JP2017115615A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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【課題】内燃機関の始動直後のエミッション性能をより向上させる。【解決手段】エンジンECUは、エンジンの始動に際して、目標空燃比AFtagを理論空燃比よりも大きいリーン目標値に設定すると共に、所定条件の成立に伴って目標空燃比AFtagを理論空燃比よりも小さいリッチ目標値に設定するエミッション低減処理を実行し(ステップS120)、エミッション低減処理が実行されていない際にエンジンの運転状態に応じて目標空燃比AFtagを補正する一方(ステップS130)、エミッション低減処理が実行されている際には、エンジン1の運転状態に応じた目標空燃比AFtagの補正を行わない。【選択図】図2

Description

本開示は、燃焼室から排出される排ガスを浄化するための触媒を含む排ガス浄化装置と、燃焼室から排出される排ガスの空燃比を検出する空燃比センサとを有する内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の制御装置として、内燃機関の冷間始動直後に触媒が所定温度に達する所定時期まで点火時期を触媒暖機に係る補正量だけさらに遅角側に補正し、当該所定時期以後に、空燃比をリーンに維持するとともに燃料噴射量の減少および点火時期の遅角量の減少を実行し、燃焼状態に応じて燃料噴射量を補正するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、触媒暖機後に速やかに空燃比をリーンに維持することで、冷間始動時のHC(炭化水素)の排出量を低減化すると共に燃費を向上させようとしている。また、従来、エンジンの空燃比制御装置として、排気浄化装置の上流側における第1の空燃比を検出するための手段と、排気浄化装置の下流側における第2の空燃比を検出するための手段と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、第2の空燃比および運転状態に基づいて、エンジンの空燃比の補正値を算出する算出手段と、第1の空燃比および補正値に基づいて、エンジンの空燃比を制御する制御手段とを含むものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この空燃比制御装置によれば、エンジンの出力が高くなって予め定められた空燃比の範囲(ウインド)がリッチ側へと動くときに、エンジンの出力が高いほどリッチ側への空燃比の変動量を大きくして空燃比をウインド内の値にすることができる。また、検出された空燃比がリッチである場合には、リーンである場合に比べてリッチ側への空燃比の変動量を小さくすることで、オーバーリッチとなって空燃比がウインドから外れることを抑制し、排気浄化装置により排ガスを良好に浄化することができる。
特開2014−214667号公報 特開2005−351177号公報
内燃機関のエミッション性能とドライバビリティーとを両立させるためには、触媒暖機後に速やかに空燃比をリーンに維持する処理(特許文献1)と、運転状態に応じた空燃比の補正値の設定処理(特許文献2)とを組み合わせることが考えられる。しかしながら、内燃機関の始動直後に空燃比をリーンに維持している際に当該内燃機関の運転状態に応じて空燃比の目標値がリッチ側に補正されてしまうと、HC排出量を低減化し得なくなるおそれがある。
そこで、本開示の発明は、内燃機関の始動直後のエミッション性能をより向上させることを主目的とする。
本開示の内燃機関の制御装置は、燃焼室から排出される排ガスを浄化するための触媒を含む排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置の上流側で前記排ガスの空燃比を検出する空燃比センサとを有する内燃機関の制御装置であって、前記空燃比センサにより検出される空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関を制御する制御装置において、前記内燃機関の始動に際して、前記目標空燃比を理論空燃比よりも大きいリーン目標値にすると共に、所定条件の成立に伴って前記目標空燃比を前記理論空燃比よりも小さいリッチ目標値にするエミッション低減処理を実行するエミッション低減処理手段と、前記エミッション低減処理が実行されていない際には、前記内燃機関の運転状態に応じて前記目標空燃比を補正し、前記エミッション低減処理が実行されている際には、前記内燃機関の運転状態に応じて前記目標空燃比を補正しない補正手段とを備えるものである。
