JP2010187872A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉体が不正に開放されてしまうことがない遊技機を提供する。
【解決手段】支持体2には、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠が回転自在に枢支される。遊技機1の施錠状態では、支持体2と透過部材保持枠5との間に遊技盤保持枠が挟持される。透過部材保持枠5には係止孔22が設けられ、支持体2に設けられた係止部材70が係止孔22に掛け止められることで遊技機1は施錠される。支持体2には係止部材70が解錠方向に移動するのを阻止するロック部材84が設けられており、透過部材保持枠5に設けられた錠機構30が鍵によって操作されると、ロック部材84が可動して係止部材70が解錠方向に移動する。遊技機1の施錠状態では、錠機構30とロック部材84との連結部分を除いて、ロック部材84の前面が被覆部材として機能する遊技盤保持枠によって覆われる。
【選択図】図16

Description

本発明は、遊技盤やガラス等を保持した扉体を支持体に施錠する機構を備えた遊技機に関する。
一般的な遊技機においては、遊技盤を保持する遊技盤保持枠や、遊技盤の前面を覆うガラスなどからなる透過部材を保持する透過部材保持枠が支持体に枢支されており、何らかの不具合が生じた際には、遊技盤保持枠や透過部材保持枠を開放してメンテナンスが行われる。こうした遊技機には、遊技者が遊技盤保持枠や透過部材保持枠を無断で開放して不正が行われないように、当然のことながら施錠機構が設けられている。
そして、特許文献1には、モーターの駆動力によって可動する係止部材が枠体に設けられており、枠体を閉じた状態でモーターを駆動すると、係止部材が移動して、支持体に設けられた被係止部に掛け止められて枠体が施錠される遊技機が開示されている。
特開2007−319536号公報
支持体に枢支される枠体には、ガラスや遊技盤に限らず、演出用の電動役物やその駆動装置、ランプやスピーカー等、さまざまな部品が多数取り付けられており、その重量によって、ヒンジ等の枢支部分をはじめとする各箇所にがたつきが生じやすい。特に、枠体の開閉が長期的に繰り返されると、がたつきが悪化して枠体と支持体とに隙間が生じやすくなる。その結果、施錠機構の配置によっては、隙間から工具を侵入させて施錠機構を解錠させるという不正行為が行いやすくなるという問題があった。
本発明は、扉体が不正に開放されてしまうことがない遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、支持体と、該支持体に回転可能に枢支され、該支持体に背面の一部または全部を接触させた閉位置から、上記背面と上記支持体とが離間した開位置まで回転する扉体と、該扉体に設けられた被係止部と、上記支持体に可動可能に設けられ、少なくとも上記扉体が上記閉位置にあるときに、上記被係止部に対する係止関係が断たれた解錠位置から、上記被係止部に係止して上記扉体の回転を抑止する施錠位置まで移動する係止部材と、を備えた遊技機において、上記支持体には、上記係止部材に連係し、該係止部材の施錠位置から解錠位置への移動を抑止する抑止位置、および上記係止部材の施錠位置から解錠位置への移動を許容する退避位置に可動可能なロック部材と、少なくとも上記扉体が閉位置にあるときに、上記ロック部材の一部または上記係止部材との連係部分を除いた全部を覆う被覆部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記支持体には、上記係止部材に連係し、少なくとも上記係止部材を解錠位置から施錠位置まで移動させる駆動源が設けられ、上記扉体には、上記ロック部材に連係し、所定の鍵の操作によって該ロック部材を上記抑止位置から退避位置まで移動させる錠機構が設けられてなることを特徴とする。
本発明の扉体は、支持体に回転可能に枢支されるものを広く含むものであり、支持体に背面の一部または全部を接触させた閉位置から、当該接触が解消されて両者が離間した開位置まで回転するものであれば、その詳細な構造や形状、あるいは役割等は限定されない。したがって、例えば、扉体は、遊技盤を保持するものであってもよいし、遊技盤の前面を覆う透過部材保持枠であってもよい。また、これらとは別の部材を保持した枠であってもよいし、さらには枠体にも限らない。
また、支持体に対する扉体の枢支は、ヒンジ等の何らかの部材を介して実現してもよいし、あるいは両者の一部を接合させて実現してもよい。このとき、扉体が支持体に直接枢支されるようにしてもよいし、他の部材や部品を介して間接的に枢支されるようにしてもよい。
本発明において、係止部材および被係止部の構造や形状は特に限定されない。いずれにしても、係止部材が可動可能に設けられ、その一部が可動によって被係止部に係止して、扉体の開放が抑止されるものであればよい。したがって、孔や凹み、あるいは扉体または支持体に一体または別部材で設けられた突起等も、本発明の被係止部に相当する。
また、係止部材を移動させる手段およびロック部材を移動させる手段は特に限定されない。例えば、係止部材およびロック部材は、所定の鍵の操作によって移動するものであってもよいし、スイッチ操作によってソレノイド等の駆動源が作動し、その駆動力によって移動するものであってもよい。いずれにしても、所定の操作によって可動するものであれば、その構成はどのようなものであってもよい。
請求項2に記載の発明において、駆動源は、モーターやソレノイド等、係止部材が可動する動力を供給するものであればよい。また、駆動源は、少なくとも係止部材を解錠位置から施錠位置まで移動させる動力を付与するものであれば、施錠位置から解錠位置まで移動させる動力の付与は問わない。
本発明によれば、駆動源の動力によって係止部材を解錠位置から施錠位置まで移動させるので、扉体が重いものであっても、支持体に対して扉体を密着させて施錠することが可能となり、また、中途半端な施錠がなくなって、不正対策を強化することができる。
また、仮に扉体ががたついたとしても、扉体を直接施錠する係止部材とは別に設けられ、しかも被覆部材によって覆われたロック部材を操作しなければ扉体は開放されない。したがって、ロック部材に対する不正な操作が極めて困難となり、扉体の不正開放の対策強化を実現することができる。
透過部材保持枠の開放状態を示す斜視図である。 遊技機の正面図である。 遊技機の側面図である。 透過部材保持枠の背面図である。 錠機構の中立状態を示す斜視図である。 鍵をx方向に回転させたときの錠機構の状態を示す斜視図である。 鍵をy方向に回転させたときの錠機構の状態を示す斜視図である。 遊技盤保持枠の側面を部分的に拡大した図である。 透過部材保持枠に遊技盤保持枠を保持する過程を示す簡易説明図である。 透過部材保持枠および遊技盤保持枠が互いに保持された状態の背面図である。 錠機構が中立状態にあるときの遊技盤保持枠の背面を部分的に拡大した斜視図である。 鍵をy方向に回転させたときの遊技盤保持枠の背面を部分的に拡大した斜視図である。 支持体を部分的に拡大して簡易的に示した断面図である。 支持体に遊技盤保持枠を保持する過程を示す簡易説明図である。 解錠位置にある係止部材と、透過部材保持枠を支持体に対して閉じた状態の錠機構との関係を示す図である。 図15を部分的に拡大した斜視図である。 施錠位置にある係止部材と、透過部材保持枠を支持体に対して閉じた状態の錠機構との関係を示す図である。 図17を部分的に拡大した斜視図である。 係止孔に鉤部材が係止する過程を説明する図である。 モーター装置を模して示した説明図である。 モーター装置と係止部材との連係部分を示す部分拡大図である。 モーター装置と係止部材との連係およびロック部材の退避位置から抑止位置への移動を示す説明図である。 モーター装置の駆動を制御する制御手段のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1に示すように、遊技機1は、支持体2と、この支持体2に回転可能に枢支された扉体3とを備えている。支持体2は、上板2a、下板2b、側板2c,2dによって四辺を構成する枠体からなる。各板2a〜2dは、変形や歪みが生じにくい木材等を材質とするもので、略長方形状に囲繞空間が形成されるように連結金具によって連結されている。
そして、これら連結金具のうち、上板2aと側板2cとを連結する金具および側板2cと下板2bとを連結する金具には、一対のヒンジ4a,4bが、遊技機1の前面側に突出した位置で対面するように固定されている。
そして、一対のヒンジ4a,4bには、扉体3が回転可能に枢支されている。扉体3は、支持体2に対して開閉可能となるものであり、本実施形態においては、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とによって扉体3が構成されている。なお、図1は、支持体2に対して透過部材保持枠5が開放され、遊技盤保持枠6が支持体2に対して閉じられた状態を示している。これら透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6は、その背面の一部または全部を支持体2の前面に接触させ、支持体2、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が略平行となる閉位置から、上記背面が支持体2の前面から離間した開位置まで回転する。
透過部材保持枠5は、支持体2と同様に、上辺5a、下辺5b、側辺5c,5dからなる四辺によって略長方形状の囲繞空間が形成される枠体からなり、後述する遊技盤17の前面を覆う透過部材7が囲繞空間に固定される。本実施形態においては、透明のガラス板によって透過部材7を構成しているが、この透過部材7を介して後述する遊技盤17が見えるものであれば、その材質や形状は特に問わず、例えば合成樹脂等によって構成してもよい。また、透過部材保持枠5の材質も特に問わないが、軽量化や装飾性の向上の目的から合成樹脂性とすることが望ましく、特にこの場合には補強金具8を固定して歪みや変形を防止するとよい。
なお、図2に示すように、遊技機1の前面すなわち透過部材保持枠5の前面には、装飾ランプ9、遊技球を発射するための操作ハンドル10、払い出された賞球を溜める上皿11、スピーカー12が固定されている。また、図1に示すように、上記の補強金具8や、上皿11に賞球を送球する供給路13、装飾ランプ9の照射方向を変更するためのモーター等を制御する制御基板14が、遊技機1の背面側に位置するように設けられている。
図1および図2からも明らかなように、透過部材保持枠5の上辺5aおよび下辺5bは、支持体2の上板2aおよび下板2bと長さを等しくしており、透過部材保持枠5を閉じて、支持体2および透過部材保持枠5が略平行になったとき(透過部材保持枠5が閉位置にあるとき)に、上辺5aが上板2aに、側辺5c,5dが側板2c,2dに、それらの外周面が面一の状態で重なる。したがって、遊技機1を正面から見たときに、支持体2の上板2aおよび側板2c,2dは、透過部材保持枠5に覆われて見えなくなる。ただし、側辺5c,5dは、側板2c,2dよりも短く形成されており、支持体2の下板2bが遊技機1の正面側に露出する。支持体2の下板2bは、上板2aや側板2c,2dに比べて厚く形成されており、その正面側に装飾部材15が固定されている。
そして、透過部材保持枠5には、側辺5cの上方に突出する枢支軸16a、および側辺5cの下方に突出する枢支軸16bが固定されており、枢支軸16aがヒンジ4aに、枢支軸16bがヒンジ4bに回転可能に枢支されている。これにより、透過部材保持枠5が支持体2に対して開閉可能に支持されることとなる。なお、透過部材保持枠5を支持体2に回転可能に枢支する構造は上記に限らず、例えば、透過部材保持枠5の側辺5cの一部を凸状に形成し、この凸状部分をヒンジ4a,4bや支持体2に直接嵌合させて枢支するようにしてもよい。
また、ヒンジ4a,4bには、透過部材保持枠5と同様に、遊技盤保持枠6が回転可能に枢支されている。図1に示すように、遊技盤保持枠6は、上辺6a、下辺6b、側辺6c,6dからなる四辺によって略長方形状の囲繞空間が形成される枠体からなり、この囲繞空間に図2に示す遊技盤17が固定される。遊技盤17の前面には、複数の釘や風車、遊技球が入球可能な各種の入賞口、演出用の役物等が設けられており、その略中央部分に形成された孔に演出用の液晶表示装置18が固定されている。透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が閉じられて遊技が可能な状態では、遊技盤17に所定の間隔を維持して略平行に透過部材7が対面するとともに、遊技盤17の前面が透過部材7によって覆われる。
説明の都合上、図1においては遊技盤17を省略しているが、遊技盤17の背面には遊技の進行を制御するさまざまな制御基板が固定されている。また、遊技盤保持枠6において、遊技盤17の固定位置の下方には、スピーカー19や、操作ハンドル10の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する発射装置20等が固定され、その背面にはさらに各種の制御基板が固定されている。
ここで、遊技盤保持枠6は、支持体2および透過部材保持枠5に比べて一回り小さく形成されている。より詳細には、上辺6a、下辺6b、側辺6c,6dは、透過部材保持枠5の上辺5a、下辺5b、側辺5c,5dよりもそれぞれ少しずつ短く形成されている。また、透過部材保持枠5の上辺5aおよび側辺5dは、透過部材保持枠5が閉じる方向に厚さを有しており、これら上辺5aおよび側辺5dが、透過部材7や補強金具8よりも背面側に突出するようにしている。そして、透過部材保持枠5を閉じた状態では、遊技盤保持枠6の上辺6aおよび側辺6dが、支持体2および透過部材保持枠5よりも内側に収容される。また、図3に示すように、透過部材保持枠5が閉じられた状態では、上辺5aの背面と上板2aの前面とが接触し、側辺5dの背面と側板2dの前面とが接触する寸法関係を維持している。したがって、遊技盤保持枠6は、支持体2および透過部材保持枠5の内側に位置して、少なくとも遊技機1の上方および側方(側辺5d側)から見えなくなる。
上記の構成からなる透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6は、施錠機構によって支持体2に施錠されるが、その構造について以下に説明する。
図4は、透過部材保持枠5の背面を簡略化して示した平面図である。透過部材保持枠5の背面には、側辺5dの長手方向に沿って金属板21が固定されている。この金属板21には、本発明の被係止部を構成する被係止孔22が形成されている。詳しくは後述するが、この被係止孔22に、支持体2に設けられた鉤部材78の鉤片82が掛け止められることにより、透過部材保持枠5が支持体2に施錠される(図17参照)。
なお、被係止孔22は金属板21を貫通しているが、透過部材保持枠5の平面やこの平面に設けられた装飾用の部材等により、遊技機1の正面からは被係止孔22が見えないようになっている(図2参照)。
また、金属板21の下部位置すなわち透過部材保持枠5の開放側の背面には、錠機構30が設けられている。この錠機構30は、透過部材保持枠5の前面側から所定の鍵を操作することにより、図5〜図7に示すように可動する。
図5は、錠機構30の中立状態を示している。金属板21に固定された固定板31にはシリンダS(図5においては不図示、図15〜図18参照)が設けられており、このシリンダSに形成された鍵穴32を透過部材保持枠5の前面に露出させている(図2参照)。このシリンダSにはピン33が連結しており、鍵穴32に所定の鍵を挿入して回転させると、ピン33が回転するとともに、このピン33に固定された回転部材34が回転する。
