JP2010189934A - 床用目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は目地プレートの上面全体にきれいに石、タイル、レンガ等の床化粧材を貼り付けることができるとともに、全体を比較的に薄い目地プレートを用いて、コストの低減を図ることができる床用目地装置を得るにある。
【解決手段】 浅皿状の目地プレート本体の上面に床化粧材が固定され、後端部が支持ピンで係止された目地プレートを用いた床用目地装置において、前記目地プレートの後端部の底面を下方へ突出させた支持突片を形成し、該支持突片部位に目地プレート支持凹部に固定された支持ピンが、前記目地プレートの先端部が上方へ回動可能に支持する支持ピンケースを設けて床用目地装置を構成している。
【選択図】 図2

Description

本発明は車両等の走行が可能な左右の床躯体間の目地部を覆う床用目地装置に関する。
従来、この種の床用目地装置は上面に石、タイル等の床化粧材を固定した目地プレートを目地部の端部に形成した目地プレート支持凹部に支持させて目地部を覆い、目地部が狭くなると先端部が上方へ回動できるように後端部に設けた支持ピンケースに係止される支持ピンで支持するように構成されていた。
しかし、目地プレートの後端部に支持ピンを係止する支持ピンケースが設けられるため、該支持ピンケースが設けられた部位には床化粧材を敷設することができず、きれいな仕上がりにできないという欠点があった。
特開2007−132157
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地プレートの上面全体にきれいに石、タイル、レンガ等の床化粧材を貼り付けることができるとともに、全体を比較的に薄い目地プレートを用いて、コストの低減を図ることができる床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は浅皿状の目地プレート本体の上面に床化粧材が固定され、後端部が支持ピンで係止された目地プレートを用いた床用目地装置において、前記目地プレートの後端部の底面を下方へ突出させた支持突片を形成し、該支持突片部位に目地プレート支持凹部に固定された支持ピンが、前記目地プレートの先端部が上方へ回動可能に支持する支持ピンケースを設けて床用目地装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)目地プレートの後端部の底面を下方へ突出させた支持突片を形成し、該支持突片部位に目地プレート支持凹部に固定された支持ピンが目地プレートの先端部が上方へ回動可能に支持する支持ピンケースを設けたので、従来のように支持ピンケースが目地プレート本体の上面に位置することなく設置でき、目地プレート本体の全体の表面部位に床化粧材を敷設固定することができる。
したがって、目地プレートの美観を向上させることができる。
(2)前記(1)によって、目地プレートの後端部だけを下方へ突出する支持突片を形成すればよいので、後端部を除く目地プレート部位を比較的薄く設定することができる。
したがって、軽量化やコストの低減を図ることができる。
(3)請求項2も前記(1)、(2)と同様な効果が得られる。
本発明を実施するための第1の形態の平面図。 図1の2−2線に沿う断面図、 図1の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の目地プレートの説明図。 本発明を実施するための第1の形態の目地部が広くなった動作説明図。 本発明を実施するための第1の形態の目地部が狭くなった動作説明図。 本発明を実施するための第2の形態の平面図。 図7の8−8線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の目地プレートの説明図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 図10の11−11線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態の目地プレートの説明図。 本発明を実施するための第4の形態の平面図。 図13の14−14線に沿う断面図。 本発明を実施するための第4の形態の目地プレートの説明図。 本発明を実施するための第4の形態の目地部が狭くなった動作説明図。 本発明を実施するための第5の形態の平面図。 図17の18−18線に沿う断面図。 本発明を実施するための第5の形態の目地部が狭くなった動作説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた車両の走行が可能な左右の床躯体3、3間を覆う本発明の床用目地装置で、この床用目地装置1は一方の床躯体3の目地部側に形成された反目地部側が傾斜面4に形成された目地プレートスライド支持凹部5と、この目地プレートスライド支持凹部5と対応する部位の他方の床躯体3の目地部側に該目地プレートスライド支持凹部5の深さ寸法よりも後述の支持突片が入り込む深さ寸法に形成された目地プレート支持凹部6と、この目地プレート支持凹部6に後端部が支持され、先端部が前記目地プレートスライド支持凹部5にスライド移動可能に支持される目地プレート7と、この目地プレート7の先端部が上方へ回動できるように、該目地プレート7の両側寄りの部位の後端部の底面に下方へ突出する支持突片としての支持ピンケース8、8および、この支持ピンケース8、8内に挿入される前記目地プレート支持凹部6に固定された支持ピン9、9とからなる取付手段10とで構成されている。
