JP2010180771A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010180771A
JP2010180771A JP2009024790A JP2009024790A JP2010180771A JP 2010180771 A JP2010180771 A JP 2010180771A JP 2009024790 A JP2009024790 A JP 2009024790A JP 2009024790 A JP2009024790 A JP 2009024790A JP 2010180771 A JP2010180771 A JP 2010180771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder pressure
injection
injection amount
fuel
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009024790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5126094B2 (ja
Inventor
Yukitoshi Minato
幸俊 湊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009024790A priority Critical patent/JP5126094B2/ja
Publication of JP2010180771A publication Critical patent/JP2010180771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5126094B2 publication Critical patent/JP5126094B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】高速および高負荷の運転条件でも燃料噴射量を高い精度で補正する燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射制御装置11は、ディーゼルエンジンシステム10の運転初期に設定されている第一時期に検出した初期筒内圧と、第一時期より後の高速および高負荷の運転条件のときに設定されている第二時期に検出した検出筒内圧との圧力差に基づいて、インジェクタ43から噴射する燃料の噴射量を補正している。これにより、燃料の噴射量は、ディーゼルエンジンシステム10の運転条件に応じて補正される。また、第一時期にインジェクタ43から燃料を噴射することなく検出した無噴射時初期筒内圧と、第二時期にインジェクタ43から燃料を噴射することなく検出した無噴射時検出筒内圧とを比較することにより、燃料の補正の原因がエンジン本体12またはインジェクタ43のいずれにあるかを判断している。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
従来、多気筒の内燃機関の燃料噴射制御装置は、各気筒間での燃料状態のばらつき、および噴射弁からの燃料噴射量のばらつきを補正している。このような燃料噴射制御装置による補正は、各気筒の燃料時におけるクランクシャフトの回転速度の変化に基づいて実施される。そのため、燃料噴射制御装置は、アイドル条件のような低速および低負荷の運転条件で補正を実施している(例えば、特許文献1参照)。
一方、噴射弁から噴射される燃料の噴射圧力は、アイドル条件のような低速および低負荷の運転条件では低く、高速および高負荷の運転条件では高く設定されている。そのため、図7に示すように噴射弁への通電時間すなわち噴射弁の開弁時間が同一であっても、高速および高負荷の運転条件における燃料の補正量Q2は、低速および低負荷の運転条件における燃料の補正量Q1よりも多くなる。その結果、高速および高負荷の運転条件における燃料の補正量Q2は、誤差の拡大を招きやすくなる。
しかしながら、上述のように燃料噴射制御装置は、アイドル条件において補正を実施している。そのため、アイドル条件では十分な補正を実施した場合でも、高速および高負荷の運転条件では十分な補正が実施されないおそれがある。特に、内燃機関から排出される各種の物質について厳格な規制が要求される近年の基準に対応するためには、高速および高負荷の運転条件においても精度の高い補正が必要となる。
特開2001−241353号公報
そこで、本発明の目的は、高速および高負荷の運転条件でも燃料噴射量を高い精度で補正する燃料噴射制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、噴射量補正手段は、初期筒内圧と検出筒内圧との圧力差に基づいて噴射弁から噴射する燃料の噴射量を補正している。初期筒内圧は、例えば内燃機関の出荷時のように内燃機関の総運転時間が短い運転初期に設定されている第一時期に検出される。一方、検出筒内圧は、内燃機関の運転条件が予め設定された検出条件に合致した第二時期に検出される。そのため、検出条件をアイドル条件よりも高速および高負荷に設定することにより、内燃機関の運転条件に応じて燃料の噴射量が補正される。したがって、高速および高負荷の運転条件でも、燃料噴射量を運転条件に応じて高い精度で補正することができる。
ところで、噴射弁は、例えば未燃焼成分や燃料中の不純物などが付着しやすい。そのため、噴射弁からの燃料の噴射量は、運転初期の第一時期より後の第二時期とでは差が生じる。その結果、補正量補正手段は、噴射弁から噴射される燃料の噴射量を補正して、第一時期と第二時期とで筒内圧力差を低減している。一方、筒内圧力の変化は、例えばシリンダに設けられているガスケットの摩耗などを原因とする場合もある。従来の燃料の噴射量の補正では、燃料の噴射量に変化が検出されても、その変化が噴射弁に起因するものなのか、または内燃機関に起因するものであるかを判別することは困難である。そこで、請求項2記載の燃料噴射制御装置では、筒内圧力差が生じる原因が噴射弁の劣化であるか、または内燃機関の劣化であるかを判別する原因判別手段を備えている。したがって、燃料の噴射量の補正だけでなく、その補正を招く原因が噴射弁または内燃機関のいずれにあるかを判別することができる。
