JP2010190168A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工精度を余り必要とせずに、潤滑オイルの流量制限を可能とした、低コストで製造できるスクロール型圧縮機を提供することにある。
【解決手段】可動スクロール25に、一端が外部に開口し、内部に直線状に延びて、内周面に、密閉容器内の高圧部43に連通する高圧開口51Dと、スクロール内の低圧部35Aに開口する低圧開口53とが開口し、潤滑オイルをスクロール内の低圧部35Aに供給する連通路を備え、この連通路が、一端を外部に開口した下孔51Aを形成し、この下孔51Aの所定深さHの位置までリーマ加工を施して挿入孔51Bを形成して構成され、連通路には、下孔51Aの奥端に当接させて該連通路の挿入孔51Bよりも若干小径のピン部材55を挿入し、このピン部材55を奥端側に押し付けるように、該連通路の一端をねじ部材57により閉塞した。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定スクロールと可動スクロールの低圧側の噛み合い部に潤滑オイルを供給する油路を備えたスクロール型圧縮機に関する。
一般に、固定スクロールと、この固定スクロールに噛合する可動スクロールとを、密閉容器内に収容したスクロール型圧縮機が知られている。この種のものでは、固定スクロールと可動スクロールの低圧側の噛み合い部に潤滑オイルを供給する油路を備え、この油路内に、外周にスパイラル状通路が形成された本体を有する流量制限部材を配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−60532号
しかしながら、従来の構成では、流量制限が、本体の外周に形成されたスパイラル状通路の大きさに依存するため、このスパイラル状通路の加工精度が高く要求され、加工が困難になるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、加工精度を余り必要とせずに、潤滑オイルの流量制限を可能とした、低コストで製造できるスクロール型圧縮機を提供することにある。
本発明は、固定スクロールと、この固定スクロールに噛合する可動スクロールとを、密閉容器内に収容し、いずれかのスクロールに、一端が外部に開口し、内部に直線状に延びて、内周面に、密閉容器内の高圧部に連通する高圧開口と、前記スクロール内の低圧部に開口する低圧開口とが開口し、潤滑オイルを前記スクロール内の低圧部に供給する連通路を備えたスクロール型圧縮機において、前記連通路が、一端を外部に開口した下孔を形成し、この下孔の所定深さの位置までリーマ加工を施して挿入孔を形成して構成され、前記連通路には、前記下孔の奥端に当接させて該連通路の挿入孔よりも若干小径のピン部材を挿入し、このピン部材を前記奥端側に押し付けるように、該連通路の一端をねじ部材により閉塞したことを特徴とする。
本発明では、連通路が、一端を外部に開口した下孔を形成し、この下孔の所定深さの位置までリーマ加工を施して挿入孔を形成して構成されるため、この挿入孔内の表面粗度が高くでき、挿入孔の内径と、該挿入孔に挿入されるピン部材の外径との間隙をきわめて適正に管理されるため、この間の空隙によって、高圧側から低圧側に向かう潤滑オイルの流量が適正に制限される。
また、この構成では、ピン部材に加工を施す必要がなく、例えば円柱状であれば、そのままの形状のものを使用できるため、加工精度に依存することがなくなり、ピン部材の製造コストを削減できる。
この場合に、前記ピン部材が、前記連通路の奥側の下孔内に嵌る第1ピンと、該第1ピンに当接して前記挿入孔内に嵌る第2ピンとを備えてもよい。
この構成では、下孔と、下孔内に嵌る第1ピンとの空隙は油が流れる流路を形成すればよく、その空隙の大きさは流量制限にそれ程寄与しない。これに対し、挿入孔と、挿入内に嵌る第2ピンとの空隙の大きさは、流量制限に大きく寄与する。本構成では、リーマ加工により挿入孔の仕上げ加工をしており、挿入孔の内径の仕上げ精度が高く、ピン部材を挿入するだけで、挿入孔の内径と、該挿入孔に挿入されるピン部材の外径との間隙をきわめて適正に管理できる。したがって、該空隙によって、高圧側から低圧側に向かう潤滑オイルの流量が適正に制限される。
