JP2010183269A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が少なく、かつ電源電圧の変動に対する応答性に優れたパワーオンリセット回路を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】レベルシフタLS40は、第1の電源電圧VDD1が供給される電源端子に接続された電圧降下回路(抵抗素子R40)と、電圧降下回路と接地電圧端子の間に接続されたPチャネル型MOSトランジスタM41及びNチャネル型MOSトランジスタM40により、構成される。また、レベルシフタLS40の入力端子は、電源電圧VDD2に対応したパワーオンリセット回路POR11の出力端子であるノードN40へ接続される。電圧降下回路とPチャネル型MOSトランジスタM41の共通ノードの電圧値は、ノードN40の電圧値よりもPチャネル型MOSトランジスタM41の閾値電圧の絶対値分だけ常時高いことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特にパワーオンリセット回路を備えた半導体装置に関する。
半導体装置には、例えば特許文献1に示すように、電源電圧の投入時や電源瞬断時のような電源電圧レベルが変動する際に、半導体装置内の所定の回路ブロックをリセットするための電源電圧レベル検知回路(パワーオンリセット回路)が備えられている。パワーオンリセット回路は、電源電圧レベルの変動を監視し、電源投入時には電源電圧レベルの立ち上がりから所定の時間が経過し、電源電圧レベルがパワーオン判定電圧まで上昇するまでの間、パワーオンリセット信号を活性化させ、所定の回路ブロックを初期化(リセット)する。
また、パワーオンリセット回路は、電源電圧レベルの安定後においても、かかる所定の回路ブロックに供給される電源電圧レベルが、パワーオン判定電圧よりも低下した場合、すなわち電源瞬断の場合には、パワーオンリセット信号を再び活性化する。
また、パワーオンリセット回路とは異なるが、半導体装置内部の所定の信号の振幅を変換する電圧変換回路として、特許文献2に記載された回路も知られている。
特開平5−119871号公報 特開2005−347862号公報
近年、上述のような半導体装置の低消費電力化のために、外部から半導体装置に供給される電源電圧レベルの低レベル化が進められている。しかし、半導体装置内には、動作に高電圧を必要とする素子が存在する。例えば、半導体記憶装置の一つであるDRAMにおいては、メモリセル選択用のトランジスタの制御端子に供給される電圧,つまり、ワード線の駆動用電圧には、昇圧電源VPPが必要である。これは、Nチャネル型MOSトランジスタで構成されるメモリセル選択用のトランジスタのしきい値の影響をなくすためである。
しかし、外部電源電圧の電圧レベルが低レベル化されると、昇圧電源を生成することが難しくなる。そこで、低電圧電源と併せて高電圧電源をも外部から供給する半導体装置が開発されている。
このように外部から複数の電源電圧が供給される半導体装置においては、それぞれの電源電圧に対応した電源電圧レベル検知回路(パワーオンリセット回路)を設ける必要がある。
ところで、上述のように外部から複数の電源電圧が供給される半導体装置においては、例えば図13に示すように、複数の異なる電源電圧(VDD1,VDD2)を受けて動作する回路ブロック同士が信号のやり取りを行なう部分が存在する。つまり、図13に示す所定の回路ブロック(電源電圧VDD1が供給される回路ブロック。以下、VDD1動作回路ブロックとする。)と、その前段の回路ブロック(電源電圧VDD2が供給される回路ブロック。以下、VDD2動作回路ブロックとする。)は、異なる電源電圧を供給されて動作する。
半導体装置中のこのような部分(図13におけるVDD1動作回路ブロックに相当する部分)を正常に初期化するためには、電源投入時には、電源電圧VDD1及び電源電圧VDD2の電圧レベルが安定した後に、パワーオンリセット信号PONE2を非活性化する必要がある。また、電源電圧の電圧レベルが安定した後においても、電源電圧VDD1と電源電圧VDD2のうち、少なくとも1つの電源電圧の電圧レベルがパワーオン判定電圧よりも低下した場合には、両回路ブロックには、再びパワーオンリセット信号PONE2が活性化されなければならない。
このためには、例えば図14における半導体装置のように、パワーオンリセット信号発生回路は、電源電圧VDD1の電圧レベル変動を検知するパワーオンリセット回路POR10の出力と、電源電圧VDD2の電圧レベル変動を検知するパワーオンリセット回路POR11の出力信号との論理和をとって、パワーオンリセット信号を出力すればよい。
さらに、高電圧側の電源電圧VDD1が先に投入され、所定時間経過後に低電圧側の電源電圧VDD2が投入される場合に、パワーオンリセット信号PONE2が供給される回路ブロックをフローティング状態にしないためには、上述の論理和をとる回路(図14における、インバータ回路I11と、その前段のNOR回路)に供給される電源電圧を、電源電圧VDD1とする必要がある。
一方、電源電圧VDD2の電圧レベル変動を検知するパワーオンリセット回路POR11の出力信号は、電源電圧VDD2と設置電位VSSの間で振幅する。従って、この出力信号の最大振幅電圧は、電源電圧VDD2と接地電圧VSSとの差に相当するから、この振幅を電源電圧VDD1と接地電圧VSSとの差に相当する振幅へと変換するレベルシフタが必要となる。
ここで、レベルシフタの構成としては、図14に示したレベルシフタLS10が一般的に用いられている。また、特許文献2においては、差動増幅回路を用いたレベルシフタが開示されている。
しかしながら、本発明者らの研究によれば、上記のように構成されたパワーオンリセット回路及びレベルシフタを備えた半導体装置においては、以下のような問題があることが明らかとなった。
図15は、これを説明するための波形図であり、電源投入時における図14の半導体装置の各ノードの電位変化を示している。ここで、図15においては、電源電圧VDD1を立ち上げた後、続いて電源電圧VDD2を立ち上げた例を示している。また、図15においては、電源電圧VDD1を1.8V、電源電圧VDD2を1.2Vとし、パワーオンリセット回路POR10のパワーオン判定電圧を1.2Vとし、パワーオンリセット回路POR11のパワーオン判定電圧を0.7Vとしている。
また、レベルシフタLS10は、Nチャネル型MOSトランジスタM10及び抵抗素子R10より構成されている。
まず、パワーオンリセット回路POR10は、電源電圧VDD1の電圧レベルがパワーオンリセット回路POR10のパワーオン判定電圧である1.2Vを超えると、出力ノードN14の電圧レベルを1.2Vから0Vへと遷移させる。これに応じて、ノードN14に接続されたインバータ回路及び次段のインバータ回路は、パワーオンリセット信号PONEを1.2Vから0Vへと遷移させる。続いて、電源電圧VDD2が立ち上がり、パワーオンリセット回路POR11は、電源電圧VDD2の電圧レベルがパワーオンリセット回路POR11のパワーオン判定電圧である0.7Vを超えると、ノードN10の電圧レベルを0Vから0.7Vへと遷移させる。
これにより、レベルシフタLS10を構成するNチャネル型MOSトランジスタM10がオンし、レベルシフタLS10は、ノードN11の電圧レベルを1.8Vから電圧レベルVOLまで遷移させる。ここで、電圧レベルVOLは、抵抗素子R10の抵抗値をR10,Nチャネル型MOSトランジスタM10のオン抵抗値をRonとすると、VDD×Ron/(R10+Ron)で表される。この電圧レベルVOLが、次段のインバータ回路I10を構成するNチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnより低ければ、インバータ回路I10は、ノードN12の電圧レベルを電源電圧VDD1の電圧レベルとし、更に次段のインバータ回路がノードN13の電圧レベルを0Vに遷移させる。