また、固定板31には、ガイドピン35が3つ固定されており、これらガイドピン35によって、前板36、中板37、後板38が積層状態で挟持されている。そして、前板36の下部位置にはフック36aが設けられ、後板38の上部位置には上記フック36aに対面するようにフック38aが設けられ、これら両フック36a,38a間にスプリング39が架け渡されている。前板36は、スプリング39の弾性力によって図中上方に引っ張られ、長穴36bの下辺がガイドピン35に当接したところで図示のように静止している。また、後板38は、スプリング39の弾性力によって図中下方に引っ張られ、長穴38bの上辺がガイドピン35に当接したところで図示のように静止している。
なお、中板37は、ガイドピン35に固定されており、スプリング39や鍵の操作によって移動することはない。
そして、前板36、中板37、後板38には、その中央部を大きく貫通させた孔が形成されており、この孔に連続するように切り欠き部36c〜38cが形成されている。上記の回転部材34は、これら前板36、中板37、後板38の孔および切り欠き部36c〜38c内に位置するようにしている。なお、図示のとおり、錠機構30の中立状態においては、回転部材34の先端に設けられた起立壁34aが、前板36の切り欠き部36cの下辺に当接し、後板38の切り欠き部38cの上辺に当接している。
また、前板36および後板38は、長穴36bおよび長穴38bの範囲内で上下方向に可動可能であるが、図示の中立状態においては、前板36は可動範囲の中でもっとも上方に位置し、後板38は可動範囲の中でもっとも下方に位置している。
図示の中立状態から、鍵穴32に所定の鍵を挿入して図中x方向に回転させると、図6に示すように、ピン33と一体となって回転部材34が回転する。回転部材34がx方向に回転すると、スプリング39の弾性力に抗して、起立壁34aが後板38の切り欠き部38c上辺を図中上方に押し上げる。このとき、回転部材34は、中立状態にある前板36の切り欠き部36cの範囲内で回転するので、前板36は図示のとおり静止したままである。
一方、錠機構30の中立状態から、鍵穴32に所定の鍵を挿入して図中y方向に回転させると、図7に示すように、ピン33と一体となって回転部材34が回転する。回転部材34がy方向に回転すると、スプリング39の弾性力に抗して、起立壁34aが前板36の切り欠き部36c下辺を図中下方に押し下げる。このとき、回転部材34は、中立状態にある後板38の切り欠き部38cの範囲内で回転するので、後板38は図示のとおり静止したままである。
なお、図6または図7に示すように、後板38が上方に押し上げられた状態または前板36が下方に押し下げられた状態で、鍵穴32に挿入された鍵から手を離すと、スプリング39の弾性力によって、前板36および後板38は図5に示す中立状態に復帰する。
そして、金属板21には、透過部材保持枠5(遊技盤保持枠6)に遊技盤保持枠6(透過部材保持枠5)を保持するための第1保持手段40が設けられている。この第1保持手段40は、後板38に一体に形成された第1保持部材40aと、金属板21に設けられた第1ガイド40bとからなり、第1保持部材40aは第1ガイド40bに沿って、後板38とともに図5に示す中立状態から図6に示すように上方に移動する。
また、図8に示すように、遊技盤保持枠6には、側辺6dの前面であって上記第1保持手段40に対面する位置に透過部材保持枠掛け止め片50が設けられている。この透過部材保持枠掛け止め片50は、先端から基端に向かって上方に傾斜する傾斜面50aと、この傾斜面50aに連続するとともに、側辺6dの前面と平行な保持面50bとを有している。
そして、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを互いに近づけると、言い換えれば透過部材保持枠5を遊技盤保持枠6に対して閉じると、図9(a)に示すように、透過部材保持枠5に設けられた第1保持手段40の第1保持部材40aに、透過部材保持枠掛け止め片50の傾斜面50aが接触する。
この状態で、透過部材保持枠5を遊技盤保持枠6にさらに押し付けると、図9(b)に示すように、透過部材保持枠掛け止め片50の傾斜面50aに沿って第1保持部材40aが上方に移動する。上述のとおり、第1保持部材40aは後板38に一体成形されているため、第1保持部材40aが上方に移動すると、後板38もスプリング39の弾性力に抗して一体的に上方に移動する。つまり、第1保持部材40aと傾斜面50aとの間に生じる抵抗力と、スプリング39の弾性力との合成力以上の押圧力で透過部材保持枠5を遊技盤保持枠6に押し付けることにより、第1保持部材40aは、傾斜面50aに沿うようにして上方に移動する。
そして、第1保持部材40aが傾斜面50aの終端にまで到達すると、今度はスプリング39の弾性力と自重によって後板38と一体的に第1保持部材40aが下方に押し下げられる。これにより、図9(c)に示すように、透過部材保持枠掛け止め片50の保持面50bと、遊技盤保持枠6の側辺6dの前面との間に第1保持部材40aが進入し、透過部材保持枠5に遊技盤保持枠6が保持されることとなる。
このように、透過部材保持枠5に遊技盤保持枠6が保持された状態においては、保持面50bと第1保持部材40aとによって、透過部材保持枠5を遊技盤保持枠6に対して開くことができなくなる。
これに対して透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を互いに開放する場合には、図9(c)に示す状態から、鍵穴32に挿入した鍵を上記x方向に回転させ、後板38を上方に押し上げたまま透過部材保持枠5を開けばよい(図6)。後板38が上方に押し上げられると、これと一体となって第1保持部材40aが上方に移動して透過部材保持枠掛け止め片50の移動軌跡上から退避し、透過部材保持枠5を遊技盤保持枠6に対して開くことができる。
なお、図5〜図7に示すように、後板38には、透過部材保持枠5を閉じる方向(透過部材保持枠5の背面)に垂直に起立する解錠阻止片41が設けられている。この解錠阻止片41には、上方から下方に向かって徐々に起立高さが高くなるように、阻止面41aが形成されている。この阻止面41aは、透過部材保持枠5が支持体2に施錠された状態で、後板38が上方に移動するのを阻止するために設けられているが、その詳細については後述する。
また、前板36には、上記の解錠阻止片41と同様に、透過部材保持枠5を閉じる方向に垂直に起立するロック解除片42が設けられている。このロック解除片42には、上方から下方に向かって徐々に起立高さが低くなるように、解除面42aが形成されている。この解除面42aは、解錠阻止片41の阻止面41aに対して、その厚さ分だけずらした位置において臨んでおり、図5に示す中立状態から後板38を上方に押し上げたり、あるいは前板36を下方に押し下げたりすると、解除面42aと阻止面41aとの対向間隔が小さくなる。なお、この解除面42aと阻止面41aとの間には、後述するロック部材84が両面42a,41aに臨むようにして位置することとなるが、その詳細については後述する。
さらに、前板36には、ロック解除片42の下方に保持解除片43が設けられている。この保持解除片43は、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第2保持手段52に連係するもので、前板36と一体となって図5に示す位置から図7に示す位置まで移動する。
図10〜図12を用いて、保持解除片43および第2保持手段52について説明する。
図10は、図9(c)に示すように、透過部材保持枠5の背面に設けられた第1保持手段40に、遊技盤保持枠6の前面に設けられた透過部材保持枠掛け止め片50が掛け止められた状態を、遊技盤保持枠6の背面側から見た図である。つまり、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とが所定の間隔を維持して略平行に対面した状態を、遊技盤保持枠6の背面側から見た図である。ただし、図10においては、遊技盤17や、遊技盤保持枠6に取り付けられるスピーカー19、発射装置20等を省略している。
すでに説明したとおり、遊技盤保持枠6は透過部材保持枠5よりも一回り小さく形成されており、しかも、側辺6d側の外縁を一部切り欠いて、透過部材保持枠5に設けられた金属板21の被係止孔22,22が露出するようにしている。
