JP2020073767A - 二重床用の蓋構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させた二重床用の蓋構造を提供する。【解決手段】表面に仕上材(カ−ペット)40を配置して使用される二重床20に回転機構を介して連結される蓋体10により、二重床の上面に形成される開口30を開閉可能に閉塞する蓋構造1であって、開口を閉塞した状態において、蓋体の上面が仕上材の上面と平行、又は略平行に配置され、開口を開放した状態において、蓋体の上面が仕上材の上面と平行、又は略平行に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、二重床上に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造に関するものである。
二重床では、床下に配線された線材を床上に引き出したり、床下に設けられたコンセントボックスにプラグを差し込んだりするための開口が形成され、その開口を閉塞するために蓋体が取り付けられる。
例えば、特許文献1には、内部に電源用コンセント等を配設したコンセントボックスが二重床の床下に固定され、その上面に形成された開口が蓋体の回動により開閉可能となっている構成が開示されている。この特許文献1の蓋体は、開口の周囲の一段低い位置にフランジ部が形成され、その上に仕上材(カ−ペット)が配置されるようになっており、開口を閉塞した状態においては、蓋体の上面とカ−ペットの上面とが略同じ高さになるため、歩行等を阻害するような段差が形成されない所謂バリアフリ−性を有する構造となる。
実開平7−11828号
ところで、特許文献1の蓋体は、カ−ペットが無い状態では略180°回転して開口を開放できる構造になっているものの、カ−ペットが敷かれた実際の使用状況下では、周囲に配置されたカ−ペットに回転が阻害され、蓋体が二重床に対して傾斜した中途半端な状態で開放が停止してしまうため、例えば作業者が蓋体を開放した状態でその周囲で作業するような場合に、蓋体を踏まないようにする必要があり、作業の邪魔になって使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上記課題を解決するために提案するものであって、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させた二重床用の蓋構造を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、前記蓋体の開閉の際、前記二種類の回転軸同士の距離が略一定であることを特徴とする。
本発明の第2態様は、二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、前記蓋体が前期開口を閉塞した状態における平面視において、前記蓋体の周囲を基準として、前記二種類の回転軸のうち前記二重床に連結されている一方の回転軸が前記蓋体に連結されている他方の回転軸よりも外側に形成されていることを特徴とする。
本発明の第3態様は、二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、前記蓋体の閉塞状態において、前記二種類の回転軸は、前記蓋体の側面視において略同じ高さに配置されることを特徴とする。
本発明の第4態様は、二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、前記連結部材は、前記開口を閉塞する機能を有し、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、前記蓋体と共に前記開口を閉塞することを特徴とする。
また、前記二重床は、前記開口が形成されている台座を含み、前記二種類の回転軸のうちの一方が前記台座に連結されていることが望ましい。
また、本発明の第5態様は、表面に仕上材を配置して使用される二重床に開閉機構を介して連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記開口を閉塞した状態において、前記蓋体の上面が前記仕上材の上面と平行、又は略平行に配置され、前記開口を開放した状態において、前記蓋体の自重により、又は前記蓋体が下方に押圧されると、前記蓋体の上面が前記仕上材の上面と平行、又は略平行に配置されることを特徴とする。
このように、本発明の二重床用の蓋体は、開口を閉塞した状態において、その上面がカ−ペット等の仕上材の上面と平行、又は略平行に配置されるため、仕上材に対して蓋体が大きく傾斜したりせず歩行者等の歩行が阻害され難い。その一方で、開口を開放した状態
においては、蓋体の自重により、又は蓋体が下方に押圧されると、その上面がカ−ペット等の仕上材の上面と平行、又は略平行に配置されるため、作業者が蓋体を踏んでも問題が無いことになり、その分作業の邪魔になり難く使い勝手が良くなる。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
また、前記開口を閉塞した状態において、前記開口を閉塞した状態において、前記蓋体の上面が前記仕上材の上面と略同じ高さの位置、又は同じ高さ以下の位置に配置され、前記開口を開放する際、前記開閉機構の一部が上方に移動することが望ましい。