前記目地プレート7は図4に示すように、浅皿状の長方形状の金属材製の目地プレート本体11と、この目地プレート本体11内に充填されたコンクリートやモルタル12と、このコンクリートやモルタル12の上部全体に貼設された石、タイル、レンガ等の床化粧材13と、前記目地プレート本体11の両側寄りの部位の後端部の底面に下方へ突出するように固定された支持突片としての支持ピンケース8、8と、前記目地プレート本体11の先端部の上部寄りの部位にヒンジ部材14を介して、先端部が回動可能に取付けられたカバープレート15とで構成されている。
上記構成の床用目地装置1は、通常時には図1および図2に示すように目地プレートスライド支持凹部5および目地プレート支持凹部6に、目地部2で覆うように目地プレート7が支持されて、左右の床躯体3、3間を車両の走行が可能となるように設置されている。
地震で目地部2が広くなると、図5に示すように他方の床躯体3の目地プレート支持凹部6の支持ピン9、9によって目地プレート7の先端部が他方の床躯体3方向へ移動する。 すなわち、目地プレート7の先端部は目地プレートスライド支持凹部5をスライド移動して、その揺れ動きを吸収する。
地震で目地部2が狭くなると図6に示すように、目地プレート7の先端部は目地プレートスライド支持凹部5より、一方の床躯体3の床面上へ回動しながら突出し、その揺れ動きを吸収する。
なお、地震の揺れ動きが停止すると、支持ピン9、9と支持ピンケース8、8とによって、元の状態へ自動的に戻る。
目地プレート本体11に敷設される床化粧材13は支持ピンケース8、8が、該目地プレート本体11の底面より下方へ突出しているため、床化粧材13の敷設のじゃまになることなく、上面全体にきれいに敷設することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7ないし図19に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、目地プレート本体11の両側部寄りの後端部の底面に床化粧材13の敷設スペースを残して、支持ピンケース8、8の上端部が収納される支持ピンケース収納部16、16を形成し、該支持ピンケース収納部16、16に上端部が挿入された支持ピンケース8、8を固定した目地プレート7Aを用いた点で、このように形成した目地プレート7Aを用いて構成した床用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレートの後端部の高さ寸法を低くすることができる。
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、両側寄りの後端部の底面に支持突片17を形成し、該支持突片17の両側部寄りの部位に支持ピンケース8、8を埋設した目地プレート7Bを用いた点で、このように形成した目地プレート7Bを用いて構成した床用目地装置1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図13ないし図16に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、目地部2に位置する目地プレート本体11の底面にセリ上がり用の傾斜突片18を形成した目地プレート7Cを用いた点で、このように形成された目地プレート7Cを用いて構成した床用目地装置1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られるとともに、目地部2が狭くなるように揺れ動いた場合、図16に示すように目地プレート7Cをほぼ水平に位置させることができる。
図17ないし図19に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、目地プレート7Cの後端部が位置する目地プレート支持凹部6の側壁6aを傾斜面に形成するとともに、目地プレート本体11の後端部の上部にヒンジ部材19を介してカバープレート20を設置した点で、このように構成した床用目地装置1Dにしても、前記本発明を実施するための第4の形態と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレート7Cが移動した場合でも、カバープレート15、20によって安全に使用することができる。
本発明は車両等が走行可能な床用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A、1B、1C、1D:床用目地装置、
2:目地部、 3:床躯体、
4:傾斜面、
5:目地プレートスライド支持凹部、
6:目地プレート支持凹部、
7、7A、7B、7C:目地プレート、
8:支持突片としての支持ピンケース、
9:支持ピン、 10:取付手段、
11:目地プレート本体、 12:コンクリートやモルタル、
13:床化粧材、 14:ヒンジ部材、
15:カバープレート、 16:支持ピンケース収納部、
17:支持突片、 18:傾斜突片、
19:ヒンジ部材、 20:カバープレート。

Claims (2)

  1. 浅皿状の目地プレート本体の上面に床化粧材が固定され、後端部が支持ピンで係止された目地プレートを用いた床用目地装置において、前記目地プレートの後端部の底面を下方へ突出させた支持突片を形成し、該支持突片部位に目地プレート支持凹部に固定された支持ピンが、前記目地プレートの先端部が上方へ回動可能に支持する支持ピンケースを設けたことを特徴とする床用目地装置。
  2. 支持突片を支持ピンケースで形成したことを特徴とする請求項1記載の床用目地装置。
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