JP2010180855A - ブローバイガス還元装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットルバルブの動作不良を確実に防止でき、サージタンクやスロットルボデーの形状を簡素化できるブローバイガス還元装置を提供する。
【解決手段】吸気通路31のスロットルボデー33より上流側から機関本体内に空気取り入れ口41aを通して空気を導入する空気導入管41と、ブローバイガスをスロットルバルブ32より下流側に還流させるブローバイガス還流管とを備えたブローバイガス還元装置において、上流側の吸気管34には、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bが逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域Rから外れるよう、空気取り入れ口41aから吸気通路31内に流入する逆流ガスの流れを制限する二重管44が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブローバイガス還元装置に関し、特に車両用内燃機関における吸気系で液状分の付着等による動作不良が生じるのを防止するようにしたブローバイガス還元装置に関する。
車両用の内燃機関(以下、単にエンジンという)においては、燃焼室からシリンダとピストンの間の隙間を通ってクランクケース内に未燃焼の混合気や燃焼済みの燃焼ガス等を含んだブローバイガスが漏れ出ることから、エンジンオイルの劣化防止等のために、クランクケース内を強制的に換気するPCV(Positive Crankcase Ventilation)方式のブローバイガス還元装置が装備されている。
このブローバイガス還元装置には、スロットルバルブより上流側の吸気通路から内燃機関の機関本体の内部に新しい空気(以下、新気という)を導入するとともに、その機関本体の内部からスロットルバルブより下流側の吸気通路にブローバイガスを還流させるようにしたクローズド方式のものと、新気を取り込むことなくクランクケース内の内圧を利用してブローバイガスをスロットルの上流側に戻すシールド方式のものがあるが、還元効率に優れたクローズド方式のものが多用されている。
また、ブローバイガス還元装置においては、オイル分、燃料分および水分(以下、液状物ともいう)を含む湿ったブローバイガスが吸気通路内に還流する部位の近傍で、結露や氷結が生じたり油分の付着によるデポジットが生じたりし易く、それによって吸気系の重要部品の動作不良が惹起される可能性があるので、結露や氷結、デポジット生成の防止を図るものが従前より提案されている。
この種のブローバイガス還元装置としては、例えばスロットルバルブの近傍での強い渦流によってブローバイガス中の油分がスロットルバルブに付着し、デポジットが形成されるという問題を解消するため、スロットルバルブの下流側に位置するサージタンクにスロットルボデーと同一内径の内管部を設けて、その内管部の周りの環状通路部にブローバイガス還流管を開口させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、スロットルバルブ開度が大きくスロットルバルブの前後差圧や吸気管内の負圧が小さくなるとき、さらにブローバイガスの発生量が多くなるとき(高回転時)に、ブローバイガス還元のための新気取り入れ口から新気が取り込まれるのではなく、ブローバイガスが逆流して来ることがあるため、そのような場合に逆流ガスがエアフローメータに触れて動作不良を起こさないように、新気取り入れ口の近傍に新気取り入れ口からエアフローメータに向かう方向の流れを遮る隔壁を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平08−144732号公報 特開平11−311116号公報
しかしながら、上述のような従来のブローバイガス還元装置にあっては、新気導入管やブローバイガス還流管の接続用の開口を設けるためにサージタンクやスロットルボデーの形状が複雑でコスト高のものになり易いという問題があった。
また、サージタンクやスロットルボデーへの管接続となるため、上流側の空気導入管であっても吸気管側への接続姿勢が制限され易くなり、部品の共用化の面でも組み立ての面でも改善の余地があった。
さらに、空気取り入れ口の近傍に隔壁を設けている場合に、隔壁に衝突した逆流ガスが拡散しながら下流側に流れる構成であったため、スロットバルブのスロットルボデーへの支持部に触れ易く、スロットルバルブの動作不良についての懸念が払拭できなかった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、スロットルバルブの動作不良を確実に防止することができ、しかも、サージタンクやスロットルボデーの形状を簡素化できるブローバイガス還元装置を提供し、併せて、空気導入管の接続の自由度を高め得るブローバイガス還元装置を提供することを目的とする。
本発明に係るブローバイガス還元装置は、上記目的達成のため、(1)スロットルバルブを開閉動作可能に支持しつつ収納するスロットルボデーと該スロットルボデーの上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側および下流側の吸気管とによって吸気通路が形成される内燃機関にあって、前記上流側の吸気管と前記内燃機関の機関本体との間に介在し、前記スロットルバルブより上流側の吸気通路からの空気を前記上流側の吸気管に形成された空気取り入れ口を通して前記機関本体の内部に導入する空気導入管と、前記下流側の吸気管と前記機関本体との間に介在し前記機関本体の内部で発生するブローバイガスを前記スロットルバルブより下流側の吸気通路に還流させるブローバイガス還流管と、を備えたブローバイガス還元装置において、前記上流側の吸気管に、前記機関本体の内部側から前記吸気通路側に向かう逆流ガスが前記空気導入管内を通って前記吸気通路内に流入するとき、前記スロットルバルブの前記スロットルボデーへの支持部が前記逆流ガスの前記スロットルボデー内への流入領域から外れるよう、前記空気取り入れ口から前記吸気通路内に流入する前記逆流ガスの流れを制限する制限手段が設けられていることを特徴とする。
