JP2010169852A - 液晶表示装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイを組み込む場合にも、液晶デバイスの温度上昇を抑えるとともに、表示画像のコントラストの低下を抑えることができる液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】液晶ライトバルブ25a,25b,25cにおいて、入射側防塵板74aに熱伝導率の高い複屈折材料を用いることにより、液晶デバイス80の冷却効果を高めることができる。また、液晶デバイス80の光入射側の部分にマイクロレンズアレイ72aが配置されるので、入射光の利用効率を高めることができる。さらに、射出側防塵板74bに等方性の屈折材料を用いることにより、液晶デバイス80を通過した光束に対してその偏光状態が変化するような位相作用を与えてしまうことを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成用の液晶表示装置、及び、かかる液晶表示装置を組み込んだプロジェクターに関する。
プロジェクター等に組み込まれる液晶表示装置として、液晶デバイスの基板外面(光束入射側端面及び光束射出側端面)に防塵ガラスを貼り付けた構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。この防塵ガラスは、例えば、サファイア、石英、水晶、又は蛍石等で形成されている。高輝度製品の開発に伴い、上述の液晶表示装置において防塵ガラスを線膨張率の小さい石英等で形成すると、液晶デバイスの温度が上昇して精度に影響するといった事態が生じている。一方、水晶やサファイアは、熱伝導率が高いため、防塵ガラスが貼り付けられた液晶デバイスからの放熱性を向上させることができる。同様の液晶表示装置として、光入射側に配置される防塵ガラスと光射出側に配置される防塵ガラスとを水晶板で形成するものもある(特許文献2参照)。
また、入射光の利用効率を高めるために、液晶デバイスの光入射側の部分にマイクロレンズアレイを配置し、液晶デバイスの基板外面に防塵ガラスを貼り付けた構成のものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−341180号公報 特開2008−76592号公報 特開2004−117580号公報
しかしながら、冷却効率の高い防塵板を形成するための水晶やサファイアは複屈折材料であるため、液晶デバイスにマイクロレンズアレイを組み込む場合、液晶デバイスの通過後に光束が相対的に発散し、出射側の防塵板に対する光束の入射角が大きくなる。この結果、防塵板による意図しない位相作用が増加して、表示画像のコントラストが低下すると考えられる。
そこで、本発明は、マイクロレンズアレイを組み込む場合にも、液晶デバイスの温度上昇を抑えるとともに、表示画像のコントラストの低下を抑えることができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のような液晶表示装置を組み込んだプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、光入射側の部分にマイクロレンズアレイを有する液晶デバイスと、複屈折材料で形成されるとともに液晶デバイスの光入射側に配置される入射側防塵板と、等方性の屈折材料で形成されるとともに液晶デバイスの射出射側に配置される射出側防塵板と、を備える。なお、入射側防塵板用の複屈折材料の熱伝導率は、5W/mK以上であることが望ましい。
上記液晶表示装置では、入射側防塵板に熱伝導率の高い複屈折材料を用いることにより、液晶デバイスの冷却効果を高めることができる。また、液晶デバイスの光入射側の部分にマイクロレンズアレイが配置されるので、入射光の利用効率を高めることができる。さらに、射出側防塵板に等方性の屈折材料を用いることにより、液晶デバイスを通過した光束に対してその偏光状態が変化するような位相作用を与えてしまうことを防止できる。複屈折材料の防塵板の場合、複屈折材料の光学軸に対するそこを透過する光の角度及び複屈折材料の光学軸に対するそこを透過する光の偏光軸の角度によって、当該光が複屈折材料を透過することによる偏光状態の変化量が異なる。従って、マイクロレンズアレイによって角度範囲が広がった変調光が複屈折材料を通過した場合、入射角の角度範囲が広がった分だけそこを通過する光の偏光状態の変化量の差が大きくなりコントラストが劣化する可能性があるが、本願の液晶表示装置の場合、射出側防塵板が等方性の屈折材料で形成されており、このような位相作用の問題が元から生じない。
また、本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記液晶表示装置において、入射側防塵板は水晶及びサファイアのいずれか一方で形成される。この場合、入射側防塵板による光量損失を抑えつつ液晶デバイスを確実に冷却することができる。
また、本発明の別の態様では、液晶デバイスは、液晶層を挟持する一対の基板と、一対の基板のうち一方の基板上に形成される表示用電極とを有する。
また、本発明のさらに別の態様では、入射側防塵板の光入射側に配置される入射側偏光板と、射出側防塵板の光射出側に配置される射出側偏光板とをさらに備える。この場合、液晶デバイスは、透過型の光変調装置であり、光入射側の入射側偏光板によって、液晶デバイスに入射する照明光の偏光方向が調整されるとともに、光射出側の射出側偏光板によって、液晶デバイスから射出される光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。
また、本発明のさらに別の態様では、液晶デバイスと射出側偏光板との間に配置される補償素子をさらに備える。この場合、補償素子によって液晶デバイスのプレチルト等に起因するリタデーションを補償することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。
また、本発明のさらに別の態様では、入射側防塵板の光学軸の方向は、入射側偏光板の吸収軸の方向と平行である。この場合、例えばシステム光軸に平行な状態で入射する光束は、入射側偏光板の通過後に入射防塵板で複屈折作用を受けない。よって、入射防塵板の屈折率異方性によって変調量がずれた変調光が液晶デバイスから射出される現象を抑えることができる。
また、本発明のさらに別の態様では、入射側防塵板の光学軸の方向は、入射側偏光板の吸収軸の方向と垂直である。この場合、例えばシステム光軸に平行な状態で入射する光束は、入射側偏光板の通過後に入射防塵板で複屈折作用を受けない。よって、入射防塵板の屈折率異方性によって変調量がずれた変調光が液晶デバイスから射出される現象を抑えることができる。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクターは、上述の液晶表示装置と、液晶表示装置を照明する照明装置と、液晶表示装置によって形成された画像を投射する投射レンズと、を備える。
上記プロジェクターでは、上述した本願の液晶表示装置を備えており、液晶表示装置の温度上昇を抑えつつコントラストを良好なものとできるので、高品位の画像を投射することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る第1実施形態の液晶表示装置を組み込んだプロジェクターの光学系の構成を説明する概念図である。
本プロジェクター10は、光源光を発生する光源装置21と、光源装置21からの光源光を青緑赤の3色に分離する色分離光学系23と、色分離光学系23から射出された各色の照明光によって照明される光変調部25と、光変調部25から射出された各色の像光を合成するクロスダイクロイックプリズム27と、クロスダイクロイックプリズム27を経た像光をスクリーン(不図示)に投射する投射レンズ29とを備える。
以上のプロジェクター10において、光源装置21は、光源ランプ21aと、凹レンズ21bと、一対のレンズアレイ21d,21eと、偏光変換部材21gと、重畳レンズ21iとを備える。このうち、光源ランプ21aは、例えば高圧水銀ランプ等であるランプ本体22aと、光源光を回収して前方に射出させる凹面鏡22bとを備える。凹レンズ21bは、光源ランプ21aからの光源光を平行化する役割を有するが、例えば凹面鏡22bが放物面鏡である場合には、省略することもできる。一対のレンズアレイ21d,21eは、マトリクス状に配置された複数の要素レンズからなり、これらの要素レンズによって凹レンズ21bを経た光源ランプ21aからの光源光を分割して個別に集光・発散させる。偏光変換部材21gは、詳細は省略するが、PBS及びミラーを組み込んだプリズムアレイと、当該プリズムアレイに設けた射出面上にストライプ状に貼り付けられる波長板アレイとを備える。この偏光変換部材21gは、レンズアレイ21eから射出した光源光を例えば図1の紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光のみに変換して次段光学系に供給する。重畳レンズ21iは、偏光変換部材21gを経た照明光を全体として適宜収束させることにより、光変調部25に設けた各色の液晶ライトバルブ25a,25b,25cに対する重畳照明を可能にする。つまり、両レンズアレイ21d,21eと重畳レンズ21iとを経た照明光は、以下に詳述する色分離光学系23を通って、光変調部25に設けられた各色の液晶パネル26a,26b,26cを均一に重畳照明する。
色分離光学系23は、第1及び第2ダイクロイックミラー23a,23bと、フィールドレンズ23f,23g,23hと、反射ミラー23j,23m,23n,23oとを備え、光源装置21とともに照明装置を構成する。ここで、第1ダイクロイックミラー23aは、青緑赤の3色のうち例えば青(B)色を透過させ、緑(G)色及び赤(R)色を反射する。また、第2ダイクロイックミラー23bは、入射した緑赤の2色のうち例えば緑(G)色を反射し、赤(R)色を透過させる。これにより、光源光を構成するB光、G光、及びR光は、第1、第2、及び第3光路OP1,OP2,OP3にそれぞれ導かれ、異なる照明対象にそれぞれ入射する。具体的に説明すると、光源装置21からの光源光は、反射ミラー23jで光路を折り曲げられて第1ダイクロイックミラー23aに入射する。この第1ダイクロイックミラー23aを通過したB光は、反射ミラー23mを経て、液晶ライトバルブ25aに対向するフィールドレンズ23fに入射する。また、第1ダイクロイックミラー23aで反射されて第2ダイクロイックミラー23bでさらに反射されたG光は、液晶ライトバルブ25bに対向するフィールドレンズ23gに入射する。さらに、第2ダイクロイックミラー23bを通過したR光は、レンズLL1,LL2及び反射ミラー23n,23oを経て、液晶ライトバルブ25cに対向するフィールドレンズ23hに入射する。なお、各フィールドレンズ23f,23g,23hは、各液晶ライトバルブ25a,25b,25cに入射する照明光の入射角度を調節する機能を有する。レンズLL1,LL2及びフィールドレンズ23hは、リレー光学系を構成している。このリレー光学系は、第1レンズLL1の像を、第2レンズLL2を介してほぼそのままフィールドレンズ23hに伝達する機能を有する。
