JP5402261B2 - 電気光学表示装置及びプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成用の電気光学表示装置、及び、かかる電気光学表示装置を組み込んだプロジェクターに関する。
プロジェクター等に組み込まれる電気光学表示装置として、反射型の液晶デバイスを構成する対向基板の外面(光入射出側面)上に防塵基板を貼り付けた構造のものや、透過型の液晶デバイスを構成する駆動基板及び対向基板の外面(光入射及び出射側面)上に防塵基板をそれぞれ貼り付けた構造のものがある。このうち、透過型の液晶デバイスで構成される電気光学表示装置については、表示むら改善のために、平均線膨張係数の絶対値が10×10−7〔/℃〕以下の低膨張ガラスを基板材料として用いることが提案されている(特許文献1参照)。この場合、液晶デバイスを構成する液晶基板及び防塵基板のほか、画像表示のため液晶デバイスを挟むように配置される一対の偏光板の支持基板も、低膨張ガラスで形成され、歪みによる位相差の発生を抑えている。なお、この特許文献1では、低膨張ガラスの例として、7971チタン珪酸ガラス、石英ガラス等が挙げられている。
その他、防塵基板及び液晶基板の材料として、石英ガラス、ネオセラム(登録商標)等の熱伝導性の高い材料を用いるものも存在する(特許文献2、3参照)。
特開2008−9455号公報 特開2006−235010号公報 特開2004−311955号公報
しかしながら、透過型や反射型の液晶デバイスにおいて、基板材料として低膨張ガラスを用いても、一般に線膨張係数をゼロとすることはできず、表示むらの改善にも限界がある。
そこで、本発明は、反射型の液晶パネルを備えて構成され表示むらのさらなる抑制が可能な電気光学表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、かかる電気光学表示装置を組み込んだプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電気光学表示装置は、液晶を挟んで対向させた反射層を設けた駆動基板及び対向基板を有する反射型の液晶パネルと、対向基板の外側に配置される透光性基板とを備える電気光学表示装置であって、対向基板及び透光性基板を少なくとも含む複数の要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が負であり、複数の要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が正である。なお、対向基板透光性基板を少なくとも含む複数の要素基板とは、液晶に対して駆動基板とは反対側に位置する基板を言う。
上記電気光学表示装置では、対向基板、透光性基板等を含んで構成される複数の要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が負であり、いずれか1つ以上が正であるので、負の熱膨張係数の要素基板内に温度分布等に起因して発生した歪みによって通過光に与えられる位相差と、正の熱膨張係数の要素基板内に温度分布等に起因して発生した歪みによって通過光に与えられる位相差とが互いに相殺するように作用する。これにより、個々の要素基板の歪み低減によって達成される位相差低減の効果よりも、複数の要素基板全体によって達成される位相差低減の効果を大きくすることができ、電気光学表示装置の表示むらをより抑制することができる。
また、本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記電気光学表示装置において、対向基板及び透光性基板の熱膨張係数を、それぞれα1及びα2とし、対向基板及び透光性基板の屈折率を、それぞれn1及びn2とし、対向基板及び透光性基板の厚みの値を、それぞれd1及びd2として、屈折率n1及びn2が1.5±0.1の範囲内にあり、厚みと熱膨張係数との積和演算値d1・α1+d2・α2が、0±9×10−7〔mm/K〕の範囲内にある。この場合、対向基板及び透光性基板の組み合わせを往復する光束に付与される意図しない位相差を、厚み、熱膨張係数等を考慮して低減することができる。
本発明の別の側面によれば、厚みと熱膨張係数との積和演算値d1・α1+d2・α2が、0±4×10−7〔mm/K〕の範囲内にある。
本発明のさらに別の側面によれば、屈折率と、厚みと、熱膨張係数との積和演算値n1・d1・α1+n2・d2・α2が、0±12×10−7〔mm/K〕の範囲内にある。この場合、対向基板及び透光性基板の組み合わせを往復する光束に付与される意図しない位相差を、屈折率、厚み、及び熱膨張係数を考慮して低減することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、屈折率と、厚みと、熱膨張係数との積和演算値n1・d1・α1+n2・d2・α2が、0±5×10−7〔mm/K〕の範囲内にある。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクターは、上述した少なくとも1つ以上の電気光学表示装置と、当該少なくとも1つ以上の電気光学表示装置を照明する照明装置と、当該少なくとも1つ以上の電気光学表示装置によって形成された画像を投射する投射レンズとを備える。なお、電気光学表示装置は、照明光を変調するための光変調装置として機能する。
