JP2010170034A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像装置内において現像剤を搬送させる搬送部材を高速で回転させた場合においても、搬送部材の回転軸の端部や軸受部材等が熱くなって、これらに現像剤が融着したり、これらが摩耗したり、熱変形したりするのを防止する。
【解決手段】 現像剤Dを搬送させて循環させる現像剤搬送路13,14の循環部よりも側方に延出された延出部13a,14aにおける軸受部材19a,19bに、搬送羽根15b,16bが設けられた搬送部材15,16の回転軸15a,16aを保持させるにあたり、軸受部材の内面側にシール部材18a,18bを設けると共に、シール部材の近傍における搬送部材の回転軸に、シール部材に導かれた現像剤を循環部に戻す方向に傾斜して放射状に突出された戻し羽根15c,16cを設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、像担持体に形成された静電潜像を現像するのに使用する現像装置に関するものである。特に、回転軸の外周に搬送羽根が設けられた搬送部材を現像剤搬送路内において回転させて、現像剤をこの現像剤搬送路内において搬送させて循環させるにあたり、現像剤を循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、搬送部材における回転軸の端部が軸受部材に回転可能に保持させるようにした現像装置において、高速で現像を行うために、上記の搬送部材を高速で回転させるようにした場合においても、上記の軸受部材や搬送部材の回転軸の端部等が熱くなって、これらの部分に現像剤が融着したり、これらが摩耗したり、熱変形したりするのを適切に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体等の像担持体に形成された静電潜像に現像装置からトナーを供給して、像担持体に形成された静電潜像を現像するようにしている。
ここで、このような現像装置としては、現像剤にトナーとキャリアとを使用した2成分現像方式のものと、キャリアを使用せずにトナーのみを使用した1成分現像方式のものとが知られている。
そして、現像剤にトナーとキャリアとを使用した現像装置においては、一般に、回転軸の外周に現像剤を搬送させる搬送羽根が設けられた搬送部材を現像剤搬送路内において回転させて、現像剤を現像剤搬送路に沿って搬送させて循環させると共に、この現像剤を現像剤担持体に供給し、この現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する位置に導き、この現像剤担持体から像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給して現像を行うようにしている。
また、上記のような現像装置においては、一般に、現像剤を循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、搬送部材における回転軸の端部を軸受部材に回転可能に保持させると共に、この軸受部材に現像剤中のトナーが入り込んだりするのを防止するため、一般に軸受部材の内面側にシール部材を設けるようにしている。
ここで、このように搬送部材における回転軸の端部を軸受部材に回転可能に保持させると共にこの軸受部材の内面側にシール部材を設けた場合、上記の搬送部材を回転させると、この搬送部材の回転軸と軸受部材やシール部材との摩擦熱によってこれらが加熱され、特に、高速で現像を行うために、上記の搬送部材を高速で回転させた場合には、これらが大きく加熱されて熱くなり、このように熱くなった部分に現像剤中のトナーが融着して凝集し、このように凝集したトナーがこれらの部分から脱落して現像剤中に混入し、これが現像に使用されて形成される画像に筋状ノイズ等が発生するという問題があった。また、上記のようにトナーが融着することによって搬送部材の回転が阻害されたり、さらに搬送部材の回転軸の端部や軸受部材やシール部材が熱によって変形したり、摩耗しやすくなったりするという問題があった。
このため、従来においては、特許文献1に示されるように、現像装置の端部において、軸受部材とシール部材との間における空間に熱を放熱させるための通気口を設けるようにしたものが提案されている。
しかし、このように通気口を設けた場合には、この通気口を通してトナーが外部に飛散するおそれがあると共に、装置が大型化するという問題があった。
また、特許文献2においては、現像剤を循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部に位置する搬送部材の回転軸に、現像剤を搬送させる上記の搬送羽根とは現像剤を逆方向に搬送させる現像剤還流手段を設け、現像剤が軸受部材やシール部材に導かれるのを防止するようにしたものが提案されている。
しかし、このように現像剤還流手段を設けて現像剤が軸受部材やシール部材に導かれるのを防止するようにした場合、加熱された搬送部材の回転軸の端部や軸受部材等を冷却させることができず、搬送部材の回転軸の端部や軸受部材やシール部材が熱によって変形したり、摩耗しやすくなったりする等の問題が依然として存在した。
特開2003−57927号公報 特開2005−114576号公報
本発明は、現像剤を循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、搬送部材における回転軸の端部を軸受部材に回転可能に保持させるようにした現像装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明は、上記のような現像装置において、高速で現像を行うために、上記の搬送部材を高速で回転させるようにした場合においても、上記の軸受部材や搬送部材の回転軸の端部等が熱くなって、これらの部分に現像剤が融着したり、これらが摩耗したり、熱変形したりするのを適切に防止できるようにすることを課題とするものである。
本発明における現像装置においては、上記のような課題を解決するため、回転軸の外周に現像剤を搬送させる搬送羽根が設けられた搬送部材が現像剤を搬送させて循環させる現像剤搬送路内に回転可能に設けられ、現像剤を搬送させて循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、上記の搬送部材における回転軸の端部が軸受部材に回転可能に保持されると共に、この軸受部材の現像剤搬送路側にシール部材が設けられた現像装置において、上記のシール部材の近傍における搬送部材の回転軸に、シール部材に導かれた現像剤を上記の循環部に戻す方向に傾斜して放射状に突出された戻し羽根を設けるようにした。
また、本発明における現像装置においては、上記の戻し羽根よりも循環部側における搬送部材の回転軸の部分にシール部材に導かれる現像剤の量を調整する調整羽根を設けることが好ましい。
そして、このように戻し羽根よりも循環部側における搬送部材の回転軸の部分にシール部材に導かれる現像剤の量を調整する調整羽根を設けるにあたっては、搬送部材における搬送羽根よりも現像剤の搬送方向下流側において、調整羽根を搬送羽根と逆方向に傾斜して設けるようにすることができる。また、この調整羽根を上記の戻し羽根と連結するようにして設けると、シール部材に導かれた現像剤がさらに適切に上記の循環部に戻されるようになって好ましい。
なお、本発明における現像装置において使用する現像剤は、トナーとキャリアとを含むものを用いるようにし、特に、この現像剤におけるキャリアとして、熱伝導率の高いキャリアを用いることが好ましい。
本発明においては、現像剤を循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、搬送部材における回転軸の端部を軸受部材に回転可能に保持させ、この軸受部材の現像剤搬送路側にシール部材を設けた現像装置において、上記のシール部材の近傍における搬送部材の回転軸に現像剤を循環部に戻す方向に傾斜して放射状に突出された戻し羽根を設けたため、シール部材に導かれた現像剤がこの戻し羽根によって現像剤搬送路の循環部に戻されて循環されるようになる。
このようにシール部材に導かれた現像剤が現像剤搬送路の循環部に戻されると、加熱された搬送部材の回転軸の端部やシール部材等に現像剤が融着して凝集するのが防止されると共に、シール部材に導かれた現像剤によって加熱された搬送部材の回転軸の端部やシール部材などの熱が奪われて、搬送部材の回転軸の端部や軸受部材やシール部材の温度が大きく上昇するのが抑制されるようになる。
この結果、本発明の現像装置においては、高速で現像を行うために、上記の搬送部材を高速で回転させるようにした場合においても、上記の軸受部材や搬送部材の回転軸の端部等が熱くなって、これらの部分に現像剤が融着したり、これらが摩耗したり、熱変形したりするのが適切に防止されるようになる。特に、現像剤として、トナーと熱伝導率の高いキャリアを含むものを用いると、加熱された搬送部材の回転軸の端部などの熱が現像剤に適切に奪われて、搬送部材の回転軸の端部や軸受部材やシール部材の温度が上昇するのがより適切に抑制されるようになる。
また、本発明における現像装置において、上記の戻し羽根よりも循環部側における搬送部材の回転軸の部分にシール部材に導かれる現像剤の量を調整する調整羽根を設けると、過剰の現像剤がシール部材の部分に導かれて滞留するのが防止され、現像剤が加熱された搬送部材の回転軸の端部やシール部材等に融着して凝集するのがより適切に防止されるようになる。
本発明の一実施形態に係る現像装置の内部構造を示した概略縦断面図である。 上記の実施形態に係る現像装置の内部構造を示した概略横断面図である。 上記の実施形態に係る現像装置において、第1及び第2の各搬送部材の回転軸に、現像剤を循環部に戻す方向に傾斜するようにして戻し羽根を設けた状態を示した部分説明図である。
次に、本発明の実施形態に係る現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る現像装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における現像装置においては、図1及び図2に示すように、装置本体10の内部にトナーとキャリアを含む現像剤Dを収容させ、この現像剤Dを感光体1に搬送させる筒状の現像剤担持体11を、感光体1と所要間隔を介して対向するようにして回転可能に設けると共に、この現像剤担持体11の内部に複数の磁極N,S,N…が着磁されたマグネットローラ11aを設けている。
そして、この現像装置においては、装置本体10内に上記の現像剤担持体11に沿った仕切り壁12を設け、この仕切り壁12により上記の現像剤担持体11と近接した位置における第1の現像剤搬送路13と現像剤担持体11から離れた位置における第2の現像剤搬送路14とに分離させると共に、上記の仕切り壁12の両端部に、上記の現像剤Dを第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14との間で循環させるための第1と第2の循環口12a,12bを設けている。
また、この現像装置においては、上記の第1の現像剤搬送路13内に回転軸15aの外周に現像剤Dを搬送させるスパイラル状の搬送羽根15bが設けられた第1の搬送部材15を回転可能に設けると共に、上記の第2の現像剤搬送路14内に回転軸16aの外周に現像剤Dを搬送させるスパイラル状の搬送羽根16bが設けられた第2の搬送部材16を回転可能に設けている。
そして、第1及び第2の各搬送部材15,16を回転させて、第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14とにおいてそれぞれ現像剤Dを攪拌させながら逆方向に搬送させ、第1の現像剤搬送路13における現像剤Dを回転する上記の現像剤担持体11に供給し、このように現像剤担持体11に供給されて感光体1に導かれる現像剤Dの量を規制部材17により規制した後、この現像剤担持体11から現像剤Dに含まれるトナーを感光体1に供給して現像を行うようにしている。
また、上記の第1の現像剤搬送路13において、第1の搬送部材15により搬送されて第1の循環口12aに導かれた現像剤Dをこの第1の循環口12aを通して第2の現像剤搬送路14に導く一方、第2の現像剤搬送路14において、第2の搬送部材16により搬送されて第2の循環口12bに導かれた現像剤Dをこの第2の循環口12bを通して第1の現像剤搬送路13に導き、上記の第1と第2の循環口12a,12bを通して現像剤Dを第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14との間で循環させるようにしている。
ここで、この実施形態における現像装置においては、上記のように第1の現像剤搬送路13内に第1の搬送部材15を、第2の現像剤搬送路14内に第2の搬送部材16を回転可能に設けるにあたり、第1及び第2の各搬送部材15,16における回転軸15a,16aの第1の循環口12a側の端部を装置本体10に回転可能に保持させると共に、第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14とにそれぞれ現像剤Dを循環させる循環部よりも上記の第2の循環口12b側に延出された延出部13a,14aを設け、第1及び第2の各搬送部材15,16における各回転軸15a,16aの第2の循環口12b側の端部を、それぞれの延出部13a,14aに設けられたシール部材18a,18bと軸受部材19a,19bとに貫通させて各軸受部材19a,19bにより回転可能に保持させている。
そして、各軸受部材19a,19bを貫通して装置本体10の外部に延出された第1及び第2の各搬送部材15,16における各回転軸15a,16aの端部にそれぞれギア2a,2bを噛み合うようにして取り付け、このギア2a,2bを介して駆動装置(図示せず)により上記の第1及び第2の各搬送部材15,16を逆方向に回転させ、第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14とにおいてそれぞれ現像剤Dを逆方向に搬送させるようにしている。
また、この実施形態における現像装置においては、図2に示すように、第1及び第2の各搬送部材15,16の各回転軸15a,16aにおける上記のシール部材18a,18bの近傍に、それぞれシール部材18a,18bに導かれた現像剤Dを第1及び第2の現像剤搬送路13,14において現像剤Dを循環させる循環部に戻す戻し羽根15c,16cを、図3(A),(B)に示すように、現像剤Dを循環させる循環部に戻す方向に傾斜するようにして放射状に突出させている。
さらに、上記の第2の搬送部材16においては、上記の戻し羽根16cよりも循環部側における回転軸16aの部分に、上記のスパイラル状の搬送羽根16bとスパイラルの方向が逆になった調整羽根16dを設け、この調整羽根16dにより、上記の搬送羽根16bによってシール部材18bに導かれる現像剤Dの量を調整するようにしている。
このようにすると、上記の第2の現像剤搬送路14においては、上記の調整羽根16dによって延出部14aにおけるシール部材18bに導かれる現像剤Dの量が適切に調整され、現像剤Dがシール部材18bの部分に過剰に導かれて詰まるということがなく、シール部材18bに導かれた現像剤Dが上記の戻し羽根16cにより適切に循環部に戻されて循環されるようになる。また、上記の第1の現像剤搬送路13においても、その延出部13aにおけるシール部材18aに導かれた現像剤Dが上記の戻し羽根15cによって適切に循環部に戻されて循環されるようになる。
このため、上記の第1及び第2の各搬送部材15,16を高速で回転させて高速で現像を行うようにした場合において、第1及び第2の現像剤搬送路13,14における各延出部13a,14aにおいて、第1及び第2の搬送部材15,16における各回転軸15a,16aの端部とシール部材18a,18bと軸受部材19a,19bとが摩擦によって加熱されたとしても、各シール部材18a,18bに導かれた現像剤Dによってこれらの熱が奪われて、これらが過剰に加熱されるのが防止されると共に、上記の現像剤Dが各戻し羽根15c,16cによって適切に循環部に戻されるようになり、現像剤Dに含まれるトナーがこれらの部分に融着して凝集するのが防止されるようになる。また、上記の現像剤Dに熱伝導率が90W/m・K以上の粉体を添加させたものを用い、このような粉体が添加された現像剤Dが各シール部材18a,18bに導かれるようにすると、この粉体によってこれらの熱が効率よく奪われ、これらが過剰に加熱されるのがより適切に防止されるようになる。
なお、この実施形態においては、第1及び第2の各搬送部材15,16の各回転軸15a,16aにおけるシール部材18a,18bの近傍に、それぞれ1つの戻し羽根15c,16cを設けるようにしたが、戻し羽根15c,16cを設ける数は限定されず、各シール部材18a,18bに適切な量の現像剤Dが導かれるようになっていればよく、また第2の搬送部材16において、シール部材18bに導かれる現像剤Dの量を調整する調整羽根16dをなくして、上記の戻し羽根16cの数を多くすることも可能である。
また、この実施形態においては、第1の現像剤搬送路13と第2の現像剤搬送路14とにおいて現像剤Dを循環させる循環部よりも延出された延出部13a,14aを、第2の循環口12b側に設けるようにしたが、上記の延出部13a,14aを、第1の循環口12a側に設けるようにしたり、また第2の循環口12b側と第1の循環口12a側との両方に設けるようにしたりすることも可能である。
1 感光体
2a,2b ギア
10 装置本体
11 現像剤担持体
11a マグネットローラ
12 仕切り壁
12a,12b 循環口
13,14 現像剤搬送路
13a,14a 延出部
15,16 搬送部材
15a,16a 回転軸
15b,16b 搬送羽根
15c,16c 戻し羽根
16d 調整羽根
17 規制部材
18a,18b シール部材
19a,19b 軸受部材
D 現像剤

Claims (4)

  1. 回転軸の外周に現像剤を搬送させる搬送羽根が設けられた搬送部材が現像剤を搬送させて循環させる現像剤搬送路内に回転可能に設けられ、現像剤を搬送させて循環させる現像剤搬送路の循環部よりも側方に延出された延出部において、上記の搬送部材における回転軸の端部が軸受部材に回転可能に保持されると共に、この軸受部材の現像剤搬送路側にシール部材が設けられた現像装置において、上記のシール部材の近傍における搬送部材の回転軸に、シール部材に導かれた現像剤を上記の循環部に戻す方向に傾斜して放射状に突出された戻し羽根が設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、戻し羽根よりも循環部側における搬送部材の回転軸の部分にシール部材に導かれる現像剤の量を調整する調整羽根が設けられていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2に記載の現像装置において、調整羽根が搬送部材における搬送羽根よりも現像剤の搬送方向下流側に設けられ、この調整羽根が搬送羽根と逆方向に傾斜して設けられていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の現像装置において、前記の現像剤がトナーとキャリアとを含むことを特徴とする現像装置。
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