JPH0682209U - 車路等の目地カバ―装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 前後左右方向の揺れ動きや上下方向の揺れ動
きを吸収し、目地プレ―トが浮き上がったり、脱落する
のを確実に防止することができるとともに、耐久性の向
上を図ることができる車路等の目地カバ―装置を得るに
ある。 【構成】 車路等の目地部３の両端角部の躯体４に固定
されたアングル状の一対の縁金５と、この一対の縁金上
に両端部が位置する金属材製の目地プレ―ト１３と、一
対の縁金の一方の縁金の垂直板に所定間隔で回動可能に
取付けられた支持筒を有する複数個の支持金具７と、こ
の複数個の支持金具の支持筒と対応する部位の目地プレ
―トの底面に取付けられた該支持筒を貫通する心棒２
３、この心棒を常時下方へ付勢する付勢スプリング２６
とからなる取付け具とで車路等の目地カバ―装置を構成
している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建物と建物を接続する場合の車路等の目地部位に取付けられる車路等 の目地カバ―装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車路等の目地部には目地部寄りの躯体の上面に凹部を形成し、該凹部内 へ両端部が挿入される目地プレ―トを挿入して目地部を覆っている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来の車路等の目地カバ―装置は地震等で揺れ動いた場合、目地プレ―トや該 目地プレ―トの端部を収納している躯体の凹部が損傷したり、目地プレ―トが脱 落したりするという欠点があった。

【０００４】 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、地震等によって揺れ動いても、その 揺れ動きに追従して移動できるとともに、損傷したり、脱落したりすることがな く、安全に使用することができる車路等の目地カバ―装置を提供することを目的 としている。

【０００５】 本考案の前記ならびにそのほかの目的と新規な次の説明を添付図面と照し合せ て読むと、より完全に明らかになるであろう。 ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本考案の範囲を限定する ものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は車路等の目地部の両端角部の躯体に固定 されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に両端部が位置する金属材 製の目地プレ―トと、前記一対の縁金の一方の縁金の垂直板に所定間隔で回動可 能に取付けられた支持筒を有する複数個の支持金具と、この複数個の支持金具の 支持筒と対応する部位の前記目地プレ―トの底面に取付けられた該支持筒を貫通 する心棒、この心棒を常時下方へ付勢する付勢スプリングとからなる取付け具と で車路等の目地カバ―装置を構成している。

【０００７】

【作用】

上記のように構成された車路等の目地カバ―装置は、目地プレ―トが常時取付 け金具の付勢スプリングによって一対の縁金に押し圧されるとともに、支持金具 の支持筒の回動によって上下方向の移動にも目地プレ―トの両端部が浮き上がる ことなく目地プレ―トが移動する。

【０００８】

【本考案の実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。

【０００９】 図１ないし図９の本考案の第１の実施例において、１は建物間を接続する場合 の車路２等の目地部３を覆うように取付けられた本考案の車路等の目地カバ―装 置で、この車路等の目地カバ―装置１は目地部３の両端角部の躯体４、４に固定 されたアングル状の一対の縁金５、５と、この一対の縁金５、５上に両端部が位 置する金属材製の目地プレ―ト６と、前記一対の縁金５、５の一方の縁金５の垂 直板５ａに所定間隔で回動可能に取付けられた複数個の支持金具７と、この複数 個の支持金具７と対応する部位の前記目地プレ―ト６の底面に取付けられた該支 持金具７に支持される取付け金具８とから構成されている。

【００１０】 前記一対の縁金５は図４に示すようにアングル状の縁金本体９と、この縁金本 体９の背面に所定間隔で固定された躯体４の鉄筋１０に取付けられる複数個の取 付け片１１とから構成されている。

【００１１】 前記目地プレ―ト６は図５に示すように上部両端部が傾斜面１２、１２に形成 された目地プレ―ト本体１３と、この目地プレ―ト本体１３の両端下部に下方へ 突出された前記一対の縁金５、５の水平板５ｂ、５ｂ上に位置する脚部材１４、 １４とから構成されている。

