JP2010169971A - 光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石 - Google Patents

光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石 Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子本体に形成した面取り部の角部の角度を所定角度以上にして、ピリ、欠け等の微細欠陥の発生を防止する。
【解決手段】レンズ本体の外周面Sと光学機能面Aの最外周部Lbとの間に面取り部Bが形成されたレンズLにおいて、光学機能面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと面取り部Bを構成する面La−Lbとのなす角度α1、及びレンズ本体の外周面Sと面取り部Bの面面La−Lbとのなす角度α2が、105°以上、180°未満である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、レンズ等の光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石に関する。
レンズ等の光学素子の光学機能面(以下、光学面という)を球面形状等に加工する荒摺り加工は、通常、円筒形状に形成された荒摺り砥石を用いたカーブジェネレーターにより行われている。
この種の研削砥石を用いて、光学素子の光学面を加工するに際しては、研削砥石は砥石軸に取り付けられ、また、被加工物としてのレンズブランクは、レンズ保持具に挟持されて研削砥石に対向するように配置される。そして、研削砥石を砥石軸の回転により円周方向に高速で回転駆動させて加工が行われる。
この方法により、レンズブランクを所定の形状精度に加工するとき、本来は加工後もレンズブランクの外周縁部のピリ、欠け等の微細欠陥が発生しない程度の面取り代が残るようなレンズブランクのプレス精度が望まれる。
ところが、実際は、レンズブランクのプレス精度が悪いものもあり、レンズ外周縁部がエッジになったり、レンズ外周縁部にバリの突起状のものが発生したりして、ピリや欠け等の不良発生の原因となっていた。そこで、ピリや欠け等の微細欠陥不良が発生しない程度の面取り加工を光学面加工後に新たに付加していた。しかし、これでは、加工工数が増大するという不具合があった。
これに対し、例えば特許文献1では、光学面を研削する研削砥石と面取り部を加工する面取砥石とを着脱自在に組み合わせて、ワーク軸に保持されたレンズに対して、光学面の加工及び面取り加工を同時に行う加工技術が開示されている。
例えば、図11の面取り加工装置において、面取り兼研削砥石101は、レンズLの光学面形状を加工する光学面加工砥石部102aを一端部に有する研削砥石102と、レンズ外周の端縁部Laに面取り加工を施すための面取り砥石部103aを有する面取り砥石103と、面取り砥石103を固定できる止め具104と、から構成されている。
そして、面取り砥石103を研削砥石102のねじ部102bに移動調整可能にかつ着脱自在に装着し、面取り兼研削砥石101を通常の荒摺り加工機の砥石軸105に取り付ける。一方、レンズLをレンズ保持具106を介してワーク軸107に取り付ける。
こうして、光学面加工砥石部102aにより、レンズLの光学面形状を加工すると同時に、面取り砥石部103aにより、レンズ外周の端縁部Laに面取り加工が施せるというものである。
2002−283203号公報
しかしながら、特許文献1のように、レンズ外周の端縁部Laに面取り代を加工する技術では、レンズ外周部に対して面取りを行っているために、レンズLの光学面と面取り加工部とのなす角度が足りない(小さい)。このため、面取り部の稜線部にピリ、欠け等の微細欠陥が発生してしまうという不具合があった。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、光学素子本体の外周縁部に形成した面取り部の角部の角度を所定角度以上にして、ピリ、欠け等の微細欠陥の発生を防止することのできる光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子において、
前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光学素子において、
前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が等しいことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の光学素子において、