上記プロジェクターでは、上述した本願の電気光学表示装置を備えており、表示むらを抑えた画像の形成が可能になり、高品位の画像を投射することができる。
第1実施形態の液晶ユニットを組み込んだプロジェクターの光学系を示す図である。 図1のプロジェクターを構成するB光用の液晶ライトバルブ等の拡大断面図である。 液晶ユニットを構成する複数の要素基板の材料、状態等を説明する斜視図である。 (A)は、対向基板の動作状態を説明する図であり、(B)は、防塵基板の動作状態を説明する図である。 (A)は、実施例の液晶ライトバルブによる投射像の照度分布を示したものであり、(B)は、比較例の液晶ライトバルブによる投射像の照度分布を示したものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る電気光学表示装置を組み込んだプロジェクターの光学系の構成を説明する概念図である。
本プロジェクター10は、光源光を発生する光源装置21と、光源装置21からの光源光を青緑赤の3色に分離する色分離導光光学系23と、色分離導光光学系23から射出された各色の照明光によって照明される光変調部25と、光変調部25から射出された各色の像光を合成するクロスダイクロイックプリズム27と、クロスダイクロイックプリズム27を経た像光をスクリーン(不図示)に投射する投射レンズ29とを備える。
以上のプロジェクター10において、光源装置21は、光源ランプ21aと、凹レンズ21bと、一対のレンズアレイ21d,21eと、偏光変換部材21gと、重畳レンズ21iとを備える。このうち、光源ランプ21aは、例えば高圧水銀ランプ等であるランプ本体22aと、光源光を回収して前方に射出させる凹面鏡22bとを備える。凹レンズ21bは、光源ランプ21aからの光源光を平行化する役割を有するが、例えば凹面鏡22bが放物面鏡である場合には、省略することもできる。一対のレンズアレイ21d,21eは、マトリクス状に配置された複数の要素レンズからなり、これらの要素レンズによって凹レンズ21bを経た光源ランプ21aからの光源光を分割して個別に集光・発散させる。偏光変換部材21gは、詳細は省略するが、PBS及びミラーを組み込んだプリズムアレイと、当該プリズムアレイに設けた射出面上に貼り付けられる波長板アレイとを備える。この偏光変換部材21gは、レンズアレイ21eから射出された光源光を例えば図1の紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光のみに変換して次段光学系に供給する。重畳レンズ21iは、偏光変換部材21gを経た照明光を全体として適宜収束させることにより、光変調部25に設けた各色の液晶ライトバルブ25a,25b,25cに対する重畳照明を可能にする。つまり、両レンズアレイ21d,21eと重畳レンズ21iとを経た照明光は、以下に詳述する色分離導光光学系23を通って、光変調部25に設けられた各色の液晶ユニット26a,26b,26cを均一に重畳照明する。
色分離導光光学系23は、クロスダイクロイックミラー23aと、ダイクロイックミラー23bと、反射ミラー23j,23kとを備え、光源装置21とともに照明装置を構成する。ここで、クロスダイクロイックミラー23aは、第1ダイクロイックミラー部31aと、第2ダイクロイックミラー部31bとを備える。第1ダイクロイックミラー部31aは、青緑赤の3色のうち例えば青(B)色を反射し、緑(G)色及び赤(R)色を透過させる。第2ダイクロイックミラー部31bは、緑(G)色及び赤色(R)を反射し、青(B)色を透過させる。ダイクロイックミラー23bは、入射した緑赤の2色のうち例えば緑(G)色を反射し、赤(R)色を透過させる。これにより、光源光を構成するB光、G光、及びR光は、第1、第2、及び第3光路OP1,OP2,OP3にそれぞれ導かれ、異なる照明対象にそれぞれ入射する。具体的に説明すると、光源装置21からの光源光は、クロスダイクロイックミラー23aに入射する。クロスダイクロイックミラー23aの第1ダイクロイックミラー部31aで反射・分岐されたB光は、反射ミラー23jを経て、液晶ライトバルブ25aの偏光ビームスプリッタ55aに入射する。また、クロスダイクロイックミラー23aの第2ダイクロイックミラー部31bで反射・分岐され、反射ミラー23kを経て、ダイクロイックミラー23bでさらに反射・分岐されたG光は、液晶ライトバルブ25bの偏光ビームスプリッタ55bに入射する。さらに、クロスダイクロイックミラー23aの第2ダイクロイックミラー部31bで反射・分岐され、第2ダイクロイックミラー23bの通過によって分岐されたR光は、液晶ライトバルブ25cの偏光ビームスプリッタ55cに入射する。