光変調部25は、上記した各色用の3つの光路OP1,OP2,OP3に対応して、3つの液晶ライトバルブ25a,25b,25cを備える。各液晶ライトバルブ25a,25b,25cは、入射した照明光の強度の空間分布を変調する非発光型の光変調装置である。
ここで、第1光路OP1に配置されたB色用の液晶ライトバルブ25aは、液晶表示装置を具体化したものであり、B光によって照明される液晶パネル26aと、液晶パネル26aの入射側に配置される入射側偏光板としての第1偏光板25eと、液晶パネル26aの射出側に配置される射出側偏光板としての第2偏光板25hとを備える。この液晶ライトバルブ25aは、色分離光学系23に設けたフィールドレンズ23fの後段に配置されており、第1ダイクロイックミラー23aを透過したB光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25aにおいて、第1偏光板25eは、入射したB光について、紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル26aに導く。ここで、第1偏光方向は、上述のようにクロスダイクロイックプリズム27の第1ダイクロミラー27aと第2ダイクロミラー27bとの交線に垂直な方向(後述するX軸方向)を意味する。液晶パネル26aは、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に垂直な第2偏光方向の直線偏光に変換する。また、第2偏光方向は、クロスダイクロイックプリズム27の第1ダイクロミラー27aと第2ダイクロミラー27bとの交線に平行な方向(後述するY軸方向)を意味する。第2偏光板25hは、液晶パネル26aを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。
第2光路OP2に配置されたG色用の液晶ライトバルブ25bは、液晶表示装置を具体化したものであり、G光によって照明される液晶パネル26bと、液晶パネル26bの入射側に配置される入射側偏光板としての第1偏光板25fと、液晶パネル26aの射出側に配置される射出側偏光板としての第2偏光板25iと、最も射出側に配置される1/2波長板25pとを備える。この液晶ライトバルブ25bは、色分離光学系23に設けたフィールドレンズ23gの後段に配置されており、第2ダイクロイックミラー23bで反射されたG光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25bにおいて、第1偏光板25fは、入射したG光について、紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル26bに導く。液晶パネル26bは、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に垂直な第2偏光方向の直線偏光に変換する。第2偏光板25iは、液晶パネル26bを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。1/2波長板25pは、第2偏光板25iを透過した第2偏光方向の直線偏光の偏光方向を90°回転させて紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光に切り換える。
第3光路OP3に配置されたR色用の液晶ライトバルブ25cは、液晶表示装置を具体化したものであり、R光によって照明される液晶パネル26cと、液晶パネル26cの入射側に配置される入射側偏光板としての第1偏光板25gと、液晶パネル26aの射出側に配置される射出側偏光板としての第2偏光板25jとを備える。この液晶ライトバルブ25cは、色分離光学系23に設けたフィールドレンズ23hの後段に配置されており、第2ダイクロイックミラー23bを透過したR光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25cにおいて、第1偏光板25gは、入射したR光について、紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル26cに導く。液晶パネル26cは、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に垂直な第2偏光方向の直線偏光に変換する。第2偏光板25jは、液晶パネル26cを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。
図2は、図1に示すプロジェクター10の光変調部25を構成するB光用の液晶ライトバルブ25aの詳細な構造を説明する拡大断面図である。この液晶ライトバルブ25aは、液晶表示装置として機能し、液晶パネル26aと、これを挟む一対の偏光板25e,25hとによって構成される。なお、図2において、Z軸方向は、システム光軸SAが延びる方向に対応する。また、X軸方向は、クロスダイクロイックプリズム27中の第1及び第2ダイクロミラー27a,27bの交線及びZ軸に垂直な方向に相当し、Y軸方向は、第1及び第2ダイクロミラー27a,27bの交線に平行な方向に相当するものとする。
液晶ライトバルブ25aにおいて、入射側に設けた第1偏光板25eは、入出射面の法線がそれぞれシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になっている。第1偏光板25eは、これに組み込んだ樹脂製その他の偏光素子によって、X方向に沿った第1偏光方向のP偏光のみを通過させる。つまり、偏光板25eの吸収軸はY方向に延びている。
一方、射出側に設けた第2偏光板25hは、入出射面の法線がそれぞれシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になっている。第2偏光板25hは、これに組み込んだ樹脂製その他の偏光素子によってY方向に沿った第2偏光方向のS偏光のみを通過させ、P偏光(非変調光)を吸収等により排除する。つまり、偏光板25hの吸収軸はX方向に延びている。
以上の説明から明らかなように、第1偏光板25eと第2偏光板25hとは、クロスニコルを構成するように配置されている。これら第1及び第2偏光板25e,25hの間に挟まれた液晶パネル26aは、第1偏光板25e側から入射した入射光LIを入力信号に応じて画素単位で部分的にP偏光からS偏光に変化させ、変化後の変調光を射出光LOとして第2偏光板25h側に射出する。このように、液晶ライトバルブ25aから射出される変調光は、後述するクロスダイクロイックプリズム27での光合成に適するS偏光状態の射出光LOとなっている。
液晶パネル26aは、例えば垂直配向モードで動作する液晶(すなわち垂直配向型の液晶)で構成される液晶層71を挟んで、入射側に第1基板72と、射出側に第2基板73とを備える。これらの基板72,73は、ともに平板状であり、第1偏光板25e等と同様に、入出射面の法線がシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になるように配置されている。光入射側の第1基板72は、XY面に平行な面に沿って延びるマイクロレンズアレイ72aと、マイクロレンズアレイ72aの内側に配置される本体部分72bとを備える。このマイクロレンズアレイ72aは、後述する画素部分PPに対応する所定パターンで2次元的に配列された多数の要素レンズELを有する。光入射側の第1基板72の外側には、光透過性の入射側防塵板74aが貼り付けられており、光射出側の第2基板73の外側には、光透過性の射出側防塵板74bが貼り付けられている。これらの防塵板74a,74bは、ともに平板状であり、偏光板25e等と同様に、入出射面の法線がシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になるように配置されている。
液晶パネル26aにおいて、第1基板72の液晶層71側の面上には、透明な共通電極75が設けられており、その上には、例えば配向膜76が形成されている。一方、第2基板73の液晶層71側の面上には、マトリクス状に配置された表示用電極としての複数の透明画素電極77と、各透明画素電極77に電気的に接続可能な配線(不図示)と、透明画素電極77及び配線の間に介在する薄膜トランジスタ(不図示)とが設けられており、その上には、例えば配向膜78が形成されている。ここで、第1及び第2基板72,73と、これらに挟まれた液晶層71と、電極75,77とは、光能動素子、すなわち入射光LIの偏光状態を入力信号に応じて変調するための液晶デバイス80として機能する部分である。この液晶デバイス80を構成する各画素部分PPは、1つの透明画素電極77と、共通電極75の一部と、両配向膜76,78の一部と、液晶層71の一部とを含む。なお、第1基板72と共通電極75との間には、各画素部分PPを区分するように格子状のブラックマトリクス79が設けられている。なお、第1基板72の光入射側の部分にマイクロレンズアレイ72aを設けることにより、入射光LIを各画素部分PPに対応する要素レンズELによって分割するとともに各画素部分PPに集めることができる。つまり、入射光LIをブラックマトリクス79を避けて画素部分PPに入射させることができ、液晶デバイス80での入射光LIの利用効率を高めることができる。
以上の液晶デバイス80において、配向膜76,78は、電界の存在しない状態で、液晶層71を構成する液晶性化合物をシステム光軸SA、すなわちZ軸に略平行な状態に配列させる役割を有する。ただし、Z軸に沿った方向に適度な電界を形成した場合、液晶層71を構成する液晶性化合物は、システム光軸SA、すなわちZ軸に略平行な状態から例えばXY面内の所定方位に向けて傾けられる。これにより、一対の偏光板25e,25hの間に挟まれた液晶層71をノーマリブラックモードで動作させることになり、電圧非印加のオフ状態で最大遮光状態(光オフ状態)を確保することができる。つまり、液晶パネル26aは、光オフ状態の黒表示時に、P偏光をそのまま変化させないで通過させる。また、液晶パネル26aは、光オン状態の白表示時に、P偏光をS偏光に切替えて通過させる。