また、遊技盤保持枠6の側辺6d側下部には貫通孔51が形成されており、この貫通孔51を、透過部材保持枠5の背面に設けられた錠機構30の解除阻止片41、ロック解除片42、保持解除片43が貫通し、遊技盤保持枠6の背面側に露出するようにしている。
そして、図11に示すように、遊技盤保持枠6の背面には、貫通孔51に隣接するように第2保持手段52が設けられている。この第2保持手段52は、遊技盤保持枠6の側辺6dに沿って設けられた第2ガイド53と、この第2ガイド53に沿って上下方向に移動する第2保持部材54とを備えている。また、第2保持部材54は、第2ガイド53よりも下方に突出した後、貫通孔51側に向かって屈曲するL型先端部54aを有している。なお、第2保持手段52には、第2保持部材54を上方に押し上げるように弾性力を付与する不図示のスプリングが設けられている。
図11は、錠機構30の中立状態すなわち前板36の中立状態を示しているが、この中立状態において、前板36に設けられた保持解除片43の下辺に、L型先端部54aが接触している。
そして、図11に示す状態から、鍵穴32に鍵を挿入してy方向に回転させると、前板36と一体となってロック解除片42および保持解除片43が下方へ移動する(図7)。すると、図12に示すように、保持解除片43がL型先端部54aを下方へ押し下げて、第2保持部材54が第2ガイド53に沿って下方へ移動する。
また、図13(a)は、支持体2の側板2dを上方から見た状態を簡易的に示した部分断面図であり、図13(b)は、支持体2の側板2dを外方から見た状態を簡易的に示した部分側面図である。この図に示すように、支持体2には、側板2dの内側面であって上記第2保持手段52に対面する位置に遊技盤保持枠掛け止め片60が設けられている。この遊技盤保持枠掛け止め片60は、先端から基端に向かって下方に傾斜する傾斜面60aと、この傾斜面60aに連続するとともに側板2dの長手方向に沿った保持面60bとを有している。
そして、図14(a)に示すように、遊技盤保持枠6が開いた状態から遊技盤保持枠6を支持体2に近づけると、言い換えれば、遊技盤保持枠6を支持体2に対して閉じると、図14(b)に示すように、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第2保持手段52の第2保持部材54に、遊技盤保持枠掛け止め片60の傾斜面60aが接触する。
この状態で、遊技盤保持枠6を支持体2にさらに押し付けると、図14(c)に示すように、遊技盤保持枠掛け止め片60の傾斜面60aに沿って第2保持手段52の第2保持部材54が下方に移動する。つまり、第2保持部材54と傾斜面60aとの間に生じる抵抗力と、第2保持部材54に対して上方に作用するスプリングの弾性力との合成力以上の押圧力で遊技盤保持枠6を支持体2に押し付けることにより、第2保持部材54は、傾斜面60aに沿うようにして下方に移動する。
そして、図14(c)に示すように、第2保持部材54が傾斜面60aの終端にまで到達すると、今度はスプリングの弾性力によって第2保持部材54が上方に押し上げられる。これにより、図14(d)に示すように、遊技盤保持枠掛け止め片60の保持面60bに、第2保持部材54が掛け止められる。したがって、遊技盤保持枠6は、支持体2に対して開くことができなくなる。
これに対して遊技盤保持枠6を支持体2に対して開く場合には、図14(d)に示す状態で、鍵穴32に挿入した鍵を上記y方向に回転させ、前板36を下方に押し下げたまま遊技盤保持枠6を開けばよい。前板36が下方に押し下げられると、これと一体となって第2保持手段52の第2保持部材54が下方に移動するとともに、第2保持部材54が遊技盤保持枠掛け止め片60の移動軌跡上から退避して、遊技盤保持枠6を支持体2に対して開くことができる(図7、図12)。
上記したように、第2保持手段52に遊技盤保持枠掛け止め片60が掛け止められることで遊技盤保持枠6を支持体2に対して開くことができなくなり、第1保持手段40に透過部材保持枠掛け止め片50が掛け止められることで透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを互いに開くことができなくなる。
ただし、これらの構造だけでは、工具等を使って容易に両枠5,6が開放されてしまう。本実施形態においては、上記の構造によって透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6を仮止めしているに過ぎず、遊技機1の本来の施錠は、後述する係止部材70によって行うようにしている。以下に、遊技機1の施錠つまり透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6の支持体2に対する施錠について説明する。
図15は、支持体2の側板2d内側に固定される係止部材70の正面図であるが、この図においては、透過部材保持枠5を支持体2に対して閉じた状態の金属板21および錠機構30を一体的に示している。
係止部材70は、支持体2の側板2d内側に、その長手方向に沿って固定されるガイド金具71を備えている。このガイド金具71には、平面71aよりも凹んだガイド溝71bが、その長手方向に沿って形成されており、このガイド溝71bに沿ってスライド部材72がスライドするようにしている。
スライド部材72は、その幅をガイド溝71bの幅よりも僅かに狭く、かつ、ガイド金具71よりも短く形成された細長形状の金属板によって構成されている。スライド部材72には、長孔73が複数形成されており、この長孔73を貫通するように、ガイドピン74がガイド金具71に固定されている。したがって、スライド部材72は、長孔73の範囲内で上下方向にスライド可能となる。
また、ガイド金具71の上部にはスプリングからなる付勢手段75の一端が固定され、この付勢手段75の他端がスライド部材72に固定されている。スライド部材72には、それを上方に引き上げる付勢手段75の付勢力が常時作用しており、通常、平面部71aに固定されたストッパー76に、スライド部材72の段部77が接触したところでスライド部材72は静止している。
そして、ガイド金具71の平面部71aには、所定の間隔をあけて一対の鉤部材78が設けられている。図16からも明らかなように、この鉤部材78は、回動ピン79によってガイド金具71の平面部71aに回動可能に取り付けられている。また、鉤部材78には、長孔80が形成されており、この長孔80を貫通するように、平面部71aにガイドピン81が固定されている。したがって、鉤部材78は、回動ピン79を支点にして長孔80の範囲内で回動可能となる。
なお、スライド部材72には、鉤部材78を上下方向から挟み込む挟持片83a,83bが設けられており、スライド部材72が上下方向にスライドすると、挟持片83a,83bが鉤部材78を押し上げたり押し下げたりして、鉤部材78が回動することとなる。本実施形態においては、スライド部材72および鉤部材78が図15および図16に示すように静止する位置を係止部材70の解錠位置という。
そして、鉤部材78は、透過部材保持枠5の背面に固定された金属板21の被係止孔22を貫通する鉤片82を有しており、この鉤片82が被係止孔22に係止することによって遊技機1の施錠が行われるようにしている。なお、本実施形態においては、鉤部材78の図示の位置を非係止位置という。
さらに、係止部材70には、ガイド金具71の平面71aの下方であって錠機構30に対面する位置にロック部材84が設けられている。このロック部材84は、回動ピン85によって回動可能に平面71aに取り付けられている。ロック部材84の下端には、スプリング86の一端が取り付けられ、このスプリング86の他端がスライド部材72を跨ぐようにしてガイド金具71の平面71aに取り付けられている。ロック部材84には、スプリング86の弾性力によって常に時計回り方向へ回動する力が付与されているが、係止部材70が解錠位置にあるとき、ロック部材84の下端に設けられたロック用突部84aが、スライド部材72に設けられたロック片87に接触する。これにより、ロック部材84は、図示の位置で静止することとなる。なお、本実施形態においては、ロック部材84の図示の位置を退避位置という。
そして、図15および図16に示すように、係止部材70が解錠位置にある状態、すなわち鉤部材78が非係止位置に、ロック部材84が退避位置にある状態から、スライド部材72が付勢手段75の付勢力に抗して図中下方に押し下げられると、図17および図18に示す状態となる。
すなわち、スライド部材72が下方に押し下げられると、挟持片83aが鉤部材78に接触して、回動ピン79を支点にして図17および図18に示す位置まで回動する。この鉤部材78の回動過程で、鉤片82が被係止孔22に掛け止められるとともに、透過部材保持枠5が金属板21と一体的に支持体2に引きつけられて施錠される。
より詳細には、図19に示すように、鉤部材78の鉤片82には、鉤部材78の回動過程で金属板21の被係止孔22に当接する当接面82aが設けられている。この当接面82aは、金属板21すなわち透過部材保持枠5が閉じる方向に凸状に湾曲している。
そして、遊技機1を施錠する際には、まず、図19(a)に示すように、鉤部材78を非係止位置に位置させる。また、透過部材保持枠5を閉位置まで回転させ、鉤片82が被係止孔22を貫通するとともに、この被係止孔22を当接面82aの移動軌跡上に進入させる。なお、支持体2に対して透過部材保持枠5を閉じるときに、金属板21に鉤片82が接触しないような寸法関係が維持されている。
この状態で、スライド部材72を下方に押し下げると、図19(b)に示すように、鉤部材78が回動して当接面82aが被係止孔22に当接する。この状態から引き続きスライド部材72を下方に押し下げると、図19(c)に示すように、被係止孔22の下端すなわち金属板21が当接面82aに沿って引き寄せられる。このとき、当接面82aは、透過部材保持枠5が閉じる方向に凸状に湾曲しているので、透過部材保持枠5が閉じる過程で金属板21を引き寄せる力が徐々に強くなる。
そして、図19(d)に示すように、鉤片82が完全に金属板21の前面側に貫通したところでスライド部材72が静止することにより、金属板21すなわち透過部材保持枠5を支持体2に対して開くことができなくなり、遊技機1が施錠される。なお、図19(d)に示す位置が鉤部材78の係止位置であり、このとき、透過部材保持枠5の上辺5aおよび側片5dの背面は、支持体2の上板2aおよび側板2dの前面に圧接している。つまり、被係止孔22(金属板21)が当接面82aによって支持体2に引き寄せられた状態で、遊技機1の施錠状態が維持されることとなる。
上記のように、遊技機1の施錠状態においては、被係止孔22(金属板21)が当接面82aによって引き寄せられており、透過部材保持枠5の背面が支持体2の前面に圧接したまま静止しているので、透過部材保持枠5と支持体2との隙間から工具を侵入させることができない。このように、透過部材保持枠5を閉位置に強固に維持できるのは、当接面82aが凸状に湾曲しており、被係止孔22を引き寄せる力が徐々に増して、そのままの状態で当接面82aが静止するからである。ただし、当接面82aを凸状に湾曲させるのではなく、例えば、当接面82aを、被係止孔22に接触する先端から基端にかけて、透過部材保持枠5が閉じる方向に傾斜させても、上記と同様に遊技機1の強固な施錠状態を維持することができる。
上記のように、鉤部材78を非係止位置から係止位置まで回動させるのはスライド部材72であるが、スライド部材72が、図15および図16に示す位置から図17および図18に示す位置まで移動することで、鉤部材78は非係止位置から係止位置まで回動する。本実施形態においては、スライド部材72および鉤部材78が、図17および図18に示すように静止する位置を係止部材70の施錠位置という。
そして、係止部材70が解錠位置にあるとき、ロック部材84は図15および図16に示す退避位置にあるが、係止部材70の移動過程において、ロック部材84は、図17および図18に示す抑止位置まで移動する。
すなわち、図16に示すように、係止部材70が解錠位置にあるとき、ロック用突部84aがスライド部材72のロック片87に接触することにより、ロック部材84は退避位置に静止している。この状態からスライド部材72が図中下方へ移動すると、これと一体となってロック片87が図中下方へ移動する。ロック部材84には、スプリング86によって、常時、時計回り方向に回動する力が付与されており、ロック片87が図18に示す位置まで移動すると、スプリング86の弾性力によってロック部材84が時計回り方向に回動し、ロック片87の移動軌跡上にロック用突部84aが進入する。このようにしてロック用突部84aがロック片87の上方に移動すると、ロック用突部84aによって、ロック片87すなわちスライド部材72の上方への移動が規制される。これにより遊技機1の施錠状態が維持されることとなる。
また、上記のロック用突部84aは、ロック部材84の一端側に形成されているが、このロック部材84の他端側にはロック解除用突片84bが形成されている。このロック解除用突片84bは、透過部材保持枠5が閉位置にあって施錠されているときに、解錠阻止片41の阻止面41aとロック解除片42の解除面42aとの対向間隔に位置する。つまり、ロック部材84は、抑止位置にあるときに、ロック用突部84aによってスライド部材72の上方への移動を規制するのと同時に、ロック解除片84bを、解錠阻止片41の阻止面41aとロック解除片42の解除面42aとの対向間隔に位置させることとなる。
このロック解除片84bは、遊技機1を解錠する際に機能するものであるが、遊技機1の解錠操作について以下に説明する。図18に示すように、鉤部材78の鉤片82が金属板21の被係止孔22に係止した遊技機1の施錠状態において、シリンダSの鍵穴32に所定の鍵を挿入して図中y方向に回転させる。すると、鍵の操作に連動して錠機構30の回転部材34がy方向に回転するとともに、起立壁34aによって前板36が図中下方に押し下げられる(図7)。前板36が図中下方に押し下げられると、これと一体となってロック解除片42および保持解除片43が図中下方に押し下げられる。
図15〜図18では遊技盤保持枠6を省略しているが、遊技機1の施錠状態においては、透過部材保持枠5が支持体2に施錠されているとき、透過部材保持枠5と支持体2との間に遊技盤保持枠6が収容された状態で、透過部材保持枠5に保持されている。
そして、上記のようにして保持解除片43が図中下方に押し下げられると、図12に示すように、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第2保持手段52のL型先端部54aが下方に押し下げられる。このようにして第2保持部材54が下方に押し下げられると、支持体2に設けられた遊技盤保持枠掛け止め片60の掛け止め状態が解除される(図13、図14参照)。
また、図18において、保持解除片43が下方に押し下げられるのと一体となってロック解除片42が下方に押し下げられると、解除面42aがロック部材84のロック解除用突片84bに接触する。つまり、シリンダSの鍵穴32に挿入した鍵をy方向に回転させると、その力がロック解除片42の解除面42aからロック解除用突片84bに伝達する。ロック解除片42の解除面42aからロック部材84のロック解除用突片84bに力が伝達すると、スプリング86の弾性力に抗して、ロック解除用突片84bが解除面42aによって反時計回り方向に押し出される。これにより、ロック部材84は、回動ピン85を中心に反時計回り方向に回動するとともに、ロック用突部84aがロック片87の移動軌跡上から退避して、図16に示す退避位置に移動する。
このように、ロック部材84が退避位置に移動すると、今度はスライド部材72が付勢手段75の付勢力によって図中上方に引き上げられる。スライド部材72が図中上方に引き上げられると、その移動過程で挟持片83bが鉤部材78を図中下方から上方に押し上げるように作用する。したがって、鉤部材78は、回動ピン79を支点にして反時計回り方向に回動し、図示の非係止位置に移動する。