この構成により、逆流ガスが空気取り入れ口から吸気通路内に流入するとき、その逆流ガスの流れがスロットルボデー内への流入領域を制限手段によって制限されることから、サージタンクやスロットルボデーに空気導入管を接続することなく、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に逆流ガスが触れ難くなるようにすることができる。したがって、スロットルバルブの動作不良が確実に防止できることになる。しかも、上流側の吸気管に空気導入管が接続されることから、エンジン側のサージタンクやスロットルボデーに接続する場合に比べて、その接続姿勢の自由度が高まり、吸気系部品の共用化が容易となる。なお、ここにいう空気取り入れ口は、吸気通路内におけるスロットルバルブのスロットルボデーへの支持部のうち少なくとも一方より鉛直方向の上方側に位置するようにその高さが設定されているのが望ましい。また、逆流ガスの流れを制限する制限手段は、逆流ガスの吸気通路内への流入口位置、流入口面積、流入方向等を制限するものであるのがよい。
上記(1)に記載の構成を有するブローバイガス還元装置においては、(2)前記制限手段が、前記逆流ガスの流れを前記スロットルバルブの支持部より鉛直方向下方側に制限するのが好ましい。
この構成により、逆流ガスに含まれる水分やオイル分が、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部にさらに触れ難くなり、スロットルバルブの動作不良が確実に防止できることになる。
また、上記(1)、(2)に記載のブローバイガス還元装置においては、(3)前記制限手段が、前記上流側の吸気管の一部または前記スロットルボデーに固着された管壁部材を備え、前記上流側の吸気管および前記管壁部材が、前記空気取り入れ口および前記吸気通路に連通する連通路を形成していてもよい。
この構成により、逆流ガスの空気取り入れ口から上流側への拡散を抑えるのみならず、逆流ガスの吸気通路内への流入方向や流入口の面積を自由に設定でき、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に逆流ガスが触れ難くなり、スロットルバルブの動作不良が確実に防止できることになる。
上記(3)に記載のブローバイガス還元装置においては、(4)前記制限手段が、前記上流側の吸気管および前記管壁部材からなり前記スロットルボデーに近接する二重管を構成しているのが好ましい。
この構成により、水分やオイル分が二重管の内管部分に一旦付着することで、直接的に吸気通路内に流入し難くなり、空気取り入れ口から吸気通路内に流入してくる逆流ガスの流入口の配置や形状設定の自由度も高くなる。
上記(4)に記載のブローバイガス還元装置においては、(5)前記上流側の吸気管が前記スロットルボデーに近接する部位で径方向に拡張された大径部を有し、前記スロットルボデーに結合された円筒状の前記管壁部材が、前記大径部の内方に挿入されて、前記二重管が構成されているのがよい。
この構成により、二重管を容易に構成できるとともに、上流側の吸気管とスロットルボデーとの接続も容易となる。
上記(5)に記載のブローバイガス還元装置においては、(6)前記円筒状の前記管壁部材が、前記上流側の吸気管の大径部との間に、前記二重管の上流端側から前記空気導入管内に空気を導く環状通路を形成するとともに、前記二重管の下流端側に位置して前記逆流ガスの前記吸気通路内への流入口となる開口を有しているのが好ましい。
この構成により、通常の空気取り入れのための開口の面積を環状通路により十分に確保しつつ、逆流時の逆流ガスの流入領域をスロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に触れない範囲に容易に設定できる。
上記(6)に記載のブローバイガス還元装置においては、(7)前記大径部は、前記二重管の下流端側に向かって前記開口に近付くほど、前記上流側の吸気管の内壁との離間距離が小さくなるようテーパ状に傾斜しているのが好ましい。
この構成により、開口部を通して逆流ガスが吸気通路内に流入するときの流入方向を最適化できる。
本発明に係るブローバイガス還元装置は、あるいは、(8)スロットルバルブを開閉動作可能に支持しつつ収納するスロットルボデーと該スロットルボデーの上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側および下流側の吸気管とによって吸気通路が形成される内燃機関にあって、前記上流側の吸気管と前記内燃機関の機関本体との間に介在し、前記スロットルバルブより上流側の吸気通路からの空気を前記上流側の吸気管に形成された空気取り入れ口を通して前記機関本体の内部に導入する空気導入管と、前記下流側の吸気管と前記機関本体との間に介在し前記機関本体の内部で発生するブローバイガスを前記スロットルバルブより下流側の吸気通路に還流させるブローバイガス還流管と、を備えたブローバイガス還元装置において、前記空気導入管と前記上流側の吸気管との間に、前記上流側の吸気通路を取り囲むとともに前記上流側の吸気管に形成される前記空気取り入れ口から前記空気導入管内への連通路を形成する環状管部材が設けられ、前記環状管部材は、前記機関本体の内部側から前記吸気通路側に向かう逆流ガスが前記空気導入管内を通って前記吸気通路内に流入するとき、前記スロットルバルブの前記スロットルボデーへの支持部が前記逆流ガスの前記スロットルボデー内への流入領域から外れるよう、前記空気取り入れ口から前記吸気通路内に流入する前記逆流ガスの流れを制限する制限手段を構成していることを特徴とする。
