JP2006130634A - 光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 - Google Patents
光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006130634A JP2006130634A JP2004324888A JP2004324888A JP2006130634A JP 2006130634 A JP2006130634 A JP 2006130634A JP 2004324888 A JP2004324888 A JP 2004324888A JP 2004324888 A JP2004324888 A JP 2004324888A JP 2006130634 A JP2006130634 A JP 2006130634A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- chamfered
- chamfered surface
- optical lens
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
【解決手段】レンズ1の凹面側光学面2bとコバ面2cとの接合部を面取り加工し、面取り面3を形成する。面取り面3は、光学面2bに滑らかに連続する半径Rの円弧面に形成されている。また、光学面2bにおける面取り面側接合部(点P)での一次微分係数(接線M1 の傾きα)と、面取り面3における光学面側接合部(点P)での一次微分係数(接線M2 の傾きα)は、一致している。
【選択図】 図3
Description
ここで、面取り面における光学面側接合部での一次微分係数は、面取り面における光学面側端部での接線の傾き(勾配)、光学面における面取り面側接合部での一次微分係数は光学面における面取り面側端部での接線の傾き(勾配)である。面取り面と光学面における一次微分係数が一致していれば、光学面と面取り面との接合部に角部や段部が形成されることがなく、滑らかに連続した面を形成する。
面取り面の二次微分係数の符号が固定ということは、面取り面が全長にわたって変曲点のない凸曲面であることを意味する。
図1は面取り加工された眼鏡レンズの平面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は面取り部の拡大図である。
これらの図において、符号1で示す眼鏡レンズ(以下、単にレンズという)は外径Dの円形に形成されたプラスチックレンズで、凸面からなる光学面2aと、凹面からなる光学面2bと、これらの光学面2a,2bの外周縁を接続する円筒面からなるコバ面2cとを有している。レンズ1の凹面側外周縁部は、面取り加工によって図3に示す斜線部4が除去することにより、前記光学面2bと前記コバ面2cとを接続する面取り面3が形成されている。このため、光学面2bは、面取り面3より内側の直径がD1の円の部分である。面取り面3は、図4に示すように曲率半径がRで光学面2bの外縁(面取り面との接合部ともいう)Pとコバ面2cの点Sとを結ぶ凸状の円弧面に形成されている。また、面取り面3は、光学面2bの外縁Pに対して滑らかに連続している。面取り面3の曲率半径Rはレンズ1の外径D、光学面2bの外径D1 、曲率半径等に依存するが、1.0〜2.0mm程度が好適である。
光学面2bの外縁上の点Pにおける座標値をレンズ形状より算出する。また、レンズ1の中心Oと点Pを通る直線で切断した断面での点Pにおけるレンズ形状の一次微分係数Z1 を算出する。この一次微分係数Z1 は、図3に示す接線M1 の傾き(勾配=α)である。また、光学面2bと面取り面3を滑らかに接続するには点Pとレンズ中心Oを通る断面上の点Pにおける面取り面3の断面形状を表現する円の方程式の一次微分係数Z2 が、前記一次微分係数Z1 と一致する半径Rの面取り面3とその中心座標位置A1 ,B1 を算出する。一次微分係数Z2 は、面取り面3の点P(図3)における接線M2 の傾き(勾配=α)である。
図5に示すx方向に対して角度θ傾斜した直線15の面取り面3上におけるある任意の点S(Xs,Ys)のZs座標値を、以下の手順(a)〜(d)によって算出する。点Qは、直線15と光学面2bの外縁との交点である。
(a)点QのX,Y,Z座標値を式(1)〜(6)によって算出する。
(b)点Qにおける光学面2bの断面の一次微分係数Z1 を式(4)〜(7)によって算出する。
(c)面取り面3の断面形状を表現する方程式の第一次導関数から求まる一次微分係数Z2 と(b)で求めた一次微分係数Z1 が一致するように面取り面3の断面形状を表現する方程式の係数を次式(8)〜(11)によって算出する。
(d)(c)で求めた面取り面3の断面形状を表現する方程式よりZsを式(12)、(13)によって算出する。
レンズ中心Oと点Sを結ぶ線分OSと直径D1 の円との交点Q(Xq,Yq)の座標値は、直径D1 の円の半径をH、点Qの方向の角度をθqとすると、
Yq=H・sinθ ・・・・(3)
となる。
また、この点Qにおける座標上のレンズ形状の高さおよび断面における一次微分係数Z1 を算出するには、
レンズ形状を表す式(中心Oから距離rと角度θで表現される式)を
Z=f(r,θ) ・・・・(4)
とすると、導関数は
