JP2010173495A - 車両搭載用の接着構造荷箱及びその組み立て方法 - Google Patents

車両搭載用の接着構造荷箱及びその組み立て方法 Download PDF

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正弘 横山
Tatsuro Hiraga
達朗 平賀
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篤史 渡邉
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Abstract

【課題】パネルの位置決め調整後に接着剤を塗布する接着構造の荷箱。
【解決手段】
前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16、後壁パネル17、及び天井パネル18の各パネルを接着により組み立てて成る接着構造荷箱11であって、各パネルの間に位置し、各パネルを挿着して接合する角部接合部材21と、後壁パネルの枠体25及び床梁敷設面19の端部に設け、各パネルを挿着して接合する片側接合部材22とを備え、角部接合部材22は、断面L字形状で両端がコ字形状の挿着部27a、27bを有する長尺部材で、片側接合部材22は、断面一端がコ字形状の挿着部27を有する長尺部材で、挿着部27、27a、27bは、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜する接着剤充填用の傾斜部が形成され、パネルが挿着された後に、各パネルと傾斜部との間に接着剤の充填により接合されて、組み立てられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、バン型車両の後部に搭載される荷箱に関し、特に荷箱を構成する各パネル相互を接着剤により接合して組み立てる接着構造荷箱及びその組み立て方法に関するものである。
バン型車両の後部に搭載される荷箱は、床部、前壁部、後壁部、左右の側壁部及び天井部の6面からなる直方体を構成する。この荷箱は、床部、前壁部、後壁部、左右の側壁部及び天井部をそれぞれボルトナットやリベット等の各接合手段により接合し、組み立てられる。
この組み立て作業は、床部、前壁部、後壁部、左右の側壁部及び天井部相互の位置決めを正確に行い、ボルト締めやリベット打ちを所定位置に行わねばばらず、人手を要し、かつ煩雑なものであった。
しかし、近年の接着剤性能の向上に伴い、上記作業の煩雑さを解消するために、床部、前壁部、後壁部、左右の側壁部及び天井部を構成するパネル同士を接着剤により接合し、組み立てる、接着構造の荷箱の開発がなされている。
図6(a)〜(d)は、従来の接着構造による荷箱を構成するパネルの接合手順の一部を示す説明図である。図6(a)(b)に示すように、断面が略L字形状の、外側接合具101及び内側接合具102に、接着剤充填用ガンにより接着剤を塗布する。次に、図6(c)に示すように壁部材105と天井部材106とを位置決めし、図6(d)に示すように外側接合具101及び内側接合具102を、壁部材105と天井部材106に内外から押し付けて接着、接合するものである。図6は、壁部と天井部との接合の説明図であるが、床部と壁部、壁部同士も同様に接着、接合するものである。
また接着構造の荷箱をさらに改良したものとして、接合具の構造に工夫をしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の接着構造による荷箱は、床、壁、天井を形成するパネル同士を、接着剤が塗布された接合具をそれぞれ内外から当接して接合するものであり、特に接合具の一部に接着剤を留保する溝部を設け、接着力の増強を図るものである。
特許第3243705号公報
上記した接着構造の荷箱は、従来のボルトやリベット等による接合と比較すると、組み立ての手間が軽減されたものであるが、パネル同士を正確に位置決めしてから、接着剤を塗布した接合具を当接して接合するものであり、接合具の当接により多少のズレがあっても、その後の位置調整を行うことができない。
また接着剤の硬化については目測ができず、また接着剤塗布部分の通気が十分でないため、硬化時間にばらつきが生じるなどの問題があり、荷箱全体の組み立てに時間を要してしまう。
本発明は、接合部材当接後にパネル同士の位置決め調整が可能であり、その後塗布された接着剤の硬化状態を目視できる接着構造の荷箱、及びその組み立て方法の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明が提案するのは、前壁パネル、右壁パネル、左壁パネル、後壁パネル、及び天井パネルの各パネルを接着構造により組み立てて成る車両搭載用の接着構造荷箱であって、隣接する前記各パネルの間に位置し、隣接する前記各パネルを挿着して接合する角部接合部材と、後壁パネルの枠体及び床梁敷設面の端部に設け、前記各パネルを挿着して接合する片側接合部材とを備え、前記角部接合部材は、断面L字形状で、その断面両端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、前記片側接合部材は、断面一端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、前記挿着部は、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜する接着剤充填用の傾斜部が形成され、前記挿着部に前記各パネルが挿着された後に、前記各パネルと前記傾斜部との間への接着剤の充填により接合されて、組み立てられることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱である。
このように角部接合部材及び片側接合部材に上記各パネルを挿着し、パネル同士の位置決めをしてから、接着剤を充填できるので、正確な位置決め後の接着が可能となった。また接着剤は各パネルと傾斜部との間に充填するので、外部より接着剤の硬化状態を目視可能となり、硬化後に必要な作業が迅速に行えることになる。また接着剤は外気に十分に触れるので、接着剤の硬化時間も短縮できる。片側接合部材は、後壁パネルの枠体と一体になったものでも、或いは枠体に後付けされたものでもよい。
また、前壁パネル、右壁パネル、左壁パネル、後壁パネル、床パネル、及び天井パネルの各パネルを接着構造により組み立てて成る車両搭載用の接着構造荷箱であってもよい。
床面も他のパネル同様の材質による床パネルにより形成し、他のパネルと接着構造で組み立てることができる。例えば、冷凍車等では、床面も他の面同様に、断熱パネルで形成されるので、荷箱の六面を接着構造で形成することができる。
上記した前記傾斜部は、前記接合部材及び片側接合部材の長手方向すべてに形成されていることが好ましい。接着力の強化を図り、また外観の美観上も好ましいからである。
また、前記前壁パネル、前記右壁パネル、前記左壁パネル、前記床パネル及び前記天井パネルの各パネルのうち少なくとも1以上のパネルが、2枚以上に分割した分割パネルを接合して一体とした接合一体パネルであって、該接合一体パネルは、前記各分割パネルを中間接合部材を介した接合により形成されてなり、前記中間接合部材は、両端が断面コ字形状の挿着部を有する、長尺部材であり、前記挿着部は、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜した接着剤充填用の傾斜部が形成され、前記中間接合部材の前記挿着部に前記分割パネルが挿着されると共に、前記分割パネルと前記傾斜部との間への接着剤の充填により、接合されるようにできる。
各パネルはそれぞれ1枚からなる一体パネルのものでも、あるいは上記したように2枚以上の分割した分割パネルを接合して形成した接合一体パネルであってもよい。分割パネルの接合により形成するときは、中間接合部材に挿着してから、分割パネルと傾斜部との間に接着剤を充填するので、正確な位置決め後の接着剤充填による接合が可能となり、また同じく接着剤の硬化状態を外部から目視確認することができる。
上記中間接合部材は、外側用と内側用とに分離してなる一対の長尺部材であっても、あるいは一体のものでもよい。
また同様に、角部接合部材及び片側接合部材も、外側用と内側用とに分離してなる一対の長尺部材でも、あるいは一体のものでもよい。
中間接合部材、角部接合部材及び片側接合部材とも、外側用と内側用とに分離したものはパネルの組み立てがより容易となり、一体のものは強度が向上するという利点があるので、用途、材質等に応じて適宜選択することができる。
さらに本発明が提案するのは、上記車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法であって、前記各パネルを接合して組み立てるに際し、前記角部接合部材及び前記片側接合部材に挿着された前記各パネル相互の位置決めの後に、前記角部接合部材及び前記片側接合部材の前記傾斜部と各パネルとの間への接着剤の充填により接合して、組み立てることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法である
組み立て手順は、前壁パネル、右壁パネル、左壁パネル、後壁パネルから成る壁パネルを相互に接合しつつ、床梁敷設面に又は床パネルを使用するときは床パネルに、接合し、さらに壁パネルに天井パネルを接合していく手順でも、あるいは壁パネルに天井パネルを先に接合してから、床パネルに接合してもよく、その手順は限定されない。
また、各パネルを角部接合部材及び片側接合部材に装着し、位置決めしてから接着剤を充填し、さらに次のパネルも同様に角部接合部材に装着、位置決め、接着剤の充填と進めてもよく、或いは各パネルを角部接合部材及び片側接合部材に装着して荷箱全体を組み立ててから、位置決めして最後に接着剤を充填しても良い。
また各パネルが、分割パネルを接着剤により接合して形成される接合一体パネルであるときは、前記分割パネル同士を、前記中間接合部材を介した位置決めの後に、前記中間接合部材の前記傾斜部と前記分割パネルとの間に接着剤を充填して接合する。
なお、接着剤の充填は、例えば接着剤充填用ガンを使用することで、作業が容易となる。
本発明によれば、角部接合部材及び片側接合部材に各パネルを挿着し、パネル同士の位置決めをしてから、接着剤を充填できるので、正確な位置決め後の接着ができる。
また接着剤は傾斜部に充填するので、外部より接着剤の硬化状態を目視でき、さらに外気に直接触れるので硬化時間も短縮でき、作業が迅速に行えることになる。さらに傾斜部は先端側に向けて傾斜している形状であるから、傾斜部と各パネルとの間に、接着剤を奥まで十分に充填することができる。
図1は本発明に係る接着構造荷箱の斜視図である。 図2(a)は図1に示す接着構造荷箱の横断面図、図2(b)は図1に示す接着構造荷箱の縦断面図である。。 図3(a)は図2(a)のC部拡大図、図3(b)は図3(a)のD部拡大図である。 図4(a)〜(c)は本発明に係る接着構造荷箱を構成するパネルの接合手順の一部を示す説明図である。 図5(a)〜(c)は、本発明係る他の実施形態である接着構造荷箱の一部を示す断面図である。 図6(a)〜(d)は、従来の接着構造による荷箱を構成するパネルの接合手順の一部を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る接着構造荷箱の斜視図、図2(a)は図1に示す接着構造荷箱の横断面図、図2(b)は図1に示す接着構造荷箱の縦断面図、図3(a)は図2(a)のC部拡大図、図3(b)は図3(a)のD部拡大図、図4(a)〜(c)は本発明に係る接着構造荷箱を構成するパネルの接合手順の一部を示す説明図である。
図1、図2に示すように、本発明の実施形態である接着構造荷箱11は、前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16、後壁パネル17及び天井パネル18を接着剤により接合して床梁14が敷設された床梁敷設面19に設けたものである。
これら各パネルは、例えば薄板状のアルミ板から成る板状部材であり、後壁パネル17には両開きの扉20が装着されている。なお、左右の壁パネル何れかにサイドドアーを追加すること等も可能である。
なお本実施形態の接着構造荷箱11は、前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16、後壁パネル17及び天井パネル18を接着剤により接合し、さらに床梁敷設面19にも接着剤により接合し、荷箱内部に床板12を敷設したものである。なお床面も他のパネル同様の材質からなる床パネルにより形成し、他のパネルと接着構造で組み立てることができる。
例えば、冷凍車等のように、床面も他の面同様に、断熱材入りの床パネルで形成し、荷箱の六面を接着構造で形成することができる。
図2(a)(b)に示すように、前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16、後壁パネル17及び天井パネル18の各パネルは、それぞれ隣接する他のパネルと角部接合部材21及び片側接合部材22を介して、接着剤により接合されている。
角部接合部材21は、前壁パネル13と右壁パネル15との間、前壁パネル13と左壁パネル16との間、天井パネル18と前壁パネル13との間、天井パネル18と右壁パネル15との間、天井パネル18と左壁パネル16とを接合するための部材である。角部接合部材21に、各パネルが挿着され、挿着された各パネルと角部接合部材21との間に接着剤を充填することで各パネル同士が接合される。
図2(a)に示すように、前壁パネル13と右壁パネル15との間、前壁パネル13と左壁パネル16との間、をそれぞれ接合する角部接合部材22は、接着構造荷箱11における柱枠体の役割を有している。また図2(b)に示す前壁パネル13と天井パネル18とを接合する角部接合部材22、右壁パネル15及び左壁パネル16と、天井パネル18とをそれぞれ接合する角部接合部材22(図示せず)は、接着構造荷箱11における梁枠体の役割を有している。
片側接合部材22は、後壁パネル17に設けた両開き扉20の周囲の枠体25及び床梁敷設面19にネジ止め等により設けられている。枠体25に設けた片側接合部材22に右壁パネル15、左壁パネル16、天井パネル18を挿着し、挿着されたパネルと片側接合部材22との間に接着剤を充填して、挿着されたパネルと後壁パネル17とが接合される。また床梁敷設面19に設けた片側接合部材22に前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16を挿着し、挿着されたパネルと片側接合部材22との間に接着剤を充填して、挿着されたパネルと床梁敷設面19とが接合される。
図2(a)(b)に示すように、角部接合部材21は、両端が断面コ字形状の挿着部27を有する、全体が断面L字形状の長尺部材であり、その材質は、例えばアルミ等の金属製である。
片側接合部材22は、後壁パネル17に設けた両開きの扉20の周囲にある枠体25の端部の周囲に、枠体25と一体になって設けられている長尺部材であり、その一端が断面コ字形状の挿着部27を有するものである。図2(a)に示すように、この挿着部27に、それぞれ床パネル12及び天井パネル18が挿着され、接着剤により接合されるようになっている。図2(a)における片側接合部材22は、接着構造荷箱11における梁枠体の役割を有している。
図3(a)に示すように、角部接合部材21の挿着部27a、27bに挿着された右壁パネル15及び前壁パネル13は、挿着部27a、27bとの間に接着剤31が充填されて角部接合部材21と接合する。接着剤31は前壁パネル13及び右壁パネル15と挿着部との間に充填される。接着強度や防水強度の向上、さらには美観上から接着剤31は前壁パネル13及び右壁パネル15と挿着部との間を途切れることなく一直線上に充填されることが好ましい。なお図3(a)の接合構造は、図2(a)(b)に示す角部接合部材21を介した前壁パネル13と左壁パネル16との接合構造、前壁パネル13と天井パネル15との接合構造と同様である。
図3(b)に示すように、挿着部27aの端部の内側には先端側に向けて拡大傾斜する接着剤充填用の傾斜部30が形成されており、角部接合部材21の挿着部27aに挿着した右壁パネル15は、傾斜部30との間に先端側に向けて開いた状態の隙間である傾斜溝が形成されている。この傾斜溝が接着剤充填用の溝となる。このような先端側に向けて開いた状態の傾斜溝を設けることで、例えば接着剤充填用ガンの先端部がこの傾斜溝に入り易くなり、傾斜溝全体に接着剤を充填でき、接着強度を向上させることができる。
使用する接着剤は、接着力が強く、かつ硬化時間の短いものが望まれるが、さらに伸び率が大きいほど耐衝撃性に優れるので、伸び率も高い2液混合型のものが使用される。また本発明に係る接着構造荷箱11は、各パネルを角部接合部材21及び片側接合部材22に挿着し、位置決めした後に接着剤を充填できるので、速乾性の接着剤も使用することができる。なお、接着剤の硬化後に、その表面にシーリング材を塗布することで防水性を高めることができる。
次に本発明に係る接着構造荷箱11の接着剤使用による接合手順の一部として、前壁パネル13と天井パネル18の接合手順をず4(a)〜(c)を参照して説明する。なお、他のパネルの接合も、図4に示したものと同様に接合される。
図4(a)に示すように、角部接合部材21は、断面L字形状で、その断面両端がコ字形状の挿着部27a、27bを有する長尺部材である。このコ字形状の挿着部27a、27bに、それぞれ前壁パネル13及び天井パネル18が直交した状態で挿着されるようになる。
図4(b)に示すように、角部接合部材21に挿着された前壁パネル13と天井パネル18は、それぞれ正確な位置決めがされる。角部接合部材21の寸法精度が高ければ、前壁パネル13と天井パネル18の挿着後は、微調整程度での位置決め又は位置確認程度で済むことになる。上記の接合手順は、片側接合部材22においても同様に行うものであり、例えば片側接合部材22の挿着部27に挿着された天井パネル18等と挿着部27の傾斜部30との間に生じる、傾斜した隙間である傾斜溝に接着剤が充填され、接合される。
図4(c)に示すように、位置決めを行った後は、挿着部27の傾斜部30と前壁パネル13及び天井パネル18との間に生じる、先端側に向けて開いた状態の傾斜した隙間である傾斜溝に、接着剤31を接着剤充填用ガン32により充填する。充填は傾斜部30と前壁パネル13及び天井パネル18との間を直線上全体に渡って行い、接着力強化と防水性向上を図るようにする。なお、接着剤の硬化後に、接着剤の表面にシーリング材をさらに塗布すれば、防水性をより高めることができる。
各パネルの接合による組み立て手順は、作業性の良い手順によって進めることができ、一例として車両のシャーシに敷設した梁の床梁敷設面19に、前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16及び後壁パネル17から成る壁パネルを片側接合部材22を介して接着、接合し、さらに天井パネル18を角部接合部材21及び片側接合部材22を介して接着、接合し、接着構造荷箱11を組み立てることができる。また上記組み立てにおいて、各パネルを順に接着、接合してもよいが、接着構造荷箱11全体を、当所、接着剤を使用せずに仮止めしつつ組み立て、全体の位置決め、調整をおこなってから接着剤を充填して接合しても良い。
本発明の接着構造荷箱11は、角部接合部材21及び片側接合部材22に各パネルを挿着し、パネル同士の位置決めをしてから、接着剤を充填できるので、正確な位置決め後の接着ができる。
また接着剤は傾斜部30と各パネルとの間に形成される傾斜溝に充填するので、外部より接着剤の硬化状態を目視できるので、硬化後の他の作業が迅速に行えるという利点がある。
図5(a)〜(c)は、本発明係る他の実施形態である接着構造荷箱の一部を示す断面図である。
本実施形態の接着構造荷箱の特徴は、後壁パネルを除く他のパネルを、2枚以上に分割した分割パネルを接合して一体とした接合一体パネルとするものである。なお例えば天井パネル18のみを分割パネルを接合して一体とした接合一体パネルとし、周囲の壁パネルを一体パネルとしてもよく、あるいは前壁パネル13と後壁パネル17とを一体パネルとし、右壁パネル15、左壁パネル16及び天井パネル18を接合一体パネルとしてもよい。
本実施形態では分割したパネルを接合して接合一体パネルとすることを特徴とするものであり、他の部分は前述した実施形態と同様である。したがって、相違する部分を以下説明し、同様である部分は説明を省略する。
図5(a)〜(c)に示すように、本実施形態は、前壁パネル13、右壁パネル15、左壁パネル16及び天井パネル18のうち少なくとも何れか1以上のパネルが、あるいは各パネルすべてが分割パネル35a、35bを接着剤によって接合したものである。図5では2枚に分割したものを示してあるが、これに限定するものではなく、3枚以上に分割したものでもよい。
図5(a)に示すように、断面H型の長尺部材である中間接合部材36の両端に位置するコ字形状部分である挿着部37a、37bには、分割パネル35a、35bが挿着されている。そして挿着部37a、37bの端部に形成された、傾斜部38と分割パネル35a、35bとの間に形成される傾斜溝に接着剤が充填され、分割パネル35a、35bは中間接合部材36を介して接合されるようになっている。傾斜部38は、分割パネル35a、35bとの間で、接着剤充填用の隙間である傾斜溝を形成するために設けたものであり、上記した角部接合部材21及び片側接合部材22に形成された傾斜部30と同様である。
図5(b)に示す中間接合部材36a、36bは、図5(a)の中間接合部材36を、外側と内側に分離したものであり、厚さの異なるパネルにも使用できるという自由度を有するものである。
図5(c)に示す中間接合部材36c、36dは、図5(a)の中間接合部材36を、外側と内側に分離してそれぞれ板状としたものであり、より自由度を高めたものである。
上記したように、分割パネルにすることで、運搬、搬入が容易となり、荷箱のサイズ変更にも容易に応じることができる利点がある。
11 接着構造荷箱
12 床パネル
13 前壁パネル
15 右壁パネル
16 左壁パネル
17 後壁パネル
18 天井パネル
21 角部接合部材
22 片側接合部材
27、27a、27b 挿着部
30 傾斜部
31 接着剤

Claims (7)

  1. 前壁パネル、右壁パネル、左壁パネル、後壁パネル、及び天井パネルの各パネルを接着構造により組み立てて成る車両搭載用の接着構造荷箱であって、
    隣接する前記各パネルの間に位置し、隣接する前記各パネルを挿着して接合する角部接合部材と、後壁パネルの枠体及び床梁敷設面の端部に設け、前記各パネルを挿着して接合する片側接合部材とを備え、
    前記角部接合部材は、断面L字形状で、その断面両端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、
    前記片側接合部材は、断面一端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、
    前記挿着部は、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜する接着剤充填用の傾斜部が形成され、
    前記挿着部に前記各パネルが挿着された後に、前記各パネルと前記傾斜部との間への接着剤の充填により接合されて、組み立てられることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱。
  2. 前壁パネル、右壁パネル、左壁パネル、後壁パネル、床パネル、及び天井パネルの各パネルを接着構造により組み立てて成る車両搭載用の接着構造荷箱であって、
    隣接する前記各パネルの間に位置し、隣接する前記各パネルを挿着して接合する角部接合部材と、後壁パネルの枠体に設け、前記各パネルを挿着して接合する片側接合部材とを備え、
    前記角部接合部材は、断面L字形状で、その断面両端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、
    前記片側接合部材は、断面一端がコ字形状の挿着部を有する長尺部材であり、
    前記挿着部は、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜する接着剤充填用の傾斜部が形成され、
    前記挿着部に前記各パネルが挿着された後に、前記各パネルと前記傾斜部との間への接着剤の充填により接合されて、組み立てられることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱。
  3. 前記傾斜部は、前記接合部材及び前記片側接合部材の長手方向すべてに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両搭載用の接着構造荷箱。
  4. 前記前壁パネル、前記右壁パネル、前記左壁パネル、前記床パネル及び前記天井パネルの各パネルのうち少なくとも1以上のパネルが、2枚以上に分割した分割パネルを接合して一体とした接合一体パネルであって、
    該接合一体パネルは、前記各分割パネルを中間接合部材を介した接合により形成されてなり、
    前記中間接合部材は、両端が断面コ字形状の挿着部を有する、長尺部材であり、前記挿着部は、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜した接着剤充填用の傾斜部が形成され、
    前記中間接合部材の前記挿着部に前記分割パネルが挿着されると共に、前記分割パネルと前記傾斜部との間への接着剤の充填により接合されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両搭載用の接着構造荷箱。
  5. 前記前壁パネル、前記右壁パネル、前記左壁パネル、前記床パネル及び前記天井パネルの各パネルのうち少なくとも1以上のパネルが、2枚以上に分割した分割パネルを接合して一体とした接合一体パネルであって、
    該接合一体パネルは、前記各分割パネルを中間接合部材を介した接合により形成されてなり、
    前記中間接合部材は、外側用と内側用とに分離してなる一対の長尺部材であり、その端部の内側が先端側に向けて拡大傾斜した接着剤充填用の傾斜部が形成され、前記分割パネル同士が、前記中間接合部材の前記傾斜部との間への接着剤の充填により、接合されることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の車両搭載用の接着構造荷箱。
  6. 請求項1ないし3の何れか一項に記載された車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法であって、
    前記各パネルを接合して組み立てるに際し、
    前記角部接合部材及び前記片側接合部材に挿着された前記各パネル相互の位置決めの後に、前記角部接合部材及び前記片側接合部材の前記傾斜部と前記各パネルとの間への接着剤の充填により接合して、組み立てることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法。
  7. 請求項4又は5に記載された車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法であって、
    前記分割パネル同士を前記中間接合部材を介した位置決めの後に、前記中間接合部材の前記傾斜部と前記分割パネルとの間への接着剤の充填により接合して、前記接合一体パネルを形成し、
    さらに前記各パネルを接合して組み立てるに際し、
    前記角部接合部材及び前記片側接合部材に挿着された前記各パネル相互の位置決めの後に、前記角部接合部材及び前記片側接合部材の前記傾斜部と前記各パネルとの間への接着剤の充填により接合して、組み立てることを特徴とする車両搭載用の接着構造荷箱の組み立て方法。

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