この構成により、逆流ガスが空気取り入れ口から吸気通路内に流入するとき、その逆流ガスの流れがスロットルボデー内への流入領域を制限手段によって制限されることから、サージタンクやスロットルボデーに空気導入管を接続することなく、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に逆流ガスが触れ難くなるようにすることができる。したがって、スロットルバルブの動作不良が確実に防止できることになる。しかも、上流側の吸気管に環状管部材を介して空気導入管が接続されることから、空気取り入れ口から吸気通路内に流入してくる逆流ガスの流入口の配置や形状設定の自由度が高くなり、エンジン側のサージタンクやスロットルボデーに接続する場合に比べて、その接続姿勢の自由度が格段に向上し、吸気系部品の共用化も容易となる。
本発明によれば、空気導入管から吸気通路への逆流ガスがスロットルボデー内に流入する際の流入領域から、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部が外れるように、空気取り入れ口から吸気通路内に逆流してくる逆流ガスの流れを制限手段により制限するようにしているので、サージタンクやスロットルボデーの形状を複雑にすることなく、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に逆流ガスが触れるのを防止し、スロットルバルブの動作不良を確実に防止することができるブローバイガス還元装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るブローバイガス還元装置の要部構成を示す図で、(a)は平面断面図、(b)は(a)のB1−B1断面図である。 本発明の一実施形態に係るブローバイガス還元装置を装備する車両用内燃機関のブローバイガス還元経路を示す概略の断面図である。 本発明の一実施形態に係るブローバイガス還元装置の空気導入管の他の接続形態を示す要部概略断面図である。 本発明に係るブローバイガス還元装置の上流側の吸気管を二重構造でなくした場合の空気導入管の接続形態を示す要部概略断面図であり、(a)はその要部の概略の横断面図、(b)は(a)のB4−B4断面図である。 本発明に係るブローバイガス還元装置の上流側の吸気管を二重構造でなくした場合の空気導入管の他の接続形態を示す要部概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るブローバイガス還元装置の要部構成を示す図で、(a)は平面断面図、(b)は(a)のB6−B6断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るブローバイガス還元装置とそのブローバイガス還元装置を装備する車両用内燃機関のブローバイガス還元経路を示す概略の断面図である。
まず、構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のブローバイガス還元装置は、例えば火花点火式の内燃機関である4サイクルのガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)1に装備されている。
図2に示すように、このエンジン1は、ヘッドカバー11、シリンダヘッド12、シリンダブロック13、クランクケース14を有する機関本体10を備えており、シリンダヘッド12とシリンダブロック13の複数のシリンダ13a(図2中には1つのみ図示している)によって、複数の気筒15が形成されている。
各気筒15内にはピストン16が収納されており、詳細は図示しないが、そのピストン16には、クランクケース14内のクランクシャフト17がコネクティングロッド18を介して連結されている。また、シリンダヘッド12内には公知の動弁機構20や点火装置23、インジェクタ24等が収納されており、この動弁機構20がクランクシャフト17からの動力を基に(またはクランクシャフト17と連動するよう独立して)駆動されるようになっている。
クランクケース14の下部にはオイルパン19が設けられており、そこに図示しない潤滑・冷却用のエンジンオイル(以下、単にオイルともいう)が収容されている。また、図示しないが、エンジン1にはクランクシャフト17の動力を基に駆動されるオイルポンプが設けられており、このオイルポンプによりオイルパン19内からオイルを汲み上げ、動弁機構20のカムシャフト21、22等、あるいはクランクシャフト17の軸受部等の各回転・摺動部を潤滑・冷却するようになっている。
各気筒15内でピストン16の図中上方に形成される燃焼室1aには、ピストン16のストロークに応じ吸気通路31および吸気ポート1bを通して空気が吸入され、燃焼室1a内での燃焼後の排気ガスは排気ポート1cおよび図示しない排気通路を通して排気されるようになっている。
ここで、吸気通路31は、スロットルバルブ32を回動(開閉動作)可能に支持しつつ収納するスロットルボデー33と、そのスロットルボデー33の上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側の吸気管34および下流側の吸気管35と、によって形成されている。