上記の構成によれば、開口を閉塞した状態において、蓋体の上面が仕上材の上面よりも上側に大きく突出しないため、閉塞時におけるバリアフリ−性能がその分向上することになる。
また、前記開閉機構が回転機構であり、前記開口を開放した状態において、前記蓋体の自重により、又は前記蓋体が下方に押圧されると、前記蓋体の上面が、前記仕上材の上面に対して当接することが望ましい。
上記の構成によれば、回転という簡易な動作により蓋体を開放でき、また、例えば、開放した後に蓋体が作業者により踏まれたとしても、蓋体の上面が傷ついたりする危険性を低くすることができる。
また、前記回転機構は、少なくとも二つの回転部と、該二つの回転部同士を連結する連結部材とを有することが望ましい。特に、平面視において、前記開口を閉塞した状態の前記蓋体の周囲を基準として、前記二つの回転部のうちの一方の回転部を上方に移動させるための他方の回転部が前記一方の回転部よりも内側に形成されているとより望ましい。
上記の構成によれば、回転という簡易な動作のみにより蓋体を開閉できる。特に、閉塞時に蓋体の上面が仕上材の上面と面一かそれ以下に配置されるような場合であっても、蓋体を上方に持上げるような動作を付け加えなくとも、回転動作のみで蓋体を開放することができ、使い勝手が良い。
さらに、表面に仕上材を配置して使用される二重床に回転機構を介して連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記開口を閉塞した状態において、前記蓋体の上面が前記仕上材の上面と同程度の高さ位置に配置され、前記開口を開放する際に、前記回転機構の一部が前記仕上材の上面よりも上方に移動し、前記開口を開放した状態において、前記蓋体の上面が、前記仕上材の上面に対して当接することを特徴とする。
このように、本発明の二重床用の蓋体は、開口を閉塞した状態においては、蓋体の上面が仕上材の上面よりも上側に大きく突出しないため、閉塞時において作業者の歩行等を阻害され難くなり、開口を開放した状態においては、仕上材に対して傾斜した状態で開放が停止してしまうことがなく、例えば作業者が蓋体を開放した状態でその周囲で作業するような場合に、蓋体が作業の邪魔になり難く使い勝手が良い。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
さらに、表面に仕上材を配置して使用される二重床に回転機構を介して連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋体であって、前記開口を閉塞した状態において、前記蓋体の上面が前記仕上材の上面と略同じ高さの位置、又は同じ高さ以下の位置に配置され、前記回転機構は、二つの回転軸と、該二つの回転軸同士を連結する連結部材とを有し、前記二つの回転軸同士の間の距離が、前記仕上材の厚み
と同程度、又は前記仕上材の厚みよりも大きく設定されており、平面視において、前記二つの回転軸のうち前記蓋体を上方に移動させるための回転軸がもう一方の回転軸よりも内側に形成されていることを特徴とする。
これにより、開口を閉塞した状態においては、蓋体の上面が仕上材の上面よりも上側に大きく突出しないため、閉塞時において歩行等が阻害され難くなり、開口を開放した状態においては、二つの回転軸により蓋体が上方に移動するため、蓋体の自重により、又は蓋体が下方に押圧されると、その上面がカ−ペット等の仕上材の上面と平行、又は略平行に配置されるため、作業者が蓋体を踏んでも問題が無いことになり、その分作業の邪魔になり難く使い勝手が良くなる。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
さらに、表面に仕上材を配置して使用される二重床に回転機構を介して連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、前記開口を閉塞した状態において、前記回転機構の上部が前記仕上材の上面と略同じ高さの位置、又は同じ高さ以下の位置に配置され、前記開口を開放した状態において、前記蓋体の自重により、又は前記蓋体が下方に押圧されると、前記蓋体の上部が、前記仕上材の上面に対して当接することを特徴とする。
これにより、開口を閉塞した状態においては、回転機構がカ−ペット等の仕上材より上方に大きく突出せず、開口を開放した状態においては、蓋体の自重により、又は蓋体が下方に押圧されると、その上部がカ−ペット等の仕上材の上面に当接した状態となるため、作業者が蓋体を踏んでも問題が無いことになる。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
本発明によれば、二重床用の蓋構造において、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立できる。