また、この構成では、ピン部材に加工を施す必要がなく、例えば円柱状であれば、そのままの形状のものを使用できるため、加工精度に依存することがなくなり、ピン部材の製造コストを削減できる。
前記第1ピンと前記第2ピンとを一体化してもよい。
この構成では、ピン部材の部品点数を削減できると共に、その組み付けやピン部材の交換などが容易になる。上述した下孔は、ドリル加工による場合、下孔の奥端にはドリル先端の略円錐状の加工跡が残り、この一体化したピン部材の第1ピンの先端に略円錐状の先端部を形成しておけば、連通孔にピン部材を挿入し、ねじ部材をねじ込んでいくときに、連通孔とピン部材の同芯化が容易に可能になり、挿入孔の内径とピン部材の外径との間隙をきわめて適正に管理できる。したがって、該空隙によって、高圧側から低圧側に向かう潤滑オイルの流量が適正に制限される。
本発明では、連通路が、一端を外部に開口した下孔を形成し、この下孔の所定深さの位置までリーマ加工を施して挿入孔を形成して構成されるため、この挿入孔内の表面粗度が高くでき、挿入孔の内径と、該挿入孔に挿入されるピン部材の外径との間隙をきわめて適正に管理されるため、この間の空隙によって、高圧側から低圧側に向かう潤滑オイルの流量が適正に制限される。
また、この構成では、ピン部材に加工を施す必要がなく、例えば円柱状であれば、そのままの形状のものを使用できるため、加工精度に依存することがなくなり、ピン部材の製造コストを削減できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は内部高圧となるスクロール型圧縮機を示し、この圧縮機1は、冷媒が循環して冷凍サイクル運転動作を行う図外の冷媒回路に接続されて、冷媒を圧縮するものである。この圧縮機1は、縦長円筒状の密閉ドーム型のケーシング3を有する。
このケーシング3は、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部であるケーシング本体5と、その上端部に気密状に溶接されて一体接合され、上方に突出した凸面を有する椀状の上キャップ7と、ケーシング本体5の下端部に気密状に溶接されて一体接合され、下方に突出した凸面を有する椀状の下キャップ9とで圧力容器に構成されており、その内部は空洞とされている。
ケーシング3の内部には、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機構11と、このスクロール圧縮機構11の下方に配置される駆動モータ13とが収容されている。このスクロール圧縮機構11と駆動モータ13とは、ケーシング3内を上下方向に延びるように配置される駆動軸15によって連結されている。そして、スクロール圧縮機構11と駆動モータ13との間には間隙空間17が形成されている。
スクロール圧縮機構11は、上側に開放された略有底円筒状の収納部材であるハウジング21と、該ハウジング21の上面に密着して配置される固定スクロール23と、これら固定スクロール23及びハウジング21間に配置され、固定スクロール23に噛合する可動スクロール25とを備えている。ハウジング21はその外周面において周方向の全体に亘ってケーシング本体5に圧入固定されている。また、ケーシング3内がハウジング21の下方の高圧空間27と、ハウジング21の上方の吐出空間29とに区画され、各空間27,29は、ハウジング21及び固定スクロール23の外周に縦に延びて形成された縦溝71を介して連通している。
ハウジング21には、駆動軸15の偏心軸部15Aが回動するハウジング空間21Aと、下面中央から下方に延びるラジアル軸受部21Bとが形成されている。ハウジング21には、ラジアル軸受部21Bの下端面と、ハウジング空間21Aの底面との間を貫通するラジアル軸受孔28が設けられ、このラジアル軸受孔28に、駆動軸15の上端部がラジアル軸受30を介して回転可能に嵌入支持されている。ケーシング3の上キャップ7には、冷媒回路の冷媒をスクロール圧縮機構11に導く吸入管31が、またケーシング本体5には、ケーシング3内の冷媒をケーシング3外に吐出させる吐出管33がそれぞれ気密状に貫通固定されている。吸入管31は、吐出空間29を上下方向に延び、その内端部はスクロール圧縮機構11の固定スクロール23を貫通して、圧縮室35に連通し、この吸入管31により圧縮室35内に冷媒が吸入される。
駆動モータ13は、ケーシング3の内壁面に固定された環状のステータ37と、このステータ37の内側に回転自在に構成されたロータ39とを備え、該モータ13は直流モータで構成され、ロータ39には、駆動軸15を介してスクロール圧縮機構11の可動スクロール25が駆動連結されている。
駆動モータ13の下方の下部空間40は高圧に保たれており、その下端部に相当する下キャップ9の内底部には油が貯留されている。駆動軸15内には、高圧油供給手段の一部としての給油路41が形成され、この給油路41は、可動スクロール25の背面の油室43に連通している。駆動軸15の下端にはピックアップ45が連結され、ピックアップ45が、下キャップ9の内底部に貯留した油を掻き上げる。この掻き上げた油は、駆動軸15の給油路41を通じ、可動スクロール25背面の油室43に供給され、この油室43から、可動スクロール25に設けられた連通路51を介して、スクロール圧縮機構11の各摺動部分及び圧縮室35へ供給される。
固定スクロール23は、鏡板23Aと、この鏡板23Aの下面に形成された渦巻き状(インボリュート状)のラップ23Bとで構成されている。一方、可動スクロール25は、鏡板25Aと、この鏡板25Aの上面に形成された渦巻き状(インボリュート状)のラップ25Bとで構成されている。そして、固定スクロール23のラップ23Bと、可動スクロール25のラップ25Bとは互いに噛合しており、このことにより固定スクロール23と可動スクロール25との間において、両ラップ23B,25Bで複数の圧縮室35が形成されている。
可動スクロール25は、オルダムリング61を介して固定スクロール23に支持され、その鏡板25Aの下面の中心部には有底円筒状のボス部25Cが突設されている。一方、駆動軸15の上端には偏心軸部15Aが設けられ、この偏心軸部15Aは、可動スクロール25のボス部25Cに回転可能に嵌入されている。
さらに、ハウジング21のラジアル軸受部21B下側の駆動軸15には、可動スクロール25や偏心軸部15A等と動的バランスを取るためのカウンタウェイト部63が設けられており、カウンタウェイト部63により重さのバランスを取りながら駆動軸15が回転することで、可動スクロール25を自転することなく公転させるようになっている。そして、この可動スクロール25の公転に伴い、圧縮室35は、両ラップ23B,25B間の容積が中心に向かって収縮することで吸入管31より吸入された冷媒を圧縮するように構成されている。
固定スクロール23の中央部には吐出孔73が設けられており、この吐出孔73から吐出されたガス冷媒は、吐出弁75を通って吐出空間29に吐出され、ハウジング21及び固定スクロール23の各外周に設けた縦溝71を介して、ハウジング21の下方の高圧空間27に流出し、この高圧冷媒は、ケーシング本体5に設けた吐出管33を介してケーシング3外に吐出される。
このスクロール型圧縮機1の運転動作について説明する。
駆動モータ13を駆動すると、ステータ37に対してロータ39が回転し、それによって駆動軸15が回転する。駆動軸15が回転すると、スクロール圧縮機構11の可動スクロール25が固定スクロール23に対して自転せずに公転のみ行う。このことにより、低圧の冷媒が吸入管31を通して圧縮室35の周縁側から圧縮室35に吸引され、この冷媒は圧縮室35の容積変化に伴って圧縮される。そして、この圧縮された冷媒は、高圧となって圧縮室35から吐出弁75を通って吐出空間29に吐出され、ハウジング21及び固定スクロール23の各外周に設けた縦溝71を介して、ハウジング21の下方の高圧空間27に流出し、この高圧冷媒は、ケーシング本体5に設けた吐出管33を介してケーシング3外に吐出される。ケーシング3外に吐出された冷媒は、図示を省略した冷媒回路を循環した後、再度吸入管31を通して圧縮機1に吸入されて圧縮され、このような冷媒の循環が繰り返される。