光変調部25は、上記した各色用の3つの光路OP1,OP2,OP3に対応して、3つの液晶ライトバルブ25a,25b,25cを備える。各液晶ライトバルブ25a,25b,25cは、入射した照明光の強度の空間分布を変調する非発光型の光変調装置である。
ここで、第1光路OP1に配置されたB色用の液晶ライトバルブ25aは、B光によって照明される液晶ユニット26aと、液晶ユニット26aへのB光の入出射を偏光状態に応じて切り換える偏光ビームスプリッタ55aと、偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離特性を高めるクリーンアップ偏光板57aと、最も射出側に配置される1/2波長板58pとを備える。この液晶ライトバルブ25aは、第1ダイクロイックミラー部31aで反射されたB光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25aにおいて、偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離素膜32aは、入射したB光について、紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光を選択的に反射して液晶ユニット26aに導く。液晶ユニット26aは、電気光学表示装置を具体化したものであり、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に平行な第2偏光方向の直線偏光に変換し、偏光ビームスプリッタ55aに向けて反射する。偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離素膜32aは、液晶ユニット26aを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。この際、クリーンアップ偏光板57aによって、偏光ビームスプリッタ55aの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。1/2波長板58pは、偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離素膜32aを透過した第2偏光方向の直線偏光の偏光方向を90°回転させて紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光に切り換える。以上において、第1偏光方向は、クロスダイクロイックプリズム27の第1ダイクロミラー27aと第2ダイクロミラー27bとの交線に平行な方向(後述するY軸方向)を意味する。また、第2偏光方向は、上記交線に平行な方向(後述するX軸方向)を意味する。
第2光路OP2に配置されたG色用の液晶ライトバルブ25bは、G光によって照明される液晶ユニット26bと、液晶ユニット26bへのG光の入出射を偏光状態に応じて切り換える偏光ビームスプリッタ55bと、偏光ビームスプリッタ55bの偏光分離特性を高めるクリーンアップ偏光板57bとを備える。この液晶ライトバルブ25bは、第2ダイクロイックミラー部31bで反射されダイクロイックミラー23bで反射されたG光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25bにおいて、偏光ビームスプリッタ55bの偏光分離素膜32bは、入射したG光について、紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光を選択的に反射して液晶ユニット26bに導く。液晶ユニット26bは、電気光学表示装置を具体化したものであり、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に平行な第2偏光方向の直線偏光に変換し、偏光ビームスプリッタ55bに向けて反射する。偏光ビームスプリッタ55bの偏光分離素膜32bは、液晶ユニット26bを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。この際、クリーンアップ偏光板57bによって、偏光ビームスプリッタ55bの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。