本発明の第1実施形態の蓋構造を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態の蓋構造において蓋体が閉塞している状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の蓋構造において蓋体が開放していく状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の蓋構造において蓋体が開放した状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第1変形例の蓋構造示した模式図である。 本発明の第2変形例の蓋構造において蓋体が閉塞している状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第2変形例の蓋構造において蓋体が開放した状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第3変形例の蓋構造において蓋体が閉塞している状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第3変形例の蓋構造において蓋体が開放した状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第4変形例の蓋構造において蓋体が閉塞している状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第4変形例の蓋構造において蓋体が開放した状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態の蓋構造において蓋体が閉塞している状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態の蓋構造において蓋体が開放した状態を説明するための模式図であり、(a)が平面を示した模式図であり、(b)が正面を示した模式図であり、(c)が側面を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態の二重床用の蓋構造について図面に基づいて説明する。尚、本発明の二重床用の蓋構造は、以下の実施形態及びその変形例に限定されるものではない。
《第1実施形態》
本発明による第1実施形態の二重床用の蓋構造について、図1〜4を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態の二重床用の蓋構造1は、蓋体10が二重床20の床面上に取り付けられて、二重床20に設けられた開口30を開放可能に閉塞するものであり、必要に応じて蓋体10を開放することで、開口30を通して二重床20の内部にアクセス可能となっている。また、二重床20の床面上にはカ−ペット40(仕上材)が敷かれている。
二重床20は、種々の構造のものが選択可能であるが、第1実施形態においては、例えば、樹脂製の複数の支持脚21とその上に配置されて支持脚21により下から支持される方形で鋼板製の複数のパネル22とを有する。
パネル22は、例えば、複数あるうちの一部が、大型(この場合パネル22二枚分)のパネル23として形成され、ここに、蓋体10を取り付ける台座50が一体に嵌め込まれている。そして、この台座50に、上述の開口30が形成されている。
蓋体10は、後述する回転機構(開閉機構)を介して台座50に連結され、開口30を閉塞した状態においては、蓋体10の上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置される。一方で、蓋体10は、開口30を開放した状態においては、回転機構により全体が回転して上下反転し、自然に(すなわち、例えば作業者が開口30を開放した後に蓋体10から手を放した場合に蓋体10の自重によって)蓋体10の上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるようになっている。
これにより、第1実施形態の蓋構造1は、開口30の閉塞時、蓋体10の上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されることにより、その分だけ歩行等を阻害する可能性が低くなる。その一方で蓋構造1は、開口30の開放時、蓋体10の上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行になるまで開放されるため、蓋体10を開放した状態で周囲で作業するような場合であっても、作業者が蓋体10を踏んでも問題が無いため、作業の邪魔にならず使い勝手が良くなる。すなわち、第1実施形態の蓋体10は、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立できる。
尚、第1実施形態の蓋構造1は、蓋体10と、回転機構(開閉機構)と、台座50とを
有する構成になっている。
以下、蓋構造1の詳細構成について、図1〜4を用いて更に説明する。
先ず、蓋体10は、平面視で略矩形の平板状の蓋本体11を備えており、平板状の蓋本体11の上側の面が蓋上面11a、下側の面が蓋下面11bである。また、蓋本体11は、四つの辺が、正面辺部11cと、正面辺部11cの反対側の背面辺部11dと、正面辺部11cと背面辺部11dとを繋ぐ側面辺部11e・11eとなっており、背面辺部11dが平面視で略コ字形状に切り込まれることで、蓋凹部12が形成されている。
また蓋本体11の蓋凹部12の両側の背面辺部11dには、蓋本体11の厚みを蓋下面11b側に厚くするようにして、略円柱状の蓋側軸部13が、一体に設けられている。すなわち、蓋体10は、蓋本体11と蓋側軸部13とを有していることになる。
