JP4929243B2 - 加熱炉 - Google Patents

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Description

本発明は、多孔質ガラスプリフォームの焼結透明ガラス化処理、又は、ガラスプリフォームの延伸細径化処理、もしくは、ガラスプリフォームの光ファイバ化処理等のための加熱に用いられる加熱炉に関する。
光ファイバは、幾つかの工程を経て製造される。先ず、出発部材としてのコアロッドにガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラスプリフォームを製造する。次いで、この多孔質ガラスプリフォームを加熱して焼結させることにより透明ガラス化されたガラスプリフォームを製造する。その後、このガラスプリフォームを加熱及び延伸して光ファイバの線引きに適した外径の細径化したガラスプリフォームを製造する。さらに、この外径が調整されたガラスプリフォームを加熱炉でその一端を加熱溶融してこれから光ファイバを引き取ることにより光ファイバを製造する。
従来の光ファイバの線引き方法を図1を参照して説明する。図1に示すように、ガラスプリフォーム1は、加熱炉2内において垂下された状態で加熱される。加熱炉2は、加熱方式として誘導加熱を用いている。すなわち、加熱炉2は、コイル3を巻回した炉芯管4を有し、コイル3に高周波電流を流すことにより誘導加熱される炉芯管4を、ガラスプリフォーム1を加熱するためのヒータとして用いている。ここで、コイル3と炉芯管4との間に断熱材5が配設されている。ガラスプリフォーム1の加熱温度は約2000℃と非常に高温であるので、ヒーターとしての炉芯管4の材質には、一般的にカーボンが用いられている。カーボンが高温の酸素含有雰囲気中において酸化されて消耗することを防止するために、加熱炉2の内部は、アルゴンガスやヘリウムガス等の不活性ガス雰囲気に保たれている。
ガラスプリフォーム1は、炉芯管4の輻射熱を受けて加熱溶融され、光ファイバ6として下方へ引き取られる。引き取られた光ファイバ6は、樹脂コーティング装置20によって樹脂被覆され、その後、巻き取り装置30によってボビンに巻き取られる。
なお、加熱炉2の上端2tに設けられたガラスプリフォーム挿通口2aとガラスプリフォーム1との空隙は、ガラスプリフォーム1の外径よりも僅かに大きな内径の穴7aを持つ環状シール円盤7によってシールされている。一方、加熱炉2の下端部の光ファイバ6の挿通口2bと光ファイバ6との間の空隙は、内径を調整可能なアイリス8によりシールされている。
線引きされる光ファイバ6の外径は、通常、125±1μmに制御されるので、光ファイバ6とアイリス8との間の空隙は実質的に一定である。一方、加熱炉2の上端において、ガラスプリフォーム1と環状シール円盤7との間の空隙は、光ファイバ6の線引き中、ガラスプリフォーム1の外径変動によって大きく変化する。この空隙の大きさが変動すると、加熱炉2の内部に供給される不活性ガスの流れ方が変化して、光ファイバ6の外径制御が困難になる。さらに、この空隙が所定値以上になると外気が加熱炉2内に侵入して、高温状態にある炉芯管4等のカーボン製の部材が酸化により浸食される。その結果、加熱炉2内の部材の寿命が短くなるばかりでなく、浸食部分から発塵してこれがガラスプリフォーム1の溶融部分に付着することで、光ファイバ5の局所的な外径変動や脆化が起こる。
このような事態を防ぐために、ガラスプリフォーム1の外径は、長手方向において均一な径に精密に調整されている必要がある。しかしながら、VAD(Vapor−phase Axial Deposition)法やOVD(Outside Vapor Deposition)法などの焼結工程を経由する光ファイバ用ガラスプリフォームの製造方法においては、多孔質ガラスプリフォームの焼結の際に、多孔質ガラスプリフォームの収縮力と自重による重力との間のバランスが長手方向において異なるため、一般に、多孔質ガラスプリフォームの長手方向において外径のばらつきが生じる。
この対策として、特許文献1は、多孔質ガラスプリフォームの焼結中、多孔質ガラスプリフォームの伸縮量をモニタして焼結条件をコントロールしながら多孔質ガラスプリフォームを透明ガラス化する方法を開示している。
