JP2010175779A - 単位回路の駆動方法及び電気光学装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 初期化動作時に消費される電力を低減し、閾値電圧補償をより確実に行い得る単位回路の駆動方法を提供する。
【解決手段】駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタ(Tdr)のゲートに電気的に接続された容量素子(C3)における、当該駆動トランジスタと非接続の電極に、初期化電位(VST)を供給する第1工程と、前記電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続する第2工程と、前記電極に前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第3工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機EL(electro luminescent)素子等の発光素子を含む単位回路の駆動方法、及び、当該単位回路を含む電気光学装置の駆動方法に関する。
薄型で軽量な発光源として、OLED(organic light emitting diode)、即ち有機EL素子がある。有機EL素子は、有機材料を含む少なくとも一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。このうち画素電極は例えば陽極として、対向電極は陰極として機能する。両者間に電流が流されると、前記有機薄膜で電子及び正孔間の再結合が生じ、これにより、当該有機薄膜ないしは有機EL素子は発光する。
かかる有機EL素子、ないしはこれを備えた画像表示装置としては、例えば特許文献1乃至3に開示されているようなものが知られている。
特開2005−326828号公報 特開2007−316462号公報 特許第3767877号公報
ところで、上述のような有機EL素子は、適当な構成をもつ駆動回路によって駆動される。駆動回路としては例えば、駆動トランジスタのゲート電位に応じてそのソース・ドレイン間に流れる電流を有機EL素子に供給するものがある。この場合、そのゲート電位の調整を通じて、有機EL素子の発光輝度の調整等が可能になる。
もっとも、このような駆動回路には様々な解決すべき課題がある。例えば、当該駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキにより発光輝度がばらつき、その結果表示画像の品質が低下したり、あるいは、当該駆動回路内に想定される各種の寄生容量の存在によって前記ゲート電位が変動することで、やはり発光輝度がばらついて表示画像の品質が低下する、等々である。
前述の特許文献1乃至3は、上に述べたような駆動回路に係る各種の例を開示する。また、これらの特許文献1乃至3は、上述したような各種の課題の解決を目論む。例えば、特許文献1及び3は、駆動トランジスタの閾値電圧のばらつきという課題に取り組み(例えば特許文献1の〔0010〕、特許文献3の〔0007〕〔0010〕等参照)、特許文献2は、前記寄生容量に起因するゲート電位の変動という課題に取り組む(特許文献2の〔図14〕〔0004〕等参照)。
しかしながら、これらの対策は問題の完全な解消を実現しない。具体的にいうと例えば、前述した、駆動トランジスタの閾値電圧のばらつきという課題を解決するにあたっては、前記特許文献1及び3に開示されているように、当該駆動回路に、そのばらつきを補償するための動作を行わせることが考えられるが(特許文献1の〔0030〕〔図2〕等、特許文献3の〔0027〕〔0029〕〔図5〕等)、一般に、このような補償動作を行うことが許される時間は極めて短くしか設定することができず、したがって完全な補償が遂げられることは極めて困難である。
また、当該駆動回路に係る課題は上述したものに限られない。例えば、特許文献1乃至3に開示される各種の駆動回路では、消費電力が大きくなる等の懸念がある。例えば、特許文献1では、各サイクルの「ディスチャージ」期間において、いわば初期化のための電流が流れることになるから、その消費電力は比較的大きくなる可能性がある(特許文献2の〔0029〕〔図2〕〔図3〕等参照)。あるいは、これに関連して、このような動作態様によっては、本来、有機EL素子は「黒色」を表現すべきなのに意図しない輝度上昇を招いて「灰色」を表現してしまうというおそれもある(同様の問題は、特許文献3においても生じ得る。前記〔0027〕等参照)。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決することの可能な単位回路の駆動方法及び電気光学装置の駆動方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかる態様の単位回路及び電気光学装置の駆動方法に関連する課題を解決可能な、単位回路及び電気光学装置の駆動方法を提供することをも課題とする。
本発明に係る単位回路の駆動方法は、上述した課題を解決するため、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する第1工程と、前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続する第2工程と、前記第2電極に前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第3工程と、を含む。
