JP2001025950A - 研磨工具 - Google Patents

研磨工具

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Publication number
JP2001025950A
JP2001025950A JP19832599A JP19832599A JP2001025950A JP 2001025950 A JP2001025950 A JP 2001025950A JP 19832599 A JP19832599 A JP 19832599A JP 19832599 A JP19832599 A JP 19832599A JP 2001025950 A JP2001025950 A JP 2001025950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
polishing
lens
polishing tool
spherical
Prior art date
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Pending
Application number
JP19832599A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Numao
修二 沼生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JP2001025950A publication Critical patent/JP2001025950A/ja
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Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨加工によりレンズ周辺部に生じていたク
セの発生を抑えて高い球面精度の球面レンズを作製する
ことができる研磨工具を提供する。 【解決手段】 工具基体2に研磨シート3を貼り付けて
構成される研磨工具1において、その外周部に、加工曲
面3aの接線nに対する角度αを90°以上、好ましく
は110°〜130°とする面取り部4を設ける。この
ような面取り部4を設けた研磨工具1により球面レンズ
を加工することにより、従来の加工レンズの周辺部に生
じていたクセの発生を抑え、高精度な研磨加工を連続的
に安定して行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやビデオカ
メラ等の光学機器に用いられる球面レンズの作製に使用
される研磨工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラやビデオカメラ等の光学機器に用
いられる球面レンズの作製に使用される従来の研磨工具
について、凹形状の球面を有する球面レンズを加工作製
する凸形状の研磨工具を例にとって説明すると、図2に
示すように、研磨工具101は、工具基体102に発泡
ポリウレタン製の研磨シート103を貼り付けて構成さ
れ、研磨シート103は、その外周部が工具基体102
の端面102aの延長線上に揃うように貼り付けられて
いる。そして、被加工物である球面レンズの研磨加工に
際して、研磨工具101の研磨シート103を球面レン
ズに押し付け、研磨工具101と球面レンズを相対的に
運動させることにより球面レンズの研磨加工を行なって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に構成された従来の研磨工具を用いて研磨加工された被
加工物である球面レンズは、図4に示すように、レンズ
周辺部にクセ(求めようとする球面形状よりのズレ)が
発生し、このレンズ周辺部のクセは0.3μm程度でて
しまい、それ以下の精度にすることが困難であって、高
精度の球面精度が得られないという問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、前記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、従来の
研磨加工によりレンズ周辺部に生じていたクセの発生を
抑えて高い球面精度の球面レンズを作製することができ
る研磨工具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、研磨加工に
より作製される球面レンズの表面精度、特に研磨加工に
より生じる球面レンズ周辺部のクセと研磨工具の関係に
つき鋭意検討した結果、従来の研磨工具においては、図
2に示すように、研磨シート103はその外周部が工具
基体102の端面102aの延長線上に揃うように貼り
付けられ、研磨工具101の外周部端部104は90°
未満の尖鋭状のエッジとなっているために、球面レンズ
の研磨加工に際して、このエッジの存在が球面レンズの
加工表面に悪影響を及ぼしていることを見出だして、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の研磨工具は、被加工物
の研磨加工に使用される研磨工具であって工具基体に研
磨シートを貼り付けて構成される研磨工具において、該
研磨工具の外周部に面取り部を設けたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の研磨工具においては、前記面取り
部は、工具加工曲面に対する角度が90°以上に形成さ
れていることが好ましく、さらに、その角度が110°
〜130°に形成されていることがより好ましい。
【0008】本発明の研磨工具は、球面レンズを研磨加
工するのに好適である。
【0009】
【作用】本発明によれば、研磨工具の外周部に面取り部
を設けることにより、研磨工具の周辺部が90°未満の
尖鋭状のエッジとなることを防止し、従来の研磨工具に
よる研磨加工により生じていた加工レンズ周辺部のクセ
の発生を抑えて、高精度なレンズの研磨加工を可能に
し、連続して安定加工を行なうことができ、高い球面精
度のレンズを作製することを可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0011】図1は、本発明に基づく研磨工具を示し、
同(a)はその部分断面図であり、同(b)はその一部
の拡大断面図である。
【0012】図1の(a)および(b)において、凹形
状の球面レンズを研磨加工する凸形状の研磨工具1は、
工具基体2と該工具基体2の表面に貼り付けられた発泡
ポリウレタン製の研磨シート3とから構成され、4は工
具基体2の端面2aから図中上方に傾斜するように工具
外周部に設けた面取り部であり、この面取り部4は、図
1の(b)に図示するように、工具球心点Oと加工面に
接触する加工曲面3aの最外周部Pとを結ぶ線をmと
し、最外周部Pを通る加工曲面3aの接線をnとすると
き、面取り部4と接線nとで構成される角度(すなわ
ち、面取り部4の加工曲面3aに対する角度)αが90
°を越えるように設けられている。
【0013】このように工具外周部に角度αを120°
とする面取り部4を設けた研磨工具1(工具径:9.1
mm、半開角θ:72°、曲率半径:4.79mm)を
用いて球面レンズを研磨加工したところ、その加工され
た球面レンズにおいては、図3の写真にようなニュート
ン干渉縞が得られ、レンズ周辺部のクセ(求めようとす
る球面形状よりのズレ)を0.1μm未満に仕上げるこ
とができた。
【0014】さらに、面取り部に関して、面取り部と接
線nとで構成される角度(面取り部の加工曲面に対する
角度)αを90°以上の種々の角度をもって形成した研
磨工具を用いて実際に研磨加工を行なったところ、角度
αを110°〜130°の範囲に設定したときに、より
良好な球面精度を得ることができた。また、研磨工具の
工具径や工具半開角θに関しては、どのような値のもの
であっても、工具外周部の面取り部を設けることによ
り、高い球面精度を得ることができた。
【0015】以上のように、図2に図示するような形状
の従来の研磨工具を用いた研磨加工では、レンズ周辺部
のクセは0.3μm程度あり、その以下の精度に加工す
ることが困難であったが、本発明の研磨工具は、その外
周部に、加工曲面に対する角度αを90°以上とする面
取り部を設けることにより、工具外周部が90°未満の
尖鋭状のエッジとなることを防止することによって、本
発明の研磨工具を用いた研磨加工においては、0.1μ
m以下のクセ量に加工することができ、高い球面精度を
得ることができ、さらに、連続して安定加工をすること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具外周部に面取り部を設けることにより、従来の研磨
工具による加工によって球面レンズの周辺部に生じてい
たクセの発生を抑えることができ、高精度な研磨加工を
可能にし、さらに、連続して安定加工を行なうことがで
き、また、どのような工具径や工具半開角をもつ研磨工
具においても、高い球面精度を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく研磨工具を示し、(a)はその
部分断面図であり、(b)はその一部の拡大断面図であ
る。
【図2】従来の研磨工具の部分断面図である。
【図3】本発明に基づく研磨工具により研磨加工された
レンズのニュートン干渉縞の写真である。
【図4】従来の研磨工具により研磨加工されたレンズの
ニュートン干渉縞の写真である。
【符号の説明】
1 研磨工具 2 工具基体 2a 端面 3 研磨シート 3a 加工曲面 4 面取り部 O 工具球心点 P 工具最外周部 m 工具球心点と工具最外周部Pを結んだ線 n 工具最外周部Pを通る加工曲面の接線 α 面取り部4と接線nにより構成される角度 θ 工具半開角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の研磨加工に使用される研磨工
    具であって工具基体に研磨シートを貼り付けて構成され
    る研磨工具において、該研磨工具の外周部に面取り部を
    設けたことを特徴とする研磨工具。
  2. 【請求項2】 前記面取り部は、工具加工曲面に対する
    角度が90°以上に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の研磨工具。
  3. 【請求項3】 前記面取り部は、工具加工曲面に対する
    角度が110°〜130°に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の研磨工具。
  4. 【請求項4】 被加工物が球面レンズであることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の研磨工
    具。
JP19832599A 1999-07-13 1999-07-13 研磨工具 Pending JP2001025950A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100460152C (zh) * 2005-11-15 2009-02-11 上海松铖光学仪器有限公司 一种准球心精磨抛光机

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