JP5525752B2 - 遊技機の施錠機構 - Google Patents
遊技機の施錠機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5525752B2 JP5525752B2 JP2009106654A JP2009106654A JP5525752B2 JP 5525752 B2 JP5525752 B2 JP 5525752B2 JP 2009106654 A JP2009106654 A JP 2009106654A JP 2009106654 A JP2009106654 A JP 2009106654A JP 5525752 B2 JP5525752 B2 JP 5525752B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding frame
- locking
- game board
- locked
- locking member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
特に、上記のように遊技盤保持枠の前面と透過部材保持枠とを施錠し、遊技盤保持枠の背面と支持体とを施錠する場合には、シリンダの鍵穴に挿入された鍵に連動して解錠動作または施錠動作をする施錠機構が遊技盤保持枠に設けられる。そのため、遊技盤保持枠の重量が一層大きくなってしまい、透過部材保持枠や遊技盤保持枠のさらなるがたつきをもたらすという問題があった。
そして、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠の開放側に位置する上記支持体の側辺には、鍵が挿入される鍵穴を有するシリンダと、上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して可動する連係部材と、該連係部材に連係するとともに、上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して、少なくとも施錠位置から解錠位置へと移動する第1係止部材および第2係止部材と、が設けられ、上記遊技盤保持枠には、上記支持体の四辺の前面に対して略平行な状態であるときに、上記解錠位置から施錠位置に移動した第1係止部材が係止して当該遊技盤保持枠が施錠される第1被係止部と、上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して、規制位置から開放位置へと移動する第3係止部材と、が設けられ、上記透過部材保持枠には、上記支持体の四辺の前面に対して略平行な状態であるときに、上記解錠位置から施錠位置に移動した第2係止部材が係止して当該透過部材保持枠が施錠される第2被係止部と、上記第3係止部材が係止して、当該透過部材保持枠と上記遊技盤保持枠との離間が規制される第3被係止部と、が設けられ、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が施錠された状態で、上記鍵穴に挿入された鍵の操作によって鍵が一方に回転したときには、上記連係部材により上記第1係止部材および第2係止部材の双方を施錠位置から解錠位置へ移動させることによって、上記第1係止部材と第1被係止部との係止関係および第2係止部材と第2被係止部との係止関係が断たれて、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が開放可能となり、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が施錠された状態で、上記鍵穴に挿入された鍵の操作によって鍵が他方に回転したときには、上記連係部材により上記第2係止部材のみを施錠位置から解錠位置へ移動させるとともに、当該鍵の回転に連動して上記第3係止部材を規制位置から開放位置へ移動させることによって上記第3係止部材と上記第3被係止部との係止関係が断たれて、上記透過部材保持枠が開放可能となることを特徴とする。
本発明において、第1係止部材(第2係止部材)および第1被係止部(第2被係止部)の構造や形状は特に限定されない。いずれにしても、係止部材が可動可能に設けられ、その一部が可動によって被係止部に係止して、遊技盤保持枠または透過部材保持枠の開放が抑止されるものであればよい。したがって、孔や凹み、あるいは遊技盤保持枠や透過部材保持枠に一体または別部材で設けられた突起等も、本発明の被係止部に相当する。
また、シリンダや、シリンダの鍵穴に挿入された鍵に連動して可動する連係部材、さらには第1係止部材および第2係止部材といった各部材が支持体に設けられるので、遊技盤保持枠や透過部材保持枠の重量が軽減され、これら保持枠のがたつきを一層軽減することができる。
図1に示すように、遊技機1は、支持体2と、この支持体2に回転可能に枢支された扉体3とを備えている。支持体2は、上辺2a、下辺2b、側辺2c,2dによって四辺を構成する枠体からなる。各辺2a〜2dは、変形や歪みが生じにくい木材やアルミ等の金属を材質とする板部材からなり、略長方形状に囲繞空間が形成されるように連結金具によって連結されている。