したがって、点Qにおける高さZqと一次微分係数Mqは
Zq=f(H,θq) ・・・・(6)
Mq=F’(H,θq) ・・・・(7)
となる。
また、面取り面3を半径Rの円弧、その中心座標をAq,Bqとした場合の断面を表す式は
(8)、(9)式のAq,Bqを求めることにより面取り面3の点Sの位置を確定することができる。
表1において、レンズ1の表面形状は、曲率半径120mmと、曲率半径100mmの乱視面、レンズの直径は70.0mm、面取り面が接続する円(凹面2b)の直径は68.0mm、面取り面の曲率半径Rは1.0mmである。そして、表1はスパイラル状の軌跡に沿った加工制御数値上の座標値で、スパイラル上の点は、10度ピッチで移動し、1周で1.0mm内側に入るようにしている。なお、nは座標点番号、Xs,Ys,Zsはスパイラル上の座標値、Zqは接続点の座標値、Mpは接続点の勾配である。
先ず、レンズ1の面取り関連情報を取得する(ステップS1)。面取り関連情報は、例えばレンズ面形状値、レンズ外径、面取り幅、面取り断面形状(円弧の場合、曲率半径R)等である。次に、面取り面3の範囲を特定し(ステップS2)、面取り面3と光学面2bとの接続位置(点Pの位置)を算出する(ステップS3)。
また、研磨パッドの損傷が少なければレンズの研磨枚数を増加させることができるため、研磨パッドの交換頻度を少なくすることができる。
また、研磨部が鋭角に尖っていないので、作業者が手を怪我することもなく、安全である。
また、凹面に限らず凸面側の光学面の縁部を面取り加工する場合にも適用することができる。
さらに、面取り面3は円の一部に限らず、例えば楕円等の凸面状の滑らかな曲線の一部であってもよい。
Claims (8)
- 光学面の外側に面取り面を形成した光学レンズにおいて、
前記面取り面は、前記光学面に滑らかに連続する凸曲面に形成されていることを特徴とする光学レンズ。 - 前記光学面は凹面に形成され、
前記面取り面は、円弧面であることを特徴とする請求項1記載の光学レンズ。 - 前記面取り面の半径Rは1.0〜2.0mmであることを特徴とする請求項2記載の光学レンズ。
- 前記面取り面における前記光学面側接合部での一次微分係数と前記光学面における前記面取り面側接合部での一次微分係数が一致することを特徴とする請求項1記載の光学レンズ。
- 前記面取り面は、二次微分係数の符号が固定である曲面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光学レンズ。
- 光学レンズの一方の光学面の周縁部を面取り加工することにより前記光学面と滑らかに連続した凸曲面からなる面取り面を設計する光学レンズの面取り面設計方法であって、
前記光学面における前記面取り面側接合部での一次微分係数を算出する工程と、
前記面取り面における前記光学面側接合部での一次微分係数が前記光学面における前記一次微分係数と一致する面取り面とその中心位置を算出する工程と、
前記面取り面の加工範囲を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする光学レンズの面取り面設計方法。 - 光学レンズの一方の光学面の周縁部を面取り加工することにより前記光学面と滑らかに連続した凸曲面からなる面取り面を形成する光学レンズの面取り加工方法であって、
前記光学面における前記面取り面側接合部での一次微分係数を算出する工程と、
前記面取り面における前記光学面側接合部での一次微分係数が前記光学面における前記一次微分係数と一致する面取り面とその中心位置を算出する工程と、
前記面取り面の加工範囲を決定する工程と、
前記光学レンズの周縁部で前記加工範囲決定工程によって決定した加工範囲を面取り加工する工程と、
を備えたことを特徴とする光学レンズの面取り加工方法。 - 光学レンズの一方の光学面の周縁部を面取り加工することにより前記光学面と滑らかに連続した凸曲面からなる面取り面を形成する光学レンズの面取り加工方法であって、
レンズ関連情報および面取り面関連情報を取得する情報取得工程と、
前記光学面における前記面取り面との接合部位置を特定する位置特定工程と、
前記光学面における前記面取り面側接合部での一次微分係数を算出する工程と、
前記面取り面における前記光学面側接合部での一次微分係数が前記光学面における前記一次微分係数と一致する面取り面とその中心位置を算出する工程と、
前記面取り面の加工範囲を決定する工程と、
前記面取り面を加工するための加工データを作成する加工データ作成工程と、
前記加工データ作成工程によって作成された加工データに基づいて前記光学レンズの一方の周縁部を面取り加工することにより前記面取り面を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする光学レンズの面取り加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004324888A JP2006130634A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004324888A JP2006130634A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006130634A true JP2006130634A (ja) | 2006-05-25 |
Family
ID=36724616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004324888A Pending JP2006130634A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006130634A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169971A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Olympus Corp | 光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石 |
-
2004
- 2004-11-09 JP JP2004324888A patent/JP2006130634A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169971A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Olympus Corp | 光学素子とその加工方法、及び面取り兼研削砥石 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI533966B (zh) | 切削材料之系統及方法 | |
JP5055503B2 (ja) | 玉型レンズ用前駆体レンズの製造方法 | |
US7866814B2 (en) | Toric lens design | |
CN1500225A (zh) | 无接合部的镜片和制造这种透镜的方法 | |
US20180039251A1 (en) | Path calculation program, processing apparatus, path calculation method, tool, and processed article | |
JP5031808B2 (ja) | 眼レンズ | |
EP3717177B1 (en) | Manufacturing method for manufacturing a spectacle lens, spectacle lens and lens design method | |
US9104045B2 (en) | Method of determining parameters for fitting an ophthalmic lens to a frame | |
US6206520B1 (en) | Contact lenses with contoured edges | |
US8965557B2 (en) | Method for machining a surface of an optical lens | |
JP6282817B2 (ja) | ドリルヘッド用支持パッド及びその製造方法 | |
JP5039129B2 (ja) | レンズ加工方法およびレンズ加工装置 | |
JP2006130634A (ja) | 光学レンズ、光学レンズの面取り面設計方法および面取り加工方法 | |
JP2009125850A (ja) | 眼鏡レンズおよびその製造方法 | |
US20200338685A1 (en) | Methods and systems for producing ophthalmic lenses background | |
JP5017544B2 (ja) | 眼鏡用レンズ前駆体、眼鏡用レンズ及び同レンズの加工方法 | |
JP5325497B2 (ja) | レンズ加工方法およびレンズ加工装置 | |
JP2008191516A (ja) | 玉型レンズ用前駆体レンズの製造方法 | |
KR20210124320A (ko) | 마이너스 강도의 안경용 전구체 렌즈, 안경용 렌즈 및 마이너스 강도의 안경용 전구체 렌즈의 가공방법 | |
JP5771831B2 (ja) | ブロックリングにおけるセミフィニッシュトブランク支持部の加工方法 | |
TWI227177B (en) | Guiding mill | |
JP6128518B2 (ja) | 切削インサート及び切削工具 | |
JP2011022292A (ja) | 玉型レンズ用前駆体レンズの製造方法 | |
MXPA00011631A (en) | Contact lenses with contoured edges | |
JP2012168555A (ja) | 玉型レンズ用前駆体レンズの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20071023 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080514 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080520 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080722 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |