JP2009125850A - 眼鏡レンズおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外周に鋭利なエッジの少ない眼鏡レンズおよび、エッジの面取り加工が容易な眼鏡レンズの製造方法を得ること。
【解決手段】凹面部4と面取り部5との境界6,7で、眼鏡レンズの中心Oから外周Dに向かう勾配の角度T2,T4と外周Dから眼鏡レンズの中心Oに向かう勾配の角度T1,T3が一致しているので、凹面部4と面取り部5の加工を連続して行える眼鏡レンズ1およびその製造方法を得ることができる。また、凹面部4の形状に応じて眼鏡レンズ1の外周Dの位置によって、面取り部5の曲線51,52の形状も変化しているので、エッジの形状が一定の眼鏡レンズ1およびその製造方法を得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、眼鏡レンズおよび眼鏡レンズのエッジの面取り加工を含んだ製造方法に関する。
眼鏡レンズは、屈折面である凹面と凸面を備えている。ここで、眼鏡レンズの凹面の形状によって、眼鏡レンズの凹面の外周に鋭利なエッジが生じる。鋭利なエッジは、製造工程、検査工程等で人体に触れると危険であったり、眼鏡レンズの平滑処理および鏡面仕上げを行う際に使用するパット、研磨布等を傷つけ、その寿命を縮めたりする。そこで、エッジの面取り加工が行われている。
NC(Numerical control)工作機械によって、曲面を有する面取り部を創成する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−38591号公報(第4項、図1、段落番号[0037])
しかしながら、眼鏡レンズの凹面が自由曲面であると、眼鏡レンズの外周に生じるエッジの角度が外周に沿って変化する。したがって、同じ曲面を有する面取り部を外周にわたって形成すると、面取り部とその他の部分が滑らかに繋がらず加工が困難になったり、面取り部と外周の側面との境界で、位置によっては、新たに鋭利なエッジが発生したりする。
本発明は、上述の課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
外周が面取りされた眼鏡レンズであって、屈折面に凹面部と、前記外周に形成された面取り部とを備え、前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、前記凹面部と前記面取り部との境界で、前記凹面部の曲線の勾配と、前記面取り部の曲線の勾配とが等しいことを特徴とする眼鏡レンズ。
なお、凹面は自由曲面であり、自由曲面とは、非軸対称非球面や回転軸対称非球面、さらに球面等を含む、全ての曲面を指す。
また、本願では、凹面部の曲線の勾配は、面取り部の曲線の勾配より大きく、凹面部の曲線の勾配と面取り部の曲線の勾配とのなす角度は0度以上10度以下であれば、等しいとみなすことができる。以下、この場合を「等しい」と書く。
この適用例によれば、凹面部と面取り部との境界で、眼鏡レンズ中心から外周に向かう勾配と外周から眼鏡レンズ中心に向かう勾配が一致しているので、凹面部と面取り部の加工を連続して行える眼鏡レンズが得られる。
[適用例2]
上記眼鏡レンズであって、前記面取り部の曲線の形状が前記外周の位置によって異なる部分があることを特徴とする眼鏡レンズ。
この適用例では、凹面部の形状に応じて、眼鏡レンズの外周の位置によって面取り部の曲線の形状も変化しているので、エッジの形状が一定の眼鏡レンズが得られる。
[適用例3]
上記眼鏡レンズであって、前記面取り部の曲線は、円弧であることを特徴とする眼鏡レンズ。
この適用例では、面取り部の曲線が円弧なので、面取り部の加工が行いやすい眼鏡レンズが得られる。
[適用例4]
上記眼鏡レンズであって、前記面取り部の曲線は、二次曲線であることを特徴とする眼鏡レンズ。
この適用例では、面取り部の曲線が二次曲線なので、面取り部の加工が行いやすい眼鏡レンズが得られる。
[適用例5]
上記眼鏡レンズであって、前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、前記外周の側面と、前記面取り部の曲線に接する直線であって前記外周における接線とのなす角度のうち、前記眼鏡レンズ側の角度が鈍角であることを特徴とする眼鏡レンズ。
この適用例では、眼鏡レンズ側の外周の側面に対する面取り部の角度が鈍角なので、外周に鋭利なエッジが少ない眼鏡レンズを得ることができる。
[適用例6]