この制御装置は、内燃機関の始動に際して、目標空燃比を理論空燃比よりも大きいリーン目標値にすると共に、所定条件の成立に伴って目標空燃比を理論空燃比よりも小さいリッチ目標値にするエミッション低減処理を実行する。これにより、内燃機関の始動後に目標空燃比をリーン目標値にして触媒の暖機を促進させつつHC排出量を低減化すると共に、所定条件の成立に伴って目標空燃比をリッチ目標値にすることで、触媒雰囲気がリーン雰囲気になってNOxの浄化性能が低下してしまうのを抑制することができる。また、この制御装置は、エミッション低減処理が実行されていない際に内燃機関の運転状態に応じて目標空燃比を補正する一方で、エミッション低減処理が実行されている際には、内燃機関の運転状態に応じた目標空燃比の補正を実行しない。これにより、エミッション低減処理により目標空燃比がリーン目標値に設定されている際に、当該目標空燃比がリッチ側に補正されることによってHC排出量が増加してしまうのを抑制することが可能となる。更に、エミッション低減処理により目標空燃比がリッチ目標値に設定されている際には、当該目標空燃比がリッチ側に補正されることでHC排出量が増加したり、触媒に吸蔵された酸素が過剰に還元されたりするのを抑制することができる。この結果、この制御装置によれば、内燃機関の始動直後のエミッション性能をより向上させることが可能となる。
本開示の制御装置により制御される内燃機関を例示する概略構成図である。 本開示の制御装置により実行される目標空燃比設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の制御装置により制御される内燃機関としてのエンジン1を例示する概略構成図である。同図に示すエンジン1は、エンジン電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)10により制御され、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気を複数(本実施形態では、4つ)の燃焼室2内で爆発燃焼させ、混合気の爆発燃焼に伴う図示しないピストンの往復運動をクランクシャフト(図示省略)の回転運動へと変換することにより動力を出力するものである。本実施形態のエンジン1は、当該エンジン1に加えて、モータジェネレータ(同期発電電動機)MGを走行用動力の発生源として含むハイブリッド車両に搭載される。
エンジン1が搭載されるハイブリッド車両は、図1に示すように、車両全体を統括的に制御するハイブリッド電子制御装置(以下、「HVECU」という)20や、モータジェネレータMGを駆動するインバータ30、当該インバータ30を介してモータジェネレータMGと電力をやり取り可能なバッテリ40、HVECU20と各種信号をやり取りしてインバータ30を制御するモータ電子制御装置(以下、「MGECU」という)50を含む。かかるハイブリッド車両は、運転者の出力要求やバッテリ40の状態に基づいてエンジン1を間欠的に停止または始動(再始動)させることができるように構成されている。
HVECU20は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータであり、ハイブリッド車両の走行に際して、アクセル開度と車速とに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定する。更に、HVECU20は、当該要求トルクTr*等に基づいて、エンジン1の目標トルクTe*や目標パワーPe*、モータジェネレータMGへのトルク指令Tm*を設定し、目標トルクTe*や目標パワーPe*をエンジンECU10に送信すると共に、トルク指令Tm*をMGECU50に送信する。また、HVECU20は、要求トルクTr*や目標パワーPe*(運転者の出力要求)、バッテリ40の状態等に基づいてエンジンECU10に対するエンジン停止指令やエンジン始動指令を設定する。MGECU50は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータであり、HVECU20からのトルク指令に基づいてインバータ30をスイッチング制御する。
図1に示すように、エンジン1は、各燃焼室2の吸入ポートに接続された吸気管(吸気マニホールド)3や、吸入空気を清浄するエアクリーナ4、電子制御式のスロットルバルブ5、各燃焼室2に燃料を供給するための複数の燃料噴射弁6、燃焼室2ごとに設置された複数の点火プラグ7、各燃焼室2の排気ポートに接続された排気管(排気マニホールド)8、排気管8に接続された排ガス浄化装置9等を含む。燃料噴射弁6は、図示するように、対応する燃焼室2内(筒内)に燃料を直接噴射するものであるが、対応する燃焼室2の吸気ポートに燃焼を噴射するものであってもよい。排ガス浄化装置9は、図示しない排気バルブや排気管8を介して各燃焼室2から流入する排ガス中のCO(一酸化炭素)やHC、NOxといった有害成分を浄化するNOx吸蔵型の三元触媒90を有している。
エンジン1では、エアクリーナ4にて清浄された空気がスロットルバルブ5や吸気管3、図示しない吸気バルブを介して各燃焼室2内に吸入され、吸入空気に対しては、各燃焼室2内で燃料噴射弁6から燃料が噴射される。空気と燃料との混合気は、各燃焼室2で点火プラグ7からの電気火花によって爆発燃焼させられる。エンジン1からの排ガスは、図示しない排気バルブや排気管8を介して排ガス浄化装置9へと送出され、排ガス浄化装置9にて浄化された後、外部へと排出される。
エンジンECU10は、図示しないCPUや、各種制御プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポート(何れも図示省略)等を含むマイクロコンピュータである。エンジンECU10は、図示しない入力ポートを介して、エンジン1の状態等を検出する各種センサからの信号を入力する。例えば、エンジンECU10は、図示しないクランクポジションセンサにより検出されるクランクシャフトの回転位置(クランクポジション)や、図示しないスロットルバルブポジションセンサにより検出されるスロットルバルブ5の弁体位置(スロットルポジション)、エアフローメータ11により検出されるエンジン1の吸入空気量Ga、吸気圧センサ12により検出される吸気管3内の圧力(吸気管圧)、空燃比センサ15により検出される空燃比AF、水温センサ19により検出されるエンジン1の冷却水温度Tw等を入力する。空燃比センサ15は、例えば固体電解質層と一対の電極とを有するものであり、排ガス浄化装置9の上流側すなわち各燃焼室2と排ガス浄化装置9との間で、各燃焼室2から排出される排ガスの空燃比AFを検出する。
また、エンジンECU10は、HVECU20に接続されており、当該HVECU20と各種信号をやり取りする。更に、エンジンECU10は、クランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてエンジン1(クランクシャフト)の回転数Neを算出すると共に、エアフローメータ11からの吸入空気量Gaに基づいて、エンジン1が始動されてからの積算吸入空気量Qiや、最大吸入空気量に対する吸入空気量GAの割合である負荷率KLを算出する。加えて、エンジンECU10は、吸入空気量GAや冷却水温度Tw、空燃比AF、点火時期の遅角量等に基づいて三元触媒90の触媒床温(触媒温度)Tcatを推定する。
ハイブリッド車両の走行に際して、エンジンECU10は、HVECU20からの目標トルクTe*に基づいて目標吸入吸気量Ga*を設定すると共に、当該目標吸入吸気量Ga*に基づいてスロットルバルブ5を制御する。更に、エンジンECU10は、目標吸入空気量Ga*と、空燃比センサ15により検出された空燃比AFfと、別途設定した目標空燃比AFtagとに基づいて、当該上流側空燃比AFfが目標空燃比AFtagになるように目標燃料噴射量を設定し、当該目標燃料噴射量に基づいて燃料噴射弁6を制御すると共に点火プラグ7を制御する。すなわち、エンジンECU10は、目標空燃比AFtagと空燃比センサ15により検出される空燃比AFとの偏差に基づいて各燃料噴射弁6をフィードバック制御する。また、エンジンECU10は、HVECU20からのエンジン停止指令やエンジン始動指令に応じてエンジン1を停止または始動させる。
次に、エンジン1の目標空燃比AFtagの設定手順について説明する。図2は、エンジン1が運転される際にエンジンECU10により所定時間おきに実行される目標空燃比設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図2の目標空燃比設定ルーチンの開始に際して、エンジンECU10の図示しないCPUは、まずエミッション低減処理フラグFemの値を入力し(ステップS100)、エミッション低減処理フラグFemが値0であるか否かを判定する(ステップS110)。エミッション低減処理フラグFemは、図示しないスタートスイッチがオンされた後にエンジン1が最初に始動された際や、エンジン停止指令に応じて運転停止されていたエンジンが再始動された際に、排ガス浄化装置9の三元触媒90によりHCやNOxといった有害成分を良好に処理するためのエミッション低減処理が実行されるように値1に設定されるものである。ステップS110にてエミッション低減処理フラグFemが値1であると判断した場合、エンジンECU10は、エミッション低減処理として、目標空燃比AFtagをリーン目標値またはリッチ目標値に設定し(ステップS120)、所定時間経過後に再度ステップS100以降の処理を実行する。
ステップS120におけるエミッション低減処理について具体的に説明する。ステップS120において、エンジンECU10は、エンジン1が始動(再始動)されてから、積算吸入空気量Qiが所定量に達し、かつ推定された触媒床温Tcatが所定温度に達するまで、目標空燃比AFtagを理論空燃比(ストイキオメトリ=14.6)よりも大きい予め定められた一定のリーン目標値に設定する。また、ステップS120において、エンジンECU10は、積算吸入空気量Qiが所定量に達し、かつ推定された触媒床温Tcatが所定温度に達すると、目標空燃比AFtagを理論空燃比よりも小さいリッチ目標値に設定する。本実施形態では、吸入空気量GAおよび冷却水温度Twと、理論空燃比よりも小さいリッチ目標値との関係を規定する図示しない目標値マップが予め用意されてエンジンECU10のROMに格納されており、エンジンECU10は、当該目標値マップから吸入空気量GAおよび冷却水温度Twに対応したリッチ目標値を導出して目標空燃比AFtagに設定する。
このように、エンジン1の始動後に目標空燃比AFtagをリーン目標値に設定することで、三元触媒90の暖機を促進させつつHC排出量を低減化することができる。また、触媒雰囲気がリーン雰囲気になると三元触媒90のNOxの浄化性能が低下してしまうが、積算吸入空気量Qiが所定量に達し、かつ推定された触媒床温Tcatが所定温度に達した段階から目標空燃比AFtagを吸入空気量GAおよび冷却水温度Twに応じたリッチ目標値に設定することで、三元触媒90のNOxの浄化性能を維持してNOxの排出を良好に抑制することが可能となる。そして、ステップS120において、エンジンECU10は、空燃比センサ15により検出される空燃比AFがリッチ目標値(目標空燃比AFtag)に一致した段階でエミッション低減処理フラグFemを値0に設定する。
エミッション低減処理フラグFemが値0に設定された後に、ステップS100以降の処理が実行される場合、ステップS110では、肯定判断がなされることになる。この場合、エンジンECU10は、エンジン1の運転状態を示すパラ-メータである回転数Ne、吸入空気量GA、負荷率KLおよび冷却水温度Twに基づいて目標空燃比AFtagの補正量ΔAFを設定する(ステップS130)。本実施形態では、回転数Ne、吸入空気量GA、負荷率KLおよび冷却水温度Twと、補正量ΔAFとの関係を規定する図示しない補正量マップが予め用意されてエンジンECU10のROMに格納されており、エンジンECU10は、当該補正量マップからエンジン1の運転状態に応じた補正量ΔAFを導出・設定する。補正量マップは、エンジン1の出力パワーが高いほど、補正量ΔAFを小さくにするように作成される。なお、補正量マップは、所定の運転状態に対応した補正量ΔAFを正の値にするように作成されてもよい。
ステップS130の処理の後、エンジンECU10は、ベース値としての理論空燃比に補正量ΔAFを加算した値を目標空燃比AFtagに設定する(ステップS140)。この際、ステップS130にて設定された補正量ΔAFが値0であれば、理論空燃比が目標空燃比AFtagとされ、補正量ΔAFが負の値であれば、リッチ側の空燃比が目標空燃比AFtagとされ、補正量ΔAFが正の値であれば、リーン側の空燃比が目標空燃比AFtagされる。これにより、各燃焼室2内における空燃比を基本的に理論空燃比付近にしつつ、運転者により大きなエンジン出力が要求された際に要求されたトルクをエンジン1から速やかに出力させ得るようにしてドライバビリティーを向上させることが可能となる。エンジンECU10は、ステップS140にて目標空燃比AFtagを設定してから所定時間が経過した後に、再度ステップS100以降の処理を実行する。
上述のような目標空燃比設定ルーチンが実行される結果、エンジン1では、エミッション低減処理(ステップS120)が実行されていない際、エンジン1の運転状態に応じて目標空燃比AFtagが補正される(ステップS130,S140)。これに対して、ステップS120にてエミッション低減処理が実行されている際には、エンジン1の運転状態に応じた目標空燃比AFtagの補正が行われない。これにより、エミッション低減処理により目標空燃比AFtagがリーン目標値に設定されている際に、当該目標空燃比AFtagがリッチ側に補正されることによってHC排出量が増加してしまうのを抑制することが可能となる。更に、エミッション低減処理により目標空燃比AFtagがリッチ目標値に設定されている際には、当該目標空燃比AFtagがリッチ側に補正されることでHC排出量が増加したり、三元触媒90に吸蔵された酸素が過剰に還元されたりするのを抑制することができる。この結果、エンジン1の始動直後のエミッション性能をより向上させることが可能となる。
また、エンジン1が搭載されるハイブリッド車両では、運転者の出力要求やバッテリ40の状態に応じてエンジン1が間欠的に停止または始動される。従って、エミッション低減処理の実行中にエンジン1の運転状態に応じた目標空燃比AFtagの補正を禁止することは、ハイブリッド車両におけるエミッション性能を向上させる上で、極めて有用である。加えて、三元触媒90の活性度の変化に合わせて補正量マップを適合するのは非常に困難であることから、エミッション低減処理の実行中にエンジン1の運転状態に応じた目標空燃比AFtagの補正を禁止することで、補正量マップの適合負担を軽減することも可能となる。
以上説明したように、本実施形態のエンジンECU10は、燃焼室2から排出される排ガスを浄化するための三元触媒90を含む排ガス浄化装置9と、排ガス浄化装置9の上流側で排ガスの空燃比AFを検出する空燃比センサ15とを有するエンジン1の制御装置であって、空燃比センサ15により検出される空燃比AFが目標空燃比AFtagになるようにエンジン1(燃料噴射弁6)を制御するものである。そして、エンジンECU10は、エンジン1の始動に際して、目標空燃比AFtagを理論空燃比よりも大きいリーン目標値に設定すると共に、所定条件の成立、すなわち積算吸入空気量Qiが所定量に達し、かつ推定された触媒床温Tcatが所定温度に達したのに伴って目標空燃比AFtagを理論空燃比よりも小さいリッチ目標値に設定するエミッション低減処理を実行するエミッション低減処理手段(ステップS120)、およびエミッション低減処理が実行されていない際にエンジン1の運転状態に応じて目標空燃比AFtagを補正し、エミッション低減処理が実行されている際にエンジン1の運転状態に応じて目標空燃比AFtagを補正しない補正手段(ステップS130)として機能する。この結果、エンジンECU10により制御されるエンジン1では、始動直後のエミッション性能をより向上させることが可能となる。
なお、エンジンECU10により制御されるエンジン1が搭載されるハイブリッド車両は、複数のモータジェネレータMGを有してもよく、動力分配用の遊星歯車を有する2モータ式のハイブリッド車両であってもよく、シリーズ式のハイブリッド車両であってもよく、プラグイン式のハイブリッド車両であってもよい。また、上記エンジンECU10は、走行用の動力発生源としてエンジン1のみを有する車両(例えば、いわゆるアイドルストップを実行可能な車両)に適用されてもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、内燃機関や車両の製造産業等において利用可能である。
1 エンジン(内燃機関)、2 燃焼室、3 吸気管、4 エアクリーナ、5 スロットルバルブ、6 燃料噴射弁、7 点火プラグ、8 排気管、9 排ガス浄化装置、10 エンジン電子制御装置(エンジンECU)、11 エアフローメータ、12 吸気圧センサ、15 空燃比センサ、19 水温センサ、20 ハイブリッド電子制御装置(HVECU)、30 インバータ、40 バッテリ、50 モータ電子制御装置(MGECU)、90 三元触媒、MG モータ。

Claims (1)

  1. 燃焼室から排出される排ガスを浄化するための触媒を含む排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置の上流側で前記排ガスの空燃比を検出する空燃比センサとを有する内燃機関の制御装置であって、前記空燃比センサにより検出される空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関を制御する制御装置において、
    前記内燃機関の始動に際して、前記目標空燃比を理論空燃比よりも大きいリーン目標値にすると共に、所定条件の成立に伴って前記目標空燃比を前記理論空燃比よりも小さいリッチ目標値にするエミッション低減処理を実行するエミッション低減処理手段と、
    前記エミッション低減処理が実行されていない際には、前記内燃機関の運転状態に応じて前記目標空燃比を補正し、前記エミッション低減処理が実行されている際には、前記内燃機関の運転状態に応じて前記目標空燃比を補正しない補正手段と、
    を備える内燃機関の制御装置。
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