【００１２】 前記支持金具７は図６に示すように一方の縁金５の垂直板５ａに所定間隔で溶 接等で固定されたボルト挿入孔１５を有する固定板１６と、この固定板１６にボ ルト１７、ナット１８によって回動可能に取付けられたボルト挿入孔１９が形成 された取付け片２０を有する支持筒２１とから構成されている。

【００１３】 前記取付け金具８は図７に示すように前記目地プレ―ト６に複数本の皿ビス２ ２によって固定される心棒２３と、この心棒２３の先端部に形成されたねじ部２ ４に螺合されたストッパ―片２５と、このストッパ―片２５と前記支持筒２１と の間に介装され、前記心棒２３を常時下方へ付勢する付勢スプリング２６とから 構成されている。

【００１４】 上記構成の車路等の目地カバ―装置１は付勢スプリング２６によって目地プレ ―ト６は常時一対の縁金５、５に押し圧された状態となるとともに、前記左右方 向に地震等で揺れ動いた場合には取付け金具８が取付けられていない方の目地プ レ―ト６の端部と縁金５とが図８に示すようにスライド移動して、その動きを吸 収する。 また、上下方向に揺れ動いた場合には支持金具７の回動によって、図９に示す ように目地プレ―ト６の両端部が一対の縁金５、５より浮きあがることなく回動 して、その動きを吸収する。 なお、この実施例において、複数個の支持金具７の支持筒２１を一方の縁金５ の垂直板５ａに所定間隔に固定的に取付るとともに、この複数個の支持筒２１に 隙間を介して心棒２３を貫通させても同様な作用効果が得られる。

【００１５】

【本考案の異なる実施例】

次に図１０ないし図２５に示す本考案の異なる実施例につき説明する。なお、 これらの本考案の異なる実施例の説明に当って、前記本考案の第１の実施例と同 一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００１６】 図１０ないし図１２の本考案の第２の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、一方の縁金５の垂直板５ａに溶接等によって支持筒２１ を固定した支持金具７Ａと、目地プレ―ト６の底面に枢支ピン２７によって回動 可能に取付けられた心棒２３を用いた取付け金具８Ａとを用いた点で、このよう に形成した支持金具７Ａと取付け金具８Ａを用いて構成した車路等の目地カバ― 装置１Ａにしても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１７】 図１３および図１４の本考案の第３の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は取付け金具８Ｂで、この取付け金具８Ｂは目地プレ―ト６ に皿ビス２２で固定された心棒２３で構成されている。このように構成された取 付け金具８Ｂを用いて構成した車路等の目地カバ―装置１Ｂにしても前記本考案 の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１８】 図１５および図１６の本考案の第４の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、一方の縁金５の垂直板５ａに回動可能に心棒２３Ａを取 付けた支持金具７Ｂを取付けるとともに、この支持金具７Ｂの心棒２３Ａが挿入 される目地プレ―ト６に固定される筒部材２８で形成された取付け金具８Ｃとを 用いた点で、このように形成された支持金具７Ｂと取付け金具８Ｃとを用いて構 成した車路等の目地カバ―装置１Ｃにしても、前記本考案の第１の実施例と同様 な作用効果が得られる。

【００１９】 図１７および図１８の本考案の第５の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、一方の縁金５の垂直板５ａに支持筒２１を溶接等で固定 した支持金具７Ｃと、目地プレ―ト６に枢支ピン２７で回動可能に取付けられた 心棒２３で形成した取付け金具８Ｄとを用いた点で、このように形成された支持 金具７Ｃと取付け金具８Ｄとを用いた車路等の目地カバ―装置１Ｄにしても、前 記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００２０】 図１９および図２０の本考案の第６の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、一方の縁金５の垂直板５ａに支持筒２１を溶接等で固定 した支持金具７Ｄと、目地プレ―ト６に皿ビス２２等で固定された前記支持筒２ １内へ挿入されるテ―パ―ピン２９で形成した取付け金具８Ｅとを用いた点で、 このように形成された支持金具７Ｄと取付け金具８Ｅとを用いた車路等の目地カ バ―装置１Ｅにしても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００２１】 図２１および図２２の本考案の第７の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、一方の縁金５の垂直板５ａにテ―パ―ピン２９を溶接等 で固定した支持金具７Ｅと、目地プレ―ト６に溶接等で固定された前記テ―パ― ピン２９が挿入される筒部材２８で形成した取付け金具８Ｆとを用いた点で、こ のように形成された支持金具７Ｅと取付け金具８Ｆとを用いた車路等の目地カバ ―装置１Ｆにしても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００２２】 図２３ないし図２５の本考案の第８の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は目地プレ―ト６Ａで、この目地プレ―ト６Ａは目地プレ― ト本体１３と、この目地プレ―ト本体１３の一側面に形成された支持部３０と、 この支持部３０にスライド可能に取付けられる補助プレ―ト３１と、この補助プ レ―ト３１の下部に形成された前記支持部３０を該補助プレ―ト３１と挟着する 挟着片３２とから構成されている。このように形成された目地プレ―ト６Ａを用 いた車路等の目地カバ―装置１Ｇにすることにより、目地部３を目地プレ―ト６ Ａで確実に覆うことができる。 なお、目地プレ―ト本体１３の一側面に形成された支持部３０と補助プレ―ト ３１との間に付勢スプリングゃ弾性体等を介装させ、自動的に補助プレ―ト３１ とが突出するようにしても良い。

【００２３】

【本考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られ る。

【００２４】 （１）車路等の目地部の両端角部の躯体に固定されたアングル状の一対の縁金と 、この一対の縁金上に両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対の 縁金の一方の縁金の垂直板に所定間隔で回動可能に取付けられた支持筒を有する 複数個の支持金具と、この複数個の支持金具の支持筒と対応する部位の前記目地 プレ―トの底面に取付けられた該支持筒を貫通する心棒、この心棒を常時下方へ 付勢する付勢スプリングとからなる取付け具とで構成しているので、前後左右方 向に躯体が地震等で揺れ動いても、目地プレ―トの端部が一方の縁金に支持金具 と取付け金具とで取付けられているため、脱落することがなく、かつ他端部がフ リ―になっているためスライド移動し、その揺れ動きを吸収することができる。

【００２５】 （２）前記（１）によって、支持金具が回動するため、躯体が地震等で上下方向 に揺れ動いても目地プレ―トの両端部が一対の縁金より浮き上がることなく支持 できる。したがって、安全に使用することができる。

【００２６】 （３）前記（１）によって、目地プレ―トの両端部は縁金上に位置するため、損 傷しずらく、長期間の使用に耐え、耐久性の向上を図ることができる。

【００２７】 （４）前記（１）によって、目地プレ―トは常時付勢スプリングによって下部方 向に付勢されているので、目地プレ―トの浮き上がりを防止して騒音の発生を効 率よく防止することができる。

【００２８】 （５）請求項２、３、４も前記（１）〜（３）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す断面図。

