JPH071309A - 凸球面形状の研磨方法 - Google Patents

凸球面形状の研磨方法

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JPH071309A
JPH071309A JP16614193A JP16614193A JPH071309A JP H071309 A JPH071309 A JP H071309A JP 16614193 A JP16614193 A JP 16614193A JP 16614193 A JP16614193 A JP 16614193A JP H071309 A JPH071309 A JP H071309A
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JP
Japan
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polishing
spherical surface
convex spherical
workpiece
polished
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Pending
Application number
JP16614193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH071309A publication Critical patent/JPH071309A/ja
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 凸球面形状の周辺部に平面部を有する被加工
物を、容易かつ低コストに研磨することのできる研磨方
法を提供することを目的とする。 【構成】 凸球面部1aの周辺部に平面部1bを有する
被加工物1を研磨するに際し、被加工物1を回転すると
ともに、被加工物1の球面口径の略1/2の外径を有す
る薄肉中空のカップ状研磨工具10を、回転かつ揺動し
つつ被研磨球面に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学素子および光学素
子成形用金型を研磨するのに好適な凸球面形状の研磨方
法に関し、より詳細には、凸球面形状の周辺部に平面部
を有する被加工物の研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズのような凸球面形状の部品
を研磨するには、例えば、光学工業技術協会出版「光学
素子加工技術」に各種方法が記載されているが、一般的
には、図5のようにして研磨が行われている。即ち、図
中1はガラス等からなるレンズ母材1で、回転する軸2
の上面にホルダー3にて取付けられている。また、研磨
皿4は、研磨すべきレンズの曲率半径と等しい凹球面4
aが形成されたものであって、回転軸5を中心に回転し
つつ揺動中心6を中心に揺動する。そして、これらの相
互運動を行いつつ、レンズ母材1面に研磨材を供給して
研磨を行うのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の研磨方
法では、図6に示す如く、凸球面部1aの周辺部に平面
部1bを有する被加工物を研磨する場合に、次のような
問題点があった。
【0004】レンズ母材1の平面部1bに研磨皿4が干
渉して、研磨皿4の揺動範囲が限定されるため、凸球面
部1aの外周部1cの研磨が非常に困難であるという問
題点があった。そして、この部分が研磨不足となってダ
レを生じやすいという問題点があった。
【0005】また、球面部1aの曲率半径に応じて各種
の曲率半径の研磨皿4を専用に用意する必要があり、特
に曲率半径が微小な場合には、研磨皿4の外径について
も、平面部1bと干渉しないように研磨皿の揺動範囲と
球面部の大きさとに合わせて個々に製作する必要がある
ため、研磨コストが非常に高価になるという問題点があ
った。
【0006】これらの問題点は、光学素子成形用の金型
の研磨においても妥当する。そこで金型においては、図
7に示す如く、球面部7と平面部8とに分割して各部を
加工してから一体に組立使用することが行われている。
しかし、この方法は、両者の間に隙間9が生じやすく、
成形品にバリを発生させる原因となるため、一体で加工
することが望まれていた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、凸球面形状の周辺部に平面部を有する被加工物を、
容易かつ低コストに研磨することのできる研磨方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の凸球面形状の研磨方法では、周辺部に平面
部を有する凸球面形状の被加工物を研磨するに際し、前
記被加工物を回転するとともに、この被加工物の球面口
径の略1/2の外径を有する薄肉中空のカップ状研磨工
具を、回転かつ揺動しつつ前記被研磨球面に押圧するこ
ととした。
【0009】
【作用】上記構成からなる本発明の凸球面形状の研磨方
法では、従来のように研磨皿の凹面全面で研磨するのと
異なり、薄肉中空のカップ状研磨工具の周縁の部分で研
磨する。
【0010】以下、添付図面を参照して本発明に係る凸
球面形状の研磨方法の実施例を説明する。なお、図面の
説明において同一の要素には同一符号を付し、重複する
説明を省略する。
【0011】
【実施例1】まず、本発明の実施例1を説明する。図1
は本発明により凸球面形状を研磨するようすを示す断面
立面図である。まず、レンズ母材1を軸2の先端にホル
ダー3によって固定する。ここで、レンズ母材1はガラ
ス等の光学素材からなるものであって、中央部には曲率
半径Rで表される凸球面部1aが口径φdの範囲に亘っ
て形成され、その外周部は平面部1bとなっている。
【0012】次に、研磨工具10は、アルミニウム材料
を旋盤等により薄肉中空の筒状に加工したものであっ
て、その先端部10aは図2(a)に示す如く平面にな
っている。そして、研磨工具10は駆動装置(図示せ
ず)により回転軸5を中心に回転しつつ、揺動中心6を
中心に揺動運動するようになっている。
【0013】以上の構成により研磨を行うには、まずレ
ンズ母材1の凸球面部1a上に研磨剤を塗布し、同レン
ズ母材1を軸2により回転する。そして、研磨工具10
を前記駆動装置で回転・揺動させつつ凸球面部1aに押
圧する。
【0014】本実施例について、具体的な実験結果を示
せば次の通りである。レンズ母材1は、曲率半径R=
1.5mm、球面部寸法φd=2mmとした。研磨工具10
は、アルミニウム材を旋盤加工して、外径φPD=0.
8mm、内径φPd=0.5mmとした。ここで、レンズ母
材回転数400rpm、研磨工具回転数100rpm、
揺動角度θ24゜5’、研磨荷重100gの条件におい
て、研磨剤にダイヤモンド#8000のペーストを供給
して荒研磨を行い、その後、#14000のペーストを
供給して仕上研磨を行った。その結果、曲率半径の誤差
2μm、表面粗さRmax0.05μmの凸球面が得ら
れた。そして、球面外周部のダレの発生も極力抑えるこ
とができた。
【0015】なお、上記実施例では、研磨工具10の材
質をアルミニウムとしたが、ステンレス,黄銅等の金属
材料、又はアクリル,テフロン等の樹脂材料を用いても
よい。また、研磨工具10の先端部10aの形状として
は、図2(a)のような平面の他に、(b)のように曲
率半径rの面とりを施したり、(c)のように角度θ’
のテーパ面としてもよい。
【0016】以上のように本実施例によれば、薄肉中空
のカップ状研磨工具を用いたので、凸球面部周囲の平面
部に研磨工具が干渉することがなく、研磨工具を円滑に
揺動可能であり、高精度な凸球面を極めて容易に研磨す
ることができる。
【0017】また、研磨工具は円筒形状であるから、従
来技術の凹球面形状の研磨皿と異なり、一般の旋盤加工
により容易に製作することができる。
【0018】そして、この研磨工具は被研磨球面の曲率
半径にかかわらず、使用可能であるから、研磨コストを
大幅に削減することができる。
【0019】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図3
は実施例2による研磨のようすを示す断面立面図であ
る。図示の通りこの実施例は、光学素子成形用の金型1
1の凸球面部11aを研磨するものであり、研磨工具1
0の内部に弾性体10bを充填した。弾性体10bとし
ては、シリコンゴム,発泡ウレタン,フエルト等を使用
するとよい。なお、参考のため、本実施例の各部寸法を
記せば、Rは2mm、φdは3mm、φPDは1.5mm、φ
Pdは1mmである。
【0020】本実施例によれば、研磨工具10内に充填
した弾性体10bが、常に研磨面11aに接触している
ので、鏡面性の高い研磨面を得ることができる。また、
このように金型を一体で加工すれば、従来の組立式金型
のように成形品にバリを発生させることもなく、理想的
な金型を得ることができる。
【0021】
【実施例2】次に、本発明の実施例3を説明する。図4
は実施例3による研磨のようすを示す断面立面図であ
る。図示の通りこの実施例では、研磨工具10を二重構
造とした。即ち、外径φSD、内径φSdの第2の研磨
部10cを、凸球面部11aに接する位置に設けたもの
である。
【0022】本実施例によれば、実施例1に比べて、研
磨中の凸球面部に対する研磨工具の接触方向が安定する
ので、クセの少ない、高精度な凸球面を研磨することが
できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の凸球面形状
の研磨方法によれば、薄肉中空のカップ状研磨工具を用
いたので、凸球面部周囲の平面部に研磨工具が干渉する
ことがなく、研磨工具を円滑に揺動可能であり、高精度
な凸球面を極めて容易に研磨することができる。
【0024】また、研磨工具は円筒形状であるから、従
来技術の凹球面形状の研磨皿と異なり、一般の旋盤加工
により容易かつ安価に製作することができる。
【0025】そして、この研磨工具は被研磨球面の曲率
半径にかかわらず、使用可能であるから、研磨コストを
大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凸球面形状の研磨方法により凸球面形
状を研磨するようすを示す断面立面図である。
【図2】研磨工具10の先端形状の具体例を示す拡大図
である。
【図3】実施例2により凸球面形状を研磨するようすを
示す断面立面図である。
【図4】実施例3により凸球面形状を研磨するようすを
示す断面立面図である。
【図5】従来の一般的な凸球面形状の研磨方法を説明す
る図である。
【図6】従来技術の問題点を説明する図である。
【図7】従来技術により製造されていた金型を説明する
図である。
【符号の説明】
1 レンズ母材 1a 凸球面部 1b 平面部 1c 外周部 2 軸 3 ホルダー 4 研磨皿 4a 凹球面 5 回転軸 6 揺動中心 7 金型球面部 8 金型平面部 9 隙間 10 研磨工具 10a 先端部 10b 弾性体 10c 第2の研磨部 11 金型 11a 凸球面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺部に平面部を有する凸球面形状の被
    加工物を研磨するに際し、前記被加工物を回転するとと
    もに、この被加工物の球面口径の略1/2の外径を有す
    る薄肉中空のカップ状研磨工具を、回転かつ揺動しつつ
    前記被研磨球面に押圧することを特徴とする凸球面形状
    の研磨方法。
JP16614193A 1993-06-11 1993-06-11 凸球面形状の研磨方法 Pending JPH071309A (ja)

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JP16614193A JPH071309A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 凸球面形状の研磨方法

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JPH071309A true JPH071309A (ja) 1995-01-06

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20011106