JP2010173895A - 光ファイバの製造装置、光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造装置、光ファイバの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバの線引きの際、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との接合部に存在する外径縮小部の影響を受けず、ファイバ径を安定化させる。
【解決手段】紡糸炉の上面に配置されたシール機構が、光ファイバ母材の挿入方向に沿って、少なくとも3段のシール部材を具備し、光ファイバ母材とダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の長手方向の距離をA、長手方向に最も離れたシール部材間の距離をBとした場合、B≧Aなる関係式を満たすように設定したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの製造装置、および光ファイバの製造方法に関する。
光ファイバの製造には、VAD法やOVD法等のスート法で作製された石英多孔質母材を焼結ガラス化する方法が一般に用いられている。しかし、近年の光ファイバ母材の大型化に伴い、より生産性の高い方法が求められている。
その一つの方法として、光ファイバの大部分を占めるクラッド部分を光ファイバ用石英ガラス管のジャケットにより作製するロッドインチューブ法がある。この方法には大きくわけて2種類あり、光ファイバ用コアロッドを光ファイバ用石英ガラス管に挿入後、加熱炉で一体化し光ファイバ用母材とする場合と、光ファイバ用コアロッドと光ファイバ用石英ガラス管とを一体化しながら光ファイバまで一度に線引きする方法がある。なお、ここでいう光ファイバ用コアロッドは、VAD法やMCVD法、OVD法など、従来ある製法を用いて作製することができ、光が伝播するコア部とクラッド部の一部から構成されているのが一般的である。
前者の加熱炉で一体化する場合、炉心管と光ファイバ母材の隙間を通じて外部から炉心管内にガスが流入することを防止するシール部材が必要である。なぜならば、加熱炉内のヒータや炉心管は通常カーボン製が用いられるため、炉心管と光ファイバ母材間のシール性(気密性)が悪いと、炉心管内に外部から酸素が混入し、カーボン部品の劣化、焼損につながるためである。そのため、加熱炉で一体化し光ファイバ用母材とする前者の方法の場合は、30〜100SLMのパージガスを流すことで、炉心管内へのガスの混入を防止するガスシールも取られている。
しかし、一体化しながら光ファイバまで一度に線引きする後者の場合、炉心管内部のガス流の安定性が重要であるため、大流量でのガスシールはファイバ径変動の原因となる。そのため大流量のガスシールを用いることなく、炉心管と光ファイバ母材をシールできることが必要である。
ところで、φ100mm以上の大型の光ファイバ用石英ガラス管を用いたロッドインチューブ法の場合、光ファイバ用石英ガラス管の端部にダミー石英管を溶接することが一般的である。光ファイバ用石英ガラス管の端部まで線引きする場合、線引き工程の後半において、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管の溶接部が炉心管内部に入ることになる。この溶接部に外径変動部が存在すると、溶接部が炉心管内部に入る際、炉心管とのシール性が線引き途中で変化するため、光ファイバ径変動が発生する恐れがある。光ファイバ径変動の結果として光ファイバの断線や歩留まり低下などの問題があった。
従来、炉心管と光ファイバ母材間のシール性を向上させるための装置としては、例えば特許文献1〜2に記載されたものがある。
特許文献1に示される光ファイバ線引炉は、光ファイバ母材の外径変動に追従することができる伸縮可能なカーボンフェルトを耐熱封止部材として用いるとともに、ガスシールを行うことで、耐熱封止部材の熱劣化および酸化を防ぐための大型のチャンバを用いることなく、ガスシールを可能としたものである。
特許文献2に示される光ファイバ線引装置は、カーボンフィルムをガスシール部材として用いているが、外径差が生じる場合の対策として、光ファイバ母材となるプリフォーム部と、該プリフォーム部の上端に溶着されたハンドル部とで、別々のガスシール機構を用いることで、これらプリフォーム部およびハンドル部に外径差が生じる場合においても、外部から炉心管内へのガス流入を防止できるものである。
特開2006−248842号公報 特開2005−8475号公報
