JP2009191793A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を変更できる内燃機関においても、排気浄化性能を向上できる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンECUは、Vo2を取得し(ステップS51)、モニタ条件が成立していると判断したならば(ステップS52)、モニタ時間Tmをカウントアップする(ステップS53)。そして、Vo2が所定値Kより小さければ(ステップS54でYes)、過小リーン時間TLをカウントアップする(ステップS55)。エンジンECUは、モニタ時間Tmが基準時間Trを経過していると判断したならば(ステップS56でYes)、モニタ時間Tmと過小リーン時間TLとに基づいて過小リーン出現頻度Lfを算出し(ステップS57)、過小リーン出現頻度Lfと吸気バルブ作用角とに基づいて補正量ガード値を算出する(ステップS58)。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、車両に搭載される内燃機関の空燃比を制御する制御装置に関する。
従来、内燃機関により駆動される車両は、内燃機関の排気経路に排気浄化触媒及び空燃比センサを備えており、排気浄化触媒における排気浄化性能が高まるよう、空燃比センサによって検出された検出結果に基づいて内燃機関の空燃比を理論空燃比に近づける制御装置を搭載している。
この種の制御装置として、排気浄化触媒の上流側及び下流側に空燃比センサを備え、上流側の空燃比センサにより検出された空燃比に応じて空燃比のフィードバック制御を行い、下流側の空燃比センサにより検出された空燃比に応じて、フィードバック制御における制御値を補正するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された従来の制御装置は、上流側の空燃比センサにより検出された空燃比に応じて内燃機関の気筒内に供給される燃料の噴射量を制御するメインフィードバック制御を実行するとともに、下流側の空燃比センサにより検出された空燃比に応じて上流側の空燃比センサにより検出された空燃比を補正する、所謂サブフィードバック制御を実行している。
このような従来の制御装置においては、フィードバック制御に対する過度の補正を防止するために、補正量に対してガード値を設けて、適切なフィードバック制御を実行していた。
さらに、このような従来の制御装置においては、下流側の空燃比センサに割れが発生すると、下流側センサの出力がリーン側に振れる。この場合、サブフィードバック制御は、メインフィードバック制御に対して空燃比がリッチ側になるよう補正し続けることとなり、空燃比が理論空燃比からリッチ側にずれていく。そこで、制御装置は、メインフィードバック制御に対する補正量にガード値を設定し、下流側の空燃比センサに異常が発生しても補正量をガード値以内に収める補正量ガード処理を行っていた。
このように構成された従来の制御装置は、下流側の空燃比センサにおいてリーン状態の検出頻度が所定値を超えた場合には、下流側の空燃比センサに割れが発生している可能性が高いため、リーン状態の検出頻度が所定値以下の場合よりも補正量が小さくなるようガード処理を実行することにより、下流側の空燃比センサの異常がメインフィードバック制御に与える影響を抑えるようになっていた。
特開平8−312774号公報
しかしながら、上述のような従来の制御装置にあっては、吸気バルブの作用角すなわち最大リフト量を変更できる内燃機関を考慮したものではなく、補正量に対するガード値が作用角によらず一定であった。そのため、このような内燃機関においては、内燃機関の実際の空燃比と空燃比センサにより検出される空燃比との差が作用角に応じて異なるにもかかわらず、一定のガード値によって補正量ガード処理が実行されると、作用角によっては補正量が不足したり、逆に補正量が大き過ぎたりし、排気浄化性能が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、吸気バルブの作用角すなわちリフト量を変更できる内燃機関においても、排気浄化性能を向上できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関の排気経路に設けられた排気浄化触媒の上流側に配置された第1の空燃比検出手段の検出結果に基づいて前記内燃機関の空燃比を補正する第1のフィードバック制御を実行するとともに、前記排気浄化触媒の下流側に配置された第2の空燃比検出手段の検出結果に基づいて前記第1のフィードバック制御を補正する第2のフィードバック制御を実行する内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関に供給される空気量を調節可能な吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を可変制御する可変制御手段と、前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方を検出又は推定する検出手段と、前記検出手段によって検出又は推定された前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて、前記第2のフィードバック制御による補正量のガード値を設定するガード値設定手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、第1のフィードバック制御に対する補正量のガード値が吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて適切に設定されるので、適切な補正量により第1のフィードバック制御が実行でき、排気浄化触媒における排気浄化性能を向上することが可能となる。
また、上記(1)に記載の内燃機関の制御装置において、(2)前記ガード値設定手段が、前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほど前記ガード値を大きく設定することを特徴とする。
この構成により、吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほどリフト量又は作用角のばらつきの影響を受けやすく、第1の空燃比検出手段により検出される空燃比と内燃機関の実際の空燃比との差が大きいので、第2のフィードバック制御による補正量がばらつくため、最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほどガード値を大きくすることにより、第1のフィードバック制御に対する補正量が不十分になることを防止でき、排気浄化触媒における排気浄化性能を向上することができる。
また、上記(1)又は(2)に記載の内燃機関の制御装置において、(3)前記第2の空燃比検出手段による検出結果に基づいて前記第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いを判断する異常可能性判断手段を備え、前記ガード値設定手段が、前記異常可能性判断手段によって判断された前記異常可能性の度合いと、前記検出手段によって検出された前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方と、に応じて、前記第2のフィードバック制御における補正量のガード値を設定することを特徴とする。
この構成により、第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いが高い場合においても、第1のフィードバック制御に対する補正量のガード値が最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて適切に設定されるので、第2の空燃比検出手段の異常が第1のフィードバック制御に与える影響を抑えられることにより適切な第1のフィードバック制御が実行でき、結果として、排気浄化触媒における排気浄化性能を向上することができる。
また、上記(3)に記載の内燃機関の制御装置において、(4)前記異常可能性判断手段が、前記第2の空燃比検出手段によるリーン状態の検出頻度に応じて前記第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いを判断することを特徴とする。
この構成により、第2の空燃比検出手段に素子割れが発生した場合には第2の空燃比検出手段の出力がリーン側に振れるので、リーン状態の検出頻度に基づいて第2の空燃比検出手段の異常可能性を的確に判断することができる。
また、上記(1)から(4)に記載の内燃機関の制御装置において、(5)前記第1の空燃比検出手段が空燃比センサにより構成され、前記第2の空燃比検出手段がO2センサにより構成されることを特徴とする。
この構成により、第1のフィードバック制御においては、理論空燃比近傍における出力電圧の変化が緩やかな空燃比センサを使用するので、内燃機関内の実際の空燃比と理論空燃比との差を的確に検出できるとともに、第2のフィードバック制御においては、リッチ状態とリーン状態とにおける出力電圧の差が大きいO2センサを使用するので、内燃機関内の実際の空燃比がリーン状態あるいはリッチ状態のいずれに振れているのかを明確に検出できる。
本発明によれば、吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を変更できる内燃機関においても、排気浄化性能を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両を模式的に示す概略構成図である。
図1に示すように、車両1は、内燃機関としてのエンジン11を備えている。エンジン11は、ガソリンエンジンにより構成されている。
エンジン11は、複数の気筒12を有しており、各気筒12は、ピストン13を往復動可能に収容している。ピストン13は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト15と接続されており、ピストンの往復動がコネクティングロッド14により回転運動に変換され、出力軸としてのクランクシャフト15に伝達されるようになっている。
各気筒12に形成された燃焼室16は、吸気通路20及び排気通路26と接続されている。
吸気通路20は、スロットルバルブ17、サージタンク18及び吸気マニホルド19を有しており、車両1の外部の空気は、スロットルバルブ17、サージタンク18及び吸気マニホルド19を介して燃焼室16に供給されるようになっている。
スロットルバルブ17は、吸気通路20に回動可能に設置されており、アクチュエータ21によって回動されるようになっている。アクチュエータ21は、アクセルペダル23の踏込み量に応じてスロットルバルブ17を回動させる。
排気通路26は、排気マニホルド24と、三元触媒により構成される排気浄化触媒25と、を有しており、燃焼室16から排出された排気は、排気マニホルド24、排気浄化触媒25を介してエンジン11の外部に排出される。なお、本実施の形態に係る排気通路は、本発明に係る排気経路を構成する。
排気浄化触媒25の上流側の排気通路26には、空燃比センサ77が設置されている。この空燃比センサ77は、検出対象となる排気中の酸素濃度及び燃料の未燃成分の濃度に基づいて、空燃比に応じた電圧Vafを後述するエンジンECU81に送信するようになっている。
また、排気浄化触媒25の下流側の排気通路26には、O2センサ78が設置されている。このO2センサ78は、検出対象となる排気中の酸素濃度に基づいて、空燃比に応じた電圧Vo2を後述するエンジンECU81に送信するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る空燃比センサ77は、本発明に係る第1の空燃比検出手段を構成し、本実施の形態に係るO2センサ78は、本発明に係る第2の空燃比検出手段を構成する。
空燃比センサ77は、理論空燃比の排気を検出した場合には、Vaf=3.3[V]の電圧を出力する。また、O2センサ78は、理論空燃比の排気を検出した場合には、基準電圧Vo2=Vref=0.45[V]の電圧を出力するようになっている。
さらに、エンジン11は、吸気通路20と燃焼室16とが接続される開口部を開閉するための吸気バルブ27と、排気通路26と燃焼室16とが接続される開口部を開閉するための排気バルブ28と、を備えている。
吸気バルブ27及び排気バルブ28は、バルブスプリング29によって開口部を閉じる方向に付勢されている。
エンジン11は、さらに、クランクシャフト15により回転される吸気カムシャフト30及び排気カムシャフト31を備えている。吸気カムシャフト30は、吸気バルブ27の略上方に設置されており、排気カムシャフト31は、排気バルブ28の略上方に設置されている。
この吸気カムシャフト30及び排気カムシャフト31が回転すると、吸気バルブ27及び排気バルブ28をそれぞれ押し下げるようになっており、各バルブが押し下げられている状態において、開口部が開放されるようになっている。
エンジン11は、さらに電磁式の複数の燃料噴射弁34を有しており、これらの燃料噴射弁34は、吸気マニホルド19に取付けられている。燃料噴射弁34は、後述するエンジンECU81により通電されると開弁し、燃焼室16に高圧燃料を噴射するようになっている。噴射された高圧燃料は、燃焼室16内において吸入された空気と混ざり合うことにより混合気を構成する。
エンジン11は、さらに点火プラグ35と、点火プラグ35に点火信号を送信するイグナイタ36と、点火プラグ35に高電圧を印加する点火コイル37と、を備えている。
燃焼室16内の混合気は、点火プラグ35からの放電によって着火され、燃焼する。この燃焼により発生する高温高圧の燃焼ガスによりピストン13が往復動させられ、コネクティングロッド14を介し、クランクシャフト15が回転させられ、結果としてエンジン11の駆動力が得られるようになっている。
エンジン11は、さらにクランクシャフト15に対する吸気カムシャフト30の相対回転位相を変化させ、吸気バルブ27のバルブタイミングをクランク角に対して変更するためのバルブタイミング機構39を備えている。
エンジン11は、さらに吸気バルブ27の作用角CAをバルブ特性として可変とするための作用角可変機構40を備えている。ここで、作用角とは、吸気バルブ27の開弁期間を、吸気カムシャフト30の回転に応じたクランク角で表したものである。
図2は、本実施の形態に係る吸気バルブの最大リフト量と作用角との関係を示す特性図である。
吸気バルブ27は、作用角可変機構40により作用角CAが連続的に変更されると、下方への最大の移動量である最大リフト量も連続的に変更される。例えば、作用角CAが小さくなると、最大リフト量も小さくなるようになっている。また、作用角CAが小さくなるにしたがい、吸気バルブ27の開弁時期IVOと閉弁時期IVCとが近づくようになっている。したがって、作用角CAが小さいほど開弁期間が短くなるとともに最大リフト量も小さくなるため、気筒12に吸入される空気の量が少なくなる。
このように、本実施の形態においては、作用角CAに最大リフト量が対応している。したがって、本実施の形態に係るエンジン11の制御装置においては、主に作用角を用いて説明している。
図1に戻り、作用角可変機構40は、それぞれの気筒12に設置される仲介駆動機構41と、コントロールシャフト43とを備えている。仲介駆動機構41は、コントロールシャフト43上に設置される入力アーム44及び出力アーム45と、コントロールシャフト43、入力アーム44及び出力アーム45の間に介在される動力伝達用のスライダギヤ46と、を備えている。
入力アーム44は、吸気カムシャフト30の回転に応じて、コントロールシャフト43を支点として上下に揺動するようになっている。この入力アーム44の揺動は、スライダギヤ46を介して出力アーム45に伝達されるので、出力アーム45が上下に揺動され、結果として、吸気バルブ27が出力アーム45の揺動により駆動され開弁するようになっている。
コントロールシャフト43は、電動アクチュエータ47によって軸方向に移動されるようになっている。この電動アクチュエータ47は、図示しない電動モータにより発生する回転運動を直線運動に変換しコントロールシャフト43に伝達するようになっている。
コントロールシャフト43が軸方向へ移動すると、スライダギヤ46が同方向へ移動しながら回転するので、入力アーム44と出力アーム45との揺動方向における相対位相差が変更される。この相対位相差に応じて吸気バルブ27の作用角CAが連続的に変化するようになっている。
車両1は、さらに、作用角可変ECU82を備えている。作用角可変ECU82は、図示しない電動モータに通電することにより、作用角可変機構40を制御し、吸気バルブ27の作用角CAを変更するようになっている。
車両1は、さらに、クランク角センサ71と、カム角センサ72と、作用角センサ73と、エアフロメータ74と、スロットルセンサ75と、アクセルセンサ76と、を備えている。
クランク角センサ71は、クランクシャフト15が一定角度回転するごとにパルス信号を発生するようになっている。カム角センサ72は、吸気カムシャフト30の回転角度を検出するようになっている。エアフロメータ74は、吸気通路20を流れる吸気量を検出するようになっている。スロットルセンサ75は、スロットル開度を検出するようになっている。アクセルセンサ76は、運転者によるアクセルペダルの踏込み量を検出するようになっている。
作用角センサ73は、作用角可変ECU82と協働して作用角可変機構40のいずれかの可動部の移動量に基づいて吸気バルブ27の作用角CA及び最大リフト量の少なくとも一方を推定するようになっている。
本実施の形態においては、作用角センサ73は、作用角可変ECU82と協働して図示しない電動モータのロータの回転角度に基づいて吸気バルブ27の作用角CAを推定するようになっている。ここで、作用角可変ECU82は、図示しない電動モータのロータの回転角度と、吸気バルブ27の作用角CA及び最大リフト量の少なくとも一方とを対応付けたマップをROMに記憶するようにし、このマップと作用角センサ73から入力されたロータの回転角度とに基づいて、作用角CA及び最大リフト量の少なくとも一方を推定するようになっている。ここで、作用角センサ73が、吸気バルブ27の作用角CA及び最大リフト量の少なくとも一方の値を直接検出するようにしてもよい。
なお、作用角センサ73及び作用角可変ECU82は、本発明に係る検出手段を構成する。
さらに、車両1は、エンジン11の冷却水温を測定するための図示しない冷却水温センサを有している。
エンジンECU81は、クランク角センサ71、カム角センサ72、作用角センサ73、エアフロメータ74、スロットルセンサ75、アクセルセンサ76、空燃比センサ77及びO2センサ78から信号を受信するようになっている。また、エンジンECU81は、これらのセンサから受信した信号に基づいて、エンジン11における空燃比が理論空燃比に近づくようスロットルバルブ17、燃料噴射弁34、点火プラグ35及び作用角可変機構40を制御する。
すなわち、エンジンECU81は、空燃比センサ77の検出結果に基づいて、エンジン11の空燃比を補正するメインフィードバック制御を実行するとともに、O2センサ78の検出結果に基づいて、空燃比センサ77からエンジンECU81に入力された信号を補正することにより、メインフィードバック制御を補正するサブフィードバック制御を実行するようになっている。本実施の形態においては、フィードバック制御をPID制御により実現する場合について説明する。
なお、エンジンECU81は、後述するように、本発明に係る制御装置、可変制御手段、ガード値設定手段及び異常可能性判断手段を構成する。
また、本実施の形態に係るメインフィードバック制御は、本発明に係る第1のフィードバック制御を構成し、本実施の形態に係るサブフィードバック制御は、本発明に係る第2のフィードバック制御を構成する。
以下、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を構成するエンジンECUの特徴的な構成について、図1を参照して説明する。
エンジン11の制御装置を構成するエンジンECU81は、アクセルセンサ76から入力された信号により算出されたアクセルペダルの踏込み量及びクランク角センサ71から入力された信号により算出されたエンジン回転速度に基づき、エンジン11に対する目標吸入空気量を算出し、ROMに予め記憶されているマップに基づき、作用角可変ECU82を介して吸気バルブ27の作用角CAすなわち最大リフト量を変更するようになっている。
したがって、エンジンECU81は、内燃機関に供給される空気量を調節可能な吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を可変制御する可変制御手段を構成している。
また、エンジンECU81は、O2センサ78による空燃比の検出結果に基づいて、O2センサ78の異常可能性を判断するようになっている。具体的には、エンジンECU81は、O2センサ78から取得される出力電圧に基づいて、O2センサ78による空燃比の所定のリーン状態の検出頻度を算出するようになっている。また、エンジンECU81は、所定のリーン状態の検出頻度が高い場合には、異常可能性の高いO2センサ78の出力がメインフィードバック制御に影響を与えないよう、メインフィードバックの制御用A/F(制御用空燃比)を求めるためのサブフィードバック量及びサブフィードバックの学習値のトータルに対するガード値をガード値マップとしてROMに記憶しており、このガード値マップに基づいて後述するガード値設定処理を実行するようになっている。
したがって、エンジンECU81は、第2の空燃比検出手段による検出結果に基づいて第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いを判断する異常可能性判断手段を構成している。
ここで、所定のリーン状態とは、O2センサ78に割れが発生した際にO2センサによる検出が急増するリーン状態を意味し、本実施の形態においては、例えばO2センサ78の出力電圧が0.05[V]未満になる過小リーン状態のことである。
また、エンジンECU81は、作用角センサ73から吸気バルブ27の作用角CAを表す信号を取得し、後述するガード値マップに基づいて、サブフィードバック制御による補正量のガード値を設定するようになっている。
したがって、エンジンECU81は、検出手段によって検出された吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて、サブフィードバック制御による補正量のガード値を設定するガード値設定手段を構成している。
図3は、本実施の形態に係る空燃比制御処理を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、エンジンECU81を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。ここで、所定の時間間隔とは、クランクシャフト15の一定回転を意味する。また、本実施の形態に係る空燃比制御処理の一部は、メインフィードバック制御を構成している。
