JP2001207897A - ディーゼルエンジンの燃料噴射量異常検出装置及び燃料噴射量補正装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射量異常検出装置及び燃料噴射量補正装置

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JP2001207897A
JP2001207897A JP2000019106A JP2000019106A JP2001207897A JP 2001207897 A JP2001207897 A JP 2001207897A JP 2000019106 A JP2000019106 A JP 2000019106A JP 2000019106 A JP2000019106 A JP 2000019106A JP 2001207897 A JP2001207897 A JP 2001207897A
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fuel injection
injection amount
temperature
engine
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JP2000019106A
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English (en)
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Takao Tate
隆雄 館
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は長期使用に伴う燃料噴射量の経時変
化を検出して異常発生の検知及び燃料噴射量の補正を行
うディーゼルエンジンの噴射量異常検出装置及び噴射量
補正装置に関し、経時劣化に伴う燃料噴射量の増減を確
実に検出することを課題とする。 【解決手段】 ディーゼルエンジン10の排気通路23
に設けられ排気ガス温度を検出する排気温度センサー2
4と、ディーゼルエンジン10のヘッド温度を検出する
ヘッド温度センサー18と、エンジン回転数センサー2
5と、目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下に
おける排気ガス温度とエンジン温度との比である適正温
度比をエンジン運転状態毎に記憶したメモリ31とを有
する。そして、エンジン運転中に各センサー18,24
の検出結果から実際の排気ガス温度と実際のエンジン温
度との比である実温度比を演算し、メモリ31に記憶し
てある当該運伝状態に対応する適正温度比と実温度比と
を比較することにより、目標燃料噴射量に対する実際の
燃料噴射量のずれ量を認識する。そして、このずれ量に
基づいて燃料噴射量の補正を行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
の噴射量異常検出装置及び噴射量補正装置に係り、特に
長期使用に伴う燃料噴射量の経時変化を検出して異常発
生の検知及び燃料噴射量の補正を行うディーゼルエンジ
ンの噴射量異常検出装置及び噴射量補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンは、熱効率が高くま
た経済性に優れるため、自動車用エンジン及び航空機用
エンジンとして広く用いられている。また、近年では燃
費の向上及びエミッションの低減を図るため、コンピュ
ータを用いて燃料噴射弁から噴射される燃料量を制御し
空燃比を適正化する燃料噴射制御装置を搭載したディー
ゼルエンジンが一般化している。
【0003】このような、エンジン・コントロール・ユ
ニット(ECU)を用いた燃料噴射制御装置としては、
例えば特開平8−4579号公報に開示されたものがあ
る。同公報に開示された燃料噴射制御装置は、排気管に
排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する空燃比センサー
が設けられており、この空燃比センサーが検出する排気
ガス内の酸素濃度により、燃料噴射弁から噴射する燃料
量を制御し、これにより燃料と空気の混合比(A/F)
を理論空燃比となるようフィードバック制御する構成と
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジンでは、空燃比がガソリンエンジンに比べてかな
りリーンである。このため、ディーゼルエンジンでは空
燃比センサーに基づく噴射量補正が難しい。これは、空
燃比センサーが検出できるリーンの値に限界があるから
である。
【0005】また、ディーゼルエンジンでは、燃料噴射
ポンプ内のプランジャで加圧された燃料が、燃料噴射の
タイミングで燃料スピル弁が閉弁することにより、ディ
ーゼルエンジンに圧送される構成とされている。このプ
ランジャは、ディーゼルエンジンのクランクシャフトと
同期して回転するフェースカムに付勢されて駆動し、燃
料を加圧する構成とされている。