第3光路OP3に配置されたR色用の液晶ライトバルブ25cは、R光によって照明される液晶ユニット26cと、液晶ユニット26cへのR光の入出射を偏光状態に応じて切り換える偏光ビームスプリッタ55cと、偏光ビームスプリッタ55cの偏光分離特性を高めるクリーンアップ偏光板57cと、最も射出側に配置される1/2波長板58pとを備える。この液晶ライトバルブ25cは、第2ダイクロイックミラー部31bで反射されダイクロイックミラー23bを透過したR光によって均一に照明される。液晶ライトバルブ25cにおいて、偏光ビームスプリッタ55cの偏光分離素膜32cは、入射したR光について、紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光を選択的に反射して液晶ユニット26cに導く。液晶ユニット26cは、電気光学表示装置を具体化したものであり、これに入射した第1偏光方向の直線偏光を画像信号に応じて例えば部分的に紙面に平行な第2偏光方向の直線偏光に変換し、偏光ビームスプリッタ55cに向けて反射する。偏光ビームスプリッタ55cの偏光分離素膜32cは、液晶ユニット26cを経て変調された第2偏光方向の直線偏光のみを選択的に透過させる。この際、クリーンアップ偏光板57cによって、偏光ビームスプリッタ55cの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。1/2波長板58pは、偏光ビームスプリッタ55cの偏光分離素膜32cを透過した第2偏光方向の直線偏光の偏光方向を90°回転させて紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光に切り換える。
図2は、図1に示すプロジェクター10の光変調部25を構成するB光用の液晶ライトバルブ25a等の詳細な構造を説明する拡大断面図である。液晶ライトバルブ25aにおいて、光変調のための液晶ユニット26aのうち、防塵基板74aを除いた部分は、本体としての液晶パネル80となっている。なお、図1において、Z軸方向は、システム光軸SAが延びる方向に対応する。また、X方向は、クロスダイクロイックプリズム27中の第1及び第2ダイクロミラー27a,27bの交線及びZ軸に垂直な方向に相当し、Y方向は、第1及び第2ダイクロミラー27a,27bの交線に平行な方向に相当する。
液晶ユニット26aは、偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離素膜32aで反射されデバイス対向面56aを経て入射した入射光LIを、入力信号に応じて画素単位で部分的に紙面に垂直なS偏光から紙面に平行なP偏光に変化させ、変化後の変調光を、射出光LOとして偏光ビームスプリッタ55aのデバイス対向面56aに向けて射出する。このように、液晶ライトバルブ25aから射出され偏光ビームスプリッタ55aの偏光分離素膜32aを通過して直進する変調光は、1/2波長板58pを通過することによって、後述するクロスダイクロイックプリズム27での光合成に適するS偏光状態の射出光LOとなっている。
液晶パネル80は、例えば垂直配向モードで動作する液晶(すなわち垂直配向型の液晶)で構成される液晶層71を挟んで、入射側に対向基板72と、反射層が設けられた駆動基板73とを備える。これらの対向基板72及び駆動基板73は、ともに平板状であり、入射出面の法線がシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になるように配置されている。液晶パネル80の光入射側すなわち対向基板72の液晶層71とは反対側の外側には、透光性基板である防塵基板74aが貼り付けられている。この防塵基板74aは、平板状であり、対向基板72と同様に、入射出面の法線がシステム光軸SA、すなわちZ軸に平行になるように配置されている。
液晶パネル80において、対向基板72の液晶層71側の面上には、透明な共通電極75が設けられており、その上には、例えば配向膜76が形成されている。一方、駆動基板73の液晶層71側の面上には、表示駆動用の回路層79を介して、マトリクス状に配置された表示用電極としての複数の反射画素電極77が設けられている。これらの反射画素電極77は、反射層を構成する。表示駆動用の回路層79には、詳細な説明を省略するが、各反射画素電極77に電気的に接続可能な配線(不図示)と、反射画素電極77及び配線の間に介在する薄膜トランジスタ(不図示)とが設けられている。回路層79及び反射画素電極77上には、例えば配向膜78が形成されている。この液晶パネル80を構成する各画素部分PPは、1つの反射画素電極77と、共通電極75の一部と、両配向膜76,78の一部と、液晶層71の一部とを含む。液晶パネル80は、入射光LIの偏光状態を入力信号に応じて変調するための光能動素子として機能する。
以上の液晶パネル80において、配向膜76,78は、電界の存在しない状態で、液晶層71を構成する液晶性化合物をシステム光軸SA、すなわちZ軸に略平行な状態に配列させる役割を有する。ただし、Z軸に沿った方向に適度な電界を形成した場合、液晶層71を構成する液晶性化合物は、システム光軸SA、すなわちZ軸に略平行な状態から例えばXY面内の所定方位に向けて傾けられる。これにより、液晶層71をノーマリブラックモードで動作させることになり、電圧非印加のオフ状態で最大遮光状態(光オフ状態)を確保することができる。つまり、液晶パネル80すなわち液晶ユニット26aは、光オフ状態の黒表示時に、S偏光を変化させないでそのまま反射する。また、液晶パネル80すなわち液晶ユニット26aは、光オン状態の白表示時に、S偏光をP偏光に切替えて反射する。