エンジンECU81は、まず、サブフィードバック制御の実行条件が成立しているか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、エンジンECU81は、エンジン11が始動していること、エンジン冷却水温が所定値以上であること、暖機運転中でないこと、フュエルカットが実行されていないこと、及びO2センサ78から入力された信号がリッチからリーンあるいはその逆に少なくとも1回以上切換わったことのすべての条件が満たされているならば、サブフィードバック制御の実行条件が成立していると判断する。
エンジンECU81は、サブフィードバック制御の実行条件が成立していると判断した場合には(ステップS11でYes)、ステップS12に移行する。一方、サブフィードバック制御の実行条件が成立していないと判断した場合には(ステップS11でNo)、ステップS16に移行する。
ステップS12において、エンジンECU81は、O2センサ78の電圧信号Vo2を取得し、O2センサ78の基準電圧Vrefとの差である出力電圧偏差ΔVo2をサブフィードバック量として算出する。
次に、エンジンECU81は、サブフィードバック学習値として、PID制御における積分項に対応する出力電圧偏差ΔVo2の積分値SUMと、なまし積分値ASUMと、を算出する(ステップS13)。具体的には、エンジンECU81は、前回算出されRAMに記憶されている積分値SUMに、今回算出された出力電圧偏差ΔVo2を加算して新たな積分値SUMを算出する。また、RAMに記憶されている積分値SUMを、算出された積分値SUMによって更新する。
また、エンジンECU81は、積分値SUMの加重平均値を算出し、なまし積分値ASUMとしてRAMに記憶する。具体的には、エンジンECU81は、なまし積分値ASUMを以下のように算出する。
ASUM ← ((n−1)・ASUM + SUM)/n (1)
ここで、nは1以上の値である。また、右辺におけるSUM及びASUMは、それぞれ前回算出されRAMに記憶されている積分値及びなまし積分値である。
次に、エンジンECU81は、PID制御における微分項に対応する出力電圧偏差ΔVo2の変化量dΔVo2を算出する(ステップS14)。具体的には、エンジンECU81は、前回算出されRAMに記憶されている出力電圧偏差ΔVo2と、今回算出された出力電圧偏差ΔVo2との差を変化量dΔVo2として算出する。また、RAMに記憶されている変化量dΔVo2を、算出された変化量dΔVo2によって更新する。
次に、エンジンECU81は、空燃比センサ77の出力電圧Vafを補正するための補正量dVafを算出する(ステップS15)。
具体的には、エンジンECU81は、ステップS12において算出したサブフィードバック量としての出力電圧偏差ΔVo2と、ステップS13において算出したサブフィードバック学習値としての積分値SUMと、ステップS14において算出した変化量dΔVo2と、に基づいて、補正量dVafを以下のように算出する。
dVaf ← KP・ΔVo2 + KI・SUM + KD・dΔVo2 (2)
ここで、KP、KI、KDは、それぞれ比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインであり、予め実験的な測定などにより求められ、ROMに記憶されている。なお、サブフィードバック量およびサブフィードバック学習値のみに基づいて空燃比センサ77の出力電圧Vafを補正する場合には、微分ゲインKDを0とする。
一方、エンジンECU81は、サブフィードバック制御の実行条件が成立していないと判断した場合には(ステップS11でNo)、RAMに記憶されている前回のなまし積分値ASUMを読込み、補正量dVafを以下のように算出する(ステップS16)。
dVaf ← KI・ASUM (3)
なお、ここでいう前回のなまし積分値ASUMとは、ステップS11においてサブフィードバック制御の実行条件が最後に成立していたときに算出されRAMに記憶されたなまし積分値ASUMを意味する。
また、空燃比制御処理の上記のステップS12ないしステップS16においては、エンジンECU81は、出力電圧偏差ΔVo2、積分値SUM、なまし積分値ASUM及び空燃比センサ77の出力電圧Vafに対する補正量dVafを、吸気バルブ27の作用角CAが140°より小さいときに小カム用サブフィードバック量、小カム用サブフィードバック学習値、また、作用角CAが140°以上のときに大カム用サブフィードバック量、大カム用サブフィードバック学習値として記憶されるようにする。エンジンECU81は、作用角センサ73から取得した作用角CAがいずれの区分に属するかを判断し、属する区分に対応する出力電圧偏差ΔVo2、積分値SUM、なまし積分値ASUM及び空燃比センサ77の出力電圧Vafに対する補正量dVafを算出し、RAMに記憶するようにする。
次に、エンジンECU81は、ステップS15あるいはステップS16で算出されたdVafに対し、図4に示すガード処理を行う(ステップS17)。具体的には、空燃比センサ77の出力電圧Vafに対する補正量dVaf、すなわちサブフィードバック量としての出力電圧偏差ΔVo2及びサブフィードバック学習値としての積分値SUM、なまし積分値ASUMから求まる補正量dVafに対してガードをかけるためのガード処理を行う。
図4は、本実施の形態に係るガード処理を説明するためのフローチャートである。
ガード処理において、エンジンECU81は、まず、ステップS15(図3参照)あるいはステップS16(図3参照)においてサブフィードバック量およびサブフィードバック学習値などに基づいて算出された、空燃比センサ77の出力電圧Vafに対する補正量dVafが0以上か否かを判断する(ステップS31)。
エンジンECU81は、補正量dVafが0以上であると判断した場合には(ステップS31でYes)、補正量dVafが後述するガード値設定処理により算出されるプラス側ガード値Vgrdpls以下であるか否かを判断する(ステップS32)。
エンジンECU81は、補正量dVafがVgrdpls以下であると判断したならば(ステップS32でYes)、Returnに進む。一方、補正量dVafがVgrdplsより大きいと判断したならば(ステップS32でNo)、補正量dVafをVgrdplsの値に書換える(ステップS33)。
また、エンジンECU81は、ステップS31においてdVafが0より小さいと判断したならば(ステップS31でNo)、補正量dVafが後述するガード値設定処理により算出されるマイナス側ガード値Vgrdmns以上であるか否かを判断する(ステップS34)。
エンジンECU81は、補正量dVafがVgrdmns以上であると判断したならば(ステップS34でYes)、Returnに進む。一方、エンジンECU81は、dVafがVgrdmnsより小さいと判断したならば(ステップS34でNo)、補正量dVafをVgrdmnsの値に書換える(ステップS35)。
図3に戻り、エンジンECU81は、空燃比センサ77の出力電圧Vafを、ガード処理により算出されたdVafにより、以下のように補正して、制御用電圧値Vafcを算出する。(ステップS18)。
Vafc ← Vaf + dVaf (4)
したがって、サブフィードバック量がプラスであるならば、空燃比センサ77の出力電圧Vafを、dVafの分だけリッチ側に補正することとなり、サブフィードバック量がマイナスであるならば、空燃比センサ77の出力電圧Vafを、dVafの分だけリーン側に補正することとなる。
次に、エンジンECU81は、エアフロメータ74から取得した信号及びステップS18で算出した制御用電圧値Vafcに基づいて、制御用A/F(制御用空燃比)を算出し、目標A/F(目標空燃比)に合うように、燃料噴射量Fijを算出する(ステップS19)。具体的には、エンジンECU81は、算出した制御用A/F(制御用空燃比)に基づいて、目標A/F(目標空燃比)に合うように、燃料噴射量Fijを制御するメインフィードバックを実行する。この際、制御用電圧値Vafc及び吸気量と燃料噴射量Fijとを対応付けたマップをROMに予め記憶しており、算出されたVafc及び吸気量とこのマップとに基づいて燃料噴射量Fijを取得する。
次に、エンジンECU81は、燃料噴射量Fijの燃料が燃焼室16に噴射されるよう燃料噴射弁34を制御する(ステップS20)。
図5は、本実施の形態に係るガード値設定処理を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、エンジンECU81を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
エンジンECU81は、まず、O2センサ78から出力された電圧信号Vo2を取得する(ステップS51)。
次に、エンジンECU81は、過小リーン出現頻度を算出するためのモニタ条件が成立しているか否かを判断する(ステップS52)。具体的には、エンジンECU81は、車速が所定値以上であること、サブフィードバック制御の実行中であること、図示しない自動変速機がアイドル状態でないこと、フュエルカット中でないこと又はフュエルカット実施後に所定の時間が経過したこと、及び吸気通路20を流れる吸気量が所定値以上であることのすべての条件が満たされているならば、モニタ条件が成立していると判断する。
エンジンECU81は、モニタ条件が成立していると判断した場合には(ステップS52でYes)、モニタ時間Tmをカウントアップし(ステップS53)、ステップS54に移行する。一方、エンジンECU81は、モニタ条件が成立していないと判断した場合には(ステップS52でNo)、Returnに進む。
ステップS54において、エンジンECU81は、O2センサ78から出力された電圧信号Vo2が所定値Kより低いか否かを判断する。所定値Kとしては、0.05[V]など、O2センサ78の素子割れ時に電圧信号Vo2の出現頻度が急激に高まる値の近傍に設定される。
エンジンECU81は、O2センサ78から出力された電圧信号Vo2が所定値Kより低いと判断した場合には(ステップS54でYes)、過小リーン時間TLのカウントアップを行い(ステップS55)、ステップS56に移行する。一方、エンジンECU81は、O2センサ78の電圧信号Vo2が所定値K以上であると判断した場合には(ステップS54でNo)、ステップS56に移行する。
ステップS56において、エンジンECU81は、モニタ時間Tmが基準時間Tr以上であるか否かを判断する。基準時間Trは、例えば100[s]のように、十分なモニタ時間が得られるよう設定される。
エンジンECU81は、モニタ時間Tmが基準時間Tr以上であると判断した場合には(ステップS56でYes)、ステップS57に移行する。一方、エンジンECU81は、モニタ時間Tmが基準時間Trに達していないと判断した場合には(ステップS56でNo)、Returnに進む。
次に、エンジンECU81は、過小リーン時間TLの出現頻度を算出する(ステップS57)。具体的には、エンジンECU81は、カウントされたモニタ時間Tmと過小リーン時間TLとを参照し、モニタ時間Tmに対する過小リーン時間TLの割合(以下、過小リーン出現頻度という)Lf=TL/Tm・100[%]を算出する。
次に、エンジンECU81は、プラス側ガード値Vgrdpls及びマイナス側ガード値Vgrdmnsを算出する(ステップS58)。