【0006】しかしながら、燃料噴射ポンプの長期の使
用に伴い、フェースカムとプランジャとの摺接位置にお
いて経時的に磨耗或いは不要物の堆積が発生することが
考えられる。このように、経時的な磨耗や堆積が発生す
ると、燃料噴射量が増減して目標燃料噴射量からずれて
しまう。これにより、燃料噴射量が増加した場合にはス
モーク,エミッションが増加し、逆に燃料噴射量が減少
した場合にはエンジン出力が低下してしまう。
【0007】また、この経時劣化に伴う燃料噴射量の増
減を検知しようとした場合、従来では空燃比センサーの
検出結果のみから判断するしか方法がない。しかしなが
ら、前記のように空燃比センサーは検出範囲に限界があ
るため、経時劣化に伴う燃料噴射量の増減を精度よく検
出することができず、また燃料噴射量の増減に対する補
正も行うことができないという問題点があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、運転状態が決まれば燃料噴射量の変化に応じて一
定の特性変化を示すパラメータ(エンジン特性)を用い
て燃料噴射量の増減を検出することにより、経時劣化に
伴う燃料噴射量の増減を確実に検出しうるディーゼルエ
ンジンの噴射量異常検出装置及び噴射量補正装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る各手段を講じることにより解決することができる。請
求項1記載の発明に係るディーゼルエンジンの噴射量異
常検出装置は、ディーゼルエンジンの排気通路に設けら
れ排気ガス温度を検出する第1の温度検出手段と、前記
ディーゼルエンジンのエンジンヘッド温度を検出する第
2の温度検出手段と、前記ディーゼルエンジンの運転状
態を検出する運転状態検出手段と、目標燃料噴射量の燃
料が噴射されている状態下における排気ガス温度とエン
ジンヘッド温度との比である適正温度比を、エンジン運
転状態毎に記憶した記憶手段と、エンジン運転中に前記
第1及び第2の温度検出手段の検出結果から実際の排気
ガス温度と実際のエンジンヘッド温度との比である実温
度比を演算し、前記記憶手段に記憶してある当該運伝状
態に対応する前記適正温度比と前記実温度比とを比較す
ることにより、実際の燃料噴射量の異常を判断する異常
判断手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】上記構成において、第1の温度検出手段に
より検出される排気ガス温度(Tex)と第2の温度検出
手段により検出されるエンジンヘッド温度(T)との
比(T/Tex:この逆数を用いることも可能)は、デ
ィーゼルエンジンの運転状態(例えば、エンジン回転
数,負荷等)によりほぼ決まった値を示す。また、この
温度比(T/Tex)は、大気状態が少々変化しても変
化することのない安定した値である。
【0011】一方、燃料噴射量は排気ガス温度(Tex
及びエンジンヘッド温度(T)と相関関係があり、具
体的には燃料噴射量が増大することにより排気ガス温度
(T ex)及びエンジンヘッド温度(T)は共に増加す
る。従って排気ガス温度(T ex)とエンジンヘッド温度
(T)との比である温度比(T/Tex)は、燃料噴
射量に応じて変化する値である。
【0012】従って、目標燃料噴射量の燃料噴射がされ
ている状態下における温度比(T/Tex)を適正温度
比としてエンジン運転状態毎に記憶手段に記憶してお
き、現在運転されているディーゼルエンジンの温度比
(T/Tex)を演算し、この演算された実温度比を適
正温度比と比較することにより、現在の燃料噴射量が目
標燃料噴射量からずれているか否かを判断することがで
きる。
【0013】異常判断手段は、適正温度比と実温度比と
を比較し、両者のずれ量が大きい場合には異常が発生し
たと判断する。これにより、例えば燃料ポンプに経時劣
化が発生し、これに伴い燃料噴射量が目標燃料噴射量か
らずれたような場合であっても、これを確実に検知して
異常が発生したことを認知することができる。
【0014】また、請求項2記載の発明に係るディーゼ
ルエンジンの燃料噴射量補正装置は、ディーゼルエンジ
ンの排気通路に設けられ排気ガス温度を検出する第1の
温度検出手段と、前記ディーゼルエンジンのエンジンヘ
ッド温度を検出する第2の温度検出手段と、前記ディー
ゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
と、目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下にお
ける排気ガス温度とエンジンヘッド温度との比である適
正温度比を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手段
と、エンジン運転中に前記第1及び第2の温度検出手段
の検出結果から実際の排気ガス温度と実際のエンジンヘ
ッド温度との比である実温度比を演算し、前記記憶手段
に記憶してある当該運伝状態に対応する前記適正温度比
と前記実温度比とを比較することにより、前記目標燃料
噴射量に対する実際の燃料噴射量のずれ量を認識し、該
ずれ量に基づいて燃料噴射量の補正を行う燃料噴射量補
正手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】上記構成とされた発明においても、請求項
1記載の発明と同様に、目標燃料噴射量の燃料噴射がさ
れている状態下における温度比(T/Tex)を適正温
度比としてエンジン運転状態毎に記憶手段に記憶してお
き、現在運転されているディーゼルエンジンの温度比
(T/Tex)を演算し、この演算された実温度比を適
正温度比と比較することにより、現在の燃料噴射量が目
標燃料噴射量からずれているか否かを判断することがで
きる。
【0016】燃料噴射量補正手段は、適正温度比と実温
度比とを比較することにより、目標燃料噴射量に対する
実際の燃料噴射量のずれ量を認識し、このずれ量に基づ
いて燃料噴射量の補正を行う。これにより、実際の燃料
噴射量を目標燃料噴射量に近付けることができ、例えば
燃料噴射ポンプに経時劣化が発生していたとしても、理
想空燃比を実現できスモーク及びエミッションの増加、
及びエンジンの出力低下を抑制することができる。
【0017】請求項3記載の発明に係るディーゼルエン
ジンの噴射量異常検出装置は、ディーゼルエンジンの燃
焼圧力を検出する燃焼圧力検出手段と、前記ディーゼル
エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、目
標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における適
正燃焼圧力を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手段
と、エンジン運転中に前記燃焼圧力検出手段で検出され
る実燃焼圧力と、前記記憶手段に記憶してある当該運伝
状態に対応する前記適正燃焼圧力とを比較することによ
り、実際の燃料噴射量の異常を判断する異常判断手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0018】上記構成において、燃焼圧力検出手段によ
り検出される燃焼圧力は、ディーゼルエンジンの運転状
態(例えば、エンジン回転数,負荷等)によりほぼ決ま
った値を示す。また、この燃焼圧力は、大気状態が少々
変化しても変化することのない安定した値である。
【0019】一方、燃料噴射量は燃焼圧力に相関関係が
あり、具体的には燃料噴射量が増大することにより燃焼
圧力は増加する。従って、目標燃料噴射量の燃料噴射が
されている状態下における燃焼圧力を適正燃焼圧力とし
てエンジン運転状態毎に記憶手段に記憶しておき、現在
運転されているディーゼルエンジンの燃焼圧力を検出
し、この検出された実燃焼圧力を適正燃焼圧力と比較す
ることにより、現在の燃料噴射量が目標燃料噴射量から
ずれているか否かを判断することができる。
【0020】異常判断手段は、適正燃焼圧力と実燃焼圧
力とを比較し、両者のずれ量が大きい場合には異常が発
生したと判断する。これにより、例えば燃料ポンプに経
時劣化が発生し、これに伴い燃料噴射量が目標燃料噴射
量からずれたような場合であっても、これを確実に検知
して異常が発生したことを認知することができる。
【0021】請求項4記載の発明に係るディーゼルエン
ジンの燃料噴射量補正装置は、ディーゼルエンジンの燃
焼圧力を検出する燃焼圧力検出手段と、前記ディーゼル
エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、目
標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における適
正燃焼圧力を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手段
と、エンジン運転中に前記燃焼圧力検出手段で検出され
る実燃焼圧力と、前記記憶手段に記憶してある当該運伝
状態に対応する前記適正燃焼圧力とを比較することによ
り、前記目標燃料噴射量に対する実際の燃料噴射量のず
れ量を認識し、該ずれ量に基づいて燃料噴射量の補正を
行う燃料噴射量補正手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0022】上記構成とされた発明においても、請求項
3記載の発明と同様に、目標燃料噴射量の燃料噴射がさ
れている状態下における燃焼圧力を適正燃焼圧力として
エンジン運転状態毎に記憶手段に記憶しておき、現在運
転されているディーゼルエンジンの燃焼圧力を検出し、
この検出された実燃焼圧力と適正燃焼圧力とを比較する
ことにより、現在の燃料噴射量が目標燃料噴射量からず
れているか否かを判断することができる。
【0023】燃料噴射量補正手段は、適正燃焼圧力と実
燃焼圧力とを比較することにより、目標燃料噴射量に対
する実際の燃料噴射量のずれ量を認識し、このずれ量に
基づいて燃料噴射量の補正を行う。これにより、実際の
燃料噴射量を目標燃料噴射量に近付けることができ、例
えば燃料噴射ポンプに経時劣化が発生していたとして
も、理想空燃比を実現できスモーク及びエミッションの