そして、これら連結金具のうち、上辺2aと側辺2cとを連結する金具および側辺2cと下辺2bとを連結する金具には、一対のヒンジ4a,4bが、遊技機1の前面側に突出した位置で対面するように固定されている。
図1および図2からも明らかなように、透過部材保持枠5の上辺5aおよび下辺5bは、支持体2の上辺2aおよび下辺2bと長さを等しくしており、透過部材保持枠5を閉じて、支持体2および透過部材保持枠5が略平行になったときに、上辺5aが上辺2aに、側辺5c,5dが側辺2c,2dに、それらの外周面が面一の状態で重なる。したがって、遊技機1を正面から見たときに、支持体2の上辺2aおよび側辺2c,2dは、透過部材保持枠5によって見えなくなる。ただし、側辺5c,5dは、側辺2c,2dよりも短く形成されており、支持体2の下辺2bが遊技機1の正面側に露出する。支持体2の下辺2bは、上辺2aや側辺2c,2dに比べて厚く形成されており、その正面側に装飾部材15が固定されている。
説明の都合上、図1においては遊技盤17を省略しているが、遊技盤17の背面には遊技の進行を制御するさまざまな制御基板が固定されている。また、遊技盤保持枠6において、遊技盤17の固定位置の下方には、スピーカー19や、操作ハンドル10の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する発射装置20等が固定され、その背面にはさらに各種の制御基板が固定されている。
図3は、透過部材保持枠5の背面図である。上記したように、透過部材保持枠5は、側辺5c側が支持体2に回転可能に枢支されるため、側辺5d側が透過部材保持枠5の開放側となる。
この透過部材保持枠5の開放側の背面には、金属製の施錠用補強部材30が側辺5dに沿って固定されている。この施錠用補強部材30は、第1部材31と第2部材32とに分割されており、これら両部材31,32は、所定の間隔を維持して透過部材保持枠5の背面に固定される。図4に示すように、第1部材31および第2部材32は、断面をコの字型に屈曲させたコ字状部31a,32aを有しており、透過部材保持枠5に固定されたときに、コ字状部31a,32aと透過部材保持枠5の背面とによって囲繞される空間が形成されるようにしている。
なお、第1部材31と第2部材32との間の間隔には、図3に示すように、透過部材保持枠5に形成されたシリンダ挿通孔21が臨むようにしている。このシリンダ挿通孔21は、透過部材保持枠5を閉じたときに、後述するシリンダSの前面に設けられた鍵穴65を、透過部材保持枠5の前面に露出させるものである(図2参照)。
また、第2部材32は、第1部材31よりも幅広に形成されており、上記のコ字状部32aから、その幅方向に連続するコ字状部32bが設けられている。そして、この第2部材32のコ字状部32bには、貫通孔からなる第3被係止部36が設けられている。詳しくは後述するが、この第3被係止部36は、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とが互いに略平行な状態となったとき(透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とが相互に閉じられたとき)に、遊技盤保持枠6に設けられた第3係止部材47の第3鉤片47cが係止することにより、当該透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とが互いに離間するのを規制する機能を有している。
上記したように、遊技盤保持枠6は、側辺6c側が支持体2に回転可能に枢支されるため、側辺6d側が遊技盤保持枠6の開放側となるが、この側辺6dには、その上方から所定の間隔を維持して切り欠き41〜44が設けられている。
そして、施錠用補強部材45には、切り欠き41,44において、遊技盤保持枠6の背面側から前面側に向かって突出する鉤部材からなる一対の第1被係止部46,46が設けられている。これら第1被係止部46,46は、施錠用補強部材45に一体成形されており、図5に示すように、遊技盤保持枠6の正面視において、切り欠き41,44の上部側に露出している。
図8は、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を互いに略平行な状態としたときに、施錠用補強部材30の各構成要素と、遊技盤保持枠6の側辺6d側に設けられた各構成要素との相対位置関係を示している。
この図からも明らかなように、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を互いに略平行な状態としたとき、施錠用補強部材30の一対の切り欠き33,33は、遊技盤保持枠6の切り欠き41,42に一致し、施錠用補強部材30の切り欠き34は、遊技盤保持枠6の切り欠き44に一致する。また、施錠用補強部材30を構成する第1部材31と第2部材32との間の間隔は、遊技盤保持枠6の切り欠き43に一致する。