また、上流側の吸気管34は、例えば樹脂製のもので、この上流側の吸気管34の上流側にはフィルタエレメント36fを有するエアクリーナ36が設けられている。そして、このエアクリーナ36で粉塵等を除去した空気が、上流側の吸気管34内に取り込まれるようになっている。下流側の吸気管35は、サージタンク37と一体に形成され、エンジン1の吸気ポート1bを形成するシリンダヘッド12に締結・固定されている。
一方、エンジン1の機関本体10には、燃焼室1aからシリンダ13aとピストン16の間の隙間を通ってクランクケース14の内部空間にブローバイガスが漏れ出ることから、エンジンオイルの劣化や機関本体10内部における腐食防止等のために、クランクケース14内を強制的に換気する本実施形態のPCV方式のブローバイガス還元装置が装備されており、機関本体10には、図2に示すように、動弁機構20を収納するヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間とクランクケース14の内部空間とを連通させる少なくとも1つの換気通路10vが形成されている。
さらに、機関本体10と上流側の吸気管34との間には、スロットルバルブ32より上流側の吸気通路31aからの新気、すなわち新しい空気を機関本体10の内部に導入する空気導入管41が介装されており、機関本体10と下流側の吸気管35との間には、機関本体10の内部で発生するブローバイガスをスロットルバルブ32より下流側の吸気通路31bに還流させるブローバイガス還流管42と、ブローバイガス還流管42内の還流通路を開閉することができるPCVバルブ43とが介装されている。
これにより、エンジン1の機関本体10の内部で、図2中に白矢印で示すように、ヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間に空気導入管41を通して新気が導入されるとともに、図2中に黒矢印で示すように、各気筒15からクランクケース14内に漏れ出すブローバイガスが、換気通路10vを通してクランクケース14内からヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間へと送り出され、PCVバルブ43の開弁時にブローバイガス還流管42を通ってスロットルバルブ32より下流側の吸気通路31bに還流するようになっている。
図1に示すように、上流側の吸気管34は、スロットルボデー33に近接する部位で径方向に拡張された大径部34eを有しており、その下流端部(上流側の吸気管34の一部)に円筒状の管壁部材45を内蔵している。この円筒状の管壁部材45は、その下流端部で大径部34eに固着されるとともにスロットルボデー33に結合されており、この管壁部材45が上流側の吸気管34の大径部34eの内方に挿入されることで、上流側の吸気管34の下流端側にスロットルボデー33に近接する二重管44(制限手段)が構成されている。
また、円筒状の管壁部材45および上流側の吸気管34の大径部34eからなる二重管44は、その上流端側から空気導入管41内に空気を導くよう空気取り入れ口41aおよび吸気通路31に連通する環状通路46a(連通路)を形成するとともに、二重管44の下流端側に位置する複数の小穴46b(開口、流入口)を有している。
さらに、上流側の吸気管34の大径部34eは、それより上流側の小径部34dに連結される上流端側では、小径部34dから離隔するほど大径になるようテーパ状に拡径されており、二重管44の下流端側では、複数の小穴46bに近付くほど円筒状の管壁部材45の内壁面45aとの離間距離が小さくなるよう縮径され傾斜したテーパ部34aとなっている。
また、上流側の吸気管34の大径部34eの軸方向中間部には、空気導入管41が接続された空気取り入れ口41aが形成されており、その両側に蛇腹部34b、34cが設けられている。
二重管44の管壁部材45に形成された複数の小穴46bは、図2中に斜線付きの矢印で示すように、機関本体10の内部で発生したブローバイガスが機関本体10の内部側から吸気通路31側に向かうように逆流ガスとなり、この逆流ガスが吸気通路31内に流入するとき、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bが逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域から外れるように、吸気通路31の内周方向では支持部32a、32bから離間するとともに、吸気通路31の中心軸線方向ではスロットルボデー33から予め設定された近傍距離内に位置している。
すなわち、本実施形態における二重管44は、円筒状の管壁部材45によって、空気取り入れ口41aおよび吸気通路31に連通する環状通路46aと、円筒状の管壁部材45内の吸気通路31とを区画する一方で、機関本体10の内部に発生するブローバイガスが空気導入管41を通して空気取り入れ口41aから吸気通路31内に流入してくるときには、二重管44より上流側からの空気流を利用しながら、逆流ガスの流れをほぼ環状通路46aの下流側に、すなわち複数の小穴46bを吸気通路31内への実質的な流入口とするような流れに制限する制限手段となっている。
機関本体10の内部で発生したブローバイガスが空気導入管41を通して吸気通路31側に逆流する逆流ガスとなるのは、例えばスロットルバルブ32の開度が特定の開度を超える高負荷域の開度に達することで、上流側の吸気通路31a内の負圧が高まるとともにスロットルバルブ32の前後の差圧が低下し、一方、エンジン1の機関本体10内ではブローバイガスが多量に発生するといった運転状態下である。
また、前述の近傍距離とは、例えば吸気通路31の内径程度の距離であり、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bの回動中心から吸気通路31の中心軸線方向において吸気通路31の内径程度の距離範囲内に、複数の小穴46bが開口している。本実施形態では、複数、例えば3つの小穴46bが、吸気通路31の中心軸線方向において同一の位置に一列に配置されている。
複数の小穴46bの総開口面積は、空気導入管41内の通路断面積にほぼ等しいか、それよりわずかに小さい面積であり、環状通路46aの通路断面積よりも十分に小さくなっている。
また、複数の小穴46bの開口位置は、円筒状の管壁部材45によって、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bより鉛直方向下方側であって特定の角度範囲内の内壁面45a上に制限されている。
これに対し、空気取り入れ口41aは、吸気通路31内におけるスロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bのうち少なくとも一方、例えば支持部32a、32bの双方よりも、鉛直方向の上方側に位置している。すなわち、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bが水平に設置される場合、空気取り入れ口41aの開口中心位置は、スロットルバルブ32の回動中心軸線の高さ以上の高さに設定されている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のブローバイガス還元装置にあっては、エンジン1が運転されるとき、エンジン1の機関本体10の内部で、図2中に白矢印で示すように、ヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間に新気が導入されるとともに、図2中に黒矢印で示すように、各気筒15からクランクケース14内に漏れ出すブローバイガスが換気通路10vを通してクランクケース14内からヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間へと送り出され、PCVバルブ43の開弁時にブローバイガス還流管42の両端側の差圧に応じてスロットルバルブ32より下流側の吸気通路31bに還流する。
一方、例えばスロットルバルブ32の開度が特定の開度を超える高負荷域の開度に達することで、エンジン1が高回転となり、上流側の吸気通路31a内の負圧が高まるとともにスロットルバルブ32の前後の差圧が低下するときには、エンジン1の機関本体10内ではブローバイガスが多量に発生するため、空気導入管41から機関本体10の内部に新気が取り込まれず、図2中に斜線付きの矢印で示すように、空気導入管41を通して吸気通路31側にブローバイガスが逆流し得る。
しかし、本実施形態では、空気導入管41の空気取り入れ口41aから流入してくる逆流ガスの流れが、まず二重管44内の環状通路46a内に制限され、逆流ガスは、この環状通路46aの下流側から管壁部材45に形成された複数の小穴46bを通って吸気通路31内に流入する。このとき、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bは、その逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域R(図1(a)および図1(b)に仮想線で示すガスの流れの領域)から外れていることから、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに逆流ガスが触れ難くなる。したがって、逆流ガスに含まれるオイル分等の付着によりデポジットが生成されるということが有効に抑制され、スロットルバルブ32の動作不良を確実に防止できることになる。
また、本実施形態においては、複数の小穴46bの配置等により、逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域Rの位置がスロットルバルブ32の支持部32a、32bより鉛直方向下方側に制限されるので、逆流ガスに含まれる水分やオイル分等の液状物が、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに触れ難くなり、スロットルバルブ32の動作不良をより確実に防止できる。
加えて、円筒状の管壁部材45を用いることで、逆流ガスの吸気通路31内への流入方向や流入口となる複数の小穴46bの開口面積も、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに逆流ガスが触れなくなるように自由に設定することができ、スロットルバルブ32の動作不良が確実に防止できることになる。
また、本実施形態では、空気導入管41が上流側の吸気管34に接続されているので、エンジン1側のサージタンク37やスロットルボデー33に接続される場合に比べて、サージタンク37やスロットルボデー33の形状が複雑にならず、空気導入管41の接続姿勢の自由度も高まる。
特に、上流側の吸気管34および円筒状の管壁部材45が、スロットルボデー33に近接する二重管44を構成しているので、水分やオイル分等の液状物が二重管44の内管部分である管壁部材45に一旦付着することで、直接的に吸気通路31内に流入し難くなり、スロットルボデー33内に流入し難くなるのに加えて、空気取り入れ口41aからの逆流ガスの吸気通路31内への流入口となる複数の小穴46bの配置や形状設定の自由度も高くなる。
また、上流側の吸気管34がスロットルボデー33に近接する部位で径方向に拡張された大径部34eを有し、スロットルボデー33に結合された円筒状の管壁部材45が、大径部34eの内方に挿入されて、二重管44が構成されているので、二重管44を容易に構成できるとともに、上流側の吸気管34とスロットルボデー33との接続も非常に容易になる。
さらに、上流側の吸気管34の一部および円筒状の管壁部材45からなる二重管44は、その内管である円筒状の管壁部材45とその外管である上流側の吸気管34の大径部34eとの間に上流端側から空気導入管41内に空気を導く環状通路46aを形成するとともに、二重管44の下流端側に位置する複数の小穴46bを有しているので、空気導入管41への空気取り入れ口41a付近に環状通路46aから複数の小穴46bに向かう新気の流れを形成することで、通常の空気取り入れ口を十分に確保しつつ、逆流ガスの上流側への拡散を有効に抑制し、逆流時の逆流ガスの流入領域をスロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに触れない範囲に制限できる。
また、上流側の吸気管34の大径部34eが、二重管44の下流端側に向かって複数の小穴46bに近付くほど内壁面45aとの離間距離が小さくなるよう傾斜したテーパ部34aを有しているので、複数の小穴46b部を通して逆流ガスが吸気通路31内に流入するときの流入方向を最適化できる。
このように、本実施形態のブローバイガス還元装置においては、二重管44により、空気導入管41内に連通するよう上流側の吸気管34の内壁に複数の小穴46bを形成するとともに、空気導入管41から吸気通路31への逆流ガスがスロットルボデー33内に流入する際の流入領域Rから、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bが外れるように、複数の小穴46bを、吸気通路31の内周方向で支持部32a、32bから離間させるようにしているので、サージタンク37やスロットルボデー33の形状を複雑にすることなく、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに逆流ガスが触れるのを防止し、スロットルバルブ32の動作不良を確実に防止することができるブローバイガス還元装置を提供することができる。
また、上流側の吸気管34に空気導入管41を接続し、さらに、その接続部位を二重管構造にしているので、空気導入管41の接続の自由度を高めることができる。
なお、図1においては、一実施形態の上流側の吸気管34への空気導入管41の接続姿勢をスロットルバルブ32の回動軸線と略平行にして示したが、上流側の吸気管34への空気導入管41の接続姿勢は図3に示すようにスロットルバルブ32の回動軸線に対して傾斜させてもよい。ただし、この場合も、複数の小穴46bの位置は、上述の通りの配置である。もっとも、複数の小穴46bの形状は、非円形、例えば長方形であってもよく、その数は1つ以上の任意の数である。ただし、上流側の環状通路46aの通路断面積に対して複数の小穴46bまたはそれに代わる開口(逆流ガスの吸気通路31内への流入口)の開口面積が狭くなっているのが好ましい。
また、上述の一実施形態では、円筒状の管壁部材45を上流側の吸気管34の下流端部である大径部34e内に挿入して二重管構造としていたが、二重管構造でなくともよい。すなわち、図4に示すように、上流側の吸気管54をスロットルボデー33と略同一内径とし、上流側の吸気管54の内壁面54aとの間に、空気導入管41の空気取り入れ口41aおよび吸気通路31に連通する連通路57を形成するよう管壁部材55(制限手段)を上流側の吸気管54と一体の内壁として設けて、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bよりも下方側に位置する開口56を連通路57の下端に形成し、その開口56を通して新気の取り込みと逆流ガスの排出を行うようにしてもよい。この場合、開口56が、空気取り入れ口41aからの逆流ガスの吸気通路31内への流入口となる。なお、この場合、管壁部材55を略U字形にして開口56を管壁部材55の両端側にそれぞれ、すなわち一対、形成してもよい。開口56の形状や穴数は任意である。
また、空気導入管41からの逆流ガスを下流側に流すための開口は、必ずしもスロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bより鉛直方向下方側に配置しなければならないというものではなく、例えば図5に示すように、空気導入管41からの逆流ガスが吸気通路31に内に流入するときにその逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域R(逆流ガスの通過領域)から、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bの設置位置が外れるのであれば、空気導入管41からの逆流ガスを放出可能な開口66bをスロットルバルブ32の回動中心軸より上方側に位置させる管壁部材66を上流側の吸気管54に装着することもできる。この場合、空気取り入れ口41aおよび吸気通路31に連通する連通路67の下流端側に開口66bが形成され、連通路67側にそれより開口面積の広い環状通路66aが形成されてもよい。いずれの場合も、管壁部材55または66は、上流側の吸気管54に支持され、上流側の吸気管54内にスロットルボデー33に近接する開口56または66bを形成することになる。
(他の実施形態)
図6は、本発明の他の実施形態に係るブローバイガス還元装置の要部の構成を示している。なお、本実施形態は、上述の一実施形態と同様の基本構成を有しているので、図6中で上述の一実施形態と同一機能の各構成要素については図1または図2中の対応する構成要素と同一の符号を用いて説明する。
本実施形態のブローバイガス還元装置においても、上述の一実施形態の場合と同様に、スロットルバルブ32を開閉動作可能に支持しつつ収納するスロットルボデー33と、そのスロットルボデー33の上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側および下流側の吸気管34、35とによって吸気通路31が形成されている。また、このブローバイガス還元装置は、上流側の吸気管34とエンジン1の機関本体10との間に介在し、スロットルバルブ32より上流側の吸気通路34からの空気を空気取り入れ口41aを通して機関本体10の内部に導入する空気導入管41と、下流側の吸気管35と機関本体10との間に介在し機関本体10の内部で発生するブローバイガスをスロットルバルブ32より下流側の吸気通路31bに還流させるブローバイガス還流管42と、を備えている。
さらに、空気導入管41と上流側の吸気管34との間には、上流側の吸気通路31aを取り囲むとともに、上流側の吸気管34と空気取り入れ口41aとを連通させる環状の連通路77を形成する環状管部材74が設けられている。
図6(a)に示すように、環状管部材74は、その内周部に空気取り入れ口74aを有しており、この空気取り入れ口74aは、例えば3つの円形の小穴74hからなり、これらの全体の開口面積が空気導入管41側の空気取り入れ口41aとほぼ同一になっている。
この環状管部材74は、機関本体10の内部側から吸気通路31側に向かう逆流ガスが空気導入管41内を通って吸気通路31内に流入するとき、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bが逆流ガスのスロットルボデー33内への流入領域Rから外れるように、空気取り入れ口41aから吸気通路31内に流入する逆流ガスの流れを制限する制限手段を構成している。そして、その制限のために、例えば空気取り入れ口74aを構成する3つの小穴74hの開口位置は、スロットルボデー33の入口の近傍(吸気通路31の中心軸線方向でスロットルボデー33から予め設定された近傍距離内)に位置するとともに、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bより鉛直方向下方側に最も離隔する部位(円周方向の特定の角度範囲内)に制限されている。
さらに、上流側の吸気管34の下流端部には、凹状の切欠き34nが形成されており、環状管部材74の小穴74hの近傍の内壁面(符号なし)がこの切欠き34nの内方で吸気通路31内に露出するようになっている。
このように構成された本実施形態のブローバイガス還元装置においては、逆流ガスが空気取り入れ口74aから吸気通路31内に流入するとき、その逆流ガスの流れがスロットルボデー33内への流入領域Rを制限手段である環状管部材74によって制限されることになる。したがって、空気導入管41をサージタンク37やスロットルボデー33に接続することなく、スロットルバルブ32のスロットルボデー33への支持部32a、32bに逆流ガス(逆流ガス中の水分やオイル分等の液状分)が触れ難くなるようにすることができ、デポジット等によるスロットルバルブ32の動作不良が確実に防止できることになる。しかも、上流側の吸気管34に環状管部材74を介して空気導入管41が接続されることから、空気導入管41から空気取り入れ口41a、74aを通して吸気通路31内に流入してくる逆流ガスの流入口(この場合、空気取り入れ口74a)の配置や形状設定の自由度が高くなり、エンジン1側のサージタンク37やスロットルボデー33に接続する場合に比べて、空気導入管41の接続姿勢の自由度が格段に向上し、吸気系部品の共用化も容易となる。よって、上述の一実施形態と同様の効果が期待できる。
なお、環状管部材74は、上流側の吸気管34の下流端部を取り囲むのでなく、上流側の吸気通路31aを取り囲みつつその両側端部74b、74cに上流側の吸気管34の下流端部とスロットルボデー33とを嵌合させるかバンド結合させたものであってもよい。すなわち、上流側の吸気管34とスロットルボデー33とを環状管部材74を介して結合させてもよい。また、環状管部材74は、図6(a)中の下側に図示するように、略台形の断面を有するが、円形断面あるいは半円形断面その他の任意の非円形断面とすることができる。さらに、上流側の吸気管34の下流端部の切欠き34nは、凹状でなく、小判穴状のものであってもよい。
以上説明したように、本発明に係るブローバイガス還元装置は、空気導入管から吸気通路への逆流ガスがスロットルボデー内に流入する際の流入領域から、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部が外れるように、空気取り入れ口から吸気通路内に逆流してくる逆流ガスの流れを制限手段により制限するようにしているので、サージタンクやスロットルボデーの形状を複雑にすることなく、スロットルバルブのスロットルボデーへの支持部に逆流ガスが触れるのを防止し、スロットルバルブの動作不良を確実に防止することができるブローバイガス還元装置を提供することができるという効果を奏するものであり、ブローバイガス還元装置、特に車両用内燃機関における吸気系でデポジットや氷結等による動作不良が生じるのを防止するようにしたブローバイガス還元装置全般に有用である。
1 エンジン(内燃機関)
10 機関本体
10v 換気通路
11 ヘッドカバー
12 シリンダヘッド
14 クランクケース
15 気筒
16 ピストン
17 クランクシャフト
20 動弁機構
31 吸気通路
31a 上流側の吸気通路
31b 下流側の吸気通路
32 スロットルバルブ
32a、32b 支持部(スロットルボデーへの支持部)
33 スロットルボデー
34、54 上流側の吸気管
34a テーパ部
34e 大径部
35 下流側の吸気管
37 サージタンク
41 空気導入管
41a 空気取り入れ口
42 ブローバイガス還流管
43 PCVバルブ
44 二重管(制限手段)
45、55、65 管壁部材(内壁、制限手段)
45a、54a 内壁面
46a 環状通路(連通路)
46b 複数の小穴(開口、流入口)
55、66 管壁部材
56、66b 開口
57、67 連通路
74 環状管部材(制限手段)
74a 空気取り入れ口(流入口)
77 環状の連通路

Claims (8)

  1. スロットルバルブを開閉動作可能に支持しつつ収納するスロットルボデーと該スロットルボデーの上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側および下流側の吸気管とによって吸気通路が形成される内燃機関にあって、前記上流側の吸気管と前記内燃機関の機関本体との間に介在し、前記スロットルバルブより上流側の吸気通路からの空気を前記上流側の吸気管に形成された空気取り入れ口を通して前記機関本体の内部に導入する空気導入管と、前記下流側の吸気管と前記機関本体との間に介在し前記機関本体の内部で発生するブローバイガスを前記スロットルバルブより下流側の吸気通路に還流させるブローバイガス還流管と、を備えたブローバイガス還元装置において、
    前記上流側の吸気管に、前記機関本体の内部側から前記吸気通路側に向かう逆流ガスが前記空気導入管内を通って前記吸気通路内に流入するとき、前記スロットルバルブの前記スロットルボデーへの支持部が前記逆流ガスの前記スロットルボデー内への流入領域から外れるよう、前記空気取り入れ口から前記吸気通路内に流入する前記逆流ガスの流れを制限する制限手段が設けられていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  2. 前記制限手段が、前記逆流ガスの流れを前記スロットルバルブの支持部より鉛直方向下方側に制限することを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス還元装置。
  3. 前記制限手段が、前記上流側の吸気管の一部または前記スロットルボデーに固着された管壁部材を備え、
    前記上流側の吸気管および前記管壁部材が、前記空気取り入れ口および前記吸気通路に連通する連通路を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブローバイガス還元装置。
  4. 前記制限手段が、前記上流側の吸気管および前記管壁部材からなり前記スロットルボデーに近接する二重管を構成していることを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス還元装置。
  5. 前記上流側の吸気管が前記スロットルボデーに近接する部位で径方向に拡張された大径部を有し、前記スロットルボデーに結合された円筒状の前記管壁部材が、前記大径部の内方に挿入されて、前記二重管が構成されていることを特徴とする請求項4に記載のブローバイガス還元装置。
  6. 前記円筒状の前記管壁部材が、前記上流側の吸気管の大径部との間に、前記二重管の上流端側から前記空気導入管内に空気を導く環状通路を形成するとともに、前記二重管の下流端側に位置して前記逆流ガスの前記吸気通路内への流入口となる開口を有していることを特徴とする請求項5に記載のブローバイガス還元装置。
  7. 前記大径部は、前記二重管の下流端側に向かって前記開口に近付くほど、前記上流側の吸気管の内壁との離間距離が小さくなるようテーパ状に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載のブローバイガス還元装置。
  8. スロットルバルブを開閉動作可能に支持しつつ収納するスロットルボデーと該スロットルボデーの上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側および下流側の吸気管とによって吸気通路が形成される内燃機関にあって、前記上流側の吸気管と前記内燃機関の機関本体との間に介在し、前記スロットルバルブより上流側の吸気通路からの空気を前記上流側の吸気管に形成された空気取り入れ口を通して前記機関本体の内部に導入する空気導入管と、前記下流側の吸気管と前記機関本体との間に介在し前記機関本体の内部で発生するブローバイガスを前記スロットルバルブより下流側の吸気通路に還流させるブローバイガス還流管と、を備えたブローバイガス還元装置において、
    前記空気導入管と前記上流側の吸気管との間に、前記上流側の吸気通路を取り囲むとともに前記上流側の吸気管に形成される前記空気取り入れ口から前記空気導入管内への連通路を形成する環状管部材が設けられ、
    前記環状管部材は、前記機関本体の内部側から前記吸気通路側に向かう逆流ガスが前記空気導入管内を通って前記吸気通路内に流入するとき、前記スロットルバルブの前記スロットルボデーへの支持部が前記逆流ガスの前記スロットルボデー内への流入領域から外れるよう、前記空気取り入れ口から前記吸気通路内に流入する前記逆流ガスの流れを制限する制限手段を構成していることを特徴とするブローバイガス還元装置。
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