そして、入力端子がノードN13及びノードN14へ接続されたNOR回路及び次段のインバータ回路I11は、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを、1.8Vから0Vへと遷移させる。すなわち、図14における半導体装置は、電源電圧VDD1の電圧レベルがパワーオンリセット回路POR10の基準電圧1.2Vを超え、かつ、電源電圧VDD2の電圧レベルがパワーオンリセット回路POR11の基準電圧0.7Vを超えると、パワーオンリセット信号PONE2を0Vへと遷移させる。
ここで、上述の通り、レベルシフタLS10においては、上述の電圧レベルVOLをVthnより小さくする必要があるため、抵抗素子R10の抵抗値を大きく設定する必要がある。例えば、Vthnを0.5Vとすると、抵抗値R10は、Nチャネル型MOSトランジスタM10のオン抵抗値Ronの2.6倍以上に設定する必要がある。このオン抵抗値Ronは、ゲート・ソース間電圧が0.7Vのときのオン抵抗値であるから、抵抗素子R10の抵抗値も大きくする必要が生じ、抵抗素子の半導体装置に占める占有面積も大きなものとなる。従って、チップサイズの増大を招く問題がある。
さらに、抵抗素子R10の抵抗値を大きく設定すると、ノードN11の充電時間がのびる。これにより、例えば電源電圧VDD2が瞬断した場合において、パワーオンリセット信号PONE2が出力されない問題が生じる。
図16はこれを説明するための波形図であり、電源電圧VDD2の瞬断で、パワーオンリセット信号PONE2が出力されない動作を示す。パワーオンリセット回路POR11は、電源電圧VDD2の電圧レベルが、パワーオンリセット回路POR11のパワーオン判定電圧である0.7Vを下回るとき、出力であるノードN10の電圧を0Vとする。これにより、レベルシフタLS10は、Nチャネル型MOSトランジスタM10がオフするので、ノードN11の電圧レベルを、抵抗R10を介して電源電圧VDD1の電圧レベルまで充電する。
しかし、抵抗R10 を介してのノードN11の充電が遅い場合、ノードN11を次段インバータ回路I10のスイッチング電圧レベルVSP以上に充電するまでの時間が長くなる。ノードN11が電圧レベルVSP以上に充電される前に、電源電圧VDD2の電圧レベルが1.2Vに復帰すると、レベルシフタLS10は、Nチャネル型MOSトランジスタM10がオンするので、ノードN11を電圧レベルVOLまで放電する。従って、従来の半導体装置においては、短い時間の電源瞬断において、パワーオンリセット信号PONE2を出力できない問題がある。
また、従来のレベルシフタLS10においては、電源電圧VDD2の電圧レベルが安定している定常状態、つまり、パワーオンリセット信号が非活性化されている状態においては、Nチャネル型MOSトランジスタM10がオンしているので、常に電源端子から接地端子へと貫通電流が流れる。この貫通電流を小さくするためには、抵抗素子R10の抵抗値を大きくとる必要があるが、これではノードN11の充電時間が更に伸びてしまうので、上述の瞬断時の問題を引き起こす。
以上をまとめると、従来の半導体装置においては、抵抗素子R10の抵抗値により、電源電圧変動におけるレベルシフタLS10の応答性を良くすれば消費電流が増加し、消費電流を低減すればレベルシフタの応答性が悪くなるという課題がある。
ここで、上述のレベルシフタLS10をCMOSインバータ回路に置き換えることも考えられる。しかし、CMOSタイプのレベルシフタでは、パワーオンリセット回路POR11の出力、すなわちノードN10がHレベルの際に、CMOSインバータ回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲート・ソース間の電位差が、閾値電圧の絶対値Vthp以上になり、レベルシフタには貫通電流が流れるので、消費電流を低減することができない。
また、特許文献2に記載された差動増幅タイプのレベルシフタを、上述のレベルシフタLS10に置き換えることも考えられる。しかし、それでは、パワーオンリセット回路POR11の出力電圧が遷移した際の応答速度が遅く、上述の場合と同じくノードN11の充電速度が遅くなり、その結果、瞬断時にパワーオンリセット信号を出力することは困難である。
そこで、本発明は、電源投入時や電源瞬断時における電源電圧の電圧レベル変動に対する応答性に優れ、かつ、低消費電流のレベルシフタを提供することを課題とする。また、従来のレベルシフタに比べ、抵抗素子の面積を小さくし、チップに対する占有面積の小さいレベルシフタを提供することを課題とする。
本発明は、外部から第1の電源電圧と第1の電源電圧よりも低く接地電位よりも高い第2の電源電圧とが供給され、第1及び第2の其々の電源電圧に対して設けられた第1及び第2の電源電圧検知回路と、第2の電源電圧検知回路の出力信号の振幅を第1の電源電圧に電圧変換する電圧変換回路とを備え、電圧変換回路は、一端が第1の電源電圧が供給される第1の電源線に接続された電圧降下素子と一方の主電極が電圧降下素子の他端に接続され制御端子が第2の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第1のトランジスタを有し、電圧降下素子での電圧降下量が、第1の電源電圧と第2の電源電圧の差から第1のトランジスタのしきい値電圧の絶対値を引いた値に略等しいことを特徴とする半導体装置である。
この発明によれば、レベルシフタの出力ノードと抵抗素子(電圧降下回路)の間に論理反転回路のプルアップトランジスタを接続し、そのゲート電圧を入力信号で制御する構成となるので、抵抗値を従来に比べて小さくでき、レベルシフタ(電圧変換回路)の出力ノードを速やかに充電できる。従って、電源投入時や電源瞬断時における電源電圧の変動に対する応答性に優れたレベルシフタを提供できる。また、レベルシフタを構成する抵抗素子の抵抗値を従来に比べ小さくできるので、チップに対する占有面積の小さいレベルシフタを提供できる。
また、抵抗素子(電圧降下回路)の電圧降下量は、第1の電源電圧レベルと第2の電源電圧レベルの差から論理反転回路を構成するプルアップトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタ)の閾値電圧の絶対値を引いた値に略等しい。
従って、パワーオンリセット回路の出力電圧レベルがHレベルの際に、CMOSインバータ回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧は、略閾値電圧の絶対値Vthpになり、レベルシフタの消費電流を低減できる。
本発明の第1の実施形態による半導体装置の回路図である。 図1におけるレベルシフタLS40の回路図である。 図2のレベルシフタLS40の特性図である。 図1の半導体装置の電源投入時における信号波形図である。 図1の半導体装置の電源瞬断時における信号波形図である。 図1の半導体装置の補足説明図である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の回路図である。 図7におけるレベルシフタの回路図である。 図7の半導体装置の補足説明図である。 図7の半導体装置の補足説明図である。 図7の半導体装置の補足説明図である。 図7の半導体装置の補足説明図である。 従来技術におけるパワーオンリセット回路の補足説明図である。 従来技術における半導体装置の回路図である。 図14の半導体装置の電源投入時における信号波形図である。 図14の半導体装置の電源瞬断時における信号波形図である。 従来技術におけるレベルシフタの回路図である。