本発明によれば、駆動トランジスタのゲート電位は、容量素子の前記第2電極に供給される電位が初期化電位かデータ電位かに応じ、当該容量素子の容量カップリング作用によって変動する。すなわち、仮に、これら両電位の供給が繰り返し行われるものとし、前者の場合(初期化電位を供給する場合)のゲート電位をV1、後者の場合(データ電位を供給する場合)のゲート電位をV2とすれば、当該ゲート電位は、V1→V2→V1→V2→…、というように、あたかも振り子運動のように変動する(ただし、「データ電位」はその時々で異なることが想定されるから、“V2”は、具体的数値で表現される一定の電位を意味するというよりも、むしろ“状態”を表現する。)。ここで、V1は、前記第2工程が実施されることにより実現される、例えば閾値電圧補償後の電位(以下、「補償後電位」ということがある。)を表す(なお、“V1”についても、当該補償後電位が毎回必ず一定というわけではないから、“V2”に関してすぐ上に述べた事情が同様にあてはまる。)。以上の動作例によると、時々のデータ電位に基づくゲート電位の変動を伴いながらも、当該ゲート電位は、その変動1回ごとに、前記容量カップリング作用によって、速やかに補償後電位に復帰する。本発明では、このような意味において、「初期化」が行われる。
そして、本発明においては、このような場合において、比較的に大きな電流が流れるということはない。したがって、従来例のように消費電力が増大するといったおそれは殆どない。また、前記「初期化」において、発光素子に電流が流れるという事象が発生することも殆どないから、意図しない輝度上昇という不具合も生じない。
なお、本発明において、「駆動トランジスタの特性のバラツキを補償する」ことには、上述した閾値電圧の補償動作のほかに、移動度補償動作等が含まれる。
この発明の単位回路の駆動方法では、前記第1、第2及び第3工程は、この順番で行われ、前記第1工程の実行時間と前記第2工程の実行時間とは重ならない、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述したような意味における初期化動作と駆動トランジスタの特性バラツキ補償動作とが好適に行われる。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記第2工程は、前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキを補償する工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述したような補償後電位への復帰動作の後、前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記第2工程が行われる、即ち閾値電圧補償動作が行われることから、その動作の効果(つまり、閾値電圧の補償)をより実効的に享受可能である。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記第1乃至第3工程は繰り返し行われる、ように構成してもよい。
この態様によれば、上述した動作例からもわかるように、本発明に係る効果をより実効的に享受可能である。
特に、この態様では、前述したような閾値電圧補償動作等が繰り返し行われることになるから、各フレーム(1フレームは、前記第1乃至第3工程の1サイクルを意味する。)ごとにおける当該動作の期間は短くしかとれなくとも、結果的には長期の、あるいは比較的十分な補償期間を確保することが可能になる。また、この態様によると、前記第2工程(即ち、駆動トランジスタの特性バラツキの補償)の効果が、繰り返し過程において次第に積み上がっていくことも期待できる。
したがって、この態様によれば、駆動トランジスタの閾値電圧のばらつきに起因する不具合を被るおそれが、上述にも増して極めて低減される。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記単位回路は、前記駆動トランジスタ及び前記容量素子に加えて、前記第2電極に電気的に接続された初期化線及びデータ線、並びに、前記データ線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第1スイッチング素子、前記初期化線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第2スイッチング素子、及び、前記駆動トランジスタのゲート及びドレイン間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第3スイッチング素子、を含み、前記第1工程は、前記第2スイッチング素子をON状態とする工程を含み、前記第2工程は、前記第2スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をON状態とする工程を含み、前記第3工程は、前記第2及び第3スイッチング素子をOFF状態とするとともに前記第1スイッチング素子をON状態とする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、本発明に係る駆動方法をより好適に実現することが可能になる。特に、本態様では、初期化電位を供給する初期化線、及び、データ電位を供給するデータ線が別々に設けられることから、例えばこのうちの1本の配線だけを用いて初期化電位及びデータ電位の両者の供給を行うという場合等に比べて、電位切替動作に伴う消費電力の増大がもたらされない、等々の利点が得られる。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記単位回路は、前記第2電極に電気的に接続されたデータ線、並びに、前記データ線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第1スイッチング素子、及び、前記駆動トランジスタのゲート及びドレイン間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第3スイッチング素子、を含み、前記第1工程は、前記データ線に前記初期化電位を供給するとともに、前記第1スイッチング素子をON状態とする工程を含み、前記第2工程は、前記第1スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をON状態とする工程を含み、前記第3工程は、前記データ線に前記データ電位を供給するとともに、前記第1スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をOFF状態とする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、本発明に係る駆動方法をより好適に実現することが可能になる。特に、本態様では、初期化電位及びデータ電位がともに、データ線を介して供給されることになるから、例えば2本の配線を用いて初期化電位及びデータ電位の供給を行うという場合等に比べて、回路構成の簡易化、等々の利点が得られる。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記第1乃至第3工程の繰り返しの前に、前記容量素子に蓄積された電荷を放電させる工程を更に含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、例えば当該単位回路の使用開始直後に、前記容量素子の放電が行われることになる。これにより、単位回路P内の各所の電位、例えば駆動トランジスタのゲート電位を一定の範囲内に収めること(単位回路内の電位安定化)等が可能になる。また、この態様によれば、そのような効果を前提として、前記第1乃至第3工程をより安定的に実施することが可能になるという利点も得られる。
一方、本発明の電気光学装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路が、マトリクス状配列に従って複数配列された構成を備える電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する第1工程と、前記駆動トランジスタの特性のバラツキを補償する第2工程と、前記第2電極に前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第3工程と、を含み、前記第1乃至第3工程は、前記マトリクス状配列中の各行に対応する複数の前記単位回路について同時に行われる。
本発明によれば、前述した、本発明に係る「単位回路の駆動方法」を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が同様に奏される。
また、本発明の電気光学装置の駆動方法では、前記第2工程は、前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキを補償する工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した、本発明に係る「単位回路の駆動方法」の各種態様のうち、駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキを補償する工程を含む態様を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏される。
また、本発明の電気光学装置の駆動方法では、前記第1乃至第3工程は繰り返し行われる、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した、本発明に係る「単位回路の駆動方法」の各種態様のうち、第1乃至第3工程が繰り返し行われる態様を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が同様に奏される。
<有機EL装置の構成>
以下では、本発明に係る実施の形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、ここに言及した図1及び図2に加え、以下で参照する各図面においては、各部の寸法の比率が実際のものとは適宜に異ならせてある場合がある。
有機EL装置100は、図1に示すように、素子基板7と、この素子基板7上に形成される各種の要素とを備えている。各種の要素とは、有機EL素子8、走査線3及びデータ線6、電源線113、走査線駆動回路103、並びにデータ線駆動回路106である。
有機EL素子(発光素子)8は、図1に示すように、素子基板7上に複数備えられる。それら複数の有機EL素子8はN行×M列のマトリクス状に配列されている(N,Mは自然数)。有機EL素子8の各々は、陽極としての画素電極、発光機能層及び陰極としての対向電極から構成されている。
画像表示領域7aは、素子基板7上、これら複数の有機EL素子8が配列されている領域である。画像表示領域7aでは、各有機EL素子8の個別の発光及び非発光に基づき、所望の画像が表示され得る。なお、以下では、素子基板7の面のうち、この画像表示領域7aを除く領域を、「周辺領域」と呼ぶ。
走査線3及びデータ線6は、それぞれ、マトリクス状に配列された有機EL素子8の各行及び各列に対応するように配列されている。より詳しくは、走査線3は、図1に示すように、図中左右方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されている走査線駆動回路103に接続されている。一方、データ線6は、図中上下方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されているデータ線駆動回路106に接続されている。なお、電源線113が、データ線6と並行するように配列されている。この電源線113には、高電源電位Velが供給される。
前記のうち走査線駆動回路103は、走査線3のそれぞれを順番に選択するための回路である。また、データ線駆動回路106は、走査線駆動回路103によって選択された走査線3に対応する各有機EL素子8に向けて、各データ線6を通じてデータ信号を供給するための回路である。
各走査線3及び各データ線6の各交点の近傍には、前述の有機EL素子8等を含む単位回路(画素回路)Pが設けられている。
単位回路Pは、図2に示すように、前述の有機EL素子8を含むほか、駆動トランジスタTdr、発光制御トランジスタTel、第1〜第3トランジスタTr1〜Tr3、及び第1〜第3容量素子C1〜C3を含む。
なお、図1では便宜的に1本の配線として図示された走査線3は、図2に示すように実際には4本の配線を含む。各配線には走査線駆動回路103から所定の信号が供給される。より詳細には、これら各配線には、それぞれ、走査信号GWRT[i]、第1補償制御信号GINI1[i]、第2補償制御信号GINI2[i]、及び発光制御信号GEL[i]が供給される。これら各信号の具体的な意義やこれに応じた単位回路Pの動作については後述する。なお、ここで使われた符号iは、前記マトリクス状配列の中の行番号を意味する(図1参照。1本の走査線3が4本の配線からなるので、全走査線3に含まれる配線数は結局、4N本である。)。
駆動トランジスタTdrはpチャネル型であり、電源線113から有機EL素子8の画素電極に至る経路上にある。この駆動トランジスタTdrのソース(S)は電源線113に接続される。
この駆動トランジスタTdrは、ソース(S)とドレイン(D)との導通状態(ソース−ドレイン間の抵抗値)がゲート電位Vgに応じて変化することで当該ゲート電位Vgに応じた駆動電流Ielを生成する手段である。なお、ゲート電位Vgは、データ線6を通じて供給されるデータ信号Dataの大きさに応じる。
こうして、有機EL素子8は、駆動トランジスタTdrの導通状態、ないしはデータ信号Dataに応じて駆動される。
発光制御トランジスタTelは、nチャネル型であり、駆動トランジスタTdrと有機EL素子8の画素電極との間にある。この発光制御トランジスタTelのゲートには、前記発光制御信号GEL[i]が供給される。この発光制御信号GEL[i]がハイレベルに遷移すると発光制御トランジスタTelがオン状態に変化して有機EL素子8に対する駆動電流Ielの供給が可能となる。これにより、有機EL素子8は駆動電流Ielに応じた階調(輝度)で発光する。これに対して、発光制御信号GEL[i]がローレベルである場合には発光制御トランジスタTelがオフ状態を維持するから、駆動電流Ielの経路が遮断されて有機EL素子8は消灯する。
なお、有機EL素子8の画素電極は、前記駆動トランジスタTdrを介して前述した高電源電位Velが供給される電源線113に接続され、その対向電極は低電源電位VCTが供給される電位線(不図示)に接続される。
第1〜第3容量素子C1〜C3は、いずれも、2つの電極間に誘電体が介挿された素子である。それぞれの容量値は、Ch1,Ch2及びCcである。
第1容量素子C1の一方の電極及び第2容量素子C2の一方の電極(いずれも図中上方の電極)は電源線113に接続される。また、第1容量素子C1の他方の電極は第3容量素子C3の一方の電極(図中右方の電極)に接続され、第2容量素子C2の他方の電極は第3容量素子C3の他方の電極(図中左方の電極)に接続される。
第1トランジスタTr1は、ノードZ1とデータ線6との間に介在して両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第1トランジスタTr1のゲートには前記の走査信号GWRT[i]が供給される。
第2トランジスタTr2は、ノードZ1と初期化電位VSTが供給される電位線との間に設けられ両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第2トランジスタTr2のゲートには前記の第1補償制御信号GINI1[i]が供給される。
第3トランジスタTr3は、ノードZ2と駆動トランジスタTdrのドレインとの間に設けられ両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第3トランジスタTr3のゲートには前記の第2補償制御信号GINI2[i]が供給される。
次に、以上のような構成をもつ有機EL装置100、特に単位回路Pの動作ないし作用及び効果について、既に参照した図1及び図2に加えて図3乃至図5を参照しながら説明する。
〔i〕初期化(リセット期間): まず、第1補償制御信号GINI1[i]が、図3に示すようにハイレベルとなる。これにより、第2トランジスタTr2がオン状態となり、初期化電位VSTの供給線とノードZ1とが導通状態となる。
単位回路Pは、いま述べている〔i〕初期化から、後に述べる〔iv〕駆動までの各動作を繰り返し行う。〔i〕の初期化動作は、最後の〔iv〕の駆動動作が終わった後に行われる。したがって、初期化を実行するにあたっては、駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgは、〔ii〕の補償動作及び〔iii〕のデータ書込動作によって(特に後者におけるデータ信号の書込に応じて)変動している。
これを前提に、前述のように、第2トランジスタTr2がオン状態となって、初期化電位VSTの供給線と、ノードZ1、即ち第3容量素子C3の他方の電極(図2中左方の電極)とが導通状態となると、ゲート電位Vgは、〔ii〕の補償動作時のゲート電位(より正確には、当該の初期化動作の直前に行われた補償動作によって達成されたゲート電位)、即ちVg=Vel−Vthに近い値になる。なお、ここでVthは駆動トランジスタTdrの閾値電圧である。
〔ii〕補償: 次に、第2補償制御信号GINI2[i]が、図3に示すようにハイレベルとなる。これにより、第3トランジスタTr3がオン状態となり、駆動トランジスタTdrのゲートとドレインが短絡される。すなわち、駆動トランジスタTdrはダイオード接続され、そのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthに漸近する。したがって、ゲート電位Vgは、Vg=Vel−Vthに漸近する。なお、この一連の過程中、第1容量素子C1は閾値電圧Vthを保持する。
〔iii〕データ書込: 次に、第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]がローレベルに遷移して第2・第3トランジスタTr2・Tr3がオフ状態となる一方、走査信号GWRT[i]がハイレベルとなることで、第1トランジスタTr1がONとなる。この際、適当な電位(データ電位)をもつデータ信号がデータ線6を通じて供給されると、それに応じて第3容量素子の電極(図2中左方の電極)の電位が変動し、さらにそれに伴って駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgが変動する。ここで「適当な電位」というのは、当該の有機EL素子8の発光階調に加えて、第1・第3容量素子C1・C3による分圧等の影響を勘案した上で設定される電位であることを含意する。結局、ゲート電位Vgは、データ信号の大きさに応じて変動する。
〔iv〕駆動: 走査信号GWRT[i]がローレベルに遷移して第1トランジスタTr1がオフ状態となる一方、発光制御信号GEL[i]がハイレベルとなることで、発光制御トランジスタTelがオン状態となる。これにより、有機EL素子8には、ゲート電位Vgに応じた大きさの駆動電流Ielが駆動トランジスタTdrから供給されることになり、当該有機EL素子8は発光する。
以上の〔i〕〜〔iv〕までの各動作は、図1に示す全有機EL素子8ないし全単位回路Pに関して行われるが、その際、当該の各動作は、i=1,2,…,Nという順番に従って行われる。すなわち、はじめに第1行目に対応する単位回路Pにつき前記〔i〕から〔iv〕までの動作が行われた後は、第2行目,…,第N行目に対応する単位回路Pという順番で、前記〔i〕から〔iv〕までの動作が行われる。以下では、第1行目から第N行目までの各単位回路Pに関する前記動作が完了するまでの時間を、「1フレーム」と呼ぶ。
以上のような各動作によって、駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgは、図4に示すように変動する。
図4の上段は、もともと黒表示を行っていた単位回路Pが、前記〔i〕から〔iv〕の各動作を通じて白表示を行おうとする場合における駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgの変動の様子である。黒表示を行う場合は、駆動電流Ielを極小とするため、ゲート電位Vgは相対的に高い。これが、前述した〔i〕の初期化動作の前の状態である。
この状態で、この〔i〕の初期化動作が行われると、前述のように、第3容量素子の他方の電極(図2中左方の電極)の電位が初期化電位VSTと同電位となるので、容量カップリングによって、ゲート電位Vgは、Vel−Vthに一致するか又はそれに近くなるまで落ちる。
前記〔ii〕の補償動作は、この傾向をいわばさらに強化する作用を果たす。このことは、閾値電圧の補償がよりよく行われることを意味する。また、前記〔i〕から〔iv〕までの各動作は繰り返し行われるが、その都度の補償期間(即ち、1フレーム毎の補償期間)は短くとも、以上のような〔i〕及び〔ii〕の動作がたびたび行われることによって、十分な補償期間を確保することができ、その結果、十分に実効的な閾値電圧の補償が行われ得ることになる。
次いで、前記〔iv〕のデータ書込動作が行われると、各動作が行われる結果、ゲート電位Vgは、白表示を行うための電位をもつ。図4の上段では、その電位が(Vdata−VST)×Cc・(Cc+Ch1)と表わされている。ここで、Vdataは、白表示を行うため、データ線6を介して供給されてくるデータ電位である。
図4の下段は、前記とは逆に、もともと白表示を行っていた単位回路Pが、前記〔i〕から〔iv〕の各動作を通じて黒表示を行おうとする場合における駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgの変動の様子である。白表示を行う場合は、駆動電流Ielを極大とするため、ゲート電位Vgは相対的に低い。
このように、出発点の電位の高低及びその後のゲート電位Vgは前記の場合と逆に次第に上昇していく、という相違点はあるものの、ゲート電位Vgの変動の様子は、基本的に、上述した黒表示→白表示の場合と同じである。
以上に述べたような有機EL装置100ないし単位回路Pによれば、次のような効果が奏される。
(1) 本実施形態の単位回路Pによれば、消費電力が大きくなる懸念が殆どない。これは、〔i〕の初期化動作において、第1補償制御信号GINI1[i]が、第2補償制御信号GINI2[i]よりも一足早くハイレベルとなり、第2トランジスタTr2のみがオン状態とされることで、容量カップリングによる初期化が行われるようになっているため、無駄に電流が流れるということがないからである。
このことは、本実施形態と、従来例たる図5及び図6との対比からより明瞭に把握される。
この図5の単位回路P’は、上述した図2の単位回路Pとは異なって、第4トランジスタTr4を含む。また、走査線3が4本の配線からなることは図2の単位回路Pと同じであるが、うち1本の配線は、当該第4トランジスタTr4のゲートに初期化信号GPRE[i]を供給するために利用され、他の1本の配線は、第2及び第3トランジスタTr2及びTr3のゲートに補償制御信号GINI[i]を供給するために利用される(即ち、この配線、あるいは補償制御信号GINI[i]は、第2及び第3トランジスタTr2及びTr3に関して供用される。)。
このような単位回路P’の場合、前述した〔i〕の初期化動作は、初期化信号GPRE[i]及び補償制御信号GINI[i]がともに、ハイレベルに遷移することによって行われ、〔ii〕の補償動作は、そこから初期化信号GPRE[i]がローレベルに遷移するとともに、補償制御信号GINI[i]がハイレベルを維持することによって行われる。
しかしながら、この場合、特に初期化動作においては、図6に示すように、比較的に大きな初期化電流が流れてしまう。これは、第4トランジスタTr4がオン状態となることによっている。なお、図6の上段及び下段のそれぞれは、図4の上段及び下段に対応しており、前者は黒表示から白表示への変化の場合、後者はその逆の場合である。
このような例を参照すると、本実施形態の優位性がより明瞭に確認される。すなわち、本実施形態では、図5の場合のように第4トランジスタTr4を用いて初期化を行うのではなく、すでに述べたように容量カップリングによって初期化を行うようになっているので、図6において示唆されるような比較的大きな電流が流れるおそれがないのである。
このように、本実施形態では、消費電力の低減化が実現される。
(2) また、本実施形態の単位回路Pによれば、従来例のように意図しない輝度上昇を招くということがない。これは、図2の構成及びその動作の説明から明らかなように、リセット期間ないしVth補償期間において発光制御信号GEL[i]はローレベルを維持するため(図3参照)、有機EL素子8に比較的大きな電流が流れこむということがないからである。
(3) また、本実施形態の単位回路Pによれば、閾値電圧Vthの補償がより確実に行われる。これは、すでに述べたように、前記〔i〕の初期化動作によってゲート電位VgがVel−Vthに近づき、また、前記〔ii〕の補償動作によってその効果がさらに強められるようになっており、その1フレーム中の補償動作でもそれ相応の効果が期待できるからである。図4と、前述した従来例たる図6とを対比すると、閾値電圧Vthの補償期間が実質的には延長可能であることがわかる(図4では「Vth補償期間」ないし「リセット期間」と名付けられている期間で補償動作が行われるが、図6では「GPRE=Low」と記載されている期間でしか補償動作は行われない。)。
また、本実施形態によれば、1フレーム毎の補償動作の期間は短いにしても、これが繰り返されることによって、結果的に十分な補償期間が確保されることにもなる。この場合、本実施形態では、補償動作の効果のいわば“積み上げ”を実現することもできる。ここで“積み上げ”というのは、フレームが進行するごとに、ゲート電位が限りなくVel−Vthに近づいていくことを意味している。これは、あるフレーム中の〔i〕の初期化動作により実現されるゲート電位は、前記容量カップリング作用によって、その直前のフレーム中の〔ii〕の補償動作により達成されるゲート電位となるようになっているからである。
(4) そのほか、本実施形態の単位回路Pによれば、図2に示した各種のトランジスタのON・OFFは、基本的に、1フレームにつき1回行えば十分であるので、これらを制御するための信号の態様を殊更複雑にする必要がないという利点、あるいは、閾値電圧Vthの補償のための電流は高電源電位Velから供給されるため、例えば前記特許文献3に示されるような比較的複雑な設計等が要求されることがないという利点、等の各種の利点も得られる(特許文献3の〔図7〕〔図8〕等参照)。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明に係る発光装置は、上述した形態に限定されることはなく、各種の変形が可能である。
(1) 上記実施形態では、単位回路Pが第2トランジスタTr2を含み、かつ、これを制御するための第1補償制御信号GINI1[i]が利用されているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば図7に示すように、前記第2トランジスタTr2の設置は場合によって省略されてよい。この図7の単位回路P2では、第2トランジスタTr2が存在しないことにより、前記第1補償制御信号GINI1[i]が必要なくなるから、走査線3は3本の配線だけあればよい。
このような単位回路P2は、図8に示すように動作する。すなわち、この単位回路P2では、第1に、走査信号GWRT[i]がハイレベルに遷移する。この際、データ線6の電位は、図8の中程に示すように変動する。また、ゲート電位Vgも、図8の下方に示すように変動する。この場合、データ線6の電位が電位VSTに設定されているのであれば、上記実施形態と同様、第3容量素子C3の容量カップリング作用によって、ゲート電位VgはVel−Vthに近づく。
次に第2に、第2補償制御信号GINI2[i]が、ハイレベルとなる。これにより、上記実施形態でいう〔ii〕に相当する閾値電圧Vthの補償動作が行われる。そして第3に、この第2補償制御信号GINI2[i]がローレベルに遷移する。前記第1からこの第3までの間、走査信号GWRT[i]は常にハイレベルを維持するが、第2補償制御信号GINI2[i]がローレベルに遷移することを契機として、データ線6にはデータ信号がのせられ、それについての単位回路Pへの書込動作が行われる。
このような形態によっても、上記実施形態によって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏されることは明白である。
しかも、この図7及び図8に係る形態によれば、初期化電位VSTの供給線が必要なくなるから、その分、回路構成を簡略化することが可能であり、コスト低廉化等も実現することができる。
(2) 上記実施形態では、従来例として説明した図5に示すような初期化動作用の第4トランジスタTr4が設置されていない形態(図2参照)について説明したが、本発明は、かかる形態に限定されない。すなわち、本発明は、前述のような第4トランジスタTr4が設置される形態を積極的には排除しない。
このような場合においては、例えば、この第4トランジスタTr4は、有機EL装置100の電源投入直後の状況における初期化動作時において利用可能である。一般に、当該状況では、単位回路P内の各所の電位(例えば、ゲート電位)は不定であるから、これを強制的に一定の範囲内に収めるために、第4トランジスタTr4を用いた初期化を行うのである(例えば、この第4トランジスタTr4と、前述の第2及び第3トランジスタTr2及びTr3とが同時にオン状態とすれば、第3容量素子C3の両電極はともに初期化電位VSTとなって、そこに蓄積された電荷は放電される(図5参照)。)。
なお、この場合でも、そのような初期化動作が行われた後には、上記実施形態において説明した動作、即ち、第1補償制御信号GINI1[i]を第2補償制御信号GINI2[i]よりも一足早くハイレベルとする動作等々は、当然ながら同様に行われ得る。したがって、第4トランジスタTr4を設置したからといって、当該形態において、上述した消費電力低減化、意図しない輝度上昇、あるいは、より確実なVth補償、等々の効果が享受されなくなるわけではない。むしろ、この形態では、これらの効果とともに、前述した例のように、電源投入直後の単位回路P内の電位安定化を実現するという効果も奏されることから、享受される利益の増大がもたらされる。好適には、かかる初期化動作は、前記電源投入直後に1回だけ行い、後は、前述した〔i〕〜〔iv〕に係る動作が繰り返し行われる、などという動作態様が採用されてよい。
<応用>
次に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した電子機器について説明する。
図9は、上記実施形態に係る有機EL装置100を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての有機EL装置100と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図10に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての有機EL装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置100に表示される画面がスクロールされる。
図11に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての有機EL装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置100に表示される。
本発明に係る有機EL装置が適用される電子機器としては、図9から図10に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る有機EL装置を示す平面図である。 有機EL装置を構成する単位回路の詳細を示す回路図である。 図2の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図3のタイミングチャートに従った動作に応じた、駆動トランジスタ(Tdr)のゲート電位の変動の様子を示すグラフである。 従来例の単位回路の詳細を示す回路図である。 図5の単位回路の動作に応じた、駆動トランジスタ(Tdr)のゲート電位の変動の様子を示すグラフである。 本発明の別の実施形態係る単位回路の詳細を示す回路図である。 図7の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャート、及び、それに従った動作に応じたデータ線の電位の変動及び駆動トランジスタ(Tdr)の変動の様子を示すグラフである。 本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した他の電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用したさらに他の電子機器を示す斜視図である。
100……有機EL装置、7……素子基板、3……走査線、6……データ線、P……単位回路、8……有機EL素子、Vel……高電源電位、VCT……低電源電位、VST……初期化電位、Iel……駆動電流、Tdr……駆動トランジスタ、Tel……発光制御トランジスタ、Tr1〜Tr3……第1〜第3トランジスタ、Tr4……第4トランジスタ、C1〜C3……第1〜第3容量素子、GWRT[i]……走査信号、GINI1[i]……第1補償制御信号、GINI2[i]……第2補償制御信号、GEL[i]……発光制御信号

Claims (10)

  1. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、