台座50は、平面視で略矩形の平板状の台座本体51を備えており、平板状の台座本体51の上側の面が台座上面51a、下側の面が台座下面51bであり、台座上面51aから台座下面51bに貫通するようにして、略矩形の開口30が形成されている。また、台座本体51の四つの辺は、正面辺部51cと、正面辺部51cの反対側の背面辺部51dと、正面辺部51cと背面辺部11dとを繋ぐ側面辺部51e・51eとなっている。
台座本体51の台座上面51a側には、開口30を取り囲む縁部のうち、正面辺部51c側の部分と両側面辺部51e・51e側の部分とが凸部52として上方に突設されており、この凸部52の突設高さと蓋体10の蓋本体11の厚みとの合計が、カ−ペット40の厚みと同程度(カ−ペット40の厚みよりも数mm程度高いものを含む)か、それ以下の高さに設定されている。
その一方で、開口30を取り囲む縁部のうち、背面辺部51d側の部分には、台座側軸部53が上方に突設されており、この台座側軸部53の突設高さが、カ−ペット40の厚みと同程度(カ−ペット40の厚みよりも数mm程度高いものを含む)か、それ以下の高さに設定されている。そして、この台座側軸部53は、蓋体10が開口30を閉塞したときに、蓋凹部12に収まるようになっている。
これに加え、蓋構造1には、蓋体10の蓋側軸部13と台座側軸部53とを繋ぐ一対の連結部材60が設けられている。この連結部材60は、例えば、二つの軸が略Z字形状(クランク形状)に結合したような構造をしており、一方の軸(第一回転軸61)が蓋側軸部13の軸穴13a(図1)に挿通され、もう一方(他方)の軸(第二回転軸62)が台座側軸部53の軸穴53a(図1)に挿通されることで、台座50に対して蓋体10を回転可能な状態で連結している。これにより蓋体10は、二重床20に対して、開口30を開閉可能に取り付けられることになる。すなわち、蓋構造1は、蓋体10と、連結部材60と、台座50とを有している。また、蓋構造1における開閉機構(回転機構)は、蓋側軸部13、台座側軸部53及び連結部材60であり、第一回転軸61と蓋側軸部13とが一つの回転部(第一回転部)を形成し、第二回転軸62と台座側軸部53とがもう一つの回転部(第二回転部)を形成しており、これら二つの回転部を連結部材60により連結したような構造となっている。
次に、蓋体10を開放する動作の一例について、上述した図1と、図2〜4を参照しながら説明する。尚、判り易さを優先するため、カ−ペット40は、図1、図2(c)、図3(c)及び図4(c)のみに記載し、それ以外の図においては省略し図示しないものとする。
先ず、作業者は、図2に示すような蓋体10の閉塞状態において、指や工具によって蓋体10の正面辺部11cを上方に持上げると、連結部材60の第一回転軸61に対して蓋側軸部13の軸穴13aが回転することになり、結果として、蓋体10全体が上方向に回転して、図3に示すように開口30を開放していくことになる。
その後、図3に示す状態から作業者が更に蓋体10を開放方向に回転させると、蓋本体11の蓋上面11aがカ−ペット40の端縁に当接する。そして、蓋上面11aがカ−ペット40に当接した状態で蓋体10が更に開方向に回転されると、連結部材60の第二回転軸62が台座側軸部53の軸穴53aに対して回転することで、連結部材60の第一回転軸61が上方に移動することになる。
ここで、この第1実施形態の場合、連結部材60の第一回転軸61と第二回転軸62との間の距離が、カ−ペット40の厚みと同程度かそれ以上に設定されているため、第一回転軸61はカ−ペット40の上面と略同じ高さか、それよりも高い位置まで移動することになる。すなわち、蓋体10は、開方向への回転に伴い、カ−ペット40の上面と略同じ高さか、それよりも高い位置まで移動することになる。そして蓋体10は、図4に示すように、全体が回転して上下反転し、蓋体10の蓋上面11aがカ−ペット40の上面に対して自重により当接する。
このようにして、蓋体10は、開口30を開放すると、その蓋上面11aがカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるようになっている。そして、蓋体10は、開放時と逆の動作により、開口30を閉塞できるようになっている。尚、図2〜図4に示した蓋体10の開放動作はあくまで一例であり、可能な範囲において他の開放動作も可能である。
この結果、第1実施形態の蓋体10は、開口30を閉塞した状態において、その上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるため、カ−ペット40に対して蓋体10が傾斜したりせず、その分歩行等が阻害され難くなる。その一方で、開口30を開放した状態においては、蓋体10の自重により、その蓋上面11aがカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるため、作業者が蓋体10を踏んでも問題が無いだけでなく、蓋体10にぶつからないよう気を付ける必要も低減され、作業の邪魔になり難く使い勝手が良くなる。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
また、第1実施形態の蓋体10は、開口30を閉塞した状態においては、蓋体10の蓋上面11aや蓋側軸部13の上端がカ−ペット40の上面よりも上側に突出しないため、閉塞時におけるバリアフリ−性能はその分向上する。
さらに、第1実施形態の蓋体10は、開閉機構として、二つの回転部(回転軸)を有する回転機構を採用しており、蓋体10を開放した状態において蓋体10の蓋上面11aが自重によりカ−ペット40の上面に当接するようになっているため、回転という簡易な動作により蓋体を開放できて使い勝手が良い。また、開放時に蓋体10がカ−ペット40に対して傾斜した状態で開放が係止(停止)され難いため、例えば作業者が蓋体10を開放した状態でその周囲で作業するような場合に、蓋体10が作業の邪魔になり難い。さらに、例えば、開放した蓋体10が作業者により踏まれたとしても、蓋体10の蓋上面11aはカ−ペット40に当接している、すなわち換言すればカ−ペット40に保護されているため、蓋上面11a傷ついたりする危険性を低くすることができ、これらの点においても使い勝手が良い。
《第1実施形態の変形例》
尚、上述の第1実施形態においては、仕上材がカ−ペット40である場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ビニ−ルタイルやフロ−リング板等、二重床20の上面に配置できるものであれば特に限定せず、種々の構成を広く含むものである。
また、上述の第1実施形態においては、パネル23に台座50を嵌め込んだ場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、パネル23に開口30を直接形成し、そこに蓋体10を開閉可能に連結するようにしても良い。要は、蓋構造1において、二重床20に対する蓋体10の連結構造は特に限定せず、種々の構成を広く含むものである。
また、上述の第1実施形態においては、二重床20として、樹脂製の支持脚21の上に方形で鋼板製のパネル22やパネル23を配置するような場合について述べたが、本発明はこれに限らず、支持脚21は金属等他の素材であっても良いし、ボルトにより高さ調整可能なものや、コンクリ−ト製の支持マットであっても良い。また、パネル22やパネル23は、パ−チクルボ−ドを用いたものや、ウッドコアを鋼板で挟み込んだもの、コンクリ−ト製のもの、格子状のもの、中空状のもの、中空状の内部にモルタル等を充填したもの、支持脚一体型で全体が樹脂で成型されているもの等、種々の二重床20を用いることができる。
また、上述の第1実施形態においては、蓋体10の蓋本体11の上部が面(蓋上面11a)として形成されるようにした場合について述べたが、これは、平面だけでなく緩やかな曲面を有するものも含み、さらに、例えば装飾や構造の継ぎ目といった凹凸があっても、全体として面状に構成されているのであれば、面として扱うものとする。さらには、カ−ペット40との間で段差が形成されることが許容されるような場合には、蓋体10の上部にある程度大きな凹凸を形成するようにしてもよい。この場合、例えば蓋体10において、蓋本体11の正面辺部11c側以外の蓋上面11aを少し凹ませて形成してやれば、開放時に回転軸が上に移動しない蓋構造であっても、蓋体の上部がカ−ペット40の上面に当接するまで開放させることが可能になり、上述と同様の効果を得ることができる。
また、上述の第1実施形態においては、台座50に凸部52を形成し、この凸部52の突設高さと蓋体10の蓋本体11の厚みとの合計が、カ−ペット40の厚みと同程度(カ−ペット40の厚みよりも数mm程度高いものを含む)か、それ以下の高さに設定されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、凸部52を形成しない構成としても良く、その場合には、蓋本体11の厚みを、カ−ペット40の厚みと同程度(カ−ペット40の厚みよりも数mm程度高いものを含む)か、それ以下の高さに設定すれば良い。また、カ−ペット40との間で段差が形成されることが許容されるような場合には、凸部52の突設高さと蓋体10の蓋本体11の厚みとの合計(若しくは蓋本体11の厚み)が、カ−ペット40よりも厚くなっても良い。すなわち、蓋体10の蓋上面11aは、閉塞時において、カ−ペット40の上面と略同じ高さの位置(カ−ペット40の上面から数mm程度突出する場合を含む)、又は同じ高さ以下の位置に配置されることが望ましいが、カ−ペット40との間で段差が形成されることが許容されるような場合には、その許容される範囲において突出していても良い。このことは、台座側軸部53の上部とカ−ペット40の上面との関係においても同様である。
また、上述の第1実施形態においては、開口30を開放した状態において、蓋体10が、回転機構により全体が回転して上下反転し、蓋体10の自重によって、その蓋上面11aがカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置される(より詳細には、蓋体10の蓋上面11aがカ−ペット40の上面に対して当接する)ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らない。開放した状態においては、蓋体10がカ−ペット40に係止されてある程度傾斜した状態で停止し、その傾斜した状態の蓋体10が下方(カ−ペット40の方)に所定の力(例えば、作業者による押圧や、歩行者の踏圧程度の力)で押圧