液晶デバイス80の光入射側に配置される入射側防塵板74aは、複屈折材料製の基板、具体的には正の一軸結晶材料である水晶製の平板であり、光射出側に配置される射出側防塵板74bは、等方的な屈折率の無機材料製の基板、具体的には石英ガラスやネオセラム製の平板である。
入射側防塵板74aは、これを形成する水晶の光学軸がY軸方向に延びるように切り出されたものである。つまり、入射側防塵板74aの光学軸は、偏光板25eの吸収軸に対して平行な状態になっている。また、水晶製の入射側防塵板74aの熱伝導率は、5W/mK以上となっており、石英ガラス等に比較して高い値となっている。このように、入射側防塵板74aを水晶板とすることで、液晶パネル26aの冷却効果を高めることができる。そのため、液晶パネル26aに高輝度の照明光を入射させる場合であっても、液晶パネル26aの温度上昇を抑えることができ、液晶パネル26aの変調特性を高精度に維持することができる。さらに、第1偏光板25eの吸収軸の方向と、水晶製の入射側防塵板74aの光学軸の方向とが平行であるので、システム光軸SAに平行な状態で入射する光束だけでなく、システム光軸SAに対して傾斜した状態で入射する光束も、第1偏光板25eや入射側防塵板74aの通過に際して入射側防塵板74a等で複屈折作用を受けにくくなると考えられ、入射側防塵板74aに起因するコントラスト低下や視野角特性の劣化を防止できる。
一方、射出側防塵板74bは、等方的な屈折率を有するので、液晶デバイス80を通過した光束に対してその偏光状態が変化するような位相作用を与えてしまうことを防止できる。複屈折材料の防塵板の場合、複屈折材料の光学軸に対する複屈折材料を透過する光の角度及び複屈折材料の光学軸に対する複屈折材料を透過する直線偏光の偏光軸の角度によって、当該光が複屈折材料を透過することによる偏光状態の変化量が異なる。例えば、光学軸がシステム光軸SAに垂直で第2偏光板25hの透過軸に垂直な複屈折材料の射出側防塵板74bの場合、光学軸に垂直な方向から入射する光はその入射角が異なっても複屈折材料で生じる位相差は等しい。また、同様の構成の場合、複屈折材料の進相軸方向又は遅相軸方向に一致する方向の偏光軸を有する直線偏光はその入射角が異なっても複屈折材料で偏光状態に変化は生じない。一方、同様の構成であって上述した光以外の光は、その入射角に応じて複屈折材料で生じる位相差の変化量が異なる。従って、例えば黒表示の場合に液晶デバイス80にて第2偏光板25hで遮断すべき偏光に変調された光が複屈折材料の防塵板を通過する際にその角度によって偏光状態がばらついてしまうため、第2偏光板25hにて完全に遮断できなくなってしまう。特に、液晶層71を通過した変調光は、マイクロレンズアレイ72aによってその角度範囲が広がっており、このような変調光が複屈折材料を通過した場合、入射角の角度範囲が広がった分だけ複屈折材料を通過する光の偏光状態の変化量の差が大きくなりコントラストが劣化する可能性があるが、本実施形態の場合、射出側防塵板74bが等方的な屈折率を有しており、このような位相作用の問題が元から生じない。つまり、射出側防塵板74bの厚み等を精密に制御する必要がなく、射出側防塵板74bを安価なものとすることができる。
以上では、図2等に基づいてB光用の液晶ライトバルブ25aの構造及び機能を説明したが、R光用の液晶ライトバルブ25cも、B光用の液晶ライトバルブ25aと同様の構造及び機能を有する。つまり、図2等に示すように、第1偏光板25gによって、P偏光のみを選択的に透過させ、液晶パネル26cの変調によってP偏光からS偏光に変化させ、偏光板25jによって、液晶ライトバルブ25cから射出される変調光をS偏光状態の射出光LOとすることができる。
G光用の液晶ライトバルブ25bは、図3に示すように、B光用の液晶ライトバルブ25a等と基本的に同様の構造及び機能を有するが、光射出側に、1/2波長板25pを追加した点が異なっている。これにより、偏光板25fによって、P偏光のみを選択的に透過させ、液晶パネル26bの変調によってP偏光からS偏光に変化させる。さらに、偏光板25iによって、S偏光状態の変調光のみを透過させ、1/2波長板25pによって、液晶ライトバルブ25bから射出される変調光をP偏光状態の射出光LOとすることができる。
図1に戻って、クロスダイクロイックプリズム27は、光合成光学系に相当するものであり、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対のダイクロミラー27a,27bが形成されている。両ダイクロミラー27a,27bは、特性が異なる誘電体多層膜で形成されている。すなわち、一方の第1ダイクロミラー27aはB光を反射し、他方の第2ダイクロミラー27bはR光を反射する。このクロスダイクロイックプリズム27は、液晶ライトバルブ25aからの変調後のB光を第1ダイクロミラー27aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ25bからの変調後のG光を第1及び第2ダイクロミラー27a,27bを介して直進・射出させ、液晶ライトバルブ25cからの変調後のR光を第2ダイクロミラー27bで反射して進行方向左側に射出させる。なお、既に説明したように、第1及び第2ダイクロミラー27a,27bは、紙面に垂直なS偏光状態のB及びR光を反射し、両ダイクロミラー27a,27bは、紙面に平行なP偏光状態のG光を透過させる。これにより、クロスダイクロイックプリズム27におけるBGR光の合成効率を高めることができ、色ムラの発生を抑えることができる。
投射レンズ29は、投射部又は投射光学系として、クロスダイクロイックプリズム27で合成されたカラーの像光を、所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射する。つまり、各液晶パネル26a〜26cに入力された駆動信号或いは画像信号に対応する所望の倍率のカラー動画やカラー静止画がスクリーン上に投射される。
上記プロジェクター10によれば、液晶ライトバルブ25a,25b,25cにおいて、入射側防塵板74aに熱伝導率の高い複屈折材料を用いることにより、液晶デバイス80の冷却効果を高めることができる。また、液晶デバイス80の光入射側の部分にマイクロレンズアレイ72aが配置されるので、入射光の利用効率を高めることができる。さらに、射出側防塵板74bに等方性の屈折材料を用いることにより、液晶デバイス80を通過した光束に対してその偏光状態が変化するような位相作用を与えてしまうことを防止できる。特に、マイクロレンズアレイ72aによって角度範囲が広がった変調光が複屈折材料を通過した場合、入射角の角度範囲が広がった分だけ複屈折材料を通過する光の偏光状態の変化量の差が大きくなりコントラストが劣化する可能性があるが、本願の液晶ライトバルブ25a,25b,25cの場合、射出側防塵板74bが等方性の屈折材料で形成されており、このような位相作用の問題が元から生じない。
なお、上記プロジェクター10において、液晶ライトバルブ25a,25b,25cに組み込まれる入射側防塵板74aの光学軸の方向をこれに対向する第1偏光板25e,25f,25gの吸収軸の方向に対して平行に設定しているが、入射側防塵板74aの光学軸の方向を第1偏光板25e,25f,25gの吸収軸の方向に対して垂直(具体的には、X軸方向)に設定することもできる。この場合、入射側防塵板74aのシステム光軸SAに垂直な2方向に関する屈折率差をΔn(=|NX−NY|)とし、システム光軸SA方向の厚みをdとし、使用されるB色の波長をλとしたときに、以下の関係式
N≦Δnd/λ≦N+1/2 … (1)
(ここで、Nは整数)
を満たすようにする。つまり、入射側防塵板74aの光学軸方向に関する位相ずれが半波長分以下となるようにすることで、入射側防塵板74aの屈折率異方性によって変調量がずれた変調光が液晶ライトバルブ25a,25b,25cから射出される現象を抑えることができる。
液晶ライトバルブ25a,25b,25cに入射する入射光LIを考えた場合、この入射光LIがシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行であれば、第1偏光板25e,25f,25gと入射側防塵板74aとを合成しても、それぞれの屈折率楕円体のX軸方向やY軸方向に沿った光学軸が見かけ上維持される。つまり、入射側防塵板74a等が入射光LIの位相状態に作用を及ぼして偏光方向を変化させるといったことは起こらない。しかしながら、液晶ライトバルブ25a,25b,25cに入射する入射光LIは、システム光軸SA、すなわちZ軸に対して傾いて入射する成分を有し、このような斜入射成分にとって、第1偏光板25e,25f,25gの屈折率楕円体と入射側防塵板74aの屈折率楕円体との光学軸が見かけ上90°に維持されなくなる。よって、斜入射成分に関しては、入射側防塵板74a等が入射光LIの位相状態に作用を及ぼして偏光方向を変化させる。ここで、入射光LIのうち斜入射成分は、コントラスト比の視野角特性に影響するので、入射側防塵板74a等による位相作用が液晶ライトバルブ25a,25b,25cの視野角特性を補償することが望ましい。このため、本実施形態では、入射側防塵板74aの厚みd等を上記関係式(1)の条件範囲で調節して、コントラスト比の視野角特性を向上させている。
さらに、入射側防塵板74aは、負の一軸結晶材料であるサファイア板とすることができる。サファイア板は、その光学軸が例えばX軸方向又はY軸方向に延びるように切り出される。ここで、サファイア板の光学軸がY軸方向に延びる場合、水晶板の場合と同様の理由でその厚みを精密に調整する必要はない。しかしながら、サファイア板の光学軸がX軸方向に延びる場合、以下の関係式
N≦Δnd/λ≦N−1/2 … (2)
を満たすように、入射側防塵板74aの厚みd等を調整する。このように、入射側防塵板74aの厚みd等を調整することで、入射側防塵板74aで生じる位相差が液晶ライトバルブ25a,25b,25cで生じる位相差を打ち消す特性を持たせることができる。これにより、液晶ライトバルブ25a,25b,25cの視野角特性が補償され、コントラストが向上する。
上記プロジェクター10において、液晶パネル26a,26b,26cは、垂直配向型に限らず、ツイストネマチック型とすることができる。この場合、液晶層71は、ツイストネマチックモードで動作する液晶で構成される。
〔第2実施形態〕
以下、本発明に係る第2実施形態の変調光学系を組み込んだプロジェクターについて説明する。第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクターを変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図4は、第2実施形態のプロジェクターに組み込まれるB光用の液晶ライトバルブ125aの構造を説明する拡大断面図である。この液晶ライトバルブ125aの場合、液晶パネル26aの射出側に光学補償板OCが配置されている。
光学補償板OCは、例えば負の一軸性の屈折率を有する光学材料である平板状のサファイア板で形成されている。この光学補償板OCの光学軸は、例えばZ軸を含んでX方向からY方向にかけての特定方向に延びる縦断面に対して平行でZ軸に対して所定の光学軸極角をなす。つまり、光学補償板OCの光学軸は、システム光軸SAに対して傾斜して、例えばX方向からY方向にかけての特定方向に配向する。この光学補償板OCは、液晶層71のプレチルトに起因する視野角依存性やコントラスト低下を抑制する役割を有する。つまり、光学補償板OCを構成するサファイア板が、液晶層71のプレチルトに起因する液晶リタデーションを、入射光LI及び射出光LOの角度的な状態を見込んで実効的にキャンセルする。このため、光学補償板OCの製造時において、これを構成するサファイア板の光学軸の方位角や光学軸極角が調整され、この厚みが調整される。
以下、光学補償板OCの機能について詳細に説明する。液晶パネル26aが光オフ状態の場合、電界が印加されていない液晶層71において、液晶性化合物の光学軸は、Z軸、すなわちシステム光軸SAに対して精密に平行になっておらず、システム光軸SAに対して一定のプレチルト角だけ傾いた状態に維持されている。このようなプレチルト角に起因して、電圧非印加状態の液晶パネル26aにシステム光軸SAに対して平行に入射した偏光が位相作用(液晶リタデーション)を受け、液晶パネル26aを通過する偏光面が精密には保持されずわずかに回転する現象が生じる。このような現象は、液晶パネル26aにシステム光軸SAに対して傾いて入射する偏光についても同様に生じる。このままであれば、液晶ライトバルブ125aが光オフ状態となっても偏光板25hを光がわずかに通過することになるので、光学補償板OCを一対の偏光板25e,25h間であって液晶パネル26aに隣接して配置し、光学補償板OCにプレチルトに起因する液晶リタデーションの光学的な補償を行わせる。このため、光学補償板OCを構成するサファイア板の光学軸は、システム光軸SAに対してプレチルトの配向方向に傾斜するだけでなく、例えば液晶層71のプレチルトの軸方向と屈折率で規格化した同一方向に設定され、光学補償板OCを構成するサファイア板の厚みは、液晶層71のプレチルトによる液晶リタデーションを相殺するような値とする。つまり、液晶層71のプレチルトに対応する正の一軸結晶の屈折率楕円体について光学厚みを考慮した作用と、光学補償板OCのサファイア板に対応する負の一軸結晶の屈折率楕円体について光学厚みを考慮した作用とを加算することで、液晶パネル26a及び光学補償板OCを通過する偏光があたかも等方的な屈折材料を通過するような状態を近似的に実現することができ、液晶リタデーションの光学的な補償が達成される。
以上では、B光用の液晶ライトバルブ125aの構造及び機能を説明したが、R光用の液晶ライトバルブ125cも、B光用の液晶ライトバルブ125aと同様の構造及び機能を有する。つまり、図4等に示すように、第1偏光板25gによって、P偏光のみを選択的に透過させ、液晶パネル26cの変調によってP偏光からS偏光に変化させ、偏光板25jによって、液晶ライトバルブ125cから射出される変調光をS偏光状態の射出光LOとすることができる。この際、液晶パネル26cの光射出側に配置される光学補償板OCによって、液晶層71のプレチルトに起因する視野角依存性やコントラスト低下が抑制される。
G光用の液晶ライトバルブ125bは、図5に示すように、B光用の液晶ライトバルブ125a等と基本的に同様の構造及び機能を有するが、光射出側に、1/2波長板25pを追加した点が異なっている。これにより、偏光板25fによって、P偏光のみを選択的に透過させ、液晶パネル26bの変調によってP偏光からS偏光に変化させる。さらに、偏光板25iによって、S偏光状態の変調光のみを透過させ、1/2波長板25pによって、液晶ライトバルブ125bから射出される変調光をP偏光状態の射出光LOとすることができる。この際、液晶パネル26bの光射出側に配置される光学補償板OCによって、液晶層71のプレチルトに起因する視野角依存性やコントラスト低下が抑制される。
なお、上記液晶ライトバルブ125a,125b,125cに組み込まれる入射側防塵板74aの光学軸の方向をこれに対向する第1偏光板25eの吸収軸の方向に対して平行に設定しているが、入射側防塵板74aの光学軸の方向を第1偏光板25eの吸収軸の方向に対して垂直(具体的には、Y軸方向)に設定することもできる。
また、上記液晶ライトバルブ125a,125b,125cに組み込まれる光学補償板OCは、サファイアに限らず、他の負の一軸結晶材料で形成することができ、その構成枚数も1枚に限らず、2枚以上とすることができる。さらに、光学補償板OCは、水晶その他の正の一軸結晶材料で形成することができる。この場合も、光学補償板OCを複数の正の一軸結晶材料から得た板材で構成することができる。