図3は、液晶ユニット26aを構成する複数の光透過性を有する要素基板等の材料、状態等を説明する斜視図である。この場合、対向基板72及び防塵基板74aの熱膨張係数の値のうち一方が負となり、他方が正となるように、材料が選択される。熱膨張係数が負の材料としては、例えば平均線膨張係数=−5.5×10−7〔/K〕のネオセラム(登録商標)N−0、等が存在し、熱膨張係数が正の材料としては、例えば平均線膨張係数=5.5×10−7〔/K〕の石英ガラス、平均線膨張係数=0.3×10−7〔/K〕のコーニング社の7971チタンケイ酸塩ガラス、平均線膨張係数=32.5×10−7〔/K〕のパイレックス(登録商標)、平均線膨張係数=7.5×10−7〔/K〕のコーニング社の7913 95%ケイ酸ガラス、平均線膨張係数=53×10−7〔/K〕のサファイアガラス、平均線膨張係数=93×10−7〔/K〕の白板ガラス等が存在する。具体的には、対向基板72は、熱膨張係数が正の石英ガラス等で形成され、防塵基板74aは、熱膨張係数が負のネオセラム(登録商標)等で形成される。
図4(A)は、対向基板72の動作状態を説明する図である。液晶ライトバルブ25aに照明光を照射し表示動作を行わせていると、対向基板72の例えば中央部CAが加熱されて、中央部CAの温度が周辺部PAの温度よりも相対的に高くなる。この場合、熱膨張係数が正の対向基板72については、その中央部CAが膨張する結果として、周辺部PAには、圧縮の歪みが発生し、この歪みに起因する複屈折が形成される。この複屈折による遅相軸AR1は、中心から延びる半径方向に垂直な周方向に略沿うものとなり、特に対向基板72の4隅の部分では、対角方向に垂直な方向となっている。
一方、図4(B)は、防塵基板74aの動作状態を説明する図である。液晶ライトバルブ25aに照明光を照射し表示動作を行わせていると、対向基板72に隣接する防塵基板74aも、例えば中央部CAが加熱されて、中央部CAの温度が周辺部PAの温度よりも相対的に高くなる。この場合、熱膨張係数が負の防塵基板74aについては、その中央部CAが収縮する結果として、周辺部PAには、引っ張りの歪みが発生し、この歪みに起因する複屈折が形成される。この複屈折による遅相軸AR2は、中心から延びる半径方向に略沿うものとなり、特に防塵基板74aの4隅の部分では、対角方向なっている。
以上は、対向基板72及び防塵基板74aの中央部CAの温度が上昇する場合であったが、これらの光透過性を有する要素基板72,74aに共通の温度分布が形成される限り、中央部CAが高温になる必要はない。
ここで、対向基板72の遅相軸AR1と防塵基板74aの遅相軸AR2とは、略直交しており、防塵基板74aによって生じた意図しない位相差が対向基板72によって生じた意図しない位相差によって相殺される傾向が生じる。特に、対向基板72によって生じる位相差の大きさと、防塵基板74aによって生じる位相差の大きさとを略一致させることにより、対向基板72及び防塵基板74aを往路として照明光が通過する際に偏光が乱れる現象を低減でき、液晶層71に所期の状態の偏光を入射させることができる。さらに、駆動基板73側で反射されて液晶層71を往復する変調光に関しても、対向基板72及び防塵基板74aを復路として通過する際に偏光が乱れる現象を低減でき、液晶ユニット26aから正確に変調された状態の偏光を取り出すことができる。これにより、液晶ユニット26aによる位相変調を適正なものとすることができ、液晶ライトバルブ25aから射出されるB色の変調光を精密な照度分布とすることができる。
図5(A)は、後に詳述する実施例1の液晶ライトバルブ25a等が遮光状態にある時におけるスクリーン上の照度分布を示したものであり、図5(B)は、対向基板72及び防塵基板74aを石英製としている比較例の液晶ライトバルブが遮光状態にある時におけるスクリーン上の照度分布を示したものである。両図からも明らかなように、実施例1の液晶ライトバルブ25a等では、比較的平坦な照度分布が得られており、表示むらが比較的少ないといえるが、比較例の液晶ライトバルブでは、対角方向等に偏った照度分布が発生しており、表示むらが比較的多いといえる。
以下、具体的な実施例について説明する。この実施例では、液晶ライトバルブ25a等を構成する対向基板72及び防塵基板74aの屈折率、厚み、及び熱膨張係数を適宜変更しつつ表示むらの評価を行った。下記の表1は、実施例1〜7、及び比較例のデータをまとめたものである。なお、比較例は、すべての光透過性を有する要素基板72,74aを石英製としている。
Figure 0005402261
上記表1から明らかなように、実施例1〜7のいずれについても、表示むらが問題とならない程度に抑えられていることが分かる。特に、実施例7の場合、石英ガラス等に比較して熱膨張係数がかなり大きなパイレックス(登録商標)を用いているが、表示むらは、許容範囲内に収まっている。