具体的には、エンジンECU81は、作用角センサ73から取得した吸気バルブ27の作用角CAと、ステップS57で算出した過小リーン出現頻度と、ROMに記憶された後述するガード値マップと、に基づいて、サブフィードバック量およびサブフィードバック学習値などから算出した空燃比センサ77の出力電圧Vafに対する補正量dVafに対するプラス側ガード値Vgrdpls及びマイナス側ガード値Vgrdmnsを算出する。
図6は、本実施の形態に係るプラス側のガード値マップを示す模式図である。
エンジンECU81は、図6(a)に示すように、作用角CAが最小値に設定されている場合に対応する第1のガード値マップと、図6(b)に示すように、作用角CAが最大値に設定されている場合に対応する第2のガード値マップをROMに記憶している。
作用角可変のエンジン11においては、組付け等に起因する各気筒12の空燃比のばらつきが生じ、この空燃比のばらつきは、吸気バルブ27の作用角が小さいほど相対的に大きくなる。しかも、空燃比センサ77に対する各気筒12からのガスあたりにばらつきがあるため、空燃比センサ77により検出される空燃比とエンジン11における実際の空燃比との差が広がることとなる。この差を補正するために、作用角CAに応じてプラス側ガード値Vgrdplsが設定されるわけであるが、このことは、O2センサ78の素子割れが発生した際においても同様である。
したがって、O2センサ78の素子割れ発生時に、吸気バルブ27の作用角CAが小さい場合においてもエンジン11における実際の空燃比と空燃比センサ77により検出される空燃比との間の差を補正できるよう、作用角CAが最小値に設定されている場合に対応する第1のガード値マップのガード値は、作用角CAが最大値に設定されている場合に対応する第2のガード値マップのガード値より大きく設定されている。
例えば、プラス側ガード値Vgrdplsは、第1のガード値マップにおいては、Lf≦70[%]の範囲で200[mV]となっており、Lf>71[%]の範囲においては、60[mV]となっている。
一方、第2のガード値マップにおいては、プラス側ガード値VgrdplsはLf≦70[%]の範囲で100[mV]となっており、Lf>71[%]の範囲においては、40[mV]となっている。
さらに、エンジンECU81は、作用角CAに応じたプラス側ガード値Vgrdplsを、第1及び第2のガード値マップから補間により算出する。補間方法は、図6(c)に示す点Aおよび点Bの値を、過小リーン出現頻度Lfに応じて図6(a)および(b)からそれぞれ求め、AB間の値は、直線により補間する線形補間84により求める。なお、エンジンECU81は、作用角CAに対応する係数を表す1次元の係数マップを予めROMに記憶させておき、線形補間84により得られる直線の値に係数を掛けて求める係数補間85を実行するようにしてもよい。
また、マイナス側ガード値Vgrdmnsも、プラス側ガード値Vgrdplsと同様作用角CAに応じて設定される。図示しないマイナス側のガード値マップは、マイナス側ガード値Vgrdmnsを最小作用角において−200[mV]、最大作用角において−100[mV]に設定している。
図5に戻り、エンジンECU81は、モニタ時間Tm及び過小リーン時間TLをクリアする(ステップS59)。
なお、以上のガード値設定処理の説明において、ステップS51からステップS58までの処理が、本発明に係る異常可能性判断手段としての処理に相当する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置においては、吸気バルブ27の最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほど空燃比センサ77により検出される空燃比とエンジン11内の空燃比との差が大きいので、最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほどガード値を大きくすることにより、メインフィードバック制御に対する補正量が不十分になることを防止でき、排気浄化触媒25における排気浄化性能を向上することができる。一方、吸気バルブ27の最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が大きいほどガード値を小さくすることにより、メインフィードバック制御に対する補正量が過大になることを防止でき、排気浄化触媒25における排気浄化性能を向上することができる。
また、O2センサ78の異常可能性の度合いが高い場合においても、メインフィードバック制御に対する補正量のガード値が最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて適切に設定されるので、O2センサ78の異常がメインフィードバック制御に与える影響を抑えられることにより適切なメインフィードバック制御が実行でき、結果として、排気浄化触媒25における排気浄化性能を向上することができる。
また、O2センサ78に素子割れが発生した場合にはO2センサ78の出力がリーン側に振れるので、リーン状態の検出頻度に基づいてO2センサの異常可能性を的確に検出することができる。
なお、以上の説明においては、エンジンECU81が、プラス側のガード値マップとして図6に示す複数の1次元マップを記憶する場合について説明した。しかしながら、エンジンECU81が、プラス側のガード値として、図7に示す2次元マップを記憶するようにしてもよい。
図7は、本実施の形態に係るプラスの側ガード値マップのその他の例を示す模式図である。
プラス側のガード値マップは、過小リーン出現頻度Lf及び吸気バルブ27の作用角CAに応じてプラス側ガード値Vgrdplsが得られる2次元マップにより構成されている。作用角CAが小さいほどガード値が大きく設定されるようになっている。
例えば、プラス側ガード値Vgrdplsは、作用角CAが最小値に設定されている場合には、Lf≦70[%]の範囲で200[mV]となっており、Lf>71[%]の範囲においては、60[mV]となっている。一方、作用角CAが最大値に設定されている場合には、プラス側ガード値VgrdplsはLf≦70[%]の範囲で100[mV]となっており、Lf>71[%]の範囲においては、40[mV]となっている。
また、上記の各処理が、エンジンECU81を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行される場合について説明したが、これに限定されず、作用角可変ECU82によって所定の時間間隔で実行されてもよい。この場合、作用角可変ECU82は、各センサからの信号を、エンジンECU81を介して取得するようにする。
また、本実施の形態においては、車両1がエンジンECU81及び作用角可変ECU82を備える場合について説明したが、これに限らず、1つのECUがエンジンECU81及び作用角可変ECU82としての機能を併せ持つようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を変更できる内燃機関においても、排気浄化性能を向上できるという効果を奏するものであり、作用角可変の内燃機関を制御する制御装置に有用である。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両を模式的に示す概略構成図である。 本実施の形態に係る吸気バルブの最大リフト量と作用角との関係を示す特性図である。 本実施の形態に係る空燃比制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るガード処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るガード値設定処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に係るプラス側のガード値マップを示す模式図である。 本実施の形態に係るプラス側のガード値マップのその他の例を示す模式図である。
符号の説明
1 車両
11 エンジン(内燃機関)
12 気筒
13 ピストン
14 コネクティングロッド
15 クランクシャフト
16 燃焼室
17 スロットルバルブ
20 吸気通路
21 アクチュエータ
24 排気マニホルド
25 排気浄化触媒
26 排気通路(排気経路)
27 吸気バルブ
28 排気バルブ
29 バルブスプリング
30 吸気カムシャフト
31 排気カムシャフト
34 燃料噴射弁
39 バルブタイミング機構
40 作用角可変機構
41 仲介駆動機構
73 作用角センサ(検出手段)
74 エアフロメータ
75 スロットルセンサ
76 アクセルセンサ
77 空燃比センサ(第1の空燃比検出手段)
78 O2センサ(第2の空燃比検出手段)
81 エンジンECU(制御装置、異常可能性判断手段、可変制御手段、ガード値設定手段)
82 作用角可変ECU(検出手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気経路に設けられた排気浄化触媒の上流側に配置された第1の空燃比検出手段の検出結果に基づいて前記内燃機関の空燃比を補正する第1のフィードバック制御を実行するとともに、前記排気浄化触媒の下流側に配置された第2の空燃比検出手段の検出結果に基づいて前記第1のフィードバック制御を補正する第2のフィードバック制御を実行する内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関に供給される空気量を調節可能な吸気バルブのリフト量及び作用角の少なくとも一方を可変制御する可変制御手段と、
    前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方を検出又は推定する検出手段と、
    前記検出手段によって検出又は推定された前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方に応じて、前記第2のフィードバック制御による補正量のガード値を設定するガード値設定手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記ガード値設定手段が、前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方が小さいほど前記ガード値を大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第2の空燃比検出手段による検出結果に基づいて前記第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いを判断する異常可能性判断手段を備え、
    前記ガード値設定手段が、前記異常可能性判断手段によって判断された前記異常可能性の度合いと、前記検出手段によって検出された前記吸気バルブの最大リフト量及び作用角の少なくとも一方と、に応じて、前記第2のフィードバック制御における補正量のガード値を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記異常可能性判断手段が、前記第2の空燃比検出手段によるリーン状態の検出頻度に応じて前記第2の空燃比検出手段の異常可能性の度合いを判断することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第1の空燃比検出手段が空燃比センサにより構成され、前記第2の空燃比検出手段がO2センサにより構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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