以上のように、遊技機1の施錠状態すなわち係止部材70の施錠位置において、鍵穴32に鍵を挿入してy方向に回転させると、ロック部材84が抑止位置から退避位置へ移動するとともに、鉤部材78が係止位置から非係止位置へ移動する。したがって、係止部材70は、施錠位置から解錠位置へと移動することとなり、透過部材保持枠5を支持体2から開放することが可能となる。
上記の解錠操作は、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を一体的に支持体2から開放するためのものであり、この解錠操作では、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6との保持は解除されない。つまり、遊技機1の施錠状態において、鍵穴32に鍵を挿入してy方向に回転させると、必ず、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6との保持関係が維持されたまま、言い換えると、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とが互いに閉じられたまま、一体となって支持体2から開放可能となる。
したがって、例えば、遊技盤17の遊技領域において生じた球詰まりを解消したり、遊技盤17に配設された釘等を調整したりするために、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを互いに開くためには、次の操作が必要となる。
すなわち、上記の解錠操作によって、まず、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を一体的に支持体2から開放する。透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が一体的に支持体2から開放された状態で、今度は、図6に示すように、鍵穴32に挿入した鍵をx方向に回転させて、後板38を上方に押し上げる。これにより、遊技盤保持枠6の前面に位置する透過部材保持枠掛け止め片50と(図8)、透過部材保持枠5の背面に位置する第1保持手段40との保持関係が解消される。したがって、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを互いに開放することが可能となる。
一方で、本実施形態においては、遊技機1の施錠状態、すなわち透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が閉位置において施錠された状態では、鍵穴32に挿入した鍵をx方向に回転させることができない。鍵をx方向に回転させると後板38が上方に移動するとともに、これと一体となって解錠阻止片41が上方に移動しようとする。しかしながら、図18に示すような施錠状態では、解錠阻止片41が上方に移動すると、阻止面41aがロック部材84のロック解除用突片84bに接触し、それ以上の移動が阻止されてしまう。このように、遊技機1の施錠状態では、後板38が上方に移動することができないため、第1保持手段40と透過部材保持枠掛け止め片50との保持を解除することができず(図6、図8、図9)、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを互いに開くことができない。
つまり、上記のように、解錠阻止片41が、ロック解除用突片84bに対して、それを下方から上方へ押し上げるように作用しても、ロック部材84は反時計回り方向に回転しないように設計されている。したがって、鍵をx方向に回転させても、ロック部材84は図示の抑止位置に静止したままとなり、係止部材70は施錠位置に保たれることとなる。
ここで、係止部材70は、本発明の駆動源であるモーター装置Mの駆動力によって解錠位置から施錠位置まで移動する。図20は、このモーター装置Mを簡易的に示した図であるが、この図に示すように、モーター装置Mはケース90に収容されており、このケース90がモーター固定板91に固定されている。ケース90には、モーター回転軸に連係する減速機が収容されており、この減速機を介して、出力軸がモーター回転軸に連係している。また、モーター固定板91には不図示の貫通孔が設けられており、この貫通孔に上記の出力軸を貫通させるとともに、当該出力軸の先端に回転体92が固定されている。出力軸は回転体92の中心に固定されており、モーター装置Mを駆動して出力軸が回転すると、回転体92が一体となって回転する。また、回転体92には、出力軸の固定位置からずらした位置に連係ピン93を突出させており、モーター装置Mを駆動することによって、連係ピン93が所定の円弧を描いて回転するようにしている。
上記のようなモーター装置Mは、モーター固定板91を介してガイド金具71の最下端に取り付けられている。つまり、モーター装置Mは、モーター固定板91およびガイド金具71を介して支持体2の側板2dの下部位置に取り付けられることとなる。仮に、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6に係止部材70やモーター装置Mを設けてしまうと、その重量が、ヒンジ4a,4bおよび枢支軸16a,16bへ作用するため、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6が長期的にがたつきやすくなる(図1、図2参照)。これに対して、支持体2は、一般的に遊技場においてボルト等で固定されるため、その重量が増しても特段の支障をきたすことはない。したがって、所定の重量を有する係止部材70やモーター装置Mを、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6ではなく支持体2に設ければ、これらモーター装置Mや係止部材70による重量増に起因して、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6が支持体2に対して歪むことがなくなり、長期的にがたつきを軽減することができる。しかも、モーター装置Mが、支持体2の側板2dの最下端に設けられれば、側板2dの歪みもほとんど生じなくなる。なお、モーター装置Mを支持体2の下板2bに設ければ、モーター装置Mの重量に起因するがたつきが一切生じなくなるが、本実施形態のように、モーター装置Mを係止部材70に固定してユニット化すれば、施錠機構の組み付けを容易化することができる。
また、図15〜図18に示すように、モーター装置Mには始点検出センサ94および終点検出センサ95が設けられている。これら両検出センサ94,95は、モーター装置Mの出力軸すなわち連係ピン93と一体となって回転する被検出体96の位置を検出するものである。なお、検出センサ94,95および被検出体96の構成は特に限定されず、被検出体96の位置を検出することができれば、例えば磁気で位置を検出してもよいし光で検出してもよい。
そして、図15〜図18においてはモーター装置Mに隠れているが、スライド部材72の最下端には、図21に示すように、モーター装置Mの連係ピン93に連係する被連係部材88が固定されている。この被連係部材88は、連係ピン93の回転軌跡上に接触面88aを臨ませており、連係ピン93がその回転過程で接触面88aにあたり、モーター装置Mの駆動力によって、被連係部材88が下方に押し下げられるようにしている。
モーター装置Mの駆動力によって、係止部材70が解錠位置から施錠位置まで移動する過程を、図22を用いて説明する。図22は、モーター装置Mに設けられた連係ピン93と係止部材70に設けられた被連係部材88との連係関係、およびロック部材84と係止部材70との相対関係を示している。
係止部材70が解錠位置にあるとき、スライド部材72は付勢手段75の付勢力によって上方に押し上げられている。すでに説明したとおり、このとき、図22(a)に示すように、ロック用突部84aがロック片87に接触して、ロック部材84は退避位置に静止している。