外周が面取りされた眼鏡レンズの製造方法であって、前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、屈折面に形成される凹面部と、外周に形成される面取り部との境界で、前記凹面部の曲線の勾配と、前記面取り部の曲線の勾配とが等しくなる面取り加工を含むことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例によれば、凹面部と面取り部との境界で、眼鏡レンズ中心から外周に向かう勾配と外周から眼鏡レンズ中心に向かう勾配が一致しているので、凹面部と面取り部の加工を連続して行える眼鏡レンズの製造方法が得られる。
[適用例7]
上記眼鏡レンズの製造方法であって、前記面取り部の曲線の形状が前記外周の位置によって異なる部分がある前記面取り加工を行うことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例では、凹面部の形状に応じて眼鏡レンズの外周の位置によって、面取り部の曲線の形状も異なるように加工するので、エッジの形状を一定にできる眼鏡レンズの製造方法を得ることができる。
[適用例8]
上記眼鏡レンズの製造方法であって、前記凹面部の形成と前記面取り加工とを連続して行うことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例では、凹面部の形成と面取り加工とを連続して行うため、後工程において面取り加工工程を設ける必要がなくなる。また凹面部の形成と同等の加工精度が、面取り加工においても得られる。さらに、凹面部の形成から面取り加工まで連続で行えるため、効率的な面取り加工を行うことが可能となる。
[適用例9]
上記眼鏡レンズの製造方法であって、前記面取り部の曲線は、円弧であることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例では、面取り部の曲線が円弧なので、面取り部の加工が行いやすい眼鏡レンズの製造方法が得られる。
[適用例10]
上記眼鏡レンズの製造方法であって、前記面取り部の曲線は、二次曲線であることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例では、面取り部の曲線が二次曲線なので、面取り部の加工が行いやすい眼鏡レンズの製造方法が得られる。
[適用例11]
上記眼鏡レンズの製造方法であって、前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、前記外周の側面と前記面取り部の曲線に接する直線であって前記外周における接線とのなす角度が鈍角であることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
この適用例では、外周の側面に対する面取り部の角度が鈍角なので、外周に鋭利なエッジが少ない眼鏡レンズの製造方法が得られる。
図1に、実施形態にかかる眼鏡レンズ1を示した。
図1(a)は、眼鏡レンズ1を凹面2側から見た平面図である。ここで、眼鏡レンズ1は、凹面2が円柱面を含んだ乱視用眼鏡レンズである。Oは、眼鏡レンズ1の中心を表している。
図1(b)は、図1(a)における眼鏡レンズ1の中心Oを通るA−A断面図、図1(c)は、図1(a)における眼鏡レンズ1の中心Oを通るB−B断面図である。
ここで、A−Aは、眼鏡レンズ1の外周Dの厚みが最も薄い球面度数方向であり、B−Bは、眼鏡レンズ1の外周Dの厚みが最も厚い乱視度数方向である。
図1において、眼鏡レンズ1は、屈折面としての凹面2と凸面3とを備えている。また、図1(b)および(c)において、眼鏡レンズ1の凹面2は、凹面部4と外周Dに面取り部5とを備えている。図中の破線は、凹面部4と面取り部5との境界を示している。
図2に、眼鏡レンズ1の面取り部5付近の拡大断面図を示した。
図2(a)は、図1(b)に対応する拡大部分断面図、図2(b)は、図1(c)に対応する拡大部分断面図である。
図2(a)において、凹面部4と面取り部5の境界6において、凹面部4の曲線41の勾配の角度T1と、面取り部5の曲線51の勾配の角度T2は等しく形成されている。
また、図2(b)において、凹面部4と面取り部5の境界7において、凹面部4の曲線42の勾配の角度T3と、面取り部5の曲線52の勾配の角度T4は等しく形成されている。
ここで、球面度数方向の曲線41と乱視度数方向の曲線42とでは形状が異なるため、勾配の角度T1,T2と勾配の角度T3,T4とは異なる。
さらに、図2(a)における面取り部5の曲線51の形状と図2(b)におけるの面取り部5の曲線52の形状が異なる。具体的には、本実施形態では、図2(a)における面取り部5の円弧の半径R1と図2(b)におけるの面取り部5の円弧の半径R2とが異なる。