上記特許文献1および2に示される従来の光ファイバ線引炉/光ファイバ線引装置においては、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との接合部に存在し、光ファイバ母材の平均径に対して径が細い方向に変化する外径縮小部の影響について考慮されていなかった。そのため以下のような問題が発生する。
特許文献1に開示される光ファイバ線引炉においては、光ファイバ母材の外径変動に追従することができる耐熱封止部材として、カーボンフェルトを使用している。光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との接合部には、火炎溶接した際の影響で、光ファイバ母材の長手方向に外径縮小部が存在しているにもかかわらず、カーボンフェルトは熱の影響で硬化するため、一度広がった内径を小さくすることは難しい。従って外径縮小部においては、シール性が悪化しやすくなるという問題があった。
特許文献2に開示される光ファイバ線引装置においては、シール部材としてカーボンフィルムを用いていており、外径差のある場合の対策として、プリフォーム部とハンドル部で別々のガスシール機構を用いているが、ハンドル部のガスシールをするために、カーボンフィルムを載せるための平坦な円盤もしくは円筒、遮熱用リング、およびカーボンフィルムの重しとしての重り用リングが必要である。しかしながら、これら各部材は金属製や石英ガラス製のものを用いるため重量が重く、カーボンフィルムの水平度を出すのに作業性が悪い。また、ガラスと同等もしくはより硬い材質を用いるとすると、光ファイバ母材を誤って傷つける可能性があるという問題があった。
上述の課題を解決するため、本発明は以下の構成を提供する。
第1の発明は、光ファイバ母材の外側をなす光ファイバ用石英ガラス管および該光ファイバ用石英ガラス管の端部に接合されたダミー石英管が挿入される炉心管を内部に有する紡糸炉と、該紡糸炉の上面に配置され、リング状のシール部材によって該シール部材の中央に形成された開口部に挿通した該光ファイバ母材および該ダミー石英管をシールするシール機構と、を具備し、前記紡糸炉内で加熱された光ファイバ母材を線引きすることで光ファイバを製造する光ファイバの製造装置において、前記シール機構は、前記光ファイバ母材の挿入方向に沿って、少なくとも3段のシール部材を具備し、前記光ファイバ用石英ガラス管と前記ダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の管長手方向の距離をA、管長手方向に最も離れた前記シール部材間の距離をBとした場合、B≧Aなる関係式を満たすように設定されてなることを特徴とする光ファイバの製造装置を提供する。
第2の発明は、前記シール部材周りの各段部分にパージガスを流入させるためのパージガス導入管を設けたことを特徴とする第1の発明の光ファイバの製造装置。
第3の発明は、前記シール部材は、該シール部材の内周から切り込むように形成されたスリットである内周側スリットと、該シール部材の外周から切り込むように形成されたスリットである外周側スリットとをそれぞれ複数有してなるスリット付きシールリングを具備して構成されていることを特徴とする第1または第2のいずれかの発明の光ファイバの製造装置を提供する。
第4の発明は、前記スリット付きシールリングのスリットは、前記光ファイバ母材が挿通される前記開口部の半径方向に沿うように形成されているとともに、内周側スリットと外周側スリットとが、該シール部材の周方向に沿って互い違いに配置されていることを特徴とする第3の発明の光ファイバの製造装置を提供する。
第5の発明は、前記シール部材は、前記スリット付きシールリングと中心位置を同じくし、スリットを有していないシールリングであるスリット無しシールリングを複数具備し、該複数のスリット無しシールリングが該スリット付きシールリングを挟んで配置されてなることを特徴とする第3または第4のいずれかの発明の光ファイバの製造装置を提供する。
第6の発明は、紡糸炉の内部に設けられた炉心管に、光ファイバ母材の外側をなす光ファイバ用石英ガラス管および該光ファイバ用石英ガラス管の端部に接合されたダミー石英管を挿入し、前記紡糸炉の上面に配置されたリング状のシール部材によって該シール部材の中央に形成された開口部に挿通した前記光ファイバ母材および前記ダミー石英管をシールした状態で、前記光ファイバ母材を線引きすることで光ファイバを製造する光ファイバの製造方法において、前記光ファイバ母材の挿入方向に沿って、少なくとも3段のシール部材を設け、前記光ファイバ用石英ガラス管と前記ダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の管長手方向の距離をA、管長手方向に最も離れた前記シール部材間の距離をBとした場合、B≧Aなるなる関係式を満たすことを特徴とする光ファイバの製造方法を提供する。