一方、詳しくは後述するが、遊技機1が解錠されて透過部材保持枠5が開放されると、後述する制御手段100がモーター装置Mを駆動して、連係ピン93を図示の位置に到達させる。この位置においては、連係ピン93と被連係部材88の接触面88aとが非接触状態に保たれている。
そして、係止部材70が図22(a)に示す解錠位置にあるときに、透過部材保持枠5を閉位置まで回転させると、後述する扉検知センサ104が信号を検知するとともに、制御手段100がモーター装置Mを駆動する。すると、図22(b)に示すように、連係ピン93が被連係部材88の接触面88aに接触するとともに、モーター装置Mの駆動力によって、連係ピン93が被連係部材88(スライド部材72)を、付勢手段75の付勢力に抗して下方に押し下げる。そして、被連係部材88(スライド部材72)は、連係ピン93によって、図22(c)に示す位置まで下方に押し下げられる。
また、図22(b)に示す位置から図22(c)に示す位置までスライド部材72が移動する過程で、ロック片87と、ロック部材84のロック用突部84aとの接触が断たれるとともに、スプリング86の弾性力によってロック部材84が時計回り方向に回動し、ロック用突部84aがロック片87の上方に進入する。
図22(c)に示す状態からさらに連係ピン93が回転すると、図22(d)に示すように、連係ピン93と接触面88aとの接触が断たれ、付勢手段75の付勢力によってスライド部材72は上方に押し上げられる。このとき、ロック部材84のロック用突部84aがロック片87の上方に位置しており、ロック片87の上端がロック用突部84aに接触したところで、スライド部材72は上方への移動が規制されて図示の位置で静止する。
なお、連係ピン93と接触面88aとの接触が断たれた後、図22(e)に示す位置まで連係ピン93が回転したところで、被検出体96が終点検出センサ95に検出される。終点検出センサ95によって被検出体96が検出されると、制御手段100がモーター装置Mの駆動を停止し、連係ピン93が図22(e)に示す位置で停止することとなる。
上記のように、スライド部材72(係止部材70)は、図22(a)に示す解錠位置から図22(d)に示す施錠位置まで移動するが、その際に一度、図22(c)に示す最大到達位置を経由する。つまり、スライド部材72(係止部材70)は、解錠位置から施錠位置へ移動するとき、施錠位置よりもスライド部材72(係止部材70)の移動方向前方にある最大到達位置まで移動したのち、移動方向を逆にして施錠位置へ位置することとなる。これにより、モーター装置Mと係止部材70との連係が断たれた状態で、係止部材70を施錠位置に保持することが可能となる。このように、係止部材70は、施錠位置において、モーター装置Mからフリーな状態となるので、透過部材保持枠5を開放する際に、モーター装置Mと係止部材70との間に抵抗がなくなり、ロック部材84を退避位置に移動させるだけで速やかに透過部材保持枠5を開放することができる。
仮に、ロック部材84が、図22(d)の上段に示すように抑止位置にあり、係止部材70およびモーター装置Mが、図22(c)の下段に示すように連係したままになっているとする。この状態で鍵の操作によってロック部材84を退避位置に移動させると、付勢手段75の付勢力によってスライド部材72が上方に押し上げられ、係止部材70が解錠位置に移動しようとする。このとき、接触面88aと連係ピン93とが接触状態にあるため、接触面88aが連係ピン93を押し上げながら、スライド部材72が上方に移動することとなる。
つまり、係止部材70が解錠位置に移動する際に、連係ピン93を介してモーター装置Mが反転することとなる。しかしながら、モーター装置Mには減速機が設けられており、モーター装置Mを反転する際の抵抗は大きい。そのため、解錠操作を行っても、速やかに遊技機1を解錠することができなくなってしまう。また、付勢手段75に、モーター装置Mを反転する際の抵抗に打ち勝つ付勢力が要求されたり、モーター装置Mを反転することによる不具合が生じたりするおそれがある。
本実施形態のように、係止部材70の施錠位置において、係止部材70とモーター装置Mとの連係を断たせておけば、速やかに解錠することができ、また、上記のような不具合が生じることもなくなる。
そして、上記のようにモーター装置Mを駆動するのが、制御手段100であるが、この制御手段100は、図23に示すように構成されている。
制御手段100は、基板にCPU101、ROM102およびRAM103を備えており、その入力側に始点検出センサ94、終点検出センサ95および扉検知センサ104が接続され、その出力側にモーター駆動装置Mが接続されている。
扉検知センサ104は、支持体2の側板2dに設けられた磁気センサからなり、透過部材保持枠5の側片5dに設けられた磁石105が近接したり離間したりしたときに信号を出力する(図1)。なお、本実施形態においては、係止部材70が透過部材保持枠5を係止可能な範囲内、言い換えれば、鉤部材78における鉤片82の当接面82aが被係止孔22に当接可能な範囲内で透過部材保持枠5が開閉したときに、扉検知センサ104が信号を出力する。この扉検知センサ104と磁石105とによって本実施形態の検知手段が構成される。ただし、透過部材保持枠5が、係止部材70に係止されうる範囲内で開閉したことを検知できれば、検知手段の構成や配置は特に限定されない。
そして、透過部材保持枠5が開放された状態では、連係ピン93が図22(a)に示す位置に静止している。この状態で透過部材保持枠5を閉位置まで閉じると、扉検知センサ104が信号を出力し、当該扉検知センサ104から制御手段100に信号が入力する。制御手段100は、扉検知センサ104から信号が入力したことを契機として、モーター装置Mを制御してその駆動を開始する。そして、連係ピン93が図22(e)まで回転したところで、今度は終点検出センサ95から制御手段100に信号が入力し、この信号の入力を契機として、モーター装置Mを制御してその駆動を停止する。このように、本実施形態においては、透過部材保持枠5を閉位置まで閉じると、扉検知センサ104からの信号入力を契機にモーター装置Mが駆動を開始し、その後、終点検出センサ95からの信号入力を契機にモーター装置Mが駆動を停止する。したがって、透過部材保持枠5を閉じれば、遊技機1は自動で施錠されることとなる。
また、上記のように遊技機1が施錠された状態から、所定の鍵によって錠機構30を解錠操作すると、ロック部材84によるロックが解除されて、遊技機1は解錠状態となる。遊技機1を解錠状態にしたら、透過部材保持枠5を支持体2から開放することが可能となるが、透過部材保持枠5を開放すると、再び扉検知センサ104から制御手段100に信号が入力する。制御手段100は、扉検知センサ104から信号が入力したことを契機として、モーター装置Mを制御してその駆動を開始する。つまり、透過部材保持枠5の開放とともに連係ピン93が空転することとなるが、その後、連係ピン93が図22(a)まで回転したところで、今度は始点検出センサ94から制御手段100に信号が入力し、この信号の入力を契機として、制御手段100は、モーター装置Mを制御してその駆動を停止する。このように、透過部材保持枠5の開放とともに、連係ピン93を図22(a)に示す位置まで移動させておくことで、透過部材保持枠5を閉じてから施錠が完了するまでの時間を短縮することができる。
なお、上記したとおり、本実施形態によれば、支持体2にロック部材84が設けられ、このロック部材84を抑止位置から退避位置へ移動させるだけで、瞬時にかつ容易に遊技機1を解錠することができる。しかしながら、このことは、ロック部材84を退避位置へ移動させるだけで遊技機1を解錠することができるという優れた点を有する一方で、ロック部材84が不正に退避位置へ移動させられてしまい、不正に遊技機1が解錠されてしまうという不安をも同時に与えかねない。
本実施形態のように、モーター装置Mの駆動力によって、透過部材保持枠5の背面が支持体2の前面に強力に圧接していれば、工具等を隙間から侵入させて、不正にロック部材84を退避位置へ移動させることはできない。しかしながら、一般的に透過部材保持枠5は、軽量化や装飾性の向上等の観点から合成樹脂で成形されるため、支持体2に比べて破壊行為には脆い。そのため、透過部材保持枠5におけるロック部材84の近傍を破壊したり変形させたりしたうえで、ロック部材84を退避位置へ移動させるという不正行為が行われる可能性がある。