なお、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6との離間が規制される位置が第3係止部材47の規制位置であり、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6との離間が可能となる位置が第3係止部材47の開放位置である。
上記の構成からなる透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を支持体に対して閉じたとき、すなわち、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を支持体2の四辺に対して略平行な状態としたときに、第1被係止部46,46および第2被係止部35,35に、後述する第1係止部材62の第1鉤片73および第2係止部材63の第2鉤片74が係止することによって、遊技機1の施錠がなされる。
以下では、これら第1係止部材62および第2係止部材63について詳細に説明する。
図9に示すように、側辺2dは薄板状の部材からなり、強度を向上させるために背面側(図中左側)を内側に90度屈曲させたL字形の断面形状を有している。この側辺2dの内側面には、当該側辺2dと所定の間隔を維持して略平行な状態で対面するように固定板60が固定されている。この固定板60は、側辺2dとの間に架け渡された複数のガイドピンpをかしめることによって側辺2dに固定される。また、固定板60と側辺2dとの間に形成される空間には、側辺2dの長手方向に往復動可能なスライド板61が設けられており、上記のガイドピンpは、このスライド板61をガイドする機能を併せもっている。
また、詳しくは後述するが、スライド板61と固定板60との間には、遊技盤保持枠6を施錠するための第1係止部材62と、透過部材保持枠5を施錠するための第2係止部材63とが配置されている。これら第1係止部材62および第2係止部材63は、上記のガイドピンpにガイドされながら、スライド板61と一体となって側辺2dの長手方向に可動する。
なお、本実施形態においては、側辺2dとは別部材からなる被覆部材64によって、スライド板61、第1係止部材62および第2係止部材63を収容するようにしたが、断面コ字状に成形した側辺2d内に、スライド板61、第1係止部材62および第2係止部材63を収容するようにしてもよい。いずれにしても、支持体2の外周面に相当する側辺2dと、当該側辺2dに対向する被覆部とが設けられ、側辺2dと被覆部との間にスライド板61、第1係止部材62および第2係止部材63が収容されれば、不正対策を強化することができる。
このシリンダSの突出方向先端面には、鍵を挿入するための鍵穴65が形成されており、この鍵穴65に挿入された所定の鍵の操作によって回転するピン66の先端を、シリンダSの基端側から突出させている(図9)。
そして、シリンダSの基端側には、ピン66の先端に固定された連係部材67が設けられている。したがって、鍵穴65に所定の鍵を挿入して回転させると、ピン66を介して当該鍵の操作に連動して連係部材67が回転することとなる。
そして、図10は、支持体2の側辺2dに被覆部材64が固定された状態を示しているが、この図に示すとおり、被覆部材64にも、固定板60の孔68に一致する孔69が形成されており、連係部材67の回転伝達片67a,67bが接触しないようにしている。
また、被覆部材64には、シリンダSの基端面および連係部材67が臨む位置に、連係部材67の回転伝達片67a,67b,67cを覆うカバー部材70が固定されており、外部から不正な操作が行われないようにしている。
この押し出し片61a,61bおよび回転伝達片67a,67bは、連係部材67が図中x方向に回転したときには、回転伝達片67aが押し出し片61aを上方に押し上げ、連係部材67が図中y方向に回転したときには、回転伝達片67bが押し出し片61bを下方に押し下げるといった関係を有している。
したがって、シリンダSの鍵穴65から挿入した所定の鍵を図中x方向に回転させると、連係部材67を介してスライド板61が上方に移動し、図中y方向に回転させると、連係部材67を介してスライド板61が下方に移動する。このように、スライド板61は、鍵の操作に連動して図示の中立位置から上方または下方に移動することとなる。なお、側辺2dには、不図示のスプリング等の弾性部材が設けられており、この弾性部材の弾性力を常時スライド板61に作用させて、スライド板61が図示の中立位置に保持されるようにしている。
第1係止部材62および第2係止部材63は薄板状の長板部材からなり、その長手方向とスライド板61の長手方向とを一致させて、第1係止部材62、第2係止部材63およびスライド板61が略平行となるように配置されている。また、第1係止部材62は、側辺2dの前面側(図中右側)において、スライド板61の上端と下端とにそれぞれ配置されている。一方、第2係止部材63は、側辺2dの背面側(図中左側)において、第1係止部材62よりもスライド板61の長手方向中心寄りに配置されている。