上記液晶ライトバルブ125a,125b,125cにおいて、液晶パネル26a,26b,26cは、垂直配向型に限らず、ツイストネマチック型とすることができる。この場合、液晶層71は、ツイストネマチックモードで動作する液晶で構成される。なお、ツイストネマチック型の液晶パネル26a,26b,26cは、垂直配向型の液晶パネル26a,26b,26cとは動作原理が異なり、プレチルトを補償するための光学補償板OCの構成も、ツイストネマチック型の液晶層71に固有のプレチルトを補償するものとなる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、偏光変換部材21gで、レンズアレイ21eから射出した光を例えば図1の紙面に平行な第1偏光方向の直線偏光に変換し、クロスダイクロイックプリズム27のダイクロミラー27a及び27bを透過するG光用の液晶ライトバルブ25bの光射出側に1/2波長板25pを配置したが、偏光変換部材21gで、レンズアレイ21eから射出した光を例えば図1の紙面に垂直な第2偏光方向の直線偏光に変換し、クロスダイクロイックプリズム27のダイクロミラー27aまたは27bで反射するB光及びR光用の液晶ライトバルブ25a及び25cの光射出側または光入射側に1/2波長板をそれぞれ配置してもよい。偏光変換部材21gで第2偏光方向の直線偏光に変換する構成では、色分離光学系23内での光の反射効率が向上し、光の利用効率が向上する。
上記実施形態のプロジェクター10では、光源装置21を、光源ランプ21a、一対のレンズアレイ21d,21e、偏光変換部材21g、及び重畳レンズ21iで構成したが、レンズアレイ21d,21e等については省略することができ、光源ランプ21aも、LED等の別光源に置き換えることができる。
上記実施形態では、3つの液晶ライトバルブ25a,25b,25c,125a,125b,125cを用いたプロジェクター10の例のみを挙げたが、本発明は、1つ又は2つの液晶ライトバルブを用いたプロジェクター、或いは、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクターの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクターにも適用可能である。
第1実施形態の液晶表示装置を組み込んだプロジェクターの光学系を説明する図である。 図1のプロジェクターを構成するB光用の液晶ライトバルブの拡大断面図である。 図1のプロジェクターを構成するG光用の液晶ライトバルブの拡大断面図である。 第2実施形態におけるB光用の液晶ライトバルブの拡大断面図である。 第2実施形態におけるG光用の液晶ライトバルブの拡大断面図である。
LI…入射光、 LO…射出光、 OA…光学軸、 OP1,OP2,OP3…光路、 SA…システム光軸、OC…光学補償板、 10…プロジェクター、 21…光源装置、 21g…偏光変換部材、 21i…重畳レンズ、 23…色分離光学系、 23a,23b…ダイクロイックミラー、 25…光変調部、 25a,25b,25c,125a,125b,125c…液晶ライトバルブ、 25e,25f,25g…第1偏光板、 25h,25i,25j…第2偏光板、 25p…波長板、 26a,26b,26c…液晶パネル、 27…クロスダイクロイックプリズム、 27a,27b…ダイクロミラー、 29…投射レンズ、 71…液晶層、 72,73…基板、 72a…マイクロレンズアレイ、 74a…入射側防塵板、 74b…射出側防塵板、 75…共通電極、 76,78…配向膜、 77…透明画素電極、 80…液晶デバイス

Claims (8)

  1. 光入射側の部分にマイクロレンズアレイを有する液晶デバイスと、
    複屈折材料で形成されるとともに前記液晶デバイスの光入射側に配置される入射側防塵板と、
    等方性の屈折材料で形成されるとともに前記液晶デバイスの射出射側に配置される射出側防塵板と、
    を備える液晶表示装置。
  2. 前記入射側防塵板は水晶及びサファイアのいずれか一方で形成される、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶デバイスは、液晶層を挟持する一対の基板と、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成される表示用電極とを有する、請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  4. 前記入射側防塵板の光入射側に配置される入射側偏光板と、前記射出側防塵板の光射出側に配置される射出側偏光板とをさらに備える、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記液晶デバイスと前記射出側偏光板との間に配置される補償素子をさらに備える、請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記入射側防塵板の光学軸の方向は、前記入射側偏光板の吸収軸の方向と平行である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記入射側防塵板の光学軸の方向は、前記入射側偏光板の吸収軸の方向と垂直である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の液晶表示装置と、
    前記液晶表示装置を照明する照明装置と、
    前記液晶表示装置によって形成された画像を投射する投射レンズと、
    を備えるプロジェクター。
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