JP5877073B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、扉体が基体に対して開閉可能に設けられた遊技機に関する。
一般的に、遊技機は、外枠の幅方向一端部にヒンジ機構が設けられ、このヒンジ機構を介して、払い出された遊技球が貯留される貯留部(受け皿)やガラス板等が保持される前枠や、遊技盤が保持される中枠が開閉自在に軸支されている。そして、外枠の幅方向他端部には錠前が設けられ、この錠前に鍵を挿入して施錠操作することにより、外枠に対して前枠や中枠が施錠され、当該前枠や中枠の開放が規制される。
上記の遊技機においては、前枠をこじ開けて各枠の間に形成される隙間を大きくし、こうして形成された隙間等から針金を侵入させて不正行為(所謂「針金ゴト」)が行われるおそれがある。このとき、前枠に設けられる貯留部は、遊技球を貯留するという特性上、遊技機の正面側に突出する凹凸形状をなしており、不正を行う者は、貯留部を把持して前枠をこじ開けるという実態がある。
そこで、特許文献1に示される遊技機においては、前枠や中枠の自由端側に設けられる錠前とは別に、前枠のうち貯留部の背面に設けられた第1係合部材と、中枠に設けられ、前枠を中枠に対して閉じたときに第1係合部材に係合する第2係合部材と、によって構成されるロック機構を備え、このロック機構によって、前枠のこじ開けに対する強度を向上するようにしている。
また、前枠を外枠に対して開く際には、錠前に鍵を挿入して解錠操作が行われるが、上記の遊技機においては、解錠操作に連動して回転方向に揺動する揺動レバーが設けられており、この揺動レバーの揺動によって、ロック機構の両係合部材の係合が解除されるようにしている。これにより、通常の遊技機と同様に、錠前に対する解錠操作を行うだけで、ロック機構における両係合部材の係合関係を解除することが可能となり、ロック機構を設けたことで操作性が低下しないようにしている。
特開2011−160832号公報
上記の遊技機においては、錠前の解錠操作に連動して両係合部材を係合したり、あるいは、その係合関係を解除したりするために、揺動レバーが回転方向に揺動する。このように揺動レバーが回転方向に揺動すると、揺動レバーの移動範囲が広くなってしまうことから、他の部品との干渉を防ぐべく、各部品の配置等の設計作業が煩雑化するおそれがある。
また、上記の遊技機においては、揺動レバーが回転方向に揺動することから、遊技機の鉛直方向に対する強度に不安があり、さらなる強度の向上が望まれている。さらには、遊技機には多数の電飾部品が設けられるため、揺動レバーは高温下に置かれることとなり、こうした温度変化によって揺動レバーに反りが生じるおそれがある。揺動レバーの回転方向への揺動によって両係合部材が係合する構成においては、こうした揺動レバーの反りが係合精度に大きく影響してしまうという実態があり、さらなる改良が望まれている。
本発明の目的は、こじ開けに対する高い強度を維持しつつ、さらなる省スペース化による設計作業の簡素化と、温度変化による係合精度の影響を低減可能な遊技機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、基体の正面側に扉体が設けられ、前記基体および前記扉体の幅方向一端側を軸とし、前記基体および前記扉体の幅方向他端側を自由端として前記扉体が前記基体に対して開閉可能な遊技機であって、前記基体の幅方向他端側に設けられた錠前と、前記錠前に挿入された鍵の操作に連動する連動部と、前記連動部に連係され、当該連動部の動作に伴って、前記基体の幅方向一端側に位置する第1の位置と当該第1の位置よりも前記幅方向他端側に位置する第2の位置との間をスライドするスライド部材と、前記スライド部材に設けられた係止部と、前記基体に設けられ、前記基体に対して閉じられた状態にある前記扉体の背面に対向するとともに、前記スライド部材よりも前記扉体側に位置する対向部と、前記扉体の背面に設けられ、当該扉体が前記基体に対して閉じられたとき、前記係止部の移動軌跡上に進入する被係止部と、を備え、前記被係止部が前記係止部の移動軌跡上に進入した状態において、前記係止部が前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか一方にあるとき、前記被係止部が前記係止部に係止されて前記基体に対する前記扉体の開方向の移動が規制され、前記係止部が前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか他方にあるとき、前記被係止部と前記係止部との係止関係が断たれて前記基体に対する前記扉体の開方向の移動が可能となり、前記扉体が前記基体に対して閉じられた状態にあるとき、前記被係止部の開方向に、前記係止部と前記対向部とが積層された状態で位置していることを特徴とする。