    前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する第1工程と、
    前記駆動トランジスタの特性のバラツキを補償する第2工程と、
    前記第2電極に前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第3工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする単位回路の駆動方法。
  2. 前記第1、第2及び第3工程は、この順番で行われ、
    前記第1工程の実行時間と前記第2工程の実行時間とは重ならない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の単位回路の駆動方法。
  3. 前記第2工程は、
    前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキを補償する工程、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の単位回路の駆動方法。
  4. 前記第1乃至第3工程は繰り返し行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の単位回路の駆動方法。
  5. 前記単位回路は、前記駆動トランジスタ及び前記容量素子に加えて、
    前記第2電極に電気的に接続された初期化線及びデータ線、並びに、
    前記データ線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第1スイッチング素子、前記初期化線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第2スイッチング素子、及び、前記駆動トランジスタのゲート及びドレイン間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第3スイッチング素子、
    を含み、
    前記第1工程は、前記第2スイッチング素子をON状態とする工程を含み、
    前記第2工程は、前記第2スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をON状態とする工程を含み、
    前記第3工程は、前記第2及び第3スイッチング素子をOFF状態とするとともに前記第1スイッチング素子をON状態とする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の単位回路の駆動方法。
  6. 前記単位回路は、
    前記第2電極に電気的に接続されたデータ線、並びに、
    前記データ線及び前記第2電極間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第1スイッチング素子、及び、前記駆動トランジスタのゲート及びドレイン間の導通及び非導通状態間の切替えを行う第3スイッチング素子、
    を含み、
    前記第1工程は、前記データ線に前記初期化電位を供給するとともに、前記第1スイッチング素子をON状態とする工程を含み、
    前記第2工程は、前記第1スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をON状態とする工程を含み、
    前記第3工程は、前記データ線に前記データ電位を供給するとともに、前記第1スイッチング素子のON状態を維持したまま、前記第3スイッチング素子をOFF状態とする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の単位回路の駆動方法。
  7. 前記第1乃至第3工程の繰り返しの前に、
    前記容量素子に蓄積された電荷を放電させる工程を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の単位回路の駆動方法。
  8. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路が、マトリクス状配列に従って複数配列された構成を備える電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、
    前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する第1工程と、
    前記駆動トランジスタの特性のバラツキを補償する第2工程と、
    前記第2電極に前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第3工程と、
    を含み、
    前記第1乃至第3工程は、前記マトリクス状配列中の各行に対応する複数の前記単位回路について同時に行われる、
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  9. 前記第2工程は、
    前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスタの閾値電圧のバラツキを補償する工程、を含む、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置の駆動方法。
  10. 前記第1乃至第3工程は繰り返し行われる、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電気光学装置の駆動方法。
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