JP4182833B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の上流側と下流側とに排気成分から空燃比状態を検出するセンサを備えて、上流側センサの出力値に基づいて空燃比制御を実行すると共に、下流側センサの出力値に基づいて前記空燃比制御に対して補正を実行する空燃比制御装置に関する。
従来、内燃機関の排気浄化触媒を有効に機能させるために、排気浄化触媒の上流にセンサ(例えば空燃比に応じて徐々に出力値が変化するセンサ)を備えて、理論空燃比を中心とする極めて狭い範囲に、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を制御している。更にこのように空燃比制御された状況下での排気浄化触媒による排気浄化が常に適切に実行されるように、排気浄化触媒の下流側にもう一つのセンサ(例えばO2センサ)を設けることにより排気浄化触媒下流側の酸素濃度に基づいて前記空燃比制御に補正を加えるシステムが存在する(例えば特許文献1参照)。
又、排気浄化触媒下流側センサの素子割れを出力頻度分布から検出する異常診断システムが存在する(例えば特許文献2参照)。
特開平7−197837号公報(第6−8頁、図3) 特開2003−14683号公報(第6−7頁、図7)
前記特許文献2に示すごとくの異常診断システムにて下流側センサの割れ発生が検出された時には、下流側センサの出力ずれにより排気中の酸素濃度が実際より可成り高く検出される状態となっている。このような時には前記特許文献1のシステムでは燃料濃度を増加することで空燃比を低下させる補正が過剰に実行されてしまう。このため異常診断システムにて異常と診断された時には既に排気浄化に適切な空燃比から可成り外れて、エミッションが悪化しているおそれがある。
しかも異常診断システムの診断結果に基づいて下流側センサを取り替えるまでの退避走行においては、空燃比を過剰に低下させる補正が継続されていることになる。したがって、上記特許文献1,2の技術では退避走行におけるエミッション悪化には対処できない。
更に、実際に下流側センサに割れが発生していても、割れの状態が初期段階でわずかであれば、更に割れが進行して、前記異常診断システムにて下流側センサに割れが発生したと明確に判定されるまでには長時間を要することになる。したがって、このような期間においても、割れの程度に応じてエミッションが悪化しているにもかかわらず、何らの対処もできないことになる。
本発明は、排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制することにより、下流側センサの異常検出前後などにおけるエミッションの悪化を防止することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置は、内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の上流側と下流側とに排気成分から空燃比状態を検出するセンサをそれぞれ備えて、上流側センサの出力値に基づいて空燃比制御を実行すると共に、下流側センサの出力値に基づいて設定される補正量により前記空燃比制御に対する補正を実行する内燃機関の空燃比制御装置であって、下流側センサの異常可能性を検出する下流側センサ異常可能性検出手段と、前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性の程度に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節する補正量調節手段とを備えたことを特徴とする。
補正量調節手段は、下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された下流側センサの異常可能性に応じて空燃比制御に対する補正量を調節している。このため下流側センサの出力値自体のみでなく、下流側センサの異常可能性を空燃比制御の補正量に反映できる。このことから排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後におけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項2に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1において、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、前記下流側センサの出力値の出現頻度分布に応じて異常可能性を検出することを特徴とする。
下流側センサに素子割れなどが生じて異常となったり異常になりかけた場合には、下流側センサの出力値は空燃比制御により実現されている空燃比に対応せず、出力値がずれることになる。下流側センサの出力値の出現頻度分布を見れば前記ずれの程度が判断できるので、出現頻度分布に応じて異常可能性の程度を検出できる。
請求項3に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1又は2において、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性の程度に応じて、前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することにより、前記補正量を調節することを特徴とする。
補正量調節手段による補正量の調節は、異常可能性の程度に応じて前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することとしても良い。このように異常可能性の程度に応じた限界を補正量に設定することで、異常可能性が高いほど補正量が限界により制限されて、空燃比制御に影響しにくくなる。このようにして排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後におけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項4に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、前記下流側センサの出力値の出現頻度分布がリーン側に変移した程度が大きいほど、異常可能性が高いと判定することを特徴とする。
下流側センサは特に割れにより実際の空燃比よりもリーン側に出力値がずれる。これは理論空燃比を中心としてリッチ側とリーン側とで急激に出力値が変化するO2センサにおいても、空燃比に応じて徐々に出力値が変化する空燃比センサにおいても同様な傾向にある。そしてこのリーン側へのずれの程度は割れの進行程度に対応している。このことから、下流側センサの出力値の出現頻度分布がリーン側に変移した程度が大きいほど異常可能性が高いと判定することができる。