ところが、本実施形態においては、透過部材保持枠5と支持体2との間に遊技盤保持枠6が位置しており、遊技機1の施錠状態では、ロック部材84の前面が遊技盤保持枠6に被覆されている(図1)。つまり、遊技盤保持枠6が支持体2に保持された状態を、遊技盤保持枠6の正面から見た場合、ロック部材84は、そのロック解除用突片84bのみが部分的に貫通孔51から露出し、他の部分は遊技盤保持枠6に被覆されて正面側から確認することができない。したがって、仮に透過部材保持枠5を破壊したり変形させたりしても、ロック部材84を退避位置に移動させるためには、さらに遊技盤保持枠6を破壊もしくは変形させなければならず、遊技機1の不正解錠を短時間で行うことはできない。
このように、本実施形態においては、透過部材保持枠5を支持体2に施錠するときに、遊技盤保持枠6が、ロック部材84を隠すための被覆部材として機能することにより、不正な解錠が一層困難となる。
なお、本実施形態においては、遊技盤保持枠6に被覆部材としての機能を併用させたが、遊技盤保持枠6とは別に、専用の被覆部材を設けるようにしてもよい。例えば、ロック部材84の前面を被覆する金属製の薄板部材からなる被覆部材を支持体2に固定する。このとき、被覆部材が、解錠阻止片41、ロック解除片42、および保持解除片43と干渉せず、また、ロック解除用突片84bとロック解除片42との連係、およびロック部材84の回動を阻害しないような形状にすれば、上記と同様に、不正な解錠を困難にすることができる。
以上、本実施形態によれば、モーター装置Mの動力によって係止部材70を解錠位置から施錠位置まで移動させるので、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6が重いものであっても、これらを支持体2に対して密着させて施錠することが可能となり、また、中途半端な施錠がなくなって、不正対策を強化することができる。
しかも、人手による鍵の操作によって透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6を開放することができるので、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6の開放時にモーター装置Mを作動させる必要がなくなり、速やかな開放ならびにメンテナンス作業を実現することができる。このように、本実施形態によれば、モーター装置Mの動力を用いた施錠操作による不正対策の強化と、錠機構30を用いた解錠操作による速やかなメンテナンス作業とを両立することができる。
なお、本実施形態においては、係止部材70を構成するスライド部材72および鉤部材78が連動することにより施錠および解錠が行われるようにしている。つまり、係止部材70を複数の部材で構成し、これらが異なる動作をするようにしているが、例えば、スライド部材72および鉤部材78を一体に上下方向に移動するようにして係止部材70を構成してもよい。いずれにしても、解錠位置と施錠位置との間の移動によって、被係止孔22に対して係止したり、あるいはその係止状態が解除されたりすれば、係止部材70の詳細な構成は特に限定されない。したがって、例えば、係止部材70が直線運動ではなく、回転運動する構成であっても構わない。
また、本実施形態においては、支持体2に係止部材70が設けられ、透過部材保持枠5に被係止孔22が設けられているが、これとは逆に、透過部材保持枠5に係止部材70を設け、支持体2に被係止孔22を設けても構わない。また、遊技盤保持枠6に被係止孔22を設けるとともに、支持体2に係止部材70を設けたり、あるいは遊技盤保持枠6に係止部材70を設けるとともに、支持体2に被係止孔22を設けたりしてもよい。この場合には、支持体2や遊技盤保持枠6に対する透過部材保持枠5の施錠を、別の機構を用いて行えばよい。
いずれにしても、支持体2および扉体3のいずれか一方に被係止孔22が設けられ、いずれか他方に被係止孔22に係止する係止部材70が設けられればよい。
さらには、本実施形態においては、支持体2および扉体3を、矩形の囲繞空間を有する枠体で構成したが、これらは枠体に限らず、例えば板状の平面部材等で構成してもよい。
1 遊技機
2 支持体
2a 上板
2b 下板
2c,2d 側板
3 扉体
4a,4b ヒンジ
5 透過部材保持枠
5a 上辺
5b 下辺
5c,5d 側辺
6 遊技盤保持枠
6a 上辺
6b 下辺
6c,6d 側辺
7 透過部材
8 補強金具
9 装飾ランプ
10 操作ハンドル
11 上皿
12 スピーカー
13 供給路
14 制御基板
15 装飾部材
16a,16b 枢支軸
17 遊技盤
18 液晶表示装置
19 スピーカー
20 発射装置
21 金属板
22 被係止孔
30 錠機構
31 固定板
32 鍵穴
33 ピン
34 回転部材
34a 起立壁
35 ガイドピン
36 前板
36a フック
36b 長穴
36c 切り欠き部
37 中板
37c 切り欠き部
38 後板
38a フック
38b 長穴
38c 切り欠き部
39 スプリング
40 第1保持手段
40a 第1保持部材
40b 第1ガイド
41 解錠阻止片
41a 阻止面
42 ロック解除片
42a 解除面
43 保持解除片
50 透過部材保持枠掛け止め片
50a 傾斜面
50b 保持面
51 貫通孔
52 第2保持手段
53 第2ガイド
54 第2保持部材
54a L型先端部
60 遊技盤保持枠掛け止め片
60a 傾斜面
60b 保持面
70 係止部材
71 ガイド金具
71a 平面
71b ガイド溝
72 スライド部材
73 長孔
74 ガイドピン
75 スプリング
76 ストッパー
77 段部
78 鉤部材
79 回動ピン
80 長孔
81 ガイドピン
82 鉤片
82a 当接面
83a,83b 挟持片
84 ロック部材
84a ロック用突部
84b ロック解除用突片
85 回動ピン
86 スプリング
87 ロック片
88 被連係部材
88a 接触面
90 ケース
91 モーター固定板
92 回転体
93 連係ピン
94 始点検出センサ
95 終点検出センサ
96 被検出体
100 制御手段
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 扉検知センサ
105 磁石
シリンダ S
モーター装置 M

Claims (2)

  1. 支持体と、
    該支持体に回転可能に枢支され、該支持体に背面の一部または全部を接触させた閉位置から、上記背面と上記支持体とが離間した開位置まで回転する扉体と、
    該扉体に設けられた被係止部と、
    上記支持体に可動可能に設けられ、少なくとも上記扉体が上記閉位置にあるときに、上記被係止部に対する係止関係が断たれた解錠位置から、上記被係止部に係止して上記扉体の回転を抑止する施錠位置まで移動する係止部材と、を備えた遊技機において、
    上記支持体には、
    上記係止部材に連係し、該係止部材の施錠位置から解錠位置への移動を抑止する抑止位置、および上記係止部材の施錠位置から解錠位置への移動を許容する退避位置に可動可能なロック部材と、
    少なくとも上記扉体が閉位置にあるときに、上記ロック部材の一部または上記係止部材との連係部分を除いた全部を覆う被覆部材と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 上記支持体には、上記係止部材に連係し、上記係止部材を解錠位置から施錠位置まで移動させる駆動源が設けられ、
    上記扉体には、上記ロック部材に連係し、所定の鍵の操作によって該ロック部材を上記抑止位置から退避位置まで移動させる錠機構が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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