請求項3記載の発明では、第一時期に検出した噴射時初期筒内圧および第二時期に検出した検出筒内圧に基づいてそれぞれ初期燃料噴射量および検出燃料噴射量を算出し、その差を噴射量差として算出している。この算出した噴射量差が噴射量差上限値未満であると判断すると、その噴射量差に基づいて噴射弁から噴射される燃料の噴射量が補正される。したがって、運転条件に関わらず燃料の噴射量を高い精度で補正することができる。
請求項4記載の発明では、第一時期に燃料の噴射を停止して検出した無噴射時初期筒内圧と、第二時期に燃料の噴射を停止して検出した無噴射時検出筒内圧との差を無噴射時筒内圧力差として算出する。判別手段は、この無噴射時筒内圧力差と筒内圧力差上限値とを比較して、無噴射時筒内圧力差が筒内圧力差上限値未満であるとき内燃機関の劣化と判別し、無噴射時筒内圧力差が筒内圧力差上限値以上であれば噴射弁の劣化であると判別する。燃料の噴射を停止することにより、特定気筒では燃焼が生じない。そのため、無噴射時における圧力変化が大きな場合、特定気筒での空気の圧縮が不十分であると考えられる。その結果、無噴射時筒内圧力差が筒内圧力差上限値以上のとき、燃料の噴射量の補正は内燃機関の劣化に起因するものであると考えられる。一方、無噴射時における圧力変化が小さな場合、特定気筒での空気の圧縮は十分であると考えられる。その結果、無噴射時筒内圧力差が筒内圧力差上限値未満のとき、燃料の噴射量の補正は噴射弁の劣化に起因するものであると考えられる。このように、第一時期と第二時期における無噴射時の筒内圧の差を利用することにより、燃料の噴射量を補正する原因が噴射弁にあるのか内燃機関にあるのかが判別される。したがって、例えば部品の交換や修理などを原因に応じて実施することができ、噴射弁および内燃機関のメインテナンスを容易にすることができる。
本発明の一実施形態による燃料噴射制御装置を適用したディーゼルエンジンシステムを示す模式図 本発明の一実施形態による燃料噴射制御装置を適用したディーゼルエンジンシステムの電気的な構成を示す模式図 クランクシャフトの回転角度と燃焼室の圧力との関係を示す図 燃焼室の圧力と燃料の噴射量との関係を示す図 第一時期および第二時期における燃焼室の圧力を示す図 本発明の一実施形態による燃料噴射制御装置の処理の流れを示す概略図 噴射期間と噴射量との関係を示す図
以下、本発明の燃料噴射制御装置(以下、「制御装置」という。)を適用した内燃機関としてのディーゼルエンジンシステムの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すようにディーゼルエンジンシステム10は、制御装置11、エンジン本体12、筒内圧検出手段としての筒内圧センサ13、吸気系14、排気系15および燃料噴射装置16を備えている。制御装置11は、例えばCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されている。エンジン本体12は、例えば四気筒または六気筒の多気筒で構成されている。エンジン本体12は、気筒17を形成するシリンダブロック18および図示しないシリンダヘッドを有する。また、エンジン本体12は、気筒17の内部を往復移動するピストン19を有している。シリンダブロック18と、図示しないシリンダヘッドと、ピストン19とは、燃焼室21を形成している。
筒内圧センサ13は、シリンダブロック18またはシリンダヘッドを貫いて設けられ、先端が燃焼室21へ露出している。筒内圧センサ13は、燃焼室21の圧力を検出する。筒内圧センサ13は、検出した燃焼室21の圧力を電気信号として制御装置11へ出力する。吸気系14は、吸気通路22を形成する吸気管部23、および吸気バルブ24を有している。吸気バルブ24は、吸気通路22と燃焼室21との間の吸気の流れを断続する。排気系15は、排気通路25を形成する排気管部26、および排気バルブ27を有している。排気バルブ27は、燃焼室21と排気通路25との間の排気の流れを断続する。吸気系14と排気系15との間には、過給器30が設けられている。過給器30は、吸気通路22に設けられているコンプレッサ31、および排気通路25に設けられているタービン32を有している。コンプレッサ31とタービン32との間は、軸部材33で接続している。これにより、排気通路25を流れる排気によって駆動されるタービン32の回転は、軸部材33を経由してコンプレッサ31に伝達される。その結果、コンプレッサ31は、吸気通路22を流れる吸気を加圧する。コンプレッサ31で加圧された吸気は、インタークーラ34で冷却された後、エンジン本体12の燃焼室21へ吸入される。吸気系14の吸気バルブ24および排気系15の排気バルブ27は、エンジン本体12も構成している。
燃料噴射装置16は、サプライポンプ41、コモンレール42およびインジェクタ43を有している。サプライポンプ41は、図示しない燃料タンクに貯えられている燃料を加圧してコモンレール42へ供給する。コモンレール42は、サプライポンプ41で加圧された燃料を、圧力を維持したまま貯える。コモンレール42に貯えられている燃料は、インジェクタ43へ供給される。インジェクタ43は、図示しないシリンダヘッドを貫いて設けられ、先端に燃焼室21へ露出する噴孔44を有している。インジェクタ43は、噴孔44を開閉する図示しないニードルを駆動する電磁制御部45を有している。制御装置11は、電磁制御部45への通電を制御することにより、図示しないニードルを駆動し、噴孔44からの燃料の噴射を断続する。コモンレール42から供給された燃料は、噴孔44が開放されることにより、噴孔44から燃焼室21へ噴射される。
次に、上記のディーゼルエンジンシステム10の電気的な構成について説明する。