【図２】本考案の第１の実施例を示す一部破断平面図。

【図３】本考案の第１の実施例を示す底面図。

【図４】縁金の説明図。

【図５】目地プレ―トの説明図。

【図６】支持金具の説明図。

【図７】取付け金具の説明図。

【図８および図９】本考案の第１の実施例の動作説明
図。

【図１０ないし図１２】本考案の第２の実施例を示す説
明図。

【図１３および図１４】本考案の第３の実施例を示す説
明図。

【図１５および図１６】本考案の第４の実施例を示す説
明図。

【図１７および図１８】本考案の第５の実施例を示す説
明図。

【図１９および図２０】本考案の第６の実施例を示す説
明図。

【図２１および図２２】本考案の第７の実施例を示す説
明図。

【図２３ないし図２５】本考案の第８の実施例を示す説
明図。

【符号の説明】

１、１Ａ〜１Ｆ：車路等の目地カバ―装置、２：車路、
３：目地部、４：躯体、
５：縁金、６、６Ａ：目地プレ―
ト、 ７、７Ａ〜７Ｅ：支持金具、８、８Ａ〜
８Ｆ：取付け金具、 ９：縁金本体、１０：鉄筋、
１１：取付け片、１２：傾斜
面、 １３：目地プレ―ト本体、１
４：脚部材、 １５：ボルト挿入
孔、１６：固定板、 １７：ボル
ト、１８：ナット、 １９：ボルト
挿入孔、２０：取付け片、 ２１：支
持筒、２２：皿ビス、 ２３、２３
Ａ：心棒、２４：ねじ部、 ２５：
ストッパ―片、２６：付勢スプリング、 ２
７：枢支ピン、２８：筒部材、 ２
９：テ―パ―ピン、３０：支持部、
３１：補助プレ―ト、３２：挟着片。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車路等の目地部の両端角部の躯体に固定
   されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に
   両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対
   の縁金の一方の縁金の垂直板に所定間隔で回動可能に取
   付けられた支持筒を有する複数個の支持金具と、この複
   数個の支持金具の支持筒と対応する部位の前記目地プレ
   ―トの底面に取付けられた該支持筒を貫通する心棒、こ
   の心棒を常時下方へ付勢する付勢スプリングとからなる
   取付け具とからなることを特徴とする車路等の目地カバ
   ―装置。
2. 【請求項２】 車路等の目地部の両端角部の躯体に固定
   されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に
   両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対
   の縁金の一方の垂直板に所定間隔で回動可能に取付けら
   れた複数個の支持筒あるいは心棒と、この支持筒あるい
   は心棒と対応する部位の前記目地プレ―トの底面に固定
   的に取付けられた該支持筒内へそれぞれ挿入される心棒
   あるいは心棒がそれぞれ入り込む支持筒とからなること
   を特徴とする車路等の目地カバ―装置。
3. 【請求項３】 車路等の目地部の両端角部の躯体に固定
   されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に
   両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対
   の縁金の一方の垂直板に固定的に取付けられた複数個の
   支持筒あるいは心棒と、この支持筒あるいは心棒と対応
   する部位の前記目地プレ―トの底面に回動可能に取付け
   られた該支持筒内へそれぞれ挿入される心棒あるいは心
   棒がそれぞれ入り込む支持筒とからなることを特徴とす
   る車路等の目地カバ―装置。
4. 【請求項４】 車路等の目地部の両端角部の躯体に固定
   されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に
   両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対
   の縁金の一方の垂直板に固定的に取付けられた複数個の
   支持筒あるいはテ―パ―ピンと、この支持筒あるいはテ
   ―パ―ピンと対応する部位の前記目地プレ―トの底面に
   固定的に取付けられた該支持筒内へそれぞれ挿入される
   テ―パ―ピンあるいはテ―パ―ピンがそれぞれ入り込む
   支持筒とからなることを特徴とする車路等の目地カバ―
   装置。
5. 【請求項５】 車路等の目地部の両端角部の躯体に固定
   されたアングル状の一対の縁金と、この一対の縁金上に
   両端部が位置する金属材製の目地プレ―トと、前記一対
   の縁金の一方の縁金の垂直板に所定間隔で取付けられた
   支持筒を有する複数個の支持金具と、この複数個の支持
   金具の支持筒と対応する部位の前記目地プレ―トの底面
   に取付けられた該支持筒との間に隙間を介して貫通する
   心棒、この心棒を常時下方へ付勢する付勢スプリングと
   からなる取付け具とからなることを特徴とする車路等の
   目地カバ―装置。