また、前記基体の正面に固定され、前記スライド部材をスライド可能に保持するベース体をさらに備え、前記ベース体は、前記基体の幅方向に延在するとともに前記スライド部材に対して鉛直方向に対面する延在部と、前記延在部に連接された前記対向部と、前記対向部に設けられ、前記被係止部が前記スライド部材の前記係止部に係止されているとき、前記係止部に対して前記扉体側から接触する接触部と、を有するとよい。

また、前記ベース体の対向部には、前記扉体の開閉に伴って前記被係止部が挿通される挿通孔が設けられ、前記スライド部材には、前記ベース体側から前記扉体側に前記挿通孔を貫通する把持部が設けられているとよい。
また、前記スライド部材を前記第2の位置に付勢する付勢部材を備え、前記連動部は、前記錠前に挿入された鍵の操作に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スライド部材を前記第2の位置から前記第1の位置までスライドさせ、前記係止部は、前記第2の位置にあるとき前記被係止部に係止され、前記第1の位置にあるとき前記被係止部との係止関係が断たれるとよい。
また、前記扉体の正面には遊技球が貯留される貯留部が設けられ、前記被係止部は前記貯留部の背面に配置されているとよい。
(a)は本実施形態における遊技機本体の開放状態の斜視図であり、(b)は、図1(a)におけるI(b)部分の拡大図であり、(c)は、図1(a)におけるI(c)部分の拡大図である。 (a)は本実施形態における遊技機本体の閉鎖状態の正面図であり、(b)は、図2(a)におけるII(b)部分の拡大図である。 係合部材の分解斜視図である。 係合状態にある係合部材の組立図である。 非係合状態にある係合部材の組立図である。 施錠状態にある鉤部および係合部材の平面図である。 解錠状態にある鉤部および係合部材の平面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1(a)は、本実施形態における遊技機本体1の開放状態の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるI(b)部分の拡大図、図1(c)は、図1(a)におけるI(c)部分の拡大図である。また、図2(a)は、本実施形態における遊技機本体1の閉鎖状態の正面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるII(b)部分の拡大図である。ただし、図2においては、後述する前扉5が取り外された状態を示している。図1に示すように、遊技機本体1は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠2と、この外枠2に開閉自在に軸支され、不図示の遊技盤が保持される中扉3と、この中扉3と同様に、外枠2に開閉自在に軸支され、ガラス製または樹脂製の透過板4が保持される前扉5と、を備えている。
本実施形態では、外枠2、中扉3および前扉5の幅方向一端部(遊技機本体1の正面視で左端部)にヒンジ機構が設けられていることから、外枠2、中扉3および前扉5の幅方向他端部(遊技機本体1の正面視で右端部)が自由端となる。そして、中扉3および前扉5を外枠2に対して閉じると、外枠2、中扉3および前扉5が平行になり、遊技盤と透過板4とが所定の間隔を維持して平行に対面することとなる。以下では、中扉3および前扉5が外枠2に軸支される幅方向一端部側をLとし、中扉3および前扉5の自由端側となる幅方向他端部側をRとして説明する。
また、中扉3および前扉5は、外枠2に対して独立して開閉することが可能となっており、中扉3は、外枠2および前扉5よりも周長が小さく、外枠2に対して中扉3および前扉5が閉じられた状態では、中扉3が外枠2および前扉5内に収容され、当該中扉3を外部から視認することができなくなっている。