したがって補正量調節手段は、リーン側に変移した程度に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することで、下流側センサの異常可能性の高さを空燃比制御の補正量に反映できる。このようにして排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後におけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項5に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、リーン側に基準出力値を設け、前記下流側センサの出力の内、前記基準出力値よりもリーン側の出力の出現頻度を、前記下流側センサの異常可能性として検出することを特徴とする。
素子割れによりリーン側に出力値がずれるのを検出する手法として、リーン側に基準出力値を設けて、この基準出力値よりも更にリーン側の出力値の出現頻度を下流側センサの異常可能性として検出しても良い。このように基準出力値を設けて、この基準出力値よりもリーン側の出力値かリッチ側の出力値かをカウントして頻度を算出することで、下流側センサの異常可能性が検出できるので、容易に下流側センサの異常可能性を求めることができる。したがって下流側センサの異常検出前後における補正量をエミッションが悪化しないように調節することが容易となる。
請求項6に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性が高いほど、空燃比のリッチ化を抑制する方向に前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする。
補正量調節手段は、下流側センサの異常可能性が高いほど、空燃比のリッチ化を抑制する方向に空燃比制御に対する補正量を調節することとしても良い。例えば、空燃比制御により算出される燃料量を異常可能性が高いほど少なくする方向に補正したり、燃料量が増量側に制御されている時にこの増量分を異常可能性が高いほど少なくする方向に補正することにより実現できる。
請求項7に記載の内燃機関の空燃比制御装置は、内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の上流側と下流側とに排気成分から空燃比状態を検出するセンサをそれぞれ備えて、上流側センサの出力値に基づいて空燃比制御を実行すると共に、下流側センサの出力値に基づいて設定される補正量により前記空燃比制御に対する補正を実行する内燃機関の空燃比制御装置であって、下流側センサの出力値の出現頻度分布を検出する下流側センサ出力頻度検出手段と、前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出された前記出現頻度分布に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節する補正量調節手段とを備えたことを特徴とする。
何らかの原因で下流側センサの出力値全体が、標準とするセンサの出力値からずれた場合には、下流側センサの出力値の出現頻度分布も標準とするセンサの出力値出現頻度分布からずれる。
したがって補正量調節手段は、下流側センサ出力頻度検出手段にて検出された下流側センサの出力値の出現頻度分布に応じて空燃比制御に対する補正量を調節する。このため下流側センサの出力値自体のみでなく、下流側センサの出力ずれを空燃比制御の補正量に反映できる。このことから排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後などにおけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項8に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項7において、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出された出現頻度分布に応じて、前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することにより、前記補正量を調節することを特徴とする。
補正量調節手段による補正量の調節は、出現頻度分布に応じて前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することとしても良い。このように出現頻度分布に応じた限界を補正量に設定することで、出力ずれが大きいほど補正量が限界により制限されて空燃比制御に影響しにくくなる。このことから排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後などにおけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項9に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項7又は8において、前記補正量調節手段は、前記出現頻度分布におけるリーン側への変移に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする。
下流側センサは前述したごとく割れなどにより実際の空燃比よりもリーン側に出力値がずれる。そしてこのリーン側へのずれの程度は割れなどの進行程度に対応している。このことから、下流側センサの出力値の出現頻度分布がリーン側に変移した程度が大きいほど出力ずれが大きいと判定することができる。
したがって補正量調節手段は、出現頻度分布のリーン側への変移に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することで、下流側センサの出力ずれの程度を空燃比制御の補正量に反映できる。このことにより排気浄化触媒の下流側センサの出力による空燃比の異常を抑制でき、下流側センサの異常検出前後などにおけるエミッションの悪化を防止できる。
請求項10に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項7〜9のいずれかにおいて、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出される出現頻度分布の内で、リーン側に設けた基準出力値よりもリーン側の出現頻度に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする。
出力ずれに対する補正量の調節手法として、リーン側に基準出力値を設けて、この基準出力値よりもリーン側の出力の出現頻度に応じて補正量を調節するようにしても良い。このように基準出力値を設けて、この基準出力値よりもリーン側の出力かリッチ側出力かをカウントして頻度を算出することで、下流側センサの出力ずれを反映した値の計算が容易にできるので、エミッションが悪化しないように補正量を調節することが容易となる。
請求項11に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜10のいずれかにおいて、前記下流側センサは、理論空燃比を中心としてリッチ側とリーン側とで急激に出力値が変化するO2センサであることを特徴とする。