これに対して、一対の第1係止部材62,62は、スライド板61が下方に移動した場合には、これと一体となって下方に移動するが、スライド板61が上方に移動した場合には、図示の位置に静止したままとなる。具体的には、上方に位置する一方の第1係止部材62は、その上部に連結孔62bが形成されており、この連結孔62bの下面に、スライド板61に設けられた連結片72を接触させている。したがって、スライド板61が下方に移動した場合には、連結片72が連結孔62bの下面を図中下方に押し下げるように作用し、一方の第1係止部材62はスライド板61と一体となって図中下方に移動することとなる。また、このとき下方に位置する他方の第1係止部材62は、その上端面に押し出し片61bを接触させているため、この押し出し片61bによってスライド板61と一体となって図中下方に移動することとなる。
なお、一対の第1係止部材62,62には、不図示のスプリング等の弾性部材の弾性力が常時付与されており、この弾性力によって、通常は図示の位置に静止している。
このように、本実施形態においては、シリンダSに挿入した鍵をy方向に回転させた場合には、スライド板61が下方に移動するとともに、これと一体となって第1係止部材62,62および第2係止部材63,63が下方に移動する。また、シリンダSに挿入した鍵をx方向に回転させた場合には、スライド板61が上方に移動するとともに、これと一体となって第2係止部材63,63のみが上方に移動し、第1係止部材62,62は図示の位置に静止したままとなる。
なお、詳しくは後述するが、上記第1係止部材62には側辺2dの前面側に突出する第1鉤片73が一体に成形されており、第2係止部材63には側辺2dの前面側に突出する第2鉤片74が一体に成形されている。
図13、図14に示すように、遊技盤保持枠6を閉じた状態では、遊技盤保持枠6の側辺6dの背面に設けられた第3係止部材47が、支持体2の側辺2dに設けられた連係部材67の下方に位置する関係を維持している。より詳細には、遊技盤保持枠6を閉じた状態では、連係部材67の回転伝達片67cの真下に第3係止部材47が位置するとともに、回転伝達片67cの下面に、第3係止部材47の押し出し片47bの上面がちょうど面接触するか、または僅かな隙間をもって臨んでいる。
図15、図16は、支持体2に対して透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が施錠された状態を示し、図15は、支持体2の側辺2dの外側から見た側面図、図16は、支持体2の側辺2dの内側を示す斜視図である。ただし、図15、図16においては、遊技盤保持枠6の側辺6dおよび透過部材保持枠5の施錠用補強部材30のみを一体に示し、遊技盤保持枠6および透過部材保持枠5の他の部材は省略している。なお、図16においては、説明の都合上、支持体2の側辺2dから、固定板60および被覆部材64を取り外した状態を示している。
なお、図18は、図16の一点鎖線bで囲まれた部分の部分拡大図であるが、この図に示すように、一対の第2係止部材63,63のうち下方に位置する第2係止部材63の第2鉤片74も、上記と同様に第2被係止部35に係止している。
一方、支持体2に対して透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が施錠された状態では、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第3係止部材47が、図示の規制位置にある。この規制位置においては、第3係止部材47の第3鉤片47cが、透過部材保持枠5に設けられた施錠用補強部材30(第2部材32)の貫通孔からなる第3被係止部36に係止している。より詳細には、第3鉤片47cは、突出方向先端から上方に向かって傾斜する傾斜部47c1と、この傾斜部47c1から下方に連続する当接部47c2とを有しており、この当接部47c2が、施錠用補強部材30(第2部材32)の貫通孔からなる第3被係止部36に係止している。このように、第3鉤片47cによって、透過部材保持枠5は、遊技盤保持枠6に対しても開放が規制されることとなる。
すなわち、シリンダSに挿入された所定の鍵が図中x方向に回転すると、この鍵の操作に連動して連係部材67が一体となって図中x方向に回転する。すると、連係部材67の回転伝達片67aが、スライド板61を中立位置に保持しようとする不図示の弾性部材の弾性力に抗して、スライド板61の押し出し片61aを図中上方に押し上げる。これにより、スライド板61が、図示の位置まで上方に移動する。
このようにしてスライド板61が上方に移動すると、固定片71を介してスライド板61に固定された第2係止部材63,63も一体となって図中上方の解錠位置まで移動する。
そして、上記のようにして連係部材67が図中x方向に回転すると、回転伝達片67cが、遊技盤保持枠6の背面に可動可能に設けられた第3係止部材47の押し出し片47bを図中下方に押し下げる。これにより、第3係止部材47は、図16に示す規制位置から、図21に示す解放位置まで下方に移動する。
このように、シリンダSに挿入した鍵を図中x方向に回転させたときの、第1係止部材62,62、第2係止部材63,63および第3係止部材47の係止状態を図22〜図25に示す。