液晶ライトバルブ25aの表示むらを確実に低減するためには、防塵基板74aによって生じた位相差と、対向基板72によって生じた位相差とを合成した全体で生じる位相差を低減すればよい。全体で生じる位相差を低減するためには、まず、対向基板72及び防塵基板74aの熱膨張係数を、それぞれα1及びα2とし、対向基板72及び防塵基板74aの屈折率を、それぞれn1及びn2とし、対向基板72及び防塵基板74aの厚みの値を、それぞれd1及びd2であるものとする。ここで、熱膨張係数としては、これら2つの光透過性を有する要素基板72,74aの材料の平均線膨張係数を用いることができる。そして、屈折率n1,n2が1.5±0.1の範囲内となるようにする。さらに、これら2つの光透過性を有する要素基板72,74aの厚み及び熱膨張係数に関する積和演算値C1を求め、
C1=d1・α1+d2・α2 … (1)
の値が、0±9×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにする。この場合、2つの光透過性を有する要素基板72,74aを通過する光束に付与される意図しない位相差を、厚みや熱膨張係数を考慮して低減することができる。
さらに、2つの光透過性を有する要素基板72,74aの厚み及び熱膨張係数に関する積和演算値C1を求め、
C1=d1・α1+d2・α2 … (1)
の値が、0±4×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにすることで、より位相差の発生を抑えることができる。
以上では、2つの光透過性を有する要素基板73,74aの屈折率を加味した範囲限定を行っていないが、屈折率を加味することでより厳密な範囲限定が可能になる。すなわち、2つの光透過性を有する要素基板72,74aの屈折率、厚み、及び熱膨張係数の積和演算値C2を求め、
C2=n1・d1・α1+n2・d2・α2 … (2)
の値が、0±12×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにする。この場合、2つの光透過性を有する要素基板72,74aを通過する光束に付与される意図しない位相差を、屈折率、厚み、及び熱膨張係数を考慮して確実に低減することができる。
さらに、2つの光透過性を有する要素基板72,74aの屈折率、厚み、及び熱膨張係数に関する積和演算値C2を求め、
C2=n1・d1・α1+n2・d2・α2 … (2)
の値が、0±5×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにすることで、より位相差の発生を抑えることができる。
なお、詳細な説明は省略するが、以上の液晶ユニット26aにおいて、対向基板72の熱膨張係数が正であり、防塵基板74aの熱膨張係数が負であるものとしたが、順序を入れ替えることもできる。この場合、対向基板72の熱膨張係数が負で防塵基板74aの熱膨張係数が正となる。
以上において、液晶ユニット26aは、2枚の光透過性を有する要素基板、すなわち対向基板72及び防塵基板74aを含むものとしたが、液晶ユニット26aは、3枚以上積層された光透過性を有する要素基板を含むものとできる。この場合も、上述の積和演算値C1又は同様の以下に説明する積和演算値C1´を、0±8.5×10−7〔mm/K〕の範囲内、好ましくは0±3×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにする。さらに、上述の積和演算値C2又は同様の以下に説明する積和演算値C2´を、0±12×10−7〔mm/K〕の範囲内、好ましくは0±4.5×10−7〔mm/K〕の範囲内となるようにする。これにより、液晶ユニット26aによる表示むらの発生を低減することができる。以上において、積和演算値C1´は、以下の式(3)により与えられる。
C1´=Σ(dk・αk) … (3)
dkは各要素基板の厚み、
αkは各要素基板の熱膨張係数、
kは1からm(mは要素基板の総数)まで増加
また、積和演算値C2´は、以下の式(4)により与えられる。
C2´=Σ(nk・dk・αk) … (4)
nkは各要素基板の屈折率、
dkは各要素基板の厚み、
αkは各要素基板の熱膨張係数、
kは1からm(mは要素基板の総数)まで増加
また、液晶ユニット26aに組み込まれる、対向基板72、入射側防塵基板74a等の光透過性を有する要素基板が3枚以上である場合において、これらの要素基板に関して厚み及び熱膨張係数の積を相互に比較した場合に、正の最大値がPpであり、負の最小値がPmであるときに、最大値差DMが下記条件
DM=|Pp|−|Pm|≦9×10−7〔mm/K〕 … (5)
を満たすようにすることによっても、表示むらの抑制効果が得られる。つまり、最大値差DMを比較的近い値に設定することで、正の最大値Ppを示す光透過性を有する要素基板によって形成される位相差量と、負の最小値Pmを示す光透過性を有する要素基板によって形成される位相差量とを比較的均衡させることができ、表示むらの発生を抑制することができる。
以上では、図2等に基づいてB光用の液晶ライトバルブ25aの構造及び機能を説明したが、R光用の液晶ライトバルブ25cも、B光用の液晶ライトバルブ25aと同様の構造及び機能を有する。つまり、図2等に示すように、偏光ビームスプリッタ55cによって、S偏光のみを選択的に反射させ、液晶ユニット26cの変調によってS偏光からP偏光に変化させ、再度偏光ビームスプリッタ55cによって、P偏光のみを選択的に透過させる。そして、偏光ビームスプリッタ55cを直進した変調光を1/2波長板58pに通すことで、液晶ライトバルブ25cから射出される変調光をS偏光状態の射出光LOとすることができる。この際、液晶ライトバルブ25cの液晶ユニット26cを構成する光透過性の光透過性を有する要素基板72,74aの厚み、熱膨張係数等を適宜設定することで、意図しない位相差の発生を防止し、表示むらの発生を抑制することができる。
G光用の液晶ライトバルブ25bも、図2等に示すように、B光用の液晶ライトバルブ25a等と基本的に同様の構造及び機能を有するが、1/2波長板58pを有しない点が異なっている。この場合、偏光ビームスプリッタ55bによって、S偏光のみを選択的に透過させ、液晶ユニット26bの変調によってS偏光からP偏光に変化させ、再度偏光ビームスプリッタ55cによって、P偏光のみを選択的に透過させる。これにより、液晶ライトバルブ25bから射出される変調光をP偏光状態の射出光LOとすることができる。この際、液晶ライトバルブ25bの液晶ユニット26bを構成する光透過性の光透過性を有する要素基板72,74aの厚み、熱膨張係数等を適宜設定することで、意図しない位相差の発生を防止し、表示むらの発生を抑制することができる。
図1に戻って、クロスダイクロイックプリズム27は、光合成光学系に相当するものであり、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対のダイクロミラー27a,27bが形成されている。両ダイクロミラー27a,27bは、特性が異なる誘電体多層膜で形成されている。すなわち、一方の第1ダイクロミラー27aはB光を反射し、他方の第2ダイクロミラー27bはR光を反射する。このクロスダイクロイックプリズム27は、液晶ライトバルブ25aからの変調後のB光を第1ダイクロミラー27aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ25bからの変調後のG光を第1及び第2ダイクロミラー27a,27bを介して直進・射出させ、液晶ライトバルブ25cからの変調後のR光を第2ダイクロミラー27bで反射して進行方向左側に射出させる。なお、既に説明したように、第1及び第2ダイクロミラー27a,27bは、紙面に垂直なS偏光状態のB及びR光を反射し、両ダイクロミラー27a,27bは、紙面に平行なP偏光状態のG光を透過させる。これにより、クロスダイクロイックプリズム27におけるBGR光の合成効率を高めることができ、色ムラの発生を抑えることができる。
投射レンズ29は、投射部又は投射光学系として、クロスダイクロイックプリズム27で合成されたカラーの像光を、所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射する。つまり、各液晶ユニット26a〜26cに入力された駆動信号或いは画像信号に対応する所望の倍率のカラー動画やカラー静止画がスクリーン上に投射される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクター10によれば、これに組み込まれた電気光学表示装置すなわち液晶ユニット26a,26b,26cにおいて、対向基板72、透光性基板である防塵基板74a等を含んで構成される複数の光透過性を有する要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が負であり、いずれか1つ以上が正であるので、負の熱膨張係数の要素基板内に温度分布等に起因して発生した歪みによって通過光に与えられる位相差と、正の熱膨張係数の要素基板内に温度分布等に起因して発生した歪みによって通過光に与えられる位相差とが互いに相殺するように作用する。これにより、個々の光透過性を有する要素基板72,74aの歪み低減によって達成される位相差低減の効果よりも、複数の光透過性を有する要素基板72,74a全体によって達成される位相差低減の効果を大きくすることができ、液晶ユニット26a,26b,26cの表示むらをより抑制することができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、液晶ユニット26a,26b,26cにおいて、液晶パネル80の外側に透光性基板としての防塵基板74aとを配置しているが、液晶ユニットを構成する透光性基板として防塵基板74a以外のものを配置することができる。具体的には、防塵基板74aに代えてカバーガラス、タッチパネル基板等を配置することができ、これらの光透過性を有する要素基板の熱膨張率、厚み等を調整することで、液晶ユニット(例えば車載用の直視型表示装置)による表示むらを低減することができる。
また、上記実施形態では、液晶パネル80として、垂直配向型の液晶層71を用いているが、ツイストネマティック型の液晶層71を用いるものとできる。
また、上記実施形態では、対向基板72、防塵基板74a等の形状を長方形としているが、これらの光透過性を有する要素基板72,74aが正方形その他の形状を有していても、同様の効果が得られる。
上記実施形態では、偏光変換部材21gで、レンズアレイ21eから射出した光を例えば図1の紙面に垂直な第1偏光方向の直線偏光に変換し、クロスダイクロイックプリズム27のダイクロミラー27a及び27bで反射されるB光及びR光用の液晶ライトバルブ25a,25cの光射出側に1/2波長板58pを配置したが、偏光変換部材21gで、レンズアレイ21eから射出した光を例えば図1の紙面に平行な第2偏光方向の直線偏光に変換し、クロスダイクロイックプリズム27のダイクロミラー27a,27bを透過するG光用の液晶ライトバルブ25bの光射出側または光入射側に1/2波長板を配置してもよい。この際、例えば偏光ビームスプリッタ55a,55b,55cは、変調光を反射によって分岐するものとする。
上記実施形態のプロジェクター10では、光源装置21を、光源ランプ21a、一対のレンズアレイ21d,21e、偏光変換部材21g、及び重畳レンズ21iで構成したが、レンズアレイ21d,21e等については省略することができ、光源ランプ21aも、LED等の別光源に置き換えることができる。
上記実施形態では、3つの液晶ライトバルブ25a,25b,25cを用いたプロジェクター10の例のみを挙げたが、本発明は、1つ又は2つの液晶ライトバルブを用いたプロジェクター、或いは、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクターの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクターにも適用可能である。
10…プロジェクター、 21…光源装置、 21g…偏光変換部材、 23…色分離導光光学系、 23a,23b…ダイクロイックミラー、 25…光変調部、 25a,25b,25c…液晶ライトバルブ、 55a,55b,55c…偏光ビームスプリッタ、 26a,26b,26c…液晶ユニット、 27…クロスダイクロイックプリズム、 29…投射レンズ、 71…液晶層、 72…対向基板、 73…駆動基板、 72,74a…光透過性を有する要素基板、 74a…防塵基板、 75…共通電極、 76,78…配向膜、 77…反射画素電極、 80…液晶パネル、 LI…入射光、 LO…射出光、 OP1,OP2,OP3…光路、 PP…画素部分、 SA…システム光軸

Claims (3)

  1. 液晶を挟んで対向させた反射層を設けた駆動基板及び対向基板を有する反射型の液晶パネルと、前記対向基板の外側に配置される透光性基板とを備える電気光学表示装置であって、
    前記対向基板及び前記透光性基板を少なくとも含む複数の要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が負であり、前記複数の要素基板の熱膨張係数の値のうち、いずれか1つ以上が正であり、
    前記対向基板及び前記透光性基板の熱膨張係数を、それぞれα1及びα2とし、前記対向基板及び前記透光性基板の屈折率を、それぞれn1及びn2とし、前記対向基板及び前記透光性基板の厚みの値を、それぞれd1及びd2として、
    屈折率n1及びn2が1.5±0.1の範囲内にあり、
    厚みと熱膨張係数との積和演算値d1・α1+d2・α2が、0±9×10 −7 〔mm/K〕の範囲内にあり、
    屈折率と、厚みと、熱膨張係数との積和演算値n1・d1・α1+n2・d2・α2が、0±5×10 −7 〔mm/K〕の範囲内にある電気光学表示装置。
  2. 厚みと熱膨張係数との積和演算値d1・α1+d2・α2が、0±4×10−7〔mm
    /K〕の範囲内にある、請求項に記載の電気光学表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の少なくとも1つ以上の電気光学表示装置と、
    前記少なくとも1つ以上の電気光学表示装置を照明する照明装置と、
    前記少なくとも1つ以上の電気光学表示装置によって形成された画像を投射する投射レンズと、
    を備えるプロジェクター。
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