油の流れを説明すると、ケーシング3における下キャップ9の内底部に貯留された油が、駆動軸15の下端に設けたピックアップ45により掻き上げられ、この油が、駆動軸15の給油路41を通じ、可動スクロール25背面の油室43に供給され、この油室43から、可動スクロール25に設けられた連通路51を介して、スクロール圧縮機構11の各摺動部分及び圧縮室35へ供給される。
図2は、可動スクロール25に設けた連通路51を拡大して示している。
この可動スクロール25の鏡板25Aには、一端が外部に開口し、内部に直線状に延びた連通路51が形成されている。該連通路51は、まず、一端が外部に開口する連通路の下孔51Aを形成する。下孔51Aは、ドリル加工による場合、下孔51Aの奥端にはドリル先端の略円錐状の加工跡51Eが残されている。ついで、該下孔51Aの所定深さHの位置まで、一端からリーマ加工を施して、下孔51Aよりも表面粗度の高い、所定深さHの挿入孔51Bを形成して構成される。また、挿入孔51Bの入り口には、めねじ孔51Cが螺設されている。連通路51の他端(高圧開口)51Dは略くの字状に曲がっており、上述した可動スクロール25の背面の油室(密閉容器内の高圧部)43に連通している。また、連通路51の入り口側の内周面には、低圧開口53が開口し、この低圧開口53は、両スクロール23,25の両ラップ23B,25B間に形成された外側の圧縮室35(低圧部35A)に連通している。
図3は、連通路51に流量制限部材(ピン部材)55を挿入した状態を示す。
ピン部材55は、連通路51の奥側の下孔51A内に嵌る第1ピン55Aと、この第1ピン55Aに当接して、連通路51の手前側の挿入孔51B内に嵌る第2ピン55Bとにより構成されている。第2ピン55B及び第1ピン55Aを奥端側に一体に押し付けるように、めねじ孔51Cに六角穴付きのねじ部材57が螺合され、ねじ部材57が挿入孔51Bの一端を閉塞している。また、ねじ部材57は接着剤等によってゆるまないように固定されている。
図4は、第1ピン55A及び第2ピン55Bの当接部を示す拡大図である。
連通路51を構成する挿入孔51Bは、上述のように、リーマ加工により仕上げ加工されており、挿入孔51Bの孔径は、下孔51Aの孔径よりも若干大きい。また、挿入孔51Bの内面の仕上げ精度は高い。これに対し、下孔51Aはドリル加工のままであり、その内面の仕上げ精度は低い。第1ピン55Aの外径は下孔51Aの内径より小さく、第2ピン55Bの外径は挿入孔51Bの内径より若干小さい。
この実施の形態では、第1ピン55Aが挿入孔51Bの側に寸法Lだけ突出しており、下孔51Aと第1ピン55Aの間隙δ1を通じて図中左方に流れる高圧側の油が、第1ピン55Aと挿入孔51Bの間に画成される溜まり部58に入り、挿入孔51Bと第2ピン55Bの間の間隙δ2を通じて、さらに図中左方に流れ、最終的には低圧開口53(図3)を介して低圧側の圧縮室35に吸入される。
本構成では、下孔51Aと、該下孔51A内に嵌る第1ピン55Aとの空隙δ1は、厳格な管理が不要であり、油が流れる流路を形成すればよく、その空隙δ1の大きさは流量制限にそれ程寄与しない。これに対し、挿入孔51Bと、挿入内51Bに嵌る第2ピン55Bとの空隙δ2は、流量制限に大きく寄与する。
本実施の形態では、連通路51が、一端を外部に開口した下孔51Aを形成し、この下孔15Aの所定深さHの位置までリーマ加工を施して挿入孔51Bを形成して構成されるため、この挿入孔51B内の表面粗度が高くでき、挿入孔51Bの内径と、該挿入孔51Bに挿入される第2ピン55Bの外径との間隙δ2をきわめて適正に管理できる。したがって、この間の空隙δ2を専ら精度良く規定することで、高圧側から低圧側に向かう潤滑オイルの流量を適正に制限できる。