第7の発明は、前記シール部材周りの各段部分にパージガスを流入させることを特徴とする第6の発明の光ファイバの製造方法を提供する。
第8の発明は、前記シール部材として、該シール部材の内周から切り込むように形成されたスリットである内周側スリットと、該シール部材の外周から切り込むように形成されたスリットである外周側スリットとをそれぞれ複数有してなるスリット付きシールリングを用い、該スリット付きシールリングの開口部に前記光ファイバ母材が挿通された状態で前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とする第6または第7のいずれかの発明の光ファイバの製造方法を提供する。
第9の発明は、前記スリット付きシールリングのスリットとして、前記光ファイバ母材が挿通される前記開口部の半径方向に沿うように形成されているとともに、内周側スリットと外周側スリットとが、該シール部材の周方向に沿って互い違いに配置されているものを用いることを特徴とする第8の発明の光ファイバの製造方法を提供する。
第10の発明は、前記シール部材として、前記スリット付きシールリングと中心位置を同じくし、スリットを有していないシールリングであるスリット無しシールリングを複数具備し、該複数のスリット無しシールリングが該スリット付きシールリングを挟んで配置されてなるものを用い、全てのシールリングの開口部に前記光ファイバ母材が挿通された状態で前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とする第8または第9のいずれかの発明の光ファイバの製造方法を提供する。
本発明によれば、紡糸炉の上部に設けられるシール機構として、少なくとも3段のシール部材を備え、光ファイバ用石英ガラス管の長手方向に最も離れたシール部材間の距離が、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の長手方向の距離以上の長さになるように構成したシール機構を用いることによって、光ファイバ母材が紡糸炉内に送り込まれてシール部材間に接合部が送り込まれた場合に、3段のシール部材のいずれかが、外形縮小部以外の箇所において、光ファイバ母材の外周に確実に接してシールすることができる。よって、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との接合部近傍に外径縮小部が存在した場合においても、シール部に隙間を発生させず、光ファイバ母材との良好なシール性を維持しながら紡糸することができる。
また、シール部材を3段以上で構成にすることによって、シール部材間の空間を狭くして区画できるため、シール部材内に流すパージガスをシール部材間の空間に効率よく流入させることができ、紡糸炉内の酸素濃度を目的値以下(例えば紡糸炉内空間のシール部材側の端部における酸素濃度を200ppm以下)に抑えるといったことが可能となり、紡糸炉内のカーボン製の炉心管やヒータの劣化防止および寿命延長を図ることができる。
また、シール部材として、内周側スリット及び外周側スリットがそれぞれ複数設けられて変形自由度が高められたスリット付きシール部材を使用する構成であり、シール部材の破損が生じにくく、かつ該シール部材による光ファイバ母材のシール性を維持することができる。
また、光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管とで別々のシール部材を用いているわけではなく、3段のシール部材でシールするので、特許文献2に記載の発明のように、ダミー石英管をシールするための部材を必要としない。よって、光ファイバ母材を傷つけるという問題が発生することなく、均一な径の光ファイバを製造することが可能となる。
本発明に実施形態に係わる光ファイバの製造装置の概略構成図である。 シール機構の詳細図である。 3段構成のシール部材を備えたシール機構に、光ファイバ母材とダミー石英管の挿入過程を示す図であって、(a)は外形縮小部がシール部材に挿入される前、(b)(c)は外形縮小部がシール部材によってシールされていることを示す図である。 1段構成のシール部材を備えたシール機構に、光ファイバ母材とダミー石英管の挿入過程を示す図であって、(a)は外形縮小部がシール部材に挿入される前、(b)は外形縮小部がシール部材によってシールされていることを示す図である。 2段構成のシール部材を備えたシール機構に、光ファイバ母材とダミー石英管の挿入過程を示す図であって、(a)は外形縮小部がシール部材に挿入される前、(b)(c)は外形縮小部がシール部材によってシールされていることを示す図である。 カーボンシートを示す平面図であって、(a)はスリット無しカーボンシート、(b)はスリット付きカーボンシート、(c)はスリットを内側に有するカーボンシート、である。 光ファイバ用石英ガラス管とダミー石英管との溶接の概略図であり、(a)はチャックで両部材を固定する全体図、(b)は溶接部の拡大図である。