(第1実施形態)
本発明の実施形態である半導体装置について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態である半導体装置100の回路図である。
以下、半導体装置100の構成について、説明する。
図1において、半導体装置100は、パワーオンリセット回路POR10,POR11、レベルシフタLS40、インバータ回路I10,I10a,I11,I12,I12a及びNOR回路NOR11を備えている。なお、図1においては、従来技術における半導体装置を説明する際に用いた図14と同一の部分には同一の符号を付している。
本実施形態において、パワーオンリセット回路POR10は、1.8Vの電源電圧VDD1の電圧レベル変動を検知する回路であり、変動を検知する際のパワーオン判定電圧を1.2Vとする。電源電圧VDD1は、上述のVDD1動作回路ブロックに供給される電源電圧である。
また、パワーオンリセット回路POR11は、1.2Vの電源電圧VDD2の電圧レベル変動を検知する回路であり、変動を検知する際のパワーオン判定電圧を0.7Vとする。
電源電圧VDD2は、上述のVDD2動作回路ブロックに供給される電源電圧である。
図1における半導体装置100は、電源電圧VDD1の電源投入に従い、パワーオンリセット信号PONE及びPONE2の電圧レベルを1.8Vへ遷移させ、VDD1動作回路ブロックを初期活性化状態にする。そして、電源電圧VDD1の電源電圧レベルが安定すると、パワーオンリセット信号PONEの電圧レベルを0Vへ遷移させる。このパワーオンリセット信号PONEの0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
一方、VDD1動作回路ブロックの前段にVDD2動作回路ブロックがあるものについては、電源電圧VDD2の安定化前に初期化状態を終了させると、VDD1動作回路ブロック内において、VDD2動作回路ブロックを介して入力される信号を受けて動作する部分が正常に初期化されない恐れがある。このため、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを1.8Vのまま維持する。その後、電源電圧VDD2の電源電圧レベルが安定した後、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを0Vへ遷移させる。このパワーオンリセット信号PONE2の0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2動作回路ブロックがあるもの及びVDD2動作回路ブロックの初期化が終了する。
また、電源電圧VDD1、電源電圧VDD2の電圧レベルのいずれかが、電源瞬断により、基準電圧を下回ると、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを1.8Vへ遷移させ、VDD1動作回路ブロックを再び初期活性化状態にする。そして、電源瞬断から回復すると、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを0Vへと遷移させ、VDD1動作回路ブロックの初期活性化状態を終了させ、再び所望の動作に備えさせる。
また、レベルシフタLS40は、電源電圧VDD1と接地電圧VSSの間に直列に接続された抵抗素子R40と、CMOSインバータ(Pチャネル型MOSトランジスタM41及びNチャネル型MOSトランジスタM40から構成される)より構成されている。
以下、図1における半導体装置100の動作について説明する前に、従来技術と相違するレベルシフタLS40の特性について、図2及び図3を用いて詳細に説明する。
図2は、図1よりレベルシフタLS40を抽出した回路図であり、図3は、レベルシフタLS40の入出力特性を示した特性図である。
なお、図2においては、レベルシフタの各ノードに、図1と同じ符号を付している。
まず、レベルシフタLS40の構成について、図2を用いて説明する。
抵抗素子R40は、その一端が電源電圧VDD1(1.8V)が供給される端子に接続され、他端がPチャネル型MOSトランジスタの第1又は第2の主電極であるソース端子へ接続される。また、Pチャネル型MOSトランジスタM41の制御電極であるゲート端子はノードN40へ接続され、第2又は第1の主電極であるドレイン端子はNチャネル型MOSトランジスタM40の第2又は第1の主電極であるドレイン端子と接続される。Nチャネル型MOSトランジスタM40の制御電極であるゲート端子はノードN40へ接続され、第1又は第2の主電極であるソース端子は接地端子VSSへと接続される。
ここで、ノードN40には、パワーオンリセット回路POR11の出力信号が入力され、その電圧レベルVN40は、パワーオンリセット回路POR11が電源電圧VDD2の電圧レベル変動を検知ことにより、電源電圧VDD2(1.2V)と接地電圧VSS(0V)の間で振幅する。
また、ノードN41は、Pチャネル型MOSトランジスタM41とNチャネル型MOSトランジスタM40の共通ノードであり、次段のインバータ回路I10の入力端子へと接続される。
図3の特性図は、横軸にレベルシフタLS40の入力電圧、すなわちノードN40の電圧レベルVN40をとっている。また、縦軸に電圧レベルをとり、電圧レベルVN40が0Vから1.2Vへ変化する際の、レベルシフタLS40の各ノードの電圧レベル、すなわちノードN40、ノードN41及びノードN45の電圧レベルをプロットしている。
電圧レベルVN40が0Vのとき、すなわちパワーオンリセット回路POR11の出力電圧レベルが0Vのとき、Nチャネル型MOSトランジスタM40はオフ、Pチャネル型MOSトランジスタM41はオンしているので、ノードN41及びノードN45の電圧レベルは1.8Vである。
電圧レベルVN40の上昇にともない、Pチャネル型MOSトランジスタM41はゲート・ソース間電圧が小さくなり、Nチャネル型MOSトランジスタM40はゲート・ソース間電圧が大きくなる。そして、Pチャネル型MOSトランジスタM41及びNチャネル型MOSトランジスタM40の各々のゲート・ソース間電圧が、各々のトランジスタのしきい値電圧付近になると、ノードN41及びノードN45の電圧レベルは1.8Vから降下し始める。
さらに入力電圧レベルVN40が上昇すると、Pチャネル型MOSトランジスタM41がほぼオフ状態となり、Nチャネル型MOSトランジスタM40がオン状態となるため、ノードN41の電圧レベルはローレベル(電圧レベルVOL)まで降下する。一方、ノードN45の電圧レベルは、Pチャネル型MOSトランジスタM41の閾値電圧の絶対値をVtphとすると、ノードN40とノードN45の電圧レベルの差がVtphとなるまで降下し、その後はPチャネル型MOSトランジスタM41がほぼオフ状態であるため、ノードN40の電圧レベルとVtph分差を保ちながら上昇する。
ここで、ノードN45の電圧レベルがノードN40の電圧レベルとVtph分差を保ちながら上昇する理由は、以下の通りである。即ち、Pチャネル型MOSトランジスタM41がオフ状態(非導通状態)となると、ノードN45の電位は電源電圧VDD1に等しくなろうとする。すると、Pチャネル型MOSトランジスタM41のソース・ゲート間電圧が上昇し、Pチャネル型MOSトランジスタM41が再びオン状態(導通状態)になろうとする。
しかし、Pチャネル型MOSトランジスタM41がオン状態になると、ノードN45の電圧は、抵抗素子R40の電圧降下によって再び低下し、その結果、Pチャネル型MOSトランジスタM41は再びオフ状態(非導通状態)になろうとする。
このように、Pチャネル型MOSトランジスタM41がオン状態とオフ状態とを繰り返す(この状態をPチャネル型MOSトランジスタM41がほぼオフ状態であるとする)ので、ノードN45の電圧レベルは、ノードN40の電圧レベルとVthp分差を保ちながら上昇する。
また、Pチャネル型MOSトランジスタM41は、N型ウェル内に形成され、Nウェルは電源電圧VDD1に固定されているから、バックバイアス効果により、ソース端子(ノードN45)の電圧レベルと電源電圧VDD1の電圧レベルの差が小さくなるにつれ、Vtphは小さくなる。
すなわち、ノードN40とノードN45の電圧レベルの差は、VN40の上昇につれ、小さくなるが、閾値電圧の絶対値Vthpだけ差を保ち続ける。なお、抵抗素子R40の両端の電圧レベル、すなわち抵抗素子R40の電圧降下量は、1.8V−VN40−Vtphで表される。
従って、例えばノードN40の電圧レベルが0.7Vのときは、Vtphの値を0.55Vとすると、抵抗素子R40による電圧降下量VR40は、0.55Vとなる。
これを、従来技術におけるレベルシフタLS10と比較すると、次のようになる。なお、レベルシフタLS10は、次段のインバータ回路を動作させるためには、出力電圧が次段インバータ回路を構成するNチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧Vthn(0.5V)まで上がらなければならないので、入力電圧が0.7Vのときの出力電圧を0.5Vとする。
すると、レベルシフタLS10においては、抵抗R10を構成する両端の電圧レベル、すなわち抵抗素子R10の電圧降下量は、1.3Vとなる。
設計段階において、入力電圧が0.7VのときのレベルシフタLS10とレベルシフタLS40に流れる電流が等しくなるようにした場合、抵抗素子R10と抵抗素子R40に流れる電流も等しくなる。従って、抵抗素子R10における電圧降下量(1.3V)を抵抗値で除した値と、抵抗素子R40における電圧降下量(0.55V)を抵抗値で除した値は等しくなる。すなわち、抵抗素子R40の抵抗値を、抵抗素子R10の抵抗値の約35%と低減できる。
また、電源電圧VDD2(1.2V)が安定している状態、すなわちパワーオンリセット回路POR11の出力電圧レベルが1.2Vにあるとき、抵抗素子R40の電圧降下量VR40は、Vtphを上述と同じく0.55Vとすると、0.05Vとなる。一方、抵抗素子R10の電圧降下量は、Nチャネル型MOSトランジスタM10がオンしているため、ほぼ1.8Vとなる。
従って、レベルシフタLS40の貫通電流は、抵抗素子R40における電圧降下量(0.05V)を抵抗値で除した値に等しく、レベルシフタLS10の貫通電流は、抵抗素子R10における電圧降下量(1.8V)を抵抗値で除した値に等しくなる。
例えば、抵抗素子R40の抵抗値を、上述の通り、抵抗素子R10の抵抗値の35%に設定した場合、レベルシフタLS40の貫通電流は、レベルシフタLS10の貫通電流の10%にまで低減される。
以上により、レベルシフタLS40の特性が明らかになったので、図1に戻って半導体装置100の回路動作について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、電源投入時における半導体装置100の各ノードの電圧変化を示している。図4においては、先に電源電圧VDD1を立ち上げ、続いて電源電圧VDD2 を立ち上げた場合を示している。まず、パワーオンリセット回路POR10は、電源電圧VDD1の電圧レベルがパワーオン判定電圧である1.2Vを超えると、出力ノードN14の電圧レベルを1.8Vから0Vへと遷移させる。これに応じて、ノードN14に接続されたインバータ回路I12及び次段のインバータ回路I12aは、パワーオンリセット信号PONEを1.8Vから0Vへと遷移させる。このパワーオンリセット信号PONEの0Vへの
遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
続いて、電源電圧VDD2が立ち上がり、パワーオンリセット回路POR11は、電源電圧VDD2の電圧レベルがパワーオン判定電圧である0.7Vを超えると、ノードN40の電圧レベルを0Vから0.7Vへと遷移させる。これにより、レベルシフタLS40を構成するNチャネル型MOSトランジスタM40がオンし、レベルシフタLS10は、ノードN41の電圧レベルを1.8Vから電圧レベルVOLまで遷移させる。
ここで、Pチャネル型MOSトランジスタ41のゲート・ソース間電圧は、上述したように、略Vtphに近いため、Pチャネル型MOSトランジスタのオン抵抗は高いので、電圧レベルVOLは0Vに近い値である。また、レベルシフタLS40は、Pチャネル型MOSトランジスタ41とNチャネル型MOSトランジスタ40から構成されるCMOSインバータを有している。従って、レベルシフタLS40は、CMOSインバータと同等の速さで、ノードN41の電圧レベルを0V近くまで放電する。そして、これを受けて、次段のインバータ回路I10は、ノードN12の電圧レベルを電源電圧VDD1の電圧レベルとし、更に次段のインバータ回路I10aは、ノードN13の電圧レベルを0Vに遷移させる。
そして、入力端子がノードN13及びノードN14へ接続されたNOR回路NOR11及び次段のインバータ回路I11は、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを、1.8Vから0Vへと遷移させる。これにより、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2動作回路ブロックがあるもの及びVDD2動作回路ブロックの初期化が終了する。
すなわち、図1における半導体装置100は、電源投入時において、図中に示した電源電圧の電圧レベルがそれぞれのパワーオンリセット回路のパワーオン判定電圧を超えると、パワーオンリセット信号PONE,PONE2を順に0Vへと遷移させ、これらが入力されるVDD1動作回路ブロックの初期化を終了させ、所望の動作に備えさせる。
次に、図5において、電源電圧VDD2の電源瞬断で、パワーオンリセット信号PONE2が出力される動作を説明をする。パワーオンリセット回路POR11は、電源電圧VDD2の電圧レベルが、パワーオンリセット回路POR11のパワーオン判定電圧である0.7Vを下回るとき、出力であるノードN10の電圧を0Vとする。これにより、レベルシフタLS40は、Nチャネル型MOSトランジスタM40がオフし、Pチャネル型MOSトランジスタM41がオンするので、CMOSインバータと同様の速さで、ノードN41を、抵抗R10を介して次段インバータ回路I11のスイッチング電圧レベルVSP以上に充電する。
そして、これを受けて、次段のインバータ回路I10は、ノードN12の電圧レベルを0Vへ遷移させ、更に次段のインバータ回路I10aは、ノードN13の電圧レベルを電源電圧VDD1のレベルまで遷移させる。これにより、NOR回路NOR11及び次段のインバータ回路I11は、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを、0Vから1.8Vへと遷移させる。
その後、電源電圧VDD2の電圧レベルが1.2Vに復帰し、半導体装置100は、上述の電源投入と同様にパワーオンリセット信号PONE2を0Vへと遷移させる。これにより、VDD1動作回路ブロック及びVDD2動作回路ブロックの初期化が終了し、所望の動作に備える。
このように、本発明は、外部から第1の電源電圧(VDD1)と第1の電源電圧よりも低く接地電位よりも高い第2の電源電圧(VDD2)とが供給され、第1及び第2の其々の電源電圧に対して設けられた第1及び第2の電源電圧検知回路(パワーオンリセット回路POR10及びパワーオンリセット回路POR11)と、第2の電源電圧検知回路(パワーオンリセット回路POR11)の出力信号の振幅を第1の電源電圧に電圧変換する電圧変換回路(レベルシフタLS40)とを備え、電圧変換回路は、一端が第1の電源電圧が供給される第1の電源線に接続された電圧降下素子(抵抗素子R40)と一方の主電極が電圧降下素子の他端に接続され制御端子が第2の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第1のトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタM41)を有し、電圧降下素子での電圧降下量(VR40)が、第1の電源電圧と第2の電源電圧の差から第1のトランジスタのしきい値電圧の絶対値(Vtph)を引いた値に略等しいことを特徴とする半導体装置(半導体装置100)である。
これにより、レベルシフタLS40の出力ノードN41と抵抗素子R40(電圧降下回路)の間に論理反転回路のプルアップトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタM41)を接続し、そのゲート電圧を入力信号で制御する構成となるので、抵抗素子R40の抵抗値を従来に比べて小さくでき、レベルシフタLS40の出力ノードN41を速やかに充電できる。従って、電源投入時や電源瞬断時における電源電圧の変動に対する応答性に優れたレベルシフタを提供できる。また、レベルシフタLS40を構成する抵抗素子R40の抵抗値を従来に比べ小さくできるので、チップに対する占有面積の小さいレベルシフタを提供できる。
また、抵抗素子(電圧降下回路)の電圧降下量は、第1の電源電圧レベルと第2の電源電圧レベルの差から論理反転回路を構成するプルアップトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタ)の閾値電圧の絶対値Vtphを引いた値に略等しい。
従って、パワーオンリセット回路POR11の出力、すなわちノードN40がHレベルの際に、CMOSインバータ回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタM41のゲート・ソース間電圧は、略閾値電圧の絶対値Vthpになり、レベルシフタLS40の消費電流を低減できる。
また、さらに次のような効果を奏する。
図6は、上述の抵抗素子R40の抵抗値(R40)及びPMOSトランジスタM41の閾値電圧の絶対値Vthpが変化した場合における、レベルシフタLS40に流れる電流量の変化についてのシミュレーション結果である。シミュレーションにおいては、電源電圧VDD1を1.8V、電源電圧VDD2を1.2Vとしている。
レベルシフタLS40の消費電流は、例えば、抵抗素子R40の抵抗値を2メガオーム、PMOSトランジスタM41の閾値電圧の絶対値Vthpを0.55Vに設定した場合、Vthpが製造プロセスのばらつきにより0.4Vまで変化したとしても、0.1マイクロアンペア程度である。
代表的な半導体装置100の一つであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)においては、メモリセルにデータを保持しておく必要がない期間には、待機電流を削減する動作モードであるDPD(Deep Power Down)モードを備えるものがある。このようなDRAMにおいては、DPDモード時には、電源電圧VDD1が供給される回路ブロックの消費電流を、全体で10マイクロアンペア程度に抑える必要がある。また、このようなDRAMは、上述したパワーオンリセット回路の出力信号の電圧レベルを変換するレベルシフタを数個搭載している。
すなわち、本実施形態におけるレベルシフタは、消費電流量が0.1マイクロアンペア程度に抑えられているので、上述のDPDモード時における全体の消費電流量に対するレベルシフタの消費電流量に占める割合は少ないものとなる。従って、DPDモードを備えたDRAMにおいて、製造プロセスのバラツキ等により、抵抗素子R40の抵抗値やVthpがばらついたとしても、レベルシフタの消費電流量が低減されるので、DRAM全体の消費電流を低減できる効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態である半導体装置200について、図7を用いて説明する。
図7において、半導体装置200は、上述の第1の実施形態における半導体装置100に比べて、供給される電源電圧が増えている。すなわち、電源電圧VDDCA、電源電圧VPERI及び電源電圧VPERI1が追加され、それに伴い、パワーオンンリセット回路も追加されている。
また、図7には示していないが、半導体装置200には、其々の電源を受けて動作する回路ブロック、すなわち、VDDCA動作回路ブロック、VPERI動作回路ブロック、VPERI1動作回路ブロックが追加されている。
パワーオンリセット回路POR62は、1.2Vの電源電圧VDDCAの電圧レベル変動を検知する回路であり、検知する際のパワーオン判定電圧を0.7Vとしている。
なお、電源電圧VDDCAは、例えば、入力バッファ用の回路ブロック(以下、VDDCA動作回路ブロックとする)に供給される電源電圧である。
また、パワーオンリセット回路POR63は、1.2Vの電源電圧VPERIの電圧レベル変動を検知する回路であり、検知する際のパワーオン判定電圧を0.7Vとしている。
電源電圧VPERIは、例えばDRAMであれば、メモリセルを駆動する際の周辺回路ブロック(以下、VPERI動作回路ブロックとする)に供給される電源電圧であり、DRAMが内蔵する電源電圧降圧回路の出力電圧である。
パワーオンリセット回路POR64は、1.8Vの電源電圧VPERI1の電圧レベル変動を検知する回路であり、検知する際のパワーオン判定電圧を1.2Vとしている。
電源電圧VPERIは、例えばDRAMであれば、上述の電源電圧降圧回路(以下、VPERI1動作回路ブロックとする)にDRAM外部から供給される電源電圧である。
なお、図7におけるパワーオンリセット回路POR60及びパワーオンリセット回路POR61は、それぞれ上述の半導体装置100におけるパワーオンリセット回路POR10,POR11に相当し、1.8Vの電源電圧VDD1、1.2Vの電源電圧VDD2の電圧レベルを検知する回路である。
半導体装置200は、電源電圧VDD1の電源投入に従い、パワーオンリセット信号PONE、PONE2,PONVの電圧レベルを1.8Vへ遷移させ、上述のVDD1動作回路ブロックを初期活性化状態にする。そして、電源電圧VDD1の電源電圧レベルが安定すると、パワーオンリセット信号PONEの電圧レベルを0Vへ遷移させる。このパワーオンリセット信号PONEの0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2電源、VDDCA電源、VPERI電源、又は、VPERI1電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
一方、VDD1動作回路ブロックの前段にVDD2動作回路ブロックとVDDCA動作回路ブロックがある場合、電源電圧VDD2と電源電圧VDDCAの安定化前に初期化状態を終了させると、VDD1動作回路ブロック内において、VDD2動作回路ブロックとVDDCA動作回路ブロックとを介して入力される信号を受けて動作する部分が正常に初期化されない恐れがある。このため、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを1.8Vのまま維持する。
その後、電源電圧VDD2と電源電圧VDDCAとの電源電圧レベルが安定した後、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを0Vへ遷移さる。このパワーオンリセット信号PONE2の0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロック、VDD2動作回路ブロック及びVDDCA動作回路ブロックのうち、前段にVPERI電源、又は、VPERI1電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
さらに、VDD1動作回路ブロック、VDD2動作回路ブロック及びVDDCA動作回路ブロックの前段にVPERI動作回路ブロックとVPERI1動作回路ブロックとがある場合、電源電圧VPERIと電源電圧VPERI1との安定化前にVDD1動作回路ブロックの初期化を終了させると、上記の回路ブロック内において、VPERI動作回路ブロックとVPERI1動作回路ブロックとを介して入力される信号を受けて動作する部分が正常に初期化されない恐れがある。このため、パワーオンリセット信号PONVの電圧レベルを1.8Vのまま維持することで、初期化状態を維持させる。
そして、電源電圧VPERI及び電源電圧VPERI1の電源電圧レベルが安定した後、パワーオンリセット信号PONVの電圧レベルを0Vへ遷移させる。このパワーオンリセット信号PONVの0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロック、VDD2動作回路ブロック及びVDDCA動作回路ブロックの前段にVPERI動作回路ブロックとVPERI1動作回路ブロックとがあるもの、並びに、VPERI動作回路ブロック及びVPERI1動作回路ブロックの初期化が終了する。
また、上記5つの電源電圧のいずれかが、電源瞬断により、基準電圧を下回ると、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを1.8Vへ遷移させ、VDD1動作回路ブロックを再び初期化状態にする。そして、電源瞬断から回復すると、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを0Vへと遷移させ、VDD1動作回路ブロックの初期化を終了させ、再び所望の動作に備えさせる。
また、半導体装置200は、レベルシフタLS60,LS61を備えている。
レベルシフタLS60は、電源電圧VDD1と接地電圧VSSの間に直列に接続された抵抗素子R60及びNAND回路(否定論理積回路)から構成される。また、NAND回路には、パワーオンリセット回路POR61,POR62の出力信号がノードN61,ノードN62を介して入力され、次段のインバータ回路I10を駆動する。
また、レベルシフタLS61は、電源電圧VDD1と接地電圧VSSの間に直列に接続された抵抗素子R61及びNAND回路(否定論理積回路)から構成される。また、NAND回路には、パワーオンリセット回路POR63,POR64の出力信号がノードN66,ノードN67を介して入力され、次段のインバータ回路I13を駆動する。
以下、図7における半導体装置200の動作について説明する前に、従来技術と相違するレベルシフタの特性について、図8、図9及び図17を用いて詳細に説明する。
図8は、図7のレベルシフタLS60、LS62と同じ構造を有するレベルシフタLS70の回路図であり、図17は、従来技術のレベルシフタLS80の回路図である。また、図9は、レベルシフタLS70及びレベルシフタLS80の入出力特性を示した特性図である。
図8におけるレベルシフタLS70は、電源電圧VDD1と接地電圧VSSの間に直列に接続された抵抗素子R70及びNAND回路(否定論理積回路)から構成される。また、NAND回路は、入力端子がノードN70及びノードN71へ接続され、出力端子がノードN72へと接続される。また、ノードN73は、抵抗素子R70とNAND回路との共通ノードである。
ここで、ノードN70及びノードN71は、2台のパワーオンリセット回路の出力端子へ、それぞれ接続される。これらのパワーオンリセット回路は、電源電圧VDD1の電圧レベル以下の、例えば電源電圧1.2Vの電圧レベルの変動を検知する回路である。すなわち、ノードN70及びノードN71の電圧レベルは、電源電圧(1.2V)と接地電圧VSS(0V)の間で振幅する。
また、図17におけるレベルシフタLS80は、電源電圧VDD1と接地電圧VSSの間に直列に接続された抵抗素子R80及び2つのNチャネル型MOSトランジスタから構成される。2つのNチャネル型MOSトランジスタは、入力端子が、それぞれノードN80及びノードN81へ接続され、出力端子がノードN82へと接続される。ノードN82は、抵抗素子R80とNチャネル型MOSトランジスタとの共通ノードである。
ここで、ノードN80及びノードN81も、2台のパワーオンリセット回路の出力端子へ、それぞれ接続される。これらのパワーオンリセット回路は、電源電圧VDD1の電圧レベル以下の、例えば電源電圧1.2Vの電圧レベルの変動を検知する回路である。すなわち、ノードN80及びノードN81の電圧レベルは、電源電圧(1.2V)と接地電圧VSS(0V)の間で振幅する。
図9(a)の特性図は、横軸にレベルシフタLS80及びLS70の入力電圧、すなわちノードN70、N71、N80及びN81の電圧レベルをとっている。また、縦軸に電圧レベルをとり、入力電圧レベルが0Vから1.2Vへ変化する際の、レベルシフタLS70及びLS80の各ノードの電圧レベルを、すなわちノードN72、ノードN73及びノードN82の電圧レベルをプロットしている。
なお、レベルシフタLS70の抵抗素子R70の抵抗値を2メガオーム、レベルシフタLS80の抵抗素子R80の抵抗値を6メガオームとし、前者を後者の三分の一に設定している。
入力電圧レベルが0Vのとき、いずれのレベルシフタにおいても、Nチャネル型MOSトランジスタはオフしているので、ノードN72、ノードN73及びノードN82の電圧レベルは1.8Vである。
レベルシフタLS70においては、入力電圧レベルの上昇にともない、Pチャネル型MOSトランジスタはゲート・ソース間電圧が小さくなり、Nチャネル型MOSトランジスタはゲート・ソース間電圧が大きくなる。そして、Pチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタの各々のゲート・ソース間電圧が、各々のトランジスタのしきい値電圧付近になると、ノードN72及びノードN73の電圧レベルは1.8Vから降下し始める。
さらに入力電圧レベルが上昇すると、Pチャネル型MOSトランジスタがほぼオフ状態となり、Nチャネル型MOSトランジスタがオンするため、ノードN72の電位は、ローレベル(電圧レベルVOL)まで降下する。一方、ノードN73の電圧レベルは、Pチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧の絶対値をVtphとすると、入力電圧レベルとノードN73の電圧レベルの差がVtphとなるまで降下し、その後はPチャネル型MOSトランジスタがほぼオフ状態となるため、入力電圧レベルとVtph分差を保ちながら上昇する。
一方、レベルシフタLS80においては、入力電圧レベルの上昇にともない、ノードN82の電圧レベルは降下するが、その降下の入力電圧に対する傾きは、抵抗素子R80の抵抗値がレベルシフタLS70の抵抗素子R70の抵抗値と比べて三倍あるので、ノードN72の傾きに対して緩やかなものとなる。すなわち、入力電圧に対する出力電圧の応答性は、レベルシフタLS70の方が優れている。
また、図9(b)は、入力電圧レベルに対する各レベルシフタの消費電量を示している。レベルシフタLS80は、入力電圧レベルの上昇とともに消費電流が増加し、入力電圧が1.2Vとなる定常状態においては、約300ナノアンペアの貫通電流を流し続ける。一方、レベルシフタLS70は、NAND回路の切り替わりにおいて貫通電流がピークになるものの、入力電圧が1.2Vとなる定常状態においては、約15ナノアンペアの貫通電流しか流さない。すなわち、レベルシフタLS70は、貫通電流をレベルシフタLS80の約5%に低減している。
以上により、レベルシフタLS70の特性が明らかになったので、図7に戻って半導体装置200の回路動作について説明する。
半導体装置200は、電源投入時について、以下の動作を行う。
パワーオンリセット回路POR60は、電源電圧VDD1の電圧レベルがパワーオン判定電圧の1.2Vを超えると、出力ノードN60の電圧レベルを1.8Vから0Vへと遷移させる。これに応じて、ノードN60に接続されたインバータ回路I12及び次段のインバータ回路I12aは、パワーオンリセット信号PONEを1.8Vから0Vへと遷移させる。このパワーオンリセット信号PONEの0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロックのうち、前段にVDD2電源、VDDCA電源、VPERI電源、又は、VPERI1電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
続いて、電源電圧VDD2及び電源電圧VDDAのいずれもが、それぞれのパワーオンリセット回路のパワーオン判定電圧を超えると、レベルシフタLS60は、ノードN63の電圧レベルを電圧レベルVOLまで放電する。なお、電圧レベルVOLは、レベルシフタがNAND回路を有しているので、ほぼ0Vに近い値である。この電圧レベルVOLは、次段のインバータ回路I10を構成するNチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnより低いので、インバータ回路I10は、出力電圧レベルを電源電圧VDD1の電圧レベルとし、これに応じて次段のインバータ回路I10aがノードN65の電圧レベルを0Vに遷移させる。
そして、入力端子がノードN60及びノードN65へ接続されたNOR回路NOR11及び次段のインバータ回路I11は、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを、1.8Vから0Vへと遷移させる。このパワーオンリセット信号PONE2の0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロック、VDD2動作回路ブロック及びVDDCA動作回路ブロックのうち、前段にVPERI電源、又は、VPERI1電源を受けて動作する回路がないものについては、初期化を終了する。
続いて、電源電圧VPERI及び電源電圧VPERIのいずれもが、それぞれのパワーオンリセット回路のパワーオン判定電圧を超えると、レベルシフタLS61は、出力電圧レベルを電圧レベルVOLまで放電する。そして、インバータ回路I13は、出力電圧レベルを電源電圧VDD1の電圧レベルとし、これに応じて次段のインバータ回路I13aがノードN68の電圧レベルを0Vに遷移させる。
そして、入力端子がインバータ回路I11の出力端子及びノードN68へ接続されたNOR回路NOR12及び次段のインバータ回路I14は、パワーオンリセット信号PONVの電圧レベルを、1.8Vから0Vへと遷移させる。このパワーオンリセット信号PONVの0Vへの遷移(非活性化)を受けて、VDD1動作回路ブロック、VDD2動作回路ブロック及びVDDCA動作回路ブロックの前段にVPERI動作回路ブロックとVPERI1動作回路ブロックとがあるもの、並びに、VPERI動作回路ブロック及びVPERI1動作回路ブロックの初期化が終了する。
すなわち、図7における半導体装置200は、電源投入時において、図中に示した電源電圧の電圧レベルがそれぞれのパワーオンリセット回路のパワーオン判定電圧を超えると、パワーオンリセット信号PONE,PONE2,PONVを順に0Vへと遷移させ、これらが入力されるVDD1動作回路ブロックの初期活性化状態を終了させ、所望の動作に備えさせる。
次に、図7において、電源電圧VDD2の電源瞬断で、パワーオンリセット信号PONE2が出力される動作を説明する。パワーオンリセット回路POR61は、電源電圧VDD2の電圧レベルが、パワーオン判定電圧の0.7Vを下回るとき、出力であるノードN61の電圧を0Vとする。これにより、レベルシフタLS60は、ノードN63を、抵抗R60及びNAND回路のPチャネル型トランジスタを介して次段インバータ回路I11のスイッチング電圧レベルVSP以上に充電する。
そして、これを受けて、次段のインバータ回路I10は、出力電圧レベルを0Vへ遷移させ、更に次段のインバータ回路I10aは、ノードN65の電圧レベルを電源電圧VDD1のレベルまで遷移させる。これにより、NOR回路NOR11及び次段のインバータ回路I11は、パワーオンリセット信号PONE2の電圧レベルを、0Vから1.8Vへと遷移させる。また、NOR回路NOR12及び次段のインバータ回路I14は、パワーオンリセット信号PONVの電圧レベルを、0Vから1.8Vへと遷移させる。そして、PONE2及びPONVが供給される回路ブロックを初期化状態とする。
その後、電源電圧VDD2の電圧レベルが1.2Vに復帰し、半導体装置200は、上述の電源投入と同様にパワーオンリセット信号PONE2及びPONVを、0Vへと遷移させる。これにより、PONE2及びPONVが供給される回路ブロックの初期化が終了する。
このように、本発明は、外部から第1の電源電圧(VDD1)と第1の電源電圧よりも低く接地電位よりも高い第2の電源電圧(VDD2)とが供給され、第1及び第2の其々の電源電圧に対して設けられた第1及び第2の電源電圧検知回路(パワーオンリセット回路POR60及びパワーオンリセット回路POR61)と、第2の電源電圧検知回路(パワーオンリセット回路POR61)の出力信号の振幅を第1の電源電圧に電圧変換する電圧変換回路(レベルシフタLS60)とを備え、電圧変換回路は、一端が第1の電源電圧が供給される第1の電源線に接続された電圧降下素子(抵抗素子R60)と一方の主電極が電圧降下素子の他端に接続され制御端子が第2の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第1のトランジスタを有し、電圧降下素子での電圧降下量が、第1の電源電圧と第2の電源電圧の差から第1のトランジスタのしきい値電圧の絶対値(Vtph)を引いた値に略等しいことを特徴とする半導体装置(半導体装置200)である。
また、半導体装置(半導体装置200)は、第1の電源電圧よりも低く第2の電源電圧よりも高い第3の電源電圧(VDDCA)が外部から供給され、第3の電源電圧に対して設けられた第3の電源電圧検知回路(パワーオンリセット回路POR62)を備え、電圧変換回路(レベルシフタLS60)は、一方の主電極が電圧降下素子(抵抗素子R60)の他端に接続され制御端子が第3の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第3のトランジスタを備えることを特徴とする。
これにより、まず、上述の第1の実施形態の効果を維持する。
図10から図12は、半導体装置200において電源電圧VDD2が瞬断したときのシミュレーション結果を示した図である。各図において、横軸には時間をとり、縦軸には、各ノードの電圧をプロットしている。また、各図において、半導体装置200の効果を確認するために、従来技術のレベルシフタLS80を用いた場合の波形を「Conventional」として図中に載せている。
図10は、電源電圧VDD2が緩やかに電圧降下し、急峻に電圧回復する場合、すなわち25マイクロ秒の間に1.2Vから約0.6Vまで降下し、2.5マイクロ秒後に1.2Vへ回復する場合のシミュレーション結果である。
ノードN63(レベルシフタの出力)は、従来技術においては約0.8Vまでしか充電されていないのに対し、本発明では1.4Vまで充電されている。また、電源電圧VDD2が約2.5マイクロ秒で1.2Vへと復帰するが、従来技術においてはパワーオンリセット信号PONE2,PONVは出力されないのにして、本発明では出力され、約2マイクロ秒の間、電圧レベル1.8Vの状態を維持している。
図11は、電源電圧VDD2が急峻に電圧降下し、緩やかに電圧回復する場合、すなわち約0.2マイクロ秒の間に1.2Vから約0.5Vまで降下し、その後0.4マイクロ秒その電圧を維持し、8マイクロ秒で1.2へ回復する場合のシミュレーション結果である。
ノードN63(レベルシフタの出力)は、従来技術においては約0.5Vまでしか充電されていないのに対し、本発明では1.1Vまで充電されている。また、従来技術においてはパワーオンリセット信号PONE2,PONVは出力されないのにして、本発明では出力され、約2マイクロ秒の間、電圧レベル1.8Vの状態を維持している。
図12は、電源電圧VDD2が図11に比べて更に急峻に電圧降下し、図11に比べて速く電圧回復する場合、すなわち約0.1マイクロ秒の間に1.2Vから約0Vまで降下し、その後、約5マイクロ秒で1.2へ回復する場合のシミュレーション結果である。
ノードN63(レベルシフタの出力)は、従来技術においては約0.6Vまでしか充電されていないのに対し、本発明では1.2Vまで充電されている。また、従来技術においてはパワーオンリセット信号PONE2,PONVは出力されないのにして、本発明では出力され、約1.6マイクロ秒の間、電圧レベル1.8Vの状態を維持している。
以上の従来技術との比較結果において、本発明の半導体装置200は、電源電圧の瞬断時間が短い場合においても、パワーオンリセット信号PONE2,PONVを出力できることが示されたことになる。
また、半導体装置200においては、NAND回路を用いてレベルシフタを構成しているので、電源電圧の電圧レベル変動を検知するパワーオンリセット回路の出力信号を複数本入力することができる。従って、検知すべき電源電圧の電圧レベルが増加した場合においてもレベルシフタの台数を抑えることができ、電源安定時の消費電流の増加を抑制できる効果を奏する。なお、本実施形態の説明においては、2入力NAND回路によりレベルシフタを構成したが、NAND回路は2入力に限らず3入力或いはそれ以上入力される構成であってもよい。
100,200…半導体装置、
POR10,POR11,POR60,POR61,POR62,POR63,POR64…パワーオンリセット回路、
PONE,PONE2,PONV…パワーオンリセット信号、
LS10,LS40,LS60,LS61,LS70,LS80…レベルシフタ、
R10,R40,R70,R80…抵抗素子、
I10,I10a,I11,I12,I12a,I13,I13a,I14…インバータ回路、
NOR11,NOR12…NOR回路、
M10,M40…Nチャネル型MOSトランジスタ、
M41…Pチャネル型MOSトランジスタ、
N10,N11,N12,N13,N14,N40,N41,N45,N60,N63,N64,N65,N66,N67,N68,N70,N71,N72,N80,N81,N82…ノード、
VDD1,VDD2,VDDCA,VPERI,VPERI1…電源電圧

Claims (11)

  1. 外部から第1の電源電圧と前記第1の電源電圧よりも低く接地電位よりも高い第2の電源電圧とが供給され、前記第1及び第2の其々の電源電圧に対して設けられた第1及び第2の電源電圧検知回路と、前記第2の電源電圧検知回路の出力信号の振幅を前記第1の電源電圧に電圧変換する電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、一端が前記第1の電源電圧が供給される第1の電源線に接続された電圧降下素子と一方の主電極が前記電圧降下素子の他端に接続され制御端子が前記第2の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第1のトランジスタを有し、前記電圧降下素子での電圧降下量が、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧の差から前記第1のトランジスタのしきい値電圧の絶対値を引いた値に略等しいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の電源電圧検知回路の出力信号である第1の検知信号と前記電圧変換回路の出力信号である第2の検知信号とが入力され第3の検知信号を出力する論理回路を備え、前記論理回路は、前記第1の検知信号と前記第2の検知信号との少なくともどちらか一方が活性レベルを取ると前記第3の検知信号を活性化することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記論理回路には、前記第1の電源電圧が供給されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記電圧変換回路は、一方の主電極が前記第1のトランジスタの他方の主電極に接続され、制御端子が前記第2の電源電圧検知回路の出力端子に接続され、他方の主電極が前記接地電位が供給される第2の電源線に接続された第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタが前記第1のトランジスタと異なる導電型を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1のトランジスタが、Pチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記電圧変換回路の出力電圧が非活性レベルを取るとき、前記第1のトランジスタの前記一方の主電極と前記制御端子との電位差が、前記しきい値電圧の絶対値に略等しいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記第1の電源電圧よりも低く前記第2の電源電圧よりも高い第3の電源電圧が外部から供給され、前記第3の電源電圧に対して設けられた第3の電源電圧回路を備え、前記電圧変換回路は、一方の主電極が前記電圧降下素子の前記他端に接続され制御端子が前記第3の電源電圧検知回路の出力端子に接続された第3のトランジスタを備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 第1の電源電圧レベルが供給される第1の電源線に接続された電圧降下回路と、前記電圧降下回路と接地電位が供給される第2の電源線の間に接続された論理反転回路とを有する半導体装置であって、前記論理反転回路の入力端子には、前記第1の電源電圧レベルよりも低い第2の電源電圧レベルと接地電圧レベルの間で振幅する信号が入力され、前記電圧降下回路の電圧降下量は、前記第1の電源電圧レベルと前記第2の電源電圧レベルの差から前記論理反転回路を構成するプルアップトランジスタの閾値電圧の絶対値を引いた値に略等しいことを特徴とする半導体装置。
  9. 前記電圧降下回路は抵抗素子であり、前記信号は、第2の電源電圧レベルを検知するパワーオンリセット回路の出力信号であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記論理反転回路はCMOSインバータ回路であることを特徴とする請求項8または請求項9記載の半導体装置記載の半導体装置。
  11. 前記論理反転回路は、否定論理積回路であって、一の入力端子には前記信号が入力され、他の入力端子には、前記第1の電源電圧レベルより低い第3の電源電圧レベルを検知するパワーオンリセット回路の出力信号が入力されることを特徴とする請求項8または請求項9記載の半導体装置。
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