したがって、面取り部5の曲線の形状が外周Dの位置によって異なる部分がある。
さらに、外周Dの側面8と曲線51,52とのなす角度θ1および角度θ2が鈍角になるように形成されている。
これらの曲線51,52は、円弧以外の自由曲線であってもよいし、2次曲線であってもよい。
以下に、眼鏡レンズ1の製造方法について述べる。
眼鏡レンズ1の製造方法は、凹面2の切削加工工程を含む。また、切削加工工程には、凹面部4の形成と面取り部5の面取り加工を含む。
図3に切削加工前の眼鏡レンズ基材10および切削加工後の眼鏡レンズ基材11の断面図を示した。眼鏡レンズ基材10は、樹脂等の成形によって得ることができる。樹脂の成形行程において成形型によって凸面3を光学的に仕上げたセミフィニッシュトレンズを用いる。
切削加工工程は、凸面3が形成された切削加工前の眼鏡レンズ基材10に、凹面2を切削工具24で切削加工によって形成することによって行う。また、凹面部4および面取り部5の面取り加工である切削加工は連続して行う。
切削加工後、眼鏡レンズ基材11の凹面2に、研磨等によって鏡面加工を施し、その後、必要に応じてハードコート加工、反射防止加工、撥水処理加工等を施すことによって、眼鏡レンズ1が得られる。
図4は、本実施形態の面取り部5を形成する面取り加工を含む凹面2の形状形成工程の流れを表すフローチャート図である。
形状形成工程の流れは、面取り部5を形成しない凹面2の形状データを取得するステップS1、形状形成に必要な加工データを演算するステップS2、加工データを用い形状形成を行うステップS3の3つに分かれる。
ステップS1において、面取り部5を形成しない凹面2の形状のデータを得る。次に、ステップS2において、凹面2の形状に対し、面取り部5の形状を合成し、その合成した形状の加工データを作成する。ステップS3で、その加工データに基づき凹面2の形状を形成する。
図5に、本実施形態で用いるNC工作機械20の概略図を示した。
NC工作機械20は、切削工具24を移動させる、X軸とY軸とが直交する駆動機構21,22と、C軸を中心として、眼鏡レンズ基材10を回転させ、かつ角度割り出し可能な回転駆動機構23とを有している。駆動機構22には、切削工具24が取り付けられている。
C軸が角度割り出し可能であるため、眼鏡レンズ基材10を回転させるC軸の回転角度と、工具を移動させる、X軸とY軸のスライド位置とを同期制御でき、非軸対称非球面の形成が可能である。したがって、複雑な非軸対称非球面に限らず、回転軸対称非球面や球面をも包含する、自由曲面の形成が可能な機構を有している。
図6に、面取り部5を形成しない凹面2の形状データを取得した後、形状形成に必要な加工データを演算する段階において、形成する形状と切削工具24との接点位置である加工点Pの演算手順を表すフローチャート図を、図7に面取り部5付近の概略断面図を示した。
以下に、面取り部5を形成しない凹面2の形状の加工データと面取り加工データとを合成する過程を説明する。
図6および図7において、面取り加工する範囲である面取り部5の幅53を定義する処理ステップS11が行われる。面取り部5の幅53は任意に設定されるものとする。
まず、面取り部5を形成しない凹面2の形状の加工点Pを計算するステップS12をおこない、次に、加工点Pが面取り部5の幅53内にあるか否かを判断するステップS13を行う。
求めた加工点Pの位置が、面取り部5の幅53内にある場合は、面取り加工するための加工点(以下、面取り加工点P1と呼ぶ)を求め(ステップS14)、この面取り加工点P1を形成に用いる加工データとして採用する(ステップS15)。
求めた加工点Pの位置が、面取り部5の幅53内でなかった場合には、そのまま加工点Pを形成に用いる加工データとして採用する(ステップS16)。
そして、加工点Pの計算が加工順に加工終了点まで、ステップS12〜ステップS17を繰り返す処理が行われる。
図7において、例えば、面取り加工する幅53内に加工点Pが位置する場合は、面取り加工点P1が形成に用いる加工データとして採用される。また、面取り加工する幅53外に加工点Pが位置する場合は、そのまま加工点Pが形成に用いる加工データとして採用される。そして、加工終了点に達するまで次の加工点計算が繰り返される。
図7に基づいて、面取り加工点P1の計算方法を、図2に示した2つの断面を例にして説明する。
境界6における、曲線51の勾配の角度T2は、曲線41の勾配の角度T1と等しい値とし、円弧である曲線51の円弧の中心は、境界6における曲線41に垂直な直線上に設定する。角度θ3は、切削工具24の有効加工角度θE以下に設定する。このようにして、円弧である曲線51の半径R1およびその位置を決定する。
同様に、境界7における、曲線52の勾配の角度T4は、曲線42の勾配の角度T4と等しい値とし、円弧である曲線51の円弧の中心は、境界7における曲線42に垂直な直線上に設定する。角度θ3は、切削工具24の有効加工角度θE以下に設定する。このようにして、円弧である曲線52の半径R2およびその位置を決定する。
円弧の半径および中心の位置は、図2に示した2つの断面のみならず、外周に沿って異なる部分があり、滑らかに連続している。
以下に、具体的な計算例を挙げる。
(実施例)
図2において、眼鏡レンズ1の球面度数−3.00D、乱視度数−6.00Dとし、凸面3のベースカーブ2.00Dとした。また眼鏡レンズ1の屈折率1.50、外径70mmとした。
ここで、面取り部5の幅53を2mm、θ3を60°とした場合、R1は1.67mm、R2は1.26mmであった。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)凹面部4と面取り部5との境界6,7で、勾配の角度T2,T4と勾配の角度T1,T3が一致しているので、凹面部4と面取り部5の加工を連続して行える眼鏡レンズ1およびその製造方法を得ることができる。
ハードコート工程、反射防止加工工程等においてエッジ部によって作業者がけがをすることを防止できる。また、エッジ部からの欠けを防止することができる。
(2)凹面部4の形状に応じて眼鏡レンズ1の外周Dの位置によって、面取り部5の曲線51,52の形状も変化しているので、エッジの形状が一定の眼鏡レンズ1およびその製造方法を得ることができる。
(3)面取り部5の曲線51,52が円弧なので、面取り部5の加工が行いやすい眼鏡レンズおよびその製造方法を得ることができる。
(4)眼鏡レンズ1側の外周Dの側面8に対する面取り部5の角度θ1および角度θ2が鈍角なので、外周Dに鋭利なエッジが少ない眼鏡レンズ1およびその製造方法を得ることができる。
(5)凹面部4の形成と面取り加工とを連続して行うため、後工程において面取り加工工程を設ける必要がなくなる。また凹面部4の形成と同等の加工精度が、面取り加工においても得られる。さらに、凹面部4の形成から面取り加工まで連続で行えるため、効率的な面取り加工を行うことが可能となる。
また、演算処理されてできた加工データは、凹面部4の形状の形成と面取り加工を連続して行える加工データとなるため、形状形成工程においてできた凹面2の形状はエッジ部のないものとなる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、凸面3が成形型で光学的に仕上げられ、凹面2が研磨加工される眼鏡レンズ1の製造工程における、累進屈折面と乱視を矯正するためのトーリック面とを融合した凹面に適用できる。また、単に累進屈折面のみの凹面を有する内面累進多焦点レンズの凹面の形状形成工程や、レンズを薄型にするための非球面形状や乱視を矯正するためのトーリック面が凹面に形成される多焦点レンズおよび単焦点レンズの凹面の形状形成工程に適用できる。さらにプリズムを有する眼鏡レンズにも適用できる。
面取り部の曲線は、上に凸な曲線であれば、三次以上の曲線でも良く、自由曲線でも良い。
また、図8に示すように、凹面部4の切削加工を行った後に、面取り部5の切削加工を別途行ってもよい。
さらに、図9(a)および(b)に示すように、楕円の玉型加工した眼鏡レンズ70にも適用できる。図9(a)は、凹面2側から見た眼鏡レンズ70の平面図、(b)は断面図を示した。
元の眼鏡レンズ60が凸レンズのように外周がエッジ状である場合、エッジ61から割れ等が発生する可能性が高い。そこで、外周のエッジ部分を玉型加工で取り除く。
ここで、エッジ61を取り除いても、凹面2にさらにエッジ71が発生するので、エッジ71を除去するために面取り部5を形成する場合に適用できる。
また、直交するスライド駆動機構2軸と、ワークを回転させ、かつ角度割りだし可能な回転駆動機構1軸で構成されたNC工作機械を有する形状形成工程における、自由曲面の形成について説明しているが、直交するスライド駆動機構2軸と、ワークを回転させるのみの回転駆動機構1軸で構成されたNC工作機械を有する形状形成工程における、回転軸対称非球面や球面の形成、回転工具と直交するスライド駆動機構3軸とで構成されたNC工作機械を有する形状形成工程における、自由曲面の形成にも同様に適用できる。
さらに、眼鏡レンズの形状形成に限らず、眼鏡レンズの形状形成工程、または眼鏡レンズの成形型の形状形成工程、さらに眼鏡レンズの成形型の形成工程で使用する転写型の形状形成工程にも適用可能である。
(a)は眼鏡レンズを凹面側から見た平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図。 (a)は、図1(b)に対応する拡大部分断面図、(b)は、図1(c)に対応する拡大部分断面図。 切削加工前の眼鏡レンズ基材および切削加工後の眼鏡レンズ基材の断面図。 面取り部を形成する加工を含む凹面の形状形成工程の流れを表すフローチャート図。 本実施形態で用いるNC工作機械の概略図。 切削工具との接点位置である加工点の演算手順を表すフローチャート図。 面取り部付近の概略断面図。 凹面部の切削加工を行った後に、面取り部の切削加工を行ったときの眼鏡レンズ基材の断面図。 (a)は玉型加工品の平面図、(b)は、断面図。
符号の説明
1…眼鏡レンズ、2…屈折面としての凹面、4…凹面部、5…面取り部、6,7…凹面部と記面取り部との境界、8…側面、41,42…凹面部の曲線、51,52…面取り部の曲線。

Claims (11)

  1. 外周が面取りされた眼鏡レンズであって、
    屈折面に凹面部と、
    前記外周に形成された面取り部とを備え、
    前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、
    前記凹面部と前記面取り部との境界で、
    前記凹面部の曲線の勾配と、
    前記面取り部の曲線の勾配とが等しい
    ことを特徴とする眼鏡レンズ。
  2. 請求項1に記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記面取り部の曲線の形状が前記外周の位置によって異なる部分がある
    ことを特徴とする眼鏡レンズ。
  3. 請求項2に記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記面取り部の曲線は、円弧である
    ことを特徴とする眼鏡レンズ。
  4. 請求項2に記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記面取り部の曲線は、二次曲線である
    ことを特徴とする眼鏡レンズ。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、
    前記外周の側面と、前記面取り部の曲線に接する直線であって前記外周における接線とのなす角度のうち、
    前記眼鏡レンズ側の角度が鈍角である
    ことを特徴とする眼鏡レンズ。
  6. 外周が面取りされた眼鏡レンズの製造方法であって、
    前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、
    屈折面に形成される凹面部と、
    外周に形成される面取り部との境界で、
    前記凹面部の曲線の勾配と、
    前記面取り部の曲線の勾配とが等しくなる面取り加工を含む
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  7. 請求項6に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記面取り部の曲線の形状が前記外周の位置によって異なる部分がある前記面取り加工を行う
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記凹面部の形成と前記面取り加工とを連続して行う
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記面取り部の曲線は、円弧である
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  10. 請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記面取り部の曲線は、二次曲線である
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  11. 請求項7〜請求項10のいずれか一項に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記眼鏡レンズの中心を通る断面において、
    前記外周の側面と前記面取り部の曲線に接する直線であって前記外周における接線とのなす角度が鈍角である
    ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
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