以下、本発明に係る光ファイバの製造装置、および光ファイバの製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバ製造装置100である。この光ファイバ製造装置100は、ヒータ1が内蔵されてその内部に、光ファイバ母材Fが挿入される炉心管2が上下に沿う軸方向(矢印a−b方向)に配置された紡糸炉3と、この紡糸炉3の前記炉心管2が位置する上部位置にて中心軸(符号Oで示す)を同じくするように開口部が配置されたリング状のシール機構20と、を有するものである。
図1において、光ファイバ母材Fは、光ファイバ用石英ガラス管4の内部に光ファイバ用コアロッド5を挿入してなるものである。この光ファイバ母材Fの上端部には、ダミー石英管10、押さえ石英管11、真空引き用キャップ12が設けられ、また、その下端部には、ダミー部材13が設けられている。
ダミー石英管10は、光ファイバ用石英ガラス管4の上端部に火炎溶接された管体であって、その内部には、光ファイバ用コアロッド5を先端部で固定するための押さえ石英管11が挿入されている。
真空引き用キャップ12は、ダミー石英管10の上端面に設置されるものであって、光ファイバ用コアロッド5をダミー石英管10の内部に挿入した後、石英管11を介して該光ファイバ用コアロッド5を固定及び保持する。
ダミー部材13は円錐形状であって、光ファイバ用石英ガラス管4の下端部に火炎溶接されることで固定されるものであって、ファイバ線引時に口出し部となる。
次に、図1の光ファイバ製造装置100のシール機構20について図2を参照して説明する。
図2に示すように、前記シール機構20は紡糸炉3の上部に配置されている。このシール機構20は、炉心管2内に酸素を含む外気が流入することを防止するためのものであり、円筒状のシール機構ケース27、該シール機構ケース内に収納されたシール部材21〜23、および各段にパージガスを導入するためのパージガス導入管28などから構成されている。
本発明においては、シール部材21〜23を光ファイバ母材の挿入方向に対して3段備えた構成とすることで更なるシール性の向上を実現している。
シール機構ケース20には、2段目および3段目のシール部材を支持するためのシート支持部材29が形成されており、2段目および3段目のシール部材22、23は、このシート支持部材29によって載置されて支持されている。1段目のシール部材21は、紡糸炉3の炉心管2の上に載置されている。
各シール部材21〜23は、それぞれ3枚のカーボンシートを備えて構成されている。3枚のカーボンシートは、図6(b)に示すようにスリット41、42が形成された1枚のスリット付きカーボンシート40に対して、図6(a)に示すような、スリット無しカーボンシートを1枚ずつスリット付きカーボンシート40の上下に重ねた構成である。この構成によって、よりシール性が維持され、スリットを通じて炉心管2内にガスが流入することを防ぐことが可能となる。
また、各シール部材間の空間に、パージガス導入管28を通じてパージガスを流入させることによって、酸素混入を更に防止している。
シール部材21〜23内に流入させるパージガスとしてはヘリウム、アルゴンが望ましいが、ヘリウムは高価であるためアルゴンガスを用いる方がコストダウンにつながり好ましい。ただし最下段のシール部材21内のガスは、光ファイバ母材Fの送り込みに伴い、紡糸炉3の内部に拡散する場合がある。そのため紡糸炉3の内部でヘリウムを用いる条件の場合は、最下段のシール部材21内のパージガスとしてヘリウムを用いると、ファイバ径変動の安定化が容易になり、より好ましい。
図2に示すように、スリット無しカーボンシート31、32の内周縁31A、32Aは、炉心管2の内周縁2Aより若干内方側に突出するように配置されている。
スリット付きカーボンシート40の内周縁40Aは、スリット無しカーボンシート31、32の内周縁31A、32Aより更に内方側へ突出するように配置されている。
また、スリット無しカーボンシート32上には、3枚のカーボンシート31、32、40を紡糸炉3上に押さえ込むためのリング状のカーボンシート押さえ34が設けられている。図2に示すように、このカーボンシート押さえ34は、上下方向において、スリット無しカーボンシート32の上部に配置されている。
3枚のカーボンシート31、32、40は紡糸炉3に対して固定されておらず、カーボンシート押さえ34も紡糸炉3に対して固定されていない。各シール部材21〜23は、カーボンシート押さえ34の質量(重量)によって、3枚のカーボンシート31、32、40を紡糸炉3に押さえ込んだ構成になっている。
図6(b)に示すように、スリット付きカーボンシート40は、内周から切り込むように形成されたスリットである内周側スリット41と、外周から切り込むように形成されたスリットである外周側スリット42とを有している。スリット41、42は、内周縁40A及び外周縁40Bに沿う方向に一定の間隔でそれぞれ複数形成されている。
スリット無しカーボンシート31、32の開口部31M、32Mの内径は、光ファイバ母材Fの最大径よりも大きく設定されている。このため、これらスリット無しカーボンシート31、32が、光ファイバ母材Fとの接触により破損する恐れは無い。
また、中間に位置するスリット付きカーボンシート40の開口部40Mの内径は、光ファイバ母材Fの最小径よりも小さく設定されている。このため、スリット付きカーボンシート40は、光ファイバ母材Fに対して密着するためシール性が高い。
また、3枚のカーボンシートの代替として、1枚のカーボンシートのみを用いることも可能である。その場合は図6(c)に示すような開口部50Mの内周縁50Aからカーボンシート50に切り込むように形成されたスリット51を有するカーボンシート50を使用することが好ましい。このスリット51は、開口部50Mの内周縁50Aに沿う方向に一定の間隔で複数設けられたものであって、このスリット51により、カーボンシート50の破損を防ぐことが可能となる。また、シール性を保つために、スリット51の間隔を広くとることが好ましい。
続いて、3段のシール部材の間隔の決定方法について説明する。
上述したように、大型の光ファイバ用石英ガラス管を用いたロッドインチューブ法では、光ファイバ用石英ガラス管4の端部にダミー石英管10が溶接されており、この溶接では、旋盤のチャックに固定した光ファイバ用石英ガラス管4とダミー石英管10を水平方向に押し付けることで溶接している。よって、図7(b)に示すように、両者の接合部にはわずかに外径変動Rが発生する。また、光ファイバ用石英ガラス管4とダミー石英管10との溶接には酸水素火炎によるバーナ60が用いられる。火炎は一定の広がりをもつため、溶接部の近傍も火炎研磨によりわずかに研削される研磨範囲Wが存在する。このような溶接や火炎研磨の影響によって、光ファイバ用石英ガラス管4とダミー石英管10との接合部には、平均母材径より細くなる外径縮小部Dが一定範囲存在する。
本発明は、最も離れたシール部材間の距離(最上段のシール部材23と最下段のシール部材21との距離)が、外形縮小部Dの範囲よりも長くなるように構成した。つまり、光ファイバ用石英ガラス管4とダミー石英管10との接合部近傍に存在する外形縮小部Dの長手方向の距離をA、シール部材21とシール部材23との距離をBとした場合、B≧Aなる関係式を満たすように設定した。
なお、外径縮小部Dの範囲とは、光ファイバ用石英ガラス管4とダミー石英管10の長手方向に沿って、光ファイバ用石英ガラス管10の先端側(図6(a)における左側)からダミー石英管10側(図6(a)における右側)に向かう方向で、光ファイバ用石英ガラス管4の研磨範囲Wの範囲において、研磨範囲Wが始まる点から、ダミー石英管10の最も外径が小さい点までの範囲とする。
φ150mmの光ファイバ母材径においては、平均母材径と外形縮小部Dの最小径との差は、直径で1.0mmを最大とする。つまり、外形縮小部Dにおいては、シール部材21〜23の内径が平均母材径と等しい場合においては、光ファイバ母材Fとシール部材10とのクリアランスは、最大0.5mmとなる。
発明者らがこれまでに検討した結果では、光ファイバ母材Fの直径がφ80mmの場合、光ファイバ母材Fとシール部材21〜23とのクリアランスが1.0mmまでであれば、生成されるファイバ径に変動がないことを確かめている。以下、ファイバ径変動がないことが確認できたクリアランスを「許容クリアランス」とする。クリアランスが1.0mmの位置においては、光ファイバ母材Fの外形縮小部D(外径φ80mm)とシール部材21〜23(内径φ82mm)との隙間の開口部断面積は254.5mmとなる。
光ファイバ母材Fを大型化し、φ150mmの光ファイバ母材を用いた場合、小型光ファイバ母材(母材径φ80mm)の場合と同程度の開口部断面積とするためには、光ファイバ母材Fの外形縮小部Dとシール部材10との許容クリアランスは約0.5mmとする必要がある。つまり約φ150mmの大型光ファイバ母材の場合、外径の縮小が1.0mm(シール部材21〜23とのクリアランスとして0.5mm)より小さい範囲であれば、光ファイバ母材Fと紡糸炉3とのシール性は維持される。シール性が維持されることによって、ファイバ径変動は発生しにくくなり、問題とならない。
なお、外径縮小部Dにおける、光ファイバ母材Fとシール部材21〜23との許容クリアランスは、使用する光ファイバ母材Fの直径に応じて当然異なるものとなる。一例としてはφ200mmの光ファイバ母材径の場合においては、光ファイバ母材Fとシール部材21〜23とのクリアランスは0.4mm程度とする必要がある(シール部材21〜23の内径をφ200.8mm程度とする必要がある)。
次に、上記カーボンシート31、32、40を用いたシール部材21〜23について以下のような実験を行った。
以下に示す実施例1〜4は、本願発明に係わるものであって、シール部材21〜23の中間シール部材として、内周縁40Aおよび外周縁40Bの両方にスリット41、42を有するスリット付きカーボンシート40を使用している。一方、比較例1〜3は、本発明と比較するためのものであって、外径縮小部Dが最も離れたシール部材間の距離より大きい場合(比較例1)、シール部材を1段または2段とした場合(比較例2、3)とし、実施例1〜4と比較した。
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。実験条件および判定結果を以下の表1に示す。
Figure 2010173895
炉心管と光ファイバ母材のシール性の評価として酸素濃度測定とファイバ径変動がある。シール部材直下での酸素濃度が200ppm以下であれば、カーボン部品の劣化は少なく良好と判断できる。酸素濃度が100ppm以下であれば、カーボン部品の寿命がより伸びるため望ましい。またシール性が悪い場合、紡糸中にファイバ径変動が見られる。目標ファイバ径を125μmとした場合、紡糸中のレーザ外径測定によるオンラインでのファイバ径測定で125±0.3μmであれば良好であると判断できる。より好ましくは125±0.2μmである。
〔実施例1〕
外径φ155mm、内径φ45mm、長さ1500mmの光ファイバ用石英ガラス管4の端部に外径φ155mm、内径φ80mm、長さ800mmのダミー石英管10をバーナ60により火炎溶接した。溶接時のバーナ火炎による溶接境界の近傍における外径縮小部Aは50mmであった。その後VAD法で作製した光ファイバ用コアロッド5(φ42mm×1500mm、火炎加工で曲がり取り済み)を光ファイバ用石英ガラス管4内に挿入した。引き続き光ファイバ用コアロッド5を固定するための押さえ石英管11をダミー石英管10の内部に挿入後、ダミー石英管10の端部に真空引き用キャップ12を設置した。その後、光ファイバ用石英ガラス管4を、紡糸炉タワーに設置した(図1を参照)。
紡糸炉3の開口部に設置したシール機構20内部に設けられているシール部材は3段構成とし、1段目のシール部材21と3段目のシール部材23との距離Bは60mmとした。各シール部材はカーボンシート(肉厚0.6mm)を3枚それぞれ使用して構成されている。用いたカーボンシートは図6(b)の形状を持つスリット付きカーボンシート40(内径φ154.5mm、スリット数:計72箇所)1枚に対して、図6(a)の形状を持つスリット無しカーボンシート31、32(内径φ156mm)を1枚ずつ上下に重ねて構成されている。1段目(最下段)のシール部材21内にはパージガスとしてヘリウムを3リットル/分、2、3段目のシール部材22、23内にはアルゴンを各3リットル/分流した。
その後、紡糸炉3のヒータ1を昇温して、線速1000m/分で紡糸を実施した。紡糸中は光ファイバ用石英ガラス管4内の空隙部を図示しない真空ボンプで減圧し、ブルドン管圧力計の表示で−0.1MPa(ゲージ圧)とした。1段目(最下段)のシール部材21直下で紡糸中の酸素濃度を測定したところ、図3(a)の状態で80〜90ppm、図3(b)の状態で70〜90ppm、図3(c)の状態で90〜100ppmとなり、シール性が充分であることを確認した。紡糸中は断線もなく、紡糸中のオンラインでのファイバ径変動は125±0.1μmと安定しており良好であった。線引き終了後、カーボン部品の外観を確認したところ劣化はほとんどみられず良好な状態であった。
〔実施例2〕
表1に示した実施例2の条件で、光ファイバを製造した。外径縮小部Dの長手方向の距離Aが40mmであること以外は、実施例1と同様に行い、これを実施例2とした。
シール性、ファイバ径変動ともに良好な結果が得られた。
〔実施例3〕
表1に示した実施例3の条件で、光ファイバを製造した。外径縮小部Dの長手方向の距離Aが60mmであり、最も離れたシール部材間の距離Bの60mmと同じであること以外は、実施例1と同様に行い、これを実施例3とした。
やはり、シール性、ファイバ径変動ともに良好な結果が得られた。
〔実施例4〕
表1に示した実施例4の条件で、光ファイバを製造した。最も離れたシール部材間の距離Bを90mmとし、シール部材を4段としたこと以外は、実施例1と同様に行い、これを実施例4とした。
シール性、ファイバ径変動ともに良好な結果が得られた。
〔比較例1〕
表1に示した比較例1の条件で、光ファイバを製造した。最も離れたシール部材間の距離Bが60mmであるのに対して、外径縮小部Dの長手方向の距離Aは70mmであった。
この場合、シール部材を3段構成としても、A>Bの関係であるため、紡糸炉3内の酸素濃度の減少度合いは少なかった。これは外径縮小部Dの範囲が広いため、図3(c)の状態になった際に、3段目(最上段)でのシールが不充分となり、大気中の酸素が炉内に混入した影響と考えられる。また紡糸時の断線は発生しないものの、カーボン部品の劣化は大きいことがわかった。また、ファイバ径のバラつきは満足できるレベルではないことが判明した。
〔比較例2〕
表1に示した比較例2の条件で、光ファイバを製造した。シール部材26の段数は図4に示すように、1段とした。
シール部材26の段数が1段である場合、紡糸炉3内の酸素濃度が高くなってしまい、ファイバ径のバラつきが大きくなるという問題がある。これは図4(b)で示すように、外径縮小部Dがシール部材26を通過する間はシール性が維持できず、大気中の酸素が紡糸炉3内に混入しやすい状況であるためであると考えられる。シール性が不充分であることにより、紡糸炉3内のガス流が乱された結果、紡糸中に断線が発生することとなった。また酸素濃度も高くなった影響で、カーボン部品の劣化も大きくなり、現実的な条件ではないことが判明した。
また、シール部材が1段のみである場合、接合部近傍にある外径縮小部Dをシールするためには、シール部材内に設置するカーボンシートを多数積層する必要がある。しかしこれはコストアップの要因となる以外に、カーボンシート同士が密着しすぎると光ファイバ母材の送り込みに伴う、カーボンシート内周側の上下動が妨げられるため、破損に繋がりやすいため好ましくない。
〔比較例3〕
表1に示した比較例3の条件で、光ファイバを製造した。シール部材24、25の段数は、図5に示すように2段とした。
シール部材24、25の段数が2段である場合、1段の場合と比較して炉内の酸素濃度が減少することがわかった。しかし、外径縮小部Dをシールするためにシール部材間の距離Bを広くした影響で1段目のシール部材24と2段目のシール部材25との間の空間が大きくなり、カーボンシ一トの焼損を防止するためのシールガスが不均一に流れやすくなった。そのため、外部からの酸素混入を避けることは難しくなり、カーボン部品の劣化もやや大きい結果となった。また紡糸時の断線は発生しなかったが、ファイバ径のバラつきは満足できるレベルではないことが判明した。
以上のように、実施例1〜4は、シール部材の段数が3段以上であり、A<Bの関係を満たしている。実施例では、比較例よりも炉内の酸素濃度が減少するこがわかった。また、いずれの場合も紡糸時の断線は発生せず、カーボン部品の劣化も小さいことがわかった。さらに、ファイバ径のバラつきは、満足できるレベルであることも判明した。
1…ヒータ、2…炉心管、3…紡糸炉、4…光ファイバ用石英ガラス管、5…光ファイバ用コアロッド、10…ダミー石英管、11…押さえ石英管、12…真空引き用キャップ、13…ダミー部材、20…シール機構、21…シール部材、22…シール部材、23…シール部材、24…シール部材、25…シール部材、26…シール部材、27…シール機構ケース、28…パージガス導入管、29…シート支持部材、34…カーボンシート押さえ、40…スリット付きカーボンシート、41…内周側スリット、42…外周側スリット、50…カーボンシート、51…スリット、60…バーナ、61…チャック、100…光ファイバ製造装置、D…外径縮小部、F…光ファイバ母材、W…研磨範囲。

Claims (10)

  1. 光ファイバ母材の外側をなす光ファイバ用石英ガラス管および該光ファイバ用石英ガラス管の端部に接合されたダミー石英管が挿入される炉心管を内部に有する紡糸炉と、該紡糸炉の上面に配置され、リング状のシール部材によって該シール部材の中央に形成された開口部に挿通した該光ファイバ母材および該ダミー石英管をシールするシール機構と、を具備し、前記紡糸炉内で加熱された光ファイバ母材を線引きすることで光ファイバを製造する光ファイバの製造装置において、