また、この構成では、第2ピン55Bに加工を施す必要がなく、例えば円柱状であれば、そのままの形状のものを使用できるため、加工精度に依存することがなくなり、ピン部材155の製造コストを削減できる。
図5は、別の実施の形態を示している。なお、図5では、図4と同一部分には同一符号を付して示し、説明を省略している。
この実施の形態では、ピン部材155が一本化されている。すなわち、ピン部材155は、手前側の第2部155Bを基準にして、奥側の第1部155Aの外周を切削加工して形成されている。第1部155Aは、連通路51の奥側の下孔51A内に嵌り、第2部155Bは、連通路51の手前側の挿入孔51B内に嵌っている。また、この構成では、第1部155Aの先端部155Cが円錐状に形成され、先端部155Cが、下孔51Aの円錐状の加工跡51Eに嵌合している。
この構成では、ピン部材155の部品点数を削減できると共に、その組み付けやピン部材155の交換などが容易になる。上述した下孔51Aは、ドリル加工による場合、下孔51Aの奥端にはドリル先端の略円錐状の加工跡51Eが残り、この一体化したピン部材155の第1ピン155Aの先端に、加工跡51Eに嵌る略円錐状の先端部155Cを形成しておけば、連通孔51にピン部材155を挿入し、ねじ部材57をねじ込んでいくときに、連通孔51とピン部材155の同芯化が容易に可能になり、挿入孔51Bの内径と第2部155Bの外径との間隙δ2を適正に管理できる。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものでないことは明らかである。
例えば、上記の実施の形態では、内部高圧型のスクロール圧縮機について説明したが、この機構は、内部低圧型のスクロール圧縮機にも適用が可能である。これに適用の場合には、上記連通路が、固定スクロール側に配置され、該連通路内に、流量制限部材(ピン部材)を挿入配置すればよい。
本発明の一実施の形態を示す断面図である。 スクロールに設けた連通路を拡大して示す断面図である。 連通路にピン部材を挿入した状態を拡大して示す断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 ピン部材の別の実施の形態を示す図である。
1 圧縮機
23 固定スクロール
25 可動スクロール
35 圧縮室
35A 低圧部
51 連通路
51A 下孔
51B 挿入孔
51D 高圧開口
52 段差部(ストッパー部)
53 低圧開口
55,155 ピン部材
55A 第1ピン
55B 第2ピン

Claims (3)

  1. 固定スクロールと、この固定スクロールに噛合する可動スクロールとを、密閉容器内に収容し、いずれかのスクロールに、一端が外部に開口し、内部に直線状に延びて、内周面に、密閉容器内の高圧部に連通する高圧開口と、前記スクロール内の低圧部に開口する低圧開口とが開口し、潤滑オイルを前記スクロール内の低圧部に供給する連通路を備えたスクロール型圧縮機において、
    前記連通路が、一端を外部に開口した下孔を形成し、この下孔の所定深さの位置までリーマ加工を施して挿入孔を形成して構成され、前記連通路には、前記下孔の奥端に当接させて該連通路の挿入孔よりも若干小径のピン部材を挿入し、このピン部材を前記奥端側に押し付けるように、該連通路の一端をねじ部材により閉塞したことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記ピン部材が、前記連通路の奥側の下孔内に嵌る第1ピンと、該第1ピンに当接して前記挿入孔内に嵌る第2ピンとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記第1ピンと前記第2ピンとを一体化したことを特徴とする請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
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