されたときに、蓋体10の上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置される(より詳細には、蓋体10の蓋上面11aがカ−ペット40の上面に対して当接する)ようにしてもよい。このような構成であっても、上述と同様の効果を得ることができる。
また、上述の第1実施形態においては、連結部材として、第一回転軸61と第二回転軸62とを略Z字形状(クランク形状)に結合したような連結部材60(図1〜図4)を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、大きさや形状は種々のものが選定可能であり、例えば第1変形例として図5に示す蓋構造101の連結部材160のように、蓋側軸部13と台座側軸部53とを連結するだけでなく、蓋本体11と同一高さか略同一高さに配置されて蓋体10としての機能も兼用するような構成であっても上述の第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、図5の第1変形例の蓋構造101の連結部材160場合、軸と軸穴の雌雄の関係が逆であっても良く、すなわち、軸穴13a及び軸穴53aに相当する軸穴を連結部材160側にそれぞれ形成し、第一回転軸61に相当する軸を蓋側軸部13側から突出させると共に第二回転軸62に相当する軸を台座側軸部53側から突出させ、それらを連結部材160に形成した軸穴に挿入するようにしても良く、そのような構成であっても、やはり上述の第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述の第1実施形態及び第1変形例においては、平面視において、開口30を閉塞した状態の蓋体10の周囲を基準として、第二回転軸62が第一回転軸61よりも内側に形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図6及び図7に示す第2変形例の蓋構造102ように、平面視において第二回転軸62が第一回転軸61よりも外側に形成されるようにしても良く、このような蓋構造102であっても、第1実施形態の蓋構造1や第1変形例の蓋構造101と同様に、第二回転軸62の回転により第一回転軸61が上方に移動し、蓋体10を開放することが可能である(図7)。
また、上述の第1実施形態及び第1・2変形例の開閉機構(回転機構)においては、第二回転軸62(第二回転部)の回転移動により第一回転軸61(第一回転部)を上方に移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8及び図9に示す第3変形例の蓋構造103ように、スライド移動により第一回転軸61を上方に移動させるようにしても良い。この蓋構造103の場合、台座50において台座本体51と台座側軸部53とが別体で形成されており、台座側軸部53の底面から下方に突設された柱54が、台座本体51の貫通孔55を通って台座本体51の裏側まで挿通している。
柱54の下端にはこの柱54よりも太いストッパ−56が設けられていることにより、台座本体51に対して台座側軸部53が分離しないように、且つスライド可能に取り付けられている。そして、例えば針金等の剛性のある線材でなる連結部材260の一方の端を台座側軸部53の軸穴53aに挿入すると共に、もう一方の端を蓋体10の蓋側軸部13の軸穴13aに挿入して回転軸(説明の便宜上、これも第一回転軸とする)を形成することで、台座側軸部53に対して蓋体10が開閉可能に取り付けられている。すなわち、蓋構造103における開閉機構(回転機構)は、連結部材260(第一回転軸)と蓋側軸部13と台座側軸部53とが一つの回転部として形成され、その回転部を上方に移動可能な上方移動部が、柱54と貫通孔55とストッパ−56とにより形成されている。尚、柱54の高さは、カ−ペット40の上面以上の高さまで回転部を移動可能な高さであることが望ましい。
このような蓋構造103であっても、柱54と貫通孔55とのスライドにより第一回転軸61(回転部)が上方に移動できるため、上述の第1実施形態及び第1・2変形例の開閉機構(回転機構)と同様に、蓋体10を開放することが可能である(図9)。
また、上述の第3変形例においては、柱54と貫通孔55とのスライドにより連結部材260(第一回転軸)を上方に移動可能とした場合について述べたが、例えば図10及び図11に示す第4変形例の蓋構造104ように、ワイヤ−70を貫通孔57に挿通させることにより、第一回転軸を上方に移動させるようにしても良い。この蓋構造104の場合、上述した一対の蓋側軸部13のそれぞれの軸穴13aに対してワイヤ−70の一端を固定することで回転軸(説明の便宜上、これも第一回転軸とする)を形成すると共に、他端を、台座本体51の貫通孔57を通って台座本体51の裏側まで挿通させている。そして、挿通した一対のワイヤ−70・70の他端同士を、例えばバネ材やゴム等で成る弾性部材80により引っ張った状態で連結することにより、台座本体51に対して蓋体10が開閉可能に取り付けられている。すなわち、蓋構造104における開閉機構(回転機構)は、蓋側軸部13とワイヤ−70とが一つの回転部として形成され、その回転部を上方に移動可能な上方移動部が、ワイヤ−70と弾性部材80とにより形成されている。
このような蓋構造104であっても、弾性部材80が伸びてワイヤ−70が貫通孔57に対してスライドすると第一回転軸(回転部)が上方に移動できるため、上述の第1実施形態及び第1〜3変形例の開閉機構(回転機構)と同様に、蓋体10を開放することが可能である(図11)。
尚、この蓋構造104の場合、ワイヤ−70の代わりにゴム等の線状の弾性部材を用意し、その一端を蓋側軸部13の軸穴13aに固定し(第一回転軸)、他端を台座側軸部53の軸穴53aに相当する位置に固定する(第二回転軸)ようにしても良い。また、例えば、弾性(バネ性)を有する軸部材により、蓋側軸部13の軸穴13aと台座側軸部53の53aとを連結するようにし(すなわち、軸穴13aと軸部材の連結部分が第一回転軸であり、軸穴53aと軸部材の連結部分が第二回転軸である)、蓋側軸部13と台座側軸部53との間を、軸部材が変形可能な程度離間するように設定しても良い。
また、上述の第1実施形態及び第1〜4変形例においては、開閉機構として少なくとも一つの回転部を有する回転機構で蓋体10を開閉させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他にも種々の構成が可能である。例えば、蓋体10を前後方向(正面辺部11cと背面辺部11dを結ぶ方向)に沿って複数に分割し、それらを可撓性部材(布やシ−ト)で連結してやれば、結果として複数の回転部(この場合、全体を大きな回転部と定義しても良い。ただし、どちらにしろ、可撓性部材を用いているので明確な回転軸は形成されない)が形成されることになり、上述の第2変形例と同様に蓋体10を開閉することが可能である。また、例えば、第4実施形態の蓋構造104においては、蓋体10と台座本体51とを2本のワイヤ−70で連結しているが、これを1本だけにしても良く、そうすることで、蓋体10を引き上げた状態で水平方向に回転させてカ−ペット40の上に移動させることも可能である。
これに加え、例えば、図12及び図13に示す蓋構造200ように、回転部を有しない開閉機構によって蓋体110を開閉させるようにしても良い。以下、この蓋構造200を第2実施形態として説明する。尚、この図12及び図13の第2実施例の蓋構造200において、上述の第1実施形態及び第1〜4変形例と同じ構成(及び相当する構成)には同じ符号を付しており、その説明を省略している。
《第2実施形態》
第2実施形態の蓋構造200における蓋体110は、第1実施形態や第1〜4変形例の蓋体10が有していた蓋側軸部13が設けられていない点が異なる。
蓋体110は、蓋上面11aの両側面辺部11e側において、正面辺部11cから背面辺部11dにかけて凹溝11fが形成されている。また、凹溝11fには、その略全長に
亘って長孔11gが形成されている。この長孔11gには、連結部材360が挿通されている。
連結部材360は、長孔11gに挿通される連結本体361の上部に、凹溝11fの幅より幅狭で長孔11gの幅よりも幅広の頭部362を有しており、この頭部362の高さは凹溝11fの深さよりも低く設定されている。
第2実施形態の台座50は、開口30を取り囲む縁部の全体(正面辺部51c側、背面辺部51d側、及び両側面辺部51e・51e側の部分)に亘って凸部52が形成されており、この凸部52と背面辺部51dとの間で且つ蓋体110の長孔11gと対応する台座本体51の位置に、貫通孔58が形成されている。そして、上述の連結部材360の連結本体361は、蓋体110の長孔11gとこの台座50の貫通孔58を挿通して台座本体51の裏側まで貫通している。
連結部材360の連結本体361の下端には、この連結本体361よりも太いストッパ−363が設けられていることにより、台座50に対して蓋体110が分離しないように、且つ長孔11gに沿ってスライド可能に取り付けられている。また、連結本体361の高さは、蓋体110をカ−ペット40の上面以上の高さにまで移動可能な高さに設定されており、さらに、頭部362と台座本体51との間には、連結本体361が挿通されるようにしてバネ材やゴム等で成る弾性部材90が設けられている。
このような第2実施形態の蓋構造200の蓋体110は、開口30を閉塞した状態において、図12に示すように、その上面がカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるため、カ−ペット40に対して蓋体10が傾斜したりせずバリアフリ−性を有する構造となる。
その一方、第2実施形態の蓋構造200の蓋体110は、開口30を開放する際には、図13に示すように、蓋体110を上方に持上げて背面辺部11dの方にスライドさせてやればよく、その結果、蓋上面11aがカ−ペット40の上面と平行、又は略平行に配置されるため、作業者が蓋体10を踏んでも問題が無いだけでなく、蓋体10にぶつからないよう気を付ける必要も低減され、作業の邪魔になり難く使い勝手が良くなる。すなわち、閉塞時のバリアフリ−性能と、開放時の使い勝手の良さとを両立させることができる。
また、第2実施形態の蓋体110においても、開口30を閉塞した状態においては、蓋体10の蓋上面11aや蓋側軸部13の上端がカ−ペット40の上面よりも上側に突出しないように設定することで、閉塞時におけるバリアフリ−性能はその分向上する。
これに加え、第2実施形態の蓋体110は、開口30の開放時においても、通常使用において歩行者の踏圧等に耐えうるように設計された蓋体110の蓋上面11aが上に向いた状態でカ−ペット40上に配置されることになり、例えば作業者によってカ−ペット40上の蓋体110が踏まれたとしても、蓋体110が破損し難い。
さらに、第2実施形態の蓋構造200は、開口30の閉塞状態において、平面視における蓋体110の凹溝11fよりも内側の部分を、凸部52で下から支持するようになっており(図13)、これにより、長孔11gによる蓋体110の強度低下の影響が極力出ないようになっている。
尚、上述の第1及びその変形例においては、蓋体の開放時に蓋体が仕上材(カ−ペット)の上面以上の高さに移動し、その結果として、蓋体の自重によりカ−ペット上にペタンと載置されるような状況を主眼に構成を記載したが、実際の使用上、カ−ペットの起毛状
態や厚さは一定ではないため、蓋体がカ−ペットの上面以上の高さに移動できないような場合も想定され、その場合には、蓋体の開放はカ−ペットに対してある程度傾斜した状態で停止することとなる。また、例えば、第4変形例や第2実施形態の場合においては、蓋体がカ−ペットの上面以上の高さに移動していたとしても、弾性部材80や弾性部材90の付勢力が強く設定されていると、蓋体がカ−ペットに対して傾斜してしまうことも有り得る。しかし、こういった開放時に蓋体が傾斜してしまうような場合であっても、例えばカ−ペットの起毛を圧縮する程度に、若しくは弾性部材80や弾性部材90の力に打ち勝つ程度に、蓋体を下方(カ−ペットの方)に押圧してやれば、蓋体をカ−ペット上にペタンとなるまで開放することができ、上述した第1及び第2実施形態及びその変形例の効果は得られるものである。
以上、第1及び第2実施形態及びその変形例の蓋構造について説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明を実施できる範囲であれば、実施形態や変形例の各構成を適宜変更した形態や、実施形態や変形例の各構成を部分的に抽出して構成した形態や、実施形態や変形例の各構成の一部又は全部を任意に抽出して組み合わせて構成した形態や、実施形態や変形例の各構成を上位概念化したものについても広く包含するものである。
1、101、102、103、104、200…蓋構造
10、110…蓋体
13…蓋側軸部
13a…軸穴
20…二重床
30…開口
40…カ−ペット
50…台座
53…台座側軸部
53a…軸穴
60、160、260、360…連結部材
61…第一回転軸
62…第二回転軸

Claims (5)

  1. 二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、
    前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、
    前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、
    前記蓋体の開閉の際、前記二種類の回転軸同士の距離が略一定であることを特徴とする二重床用の蓋構造。
  2. 二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、
    前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、
    前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、
    前記蓋体が前期開口を閉塞した状態における平面視において、前記蓋体の周囲を基準として、前記二種類の回転軸のうち前記二重床に連結されている一方の回転軸が前記蓋体に連結されている他方の回転軸よりも外側に形成されていることを特徴とする二重床用の蓋構造。
  3. 二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、
    前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、
    前記連結部材は、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、
    前記蓋体の閉塞状態において、前記二種類の回転軸は、前記蓋体の側面視において略同じ高さに配置されることを特徴とする二重床用の蓋構造。
  4. 二重床に対して回転機構によって連結される蓋体により、前記二重床の上面に形成される開口を開閉可能に閉塞する蓋構造であって、
    前記回転機構は、前記蓋体の側面視において該蓋体を貫通する方向に沿って形成されて該蓋体を回転可能とする二種類の回転軸と、該二種類の回転軸同士を連結する連結部材とを有し、
    前記連結部材は、前記開口を閉塞する機能を有し、前記二種類の回転軸のうちの一方により前記二重床に対して回転可能に連結され、前記二種類の回転軸のうちの他方により前記蓋体に対して回転可能に連結されており、前記蓋体と共に前記開口を閉塞することを特徴とする二重床用の蓋構造。
  5. 前記二重床は、前記開口が形成されている台座を含み、
    前記二種類の回転軸のうちの一方が前記台座に連結されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の二重床用の蓋構造。
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