    前記シール機構は、前記光ファイバ母材の挿入方向に沿って、少なくとも3段のシール部材を具備し、
    前記光ファイバ用石英ガラス管と前記ダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の管長手方向の距離をA、管長手方向に最も離れた前記シール部材間の距離をBとした場合、B≧Aなる関係式を満たすように設定されてなることを特徴とする光ファイバの製造装置。
  2. 前記シール部材周りの各段部分にパージガスを流入させるためのパージガス導入管を設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの製造装置。
  3. 前記シール部材は、該シール部材の内周から切り込むように形成されたスリットである内周側スリットと、該シール部材の外周から切り込むように形成されたスリットである外周側スリットとをそれぞれ複数有してなるスリット付きシールリングを具備して構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ファイバの製造装置。
  4. 前記スリット付きシールリングのスリットは、前記光ファイバ母材が挿通される前記開口部の半径方向に沿うように形成されているとともに、内周側スリットと外周側スリットとが、該シール部材の周方向に沿って互い違いに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバの製造装置。
  5. 前記シール部材は、前記スリット付きシールリングと中心位置を同じくし、スリットを有していないシールリングであるスリット無しシールリングを複数具備し、該複数のスリット無しシールリングが該スリット付きシールリングを挟んで配置されてなることを特徴とする請求項3または4のいずれか1項に記載の光ファイバの製造装置。
  6. 紡糸炉の内部に設けられた炉心管に、光ファイバ母材の外側をなす光ファイバ用石英ガラス管および該光ファイバ用石英ガラス管の端部に接合されたダミー石英管を挿入し、前記紡糸炉の上面に配置されたリング状のシール部材によって該シール部材の中央に形成された開口部に挿通した前記光ファイバ母材および前記ダミー石英管をシールした状態で、前記光ファイバ母材を線引きすることで光ファイバを製造する光ファイバの製造方法において、
    前記光ファイバ母材の挿入方向に沿って、少なくとも3段のシール部材を設け、
    前記光ファイバ用石英ガラス管と前記ダミー石英管との接合部近傍に存在する外形縮小部の管長手方向の距離をA、管長手方向に最も離れた前記シール部材間の距離をBとした場合、B≧Aなるなる関係式を満たすことを特徴とする光ファイバの製造方法。
  7. 前記シール部材周りの各段部分にパージガスを流入させることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバの製造方法。
  8. 前記シール部材として、該シール部材の内周から切り込むように形成されたスリットである内周側スリットと、該シール部材の外周から切り込むように形成されたスリットである外周側スリットとをそれぞれ複数有してなるスリット付きシールリングを用い、該スリット付きシールリングの開口部に前記光ファイバ母材が挿通された状態で前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とする請求項6または7のいずれか1項に記載の光ファイバの製造方法。
  9. 前記スリット付きシールリングのスリットとして、前記光ファイバ母材が挿通される前記開口部の半径方向に沿うように形成されているとともに、内周側スリットと外周側スリットとが、該シール部材の周方向に沿って互い違いに配置されているものを用いることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバの製造方法。
  10. 前記シール部材として、前記スリット付きシールリングと中心位置を同じくし、スリットを有していないシールリングであるスリット無しシールリングを複数具備し、該複数のスリット無しシールリングが該スリット付きシールリングを挟んで配置されてなるものを用い、全てのシールリングの開口部に前記光ファイバ母材が挿通された状態で前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とする請求項8または9のいずれか1項に記載の光ファイバの製造方法。
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