一方で、シリンダSに挿入した鍵をx方向に回転させたときには、上記したとおり、第1係止部材62が施錠位置に静止したままとなっており、第1鉤片73は、遊技盤保持枠6に設けられた第1被係止部46に係止したままになっている。
なお、図23は、図21の一点鎖線bで囲まれた部分の部分拡大図であるが、この図に示すように、一対の第2係止部材63,63のうち下方に位置する第2係止部材63の第2鉤片74も、上記と同様に第2被係止部35との係止関係が断たれている。
一方、シリンダSに挿入した鍵をx方向に回転させたときには、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第3係止部材47が、図19および図20に示す規制位置から図24および図25に示す開放位置まで下方に移動する。このように、第3係止部材47が開放位置へ移動すると、第3係止部材47と一体となって第3鉤片47cも下方へ移動し、当該第3鉤片47cと、透過部材保持枠5に設けられた施錠用補強部材30(第2部材32)の貫通孔からなる第3被係止部36との係止関係が断たれる。
また、シリンダSに挿入された鍵がx方向に回転した場合には、第2係止部材63,63が施錠位置から解錠位置へ移動し、その結果、支持体2に設けられた第2係止部材63,63の第2鉤片74,74と、透過部材保持枠5に設けられた第2被係止部35,35との係止関係が断たれる。しかも、これと同時に、第3係止部材47が規制位置から開放位置へ移動するので、遊技盤保持枠6に設けられた第3係止部材47の第3鉤片47cと、透過部材保持枠5に設けられた第3被係止部36との係止関係も断たれる。したがって、透過部材保持枠5は、支持体2に対して解錠されるとともに、遊技盤保持枠6に対して開放可能となり、遊技盤保持枠6が施錠されたまま、透過部材保持枠5のみを開くことが可能となる。
すなわち、シリンダSに挿入された所定の鍵が図中y方向に回転すると、この鍵の操作に連動して連係部材67が一体となって図中y方向に回転する。すると、連係部材67の回転伝達片67bが、スライド板61を中立位置に保持しようとする不図示の弾性部材の弾性力に抗して、スライド板61の押し出し片61bを図中下方に押し下げる。これにより、スライド板61が、図示の位置まで下方に移動する。
このようにしてスライド板61が下方に移動すると、固定片71を介してスライド板61に固定された第2係止部材63,63も一体となって図中下方の解錠位置まで移動する。
そして、上記のようにして連係部材67が図中y方向に回転すると、回転伝達片67cが、遊技盤保持枠6の背面に可動可能に設けられた第3係止部材47の押し出し片47bと離間するように上方へ向かって回転する。したがって、第3係止部材47は、図16〜図20に示すのと同様に、規制位置に静止したままとなる。
このように、シリンダSに挿入した鍵を図中y方向に回転させたときの、第1係止部材62,62、第2係止部材63,63および第3係止部材47の係止状態を図27〜図30に示す。
また、シリンダSに挿入した鍵をy方向に回転させたときには、上記したとおり、第1係止部材62が施錠位置から解錠位置へと下方に移動する。これにより、第1係止部材62に設けられた第1鉤片73が下方へ移動し、当該第1鉤片73と、遊技盤保持枠6に設けられた第1被係止部46との係止関係が断たれることとなる。
なお、図28は、図26の一点鎖線bで囲まれた部分の部分拡大図であるが、この図に示すように、一対の第2係止部材63,63のうち下方に位置する第2係止部材63の第2鉤片74も、上記と同様に第2被係止部35との係止関係が断たれている。
一方、シリンダSに挿入した鍵をy方向に回転させたときには、遊技盤保持枠6の背面に設けられた第3係止部材47は、図19および図20に示すのと同様に、不図示の弾性部材の弾性力によって、図24および図25に示す規制位置に静止したままとなる。このように、第3係止部材47が規制位置にあれば、第3鉤片47cが、透過部材保持枠5に設けられた施錠用補強部材30(第2部材32)の貫通孔からなる第3被係止部36に係止したままとなる。
また、シリンダSに挿入された鍵がy方向に回転した場合には、第2係止部材63,63も施錠位置から解錠位置へ移動し、その結果、支持体2に設けられた第2係止部材63,63の第2鉤片74,74と、透過部材保持枠5に設けられた第2被係止部35,35との係止関係が断たれる。したがって、透過部材保持枠5も支持体2から解錠され、その開放が可能となる。
仮に、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とを独立してそれぞれ開放したい場合には、シリンダSに挿入された鍵をy方向に回転させて、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を支持体2から一体的に開放した後、遊技盤保持枠6の背面に位置する第3係止部材47を下方に押し下げればよい。
なお、本実施形態においては、遊技盤保持枠6に第3係止部材47が設けられ、透過部材保持枠5に第3被係止部47が設けられているが、これとは逆に、遊技盤保持枠に第3被係止部を設け、透過部材保持枠に第3係止部材を設けても構わない。いずれにしても、遊技盤保持枠および透過部材保持枠を支持体に対して閉じたときに、第3係止部材が連係部材に連係可能となれば、第3係止部材および第3被係止部は、遊技盤保持枠および透過部材保持枠のいずれに設けても構わない。
また、本実施形態においては、鍵穴65に挿入された所定の鍵を一方に回転させたときに透過部材保持枠5のみが解錠され、他方に回転させたときに透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が解錠されることとしたが、解錠操作は上記に限らない。例えば、鍵穴に挿入された所定の鍵を、挿入方向や挿入方向に直交する方向に移動させるような操作によって、透過部材保持枠5や遊技盤保持枠6が解錠されるようにしてもよい。ただし、この場合にも、透過部材保持枠5のみを解錠する操作と、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6を同時に解錠する操作とが異なるのは当然である。
いずれにしても、各構成部材の形状や構造、作用は上記実施形態に限定されることはなく、適宜設計すればよい。
2 支持体
2a 上辺
2b 下辺
2c 枢支側の側辺
2d 開放側の側辺
5 透過部材保持枠
6 遊技盤保持枠
7 透過部材
17 遊技盤
35 第2被係止部
36 第3被係止部
46 第1被係止部
47 第3係止部材
62 第1係止部材
63 第2係止部材
64 被覆部材
65 鍵穴
67 連係部材
S シリンダ
Claims (1)
- 四辺を有する支持体に、遊技盤を保持する遊技盤保持枠と、上記遊技盤の前面を覆う透過部材を保持する透過部材保持枠とがそれぞれ回転可能に枢支され、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が、上記支持体の四辺の前面に対して略平行な状態であるときに、これら遊技盤保持枠および透過部材保持枠が上記支持体に施錠される遊技機の施錠機構において、
上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠の開放側に位置する上記支持体の側辺には、
鍵が挿入される鍵穴を有するシリンダと、
上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して可動する連係部材と、
該連係部材に連係するとともに、上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して、少なくとも施錠位置から解錠位置へと移動する第1係止部材および第2係止部材と、が設けられ、
上記遊技盤保持枠には、上記支持体の四辺の前面に対して略平行な状態であるときに、上記解錠位置から施錠位置に移動した第1係止部材が係止して当該遊技盤保持枠が施錠される第1被係止部と、
上記鍵穴に挿入された鍵の操作に連動して、規制位置から開放位置へと移動する第3係止部材と、が設けられ、
上記透過部材保持枠には、上記支持体の四辺の前面に対して略平行な状態であるときに、上記解錠位置から施錠位置に移動した第2係止部材が係止して当該透過部材保持枠が施錠される第2被係止部と、
上記第3係止部材が係止して、当該透過部材保持枠と上記遊技盤保持枠との離間が規制される第3被係止部と、が設けられ、
上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が施錠された状態で、上記鍵穴に挿入された鍵の操作によって鍵が一方に回転したときには、上記連係部材により上記第1係止部材および第2係止部材の双方を施錠位置から解錠位置へ移動させることによって、上記第1係止部材と第1被係止部との係止関係および第2係止部材と第2被係止部との係止関係が断たれて、上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が開放可能となり、
上記遊技盤保持枠および透過部材保持枠が施錠された状態で、上記鍵穴に挿入された鍵の操作によって鍵が他方に回転したときには、上記連係部材により上記第2係止部材のみを施錠位置から解錠位置へ移動させるとともに、当該鍵の回転に連動して上記第3係止部材を規制位置から開放位置へ移動させることによって上記第3係止部材と上記第3被係止部との係止関係が断たれて、上記透過部材保持枠が開放可能となることを特徴とする遊技機の施錠機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106654A JP5525752B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 遊技機の施錠機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106654A JP5525752B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 遊技機の施錠機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010253039A JP2010253039A (ja) | 2010-11-11 |