前記面取り部を構成する面は、互いに交差する第1の面と第2の面とを有し、
前記光学素子本体の外周面と前記第1の面とのなす角度、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記第2の面とのなす角度、及び前記第1の面と前記第2の面とのなす角度が、いずれも105°以上、180°未満であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、
光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子の加工方法において、
前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を、前記光学機能面の形成時又はそれより前に面取り砥石で加工することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、
光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子を加工する面取り兼研削砥石において、
光学素子本体の光学機能面を加工する光学機能面加工砥石部を一端に有する研削砥石本体と、
当該研削砥石本体の軸方向に移動調整自在に取付けられるとともに、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を加工する面取り加工砥石部を有する円筒状の面取り砥石と、
当該面取り砥石を前記研削砥石本体に固定する止め具と、を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の面取り兼研削砥石において、
前記面取り部を構成する面を、互いに交差する第1の面と第2の面とし、
前記光学素子本体の外周面と前記第1の面とのなす角度、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記第2の面とのなす角度、及び前記第1の面と前記第2の面とのなす角度が、いずれも105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を加工するために、
前記面取り加工砥石部は、互いに交差する第1の加工面と第2の加工面とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光学素子本体の外周縁部に形成した面取り部の角部の角度を所定角度以上にしたので、ピリ、欠け等の微細欠陥の発生を防止することができる。
レンズの断面図である。 レンズに欠けが発生する破壊運動エネルギーを調べる実験装置の概略を示す図である。 レンズの角部の角度と破壊運動エネルギーの関係を示す図である。 実施例1のレンズの断面図である。 比較例のレンズの断面を示す図である。 実施例2のレンズの断面を示す図である。 実施例3のレンズの断面を示す図である。 同上の要部拡大図である。 実施例4の面取り加工装置の概略構成を示す図である。 同上の要部拡大図である。 従来の面取り加工装置の概略構成を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、光学素子としてのレンズLの断面図である。
図1において、レンズLは概略平凸レンズ形状をなしている。このレンズLの光学機能面(以下、「光学面」という)Aの最外周部Lb(レンズLの外周面Sの端縁部Laでもある)において、その光学面Aに引いた接線Cと、レンズLの外周面Sとのなす角度(レンズ本体を含む角度)をα(°)とする。
一般的に、レンズLにおいて、鋭角の角部は欠けやすいということで角部に面取り加工を施している。そこで、この角部の角度αと欠けの発生する破壊運動エネルギーについて調べてみた。
図2は、使用した実験装置の概略図を示している。
レンズLは、その光軸Oを載置面と平行の状態で保持台11に保持されている。この状態で、レンズLの外周面Sの端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとの交点(図2では一致する)に、金属棒13を接触させている。この金属棒13は、回転中心12を中心として回転自在に配置されている。
光学面Aの最外周部Lbの上方には、重量Wの錘14が配置されている。この錘14を高さHから落下させる。そして、レンズLの外周面Sの端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとの交点(図2では一致する)において、欠けが発生したときの高さと重量から破壊運動エネルギーを算出した。
その結果を表1と図3に示す。
図3は、表1における外周角α(°)と破壊運動エネルギーE(N・m)との関係を図示したものである。
これら表1及び図3によると、外周角αが90°及び95°では、破壊運動エネルギーEが0.01(N・m)となっている。これに対して、外周角αが123°では、破壊運動エネルギーEが0.61となっている。すなわち、外周角αが大きくなるほど、指数関数的に破壊エネルギーEが大きくなっていくことがわかった。
つまり、レンズLの角部の外周角αが大きくなるほど、欠けが発生しにくいことがわかる。例えば、外周角αが105°では、αが90°の場合の約5倍の破壊運動エネルギーが必要になる。また、外周角αが110°以上であると、αが90°の場合の10倍以上の破壊運動エネルギーが必要になる。
以上により、レンズLの角部の外周角αが105°以上であれば、大きな破壊運動エネルギーが必要となり容易には欠けないといえる。すなわち、レンズLの角部の外周角αが105°以上、好ましくはαが110°以上とするのが良い。従って、レンズLに面取り部を形成する際は、この点に着目する必要がある。
一般的に、カメラ等で比較的大量に生産されるガラスレンズは、外径φ16mm以下であり、ガラスの比重が6以下である。例えば、外径φ16mm、曲率半径50mmの両凸で中心厚が4mmのレンズは、重さ約4g程度である。この重さが一般的に多く生産されるレンズの中でも重い部類のものである。
本実施例では、レンズLの角部の外周角αは、レンズを掴んで収納トレー等に載置したり、加工治具に載置したりする際、レンズを例えば10mm位の高さから硬い金属等の物質に落としてもかけない程度である105°以上とした。また、外周角αは180°未満とした。
図4は、本実施例における凹メニスカス状のレンズLの断面図を示している。
なお、実施例1〜実施例3では、いずれも凹メニスカス状のレンズLを例として説明するが、これに限らない。例えば、両凹レンズや凸メニスカスレンズ等でも本発明思想を適用することが可能である。
レンズLは、その外周面S(本実施例では光軸Oと平行な面)の端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとの間に、面取り部Bが形成されている。なお、図4のレンズLの光学面はA面とE面の2面存在するが、ここでは、凹面(本実施例では凹球面)に加工された光学面Aを対象とする。これは、レンズLの外周面Sと凸面(本実施例では凸球面)に加工された光学面Eとの間に面取り部を形成した場合、その面取り部の角度は大きくなるため、対象とする必要性に乏しいからである。
この点は、後述する他の実施の形態においても同様であり、凹面に加工された一方の光学面Aのみを対象とする。
本実施例では、レンズL(光学素子本体)の外周面Sの端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとを結ぶ面(La−Lb)によって、平面からなる面取り部Bが形成されている。
そして、レンズLの光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと、面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α1(レンズ(光学素子本体)を含む側の角度、以下同じ)は、α1=110°に形成されている。また、レンズLの外周面Sと、面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α2(レンズ(光学素子本体)を含む側の角度、以下同じ)は、α2=105°に形成されている。
すなわち、このレンズLは複数の角部を有し、その角部の角度α1、角度α2のいずれもが105°以上、180°未満となっている。このため、このレンズLは欠けが発生しにくい形状であるといえる。
図5は、比較例のレンズLの断面を示す図で、図4と同一部分には同一の符号を付して説明する。
図5の比較例のレンズLでは、光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと、面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α1は、α1=90°である。また、レンズLの外周面Sと、面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α2は、α2=120°に形成されている。
すなわち、比較例のレンズLには、角度が105°よりも小さい角部(α1=90°)が存在している。角度α1がα1=90°の場合は、前述した表1に示されるように、破壊運動エネルギーEがE=0.01(N・m)の小さい値で欠けてしまう。
このため、比較例のレンズLでは、α1=90°の角部の強度が弱く、少しの外力でも欠けなどの破壊が起きやすい。
以上説明した通り、本実施例のレンズLは、光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α1が、α1=110°であり、また、レンズLの外周面Sと面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α2が、α2=105°である。すなわち、角度α1、α2の大きさは、いずれも105°以上、180°未満となっている。
このため、本実施例のレンズLでは、光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと面取り部Bを構成する面(La−Lb)とのなす角度、及びレンズLの外周面Sと面取り部Bを構成する面(La−Lb)とのなす角度が、105°以上、180°未満なので、角部の欠けの発生が起きにくいという効果を有する。
これに対し、比較例のレンズLでは、光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと面取り部Bを構成する面(La−Lb)とのなす角度α1が105°よりも小さいため、この部分は小さい破壊運動エネルギーでも欠けてしまうことになる。
図6は、実施例2のレンズLの断面を示す図である。なお、実施例1と同一部分には同一の符号を付している。
本実施例においても、図4のレンズLと同様に、レンズLの外周面Sの端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとを結ぶ面(La−Lb)によって、面取り部Bが形成されている。
そして、光学面Aの最外周部Lbに引いた接線Cと、面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α1が、α1=105°に形成され、また、レンズLの外周面Sと面取り部Bの面(La−Lb)とのなす角度α2が、α2=105°に形成されている。すなわち、本実施例では、角度α1と角度α2は等しく、いずれも105°に形成されている。
このように、角度α1と角度α2の角度が等しい場合は、その角部の欠けに要する破壊運動エネルギーも等しくなると予想される。しかし、本実施例の角度α1と角度α2は、いずれも105°であるので、角度αが90°の場合と比較して、欠けに要する破壊運動エネルギーは5倍となる(表1参照)。
本実施例によれば、レンズLの角部の角度α1、α2が、ともに105°の大きさを有することによって、いずれの角部においても欠けの発生が起きにくいという効果を有する。
図7は、実施例3のレンズLの断面を示す図であり、図8は、そのD部拡大図である。なお、実施例1と同一部分には同一の符号を付している。
本実施例では、面取り部Bは、互いに交差する平面からなる第1の面(La−Lc)と平面からなる第2の面(Lc−Lb)とを有している。
すなわち、面取り部Bは、レンズLの外周面S(本実施例では光軸Oと平行な面)の端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとの間を結ぶ、第1の面(La−Lc)と第2の面(Lc−Lb)で構成されている。これら、第1の面(La−Lc)と第2の面(Lc−Lb)は途中の境界線Lcで交差している。
また、第2の面(Lc−Lb)は、レンズ光軸Oに対して垂直に延びている(図8参照)。このため、例えば手でレンズLを鋳物皿に押し当てて第2の面(Lc−Lb)の面取り加工をする場合、曲率のついた皿ではなく平板状の皿を用いても、簡単にこの部分の面取り加工を行うことができる。
さらに、本実施例において、レンズLの外周面Sと第1の面(La−Lc)とのなす角度α1は、α1=119°に形成され、また、光学面Aの最外周部Lbにおける接線Cと第2の面(Lc−Lb)とのなす角度α2は、α2=122°に形成されている。
また、第1の面(La−Lc)と第2の面(Lc−Lb)とのなす角度(La−Lc−Lb)α3は、α3=150°に形成されている。すなわち、いずれの角部の角度α1〜α3も、105°以上、180°未満の大きさとなっている。
本実施例によれば、夫々の角部の角度(α1〜α3)が105°よりもかなり大きい110°以上であるため、欠けに要する破壊運動エネルギーも大きい。このため、これらの角部に大きな外力が加わったとしても、欠けの発生がより起きにくいという効果を有する。
図9は、実施例4の面取り加工装置の概略構成を示す図であり、図10は、その要部拡大図である。本実施例では、実施例3のレンズL(図7のレンズL)を加工する場合を例として説明する。
この面取り加工装置10は、研削砥石2と面取り砥石3を着脱自在に組み合わせた面取り兼研削砥石1を用いて、ワーク軸7のレンズ保持具6に保持されたレンズLに対して、面取り部Bの加工と光学面Aの研削を同時に行う装置である。
図9において、面取り兼研削砥石1は、レンズLの凹状の光学面Aを加工する光学面加工砥石部2aを有する研削砥石2(研削砥石本体)と、レンズLの外周面Sと光学面Aの最外周部Lbとの間に面取り部Bを施す面取り砥石3と、この面取り砥石3を面取り加工位置に適宜固定することが可能な止め具4と、を有している。
研削砥石2は、全体として円筒形状をなし、その軸方向の一端側には砥粒が付着された光学面加工砥石部2aが形成されている。この研削砥石2の軸方向のほぼ中央部分の外側面部位には、面取り砥石3及び止め具4を装着するための装着部としてのねじ部2bが設けられている。また、研削砥石2の軸方向の他端側の内周面には、砥石軸5のテーパ部5aに嵌合可能なテーパ穴2dと、砥石軸5の先端ねじ部5bに螺合されるねじ穴2eが設けられている。
また、ねじ部2bは、面取り砥石3及び止め具4を装着する際に、面取り砥石3及び止め具4を軸方向に移動調整可能な長さの調整代を含んで形成されている。
面取り砥石3は円筒状をなし、軸方向の一端側(光学面加工砥石部2a側)に面取り加工に寄与する面取り加工砥石部としての第1の加工面3e及び第2の加工面3aが形成されている。
すなわち、図10に拡大して示すように、面取り砥石3は、研削砥石2の中心軸と直交方向に延びる平面からなる第2の加工面3aと、この第2の加工面3aの内周側に形成された平面からなる第1の加工面3eとを有している。第1の加工面3eは、第2の加工面3aに対して所定角度(β)光学面加工砥石部2a側に傾斜している。具体的には、第1の加工面3eと第2の加工面3aとがなす角度(β)は、レンズLの面取り部Bの第1の面(La−Lc)とレンズLの面取り部Bの第2の面(Lc−Lb)とがなす角度に合わせて設定するため、105°以上、180°未満となる。
こうして、第1の加工面3eは、レンズLの面取り部Bの第1の面(La−Lc)を研削加工する。また、第2の加工面3aは、レンズLの面取り部Bの第2の面(Lc−Lb)を研削加工する。
しかも、研削砥石2と面取り砥石3により、レンズLの面取り部Bの加工は、レンズLの光学面Aの形成時と同時に、又は光学面Aの形成時より前に加工される。すなわち、レンズLの面取り部Bは、レンズLが1回転するたびに面取り砥石3で加工されていくが、レンズLの光学面Aは、研削砥石2が多数回転することで徐々に形成されていく。このため、通常は、レンズLの面取り部Bの加工は光学面Aの形成時よりも前に加工されることになる。
こうして、研削されたレンズLには、夫々の角部の角度(図7のα1〜α3)が105°以上、180°未満の面取り部Bが形成される。このため、欠けに要する破壊運動エネルギーも大きい。よって、これらの角部に大きな外力が加わったとしても、欠けの発生が起きにくくなる。
なお、軸方向の他端側(止め具4側)の内周面には、研削砥石2のねじ部2bに螺着されるねじ穴3bが形成されている。さらに、ねじ穴3bの面取り加工砥石部3a側の内周面には、ねじ穴3bの逃げ部3dが形成されている。
また、本実施例では、ネジ部2bとねじ穴3bを長くすることによってスライド保持ガイド2cとスライド保持面3c(図11参照)を省略している。
また、止め具4は円筒状をなしている。この止め具4の内周面には、研削砥石2のねじ部2bに螺着されるねじ穴4aが設けられている。
被加工物としてのレンズLに対し、面取り加工及び研削加工を行うには、砥石軸5のテーパ部5aに研削砥石2のテーパ穴2dを嵌合挿着する。次に、砥石軸5の先端ねじ部5bにねじ穴2eを螺合させる。こうして、面取り兼研削砥石1を砥石軸5に取り付ける。また、レンズLをレンズ保持具6をワーク軸7に取り付ける。レンズLを保持するワーク軸7は、加工するレンズLの光学面Aの曲率半径の中心Oが砥石軸5の中心線5c上に位置するようにする。
さらに、このワーク軸7を、中心Oを中心として旋回角θだけ旋回させる。こうして、研削砥石2の光学面加工砥石部2aの一端が、レンズLの中心に位置するように対向配置する。さらに、面取り砥石3を研削砥石2の軸方向にスライド移動させて、第2の加工面3aがレンズLの外周面Sの外周端縁に当接するように位置決めする。
こうして、レンズLの外周面Sの外周端縁に、面取り砥石3によって面取り加工ができるように位置調整する。最後に、止め具4により面取り砥石3を固定してセットが完了する。
次に、研削砥石2の光学面加工砥石部2aがレンズ保持具6に保持されたレンズLの光学面Aに当接した状態で、面取り兼研削砥石1を回転駆動させる。すると、レンズLに光学面形状の研削加工ができる。これと同時に、面取り砥石3の第2の加工面3aが、レンズLの外周面Sの外周端縁に当接する。こうして、レンズLの外周面Sの端縁部Laと光学面Aの最外周部Lbとの間に、面取り部Bが形成される。
本実施例によれば、面取り砥石3の研削部に、レンズLの面取り部Bの第1の面(La−Lc)及び第2の面(Lc−Lb)を加工する第1の加工面3e及び第2の加工面3aを形成したので、光学面Aの加工と同時に、面取り部Bの第1の面(La−Lc)と第2の面(Lc−Lb)とを同時に加工することができる。
また、こうして仕上げられたレンズLは、夫々の角部の角度(α1〜α3)が大きいため、これらの部分に大きな外力が加わったとしても、欠けの発生が起きにくいという効果を有する。
なお、本実施例では、図7のレンズLを加工するための面取り砥石3を取付けた場合を例として説明したが、これに限らない。例えば、図4のレンズLを加工するための面取り砥石を取付けることもできる。この場合の面取り砥石は、第1の加工面3eのみが面取り加工砥石部として作用する。
また、実施例1〜実施例4では、面取り部Bを、1つの平面あるいは第1の面と第2の面とからなる2つの平面で構成しているが、これに限らず、3つ以上の平面で構成しても良い。この面取り部Bを構成する平面の数が増加すると、平面同士がなす角度すなわちレンズの角部の角度は180°に限りなく近づく。従って、本発明では、レンズの角部の角度を105°以上、180°未満に設定している。
1 面取り兼研削砥石
2 研削砥石
2a 光学面加工砥石部
2b ねじ部
2d テーパ穴
3 面取り砥石
3a 第2の加工面
3b ねじ穴
3d 逃げ部
3e 第1の加工面
4 止め具
4a ねじ穴
5 砥石軸
5a テーパ部
5b 先端ねじ部
6 レンズ保持具
7 ワーク軸
10 面取り加工装置
11 保持台
12 回転中心
13 金属棒
14 錘
A 光学面
B 面取り部
C 接線
P 面
S 外周面
L レンズ
La 外周面の端縁部
Lb 光学面の最外周部
Lc 境界線
α1 角度
α2 角度

Claims (6)

  1. 光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子において、
    前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満である
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記面取り部を構成する面は、互いに交差する第1の面と第2の面とを有し、
    前記光学素子本体の外周面と前記第1の面とのなす角度、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記第2の面とのなす角度、及び前記第1の面と前記第2の面とのなす角度が、いずれも105°以上、180°未満である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子の加工方法において、
    前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を、前記光学機能面の形成時又はそれより前に面取り砥石で加工する
    ことを特徴とする光学素子の加工方法。
  5. 光学素子本体の外周面と光学機能面の最外周部との間に面取り部が形成された光学素子を加工する面取り兼研削砥石において、
    光学素子本体の光学機能面を加工する光学機能面加工砥石部を一端に有する研削砥石本体と、
    当該研削砥石本体の軸方向に移動調整自在に取付けられるとともに、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記面取り部を構成する面とのなす角度、及び前記光学素子本体の外周面と前記面取り部を構成する面とのなす角度が、105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を加工する面取り加工砥石部を有する円筒状の面取り砥石と、
    当該面取り砥石を前記研削砥石本体に固定する止め具と、を備えている
    ことを特徴とする面取り兼研削砥石。
  6. 前記面取り部を構成する面を、互いに交差する第1の面と第2の面とし、
    前記光学素子本体の外周面と前記第1の面とのなす角度、前記光学機能面の最外周部に引いた接線と前記第2の面とのなす角度、及び前記第1の面と前記第2の面とのなす角度が、いずれも105°以上、180°未満になるように、前記面取り部を加工するために、
    前記面取り加工砥石部は、互いに交差する第1の加工面と第2の加工面とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の面取り兼研削砥石。
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