そして、図1および図2に示すように、中扉3の自由端(幅方向他端部)側には、遊技機本体1の正面に鍵穴6aを開口させた錠前6が設けられており、中扉3および前扉5が外枠2に対して閉じられた状態で、鍵穴6aに鍵を挿入して解錠操作することで、中扉3および前扉5が外枠2に対して解錠されることとなる。なお、詳細な説明は省略するが、鍵穴6aに挿入した鍵を反時計回り方向に回転させると、前扉5が外枠2および中扉3に対して開放され、中扉3は外枠2に対して閉じられた状態に維持される。一方、鍵穴6aに挿入した鍵を時計回り方向に回転させると、中扉3および前扉5が外枠2に対して開放される。
本実施形態では、上記の2つの鍵の操作のうち、鍵穴6aに挿入した鍵を反時計回り方向に回転させ、前扉5を外枠2および中扉3に対して開放する操作を解錠操作とし、鍵穴6aに挿入した鍵を時計回り方向に回転させる操作については説明を省略する。
また、本実施形態においては、錠前6による中扉3および前扉5の施錠機構とは別に、前扉5のこじ開けに対する強度を向上するためのロック機構が設けられている。このロック機構は、前扉5に設けられた鉤部10と、中扉3の正面に設けられた係合部材20とによって構成されている。
図1(b)に示すように、鉤部10は、前扉5の背面から垂直に突出する本体部10aと、この本体部10aから前扉5の幅方向に直角に屈曲する被係止部10bと、を備えている。また、図1(c)および図2(b)に示すように、係合部材20は、その長手方向を中扉3の幅方向に沿わせて設けられており、前扉5を中扉3に対して閉じたときに、鉤部10に係合して前扉5の開動作を規制するものである。なお、前扉5の正面には遊技球が貯留される貯留部が設けられており、鉤部10(被係止部10b)は貯留部の背面に配置されている。これは、貯留部が、遊技球を貯留するという特性上、遊技機本体1の正面側に突出する凹凸形状をなしており、所謂「針金ゴト」を行う者は、貯留部を把持して前扉5をこじ開けるという実態があり、特に、貯留部近傍のこじ開けに対する強度を向上するためである。
図3は係合部材20の分解斜視図、図4は係合状態にある係合部材20の組立図、図5は、非係合状態にある係合部材20の平面図である。なお、説明の都合上、図4および図5では、係合部材20とともに鉤部10および錠前6を示している。これらの図に示すように、係合部材20は、中扉3の正面に固定されるベース体30と、ベース体30に保持され、中扉3の幅方向にスライド可能なスライド部材40と、を備えている。ベース体30は、中扉3の幅方向に延在するとともにスライド部材40に対して鉛直方向(鉛直上方)に対面する延在部30aと、この延在部30aに連接され、当該延在部30aの正面側の端部から鉛直下方に向けて直角に屈曲形成されるとともに、中扉3に対して閉じられた状態にある前扉5の背面に対向する対向部30bと、を有している。この対向部30bには、前扉5の開閉に伴って鉤部10が挿通される挿通孔31が設けられている。
スライド部材40は、金属製の薄板部材からなる本体41によって構成されており、この本体41には、鉛直方向に貫通する一対のガイド孔42が、中扉3の幅方向に離間して設けられている。そして、両ガイド孔42を挿通するガイドピンPが延在部30aに固定されており、これによって、スライド部材40は、中扉3の幅方向にスライド可能にベース体30に保持されることとなる。このとき、ベース体30には、鉛直下方に突出する掛止片32が設けられ、スライド部材40には、ベース体30に設けられた掛止片32に対して中扉3の幅方向(L方向)に対向する掛止片43が設けられている。そして、引張コイルバネからなる付勢部材50の一端部が掛止片32に掛止され、当該付勢部材50の他端部が掛止片43に掛止されている。これにより、スライド部材40には、常時、R方向に付勢力が作用することとなる。
また、スライド部材40は、ベース体30に保持された状態で、対向部30bの背面、より詳細には、対向部30bにおける挿通孔31の周囲に位置する接触部33(図3〜図5において破線で示す)に面接触状態で対向する係止部44を備えている。この係止部44は、スライド部材40が付勢部材50の付勢力に抗してL側(中扉3の幅方向一端部側)に移動して第1の位置にあるとき、R側の端部が挿通孔31に対向するとともに、当該係止部44が、ベース体30の正面側に挿通孔31を介して露出する。一方、スライド部材40が付勢部材50の付勢力によってR側(中扉3の幅方向他端部側)に移動し、第1の位置よりも中扉3の幅方向他端部側となる第2の位置にあるとき、係止部44は、第1の位置にあるときに比べて、ベース体30の正面側に挿通孔31を介して露出する面積が大きくなる。