JP5525752B2 true JP5525752B2 (ja) | 2014-06-18 |
Family
ID=43314661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009106654A Active JP5525752B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 遊技機の施錠機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5525752B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6063772B2 (ja) * | 2013-02-27 | 2017-01-18 | 株式会社足立ライト工業所 | 弾球遊技機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4276101B2 (ja) * | 2003-12-16 | 2009-06-10 | 中東産業株式会社 | ゲーム機の施錠装置 |
JP2008086486A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Aisin Kiko Co Ltd | 遊技機用施錠装置 |
-
2009
- 2009-04-24 JP JP2009106654A patent/JP5525752B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010253039A (ja) | 2010-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4926631B2 (ja) | 遊技機用施錠装置 | |
KR100792931B1 (ko) | 도어아웃사이드핸들의 측면충돌시 도어열림 방지장치 | |
JP5525752B2 (ja) | 遊技機の施錠機構 | |
JP5525753B2 (ja) | 遊技機の施錠機構 | |
JP5433292B2 (ja) | 遊技機の施錠機構 | |
JP2010131266A (ja) | パチンコ機の施錠装置 | |
JP4601453B2 (ja) | ゲーム機の施錠装置 | |
JP4707532B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5877073B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4726946B2 (ja) | 分離型スロットマシン | |
JP5064199B2 (ja) | 自動車のドアロック装置 | |
JP4444176B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4099005B2 (ja) | ゲーム機の施錠装置 | |
JP4290596B2 (ja) | 分離型スロットマシン | |
JP4145687B2 (ja) | 遊技機の施錠装置 | |
JP5095566B2 (ja) | ゲーム機の施錠装置 | |
JPH11117592A (ja) | 引き出し回転型クレモンロック装置 | |
JP5346615B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007301124A (ja) | 遊技機における施錠装置 | |
JP7038290B2 (ja) | 鎌錠 | |
JP5016257B2 (ja) | 遊技機用施錠装置 | |
JP5336446B2 (ja) | パチンコ機の施錠装置 | |
JP4444175B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2003135790A (ja) | 遊技機 | |
JP4194562B2 (ja) | 弾球遊技機の施錠装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101229 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130807 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140131 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140408 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5525752 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |