回動した位置に固定することができ、しかも誤って回動柵部を引き上げる力が作用しても、回動柵が引き上げられて回動するようなことを防ぐことができる回動柵部の回動ロック機構を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明では、ベッドに装着自在な固定柵部(4)と、該固定柵部(4)の一側部に回動自在に支承してなる回動柵部(6)とから主として構成される移動用バー(1)において、前記固定柵部(4)には嵌合受け部材(9)が止着され、前記回動柵部(6)には嵌合部材(12)が止着され、それぞれに設けられた凸部と凹部の嵌合により固定柵部(4)に対して段階的に回動柵部(6)を保持するよう構成してなる変位機構(5)を備える一方、前記嵌合受け部材(9)内には大径通孔(9e)からテーパー部(9f)を経て小径通孔(9d)となる通孔が設けられており、この小径通孔(9d)に挿通されるように上記嵌合部材(12)にはガイドボス(14)が下方に突出する状態で固着され、さらに、嵌合受け部材(9)と嵌合部材(12)が嵌合状態にあるとき大径通孔(9e)の上部に位置するようにガイドボス(14)には軸心と直交する方向のガイド孔(14a)が穿設されるとともに、嵌合部材(12)及び嵌合受け部材(9)内に挿通された解除ロッド(15)には上端部をテーパー部(17a)とした解除ボス(17)を止着して前記ガイド孔(14a)の内側を塞ぐよう構成するとともに、前記ガイド孔(14a)には該ガイド孔(14a)からはみ出る大きさの球状部材(13)が嵌装される一方、前記解除ロッド(15)の上端にロック解除ボタン(16)を止着するとともに該ロック解除ボタン(16)をスプリング(20)により上方に付勢し、解除ロッド(15)の下端にはロックプレート(18)を止着してなるロック機構(2)を具備したことを特徴とする。
請求項2の発明では、ロック機構(2)のロックを解除するために前記ロック解除ボタン(16)の操作方向を下方向きとし、変位機構(5)の嵌合状態を外す方向を上方向きとしてなることを特徴とする変位機構(5)及びロック機構(2)を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明では、前記ロック機構(2)のロック解除ボタン(16)は回動柵部(6)のカバー部材(11)に設けた凹状切欠き部(11b)の両肩部(11c)よりも下方に押し下げられた状態でロック解除されるよう構成してなるロック機構(2)を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明では、前記嵌合受け部材(9)の凹部(9c)の底面を基準として、凸部(9a)の高さ(H9a),凸部(9b)の高さ(H9b)とし、嵌合部材(12)の凹部(12c)の底面を基準として、凸部(12a)の高さ(H12a)とし、前記ロック解除ボタン(16)を押し下げた時の嵌合受け部材(9)の下面とロックプレート(18)との間隔(S)をH9a>S>H9bとなるよう構成することによって、前記回動柵部(6)の回動範囲を規制するよう構成してなる変位機構(5)及びロック機構(2)を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明では、移動用バー(1)として固定柵部(4)側に固着された嵌合受け部材(9)と回動柵部(6)側に固着された嵌合部材(12)にそれぞれ設けられた凸部と凹部の嵌合により、所定の角度で段階的に回動柵部(6)を保持できる変位機構(5)を備えています。そして、この変位機構(5)の嵌合状態を保持するためのロック機構(2)を嵌合受け部材(9)と嵌合部材(12)および解除ロッド(15)で形成される通孔内を解除ボス(17)の上下移動によりこの通孔内にある球状部材(13)の移動を制限することで回動柵部(6)の上下移動をロックできるように構成することによって、意図しない状況での変位機構(5)の作動を防止する効果があります。
請求項2の発明では、ロック機構(2)のロック解除の方法を下方向きにロック解除ボタン(16)を押し下げることとし、変位機構(5)の嵌合状態を解除するために回動柵部(6)を上方に持ち上げるように構成しているので、意図しない状況でロック解除ボタン(16)を押し下げても逆方向の力が回動柵部(6)に掛からなければ変位機構(5)の嵌合状態が維持されるので、安全に使用できるという効果があります。
請求項3の発明では、カバー部材(11)内にロック解除ボタン(16)を押し込んだ状態で、ロック機構(2)のロック状態が解除されるように構成されているので、意図しない状況でのロック手段(2)の誤作動を防止できるものとなっています。
請求項4の発明では、変位機構(5)を構成する凸部(9a,9b,12a,12b)と凹部(9c,12c)、嵌合受け部材(9)とロックプレート(18)との間隔を設定することで、部品数を増やすことなく回動柵部(6)の回動範囲を制限することができ、安価に構成することができます。
ロック機構のロック状態を示す要部断面図 ロック機構のロック解除状態を示す要部断面図 変位機構の嵌合状態を解除したときのロック機構の状態を示す要部断面図 ロック機構の構成を示す説明図 ロック機構及び変位機構を備えた移動用バーを示す説明図 移動用バーを示す全体平面図 変位機構の作用を示す説明図 ロック機構を示す要部説明図
次に、本発明にかかる移動用バー1におけるロック機構2について、一つの実施の形態を示し、図面に基づいて以下説明します。
図5には移動用バー1を示しています。この移動用バー1は、ベッドBのサイドフレームFなどに設けられた付属品取付穴H,Hに、固定脚3,3を挿通して保持した固定柵部4と、この固定柵部4に変位機構5及びロック機構2を介して水平方向に回動可能に連結した回動柵部6とによって構成されています。
まず、前記固定柵部4は図6に示すように、メインフレーム7にカバー部材8を止着してなるものです。詳述すると、前記メインフレーム7は基部パイプ7aの一端部にL字状に曲折したパイプ7bを固着し、前記基部パイプ7aの他端部側と前記パイプ7b間に連結パイプ7cを固着して枠状に構成するとともに、前記基部パイプ7aの下面には固定脚3,3を固着してメインフレーム7を構成しています。さらに、前記連結パイプ7cの上部には軸受となる空孔部7eが穿設されたプレート7dが固着される一方、前記基部パイプ7aに変位機構5を構成する筒状の嵌合受け部材9が前記空孔部7eと同一軸心となるように固着されています。なお、7fは補強部材です。
このように構成されたメインフレーム7に、カバー部材8を止着して固定柵部4としています。なお、カバー部材8の上部などに図示のように把持部8aを設けておくと、ベッドB上で起き上がる際などに手摺として利用でき、使い勝手の良いものとなります。
次に、回動柵部6について説明します。この回動柵部6は、バーフレーム10にカバー部材11を止着してなるものです。詳述すると、前記バーフレーム10は枠パイプ10a内に補強部材10bを固着するとともに、枠パイプ10aの上側水平部の端部に回動軸10cを固着しています。また、この回動軸10cと同一軸心となるように筒状の嵌合部材12が補強部材10b,10bの他端部に固着されています。このように構成されたバーフレーム10に、カバー部材11を止着して回動柵部6としています。このカバー部材11も固定柵部4のカバー部材8と同様に適所に把持部11aを設けておくことで、ベッドBからの移動時に手摺として利用でき、使い勝手の良いものとなります。
前述した固定柵部4と回動柵部6は変位機構5により所定の角度で回動柵部6が保持されるように構成されています。この変位機構5は、図4に示すように上記空孔部7eに回動軸10cを軸承させるとともに、上記嵌合受け部材9と嵌合部材12との嵌合によって作用するよう構成しています。
詳述すると、図7に示すように前記嵌合受け部材9の上部には凸部9a,9bと凹部9c,9c,・・・を連続して設け、この凸部9a,9bと凹部9cに対応するように嵌合部材12の下部にも凸部12a,12bと凹部12cを連続して設けています。この嵌合受け部材9の凹部9cに前記嵌合部材12の凸部12a,12bを嵌合させることで固定柵部4に対して所定の角度で回動柵部6を保持するように構成しています。
なお、本実施例では嵌合受け部材9の凸部9a,9bと凹部9cは90度位相して設けられるとともに、該嵌合受け部材9の軸心を含む平面を基準として一方側の凸部9aが他方側の凸部9bよりも高くなるように構成しています。また、嵌合部材12側の凸部12a,12bも一方の凸部12aが他方の凸部12bに比べて高くなるように構成しています。
詳述すると、図8に示すように嵌合受け部材9の凹部9cの底部は同一平面をなし、この平面を基準として凸部9aの高さをH9aとし、凸部9bの高さをH9bとしたとき、H9a>H9bとなるよう構成しています。
同様に、嵌合部材12の凹部12cの底部は同一平面をなし、この平面を基準としたとき、凸部12aの高さをH12aとし、凸部12bの高さをH12bとしたとき、H12a>H12bとなるよう構成しています。さらに、嵌合受け部材9の凸部9aの高さH9aと嵌合部材12の凸部12aの高さH12aがほぼ等しく(H9a≒H12a)なるように構成しています。
これは、回動柵部6を水平回動させるときに嵌合部材12の凸部12aが嵌合受け部材9の凸部9aの側面に接触することで一定角度以上の回動操作ができないようにするための構成です(図7(c)参照)。すなわち、本実施例では、固定柵部4に対して回動柵部6が同一平面上に位置する状態と、固定柵部4に対して回動柵部6が直行する状態とに変位するよう構成したもので、回動範囲を180度としています。
しかし、上述したように嵌合受け部材9と嵌合部材12にそれぞれ凸部と凹部を設け、回動把持部6を上方に持ち上げることでそれぞれの嵌合が解除され、回動把持部6を下方に下げるとそれぞれが嵌合して一定角度で保持されるように構成されたものであれば良く、凸部と凹部の形状や数を本実施例に限定するものではありません。
例えば、嵌合部材には凸部が一ヶ所のみ設けられているものであっても良い。また、凸部と凹部の位相角度を小さくし、さらに細かい角度で回動柵部6を固定できるように構成したものであっても良い。
上述した変位機構5には、嵌合状態が解除されないようにロック機構2が並設されています。このロック機構2は、球状部材13の位置によって回動柵部6の上下スライドを規制するものであり、次のように構成しています。
まず、嵌合受け部材9の内部は、上側が小径通孔9dで、下側が大径通孔9eとしており、この小径通孔9dと大径通孔9eをテーパー状の通孔(テーパー部9f)で連続するように通孔を設けています。
一方、嵌合部材12の上端部には大径通孔12dが設けられており、下端内部には筒状のガイドボス14が該嵌合部材12から突出した状態で固着されています。このガイドボス14の突出部には軸線に直交する方向にガイド孔14a,14aが穿設されています。
この嵌合受け部材9と嵌合部材12の通孔内には解除ロッド15を挿通しています。この解除ロッド15の上端部にはロック解除ボタン16が止着されています。また、解除ロッド15の下方には解除ボス17が止着されています。この解除ボス17の上端はテーパー部17aとしています。
なお、この解除ボス17の外径は前記ガイドボス14の内径とほぼ等しいものとしています。また、本実施例では図8に示すように嵌合受け部材9の大径通孔9eとガイドボス14の外径とのすき間Sと、ガイドボス14の厚さSと、ガイド部材14の内径と解除ロッド15とのすき間Sはほぼ等しく(S≒S≒S)なるように構成し、前記ガイドボス14のガイド孔14a,14aにはめ込まれる球状部材13,13の半径がこれらのすき間とほぼ等しくなるものを用いています。
そして、解除ロッド15の下端部には雄ネジ部15aが設けられており、ロックプレート18を挿通して、ナット部材19,19で固定しています。なお、ロック解除ボタン16はスプリング20によりロックプレート18と嵌合受け部材9の下面が接触する方向、すなわち上方に付勢されています。
ここで、ロック解除ボタン16を押し込んだとき(図2に示す状態)の嵌合受け部材9の下面とロックプレート18との間隔Sが、図8に示すように嵌合受け部材9の凸部9a,9bの高さH9a,H9bに対して、H9a>S>H9bとなるようにナット部材19,19で調節しています。
このように構成されたロック機構2は、次のように作用します。
まず、図1に示しているのはロック状態を示したものです。このとき、球状部材13,13は解除ボス17がガイド孔14aの内径側を塞いだ状態となっており、球状部材13,13がガイド孔14a,14aと嵌合受け部材9の大径通孔9e及びテーパー部9fに位置した状態となっています。この状態では回動柵部6を上方に引き上げようとしても球状部材13,13がガイド部材14を拘束した状態となっており、上方に引き上げることができないようになっています。したがって、この状態では回動柵部6が水平回動できないので、回動柵部6を手摺として安全に使用できます。
次に、図2はロックを解除した状態を示したものです。これは、ロック解除ボタン16をスプリング20に抗して下方に押し下げた状態であり、このとき、ロック解除ボタン16と一体となっている解除ロッド15と解除ボス17も下方に押し下げられ、球状部材13,13が嵌合受け部材9の大径通孔9eから解除ロッド15側に移動自在な状態となります。
この状態にすると回動柵部6を上方に引き上げることができるようになり、回動柵部6を引き上げると球状部材13,13は嵌合受け部材9のテーパー部9fに案内され、解除ロッド15側に移動します。そのまま、回動柵部6を上方に引き上げると図3に示すように球状部材13,13が嵌合受け部材9の小径通孔9dとガイド孔14a,14aおよび解除ロッド15に囲まれた空間内に位置するとともに、ロックプレート18と嵌合受け部材9の底面が接触する状態まで引き上げられます。この状態では、嵌合受け部材9と嵌合部材12との嵌合状態が解除されており、回動柵部6が回動自在な状態となります。
なお、本実施例では、嵌合部材12の凸部12aが嵌合受け部材9の凸部9aの側面に接触するよう構成しているので、固定柵部4に対して同一平面を形成する状態と、直交する状態の3ヵ所で固定できるようになっています。
所望の角度となるように回動柵部6を水平回動させた後、回動柵部6を下ろすと、嵌合受け部材9と嵌合部材12とが嵌合した状態となり、水平回動が拘束された状態となります。
このとき、スプリング20によって解除ロッド15が上方に引き上げられるので、解除ボス17のテーパー部17aが球状部材13,13を外側に押し出し、回動把持部6の上方への引き上げ操作を自動的にロックする図1に示した状態となります。
上述のように構成されたロック機構2では、ロック解除ボタン16の操作によって解除操作ができるので、衣服などを引掛け、ロックが解除されてしまうという恐れがありません。
そして、このロック機構2のロック力は機械的に発生するように構成されているので、操作する人に関わらず一定のロック力となり、安全に使用できます。
また、ロック解除ボタン16のロック解除の操作方向が下方向きであるのに対して、変位機構5の嵌合状態を解く方向が上方であることによって、誤作動を防止でき、意図しない回動柵部6の水平回動が行われないように構成しています。
さらに、解除ボタン16がカバー部材11からあまり突出しないように図3に示すようにカバー部材11に凹部11bを設けておくことで、ロック解除ボタン16に異物が当たり、押し下げようとしても凹部11bの肩部11cまでの押し下げで止まり、ロック解除されるまで下げられる恐れを少なくすることができ、誤操作を防止することも可能となります。
また、図1に示すように解除ボタン16の近傍に把持部11aを設けておけば、この把持部11aを把持した状態で解除ボタン16の操作ができるとともに、回動柵部6の引き上げ操作もでき、片手での操作も可能となります。
このように、本発明におけるロック手段2は、操作が容易であるとともに、軽い操作力でロックを解除することができるだけでなく、意図しない状況でのロック解除がなされないよう構成されており、安全に使用できるものとなっております。
1 移動用バー
2 ロック機構
3 固定脚
4 固定柵部
5 変位機構
6 回動柵部
9 嵌合受け部材
12 嵌合部材
13 球状部材
14 ガイドボス
15 解除ロッド
16 ロック解除ボタン
17 解除ボス
18 ロックプレート

Claims (4)

  1. ベッドに装着自在な固定柵部(4)と、該固定柵部(4)の一側部に回動自在に支承してなる回動柵部(6)とから主として構成される移動用バー(1)において、前記固定柵部(4)には嵌合受け部材(9)が止着され、前記回動柵部(6)には嵌合部材(12)が止着され、それぞれに設けられた凸部と凹部の嵌合により固定柵部(4)に対して段階的に回動柵部(6)を保持するよう構成してなる変位機構(5)を備える一方、前記嵌合受け部材(9)内には大径通孔(9e)からテーパー部(9f)を経て小径通孔(9d)となる通孔が設けられており、この小径通孔(9d)に挿通されるように上記嵌合部材(12)にはガイドボス(14)が下方に突出する状態で固着され、さらに、嵌合受け部材(9)と嵌合部材(12)が嵌合状態にあるとき大径通孔(9e)の上部に位置するようにガイドボス(14)には軸心と直交する方向のガイド孔(14a)が穿設されるとともに、嵌合部材(12)及び嵌合受け部材(9)内に挿通された解除ロッド(15)には上端部をテーパー部(17a)とした解除ボス(17)を止着して前記ガイド孔(14a)の内側を塞ぐよう構成するとともに、前記ガイド孔(14a)には該ガイド孔(14a)からはみ出る大きさの球状部材(13)が嵌装される一方、前記解除ロッド(15)の上端にロック解除ボタン(16)を止着するとともに該ロック解除ボタン(16)をスプリング(20)により上方に付勢し、解除ロッド(15)の下端にはロックプレート(18)を止着してなるロック機構(2)を具備したことを特徴とする移動用バー(1)。
  2. ロック機構(2)のロックを解除するために前記ロック解除ボタン(16)の操作方向を下方向きとし、変位機構(5)の嵌合状態を外す方向を上方向きとしてなることを特徴とする変位機構(5)及びロック機構(2)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動用バー(1)。
  3. 前記ロック機構(2)のロック解除ボタン(16)は回動柵部(6)のカバー部材(11)に設けた凹状切欠き部(11b)の両肩部(11c)よりも下方に押し下げられた状態でロック解除されるよう構成してなるロック機構(2)を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動用バー(1)。
  4. 前記嵌合受け部材(9)の凹部(9c)の底面を基準として、凸部(9a)の高さ(H9a),凸部(9b)の高さ(H9b)とし、嵌合部材(12)の凹部(12c)の底面を基準として、凸部(12a)の高さ(H12a)とし、前記ロック解除ボタン(16)を押し下げた時の嵌合受け部材(9)の下面とロックプレート(18)との間隔(S)をH9a>S>H9bとなるよう構成することによって、前記回動柵部(6)の回動範囲を規制するよう構成してなる変位機構(5)及びロック機構(2)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動用バー(1)。
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