さらに、スライド部材40は、図4および図5に示すように、本体41から中扉3の正面側に突出する把持部45を備えており、スライド部材40がベース体30に保持された状態では、把持部45を、ベース体30の挿通孔31から中扉3の正面側(前扉5側)に突出させている。
また、スライド部材40は、本体41のR側の端部を鉛直上方に向けて直角に屈曲させた被連動部46を備えている。この被連動部46は、錠前6の鍵穴6aに挿入された鍵の操作に連動する連動部7に連係されている。連動部7は、鍵穴6aに挿入された鍵を図中x方向(反時計回り方向)に回転させる解錠操作に連動して図中x方向に回転するが、連動部7がx方向に回転すると、この連動部7のx方向の回転に伴って、被連動部46が付勢部材50の付勢力に抗してL方向にスライドすることとなる。
次に、図6および図7を用いて、鉤部10および係合部材20によって構成されるロック機構の作用について説明する。図6は、施錠状態にある鉤部10および係合部材20の平面図であり、図7は、解錠状態にある鉤部10および係合部材20の平面図である。特に、図6(a)および図7(a)は、鉤部10および係合部材20の上面図を示し、図6(b)および図7(b)は、鉤部10および係合部材20の正面図を示し、図6(c)および図7(c)は、鉤部10および係合部材20の底面図を示している。
図6に示すように、中扉3および前扉5が外枠2に対して閉じられており、また、中扉3および前扉5の自由端側が錠前6によって施錠された状態では、鉤部10の先端が挿通孔31を挿通して、ベース体30の対向部30bよりも中扉3側に位置している。このとき、スライド部材40は、係止部44が対向部30bの挿通孔31に対向して、図6(b)に示すように、ベース体30の正面側に露出した第2の位置に保持されており、この状態では、図6(c)に示すように、被係止部10bが係止部44に係止されている。これにより、前扉5は、錠前6によって自由端側が施錠されていることに加えて、被係止部10bと係止部44との係止関係によっても、外枠2や中扉3に対する開方向の移動が規制されることとなり、前扉5のこじ開けに対する強度が確保されることとなる。
また、上記のように、前扉5が外枠2や中扉3に対して閉じられた状態では、鉤部10の被係止部10bと、対向部30bの接触部33との間に係止部44が挟持されている。換言すれば、被係止部10bの開方向には、スライド部材40の係止部44と、ベース体30の対向部30b(接触部33)とが、積層された状態で位置している。したがって、前扉5をこじ開けようとした場合には、その力をスライド部材40の係止部44と、ベース体30の対向部30b(接触部33)とで受けることとなり、前扉5の開方向に対する高い強度が実現されている。
この状態から前扉5を外枠2および中扉3に対して開放すべく、鍵穴6aに鍵を挿入して錠前6を解錠操作すると、前扉5の自由端側が開放されるとともに、当該解錠操作に連動して、連動部7が図6(b)においてx方向に回転する。このように、連動部7がx方向に回転すると、連動部7によってスライド部材40の被連動部46が押され、スライド部材40が、付勢部材50の付勢力に抗して上記の第2の位置から第1の位置へとL方向にスライドする。スライド部材40が第1の位置へとL方向にスライドすると、スライド部材40の係止部44が一体となってL方向に移動し、当該係止部44が、鉤部10より詳細には被係止部10bの移動軌跡上から退避する。したがって、この状態で前扉5を外枠2および中扉3に対して開けば、図7に示すように、鉤部10がベース体30の挿通孔31から退避して、前扉5が外枠2および中扉3に対して開放されることとなる。
なお、上記のように前扉5を開放した後、錠前6に対する解錠操作(x方向の回転操作)を終了すると、スライド部材40は、付勢部材50の付勢力によって再び第1の位置から第2の位置へとR方向にスライドする。そして、開放された前扉5を外枠2および中扉3に対して閉じると、鉤部10における本体部10aの先端に設けられたテーパ部10cが、スライド部材40の係止部44に接触して当該スライド部材40をL方向に徐々にスライドさせながら、鉤部10(被係止部10b)がベース体30の挿通孔31に挿通され、係止部44の移動軌跡上に進入する。そして、鉤部10の被係止部10bが係止部44よりも中扉3側に進入すると、テーパ部10cと係止部44との接触が断たれるとともに、付勢部材50の付勢力によって、スライド部材40がR方向にスライドし、図6に示すように、再び、スライド部材40の係止部44と、鉤部10の被係止部10bとが係止関係を維持することとなる。
以上のように、本実施形態の遊技機本体1によれば、前扉5のこじ開けに対する強度を向上するための係止関係が、スライド部材40を幅方向に僅かにスライドさせるだけで実現される。このように、係止関係を維持したり、あるいは、係止関係を解除したりするための部材の移動範囲が小さくなることで、他の部品との干渉のおそれが小さく、各部品の配置等の設計作業を簡素化することができる。
また、上記の遊技機本体1によれば、鉛直方向に対して力が作用したとしても、係止部44と被係止部10bとの間の係合関係に影響が及ぼされることがなく、従来に比して、特に鉛直方向に対する強度を向上することができる。さらには、温度変化によってスライド部材40に仮に反りが生じたとしても、スライド部材40の反りが係止部44と被係止部10bとの係止関係の精度に与える影響はほとんどない。
なお、本実施形態においては、スライド部材40の把持部45が挿通孔31の深さよりも長く形成されており、把持部45が挿通孔31を介してベース体30から前扉5側に貫通している。係合部材20は、ベース体30にスライド部材40がユニット化された状態で中扉3の正面に取り付けられるが、中扉3の組み付け作業時に、既に錠前6が取り付けられている場合には、付勢部材50の付勢力によってR側に移動するスライド部材40が錠前6に干渉し、組み付け作業が煩雑化するおそれがある(図6参照)。そこで、本実施形態においては、把持部45を、挿通孔31を介して前扉5側に突出させ、把持部45を把持してスライド部材40をL方向に容易にスライドさせることができるようにしている。これにより、把持部45を把持してスライド部材40をL方向にスライドさせた状態で係合部材20を中扉3に組み付ければ、錠前6にスライド部材40が干渉することなく、組み付け作業を簡素化することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、係止部44が第1の位置にあるとき、被係止部10bが係止部44に係止されて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が規制され、係止部44が第2の位置にあるとき、被係止部10bと係止部44との係止関係が断たれて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が可能となる場合について説明した。しかしながら、上記とは逆に、係止部44が第2の位置にあるとき、被係止部10bが係止部44に係止されて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が規制され、係止部44が第1の位置にあるとき、被係止部10bと係止部44との係止関係が断たれて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が可能となるようにしてもよい。いずれにしても、スライド部材40が中扉3や前扉5の幅方向にスライドすることを前提とし、係止部44が第1の位置および第2の位置のいずれか一方にあるとき、被係止部10bが係止部44に係止されて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が規制され、係止部44が第1の位置および第2の位置のいずれか他方にあるとき、被係止部10bと係止部44との係止関係が断たれて外枠2および中扉3に対する前扉5の開方向の移動が可能となる構成であればよい。
また、上記実施形態では、中扉3に係合部材20が設けられ、前扉5に鉤部10が設けられる場合について説明したが、係合部材20や鉤部10の配置はこれに限らず、例えば、係合部材20を外枠2の正面側に設け、鉤部10を中扉3の背面側に設けてもよい。いずれにしても、相対的に開閉可能な基体と扉体とを備え、基体の正面側に扉体が設けられ、基体および扉体の幅方向一端側を軸とし、基体および扉体の幅方向他端側を自由端として扉体が基体に対して開閉可能な構成であればよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 …遊技機本体
3 …中扉
5 …前扉
6 …錠前
7 …連動部
10b …被係止部
30 …ベース体
30a …延在部
30b …対向部
31 …挿通孔
33 …接触部
40 …スライド部材
44 …係止部
45 …把持部
46 …被連動部
50 …付勢部材

Claims (5)

  1. 基体の正面側に扉体が設けられ、前記基体および前記扉体の幅方向一端側を軸とし、前記基体および前記扉体の幅方向他端側を自由端として前記扉体が前記基体に対して開閉可能な遊技機であって、
    前記基体の幅方向他端側に設けられた錠前と、
    前記錠前に挿入された鍵の操作に連動する連動部と、
    前記連動部に連係され、当該連動部の動作に伴って、前記基体の幅方向一端側に位置する第1の位置と当該第1の位置よりも前記幅方向他端側に位置する第2の位置との間をスライドするスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられた係止部と、
    前記基体に設けられ、前記基体に対して閉じられた状態にある前記扉体の背面に対向するとともに、前記スライド部材よりも前記扉体側に位置する対向部と、
    前記扉体の背面に設けられ、当該扉体が前記基体に対して閉じられたとき、前記係止部の移動軌跡上に進入する被係止部と、を備え、
    前記被係止部が前記係止部の移動軌跡上に進入した状態において、前記係止部が前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか一方にあるとき、前記被係止部が前記係止部に係止されて前記基体に対する前記扉体の開方向の移動が規制され、前記係止部が前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか他方にあるとき、前記被係止部と前記係止部との係止関係が断たれて前記基体に対する前記扉体の開方向の移動が可能となり、
    前記扉体が前記基体に対して閉じられた状態にあるとき、前記被係止部の開方向に、前記係止部と前記対向部とが積層された状態で位置していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記基体の正面に固定され、前記スライド部材をスライド可能に保持するベース体をさらに備え、
    前記ベース体は、
    前記基体の幅方向に延在するとともに前記スライド部材に対して鉛直方向に対面する延在部と、
    前記延在部に連接された前記対向部と、
    前記対向部に設けられ、前記被係止部が前記スライド部材の前記係止部に係止されているとき、前記係止部に対して前記扉体側から接触する接触部と、を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ベース体の対向部には、前記扉体の開閉に伴って前記被係止部が挿通される挿通孔が設けられ、
    前記スライド部材には、前記ベース体側から前記扉体側に前記挿通孔を貫通する把持部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記スライド部材を前記第2の位置に付勢する付勢部材を備え、
    前記連動部は、
    前記錠前に挿入された鍵の操作に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スライド部材を前記第2の位置から前記第1の位置までスライドさせ、
    前記係止部は、
    前記第2の位置にあるとき前記被係止部に係止され、前記第1の位置にあるとき前記被係止部との係止関係が断たれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記扉体の正面には遊技球が貯留される貯留部が設けられ、
    前記被係止部は前記貯留部の背面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
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