しかしながら、この方法では、多孔質ガラスプリフォームのコアとして、伸び縮みを予め考慮して長手方向において外径を変化させておいたコアロッドを使用する必要がある。加えて、コアロッドの周囲へのスートの堆積に際しても、長手方向の全域において、コアロッド径に応じて堆積させるスートの量を調整する必要がある。このため、この方法によるガラスプリフォームの製造は、非常に多くの工程を必要とする。
さらに、スートの堆積と、その後の焼結により製造された長手方向における外径変動を有するガラスプリフォームから延伸された細径のガラスプリフォームを光ファイバの線引きに用いる場合であっても、特に、ガラスプリフォームの延伸の初めと終了付近においては、ガラスプリフォームの仕上がり外径が長手方向において大きく変動することがある。このようなガラスプリフォームの外径が長手方向において大きく変動する部分は、光ファイバの線引きに供することができず、この部分を切断除去して廃棄せざるを得なかった。
このようなガラスプリフォームの無駄を減らすべく、長手方向において比較的大きな外径変動を有するガラスプリフォームであってもその使用を可能にするために、加熱炉とガラスプリフォームとの間の空隙を効果的にシールする方法が提案されている。
たとえば、特許文献2は、それぞれ複数のリング片を連結して構成された内側シールリングと外側シールリングとを組み合わせることにより形成されたシールリングを、外側シールリングの外周に配置された伸縮バネによって、ガラスプリフォーム表面に押し付けてシールする方法を開示している。
しかしながら、この方法においては、ガラスプリフォームの長手方向の外径変動に応じて各シールリング片が均等に動くようにするためには、シールリング片を精密に加工することが必要である。
さらにまた、内側シールリングと外側シールリングとを組み合わせて動作させた際に、十分なシール性能を得るには、一つのシールリングでは高さが足りない。シール性を向上させるためには、シールリングを多段に設置する必要がある。
しかしながら、シールリングを多段に設置すると、シールリング全体の重量がかなり大きくなる。線引きの際、光ファイバを外径測定機の中心に調整するためにガラスプリフォームをX及びY方向に移動する必要があるが、シールリング全体の重量が大きい場合、シールリングがガラスプリフォームの移動に対して滑らかに追従せず、ガラスプリフォームの位置を自在に制御するのが困難となる。
特許文献3は、カーボンファイバ製のドーナツ状ブラシによるシール方法を開示している。この方法によれば、上記のような精密加工を必要とせず、軽量でかつ常に良好なシール性が得られる。しかしながら、ブラシを構成するカーボンファイバが抜け落ち、これがガラスプリフォーム表面に付着して光ファイバの強度を低下させるおそれがある。
特開2005−8452号公報 特開2006−342030号公報 特開2007−70189号公報
上述したガラスプリフォームの長手方向における外径変動によって生じる加熱炉の上端でのプリフォーム挿通口と被処理プリフォームとの間の空隙のシールに関する問題は、ガラスプリフォームから光ファイバを線引きする際にのみ固有の問題でなく、多孔質ガラスプリフォームの焼結による透明ガラス化、ガラスプリフォームの加熱及び延伸による外径の調整の際にも生じる問題である。
本発明の目的は、多孔質ガラスプリフォーム、透明ガラス化されたガラスプリフォーム等の光ファイバ用プリフォームを加熱する加熱炉において、加熱される光ファイバ用プリフォームの外径が長手方向において変動する場合であっても、加熱炉の上端におけるプリフォーム挿通口と加熱される光ファイバ用プリフォームとの空隙を効果的にシールすることができるシール構造を有する加熱炉を提供することにある。
本発明の加熱炉は、挿通口から挿入される光ファイバ用プリフォームを加熱する加熱炉において、光ファイバ用プリフォームと挿通口との空隙をシールする環状シール体を備え、環状シール体は、光ファイバ用プリフォームを挿入するための挿入孔を中心部に有し、互いに積層された複数の環状円盤を有し、複数の環状円盤は、挿入孔の内縁から外周側に向けて形成された複数の切れ込みと、複数の切れ込みにより画定され、かつ、挿入孔に挿入される光ファイバ用プリフォームとの干渉によりたわむ複数の可撓性部分とを有することを特徴とする。
上記構成において、好適には、切れ込みは、環状円盤の周方向に等間隔に形成されている、構成を採用でき、さらに好適には、切れ込みは、前記環状円盤の挿入孔の内縁から半径方向に向けて形成されている構成を採用できる。
上記構成において、複数の環状円盤のうちの一の環状円盤における切れ込みの位置が、該一の環状円盤と隣り合う環状円盤の切れ込みの位置と異なる、構成を採用できる。
上記構成において、複数の環状円盤は、それぞれ同一構造を有し、複数の環状円盤のうちの一の環状円盤における切れ込みの位置が、該一の環状円盤と隣り合う環状円盤の切れ込みの位置と異なるように積層されている、構成を採用できる。
また、上記構成において、複数の環状シール体を同心状に配置し、複数の環状シール体の間に不活性ガスを満たすためのスペースを形成するためのスペーサを設ける構成を採用できる。
上記構成において、環状円盤は、カーボン/カーボンコンポジット、黒鉛シート、及び耐熱性金属のいずれかから構成されている、構成を採用できる。
本発明によれば、外径が長手方向で変化している光ファイバ用プリフォームを使用した場合でも、加熱炉上端でのプリフォーム挿通口と光ファイバ用プリフォームとの空隙を効果的にシールすることができ、カーボン製部材の酸化による浸食及び発塵を防止することができる。さらに、加熱炉内のガスの流れが抑制されるため、プリフォームや光ファイバの外径制御が容易となる。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、加熱炉で加熱される光ファイバ用プリフォームとしては、焼結により透明ガラス化される多孔質ガラスプリフォーム、光ファイバ化に先立って加熱及び延伸により外径が予備的に調整されるガラスプリフォーム、及び、加熱及び線引きにより光ファイバ化されるガラスプリフォームが挙げられる。以下では、加熱炉で加熱される光ファイバ用プリフォームとして、加熱及び線引きにより光ファイバ化されるガラスプリフォームを用いた場合を例に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るシール構造により、ガラスプリフォーム挿通口とガラスプリフォームとの間の空隙がシールされた状態の加熱炉の概略縦断面図である。なお、図2において、図1の加熱炉と同様の構成部分には同一の符号を使用している。
加熱炉2の上端2tには、環状シール体9が設置され、この環状シール体9によってガラスプリフォーム挿通口2aとガラスプリフォーム1との間の環状の空隙をシールしている。
図3に、環状シール体9の構造の一例を示す。
環状シール体9は、ガラスプリフォーム1を挿入するための挿入孔10aを中心部に備えた複数の環状円盤10を積層して構成されている。
この環状円盤10は、挿入孔10aの内縁から外周側に向けて形成された複数の切れ込み10bを備えている。また、環状円盤10は、これら複数の切れ込み10bにより画定されて可撓性が付与された複数の可撓性部分10cを備える。
環状円盤10の切れ込み10bは、たとえば、挿入孔10aの内縁から半径方向に形成されている。切れ込み10bは、たとえば、環状円盤10の周方向において等間隔に形成されている。しかし、切れ込み10bはこれら実施例にのみ限定されない。
環状円盤10は、耐熱性を有する材料、例えば、カーボン/カーボンコンポジット、黒鉛シート、耐熱金属等から形成される。
環状円盤10の形成材料として黒鉛シートを用いる場合には、高配向性熱分解黒鉛シートあるいは膨張黒鉛シートを用いるのが好ましい。また、環状円盤10を形成する耐熱金属としては、例えば、タンタルが好ましい。
環状円盤10は、図3に示す実施例では、それぞれ同一構造を有している。しかし、環状円盤10は必ずしも同一構造でなくともよい。一の環状円盤10の切れ込み10bの位置が、これと隣り合う環状円盤10の切れ込み10bの位置と異なるように、すなわち、互いの切れ込み10bが重ならないように、これら円盤10を積層して、シール性を向上させる。
積層された環状円盤10はその外周部10dにおいてクリップ留め等の固定手段により一体化されている。尚、積層された環状円盤10は、必ずしも全周にわたって一体化されている必要はなく、円周方向の数箇所で固定された構造としても良い。
環状円盤10の挿入孔10aは、その直径がガラスプリフォーム1の外径よりも小さくなるように形成されている。このため、積層された各環状円盤10の挿入孔10aにガラスプリフォーム1が挿入されると、各可撓性部分10cは、ガラスプリフォーム1との干渉によりたわむ。このとき、各可撓性部分10cは、ガラスプリフォーム1の外径の変動に追随してその撓み量も変化する。これにより、ガラスプリフォーム1の表面には各可撓性部分10cが常時安定的に接触した状態が維持され、ガラスプリフォーム挿通口2aとガラスプリフォーム1との間の環状の空隙が効果的にシールされる。
ここで、環状シール体9を構成する環状円盤10の枚数を増やすほどそのシール性は向上する。
図4に、本発明の他の実施形態に係るシール構造を示す。なお、図4において、図2と同様の構成部分には同一の符号を使用している。
図4に示すように、加熱炉2の上端2tには、2つの環状シール体9を加熱炉2の長手方向に沿って同心状に重ねて配置する。
これら2つの環状シール体9の間には、不活性ガスGを満たすためのスペースS1を形成するためのスペーサ11を配設する。
スペーサ11には、不活性ガスGを導入するためのガス導入口12を設ける。
炉芯管4は、2,000℃以上に加熱される。したがって、ガラスプリフォーム1と加熱炉2のプリリフォーム挿通口2aとの間の空隙が大きいと、環状シール体9は、加熱炉2内の輻射熱を受けて高温に加熱される。これにより、環状シール体9を構成するカーボン製の環状円盤10が外気中の酸素によって酸化、浸食される。
この問題を防ぐために、本実施形態では、環状シール体9を二段に配置し、その間に、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの不活性ガスGをガス導入口12から導入することにより、加熱炉2に侵入しようとする外気をより効果的に遮断することができる。これにより、下側に配置された環状シール体9のカーボン製の環状円盤10が酸素によって浸食されるのを抑制できる。さらに、上側の環状シール体9は、下側の環状シール体9によって遮光および遮熱されるため、上側の環状シール体9が受ける輻射熱は低減され、従って、下側の環状シール体9を構成する環状円盤10の浸食も抑えられる。
環状シール体9をさらに多段に設置することで、環状シール体9の耐浸食性およびシール性をさらに効果的に向上させることができる。
実施例1
平均外径が64mm、外径変動が±2mmの長さ1000mmの10本のガラスプリフォーム1を、図4に示した加熱炉2を用いて加熱し、ガラスプリフォーム1の加熱溶融した一端から光ファイバを線引きした。
この加熱炉2のプリフォーム挿通口2aには、以下に示す条件で作製した環状シール体9を二段に設置した。
環状円盤10は、厚さ0.1mmの高配向性熱分解黒鉛シートで形成し、環状円盤10の挿通孔10aの直径は60mmとした。切れ込み10bは、環状円盤10の挿通孔10aの内縁から半径方向に長さ20mm、円周方向に30度の間隔で12本形成した。また、この環状円盤10の切れ込み10bが互いに重ならないように、隣り合う環状円盤10同士を15度ずつずらして8枚積層し、環状シール体9を作製した。
不活性ガス導入口12からアルゴンガスを3リットル/minで供給した。
線引き後、炉芯管4の最上部の厚さを測定したが、その厚さは減少しておらず、また、線引きされた光ファイバの外径変動は125±0.5μmと精密に制御されていた。また、光ファイバの強度を所定のプルーフテストで確認したところ、破断はなかった。所定のプルーフテストは、1%の歪みが生じるように、光ファイバの全長にわたって荷重を1秒間かける。
比較例1
平均外径が64mm、外径変動が±2mmの長さ1000mmの10本のガラスプリフォーム1を、図5に示した加熱炉2を用いて加熱し、ガラスプリフォーム1の加熱溶融した一端から光ファイバを線引きした。なお、図5において、図2と同様の構成部分には同一の符号を使用している。
加熱炉2の上端2tのプリフォーム挿通口2aとガラスプリフォーム1との間の空隙のシールには、環状円盤状ブラシ13を用いた。
環状円盤状ブラシ13は、リング部材の内周に毛長8mmの毛材を径方向に植設して構成され、内径60mmのプリフォーム1の挿入口を備える。
不活性ガス導入口12からは、アルゴンガスを3リットル/minで供給した。
線引き後、炉芯管4の最上部の厚さを測定したところ、その厚さは減少しておらず、光ファイバの外径変動は125±0.5μmであった。
しかしながら、光ファイバの強度を1%×1秒のプルーフテストで確認したところ、平均120kmに1回の破断が確認された。
上記した実施形態では、環状円盤の切り込みの形成方向を環状円盤の半径方向とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、環状円盤の切り込みを半径方向に対して所定角度傾斜した方向に形成することも可能である。この場合には、環状円盤の向きを交互に変えて積層することにより、環状円盤を互いに位置決めすることなく切れ込みが重なり合うのを防ぐことができる。
上記した実施形態では、複数の環状円盤を同一構造とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各環状円盤の切り込みの形成位置や形成方向をそれぞれ異ならせることも可能である。
本発明によれば、長手方向で外径の変動している光ファイバ用プリフォームを使用することができ、生産性の向上に寄与する。
加熱炉の上端に環状円盤を設置した、従来技術によるシール構造を有する加熱炉を示す概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るシール構造を備える加熱炉の概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る環状シール体の構造を説明するための斜視図である。 実施例1で使用された、本発明の他の実施形態に係るシール構造を有する加熱炉を示す概略縦断面図である。 比較例1で使用された、加熱炉の上端にドーナツ円盤状ブラシを設置したシール構造を有する加熱炉を示す概略縦断面図である。
符号の説明
1…ガラスプリフォーム
2…加熱炉
2a…ガラスプリフォーム挿通口
3…コイル
4…炉芯管
5…断熱材
6…光ファイバ
7…環状シール円盤
7a…穴
8…アイリス
9…環状シール体
10…環状円盤
10a…挿入孔
10b…切り込み
10c…可撓性部分
11…スペーサ
12…ガス導入口

Claims (5)

  1. 挿通口から挿入される光ファイバ用プリフォームを加熱する加熱炉において、
    前記光ファイバ用プリフォームと前記挿通口との空隙をシールする環状シール体を備え、
    前記環状シール体は、互いに積層された複数の環状円盤を有し、
    前記複数の環状円盤は、その中心部に形成された前記光ファイバ用プリフォームを挿入するための挿入孔と、前記挿入孔の内縁から外周側に向けて形成された複数の切れ込みと、前記複数の切れ込みにより画定され、かつ、前記挿入孔に挿入される前記光ファイバ用プリフォームとの干渉によりたわむ複数の可撓性部分とを有し、
    前記切れ込みは、前記環状円盤の周方向に等間隔に形成され、
    前記環状円盤は、黒鉛シート及び耐熱性金属のいずれかから構成されている
    ことを特徴とすることを特徴とする加熱炉。
  2. 前記切れ込みは、前記環状円盤の挿入孔の内縁から半径方向に向けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
  3. 前記複数の環状円盤のうちの一の環状円盤における前記切れ込みの位置が、該一の環状円盤と隣り合う環状円盤の前記切れ込みの位置と異なることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
  4. 前記複数の環状円盤は、それぞれ同一構造を有し、
    前記複数の環状円盤のうちの一の環状円盤における前記切れ込みの位置が、該一の環状円盤と隣り合う環状円盤の前記切れ込みの位置と異なるように積層されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
  5. 複数の前記環状シール体を同心状に配置し、
    前記複数の環状シール体の間に不活性ガスを満たすためのスペースを形成するためのスペーサを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の加熱炉。
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