増加、及びエンジンの出力低下を抑制することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0025】図1は本発明に係る燃料噴射量異常検出装
置及び燃料噴射量補正装置が搭載されるディーゼルエン
ジン10を示している。同図に示すディーゼルエンジン
10は空冷式であり、例えば航空機用エンジンとして使
用されるものである。
【0026】本実施例のディーゼルエンジン10は6気
筒エンジンを例にあげており、よって6個のシリンダ1
2が設けられている。この各シリンダ12には、それぞ
れ図に現れないピストン,燃焼室等が設けられている。
【0027】また、シリンダ12の外周位置には、放熱
フィン13が形成されている。更に、各燃焼室にはそれ
ぞれ燃料噴射弁19が配設されており、この燃料噴射弁
19はインジェクションパイプ21を介して燃料噴射ポ
ンプ20に接続されている。
【0028】燃料噴射ポンプ20は、燃料を加圧するプ
ランジャ,ディーゼルエンジン10のクランクシャフト
に接続されておりプランジャを駆動するカム機構,プラ
ンジャで加圧された燃料を所定のタイミングでインジェ
クションパイプ21に向け圧送する燃料スピル弁等が配
設されている。
【0029】プランジャは、ディーゼルエンジンのクラ
ンクシャフトと同期して回転するフェースカムに付勢さ
れて駆動し、燃料を加圧する構成とされている。そし
て、プランジャで加熱された燃料は、燃料スピル弁が閉
弁することにより、インジェクションパイプ21に向け
圧送され、燃料噴射弁19から燃焼室内に噴射される。
【0030】この際、燃料スピル弁の開閉は、エンジン
・コントロール・ユニット30(以下、ECUという)
により制御されている。ECU30は、エンジン運転状
態を検出するための各種センサーが接続されている。具
体的には、ECU30には、潤滑オイルの温度検出を行
うエンジン油温センサー17,シリンダ12のヘッド温
度を検出するヘッド温度センサー18,エンジン回転数
(NE)を検出するエンジン回転数センサー25等を含
む各種センサーが接続されている。
【0031】そして、これら各種センサーの検出結果に
基づき、ECU30は現在のエンジン運転状態に最も適
した燃料噴射量(以下、この燃料噴射量を目標燃料噴射
量という)を算出し、燃料噴射弁19から噴射される燃
料噴射量がこの目標燃料噴射量となるよう燃料スピル弁
を駆動制御する。尚、ここで目標燃料噴射量とは、スモ
ーク及びエミッションが少なく、かつエンジン出力の低
下が発生しない燃料噴射量である。
【0032】また、ディーゼルエンジン10は吸気マニ
フォルド16及び排気マニフォルド22が設けられてお
り、吸気マニフォルド16には吸気管14が接続され、
排気マニフォルド22には排気管23が接続された構成
とされている。吸気管14には、吸入される空気を浄化
するエアクリーナー15が配設されている。また、吸気
管14には、吸入される空気量を制御する吸気絞り弁
(図示せず)が設けられている。一方、排気管23に
は、排気ガスの温度を測定する排気温度センサー24が
配設されている。本実施例では、3気筒毎に排気管23
が設けられた構成であるため、排気温度センサー24は
各排気管23にそれぞれ設けられている。
【0033】ところで、上記のようにECU30は、デ
ィーゼルエンジン10及び燃料噴射ポンプ20に配設さ
れた各種センサーの検出結果に基づき、現在のエンジン
運転状態に最も適した燃料噴射量(以下、この燃料噴射
量を目標燃料噴射量という)を算出し、燃料噴射弁19
から噴射される燃料噴射量がこの目標燃料噴射量となる
よう燃料スピル弁を駆動制御する。
【0034】具体的には、ECU30は、燃料スピル弁
を閉弁している時間(即ち、燃料噴射を実施している時
間)を制御することにより燃料噴射量を制御する構成と
されている。この燃料噴射制御は、燃料噴射ポンプ20
から燃料噴射弁19に圧送される燃料量が安定している
ことを前提としている。即ち、仮に目標燃料噴射量をW
とし、燃料スピル弁が閉弁した時に燃料噴射ポンプ20
から燃料噴射弁19に圧送される単位時間当たりの燃料
量をVとした場合、ECU30はW/Vを演算すること
により燃料噴射時間T(=W/V)を演算し、この時間
Tだけ燃料スピル弁を閉弁する構成とされている。
【0035】しかしながら、前記のように燃料噴射ポン
プ20の長期の使用に伴い、カム機構とプランジャとの
摺接位置等において経時的な磨耗や不要物の堆積等が発
生すると(以下、これらの現象を経時劣化という)、燃
料噴射ポンプ20から燃料噴射弁19に圧送される単位
時間当たりの燃料量Vが変動してしまい、実際に燃料噴
射弁19から噴射される燃料量(以下、この実際に噴射
される燃料量を実燃料噴射量という)が目標燃料噴射量
からずれてしまう事態が発生する。このような燃料噴射
量のずれが発生すると、燃料噴射量が増加した場合には
スモーク,エミッションが増加し、逆に燃料噴射量が減
少した場合にはエンジン出力が低下してしまう。
【0036】本実施例では、排気温度センサー24(第
1の温度検出手段)により検出される排気ガス温度(T
ex)と、ヘッド温度センサー18(第2の温度検出手
段)により検出されるヘッド温度(T)に基づき、E
CU30が目標燃料噴射量と実燃料噴射量とのずれを補
正すると共に、このずれ量が大きい場合には異常発生を
知らせるウォーニングを発する構成としている。
【0037】以下、ECU30が実施する燃料噴射量補
正処理、及び燃料噴射異常検出処理について説明する。
【0038】先ず、図3を用いて、本実施例の原理につ
いて説明する。図3は、排気温度センサー24により検
出される排気ガス温度(Tex)とヘッド温度センサー1
8により検出されるヘッド温度(T)との温度比(T
/Tex)を縦軸に取り、またエンジン回転数(NE)
を横軸に取ることにより、温度比(T/Tex)とエン
ジン回転数(NE)との関係を示している。この温度比
(T/Tex)とエンジン回転数(NE)との関係は、
予めディーゼルエンジン10に対し実験を行うことによ
り求めておくことができる。
【0039】この排気ガス温度(Tex)とヘッド温度
(T)との比(T/Tex:この逆数を用いることも
可能)は、ディーゼルエンジン10の運転状態(例え
ば、エンジン回転数,負荷等)によりほぼ決まった値を
示す。また、この温度比(T/Tex)は、大気状態が
少々変化しても変化することのない安定した値である。
そこで、図3ではディーゼルエンジン10の運転状態を
示すパラメータとしてエンジン回転数(NE)を取り、
これと温度比(T/Tex)との関係を示している。同
図に示されるように、温度比(T/Tex)はエンジン
回転数(NE)が増加するのに伴い、若干増加する特性
を示す。
【0040】一方、燃料噴射量は、排気ガス温度
(Tex)及びヘッド温度(T)と相関関係を有してい
る。具体的には、燃料噴射量が増大することにより熱負
荷が増加し、排気ガス温度(Tex)及びヘッド温度(T
)は共に増加する特性を示す(但し、増加率は互いに
異なる)。よって、温度比(T/Tex)は、燃料噴射
量に応じて変化する値となる。この現象は、冷却水等に
より強制冷却を行わない空冷式のエンジンにおいて、特
に顕著に現れる。
【0041】従って、目標燃料噴射量の燃料噴射がされ
ている状態下における温度比(T/Tex)を適正温度
比としてエンジン運転状態毎にECU30のメモリ31
(記憶手段)に記憶しておくと共に、現在運転されてい
るディーゼルエンジン10の温度比(以下、これを実温
度比という)を演算し、この演算された実温度比と適正
温度比とを比較することにより、現在の燃料噴射量が目
標燃料噴射量からずれているか否かを判断することが可
能となる。
【0042】本実施例では、図3に示すエンジン回転数
(NE)と温度比(T/Tex)との関係を求める際、
経時劣化が発生していないことが確かめられたディーゼ
ルエンジン10に対して目標燃料噴射量の燃料噴射を行
った時のエンジン回転数(NE)と温度比(T
ex)との関係、目標燃料噴射量に対して燃料噴射量を
変化させた際、ディーゼルエンジン10が適正な運転を
維持しうる限界であるエンジン回転数(NE)と温度比
(T/T ex)との関係の二つを求めている。図3にお
いて、上記の燃料噴射を行った時の下限の特性をK1
で示し、上限の特性をK2で示している。また、上記
の燃料噴射を行った時の下限の特性をK3で示し、上限
の特性をK4で示している。
【0043】従って、現在の運転中であるディーゼルエ
ンジン10のエンジン回転数がNE1であり、この時に
おける実温度比(T/Tex)が図3に示すK1とK2
の間の領域内(即ち、図中矢印A1で示す領域内)にあ
れば、目標燃料噴射量と実燃料噴射量は一致していると
判断することができる。この状態下では、燃料噴射ポン
プ20等に前記した経時劣化は生じてはおらず、またス
モーク,エミッションの発生及びエンジン出力の低下も
ない良好な運転状態(以下、この運転状態を適正運転状
態という)となる。
【0044】また、エンジン回転数がNE1であり、こ
の時における実温度比(T/Tex)が図3に示すK1
とK3の間の領域内(即ち、図中矢印A2で示す領域
内)にある場合は、目標燃料噴射量と実燃料噴射量とが
ずれていると判断することができる。しかるに、この領
域A2内であれば、燃料噴射量を補正することにより、
適正運転状態とすることが可能である。具体的には、こ
の場合は適性温度比に対して実温度比が低いため、燃料
噴射量を増量補正することにより適正運転状態とするこ
とができる。
【0045】また、エンジン回転数がNE1であり、こ
の時における実温度比(T/Tex)が図3に示すK2
とK4の間の領域内(即ち、図中矢印A3で示す領域
内)にある場合も、目標燃料噴射量と実燃料噴射量とが
ずれていると判断することができる。しかるに、実温度
比が領域A3内にある場合も、燃料噴射量を補正するこ
とにより、適正運転状態とすることが可能である。具体
的には、この場合は適性温度比に対して実温度比が高い
ため、燃料噴射量を減量補正することにより適正運転状
態とすることができる。
【0046】また、エンジン回転数がNE1であり、こ
の時における実温度比(T/Tex)が図3に示すK3
以下、或いはK4以上である領域(即ち、図中矢印A
4,A5で示す領域内)にある場合は、目標燃料噴射量
と実燃料噴射量とが大きくずれていると判断することが
できる。このように目標燃料噴射量と実燃料噴射量とが
大きくずれている場合は、経時劣化が激しく進んでお
り、燃料噴射量の補正処理では対応することができな
い。よって、本実施例では、この場合にはウォーニング
を発する構成としている。
【0047】続いて、上記した原理に基づきECU30
が実施する燃料噴射量異常検出処理及び燃料噴射量補正
処理について説明する。
【0048】図2は、ECU30が実施する燃料噴射量
異常検出処理及び燃料噴射量補正処理を示すフローチャ
ートである。同図に示す処理が起動すると、先ずステッ
プ10(図では、ステップをSと略称している)におい
て、イニシャライズ処理を行う。ここでイニシャライズ
処理とは、ステップ12以降の処理で用いる各種パラメ
ータ(排気ガス温度(Tex),ヘッド温度(T),エ
ンジン油温(Toil)等)を初期化する処理である。
【0049】ステップ10の処理が終了すると、続いて
ステップ12において、エンジン油温センサー17で検
出されるエンジン油温(Toil)が所定温度(T1)
以上であるか、またエンジン回転数センサー25で検知
されるエンジン回転数NEが所定回転数(N1)以上で
あるかどうかを判断する。
【0050】ステップ12で否定判断がされた場合は、
ディーゼルエンジン10は暖機が終了してない不安定な
状態であるため、暖機が完了するまでステップ14以降
の燃料噴射量異常検出処理及び燃料噴射量補正処理を禁
止する。ステップ12で暖機が終了したと判断される
と、処理はステップ14に進む。
【0051】ステップ14では、排気温度センサー24
から現在の排気ガス温度(Tex)を検出し、ヘッド温度
センサー18から現在のヘッド温度(T)を検出し、
エンジン回転数センサー25から現在のエンジン回転数
NEを検出する。また、ECU30は、現在の排気ガス
温度(Tex)と現在のヘッド温度(T)との比である
実温度比(T/Tex)を演算する。
【0052】続く、ステップ16,220,24の各ス
テップでは、ECU30のメモリ31に記憶してある図
3に示すマップ(エンジン回転数と温度比との関係を示
すマップ)との比較処理が行われる。ステップ16で
は、実温度比(T/Tex)が図3に示したK1とK2
に挟まれた領域 (K1<(T/Tex)<K2) に位置して
いるかどうかを判断する。ステップ16で肯定判断が行
われた状態は、実温度比(T/Tex)が図3の矢印A
1で示す領域にある場合である。よって、この運転状態
では目標燃料噴射量と実燃料噴射量は一致しており、ま
た燃料噴射ポンプ20等に経時劣化は発生していないと
判断することができる。よって、ステップ16で肯定判
断がされた場合は、ステップ18において現在の噴射量
(Qinj)をそのまま維持し、今回の処理を終了する
構成としている。
【0053】一方、ステップ16で否定処理がされる
と、処理はステップ20に進む。ステップ20では、実
温度比(T/Tex)が図3に示したK2とK4に挟ま
れた領域 (K2<(T/Tex)<K4) に位置しているか
どうかを判断する。ステップ20で肯定判断が行われた
状態は、実温度比(T/Tex)が図3の矢印A3で示
す領域にある場合である。
【0054】この運転状態は、目標燃料噴射量に対し実
燃料噴射量がずれているが、燃料噴射量を減量補正する
ことにより適正運転状態とすることができる状態である
判断できる。また、経時劣化も若干は発生している可能
性はあるが、直ちに問題となる程度までは進んでいない
状態であると判断できる。また、ステップ20で肯定判
断が行われる場合は、適性温度比に対して実温度比が高
い状態であるため、ステップ22において現在の噴射量
(Qinj)を所定量(q)だけ減量補正する。これに
より、運転状態を適正運転状態に近付けることができ
る。
【0055】一方、ステップ20で否定処理がされる
と、処理はステップ24に進む。ステップ24では、実
温度比(T/Tex)が図3に示したK1とK3に挟ま
れた領域 (K3<(T/Tex)<K1) に位置しているか
どうかを判断する。ステップ24で肯定判断が行われた
状態は、実温度比(T/Tex)が図3の矢印A2で示
す領域にある場合である。
【0056】この運転状態も、目標燃料噴射量に対し実
燃料噴射量がずれているが、燃料噴射量を減量補正する
ことにより適正運転状態とすることができる状態である
判断でき、また経時劣化も若干は発生している可能性は
あるが、直ちに問題となる程度までは進んでいない状態
であると判断することができる。また、ステップ24で
肯定判断が行われる場合は、適性温度比に対して実温度
比が低い状態であるため、続くステップ26において現
在の噴射量(Qinj)を所定量(q)だけ増量補正す
る。これにより、運転状態を適正運転状態に近付けるこ
とができる。
【0057】一方、ステップ24においても否定処理が
された状態は、実温度比(T/T ex)が図3に示した
K3以下(矢印A4で示す領域)、或いはK4以上(矢
印A5で示す領域)に位置した状態である。この状態で
は、目標燃料噴射量と実燃料噴射量とが大きくずれてい
ると判断することができる。前記したように、このよう
に目標燃料噴射量と実燃料噴射量とが大きくずれている
場合は、経時劣化が激しく進んでおり燃料噴射量の補正
処理では対応することができない。よって、ステップ2
4で否定判断がされた場合は、処理はステップ28に進
み、本実施例ではウォーニングを発する構成としてい
る。
【0058】上記したように本実施例では、適正温度比
と実温度比とを比較し、両者のずれ量が大きい場合には
異常が発生したと判断し、ウォーニングを発する構成と
している。よって、例えば燃料ポンプ20等に経時劣化
が発生し、これに伴い燃料噴射量が目標燃料噴射量から
ずれたような場合であっても、これを確実に検知して異
常が発生したことをパイロットに確実に知らせることが
できる。また、本実施例では、実温度比と適正温度比と
を比較することにより、目標燃料噴射量に対する実際の
燃料噴射量のずれを認識し、このずれが生じている場合
にはステップ22,26において燃料噴射量の補正を行
う構成としている。よって、例えば燃料噴射ポンプに経
時劣化が発生していたとしても理想空燃比を実現でき、
スモーク及びエミッションの増加及びエンジンの出力低
下を抑制することができる。
【0059】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0060】図4は本発明の第2実施例に係る燃料噴射
量異常検出処理及び燃料噴射量補正処理を示すフローチ
ャートであり、図5は本実施例の原理を説明するため燃
焼圧力とエンジン回転数との関係を示している。尚、図
4において、図2に示した処理と同一処理については同
一ステップ数を付しており、異なるステップについては
符号Aを付記している。
【0061】前記した第1実施例では、排気ガス温度
(Tex)とヘッド温度(T)との比である温度比(T
/Tex)がディーゼルエンジン10の運転状態(エン
ジン回転数)によりほぼ決まった値を示し、また温度比
(T/Tex)が燃料噴射量に応じて変化することに注
目し、現在の実温度比と適正温度比とを比較することに
より燃料噴射量の補正及び異常の発生を告知する構成と
した。
【0062】しかしながら、ディーゼルエンジン10の
運転状態によりほぼ決まった値を示すパラメータは他に
もある。本実施例では、このようなパラメータの内、燃
焼圧力(P)を用いて燃料噴射量異常検出処理及び燃
料噴射量補正処理を行うことを特徴としている。
【0063】即ち、燃焼圧力(P)は温度比(T
ex)と同様にディーゼルエンジン10の運転状態によ
りほぼ決まった値を示し、また燃焼圧力(P)は燃料
噴射量に応じて変化する。よって、燃焼圧力(P)を
温度比(T/Tex)に代えて用いることによっても、
第1実施例と同様の効果を実現することができる。
【0064】具体的には、図4に示すステップ16A,
20A,24AにおいてK1〜K4と現在の燃焼圧力
(実燃焼圧力)とを比較し、この実燃焼圧力が図5に示
すいずれの領域(A1〜A5)にあるかを判断し、第1
実施例と同様な処理を行う構成としている。よって、本
実施例によっても燃料ポンプ20等に発生する経時劣化
を確実に検知することができ、また燃料噴射ポンプ20
等に経時劣化が発生していたとしても理想空燃比を実現
でき、スモーク及びエミッションの増加及びエンジンの
出力低下を抑制することが可能となる。
【0065】
【発明の効果】本発明は、次に述べる種種の効果を実現
することができる。請求項1及び請求項3記載の発明に
よれば、例えば燃料ポンプに経時劣化が発生し、これに
伴い燃料噴射量が目標燃料噴射量からずれたような場合
であっても、これを確実に検知して異常が発生したこと
を認知することができる。
【0066】また、請求項2及び請求項4記載の発明に
よれば、燃料噴射量補正手段は、適正温度比と実温度比
とを比較することにより、或いは適正燃焼圧力と実燃焼
圧力とを比較することにより、目標燃料噴射量に対する
実際の燃料噴射量のずれ量を認識し燃料噴射量の補正を
行うため、実際の燃料噴射量を目標燃料噴射量に近付け
ることができる。よって、例えば燃料噴射ポンプに経時
劣化が発生していたとしても、理想空燃比を実現できス
モーク及びエミッションの増加、及びエンジンの出力低
下を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る噴射量異常検出装置及び噴射量補
正装置が設けられるディーゼルエンジンを示す構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例である噴射量異常検出装置
及び噴射量補正装置が実施する異常検出処理及び補正処
理を示すフローチャートである。
【図3】温度比とエンジン回転数との関係を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例である噴射量異常検出装置
及び噴射量補正装置が実施する異常検出処理及び補正処
理を示すフローチャートである。
【図5】燃焼圧力とエンジン回転数との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 ディーゼルエンジン 11 エンジン本体 17 エンジン油温センサー 18 ヘッド温度センサー 19 燃料噴射弁 20 燃料噴射ポンプ 21 インジェクションパイプ 23 排気管 24 排気温度センサー 25 エンジン回転数センサー 30 ECU 31 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 BA43 DA01 DC09 DC11 DC14 DC17 3G084 AA01 BA13 DA22 DA27 EB06 EB12 FA13 FA20 FA21 FA27 FA33 3G301 HA02 JA01 JA15 JA21 JA24 JB09 MA11 NA08 NC01 ND01 PB03A PB03Z PC01Z PD11Z PE01Z PE08Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路に設けら
    れ排気ガス温度を検出する第1の温度検出手段と、 前記ディーゼルエンジンのエンジンヘッド温度を検出す
    る第2の温度検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における
    排気ガス温度とエンジンヘッド温度との比である適正温
    度比を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手段と、 エンジン運転中に前記第1及び第2の温度検出手段の検
    出結果から実際の排気ガス温度と実際のエンジンヘッド
    温度との比である実温度比を演算し、前記記憶手段に記
    憶してある当該運伝状態に対応する前記適正温度比と前
    記実温度比とを比較することにより、実際の燃料噴射量
    の異常を判断する異常判断手段とを備えることを特徴と
    するディーゼルエンジンの燃料噴射量異常検出装置。
  2. 【請求項2】 ディーゼルエンジンの排気通路に設けら
    れ排気ガス温度を検出する第1の温度検出手段と、 前記ディーゼルエンジンのエンジンヘッド温度を検出す
    る第2の温度検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における
    排気ガス温度とエンジンヘッド温度との比である適正温
    度比を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手段と、 エンジン運転中に前記第1及び第2の温度検出手段の検
    出結果から実際の排気ガス温度と実際のエンジンヘッド
    温度との比である実温度比を演算し、前記記憶手段に記
    憶してある当該運伝状態に対応する前記適正温度比と前
    記実温度比とを比較することにより、前記目標燃料噴射
    量に対する実際の燃料噴射量のずれ量を認識し、該ずれ
    量に基づいて燃料噴射量の補正を行う燃料噴射量補正手
    段と、を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの
    燃焼噴射量補正装置。
  3. 【請求項3】 ディーゼルエンジンの燃焼圧力を検出す
    る燃焼圧力検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における
    適正燃焼圧力を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手
    段と、 エンジン運転中に前記燃焼圧力検出手段で検出される実
    燃焼圧力と、前記記憶手段に記憶してある当該運伝状態
    に対応する前記適正燃焼圧力とを比較することにより、
    実際の燃料噴射量の異常を判断する異常判断手段とを備
    えることを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射量
    異常検出装置。
  4. 【請求項4】 ディーゼルエンジンの燃焼圧力を検出す
    る燃焼圧力検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 目標燃料噴射量の燃料が噴射されている状態下における
    適正燃焼圧力を、エンジン運転状態毎に記憶した記憶手
    段と、 エンジン運転中に前記燃焼圧力検出手段で検出される実
    燃焼圧力と、前記記憶手段に記憶してある当該運伝状態
    に対応する前記適正燃焼圧力とを比較することにより、
    前記目標燃料噴射量に対する実際の燃料噴射量のずれ量
    を認識し、該ずれ量に基づいて燃料噴射量の補正を行う
    燃料噴射量補正手段と、を備えることを特徴とするディ
    ーゼルエンジンの燃料噴射量補正装置。
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