ここで下流側センサとしては上述したO2センサを用いることができる。O2センサは理論空燃比を中心として急激に出力値が変化するが、このような出力であっても出力値に基づいて空燃比制御に対する補正を実行できる。そしてO2センサの異常可能性や出力ずれの程度がO2センサの出力値の出現頻度分布に現れることから、下流側センサの異常可能性や出力ずれを反映して補正量を調節することが容易となり、エミッションの悪化を防止できる。
請求項12に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜11のいずれかにおいて、前記上流側センサは、空燃比に応じて徐々に出力値が変化する空燃比センサ、又は理論空燃比を中心としてリッチ側とリーン側とで急激に出力値が変化するO2センサであることを特徴とする。
上流側センサとしては、空燃比センサ又はO2センサを用いることができる。そしてこのような上流側センサを用いて空燃比制御する際に上流側センサの出力やこの出力から算出した空燃比制御用パラメータなどを補正する補正量を、下流側センサの異常可能性や出力ずれを反映して調節することでエミッションが悪化しないようにすることが可能となる。
請求項13に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項1〜12のいずれかにおいて、前記空燃比制御は、前記上流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて燃料噴射量の算出処理を実行するとともに、該算出処理において前記下流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて算出された補正量による補正を加えることを特徴とする。
この補正量による補正が加えられることにより、適切な空燃比となるように燃料噴射量が算出され、排気浄化触媒による排気浄化が常に適切に実行されるようになる。そしてこの補正量が下流側センサの異常可能性や出力ずれを反映して調節されることにより、下流側センサの異常可能性や出力ずれによって燃料噴射量が大きく変化することがなくエミッションの悪化を抑制できる。
請求項14に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、請求項13において、前記空燃比制御は、前記算出処理において前記下流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて算出される補正量により前記上流側センサの出力値に補正を加えることを特徴とする。
このように上流側センサの出力値に対して下流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて算出される補正量にて補正を加えるようにしても良い。このことにより、上流側センサの出力値自体が下流側センサの異常可能性や出力ずれによって大きく変化することが防止されて、燃料噴射量に大きく反映されることが無くエミッションの悪化を防止できる。
[実施の形態1]
図1は、車両に搭載された内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」と略す)2、及び制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU」と称す)4の概略構成図を示している。エンジン2は4気筒エンジンであるが、図1では1気筒のみ縦断面図にて示している。尚、気筒数は6気筒でも8気筒でも良い。又、図では各気筒には吸気バルブ2aと排気バルブ2bとはそれぞれ1つ示されているが、4バルブエンジンでも5バルブエンジンでも良い。
エンジン2の出力は変速機を介して最終的に車輪に走行駆動力として伝達される。エンジン2には、燃焼室10内の混合気に点火する点火プラグ14が設けられている。この燃焼室10には吸気バルブ2aにより開閉される吸気ポート16が設けられ、この吸気ポート16に接続された各吸気通路20の途中には吸気ポート16に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁12が気筒毎に設けられている。そして吸気通路20はサージタンク22に接続され、サージタンク22の上流側にはモータ24によって開度が調節されるスロットルバルブ26が設けられている。このスロットルバルブ26の開度(スロットル開度TA)により吸入空気量GAが調節される。スロットル開度TAはスロットル開度センサ28により検出されてECU4に読み込まれている。吸入空気量GAはスロットルバルブ26の上流側に設けられた吸入空気量センサ30により検出されてECU4に読み込まれている。尚、燃料噴射弁12が直接、燃焼室10内に燃料を噴射する筒内噴射タイプのガソリンエンジンであっても良い。
更に、燃焼室10には排気バルブ2bにより開閉される排気ポート32が設けられ、排気ポート32に接続された排気通路36の途中には触媒コンバータ38が配置されている。触媒コンバータ38内には排気浄化触媒としての三元触媒が配置されている。尚、図では触媒コンバータ38は1つ示しているが、排気の上流と下流とで2つ設けても良い。この場合、上流側の触媒コンバータ内にはスタートキャタリストとしての三元触媒が、エンジン始動時の触媒暖機を短時間で行えるように比較的小量にて配置される。そして下流側の触媒コンバータ内にはメインキャタリストとしての三元触媒が、主触媒として十分な量で配置される。
触媒コンバータ38の上流側の排気通路36には、図2に示すごとく排気の空燃比に対応して徐々に変化する電圧Vaf信号を出力する空燃比センサ40が配置されている。ここで「3.3V」が理論空燃比相当出力値に相当する。更に触媒コンバータ38の下流側の排気通路36には、図3に示すごとく排気の空燃比に対応して理論空燃比を中心として急激に変化する電圧Vo2信号を出力するO2センサ44が配置されている。ここで「0.45V」が理論空燃比相当出力値に相当する。
ECU4はデジタルコンピュータを中心として構成されているエンジン制御回路である。このECU4は、上述したスロットル開度センサ28、吸入空気量センサ30、空燃比センサ40、O2センサ44以外にもエンジン2の運転状態を検出するセンサ類から信号を入力している。すなわちアクセルペダル46の踏み込み量(アクセル開度ACCP)を検出するアクセル開度センサ48、クランクシャフトの回転からエンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサ50、及び吸気カムシャフトの回転位相から基準クランク角を決定する基準クランク角センサ52から信号を入力している。更にエンジン冷却水温THWを検出する冷却水温センサ54からも信号を入力している。尚、このようなセンサ以外にも各種のセンサが必要に応じて設けられる。
ECU4は、上述した各センサからの検出内容に基づいて、スロットルバルブ用モータ24、燃料噴射弁12あるいは点火プラグ14に対する制御信号によりエンジン2のスロットル開度TA、燃料噴射時期、燃料噴射量及び点火時期等を適宜制御する。そして前記燃料噴射量は目標空燃比、ここでは理論空燃比を達成するように空燃比センサ40及びO2センサ44の出力によりフィードバック制御されている。
次にECU4により実行される制御の内、空燃比制御処理について説明する。本処理のフローチャートを図4に示す。本処理はクランクシャフトの一定回転毎(4気筒エンジンであれば、180°毎)に繰り返し実行される処理である。尚、個々の処理内容に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
空燃比制御処理が開始されると、まずO2センサ44による空燃比制御の補正を行うべき条件(サブ空燃比フィードバック条件)が成立しているか否かが判定される(S102)。このサブ空燃比フィードバック条件は、例えば、次の(1)〜(5)が挙げられる。(1)エンジン冷却水温THWが規定値以上である。(2)エンジン2の始動が完了している。(3)始動後増量、暖機増量、パワー増量、触媒過熱防止のためのOTP増量などの燃料増量が実行中でなく、かつこのような増量が終了してから規定時間が経過している。(4)燃料カットが実行中でなく、かつ燃料カットが終了してから規定時間が経過している。(5)エンジン2の始動後、O2センサ44の出力が少なくとも一度反転(リーン出力からリッチ出力、またはその逆の変化をしたこと、すなわちO2センサ44が活性化したと判断されたこと)していること等である。そして、これらの条件が全部成立した時のみに、サブ空燃比フィードバック条件成立(S102で「YES」)と判定される。
ここでサブ空燃比フィードバック条件が成立しているとすると(S102で「YES」)、次に式1のごとく基準電圧Vos(ここでは理論空燃比にて出力される0.45V)とO2センサ44が出力している出力電圧Vo2との差からO2センサ出力電圧偏差ΔVo2が算出される(S104)。
ΔVo2 ← Vos − Vo2 … [式1]
次にO2センサ出力電圧偏差ΔVo2に基づいて積分値SUM及びなまし積分値ASUMが算出される(S106)。
積分値SUMについては式2のごとく算出される。尚、右辺の積分値SUMは前回算出時の値である。
SUM ← SUM + ΔVo2 … [式2]
なまし積分値ASUMは、積分値SUMの短周期の変動を抑制した平均値的な値を示すものであり、式3のごとく上記積分値SUMの加重平均値として求められる。尚、右辺のなまし積分値ASUMは前回算出時の値である。
ASUM ← {(n−1)・ASUM + SUM}/n … [式3]
ここで数値nは、例えば1以上の値が設定されている。なお、加重平均値以外の処理でもよく、積分値SUMの変動を緩和した平均値的な値としてなまし積分値ASUMが得られればよい。
積分値SUM及びなまし積分値ASUMが算出される(S106)と次にO2センサ出力電圧偏差ΔVo2の変化量dΔVo2が式4のごとく算出される(S108)。
dΔVo2 ← ΔVo2 − ΔVo2old … [式4]
ここで右辺の前回値ΔVo2oldは前回算出時のO2センサ出力電圧偏差ΔVo2の値である。
次に上述したごとく算出されたO2センサ出力電圧偏差ΔVo2、積分値SUM及び変化量dΔVo2に基づいて、式5のごとく空燃比センサ40の出力電圧Vafを補正するための補正量dVafが算出される(S110)。
dVaf ← KP・ΔVo2 + KI・SUM + KD・dΔVo2
… [式5]
ここで各係数KP,KI,KDは予め実験により決定された値が用いられている。
尚、サブ空燃比フィードバック条件が成立していなければ(S102で「NO」)、補正量dVafには以前のサブ空燃比フィードバック条件成立時に算出されている最新のなまし積分値ASUMに基づいて、式6のごとく算出される(S112)。
dVaf ← KI・ASUM … [式6]
ステップS110又はステップS112にて補正量dVafが算出されると、次に補正量dVafに対するガード処理が実行される(S114)。図5のフローチャートに補正量dVafのガード処理を示す。
まず、補正量dVafが「0(V)」以上か否かが判定される(S152)。dVaf≧0であれば(S152で「YES」)、dVaf≦dVgrd(+)か否かが判定される(S154)。ここでプラス側ガード値dVgrd(+)は後述するガード値設定処理にて設定されている上限値である。
dVaf≦dVgrd(+)であれば(S154で「YES」)、補正量dVafを変更せずにガード処理を一旦終了する。しかし、dVaf>dVgrd(+)であれば(S154で「NO」)、補正量dVafの値をプラス側ガード値dVgrd(+)に変更する(S156)。このことで補正量dVafの値をプラス側ガード値dVgrd(+)を上限として制限する。こうして、ガード処理を一旦終了する。
一方、dVaf<0であれば(S152で「NO」)、dVaf≧dVgrd(−)か否かが判定される(S158)。ここでマイナス側ガード値dVgrd(−)は後述するガード値設定処理にて設定されている下限値である。
dVaf≧dVgrd(−)であれば(S158で「YES」)、補正量dVafを変更せずにガード処理を一旦終了する。しかし、dVaf<dVgrd(−)であれば(S158で「NO」)、補正量dVafの値をマイナス側ガード値dVgrd(−)に変更する(S160)。このことで補正量dVafの値をマイナス側ガード値dVgrd(−)を下限として制限する。こうして、ガード処理を一旦終了する。
図4の説明に戻り、上述したガード処理(S114)が終了すると、式7のごとく補正量dVafにより空燃比センサ40の出力電圧Vafが補正されて、制御用電圧値Vafcが算出される(S116)。
Vafc ← Vaf + dVaf … [式7]
そして制御用電圧値Vafcに基づいて、フィードバック演算により、吸入空気量センサ30から検出されている吸入空気量GAに対して目標空燃比が達成される燃料噴射量finjが、燃料噴射弁12の開弁期間として算出される(S118)。そしてこの燃料噴射量finjの値が燃料噴射弁12の駆動回路に設定される(S120)。このことにより燃焼室10内に吸入される混合気の空燃比がフィードバック制御される。
図6にガード値設定処理を示す。本処理は一定時間周期で繰り返し実行される処理である。本処理が開始されると、まずO2センサ44の出力電圧Vo2が読み込まれる(S182)。
次にモニタ条件が成立しているか否かが判定される(S184)。ここでモニタ条件とは、O2センサ44の出力電圧Vo2からO2センサ44自身の出力異常が判定できる状態にあるかを判定するための条件である。例えば、「(1)O2センサ44の活性化完了、(2)サブ空燃比フィードバック制御実行中(前記図4のステップS104〜S110の実行中)、(3)燃料カットからの復帰後に規定時間経過、(4)吸入空気量GAが規定値以上に大きい、(5)アイドル状態ではない」を条件とする。尚、(3)は、燃料カットからの復帰後に燃料カットによる影響が無くなるまで待機するためであり、(4)及び(5)はO2センサ44に素子割れが生じていることが明確に出力電圧Vo2に現れるようにするために排気の背圧を十分に高めるために条件とされている。
モニタ条件が成立していれば(S184で「YES」)、次にモニタ時間Mtのカウントアップが実行される(S186)。このモニタ時間MtはECU4の立ち上がり時の初期設定にて「0」に設定されており、モニタ条件成立時のトータルの経過時間をカウントするためのタイマーカウンタである。
次に出力電圧Vo2が0.05Vより低いか否かが判定される(S188)。ここでO2センサ44が正常であった場合の出力電圧Vo2の出現頻度分布を図7(A)に示す。棒グラフは0.05V間隔での出現頻度を示している。
このようにO2センサ44が正常である場合には、サブ空燃比フィードバック制御時には0.45Vを中心にして低電圧側と高電圧側でほぼ同等の頻度で出現し、0V≦Vo2<0.05Vである極めてリーンの領域では非常に出現頻度が小さくなっている。
図7(B)は初期の素子割れにより排気がわずかにO2センサ44の大気側に漏れている状態を示している。この排気のわずかな漏れのため、O2センサ44の出力電圧Vo2はリーン側に傾き、0V≦Vo2<0.05Vの領域については出現頻度が急増している。
図7(C)は素子割れが進んで、図7(B)の場合よりも更に多くの排気がO2センサ44の大気側に漏れている状態を示している。このためO2センサ44の出力電圧Vo2はリーン側のみの出力となり、0V≦Vo2<0.05Vの領域については極めて大きい出現頻度となっている。
このように素子割れによる影響が0V≦Vo2<0.05Vの領域では、O2センサ44の出力電圧Vo2の出現頻度として明確に現れる。ステップS188におけるVo2<0.05Vか否かの判定は、この領域についての出現頻度を求めるための判定である。
ここでVo2<0.05Vであれば(S188で「YES」)、過大リーン時間Ltのカウントアップが実行される(S190)。この過大リーン時間LtはECU4の立ち上がり時の初期設定にて「0」に設定されており、0V≦Vo2<0.05Vである時のトータルの経過時間をカウントするためのタイマーカウンタである。
ステップS190の後、あるいはVo2≧0.05V(S188で「NO」)と判定された後は、モニタ時間Mtがモニタ基準時間Jt以上となったか否かが判定される(S192)。ここでMt<Jtであれば(S192で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。
上述した処理を繰り返すことで、モニタ時間Mt≧Jtとなれば(S192で「YES」)、式8に示すごとく、モニタ時間Mt内において0V≦Vo2<0.05Vである時の出現頻度Lr(%)を算出する(S194)。
Lr ← 100・Lt/Mt … [式8]
そして、この出現頻度Lrを用いて、前述したガード値dVgrd(+),dVgrd(−)を図8に示すマップから算出する(S196)。
図8では、プラス側ガード値dVgrd(+)は出現頻度Lr=0〜30%では「0.3V」で一定であるが、Lr=30〜100%では、「0.3V」から「0.05V」へと次第に値が低下している。マイナス側ガード値dVgrd(−)は出現頻度Lrの全域(0〜100%)で「−0.3V」で一定である。
したがって補正量dVafがプラスであって制御用電圧値Vafcを増加補正する場合には、出現頻度Lr≦30%では補正量dVafは一定値「0.3V」が上限とされる。しかし、出現頻度Lr=30〜100%では、出現頻度Lrが上昇するにつれて制限が強くなり、出現頻度Lr=100%では「0.05V」が上限となる。
一方、補正量dVafがマイナスであって制御用電圧値Vafcを減少補正する場合には、出現頻度Lrの値にかかわらず、補正量dVafは一定値「−0.3V」が下限とされる。
すなわち燃料噴射量を増加して燃料濃度を高める方向のサブ空燃比フィードバック時のみ、高出現頻度域(Lr=30〜100%)において次第に制限が強められて、サブ空燃比フィードバック制御によるリッチ方向への変更がなされにくくされている。
このようにステップS196では、出現頻度Lr≦30%では、プラス側ガード値dVgrd(+)には「0.3V」が設定され、マイナス側ガード値dVgrd(−)には「−0.3V」が設定される。そして、出現頻度Lr>30%では、例えば、Lr=58%では、プラス側ガード値dVgrd(+)=「0.2V」、マイナス側ガード値dVgrd(−)=「−0.3V」が設定される。
こうしてガード値dVgrd(+),dVgrd(−)の算出が終了すると、次にモニタ時間Mtと過大リーン時間Ltとがクリアされ(S198)、一旦本処理を終了する。このことにより再度、上述したモニタ時間Mtの間の出現頻度Lrを求めてガード値dVgrd(+),dVgrd(−)を計算する処理が繰り返されることになる。
尚、再度、ガード値dVgrd(+),dVgrd(−)が算出されるまでは、以前に算出された値が用いられ、ステップS196の処理により更新される。更に、ガード値dVgrd(+),dVgrd(−)の値は、エンジン2の停止時にはECU4内のバックアップRAMに記憶されて、再始動後において使用される。
本実施の形態による制御の一例を図9のタイミングチャートに示す。ここで時刻t0以前では「0V≦Vo2<0.05V」の出現頻度Lrは30%未満であり、プラス側ガード値dVgrd(+)=「0.3V」、マイナス側ガード値dVgrd(−)=「−0.3V」である。このため補正量dVafは正常時の範囲である「−0.3V〜0.3V」の範囲に規制されている。
出現頻度Lrが30%以上となると(t0)、以後、プラス側ガード値dVgrd(+)が出現頻度Lrの上昇に応じて低下する。そしてO2センサ44の出力電圧Vo2が大きくリーンに偏った状態が継続することで、ECU4により別途実行されている異常判定にて、O2センサ44が異常であると判定される(t1)。異常判定がなされると、例えば警告ランプが点灯してドライバーに知らせる。
本実施の形態では、このように異常判定がなされてドライバーに報知されるよりも前(t0〜t1)にて、O2センサ44の異常出力による燃料噴射量の増量を、プラス側ガード値dVgrd(+)の低下により抑制している。勿論、異常判定後(t1〜)も更に強く燃料噴射量の増量を抑制している。
上述した構成における請求項との対応関係は、空燃比センサ40が上流側センサに、O2センサ44が下流側センサに相当する。ガード値設定処理(図6)にて出現頻度Lrを求めるための処理(S182〜S194)が、下流側センサ異常可能性検出手段又は下流側センサ出力頻度検出手段としての処理に、出現頻度Lrの値が、異常可能性の程度又は出現頻度分布に相当する。そしてステップS188にて用いられる判定用出力電圧値「0.05V」が基準出力値に相当する。又、ガード値設定処理(図6)のステップS196及び補正量dVafのガード処理(図5)が補正量調節手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).何らかの原因、ここでは素子割れに起因して触媒コンバータ38の下流側に存在するO2センサ44の出力電圧Vo2が標準とするセンサの出力電圧からずれた場合には、図7に示すごとく出現頻度分布に明確に現れる。例えば素子割れでは、標準の出現頻度分布に対してリーン側にずれることになる。
本実施の形態では、この出力頻度分布の状態を、0V≦Vo2<0.05Vとなる出現頻度Lrの値により検出し、この出現頻度Lrの値に応じてプラス側ガード値dVgrd(+)を変更することにより空燃比制御に対する補正量dVafを調節している。このことによりO2センサ44の異常可能性を補正量dVafに反映できる。ここでは素子割れなどの異常により出力電圧Vo2のリーン側へのずれが大きくなるほど、プラス側ガード値dVgrd(+)を低くすることで、サブ空燃比フィードバック制御によって燃料噴射量finjが増加されるのを抑制している。
このようにしてO2センサ44の異常検出前においても、更に異常検出後においても、エミッションが悪化しないようにすることが可能となる。すなわち、実際にO2センサ44の割れの状態が初期段階でわずかであっても、出現頻度Lrに現れる異常可能性の程度により燃料増量を抑制しているので、素子割れの初期段階からエミッションの悪化を効果的に防止できる。
(ロ).特に、出力頻度分布の状態を、0V≦Vo2<0.05Vとなる出現頻度Lrの値にて検出しているので、O2センサ44の出力ずれを反映する値の計算が容易にでき、エミッションが悪化しないように補正量dVafを調節することが容易となる。
[実施の形態2]
本実施の形態では図6のガード値設定処理の代わりに、図10に示すガード値設定処理が実行される点が前記実施の形態1と異なる。
ガード値設定処理(図10)について説明する。本処理は一定時間周期で繰り返し実行される処理である。本処理が開始されると、まずO2センサ44の出力電圧Vo2が読み込まれ(S202)、次にモニタ条件が成立しているか否かが判定される(S204)。これらステップS202,S204の処理は前記図6のステップS182,S184と同じ処理である。
モニタ条件が成立していれば(S204で「YES」)、次にモニタ時間Mtのカウントアップが実行される(S206)。このモニタ時間Mtについても前記図6のステップS186にて説明したごとくである。
次に出力電圧Vo2が基準電圧Vosより低いか否かが判定される(S208)。この基準電圧Vosは前述した図3に示したごとく、O2センサ44においてリーン側出力電圧とリッチ側出力電圧との境界であり、具体的には、Vos=「0.45V」である。
O2センサ44が正常である場合には、図7(A)に示すごとくサブ空燃比フィードバック制御時には基準電圧Vosを中心にして低電圧側(リーン側)と高電圧側(リッチ側)とでほぼ同等の頻度で出力電圧Vo2が出現している。
初期の素子割れにて、わずかに排気がO2センサ44の大気側に漏れている図7(B)では、出現頻度はリッチ側よりもリーン側に偏っている。そして素子割れが進んで図7(B)の場合よりも更に多くの排気がO2センサ44の大気側に漏れている図7(C)では出現頻度はほぼリーン側に限られている。
このように素子割れによる影響が基準電圧Vosを境界としてリーン側とリッチ側とで、O2センサ44の出力電圧Vo2の出現頻度として明確に現れる。ステップS208におけるVo2<Vosか否かの判定はこの出現頻度状態を判定するものである。
ここでVo2<Vosであれば(S208で「YES」)、リーン時間Lxtのカウントアップが実行される(S210)。このリーン時間LxtはECU4の立ち上がり時の初期設定にて「0」に設定されており、0V≦Vo2<Vosである時のトータルの経過時間をカウントするためのタイマーカウンタである。
ステップS210の後、あるいはVo2≧Vos(S208で「NO」)と判定された後に、モニタ時間Mtがモニタ基準時間Jxt以上となったか否かが判定される(S212)。ここでMt<Jxtであれば(S212で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。
上述した処理を繰り返すことで、モニタ時間Mt≧Jxtとなれば(S212で「YES」)、式9に示すごとく、O2センサ44の出力電圧Vo2がリーン側を示すリーン側出現頻度Lxr(%)を算出する(S214)。
Lxr ← 100・Lxt/Mt … [式9]
そして、このリーン側出現頻度Lxrを用いて、前述したガード値dVgrd(+),dVgrd(−)を図11に示すマップから算出する(S216)。
図11では、プラス側ガード値dVgrd(+)はリーン側出現頻度Lxr=0〜70%では「0.3V」で一定であるが、Lr=70〜100%では、「0.3V」から「0.05V」へと次第に値が低下している。マイナス側ガード値dVgrd(−)はリーン側出現頻度Lxrの全域(0〜100%)で「−0.3V」で一定である。
したがって前記補正量dVafのガード処理(図5)では補正量dVafがプラスであって制御用電圧値Vafcを増加補正する場合には、リーン側出現頻度Lxr≦70%では補正量dVafは一定値「0.3V」が上限とされる。しかし、リーン側出現頻度Lxr=70〜100%では、リーン側出現頻度Lxrが上昇するにつれて制限が強くなり、リーン側出現頻度Lxr=100%では「0.05V」が上限となる。
一方、補正量dVafがマイナスであって制御用電圧値Vafcを減少補正する場合には、リーン側出現頻度Lxrの値にかかわらず、補正量dVafは一定値「−0.3V」が下限とされる。
すなわち燃料噴射量を増加して燃料濃度を高める方向のサブ空燃比フィードバック時のみ、高出現頻度域(Lxr=70〜100%)において次第に制限が強められて、燃料濃度を高めにくくされている。
このようにステップS216では、リーン側出現頻度Lxr≦70%では、プラス側ガード値dVgrd(+)には「0.3V」が設定され、マイナス側ガード値dVgrd(−)には「−0.3V」が設定される。リーン側出現頻度Lxr>70%では、例えば、Lxr=82%では、プラス側ガード値dVgrd(+)=「0.2V」、マイナス側ガード値dVgrd(−)=「−0.3V」が設定される。
こうしてガード値dVgrd(+),dVgrd(−)の算出が終了すると、次にモニタ時間Mtとリーン時間Lxtとがクリアされ(S218)、一旦本処理を終了する。このことにより再度、上述したモニタ時間Mtの間のリーン側出現頻度Lxrを求めてガード値dVgrd(+),dVgrd(−)を計算する処理が繰り返されることになる。
上述した構成における請求項との対応関係は、ガード値設定処理(図10)にてリーン側出現頻度Lxrを求めるための処理(S202〜S214)が下流側センサ異常可能性検出手段又は下流側センサ出力頻度検出手段としての処理に相当する。そしてリーン側出現頻度Lxrの値が異常可能性の程度又は出現頻度分布に、ステップS208にて用いられる基準電圧Vosが基準出力値に相当する。又、ガード値設定処理(図10)のステップS216及び補正量dVafのガード処理(図5)が補正量調節手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).出力頻度分布の状態を、理論空燃比よりもリーン側とリッチ側とで分けて、リーン側となるリーン側出現頻度Lxrにより検出し、このリーン側出現頻度Lxrに応じて空燃比制御に対する補正量dVafを調節している。この結果、前記実施の形態1の(イ)及び(ロ)と同様な効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態1においては、図8に示したごとくプラス側ガード値dVgrd(+)を出現頻度Lr=30%から100%にかけて、0.3Vから0.05Vへと次第に減少させたが、これ以外のパターンでプラス側ガード値dVgrd(+)を強めても良い。例えば、図12〜16に示すごとくに変化させても良い。尚、マイナス側ガード値dVgrd(−)は、いずれにおいても図8と同じく「−0.3V」で一定としている。
図12では出現頻度Lr=30%〜40%の間にdVgrd(+)=0.3Vから0.05Vへと減少させ、Lr>40%ではdVgrd(+)=0.05Vに固定している。図13は、Lr≦30%ではdVgrd(+)=0.3Vであるが、Lr>30%ではdVgrd(+)=0.05Vであり、Lr=30%で直ちに切り替えている。図14は、Lr=30%から100%にかけて、dVgrd(+)を0.3Vから0Vへと次第に減少させている。すなわちLr=100%では補正量dVaf=0V以下にされて、前記式7の計算では実質的にサブ空燃比フィードバック制御による燃料増量側への補正が禁止されることになる。図15では出現頻度Lr=30%〜40%の間にdVgrd(+)=0.3Vから0Vへと減少させ、Lr>40%ではdVgrd(+)=0Vとしている。したがってLr>40%では実質的にサブ空燃比フィードバック制御による燃料増量側への補正が禁止される。図16は、Lr≦30%ではdVgrd(+)=0.3Vであるが、Lr>30%ではdVgrd(+)=0Vであり、Lr=30%で直ちに切り替えている。したがってLr>30%では直ちにサブ空燃比フィードバック制御による燃料増量側への補正が禁止される。
尚、前記図12〜16に示す変化パターンは、変化する出現頻度領域は異なるが前記実施の形態2の図11に示したプラス側ガード値dVgrd(+)の設定に対しても同様に適用できる。
(b).前記実施の形態1ではO2センサ44における出力電圧Vo2の出現頻度を、「0.05V」を境界としてこれよりもリーン側の出現頻度を求めたが、エンジンの種類、三元触媒の種類、あるいはO2センサの種類によっては適切な境界は異なる。したがって境界は「0.05V」に限られるものではなく、実験によりO2センサの異常を判定するための適切な境界を求めて設定することにより、前記実施の形態1の効果を生じさせることができる。
(c).前記各実施の形態ではO2センサの出力電圧Vo2の出現頻度の割合により、プラス側ガード値dVgrd(+)を変更したが、これ以外に次のようにしても良い。すなわち基準電圧Vosよりもリーン側の出現頻度ピーク値とリッチ側の出現頻度ピーク値との比あるいは差を計算し、リーン側の出現頻度ピーク値の方が或る程度以上大きい場合に、前記比あるいは差に応じて、プラス側ガード値dVgrd(+)を低くするように設定しても良い。
(d).前記各実施の形態では、O2センサの出力電圧Vo2の値に基づいて補正量dVafを求めて空燃比センサ40の出力電圧Vafを補正していたが、これ以外の手法でO2センサの出力電圧Vo2を空燃比制御に反映させても良い。
例えば、空燃比制御処理(図4)のステップS116で前記式7の計算は実行せずに、ステップS118での燃料噴射量finj演算時に、補正量dVafに相当する燃料噴射補正量を燃料噴射量finjに加えるあるいは減ずることにより、O2センサの出力電圧Vo2を空燃比制御に反映させることができる。そしてこの燃料噴射補正量に対して前記ガード値dVgrd(+),dVgrd(−)に相当する燃料補正量ガード値を設定して制限する。この制限において燃料噴射量finjを増量する補正の場合には、プラス側燃料補正量ガード値を前記図8,11〜16に示したごとく設定することにより、前記各実施の形態と同様の効果を生じさせることができる。
(e).前記各実施の形態では触媒コンバータの上流側に設けたセンサは、図2に示したごとく空燃比に対応して徐々に変化する電圧Vaf信号を出力する空燃比センサを用いたが、図3に示した理論空燃比を中心として急激に出力が変化するO2センサを上流側センサとして用いても良い。
この場合にも上流側O2センサの出力電圧値を、下流側O2センサの出力電圧Vo2の値から求めた補正量dVafにて補正しても良い。あるいは上流側O2センサの出力電圧値から求められる燃料噴射量を前記(d)のごとく補正しても良い。この補正において前述したごとく制限することにより前記各実施の形態と同様の効果を生じさせることができる。
又、この場合の空燃比を補正する手法としては、上流側O2センサがリーン(<Vos)とリッチ(>Vos)との間で変化した時にステップ的に燃料を増減させるスキップ燃料補正量を設けている場合には、このスキップ燃料補正量を下流側O2センサの出力電圧Vo2の値に応じて補正しても良い。そしてリーン(<Vos)からリッチ(>Vos)に変化した場合の増量側スキップ燃料補正量に対して、O2センサの出力電圧Vo2の出現頻度分布に基づいて制限するようにしても良い。
(f).前記各実施の形態では触媒コンバータ下流側のO2センサの代わりに、図2に示したごとく空燃比に対応して徐々に変化する電圧信号を出力する空燃比センサを用いても良い。
この場合も、上流側のセンサの出力電圧値を、下流側の空燃比センサの出力電圧値に基づいて求めた補正量dVafにて補正する。あるいは(d)のように燃料噴射量を補正する。そしてこのような空燃比センサについても、素子割れ等により出力値の出現頻度分布はリーン側にシフト(この場合は高電圧側へシフト)する。したがって、このような出現頻度分布の変化程度に応じて補正量dVafや燃料噴射補正量を前述したごとく制限することにより前記各実施の形態と同様の効果を生じさせることができる。
又、上流側にO2センサを用いた場合には増量側のスキップ補正量を(e)で述べたごとく制限しても良い。
実施の形態1としてのエンジン及び制御装置の概略構成図。 触媒コンバータ上流の空燃比センサによる排気空燃比と出力電圧Vafとの関係を示すグラフ。 触媒コンバータ下流のO2センサによる排気空燃比と出力電圧Vo2との関係を示すグラフ。 実施の形態1のECUが実行する空燃比制御処理のフローチャート。 同じく補正量dVafのガード処理のフローチャート。 同じくガード値設定処理のフローチャート。 O2センサの出力電圧Vo2の出現頻度分布における正常時と異常時との違いを示すグラフ。 実施の形態1におけるプラス側ガード値dVgrd(+)とマイナス側ガード値dVgrd(−)とを求めるためのマップ構成説明図。 実施の形態1の処理の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態2のECUが実行するガード値設定処理のフローチャート。 実施の形態2におけるプラス側ガード値dVgrd(+)とマイナス側ガード値dVgrd(−)とを求めるためのマップ構成説明図。 他の実施の形態におけるプラス側ガード値dVgrd(+)を求めるためのマップ構成説明図。 他の実施の形態におけるプラス側ガード値dVgrd(+)を求めるためのマップ構成説明図。 他の実施の形態におけるプラス側ガード値dVgrd(+)を求めるためのマップ構成説明図。 他の実施の形態におけるプラス側ガード値dVgrd(+)を求めるためのマップ構成説明図。 他の実施の形態におけるプラス側ガード値dVgrd(+)を求めるためのマップ構成説明図。
符号の説明
2…エンジン、2a…吸気バルブ、2b…排気バルブ、4…ECU、10…燃焼室、12…燃料噴射弁、14…点火プラグ、16…吸気ポート、20…吸気通路、22…サージタンク、24…モータ、26…スロットルバルブ、28…スロットル開度センサ、30…吸入空気量センサ、32…排気ポート、36…排気通路、38…触媒コンバータ、40…空燃比センサ、44…O2センサ、46…アクセルペダル、48…アクセル開度センサ、50…エンジン回転数センサ、52…基準クランク角センサ、54…冷却水温センサ。

Claims (14)

  1. 内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の上流側と下流側とに排気成分から空燃比状態を検出するセンサをそれぞれ備えて、上流側センサの出力値に基づいて空燃比制御を実行すると共に、下流側センサの出力値に基づいて設定される補正量により前記空燃比制御に対する補正を実行する内燃機関の空燃比制御装置であって、
    下流側センサの異常可能性を検出する下流側センサ異常可能性検出手段と、
    前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性の程度に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節する補正量調節手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 請求項1において、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、前記下流側センサの出力値の出現頻度分布に応じて異常可能性を検出することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 請求項1又は2において、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性の程度に応じて、前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することにより、前記補正量を調節することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、前記下流側センサの出力値の出現頻度分布がリーン側に変移した程度が大きいほど、異常可能性が高いと判定することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記下流側センサ異常可能性検出手段は、リーン側に基準出力値を設け、前記下流側センサの出力の内、前記基準出力値よりもリーン側の出力の出現頻度を、前記下流側センサの異常可能性として検出することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ異常可能性検出手段にて検出された異常可能性が高いほど、空燃比のリッチ化を抑制する方向に前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  7. 内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の上流側と下流側とに排気成分から空燃比状態を検出するセンサをそれぞれ備えて、上流側センサの出力値に基づいて空燃比制御を実行すると共に、下流側センサの出力値に基づいて設定される補正量により前記空燃比制御に対する補正を実行する内燃機関の空燃比制御装置であって、
    下流側センサの出力値の出現頻度分布を検出する下流側センサ出力頻度検出手段と、
    前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出された前記出現頻度分布に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節する補正量調節手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  8. 請求項7において、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出された出現頻度分布に応じて、前記空燃比制御に対する補正量に限界を設定することにより、前記補正量を調節することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  9. 請求項7又は8において、前記補正量調節手段は、前記出現頻度分布におけるリーン側への変移に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  10. 請求項7〜9のいずれかにおいて、前記補正量調節手段は、前記下流側センサ出力頻度検出手段にて検出される出現頻度分布の内で、リーン側に設けた基準出力値よりもリーン側の出現頻度に応じて前記空燃比制御に対する補正量を調節することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかにおいて、前記下流側センサは、理論空燃比を中心としてリッチ側とリーン側とで急激に出力値が変化するO2センサであることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかにおいて、前記上流側センサは、空燃比に応じて徐々に出力値が変化する空燃比センサ、又は理論空燃比を中心としてリッチ側とリーン側とで急激に出力値が変化するO2センサであることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかにおいて、前記空燃比制御は、前記上流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて燃料噴射量の算出処理を実行するとともに、該算出処理において前記下流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて算出された補正量による補正を加えることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  14. 請求項13において、前記空燃比制御は、前記算出処理において前記下流側センサの出力値と理論空燃比相当出力値との差に基づいて算出される補正量により前記上流側センサの出力値に補正を加えることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
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