JP2009275617A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、比熱比κが変動する場合でも、例えばPVκ法などを用いた燃焼制御を高い精度で実現することを目的とする。
【解決手段】ECU60は、内燃機関10の筒内圧P、筒内容積V及び比熱比κを用いて燃焼質量割合(MFB)を算出し、このMFBが目標値となるように燃焼制御を行う。このとき、ECU60は、燃料性状センサ44により検出した燃料中のアルコール濃度と、A/Fセンサ48により検出した排気空燃比とに応じて比熱比κを算出する。これにより、例えばアルコール混合燃料を用いてリーンバーン制御を行うことにより、筒内ガスの比熱比が変化する場合でも、実際の比熱比に対して計算上の比熱比をほぼ一致させることができる。従って、MFBの計算精度を高めることができ、PVκ法による燃焼制御やこれと併用するリーンバーン制御等を円滑に実施することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関を制御するのに好適に用いられる制御装置に関し、特に、PVκ法により燃焼制御を行う構成とした内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2007−32531号公報)に開示されているように、所謂PVκ法を用いて燃焼制御を行う構成とした制御装置が知られている。PVκ法による燃焼制御では、例えば筒内に流入した燃料のうち、燃焼した燃料の割合である燃焼質量割合(MFB:Mass Fraction Burned)を算出する。そして、例えば燃焼行程中の特定のタイミングで燃焼質量割合が一定の目標値となるように、燃料噴射量、吸入空気量、点火時期、バルブタイミング等を制御するものである。
上述の燃焼制御において、燃焼質量割合は、筒内圧センサ等により検出した筒内圧力Pと、クランク角に応じて定まる筒内容積Vと、筒内ガスの比熱比κとを用いて算出される。これらの値から求められる計算値PVκは、断熱圧縮/膨張行程において一定値となるので、従来技術では、この原理を利用して燃焼質量割合を算出するようにしている。
特開2007−32531号公報 特開2005−30332号公報
上述した従来技術では、内燃機関の燃費性能や排気エミッションを改善するために、PVκ法による燃焼制御と並行してリーンバーン制御も実施したいという要求がある。しかしながら、燃料を希薄状態で燃焼させるリーンバーン制御中には、ストイキ(理論空燃比)での燃焼時と比べて比熱比κが変動し易いので、これに伴ってPVκの値も変動し易くなる。
このため、従来技術において、単にPVκ法と並行してリーンバーン制御を行うだけでは、高い精度の燃焼制御が難しくなり、空燃比をリーン限界近くまで希薄化することができないという問題がある。つまり、従来技術において、PVκ法による燃焼制御時には、リーンバーン制御の効果を十分に得ることができない。この問題は、リーンバーン以外の制御でも、比熱比κに影響を与えるような制御であれば生じ得るものである。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比熱比κが変動する場合でも、例えばPVκ法などを用いた燃焼制御を高い精度で実現することができ、この燃焼制御に対して他の制御を効果的に併用することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
第1の発明は、内燃機関の筒内で燃焼される燃料の性状を取得する燃料性状取得手段と、
前記筒内の圧力及び容積を取得する筒内情報取得手段と、
前記筒内から排出される排気ガスの空燃比を取得する排気空燃比取得手段と、
前記燃料の性状と前記排気ガスの空燃比とを用いて前記筒内で燃焼されるガスの比熱比を算出する比熱比算出手段と、
前記筒内の圧力及び容積と前記比熱比とを用いて前記ガスの燃焼状態が反映されたパラメータを算出し、当該算出値に応じて前記燃焼状態を制御する燃焼制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
理論空燃比よりもリーン状態の混合気を前記筒内で燃焼させるリーンバーン制御手段を備え、
前記比熱比算出手段は、前記リーンバーン制御手段によりリーン化した排気ガスの空燃比に応じて前記比熱比を算出する構成としている。
第3の発明によると、第1または第2の発明において、
前記比熱比算出手段は、前記排気ガスの空燃比がリーン化するにつれて、前記比熱比を増大させる構成としている。
第4の発明によると、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記燃料性状取得手段は、前記燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度センサであり、前記比熱比算出手段は、前記燃料中のアルコール濃度が高いほど、前記比熱比を減少させる構成としている。
第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
内燃機関のために貯留された前記燃料に対して、新しい燃料が給油されたことを検出する給油検出手段を備え、
前記比熱比算出手段は、前記給油が検出されたときに、前記燃料性状取得手段により前記燃料の性状を検出し、当該検出結果に応じて前記比熱比を算出する構成としている。
第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記比熱比算出手段により算出した前記比熱比を複数回の燃焼サイクルにわたって平均する比熱比平均手段を備え、
前記燃焼制御手段は、前記比熱比の平均値を用いて前記パラメータを算出する構成としている。
第7の発明は、第1乃至第6の発明の何れかにおいて、
内燃機関は複数気筒を備え、
前記燃焼制御手段は、前記筒内情報取得手段により気筒別に取得された前記筒内の圧力及び容積に基づいて、前記各気筒の燃焼状態を気筒別に制御する構成としている。
第8の発明によると、第1乃至第7の発明の何れかにおいて、
前記燃焼制御手段により算出されるパラメータは、前記筒内に吸気された燃料のうち燃焼した燃料の割合に対応する燃焼質量割合であり、前記燃焼制御手段は、前記比熱比を累乗の指数として前記筒内容積を累乗した値と、前記筒内圧との乗算値を用いて前記燃焼質量割合を算出する構成としている。
第1の発明によれば、比熱比算出手段は、排気ガスの空燃比と燃料の性状とに応じて比熱比の値を適切に変化させることができる。これにより、実機の燃焼状態を比熱比に反映させることができ、実際の筒内ガスの比熱比に対して計算上の比熱比をほぼ一致させることができる。即ち、空燃比や燃料性状の変化による比熱比のずれを最小限に抑制することができる。このため、比熱比のずれが原因で燃焼制御のパラメータに生じる誤差を十分に減少させることができ、パラメータの計算精度を高めることができる。
従って、燃焼制御手段は、内燃機関の運転状態や使用燃料の種類等に影響されることなく、常に正確なパラメータを用いて燃焼制御を安定的に行うことができる。また、ベースとなる燃焼制御と並行して他の制御を行う場合でも、比熱比算出手段によれば、他の制御の影響による比熱比の変化を当該比熱比の算出値に反映させることができる。従って、両方の制御を円滑に進行させることができる。
第2の発明によれば、比熱比を考慮した燃焼制御では、リーン空燃比での燃焼においても、高精度の燃焼制御が可能となる。このため、リーンバーン制御と、比熱比を考慮した燃焼制御とを組合わせることにより、リーンバーン制御を安定的に実施することができ、燃費性能や排気エミッションを改善することができる。
このとき、比熱比算出手段は、リーンバーン制御により空燃比がリーン化しても、また混合気のリーン限界を高めるためにアルコール混合燃料が用いられたとしても、これらの影響で変化する筒内ガスの比熱比に合わせて計算上の比熱比を正確に算出することができる。従って、2つの制御を高い精度で実施することができ、リーンバーン制御の効果を十分に発揮させることができる。
第3の発明によれば、筒内ガスの比熱比は、混合気の空燃比がリーン化するにつれて、ストイキでの比熱比から徐々に増大し、窒素を主成分とする空気の比熱比に漸近していく。これに対し、比熱比算出手段によれば、空燃比がリーン化するにつれて比熱比を増大させることができるので、実際の比熱比と比熱比の算出値とを合わせることができる。
第4の発明によれば、ガソリン等の燃料と混合されるアルコールの比熱比は、ストイキでの燃焼ガスの比熱比よりも小さい。このため、燃料中のアルコール濃度が高くなると、燃焼ガスの比熱比は徐々に減少していくことになる。これに対し、比熱比算出手段によれば、燃料中のアルコール濃度が高いほど、比熱比を減少させることができるので、実際の比熱比と比熱比の算出値とを合わせることができる。
第5の発明によれば、排気ガスの空燃比は頻繁に変化するので、排気空燃比に応じた比熱比の算出は、例えば1燃焼サイクル毎の高い頻度で実施する必要がある。一方、燃料中のアルコール濃度は、給油のタイミングで変化することはあっても、それ以外のタイミングではほぼ一定であると考えられる。このため、比熱比算出手段は、給油検出手段により給油動作を検出したときにのみ、燃料中のアルコール濃度を検出し、その検出結果と排気空燃比とに応じて比熱比を算出することができる。
また、給油動作が検出されないときには、新しい濃度検出値による比熱比の算出を行わず、例えば前回の濃度検出値を用いることができる。これにより、アルコール濃度が変化しないタイミングにおいて、無駄な検出処理や検出結果の取込処理等が行われるのを避けることができ、制御回路の演算負荷を軽減することができる。
第6の発明によれば、比熱比には、比熱比算出手段によりアルコール濃度と排気空燃比の変化が反映される。しかし、内燃機関の運転中には、例えば失火等による排気空燃比の変化やセンサ系のノイズ等により、比熱比κが一瞬だけ急変することがある。これに対し、比熱比平均手段は、比熱比の算出値を複数回の燃焼サイクルにわたって平均することができ、燃焼制御手段は、その平均値をパラメータの算出に用いることができる。
これにより、1回だけの外乱による比熱比の変動を平滑化することができ、外乱により比熱比に誤差が生じるのを抑制することができる。従って、パラメータの演算精度をより高めることができ、燃焼制御を安定させることができる。
第7の発明によれば、内燃機関の各気筒間には燃焼状態のばらつきが存在する。このため、全気筒を一緒に制御した場合には、比熱比算出手段により燃焼制御の精度を高めても、燃焼状態の悪い気筒に合わせて制御を抑える必要が生じ、その分だけ制御の効果が損なわれる。これに対し、燃焼制御手段は、各気筒の燃焼制御を気筒別に実施することができる。これにより、気筒間に燃焼状態のばらつきが存在したとしても、それぞれの気筒毎に最適な制御を行うことができる。従って、比熱比算出手段、燃焼制御手段、リーンバーン制御手段等の効果を最大限に発揮させることができる。
第8の発明によれば、燃焼制御では、複雑な微分・積分演算等を行わなくても、計算値PVκを用いて燃焼質量割合を容易に算出することができる。これにより、燃焼質量割合のフィードバック制御を比較的軽い演算負荷で実現することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図8を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。まず、図1及び図2は、実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図を示している。本実施形態のシステムは、ガソリンとアルコールとの混合燃料が用いられる多気筒型の内燃機関10を備えている。
内燃機関10の各気筒12内には、図1に示すように、ピストン14が往復動可能に設けられている。これらのピストン14は、各気筒12内に燃焼室16をそれぞれ形成している。また、各ピストン14は、内燃機関10のクランク軸18に連結されている。
各気筒12には、内燃機関10の吸入空気が流通する吸気通路20と、排気ガスが流通する排気通路22とが接続されている。吸気通路20には、吸入空気の流量(吸入空気量)を検出するエアフローメータ24と、吸入空気量を増減させる電子制御式のスロットルバルブ26とが設けられている。スロットルバルブ26は、アクセル開度等に基づいてスロットルモータ28により駆動される。
また、各気筒12は、吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁30と、燃焼室16内の混合気に点火する点火プラグ32とを備えている。さらに、各気筒12は、吸気通路20を燃焼室16に対して開,閉する吸気バルブ34と、排気通路22を燃焼室16に対して開,閉する排気バルブ36とを備えている。図示は省略したが、これらのバルブ34,36には、可変バルブタイミング機構(VVT:Variable Valve Timing system)が付設されている。VVTによれば、バルブ34,36の開閉タイミングを可変に設定することができる。
一方、図2に示すように、内燃機関10は、ガソリンとアルコールとの混合燃料が貯留される燃料タンク38を備えている。燃料タンク38内の燃料は、燃料配管40を通じて各気筒12の燃料噴射弁30に供給される。また、内燃機関10は、給油センサ42、燃料性状センサ44、筒内圧センサ46、A/Fセンサ48、クランク角センサ50等を含むセンサ系統を備えている。
給油センサ42は、燃料タンク38に新しい燃料が給油されたことを検出する給油検出手段を構成している。具体例を挙げれば、給油センサ42は、例えば燃料タンク38内の液面レベルが上昇したことを検出するフロート等の液面センサ、あるいは給油口が開,閉されたことを検出するセンサ、タンク内の圧力(燃料の蒸気圧)が低下したことを検出する圧力センサ等により構成されている。
燃料性状センサ44は、例えば燃料配管40等に設けられており、燃料の性状(種類、組成など)を取得する燃料性状取得手段を構成している。具体例を挙げれば、燃料性状センサ44は、燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度センサ等により構成されている。また、筒内圧センサ46は、各気筒12毎にそれぞれ設けられており(1個のみ図示)、各気筒の筒内圧をそれぞれ個々に検出する。
さらに、A/Fセンサ48は、排気通路22に設けられており、排気ガスの空燃比(以下、排気空燃比と称す)を取得する排気空燃比取得手段を構成している。一方、図1中に示すクランク角センサ50は、クランク軸18の回転に同期した信号をECU60に出力する。これにより、ECU50は、クランク角θや機関回転数を検出することができる。
また、本実施の形態のシステムは、内燃機関10の運転状態を制御するためのECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60は、例えばROM、RAM等の記憶回路を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。ECU60の入力側には、上述したエアフローメータ24、センサ42〜50等に加えて、内燃機関10の冷却水温度を検出する水温センサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ等を含むセンサ系統が接続されている。
ECU60の出力側には、スロットルモータ28、燃料噴射弁30、点火プラグ32、VVTのアクチュエータ等を含めて各種のアクチュエータが接続されている。そして、ECU60は、内燃機関の運転状態をセンサ系統により検出しつつ、各アクチュエータを駆動することにより、運転制御を行う。この運転制御には、以下に述べる基本燃焼制御、リーンバーン制御および比熱比可変制御が含まれている。
(基本的な燃焼制御)
本実施の形態では、PVκ法を用いた燃焼制御(以下、単に基本燃焼制御と称す)を実施する。基本燃焼制御では、特開2005−30332号公報等に記載されているように、筒内での熱発生量Qを制御する。熱発生量Qは、筒内に流入した燃料のうち燃焼した燃料の割合である燃焼質量割合(以下、MFBと称す)と一定の関係がある。つまり、MFBは、筒内での燃焼状態が反映されたパラメータであるから、このMFBに応じて内燃機関のアクチュエータを駆動することにより、熱発生量Qを一定の範囲に保持する基本燃焼制御を行うことができる。
図3は、基本燃焼制御におけるMFBの変化を説明するための特性線図である。この図3に示すように、基本燃焼制御では、燃焼行程の開始に対応する所定のクランク角θsと、燃焼行程の終了に対応する所定のクランク角θeと、燃焼行程の途中となる所定のクランク角θmとを用いる。これらのクランク角の具体例を挙げれば、爆発上死点を基準として、クランク角θsは−60°CA、クランク角θeは+60°CA、クランク角θmは+8°程度に設定される。なお、本発明は、これらの角度に限定されるものではなく、クランク角θs,θe,θmを他の角度に設定してもよい。
MFBは、その定義から判るように、燃焼行程の開始時(クランク角θs)には0%であり、燃焼行程の終了時(クランク角θe)には100%となる。そして、基本燃焼制御では、中間のクランク角θmにおけるMFBが目標燃焼割合(例えば50〜60%)と一致するように、燃焼状態を制御する。ここで、MFBは、各クランク角θs,θe,θmでの計算値PVκであるPVκθs,PVκθe,PVκθmを用いて、下記(1)式により算出することができる。
MFB=(PVκθm−PVκθs)/(PVκθe−PVκθs) ・・・(1)
この式中において、Pは筒内圧センサ46により検出した筒内圧、Vは筒内容積、κは比熱比である。なお、筒内圧Pは、筒内圧センサを用いずに、内燃機関の運転状態等に応じて推定する構成としてもよい。また、筒内容積Vは、クランク角θに応じて一意的に定まるものであり、両者の関係はマップデータや関数式等としてECU60に予め記憶されている。さらに、比熱比κは、ストイキのガソリン混合気においてほぼ一定値(1.32程度)となるので、この値もECU60に予め記憶されている。比熱比κの値は、後述の比熱比可変制御により必要に応じて可変に設定される。
上記(1)式によれば、ECU60は、筒内圧センサ46の出力等を用いてMFBを算出することができる。従って、基本燃焼制御では、例えば内燃機関の燃料噴射量、吸入空気量、点火時期、バルブタイミング等を変化させることにより、これらの値に応じてMFBをフィードバック制御することができる。
そして、MFB(即ち、筒内での熱発生量Q)は、出力トルクに対応しているので、基本燃焼制御によれば、熱発生量Qに応じて内燃機関の燃焼状態や出力トルクを高精度に制御することができる。また、計算値PVκを用いることにより、複雑な微分・積分演算等を行わなくても、計算値PVκを用いてMFBを容易に算出することができる。これにより、MFBのフィードバック制御を比較的軽い演算負荷で実現することができる。
(リーンバーン制御)
本実施の形態では、上述した基本燃焼制御と並行して、理論空燃比よりもリーン状態の混合気を燃焼させるリーンバーン制御を実施する。リーンバーン制御では、リーン限界に近い空燃比の混合気を安定的に燃焼させる必要がある。これに対し、PVκ法を用いた基本燃焼制御では、リーン空燃比での燃焼においても、高精度の燃焼制御が可能となる。従って、これらの制御を組合わせることにより、リーンバーン制御を安定的に実施することができ、燃費性能や排気エミッションを改善することができる。
また、内燃機関10は、アルコールを含む混合燃料により運転される。一般に、リーンバーン制御が可能な混合気の空燃比(以下、筒内空燃比と称す)には、失火等を回避するために一定のリーン限界がある。しかし、混合燃料を用いた場合には、燃料中にアルコールが含まれる分だけ筒内空燃比のリーン限界を高める(リーン側に移動させる)ことができる。このため、本実施の形態のように、アルコールとの混合燃料を用いてリーンバーン制御を実施すれば、通常のリーンバーン制御よりもリーン空燃比での燃焼制御が可能となり、希薄燃焼による効果を更に発揮することができる。
(比熱比可変制御)
上述したように、基本燃焼制御は、断熱圧縮/膨張行程において、PVκ=一定値となることを利用してMFBを算出する。しかしながら、基本燃焼制御と一緒にリーンバーン制御を行う場合には、筒内空燃比がストイキからリーン側に変化する。このため、ストイキでの燃焼制御に対して比熱比κが変動し易くなり、これに伴って計算値PVκも変動し易くなる。
図4は、比熱比κの変化が計算値PVκに与える影響を示している。さらに、図5は、比熱比κの変化が前記(1)式によるMFBに与える影響を示している。なお、図5中の縦軸は、ATDC10°CAのMFBであることを示すものである。これらの図に示すように、例えば比熱比κに±0.03程度の比較的小さな変化が生じるだけでも、計算値PVκは大きく変動し、MFBには±3.2%程度の誤差が生じることになる。
つまり、リーンバーン制御により筒内空燃比がリーン化されると、その影響で比熱比κが変動し、PVκやMFBに誤差が生じるので、燃焼制御の精度が低下する。特に、アルコール混合燃料を使用する場合には、燃料中のアルコール自体によって比熱比κが変化するだけでなく、筒内空燃比のリーン限界が高くなる(リーン化が促進される)ことによっても比熱比κが変動し易くなる。このため、MFBの誤差は更に増大し易くなる。
そこで、本実施の形態では、排気空燃比と燃料中のアルコール濃度とに応じて比熱比κを算出し、比熱比κを用いて計算されるMFBの計算精度を向上させるものである。まず、図6を参照して、空燃比と比熱比との関係について説明する。空燃比がリーンになるということは、燃焼ガス中に含まれる空気の比率が高くなることを意味する。このため、比熱比κは、図6に示すように、空燃比がリーン化するにつれて、ストイキでの比熱比1.32から徐々に増大し、窒素を主成分とする空気の比熱比1.40に漸近していく。
一方、ガソリンとの混合に用いられるアルコールの比熱比は、ストイキでの燃焼ガスの比熱比1.32よりも小さい。このため、燃料中のアルコール濃度が高くなると、燃焼ガスの比熱比κは徐々に減少していくことになる。このような比熱比κの、空燃比とアルコール濃度に対する特性をまとめたものが図7である。図7に示す特性データは、例えば2次元マップとしてデータ化され、ECU60に予め記憶されている。
比熱比可変制御では、A/Fセンサ48により検出した排気空燃比と、燃料性状センサ44により検出した燃料中のアルコール濃度とを用いて、図7のマップデータから比熱比κを算出する。このため、比熱比κの算出値は、図7に示すように、排気空燃比がリーン化するにつれて増大し、また燃料中のアルコール濃度が高くなるにつれて減少する。なお、本発明では、図7のマップデータに代えて、排気空燃比とアルコール濃度から比熱比を設定するための関数式等を用いる構成としてもよい。
上述したように、比熱比可変制御によれば、PVκ法を用いた基本燃焼制御を行うときには、排気空燃比とアルコール濃度とに応じて比熱比κの値を適切に変化させることができる。これにより、実機の燃焼状態を比熱比κに反映させることができ、実際の筒内ガスの比熱比に対して計算上の比熱比をほぼ一致させることができる。即ち、空燃比や燃料性状の変化による比熱比κのずれを最小限に抑制することができる。
このため、比熱比κのずれが原因でMFBに生じる誤差を十分に減少させることができ、MFBの計算精度を高めることができる。従って、内燃機関の運転状態や使用燃料の種類等に影響されることなく、常に正確なMFBを得ることができ、このMFBに応じて基本燃焼制御を安定的に行うことができる。
また、このように実機の状態が反映された比熱比κが得られるので、基本燃焼制御と並行して、アルコール混合燃料を用いたリーンバーン制御を行う場合でも、両方の制御を円滑に進行させることができる。即ち、比熱比可変制御によれば、リーンバーン制御により空燃比がリーン化しても、リーン空燃比に適合するように比熱比κを増大させることができる。また、燃料中のアルコールにより筒内ガスの比熱比が小さくなっても、これに対応して比熱比κを減少させることができる。
一方、比熱比可変制御によれば、前述したように燃焼制御を安定的に実施できるが、この燃焼制御は気筒別に実施するのが好ましい。何故なら、内燃機関の各気筒間には、制御条件を揃えても燃焼状態のばらつきが存在する。このため、全気筒を一緒に制御した場合には、燃焼状態の良い気筒に合わせて空燃比をリーン化すると、燃焼状態の悪い気筒で失火が生じる。この結果、比熱比可変制御により燃焼制御の精度を高めても、燃焼状態の悪い気筒に合わせてリーン化度合いを抑える必要が生じ、その分だけリーンバーン制御の効果が損なわれる。
そこで、本実施の形態では、個々の気筒毎に筒内圧センサ46を配置している。そして、各センサの出力と個々の気筒の筒内容積とに基づいて、燃焼制御を気筒別に行う構成としている。これにより、リーンバーン制御では、気筒間に燃焼状態のばらつきが存在したとしても、それぞれの気筒毎に空燃比のリーン化を可能な限り進めることができる。従って、リーンバーン制御だけでなく、基本燃焼制御や比熱比可変制御を含めた全体の制御効果を最大限に発揮させることができる。
(比熱比の可変タイミング)
上述した比熱比可変制御において、排気空燃比に応じた比熱比κの算出は、例えば1燃焼サイクル毎の高い頻度で実施される。これにより、頻繁に変化する空燃比に対して、比熱比κを応答よく追従させることができる。一方、燃料中のアルコール濃度は、給油のタイミングで変化することはあっても、それ以外のタイミングではほぼ一定であると考えられる。このため、本実施の形態では、給油が行われたときにのみ、新たに検出したアルコール濃度を用いて比熱比κを算出する構成としている。
即ち、ECU60は、給油センサ42により給油動作の有無を検出し、給油が行われたときにのみ、燃料性状センサ44の出力(アルコール濃度)と、排気空燃比とに応じて比熱比κを算出する。それ以外のタイミングでは、アルコール濃度の検出を行わず、新しい濃度検出値を用いた比熱比κの算出を実施しない。この場合、比熱比κは、前回の給油時に検出したアルコール濃度の記憶値と、排気空燃比とに応じて算出される。
これにより、アルコール濃度が変化しないタイミングにおいて、無駄な検出処理や検出結果の取込処理等が行われるのを避けることができ、ECU60の演算負荷を軽減することができる。なお、アルコール濃度に応じた比熱比κの算出は、上述した給油時に加えて、例えば始動時(ECU60等への電源投入時)にも実施するのが好ましい。
(算出値の平均化処理)
比熱比κには、アルコール濃度や排気空燃比の変化が反映される。しかし、内燃機関の運転中には、例えば失火等による排気空燃比の変化やセンサ系のノイズ等により、比熱比κが一瞬だけ急変することがある。このような外乱については、出来るだけ比熱比κに反映されないようにするのが好ましい。このため、本実施の形態では、比熱比κの算出値をn回の燃焼サイクルにわたって平均(移動平均)し、その平均値を基本燃焼制御(MFBの算出)に用いる構成としている。
ここで、移動平均を行うデータのサンプル数nは、1回だけの外乱による比熱比κの変動を平滑化することができ、かつ排気空燃比への応答性が十分に確保される範囲内で適宜決定される。この構成によれば、外乱により比熱比κに誤差が生じるのを抑制することができる。これにより、MFBの演算精度を高め、燃焼制御を安定させることができる。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
図8及び図9は、本実施の形態のシステム動作を実現するために、ECU60が実行するルーチンのフローチャートである。なお、これらの図に示すルーチンは、一定の時間毎に繰返し実行されるものとする。
まず最初に、図8に示すルーチンについて説明する。このルーチンでは、まず、クランク角センサ50の出力に基づいて、クランク角と機関回転数とを取得する(ステップ100)。また、エアフローメータ24により吸入空気量を取得する(ステップ102)。そして、前記クランク角に基づいて、例えば各気筒のうち吸気行程が近い気筒(制御の対象気筒)を判別する(ステップ104)。
次に、前記機関回転数、吸入空気量等に基づいて燃料噴射量を算出する(ステップ106)。この燃料噴射量は、リーンバーン制御に対応した噴射量であり、対象気筒の筒内空燃比が理論空燃比よりも薄くなるように設定される。そして、燃料噴射量の設定後には、対象気筒のリーンバーン制御を実施する(ステップ108)。即ち、ステップ108では、吸気行程の直前または途中の適切な時期に燃料噴射を実施し、その後に点火を行う。
次に、対象気筒の燃焼行程において、3つの特定のクランク角が到来したときに、筒内圧センサ46により対象気筒の筒内圧Pを取得する(ステップ110)。特定のクランク角とは、前述したように、燃焼行程の開始,途中,終了にそれぞれ対応するクランク角θs,θm,θeである。続いて、ECU60の記憶データを参照し、個々のクランク角θs,θm,θeにおける筒内容積Vを取得する(ステップ112)。
また、ステップ114では、後述の比熱比算出処理により算出した比熱比κを取得する。前記ステップ110〜114の取得処理は、特定のクランク角θs,θm,θeのそれぞれについて行われる(ステップ116)。この判定成立時には、前述した計算値PVκθs,PVκθe,PVκθmが算出可能となるので、前記(1)式によりMFBを算出する(ステップ118)。
そして、ステップ118で算出されたMFBが、ECU60に予め記憶された目標燃焼割合と一致するように、吸入空気量、点火時期、バルブタイミング等を制御する(ステップ120)。上述した処理により、基本燃焼制御とリーンバーン制御とを一緒に実施することができる。
次に、図9を参照しつつ、比熱比可変制御について説明する。なお、この制御のルーチンは、前述した図8のルーチンと並列に実施されるものである。
まず、このルーチンでは、給油センサ42の出力や、ECU60に記憶された当該出力の記憶(履歴)に基づいて、燃料タンク38への給油が行われたか否かを判定する(ステップ130)。なお、始動時(ECU60への電源投入時)には、給油の有無に関係なく、上記判定が成立したものとして処理される。
そして、ステップ130の判定成立時には、燃料性状センサ44によりアルコール濃度を検出し(ステップ132)、その検出値をECU60の記憶回路に記憶させる(ステップ134)。
一方、ステップ130の判定が不成立のときには、給油が行われていないので、前回の濃度検出履歴があれば、今回新たにアルコール濃度を検出する必要がない。そこで、この場合には、前回の検出時に前記メモリ領域に記憶されたアルコール濃度を取得する(ステップ136)。
次に、A/Fセンサ48により排気空燃比を検出する(ステップ138)。比熱比κを用いたMFBの計算処理は、各気筒において1燃焼サイクル毎にそれぞれ実施される。このため、A/Fセンサ48による排気空燃比の検出処理は、少なくともMFBの計算処理と同等の周期で実施される。なお、この場合には、例えばクランク角に応じて検出タイミングを設定することにより、各気筒の排気行程が開始される毎に排気空燃比を検出する構成としてもよい。
続いて、前記ステップ132またはステップ136で取得したアルコール濃度と、前記ステップ138で取得した排気空燃比とを用いて、図7のマップデータから比熱比κを算出する(ステップ140)。この算出値は前記メモリ領域に記憶される。また、今回算出した比熱比と、前記メモリ領域に記憶された過去の比熱比とを用いて移動平均を算出する(ステップ142)。この移動平均により算出された比熱比κの平均値は、前記ステップ114(図8)で比熱比κとして取得され、MFBの計算処理に用いられる。
なお、前記実施の形態では、図8中のステップ110,112が筒内情報取得手段の具体例を示している。また、ステップ108はリーンバーン制御手段の具体例を示し、ステップ120は燃焼制御手段の具体例を示している。さらに、図9中のステップ130〜142は比熱比算出手段の具体例を示し、このうちステップ142は比熱比平均手段の具体例を示している。
また、実施の形態では、PVκ法を用いた基本燃焼制御と、リーンバーン制御とを一緒に実施する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、基本燃焼制御のみを実行する場合において、比熱比κを空燃比と燃料性状とに応じて変化させる構成としてもよい。さらに、本発明は、基本燃焼制御と共にリーンバーン制御以外の制御を実施する構成にも広く適用することができる。
また、実施の形態では、比熱比κを用いる燃焼制御として、PVκ法を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、燃焼状態の制御に比熱比κが関与する制御であれば、PVκ法以外の任意の燃焼制御にも適用することができる。
また、実施の形態では、比熱比κの算出に用いる燃料性状として、燃料中のアルコール濃度を例に挙げて説明した。しかし、本発明はアルコール濃度に限らず、比熱比κに影響を与える燃料性状であれば、他の燃料性状でもよい。即ち、例えばハイオク、レギュラー、軽油等のような燃料の種類を燃料性状として取得し、燃料の種類に応じて比熱比κを変化させる構成としてもよい。
また、実施の形態では、筒内圧センサ46を用いて各気筒の筒内圧を直接的に検出する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば筒内圧センサ46を廃止し、特開2007−32531号公報等に記載されているような方法を用いて、各気筒の筒内圧を推定する構成としてもよい。
これと同様に、実施の形態では、燃料性状センサ44によりアルコール濃度を検出し、A/Fセンサ48により排気空燃比を検出する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、内燃機関の運転状態が反映される各種のパラメータ等を用いて、燃料性状や空燃比をソフトウェア処理により取得する構成としてもよい。
本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す全体構成図である。 図1中のセンサ系統、燃料タンク等を示す構成図である。 基本燃焼制御におけるMFBの変化を示す特性線図である。 比熱比κの変化が計算値PVκに与える影響を示す特性線図である。 比熱比κの変化がMFBに与える影響を示す特性線図である。 比熱比κと空燃比との関係を示す特性線図である。 空燃比とアルコール濃度に対する比熱比κの特性を示す特性線図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 気筒
14 ピストン
16 燃焼室
18 クランク軸
20 吸気通路
22 排気通路
24 エアフローメータ
26 スロットルバルブ
28 スロットルモータ
30 燃料噴射弁
32 点火プラグ
34 吸気バルブ
36 排気バルブ
38 燃料タンク
40 燃料配管
42 給油センサ(給油検出手段)
44 燃料性状センサ(燃料性状取得手段)
46 筒内圧センサ
48 A/Fセンサ(排気空燃比取得手段)
50 クランク角センサ
60 ECU

Claims (8)

  1. 内燃機関の筒内で燃焼される燃料の性状を取得する燃料性状取得手段と、
    前記筒内の圧力及び容積を取得する筒内情報取得手段と、
    前記筒内から排出される排気ガスの空燃比を取得する排気空燃比取得手段と、
    前記燃料の性状と前記排気ガスの空燃比とを用いて前記筒内で燃焼されるガスの比熱比を算出する比熱比算出手段と、
    前記筒内の圧力及び容積と前記比熱比とを用いて前記ガスの燃焼状態が反映されたパラメータを算出し、当該算出値に応じて前記燃焼状態を制御する燃焼制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 理論空燃比よりもリーン状態の混合気を前記筒内で燃焼させるリーンバーン制御手段を備え、
    前記比熱比算出手段は、前記リーンバーン制御手段によりリーン化した排気ガスの空燃比に応じて前記比熱比を算出する構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記比熱比算出手段は、前記排気ガスの空燃比がリーン化するにつれて、前記比熱比を増大させる構成としてなる請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記燃料性状取得手段は、前記燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度センサであり、前記比熱比算出手段は、前記燃料中のアルコール濃度が高いほど、前記比熱比を減少させる構成としてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 内燃機関のために貯留された前記燃料に対して、新しい燃料が給油されたことを検出する給油検出手段を備え、
    前記比熱比算出手段は、前記給油が検出されたときに、前記燃料性状取得手段により前記燃料の性状を検出し、当該検出結果に応じて前記比熱比を算出する構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記比熱比算出手段により算出した前記比熱比を複数回の燃焼サイクルにわたって平均する比熱比平均手段を備え、
    前記燃焼制御手段は、前記比熱比の平均値を用いて前記パラメータを算出する構成としてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関は複数気筒を備え、
    前記燃焼制御手段は、前記筒内情報取得手段により気筒別に取得された前記筒内の圧力及び容積に基づいて、前記各気筒の燃焼状態を気筒別に制御する構成としてなる請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記燃焼制御手段により算出されるパラメータは、前記筒内に吸気された燃料のうち燃焼した燃料の割合に対応する燃焼質量割合であり、前記燃焼制御手段は、前記比熱比を累乗の指数として前記筒内容積を累乗した値と、前記筒内圧との乗算値を用いて前記燃焼質量割合を算出する構成としてなる請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011114459A1 (ja) * 2010-03-17 2011-09-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP2011220304A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2012077729A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Toyota Motor Corp 筒内圧センサの異常判定装置

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