制御装置11は、図2に示すように回転数センサ51およびアクセル開度センサ52と電気的に接続している。回転数センサ51は、エンジン本体12の図示しないクランクシャフトの回転数を検出する。回転数センサ51は、検出した回転数を電気信号として制御装置11へ出力する。アクセル開度センサ52は、図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出する。アクセル開度センサ52は、検出したアクセルペダルの開度を電気信号として制御装置11へ出力する。また、制御装置11は、記憶部53を有している。記憶部53は、例えばEEPROMなどの不揮発性のメモリ装置などで構成され、制御装置11のROMやRAMとともにコンピュータプログラムや制御に必要なデータを記憶する。
制御装置11は、筒内圧センサ13、サプライポンプ41、燃料圧力センサ54およびインジェクタ43の電磁制御部45と電気的に接続している。筒内圧センサ13は、上述のように燃焼室21の圧力を検出し、検出した圧力を電気信号として制御装置11へ出力する。燃料圧力センサ54は、コモンレール42に設けられ、コモンレール42に貯えられている燃料の圧力を検出する。燃料圧力センサ54は、検出したコモンレール42の燃料の圧力を電気信号として制御装置11へ出力する。制御装置11は、燃料圧力センサ54で検出したコモンレール42の燃料の圧力に基づいてサプライポンプ41の燃料の吐出量を制御する。制御装置11は、インジェクタ43の電磁制御部45への通電を制御することにより、噴孔44を開閉し、燃料の噴射を断続する。
制御装置11は、噴射量補正部60および原因判別部70を有している。噴射量補正部60は、噴射量設定部61、噴射時初期筒内圧取得部62、検出筒内圧取得部63、噴射量差算出部64、噴射量差判断部65および補正部66で構成されている。また、原因判別部70は、無噴射時初期筒内圧取得部71、無噴射時検出筒内圧取得部72および判別部73を有している。これら噴射量補正部60および原因判別部70は、制御装置11のROMに記憶されたコンピュータプログラムに基づいて制御装置11によって機能する。なお、噴射量補正部60および原因判別部70は、コンピュータプログラムによるソフトウェア的な作動に限らず、ハードウェアとして作動する構成としてもよい。
噴射量補正部60は、初期筒内圧と検出筒内圧との差である筒内圧力差に基づいて、インジェクタ43から噴射する燃料の噴射量を補正する。噴射量補正部60は、燃料の噴射量を補正することにより、筒内圧力差を低減する。初期筒内圧は、第一時期に筒内圧センサ13で検出された圧力である。第一時期は、例えばディーゼルエンジンシステム10の工場出荷時などのようにディーゼルエンジンシステム10の総運転時間が短い運転初期に設定されている。一方、検出筒内圧は、第二時期に筒内圧センサ13で検出された圧力である。第二時期は、第一時期よりも後であって、ディーゼルエンジンシステム10の運転条件が検出条件に合致したときである。すなわち、ディーゼルエンジンシステム10の運転条件が予め設定された検出条件に合致すると、ディーゼルエンジンシステム10は検出筒内圧を検出する第二時期となる。ここで、検出条件とは、例えばディーゼルエンジンシステム10が運転を開始した第一時期からの総運転時間が所定時間を経過し、かつディーゼルエンジンシステム10が所定の高速および高負荷状態となったときである。ディーゼルエンジンシステム10は、運転を開始した第一時期以降、運転を継続することにより徐々に経年的な劣化が生じる。そのため、経年的な変化に応じて燃料の噴射量を補正するために、第一時期から所定時間が経過した後に第二時期を設定している。そして、ディーゼルエンジンシステム10が所定の高速および高負荷で運転されるときに、燃料の噴射量の適正な補正を実施するために、検出条件に合致したときを第二時期に設定している。本実施形態の場合、制御装置11は、第一時期から所定時間が経過した後であって、例えばアクセル開度センサ52で検出したアクセルペダルの開度が70%以上の高速および高負荷の運転状態であるとき、第二時期と判断する。
噴射量設定部61は、インジェクタ43からの燃料の噴射量を設定する。噴射量設定部61は、回転数センサ51で検出したエンジン本体12の回転数およびアクセル開度センサ52で検出したアクセルペダルの開度に基づいて燃料の噴射量を設定する。噴射量設定部61は、例えばROMに記憶されている噴射量マップに基づいて回転数およびアクセルペダルの開度から燃料の噴射量を設定する。噴射時初期筒内圧取得部62は、第一時期にインジェクタ43から燃料を噴射したときの圧力を気筒17ごとに噴射時初期筒内圧Pc1として取得する。噴射時初期筒内圧取得部62は、取得した気筒17ごとの噴射時初期筒内圧Pc1を記憶部53に記憶する。検出筒内圧取得部63は、第二時期にインジェクタ43から燃料を噴射したときの圧力を気筒17ごとに検出筒内圧Pc2として取得する。検出筒内圧取得部63は、取得した気筒17ごとの検出筒内圧Pc2を記憶部53に記憶する。
各気筒17に対応する各燃焼室21における圧力は、図3に示すようにエンジン本体12のクランクシャフトの回転角度に応じて変化する。具体的には、下死点(0°)から回転角度が進むにつれてピストン19が上昇し、燃焼室21の圧力は上死点(180°)に向けて徐々に上昇する。上死点付近でインジェクタ43から燃料が噴射されると、燃料の燃焼によって図3の実線で示すように燃焼室21の圧力はさらに上昇する。そして、燃焼室21の圧力は、燃料の燃焼によって最大となった後、クランクシャフトの回転角度が進むにつれて低下する。一方、インジェクタ43から燃料が噴射されないとき、燃焼室21の圧力は、図3の破線で示すように上死点で最大となった後、徐々に低下する。噴射時初期筒内圧取得部62および検出筒内圧取得部63は、この燃料の燃焼時における燃焼室21の圧力の最大値を取得して、記憶部53に記憶する。
噴射量差算出部64は、上述の噴射時初期筒内圧Pc1に基づく初期燃料噴射量Qc1、および検出筒内圧Pc2に基づく検出燃料噴射量Qc2を算出する。各気筒17で検出される筒内圧Pcとインジェクタ43からの燃料噴射量Qcとの間には、図4に示すように相関がある。噴射量差算出部64は、例えば図4に示す相関に基づいて制御装置11のROMに記憶されたマップから噴射時初期筒内圧Pc1に基づく初期燃料噴射量Qc1、および検出筒内圧Pc2に基づく検出燃料噴射量Qc2を算出する。そして、噴射量差算出部64は、算出した初期燃料噴射量Qc1と検出燃料噴射量Qc2との差を噴射量差ΔQとして算出する。
図5に示すように第二時期に取得する検出筒内圧Pc2は、第一時期に取得した噴射時初期筒内圧Pc1に比較して変化する。これは、燃料を噴射するインジェクタ43やエンジン本体12に生じる経時的な劣化に起因する。例えば経時的な劣化によってインジェクタ43の噴孔44に目詰まりが生じると、燃料の噴射量は減少する。そのため、燃焼室21で燃焼する燃料が減少し、検出筒内圧Pc2は噴射時初期筒内圧Pc1に比較して低下する。また、例えばエンジン本体12のピストン19の摩耗、あるいは吸気バルブ24や排気バルブ27の弁密度の低下などによって、圧縮された燃焼室21の空気が流出する場合も、検出筒内圧Pc2は噴射時初期筒内圧Pc1に比較して低下する。一方、例えばインジェクタ43の弁密度の低下などが生じると、燃料の噴射量は増大する。そのため、燃焼室21で燃焼する燃料が増大し、検出筒内圧Pc2は噴射時初期筒内圧Pc1に比較して上昇することもある。このように、時間の経過とともに、第一時期に取得する噴射時初期筒内圧Pc1と検出筒内圧Pc2との間には差が生じやすくなる。
噴射量差判断部65は、算出された噴射量差ΔQが予め設定されている噴射量差上限値ΔQj未満であるか否かを判断する。補正部66は、噴射量差判断部65において噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj未満であると判断すると、インジェクタ43から噴射される燃料の噴射量を補正する。補正部66は、エンジン本体12の気筒17ごとに噴射量差ΔQに基づいて噴射期間TQを補正する。制御装置11は、補正部66で補正された噴射期間TQに基づいてインジェクタ43からの燃料の噴射を制御する。その結果、噴射時初期筒内圧Pc1と検出筒内圧Pc2との差である筒内圧力差は低減される。
原因判別部70は、噴射時初期筒内圧Pc1と検出筒内圧Pc2とから算出される筒内圧力差がインジェクタ43の劣化に起因するものか、またはエンジン本体12の劣化に起因するものかを判別する。原因判別部70は、上述の筒内圧力差、および噴射量補正部60で補正された燃料の噴射量に基づいて筒内圧力差の原因がインジェクタ43またはエンジン本体12のいずれによるかを判別する。
無噴射時初期筒内圧取得部71は、第一時期にインジェクタ43による燃料の噴射を停止したときの圧力を気筒17ごとに無噴射時初期筒内圧Pc0として取得する。無噴射時初期筒内圧取得部71は、取得した気筒17ごとの無噴射時初期筒内圧Pc0を記憶部53に記憶する。これにより、無噴射時初期筒内圧Pc0は、第一時期における燃料が無噴射時の燃焼室21の圧力すなわちピストン19の圧縮のみによる燃焼室21の圧力に対応する。
無噴射時検出筒内圧取得部72は、特定気筒について無噴射時検出筒内圧を取得する。特定気筒は、エンジン本体12の複数の気筒17のうち、噴射量差判断部65で噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj以上であると判断された気筒である。無噴射時検出筒内圧取得部72は、この特定気筒についてインジェクタ43からの燃料の噴射を停止したときの圧力を無噴射時検出筒内圧Pc0xとして取得する。無噴射時検出筒内圧取得部72は、取得した無噴射時検出筒内圧Pc0xを記憶部53に記憶する。
判別部73は、無噴射時初期筒内圧Pc0と無噴射時検出筒内圧Pc0xとの差を無噴射時筒内圧力差ΔPc0として算出する。そして、判別部73は、算出した無噴射時筒内圧力差ΔPc0と、予め設定された筒内圧力差上限値ΔPcmとを比較する。判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満であるとき、筒内圧力差に基づく燃料の噴射量の補正がインジェクタ43の劣化を原因とするものであると判別する。一方、判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm以上であるとき、筒内圧力差に基づく燃料の噴射量の補正がエンジン本体12の劣化を原因とするものであると判別する。
次に、上記の構成によるディーゼルエンジンシステム10の処理の流れについて図5に基づいて説明する。
例えばディーゼルエンジンシステム10の工場出荷時などの第一時期になると、噴射時初期筒内圧取得部62は噴射時初期筒内圧Pc1を取得する(S101)。噴射時初期筒内圧取得部62は、各気筒17に設けられている筒内圧センサ13から気筒17ごとに噴射時初期筒内圧Pc1を取得する。噴射時初期筒内圧取得部62は、インジェクタ43から燃料を噴射したとき、図3に示すように最大となる圧力を気筒17ごとに噴射時初期筒内圧Pc1として取得する。噴射時初期筒内圧取得部62は、気筒17ごとに取得した噴射時初期筒内圧Pc1を記憶部53に記憶する。噴射時初期筒内圧Pc1は、アクセルペダルの開度が後述する第二時期の検出条件に合致するときに検出される。
また、第一時期になると、無噴射時初期筒内圧取得部71は無噴射時初期筒内圧Pc0を取得する(S102)。無噴射時初期筒内圧取得部71は、各気筒17に設けられている筒内圧センサ13から気筒17ごとに無噴射時初期筒内圧Pc0を取得する。無噴射時初期筒内圧取得部71は、インジェクタ43から燃料を噴射することなく、最大となる圧力を気筒17ごとに無噴射時初期筒内圧Pc0として取得する。無噴射時初期筒内圧取得部71は、気筒17ごとに取得した無噴射時初期筒内圧Pc0を記憶部53に記憶する。
ディーゼルエンジンシステム10が第二時期に合致、すなわちディーゼルエンジンシステム10が第一時期からの総運転時間が所定の時間を経過した後、ディーゼルエンジンシステム10の運転条件が検出条件に合致すると、検出筒内圧取得部63は検出筒内圧Pc2を取得する(S103)。検出筒内圧取得部63は、各気筒17に設けられている筒内圧センサ13から気筒17ごとに検出筒内圧Pc2を取得する。検出筒内圧取得部63は、インジェクタ43から燃料を噴射したとき、最大となる圧力を気筒17ごとに検出筒内圧Pc2として取得する。検出筒内圧取得部63は、取得した検出筒内圧Pc2を制御装置11のRAMまたは記憶部53に記憶する。
図7に示すようにインジェクタ43の噴射期間TQすなわち電磁制御部45への通電時間と燃料の噴射量との間には、噴射量特性としての相関が得られる。この相関は、高速および高負荷状態のように燃料の噴射圧力が高いほど、実線で示すように傾きが大きくなる。そして、破線で示すようにアイドル状態や低速および低負荷状態などの燃料の噴射圧力が低い場合、高速および高負荷状態に比較して傾きが小さくなる。そのため、噴射期間TQが一定であっても、高圧側での補正量Q2は、低圧側での補正量Q1よりも大きくなる。その結果、低圧側の補正量Q1に基づいても、高圧側における燃料の噴射量は十分に補正できないおそれがある。本実施形態の場合、第二時期を設定する条件として、ディーゼルエンジンシステム10の運転状態が高速および高負荷状態であることも含めている。そのため、より高速および高負荷の運転条件において検出筒内圧Pc2が取得される。したがって、インジェクタ43から噴射される燃料の量は運転状態に応じて補正される。
第二時期に検出筒内圧Pc2が取得されると、噴射量差算出部64は噴射量差ΔQを算出する(S104)。具体的には、噴射量差算出部64は、記憶部53に記憶した噴射時初期筒内圧Pc1に基づいて初期燃料噴射量Qc1を算出するとともに、S103で取得した検出筒内圧Pc2に基づいて検出燃料噴射量Qc2を算出する。そして、噴射量差算出部64は、算出した初期燃料噴射量Qc1と検出燃料噴射量Qc2とから噴射量差ΔQを、ΔQ=Qc1−Qc2として算出する。噴射量差算出部64は、気筒17ごとに噴射量差ΔQを算出する。
噴射量差判断部65は、噴射量差ΔQが算出されると、算出した噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj未満であるか否かを判断する(S105)。この場合、噴射量差判断部65は、気筒17ごとに噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj未満であるか否かを判断する。
S105において噴射量差判断部65が噴射量差ΔQ<噴射量差上限値ΔQjであると判断すると(S105:Yes)、補正部66は気筒17ごとに噴射量差ΔQに基づいて噴射期間TQを補正する(S106)。そして、制御装置11は、補正された噴射期間TQに基づいて各気筒17のインジェクタ43に通電する。これにより、各気筒17のインジェクタ43からは、補正された噴射期間TQに基づいて燃料が噴射される。補正部66が噴射期間TQを補正すると、S103へリターンし、S103以降の処理を繰り返す。
一方、S105において噴射量差判断部65が噴射量差ΔQ≧噴射量差上限値ΔQjであると判断すると(S105:No)、無噴射時検出筒内圧取得部72は、エンジン本体12の複数の気筒のうち、ΔQ≧ΔQjとなった特定気筒についてインジェクタ43からの燃料の噴射を停止するとともに、この特定気筒の無噴射時検出筒内圧Pc0xを取得する(S107)。すなわち、無噴射時検出筒内圧取得部72は、特定気筒においてインジェクタ43から燃料を噴射することなく、最大となる圧力を無噴射時検出筒内圧Pc0xとして取得する。無噴射時検出筒内圧取得部72は、取得した無噴射時検出筒内圧Pc0xを制御装置11のRAMまたは記憶部53に記憶する。
判別部73は、S107で無噴射時検出筒内圧Pc0xが取得されると、無噴射時筒内圧力差ΔPc0と筒内圧力差上限値ΔPcmとを比較する(S108)。すなわち、判別部73は、S102において取得した無噴射時初期筒内圧Pc0と、S107で取得した無噴射時検出筒内圧Pc0xとから無噴射時筒内圧力差ΔPc0を、ΔPc0=Pc0−Pc0xとして算出する。そして、判別部73は、算出した無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満、すなわちΔPc0<ΔPcmであるか否かを判断する。
判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満でない、すなわちΔPc0≧ΔPcmであると判断すると(S108:No)、筒内圧力差に基づく燃料噴射量の補正がエンジン本体12の劣化を原因とするものであると判別する(S109)。インジェクタ43からの燃料の噴射を停止することにより、特定気筒では燃料の燃焼が生じない。そのため、インジェクタ43からの燃料の噴射を停止しているにも関わらず特定気筒における圧力変化が大きな場合、特定気筒での空気の圧縮が不十分であると考えられる。例えばピストン19に取り付けられているピストンリングが摩耗したり、固形物の堆積により吸気バルブ24や排気バルブ27の弁密度が低下すると、特定気筒での空気の圧縮は不十分となる。したがって、判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm以上のとき、燃料の噴射量の補正はエンジン本体12の劣化に起因するものであると判別する。
一方、判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満である、すなわちΔPc0<ΔPcmであると判断すると(S108:Yes)、筒内圧力差に基づく燃料噴射量の補正がインジェクタ43の劣化を原因とするものであると判別する(S110)。無噴射時における圧力変化が小さな場合、特定気筒での空気の圧縮は十分であると考えられる。インジェクタ43は、例えば噴孔44の目詰まりや弁密度の低下などによって、噴射期間TQが一定であっても、燃料の噴射量が経時的に増加または減少する。したがって、判別部73は、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満のとき、エンジン本体12に不具合が生じておらず、燃料の噴射量の補正はインジェクタ43の劣化に起因するものである判別する。
以上の処理により、制御装置11はインジェクタ43からの燃料の噴射量を補正するとともに、噴射量の補正の原因がインジェクタ43にあるのかエンジン本体12にあるのかを判別する。
以上説明した一実施形態では、噴射量補正部60は、ディーゼルエンジンシステム10の運転初期に設定されいてる第一時期に検出した初期筒内圧と、第一時期より後の所定の条件に合致する第二時期に検出した検出筒内圧との圧力差に基づいて、インジェクタ43から噴射する燃料の噴射量を補正している。このように、第二時期を判断する検出条件にアイドル条件よりも高速および高負荷の運転条件を採用することにより、燃料の噴射量はディーゼルエンジンシステム10の運転条件に応じて補正される。したがって、高速および高負荷の運転条件でも、燃料噴射量を運転条件に応じて高い精度で補正することができる。
具体的には、第一時期に検出した噴射時初期筒内圧Pc1および第二時期に検出した検出筒内圧Pc2に基づいてそれぞれ初期燃料噴射量Qc1および検出燃料噴射量Qc2を算出し、その差を噴射量差ΔQとして算出している。補正部66は、算出した噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj未満であるとき、その噴射量差ΔQに基づいてインジェクタ43から噴射される燃料の噴射量を補正する。したがって、運転条件に関わらず燃料の噴射量を高い精度で補正することができる。
ディーゼルエンジンシステム10の総運転時間が増大することにより、インジェクタ43からの燃料の噴射量は、運転初期の第一時期とその後の第二時期とでは変化する。そのため、補正部66は、インジェクタ43から噴射される燃料の噴射量を補正して、第一時期と第二時期との間の筒内圧力差を低減している。一方、筒内圧力の変化は、例えば噴孔44の目詰まりなどインジェクタ43を原因とする場合だけでなく、ピストン19に設けられているガスケットの摩耗などエンジン本体12を原因とする場合もある。従来の燃料の噴射量の補正では、燃料の噴射量に変化が検出されても、その変化がインジェクタ43に起因するものなのか、またはエンジン本体12に起因するものであるかを判別していない。そこで、本実施形態の場合、原因判別部70は、筒内圧力差が生じる原因がインジェクタ43の劣化にあるか、またはエンジン本体12の劣化にあるかを判別している。具体的には、第一時期に燃料の噴射を停止して検出した無噴射時初期筒内圧Pc0と、第二時期に燃料の噴射を停止して検出した無噴射時検出筒内圧Pc0xとの差を無噴射時筒内圧力差ΔPc0として算出する。判別部73は、この無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満であるときエンジン本体12の劣化と判別し、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm以上であればインジェクタ43の劣化であると判別する。燃料の噴射を停止することにより、噴射量差ΔQが噴射量差上限値ΔQj以上と判断された特定気筒では燃焼が生じない。そのため、無噴射時における圧力変化が大きな場合、特定気筒での空気の圧縮が不十分であると考えられる。その結果、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm以上のとき、燃料の噴射量の補正はエンジン本体12の劣化に起因するものであると考えられる。一方、無噴射時における圧力変化が小さな場合、特定気筒での空気の圧縮は十分であると考えられる。その結果、無噴射時筒内圧力差ΔPc0が筒内圧力差上限値ΔPcm未満のとき、燃料の噴射量の補正はインジェクタ43の劣化に起因するものであると考えられる。このように、第一時期と第二時期における無噴射時の筒内圧の差を利用することにより、燃料の噴射量の補正が必要となる原因がインジェクタ43にあるのかエンジン本体12にあるのかが判別される。したがって、例えば部品の交換や修理などを原因に応じて実施することができ、インジェクタ43およびエンジン本体12のメインテナンスを容易にすることができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10はディーゼルエンジンシステム(内燃機関)、11は制御装置(燃料噴射制御装置)、13は筒内圧センサ(筒内圧検出手段)、17は気筒、43はインジェクタ(噴射弁)、60は噴射量補正部(噴射量補正手段)、62は噴射時初期筒内圧取得部(噴射時初期筒内圧取得手段)、63は検出筒内圧取得部(検出筒内圧取得手段)、64は噴射量差算出部(噴射量差算出手段)、65は噴射量差判断部(噴射量差判断手段)、66は補正部(補正手段)、70は原因判別部(原因判別手段)、71は無噴射時初期筒内圧取得部(無噴射時初期筒内圧取得手段)、72は無噴射時検出筒内圧取得部(無噴射時検出筒内圧取得手段)、73は判別部(判別手段)を示す。

Claims (5)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
    複数の前記気筒にそれぞれ設けられ、燃料を噴射する噴射弁と、
    複数の前記気筒にそれぞれ設けられ、前記各気筒の圧力を検出する筒内圧検出手段と、
    前記内燃機関の運転初期に設定されている第一時期に前記筒内圧検出手段で検出した前記各気筒の初期筒内圧と、前記第一時期より後であって前記内燃機関の運転条件が予め設定された検出条件に合致した第二時期に前記筒内圧検出手段で検出した前記各気筒の検出筒内圧との差である筒内圧力差に基づいて、前記噴射弁から噴射する燃料の噴射量を補正して前記筒内圧力差を低減する噴射量補正手段と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記筒内圧力差、および前記噴射量補正手段で補正する燃料の噴射量に基づいて、前記筒内圧力差が生じる原因が前記噴射弁の劣化であるか、または前記内燃機関の劣化であるかを判別する原因判別手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記噴射量補正手段は、
    前記第一時期に、前記噴射弁から燃料を噴射したときの前記各気筒の圧力を噴射時初期筒内圧として取得する噴射時初期筒内圧取得手段と、
    前記第二時期になると、前記各気筒の圧力を前記検出筒内圧として取得する検出筒内圧取得手段と、
    前記噴射時初期筒内圧に基づいて設定される初期燃料噴射量と前記検出筒内圧に基づいて設定される検出燃料噴射量との差を噴射量差として算出する噴射量差算出手段と、
    前記噴射量差算出手段で算出された前記噴射量差が予め設定されている噴射量差上限値未満であるか否かを判断する噴射量差判断手段と、
    前記噴射量差判断手段で前記噴射量差が前記噴射量差上限値未満であると判断すると、前記気筒ごとに前記噴射量差に基づいて前記噴射弁から噴射される燃料の噴射量を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記原因判別手段は、
    前記第一時期に、前記噴射弁からの燃料の噴射を停止したときの前記各気筒の圧力を無噴射時初期筒内圧として取得する無噴射時初期筒内圧取得手段と、
    複数の前記気筒のうち、前記噴射量差判断手段で前記噴射量差が前記噴射量差上限値以上であると判断された特定気筒について前記噴射弁からの燃料の噴射を停止したときの前記特定気筒の圧力を無噴射時検出筒内圧として取得する無噴射時検出筒内圧取得手段と、
    前記無噴射時初期筒内圧と前記無噴射時検出筒内圧との差である無噴射時筒内圧力差が予め設定された筒内圧力差上限値未満であるか否かを比較して、前記無噴射時筒内圧力差が前記筒内圧力差上限値未満であれば前記噴射弁の劣化であると判別し、前記無噴射時筒内圧力差が前記筒内圧力差上限値以上であれば前記内燃機関の劣化であると判別する判別手段と、
    を有することを特徴とする請求項3記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記検出条件は、前記内燃機関の負荷が予め設定された検出負荷よりも大きな高負荷時に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射制御装置。
JP2009024790A 2009-02-05 2009-02-05 燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP5126094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009024790A JP5126094B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009024790A JP5126094B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010180771A true JP2010180771A (ja) 2010-08-19
JP5126094B2 JP5126094B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=42762470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009024790A Expired - Fee Related JP5126094B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5126094B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502694A (ja) * 2011-01-18 2014-02-03 ゲーエー ジェンバッハー ゲーエムベーハー アンド コー オーゲー 少なくとも二つのシリンダを持った内燃機関の作動方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0559997A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Mazda Motor Corp エンジンの燃料噴射制御装置
JP2001207897A (ja) * 2000-01-27 2001-08-03 Toyota Motor Corp ディーゼルエンジンの燃料噴射量異常検出装置及び燃料噴射量補正装置
JP2001241353A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Denso Corp 多気筒内燃機関の異常気筒検出装置
JP2004245053A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Denso Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2005076484A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Toyota Motor Corp 自着火エンジン
JP2007040218A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP2007146779A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Denso Corp 圧縮着火式の多気筒内燃機関の制御装置
JP2007278119A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の着火時期制御装置
JP2008121641A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp 多種燃料内燃機関
JP2008208751A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジン構成部品の劣化度診断システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0559997A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Mazda Motor Corp エンジンの燃料噴射制御装置
JP2001207897A (ja) * 2000-01-27 2001-08-03 Toyota Motor Corp ディーゼルエンジンの燃料噴射量異常検出装置及び燃料噴射量補正装置
JP2001241353A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Denso Corp 多気筒内燃機関の異常気筒検出装置
JP2004245053A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Denso Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2005076484A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Toyota Motor Corp 自着火エンジン
JP2007040218A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP2007146779A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Denso Corp 圧縮着火式の多気筒内燃機関の制御装置
JP2007278119A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の着火時期制御装置
JP2008121641A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp 多種燃料内燃機関
JP2008208751A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジン構成部品の劣化度診断システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502694A (ja) * 2011-01-18 2014-02-03 ゲーエー ジェンバッハー ゲーエムベーハー アンド コー オーゲー 少なくとも二つのシリンダを持った内燃機関の作動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5126094B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7258103B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
US7980120B2 (en) Fuel injector diagnostic system and method for direct injection engine
JP5167928B2 (ja) 燃焼制御装置
US7201148B2 (en) Pressure accumulation fuel injection controller
JP2006077709A (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JP2005320872A (ja) 燃料噴射システム
US9442042B2 (en) Combustion diagnosis device for internal combustion engine
JP6350226B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5939227B2 (ja) ポンプ制御装置
US8601863B2 (en) Abnormality determination apparatus and abnormality determination method for multi-cylinder internal combustion engine
US20140366846A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP3966133B2 (ja) ポンプ異常診断装置
US20100211291A1 (en) Abnormality detection device
CN113431693B (zh) 一种发动机瞬态工况的控制方法、发动机及工程机械
JP5278290B2 (ja) 燃料噴射システムの故障診断装置
JP5126094B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP5825266B2 (ja) 燃料供給システム
JP2012241676A (ja) 燃圧センサの異常判定装置
JP5835117B2 (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JP4407427B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射制御装置
JP2008208773A (ja) セタン価検出制御装置
JP2013253508A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置
JP3972689B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP2004251208A (ja) 燃料噴射システム
JP5267441B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5126094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees