JP2010168949A - 内燃機関の制御装置、FFV(FlexibleFuelVehicle) - Google Patents

内燃機関の制御装置、FFV(FlexibleFuelVehicle) Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、排気触媒を暖めるためのリッチリーン制御の内容を、燃料の種類に応じて適切に変更することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。また、この発明の他の目的は、排気触媒を暖めるためのリッチリーン制御の内容を、燃料の種類に応じて適切に変更する構成を備えた、FFV(Flexible Fuel Vehicle)を提供することである。
【解決手段】ECU50は、リッチリーン制御を実行可能である。リッチリーン制御は、排気ガスが、未燃成分を含むリッチ排気ガスと酸素を含むリーン排気ガスとに交互に変化するように、内燃機関10の#1〜#4気筒の燃料噴射量を制御する。内燃機関10の燃料性状センサ24の出力に基づいて、燃料のアルコール濃度が取得される。燃料のアルコール濃度が高いほど、リッチリーン制御のΔA/Fが大きく設定される。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の制御装置およびこれを搭載したFFV(Flexible Fuel Vehicle)に関する。
従来、例えば、特開2006−342698号公報に開示されているように、排気触媒を暖めるためのリッチリーン制御を行う内燃機関が知られている。ここでいう「リッチリーン制御」とは、燃料中の未燃成分を含むリッチ排気ガスと、酸素を含むリーン排気ガスと、を内燃機関から排出させるように、各気筒の空燃比をリッチおよびリーンに制御するものである。リッチリーン制御によれば、排気触媒に対して未燃成分と酸素とを直接供給することができる。未燃成分と酸素とが排気触媒で反応することにより、反応熱で排気触媒を暖めることができる。或いは、排気触媒の上流においてリーン排気ガスとリッチ排気ガスとを混合させ、酸化反応熱により加熱された高温ガスを排気触媒に供給することができる。
特開2006−342698号公報の技術では、多気筒内燃機関に対して、リッチリーン制御を具体的に次のように適用している。先ず、複数の気筒のうち、一部の気筒がリッチ気筒に、残りの気筒がリーン気筒に、それぞれ定められる。この状態で内燃機関が運転されることにより、リッチ気筒とリーン気筒の排気行程の順番で、リッチ排気ガスとリーン排気ガスとが排気触媒側に順次排出される。これにより、未燃成分と酸素とが排気触媒に流れ込み、酸化反応が生じて排気触媒が暖められる。
特開2006−342698号公報 特開平8−189388号公報 特開平9−133040号公報
近年では、ガソリン等のみならず、アルコール類やエーテル類を含む種々の代替燃料も、車両用内燃機関の燃料として積極的に使用されている。ガソリン等と代替燃料の両方を使用可能に設計された車両は、一般に、FFV(Flexible Fuel Vehicle)と称される。
ガソリン等と、アルコール燃料等の各種代替燃料とは、その組成が大きく違う。この違いを無視して画一的にリッチリーン制御を行うと、不都合が生じるおそれがある。或いは、個々の燃料が有する特性を、十分に活かせなかったりする。例えば、ガソリン使用時と高濃度アルコール燃料使用時とでは、排気ガスの温度や未燃成分の排出量に大きな違いが出る。これに起因して、ガソリン使用時と高濃度アルコール燃料使用時とで同じリッチリーン制御が行われると、期待する触媒暖機効果が安定して得られないおそれがある。このように、従来の技術にかかるリッチリーン制御は、複数種類の燃料を使用するケースを想定した場合に、未だ改善の余地を有するものであった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、排気触媒を暖めるためのリッチリーン制御の内容を、燃料の種類に応じて適切に変更することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、排気触媒を暖めるためのリッチリーン制御の内容を、燃料の種類に応じて適切に変更する構成を備えた、FFV(Flexible Fuel Vehicle)を提供することである。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関から排気触媒に向かって排出される排気ガスが、未燃成分を含むリッチ排気ガスと酸素を含むリーン排気ガスとに交互に変化するように、内燃機関の気筒の空燃比をリッチ空燃比およびリーン空燃比に制御するリッチリーン制御手段と、
前記内燃機関の燃料タンク内の燃料のアルコール類または/およびエーテル類の濃度を取得する濃度取得手段と、
前記濃度取得手段が取得したアルコール類または/およびエーテル類の濃度が高いほど、前記リッチリーン制御手段の制御時のリーン空燃比をリーン側に設定するリーン度合い制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記濃度取得手段が取得したアルコール類または/およびエーテル類の濃度が高いほど、前記リッチリーン制御手段の制御時のリッチ空燃比をリッチ側に設定するリッチ度合い制御手段を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記リーン度合い制御手段または/および前記リーン度合い制御手段は、前記内燃機関のNOx排出量がピークとなる付近の空燃比を回避するように、空燃比を不連続的に変化させる空燃比制限手段を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれか1つの発明において、
前記内燃機関の排気触媒の外部または/および内部の温度を、検知または/および推定により取得する温度取得手段と、
前記温度取得手段が取得した温度に基づいて、前記排気触媒の環境が低温側であるほど前記排気触媒を加熱する熱量が多くなるように、前記リッチリーン制御手段の制御内容を変更する制御内容変更手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記制御内容変更手段が、
前記リッチリーン制御手段の制御時において、前記排気触媒の温度が低温側であるほど、リーン空燃比をリーン側にかつリッチ空燃比をリッチ側に、それぞれ大きくする空燃比変更手段と、
前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記リッチリーン制御手段の制御を継続する時間を長く設定する時間変更手段と、
前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記内燃機関の機関回転数を上昇させる回転数変更手段と、
前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記内燃機関の点火時期を遅角する点火時期変更手段と、
のうち、少なくとも1つの手段を含むことを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明のいずれか1つの発明において、
前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁および点火プラグを備え、
さらに、
前記リッチリーン制御手段が、
前記2つ以上の気筒のうち、一部の気筒をリッチ空燃比で、残りの気筒をリーン空燃比で、それぞれ燃焼させるように、前記2つ以上の気筒のそれぞれの燃料噴射量を制御する気筒別空燃比制御手段と、
前記気筒別空燃比制御手段がリッチ空燃比に設定した気筒の点火時期を遅角する遅角補正手段、および、前記気筒別空燃比制御手段がリーン空燃比に設定した気筒の点火時期を進角する進角補正手段のうち、少なくとも一方の手段と、
を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記リッチリーン制御手段が設定したリッチ空燃比とリーン空燃比との差が、大きいほど、前記遅角補正手段の遅角量または/および前記進角補正手段の進角量を大きく設定する点火時期補正量設定手段を備えることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至第7の発明のいずれか1つの発明において、
前記リッチリーン制御手段が、その制御開始後に、前記排気触媒に対して、前記リッチ排気ガスと前記リーン排気ガスのうち最初にリーン排気ガスが流れ込むように、内燃機関の気筒の空燃比を制御することを特徴とする。
また、第9の発明は、第1乃至第8の発明のいずれか1つの発明において、
前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁を備え、
前記リッチリーン制御手段が、前記内燃機関の各気筒の空燃比が所定サイクル数毎にリッチ空燃比とリーン空燃比との間で切り換るように、各気筒の燃料噴射量を制御するサイクル毎空燃比変更手段をさらに備えることを特徴とする。
また、第10の発明は、第1乃至第8の発明のいずれか1つの発明において、
前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁を備え、
前記リッチリーン制御手段が、前記内燃機関の一部の気筒の空燃比が第1の順番でリッチ空燃比とリーン空燃比とで交互に切り換り、前記内燃機関の残りの気筒が前記第1の順番とは反対の第2の順番でリッチ空燃比とリーン空燃比とで交互に切り換るように、前記一部の気筒と前記残りの気筒の燃料噴射量をそれぞれ制御する気筒毎空燃比変更手段をさらに備えることを特徴とする。
第11の発明は、上記の目的を達成するため、FFV(Flexible Fuel Vehicle)であって、
第1乃至第10の発明のいずれか1つの発明にかかる内燃機関の制御装置によって内燃機関が制御されることを特徴とする。
以下の発明の効果の説明において、内燃機関の空燃比のリーン側の限界を、「リーン限界」とも称す。同様に、内燃機関の空燃比のリッチ側の限界を、「リッチ限界」とも称す。
第1の発明によれば、次の効果が得られる。リッチリーン制御時の酸化反応量を決める要因の1つは、リーン排気ガス中の酸素量である。この酸素量は、リッチリーン制御時のリーン空燃比によって決まる。アルコール類やエーテル類を含む燃料は、ガソリンに比してリーン限界が高いという特有の性質を持つ。第1の発明によれば、アルコール類やエーテル類の濃度が高いほど、リッチリーン制御時におけるリーン空燃比をリーン側に設定することができる。これにより、高リーン限界という特性を活かして、リッチリーン制御時におけるリーン排気ガス中の酸素量を増加することができる。
第2の発明によれば、次の効果が得られる。アルコール類やエーテル類の濃度が高い燃料では、内燃機関運転中における未燃成分(HC)の排出量が少なめになる。リッチリーン制御の際、未燃成分と酸素との反応量が少ないと、排気触媒の加熱効果も低い。この点、第2の発明によれば、アルコール類やエーテル類の濃度が高いほど、リッチリーン制御時におけるリッチ空燃比がリッチ側に設定される。よって、第2の発明によれば、高リーン限界を活かした酸素量の増加を行い、且つ、低HC排出量を補うように未燃成分の増加も行うことができる。従って、燃料中のアルコール類やエーテル類の濃度に応じて、リッチリーン制御の内容を適切に変更することができる。
第3の発明によれば、第1または第2の発明において、NOx排出量のピーク付近の空燃比を回避しつつ、リーン度合いまたは/およびリッチ度合いの設定をすることができる。
第4の発明によれば、排気触媒の温度環境に応じて、排気触媒に投入する熱エネルギを加減することができる。従って、温度環境に拠らずに画一的にリッチリーン制御を行う場合に比して、安定した排気触媒暖機効果を得ることができる。
第5の発明によれば、第4の発明の制御内容変更手段を、空燃比の変更、制御継続時間の変更、機関回転数の変更、点火時期の変更、のうち少なくとも1つの方法によって実現することができる。
第6の発明によれば、リッチ空燃比の気筒とリーン空燃比の気筒の少なくとも一方の気筒を対象として、それらの気筒の間のトルク差を緩和するように点火時期を補正することができる。
第7の発明によれば、第6の発明における点火時期の補正量を、リッチリーン制御手段の制御におけるリッチ空燃比とリーン空燃比との差の大小に、連動させることができる。
第8の発明によれば、リッチリーン制御において、排気触媒に対して、未燃成分と酸素のうち先ず酸素を供給することができる。従って、その後に未燃成分が排気触媒に流入した時に、円滑に酸化反応を生じさせることができる。
第9の発明によれば、各々の気筒がリッチ排気ガスとリーン排気ガスの一方のみを固定的に排出するのではなく、各々の気筒がリッチ排気ガスとリーン排気ガスとを所定サイクル数毎に入れ替えながら排出する。個々の気筒から排出される排気ガスは、排気触媒の排気ガス入口側表面に対して、常に一様に(均等に)当たるわけではない。このため、各々の気筒の空燃比をリッチ空燃比またはリーン空燃比に固定した場合、排気触媒に流れ込む未燃成分や酸素の分布にムラが生じてしまうおそれがある。第9の発明によれば、各々の気筒の排気ガスがリッチ排気ガスとリーン排気ガスとで入れ替わるので、上述した排気ガスの当たりのムラを抑制することができる。結果、排気触媒に対して未燃成分や酸素をバランスよく流入させることができる。
第10の発明によれば、リッチリーン制御時における、排気触媒に対する排気ガスの当たりのムラを抑制することができる。すなわち、第9の発明の効果の欄で述べたように、排気触媒に流れ込む未燃成分や酸素の分布に、ムラが生じるおそれがある。第10の発明によれば、一部の気筒がリッチ→リーン→リッチ→・・・の順番で、残りの気筒がリーン→リッチ→リーン→・・・の順番で、それぞれ空燃比を変化させる。これにより、排気触媒の表面に、リッチ排気ガスのみが当たる領域や、リーン排気ガスのみが当たる領域が発生することを防止できる。リッチリーン制御時における、排気触媒に対する排気ガスの当たりのムラを抑制することができる。
第11の発明によれば、FFVにおいて、リッチリーン制御の内容を、状況に応じて適切に変更することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の制御装置の構成を模式的に示す。実施の形態1の内燃機関は、FFV(Flexible Fuel Vehicle)に搭載される車両用内燃機関である。実施の形態1の内燃機関は、広範囲にわたる濃度のエタノール燃料を使用可能であるものとする。
図1には、4つの気筒を備えた内燃機関10が示されている。4つの気筒は、それぞれ、1番気筒〜4番気筒を備える。以下、便宜上、気筒の番号を「#1〜#4」で示す。個々の気筒は、燃料噴射弁14と点火プラグ18を、1つずつ備えている。図示しないが、本実施形態では、図1の構成がFFVに搭載されているものとする。
内燃機関10には、吸気通路30および排気通路32が接続している。吸気通路30は、図示しないが、例えばエアクリーナ、サージタンク、吸気枝管などが連通したものである。排気通路32も、図示しないが、排気枝管や排気管が連通したものである。排気通路32には、空燃比センサ34、排気触媒36および排気温度センサ37が備えられる。燃料噴射弁14は、燃料配管22を介して、燃料タンク20に接続している。燃料噴射弁14は、ポート噴射式、筒内噴射式、あるいはそれらの両方を備える方式のうち、何れの方式でも良い。燃料配管22には、燃料性状センサ24が設けられる。
ECU(Electronic Control Unit)50は、燃料性状センサ24、空燃比センサ34、排気温度センサ37と接続している。ECU50は、燃料性状センサ24の出力に基づいて、燃料タンク20内の燃料のアルコール濃度を検知することができる。また、ECU50は、空燃比センサ34や排気温度センサ37の出力に基づいて、排気ガスの空燃比や排気触媒36の床温T_cを検知することができる。また、ECU50は、燃料噴射弁14a〜14dおよび点火プラグ18a〜18dに接続している。ECU50の制御により、各気筒の燃料噴射量TAUおよび点火時期SAを変更することができる。
実施の形態1では、ECU50が、排気触媒36を暖めるためのリッチリーン制御を実行することができる。ここでいう「リッチリーン制御」は、燃料中の未燃成分を含むリッチ排気ガスと、酸素を含むリーン排気ガスとを排気触媒36に流入させるように、各気筒#1〜#4の空燃比をリッチおよびリーンに制御するものである。排気触媒36における未燃成分と酸素との反応熱によって、排気触媒を暖めることができる。このようなリッチリーン制御は、例えば特開2006−342698号公報、特開平8−189388号公報、特開平9−133040号公報にも開示されており、既に公知の技術である。従って、必要な程度の内容を説明するに留め、その詳細な説明は省略する。
実施の形態1では、内燃機関10の各気筒が、#1気筒→#3気筒→#4気筒→#2気筒→#1気筒→・・・の順番で爆発行程(燃焼行程)を迎えるものとする。実施の形態1では、#1気筒および#4気筒をリッチ空燃比に制御し、#3気筒および#2気筒をリーン空燃比に制御するものとする。
なお、後述の変形例でも述べるが、実施の形態1では、リッチリーン制御の具体的内容に特に限定はない。また、リッチリーン制御を行う際の空燃比制御は、空燃比センサ34の出力を用いたフィードバック制御でも良いし、フィードフォワード制御でもよい。また、空燃比センサ34に代えて(またはそれとともに)、酸素センサを排気通路32に取り付けて使用してもよい。
[実施の形態1の動作]
以下、実施の形態1の動作を説明する。先ず、本願発明者が見出した知見として、ガソリンとアルコール燃料の相違がリッチリーン制御に及ぼす影響を説明する。続いて、実施の形態1の動作の内容を説明する。
(リッチリーン制御に対する燃料の相違の影響)
ガソリンとアルコール燃料との間には、下記の(i)〜(iii)の相違点がある。
(i)アルコール燃料は、ガソリンに比して、リーン限界が高い。
アルコール燃料は、一般的に、ガソリンに比して燃焼性が良いという特徴がある。通常、失火防止など機関運転状態の安定性確保のために、内燃機関の空燃比にはリーン側やリッチ側に限界が設けられている。以下、このリーン側の限界を「リーン限界」とも称し、このリッチ側の限界を「リッチ限界」とも称す。アルコール燃料では、良好な燃焼性により、ガソリンに比して、よりリーン側にリーン限界が存在している。
(ii)高濃度アルコール燃料の使用時には、ガソリン使用時に比して、排気ガス温度が低い。
高濃度アルコール燃料の場合、ガソリンに比して、排気ガスの温度が、一般的に50℃〜100℃程度低い。これは、下記の化学式(1)、(2)で例示するように、アルコール燃料は、ガソリンに比して、排気ガス中の水分が多く熱容量が大きいことに起因する。
ガソリン : C7H13.3 + 10.33(O2 + 3.79N2) → 7CO2 + 6.66H2O + 39.1N2 + 4.19MJ ・・・(1)
エタノール : 3.44C2H5OH + 10.33(O2 + 3.79N2) → 6.88CO2 + 10.32H2O + 39.1N2 + 4.24MJ ・・・(2)
ガソリンとアルコール燃料とで同じ条件のリッチリーン制御を行うと、この排気ガス温度の相違に起因して、期待する触媒暖機効果が安定して得られないおそれがある。
(iii)高濃度アルコール燃料の使用時における、機関暖機後の運転中には、ガソリン使用時に比して未燃成分HCの排出量が少ない。
既述したように、リッチリーン制御は、排気触媒に対して未燃成分と酸素とを供給する制御である。排気触媒の加熱効果は、未燃成分と酸素との酸化反応量に応じて変わる。その酸化反応量は、排気触媒に流入する未燃成分の量と酸素の量とに直接的な影響を受ける。未燃成分の量が異なるにもかかわらず、ガソリン時と同じ空燃比でリッチリーン制御を行うと、期待する触媒暖機効果が安定して得られないおそれがある。
(実施の形態1にかかるリッチリーン制御の動作)
そこで、実施の形態1では、排気触媒36を暖めるためのリッチリーン制御の内容を、燃料性状センサ24で検知されたアルコール濃度に応じて変更することとした。図2は、実施の形態1において用いられるΔA/Fのマップの模式図である。ここで、「ΔA/F」とは、リッチリーン制御における、リッチ空燃比とリーン空燃比との差を意味する。実施の形態1の場合には、#1気筒および#4気筒の空燃比と、#3気筒および#2気筒の空燃比との差である。
図2に示すように、実施の形態1では、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど、ΔA/Fが比例的に大きくなるように、マップが定められている。実施の形態1では、リッチリーン制御時にこのマップが参照され、アルコール濃度に応じてΔA/Fが設定される。なお、リッチリーン制御は、排気触媒36に未燃成分と酸素とがバランス良く供給されている状態が好ましい。そこで、実施の形態1では、燃料のアルコール濃度が高いほど、#1、#4気筒の空燃比をリッチ化し且つ#3、#2気筒の空燃比をリーン化する。
上記の実施の形態1によれば、次の効果が得られる。リッチリーン制御の際、未燃成分と酸素との反応量が多いほど排気触媒の加熱効果が高い。排気触媒36での酸化反応量を決める要因の1つは、排気触媒36への供給酸素量である。この供給酸素量は、リッチリーン制御時のリーン空燃比によって決まる。一般に、ガソリン使用時は、リッチ限界とストイキとの幅は大きく(例えば、ストイキ+8程度)、リーン限界とストイキとの幅は小さい(例えばストイキ−3程度)。このような事情があるため、未燃成分量と酸素量のバランス上、リッチリーン制御時におけるリッチ空燃比とリーン空燃比の幅は、実質的にリーン限界値に制限される。すなわち、実際のリッチリーン制御実行時には、排気触媒36の酸化反応の量は、リーン限界の制約を受けることになる。
一方、前述の(i)でも述べたように、高濃度のアルコール燃料ほど、リーン限界が高くなる。実施の形態1によれば、燃料のアルコール濃度が高いほど、リッチリーン制御時におけるリーン空燃比をリーン側に設定することができる。酸素量は、空燃比をリーン側に設定するほど多くできる。これにより、高リーン限界という特性を活かして、リッチリーン制御時における排気触媒への供給酸素量を増加することができる。言い換えれば、リーン限界に余裕のある高濃度アルコール燃料の特性を、リッチリーン制御に十分に活かすことができる。
また、実施の形態1では、ΔA/Fの拡大は、リーン空燃比をリーン側にずらすとともに、リッチ空燃比をリッチ側にずらすことにより実現される。未燃成分の量は、空燃比をリッチ側に設定するほど多くできる。従って、実施の形態1では、燃料のアルコール濃度が高いほど、リッチ空燃比のリッチ化、すなわち未燃成分の増量が行われる。
その結果、次の効果が得られる。既に(iii)で述べたように、高濃度アルコール燃料では、未燃成分の排出量が少な目になる。リッチリーン制御の際、未燃成分と酸素との反応量が少ないと、排気触媒の加熱効果も低い。また、(ii)で述べたように、高濃度アルコール燃料の使用時には、ガソリン使用時に比して、排気ガス温度が低い。従って、排気触媒36の床温が全体的に低くなりがちである。これは即ち、アルコール燃料使用時に排気触媒36をガソリン使用時と同等の高温状態におくためには、より多くの熱エネルギが必要になることを意味する。この点、実施の形態1によれば、アルコール濃度が高いほど、リッチリーン制御時におけるリッチ空燃比をリッチ側に設定することができる。従って、低HC排出量や低排気温度を補うように未燃成分が増量され、その結果、排気触媒36における酸化反応量を増大させることできる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、高リーン限界に合わせた供給酸素量の増加を行い、且つ、低HC排出量や低排気温度を補うように未燃成分の増加も行うことができる。その結果、燃料中のアルコール濃度に応じて、リッチリーン制御の内容を適切に変更することができる。
[実施の形態1の具体的処理]
以下、図3を用いて、実施の形態1において実行される具体的処理を説明する。図3は、実施の形態1においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。実施の形態1では、FFVにおいて、長時間に渡るアイドリングにより排気触媒36の温度が低下する場合を想定する。一旦活性状態まで昇温した排気触媒が、温度の低下によりその活性を失うことを、以下、「失活」とも称す。
図3に示すルーチンでは、先ず、アイドル判定フラグが取得される(ステップS100)。その後ステップS102に移り、アイドル判定フラグがOFFの場合には今回のルーチンが終了する。アイドル判定フラグがONの場合には、続いて、例えばECU50に内蔵されたタイマ機能などを利用して、アイドル状態積算時間が算出される(ステップS104)。その後、ステップS106に移り、積算時間が所定時間を越えるまでステップS102にループする。このループ処理により、失活が問題となりうる程度の長時間アイドリングの場合に限って、リッチリーン制御へと移行することができる。
ステップS106において積算時間が所定時間を越えたら、ステップS108に移る。ステップS108では、触媒推定床温が所定温度未満か否かが判定される。このステップでは、排気温度センサ37から得られた床温T_cが所定温度を下回っていない場合には、ステップS102に処理が戻る。車両のアイドリング状態は、常に一様であるとは限らない。例えばエアコン等の車内設備の電力消費量が多い場合、アイドリング中であっても内燃機関10への負荷がある。この場合、アイドリング中であっても排気触媒36の温度がそれほど低下しない。実施の形態1によれば、ステップS108によりそのようなケースを検出し、不必要にリッチリーン制御が実行されるのを抑制できる。
ステップS108の条件が成立した場合、すなわち、床温T_cが所定温度を下回った場合には、続いて、アルコール濃度取得の処理が実行される(ステップS110)。このステップでは、ECU50が、燃料性状センサ24の出力に基づいて、燃料タンク20の燃料のアルコール濃度を算出する。そして、さらに、図2で模式的に示したマップが参照され、現在のアルコール濃度に応じたΔA/Fが算出される(ステップS112)。次いで、ステップS114に移行し、リッチリーン制御が行われる。実施の形態1では、ステップS112で算出されたΔA/Fに基づいて、#1気筒および#4気筒のリッチ空燃比と、#3気筒および#2気筒のリーン空燃比とが定まる。その後、定まったリッチ空燃比およびリーン空燃比で内燃機関10が運転されることにより、リッチリーン制御が開始される。
リッチリーン制御が開始された後、ステップS116に処理が移る。ステップS116では、例えばECU50に内蔵されたタイマ機能などを利用して、リッチリーン制御実施積算時間(以下、「ΣT」とも称す)が計測される。ΣTが所定時間を越えるまで、リッチリーン制御が継続される(ステップS118)。リッチリーン制御を過剰に行うと燃費の悪化を招くため、このステップにてリッチリーン制御の実行時間に区切りを付ける。なお、このステップの処理に代えて、例えば、床温T_cが排気触媒36の活性状態時の温度以上か否かに基づいて、リッチリーン制御の終了時期を決定しても良い。
以上の処理によれば、燃料中のアルコール濃度に応じて、リッチリーン制御の内容を適切に変更することができる。更に、上記の処理によれば、FFVの現実的な使用環境に合わせて(つまり、温度環境の異なる様々な地域での走行や個々のユーザの運転操作の違いなどに合わせて)、リッチリーン制御を適切に実行することができる。なお、本発明はアイドル時のみに限られず、低温始動時の排気触媒36の暖機促進のために上記のルーチンを流用することもできる。
尚、上述した実施の形態1では、ステップS114の処理が実行されることにより、前記第1の発明における「リッチリーン制御手段」が、ステップS110の処理が実行されることにより、前記第1の発明における「濃度取得手段」が、図2のマップの記憶およびステップS112の処理の実行により、前記第1の発明における「リーン度合い制御手段」が、それぞれ実現されている。また、実施の形態1では、図2のマップの記憶およびステップS112の処理の実行により、前記第2の発明における「リッチ度合い制御手段」が実現されている。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1では、アルコール濃度に応じて、リッチ空燃比をよりリッチ側に、リーン空燃比をよりリーン側に設定した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。アルコール濃度が高いほど、リーン空燃比をリーン側に設定するのみでもよい。これにより、高リーン限界という利点を活かして、排気触媒36への酸素供給量を増加させることができる。
実施の形態1では、図2に示すように、アルコール濃度に応じてΔA/Fを直線的に増加した。しかしながら、本発明はこれに限られない。アルコール濃度とΔA/Fの特性は、例えば、階段状に増加させたり、曲線を含む特性にしたりするなど、必要に応じて適宜に定めることができる。
実施の形態1では、アルコール濃度に応じてΔA/Fを変更した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。高濃度にエーテル類を含む燃料も、高濃度アルコール燃料と同様の性質を示す。このため、同様の制御が可能である。また、エタノールのみならず、メタノール含め他のアルコール燃料に対しても、実施の形態1の制御を適用可能である。なお、FFVは、ガソリン、アルコール燃料やエーテル燃料といった各種代替燃料、およびガソリンと代替燃料の混合燃料の全てを使用可能に設計された車両である。アルコール燃料としては、使用地域等にもよるが、例えば、E10、E20、E70、E85、・・、E100といった様々なエタノール濃度の燃料が代表的である。エーテル燃料としては、MTBE,ETBEがある。
実施の形態1のリッチリーン制御では、#1→#3→#4→#2で爆発する内燃機関において、#1、#4気筒をリッチに#2、#3気筒をリーンにそれぞれ固定した。これにより実施の形態1では、内燃機関10から、リッチ排気ガスとリーン排気ガスとが交互に排出される。しかしながら、本発明のリッチリーン制御は、これに限られるものではない。例えば、1つの気筒をリッチ空燃比に、3つの気筒をリーン空燃比にしてもよい。この場合に、1つの気筒のリッチ排気ガスが排出された後、3つの気筒分のリーン排気ガスが連続に排出されるという動作が、交互に繰り返される。この場合も、リッチ排気ガスとリーン排気ガスとが交互に排出される点は同じである。また、本発明は、気筒数に限定はなく、直列、V型、水平対向など気筒の配列方式にも限定はない。例えば6気筒ではリーンとリッチを3気筒づつ、例えば8気筒ではリーンとリッチを4気筒づつ、設定してもよい。既述したように、リッチリーン制御に関して既に各種文献が公知である。それら文献の技術のハードウェア構造、制御内容を用いて、本発明を実施することができる。
また、特開2006−342698号公報には、排気触媒の上流においてリーン排気ガスとリッチ排気ガスとを混合させ、酸化反応熱により加熱された高温ガスを排気触媒に供給する技術が開示されている。この特開2006−342698号公報の技術も、本発明の「リッチリーン制御」に含まれるものとする。この技術でも、排気触媒上流の配管内でリッチ排気ガスとリーン排気ガスが合流する点以外は、実施の形態1と同様に内燃機関からリッチ排気ガスとリーン排気ガスが交互に排出される。この特開2006−342698号公報の技術に対しても、実施の形態1のΔA/Fの制御を組み合わせることができる。
実施の形態1では、燃料性状センサ24の出力からアルコール濃度を、排気温度センサ37の出力から排気触媒36の床温T_cを、それぞれ検知した。しかしながら、本発明はこれに限られない。燃料性状センサ24に代えて、例えば、空燃比フィードバック制御におけるフィードバック量に基づくアルコール濃度推定を行っても良い。この推定手法は既に公知のため詳細な説明は省略する。また、燃料性状センサ24に代えて、アルコール濃度センサを使用しても良い。その他、アルコール濃度を検知または推定する各種公知技術を用いてもよい。また、床温T_cについても、吸入空気量に基づく触媒床温推定など、各種公知技術を用いればよい。
なお、実施の形態1では、FFVを前提にしたが、本発明の内燃機関の制御装置は、必ずしもFFV搭載用のみに限られない。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1と同様のハードウェア構成を備える。実施の形態2は、実施の形態1において、図2のマップに代えて、図4のマップを用いる事により実現される。窒素酸化物(NOx)の排出量が16.0近辺の空燃比でピークを迎えることが公知である。そこで、実施の形態2では、実施の形態1においてΔA/Fを変更する際、NOx排出量がピークとなる空燃比近辺を回避することとした。具体的には、実施の形態1では、リーン空燃比が16.0およびリッチ空燃比が13.0となる組み合わせ、すなわち、ΔA/F=3.0となる組み合わせを、回避する。実施の形態2では、図4に示すように、ΔA/F=3.0付近で、アルコール濃度とΔA/Fの特性を示す直線(以下、便宜上「ΔA/F特性」とも称す)が、不連続的に変化している。
なお、図4のマップは一例である。例えば、図4のマップにおいて、ΔA/F=3.0近傍で先ず紙面右方に平行に延び、その後紙面上方に垂直に立ち上がるように、ΔA/F特性を作成しても良い。また、ΔA/F特性が曲線を含んでも良い。
実施の形態3.
排気触媒の失活は、外気温を含めた、排気触媒の温度環境の影響を強く受ける。低温環境であるほど、排気触媒が速やかに冷えるからである。特に、様々な温度環境地域で使用されるFFVは、外気温がマイナスとなるような寒冷地で運転されることもある。外気温が低ければ、失活防止のためにまたは失活からの復帰のために排気触媒に与えるべき熱量も多くなる。そこで、実施の形態3では、内燃機関10に外気温センサを更に装備し、外気温に応じてリッチリーン制御の内容を変更する。
実施の形態3は、実施の形態1と同様のハードウェア構成を備え、かつ、外気温センサを備える。説明の重複を避けるため、ハードウェア構成の図示は行わない。図5は、実施の形態3においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図5のフローチャートは、ステップS200、S202およびS204の処理を除き、図3のフローチャートと同じである。以下、相違点を中心に説明する。
図5のルーチンでは、ステップS100の実行後、外気温センサ(図示せず)の出力に基づいて外気温TAirが検知される(ステップS200)。次いで、触媒失活判定時間TCATを算出する処理が実行される(ステップS202)。このTCATは、図5のルーチンのステップS106において、アイドル状態積算時間に対する比較用の値として用いられる。ステップS106の処理内容の詳細は、実施の形態1で説明したので省略する。本実施形態では、ECU50が、TAirに応じてTCATを算出するための関数であるg(TAir)を記憶している。このg(TAir)は、TAirが低温であるほどTCATが短時間となるように定めることができる。TCATは、具体的には、熱伝導・熱放射の法則などに基づき、排気触媒36の放熱性を勘案して、予め関数化(実際にはマップとして作成)しておけばよい。ステップS202の後、実施の形態1と同様に、ステップS102が実行される。
ステップS102の条件が成立した場合、実施の形態3では、リッチリーン制御実行時間(ΣTterm)を算出する処理が実行される(ステップS204)。本実施形態では、ECU50が、TAirに応じてΣTtermを算出するための関数であるf(TAir)を記憶している。このf(TAir)は、TAirが低温であるほどΣTtermが長時間となるように定めることができる。ΣTtermは、熱伝導・熱放射の法則などに基づき、排気触媒36の放熱性を勘案して、予め関数化(実際にはマップとして作成)しておけばよい。
ステップS204の処理の実行後、実施の形態1と同様に、ステップS104〜S118が実行される。但し、実施の形態3では、ステップS106の判定用の値としてTCATが、ステップS118の判定用の値としてΣTtermが、それぞれ用いられる。
以上の処理によれば、外気温TAirが低いほどTCATが短くされる。従って、低温環境下では、より短いアイドリング時間でステップS108以降の処理が開始される。その結果、低温環境下でも、安定的に失活に対処することができる。また、外気温TAirが低いほどΣTtermが長くされるので、温度環境が低温であるほどリッチリーン制御が長時間実行される(ステップS116、S118参照)。これにより、排気触媒36の温度環境が低温であるほど、排気触媒36を加熱する熱量(つまりは、排気触媒36に与える熱エネルギ量)を、多くすることができる。よって、温度環境に拠らずに画一的にリッチリーン制御を行う場合に比して、排気触媒36の安定した暖機効果を得ることができる。また、排気触媒36への投入熱エネルギを適正化でき、高いエネルギ節約効果も得ることができる。
なお、実施の形態3では、TCATとΣTtermの両方を外気温に応じて変更した。しかしながら本発明はこれに限られない。TCATとΣTtermのうち一方のみを、外気温に応じて変更してもよい。なお、実施の形態3において、外気温TAIRに代えて床温T_cを用いるという変形も可能である。
なお、実施の形態3において、次の変形が可能である。実施の形態3では、ΣTtermを外気温に応じて変更することにより、リッチリーン制御時間を変更した。一方、外気温が低いほど、ΔA/Fを大きくしたり、内燃機関10の機関回転数を上昇させたり、或いは、点火時期SAを遅角させたりしてもよい。これらの手法によっても、排気触媒36の環境が低温側であるほど、排気触媒36を加熱する熱エネルギを多くすることができる。
実施の形態4.
実施の形態1のリッチリーン制御では、#1気筒および#4気筒をリッチ空燃比に制御し、#3気筒および#2気筒をリーン空燃比に制御した。このとき、各気筒の点火プラグ18a〜18dで、点火時期SAが全て同じ扱いの場合、#1気筒および#4気筒と#3気筒および#2気筒とでは、発生トルクが異なる。これは、空燃比に応じて、MBT(Minimum advance for the best torque)が異なるからである。
そこで、実施の形態4では、このようなトルクの相違を考慮したリッチリーン制御を行うべく、次のように点火時期を補正することとした。図6は、実施の形態4における点火時期制御を説明するための図である。以下、実施の形態4は、実施の形態1と同じ構成であるものとする。実施の形態4では、先ず、現在の内燃機関10が、図6の通常時の噴射量でのトルクカーブCstdで運転されているものとする。実施の形態4では、「通常時の噴射量」での空燃比はストイキとする。また、このときの必要トルク(言い換えれば要求トルク)は図5のTrqであり、点火時期がSA0であるものとする。なお、以下、説明の便宜上、リッチ空燃比の気筒のことを「リッチ気筒」とも称し、リーン空燃比の気筒のことを「リッチ気筒」とも称す。
実施の形態4では、トルクカーブCstdで運転されている状態から、次のステップを経て、リッチリーン制御へと移行する。先ず、トルクカーブCstdから燃料噴射量を増量して得られるトルクカーブCrefを、リッチリーン制御の基準トルクカーブとして算出する。次いで、トルクカーブCrefから、さらに、リッチリーン制御のリッチ空燃比を設定した気筒のトルクカーブCRichと、リッチリーン制御におけるリーン空燃比を設定した気筒のトルクカーブCLeanとを、それぞれ算出する。次いで、必要トルクTrqを得ることができる点火時期を、トルクカーブCRichとトルクカーブCLeanとについてそれぞれ算出する(図6のSAR、SAL)。最後に、リッチ気筒(#1気筒および#4気筒)の点火時期をSARに、リーン気筒(#2気筒および#3気筒)の点火時期をSALに、それぞれ補正する。
リッチリーン制御時、リーン気筒では、リッチリーン制御開始前に比して燃料噴射量が減量されるのが普通である。この場合、リーン気筒の点火時期をMBTに設定しても、リーン気筒の発生トルクは、リッチリーン制御開始前のトルクに比して減少してしまう。そこで、実施の形態4では、先ず、リッチリーン制御開始後に、一旦、燃料噴射量を増量したトルクカーブCrefを求めている。そして、トルクカーブCrefの燃料噴射量を基準として、リッチリーン制御におけるリーン空燃比およびリッチ空燃比の燃料噴射量の増減を行っている。これにより、リーン気筒でも必要トルクを確保することができる。その上で、実施の形態4では、リーン空燃比でMBTが進角側に移ることに合わせてリーン気筒の点火時期を進角補正し、かつリッチ気筒で点火時期を遅角補正している。その結果、各気筒のトルクを必要トルクに合致させることができ、トルク変動も小さくできる。
更に、実施の形態4では、実施の形態1におけるΔA/Fと、点火時期の補正量とを、連動させる。すなわち、実施の形態1におけるΔA/Fが大きい場合には点火時期SAR、SALの補正量を大きくし、実施の形態1におけるΔA/Fが小さい場合には点火時期SAR、SALの補正量を小さくする。実施の形態1においてΔA/Fが大きいほど、トルクカーブCRICHとトルクカーブCLEANとの間隔が大きくなるからである。
以上説明した実施の形態4によれば、リッチ気筒とリーン気筒の両方に対して、それらの気筒の間のトルク差を緩和するように点火時期を補正することができる。なお、実施の形態4において、リッチ気筒とリーン気筒の片方のみの気筒を対象として、点火時期を補正してもよい。この変形例は、ΔA/Fが比較的小さい場合に適用することが好ましい。なお、ΔA/Fと点火時期補正量との連動は必ずしも必須ではない。連動させる場合も、リーン空燃比のみまたはリッチ空燃比のみを、点火時期補正量に連動させてもよい。
実施の形態5.
排気触媒36が低活性状態にある場合、未燃成分のみが排気触媒36内部に流入しても所望の酸化反応が得られない。そこで、実施の形態5では、先ず排気触媒36内部をある程度のリーン雰囲気にしたうえで(換言すれば、ある程度の酸素を吸蔵させた上で)、その後に未燃成分を供給することとした。具体的には、実施の形態5では、リッチリーン制御を開始する際に(図3又は図5のステップS114で)、リーン気筒(#2気筒または#3気筒)から燃焼行程を開始する。これにより、排気触媒36に対して、最初にリーン排気ガスを供給することができる。
実施の形態6.
個々の気筒から排出される排気ガスは、排気触媒36の排気ガス入口側表面に対して、常に一様に(均等に)当たるわけではない。このため、各々の気筒の空燃比をリッチ空燃比またはリーン空燃比に固定した場合、排気触媒に流れ込む未燃成分や酸素の分布にムラが生じてしまうおそれがある。図7は、図1の排気触媒36の拡大図であり、図8は、図7のA−A線に沿う排気触媒36の模式的断面図である。図8に示すように、#1〜#4気筒の排気ガスが、それぞれ、排気触媒36の特定の領域に支配的に当たる。このようなムラは、排気枝管の形状や、排気触媒の搭載位置などにも起因する。このようなムラが生ずると、未燃成分と酸素のバランスの良い反応が妨げられてしまう。
そこで、実施の形態6では、図9に示すように、1サイクル毎にリーン排気ガスとリッチ排気ガスとを交互に排気触媒36に与えることとした。図9は、実施の形態6にかかるリッチリーン制御の概念図である。実施の形態6では、実施の形態1とは異なり#1〜#4気筒を一まとめにして取り扱う。そして、#1〜#4気筒の空燃比を、一まとめにして、リッチ空燃比とリーン空燃比とに交互に切り換える。その結果、図9に示すように、4つの気筒分のリーン排気ガスまたはリッチ排気ガスが、交互に、排気触媒36に流れ込む。これにより、図8に示したようなムラの発生を抑制できる。
図10は、実施の形態6においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図10のルーチンを、図3または図5のステップS114の内容と置き換えることができる。なお、図10におけるステップS302およびS312における空燃比の設定も、図2または図4に示したアルコール濃度とΔA/Fの特性に従って決定されることが好ましい。
図10のルーチンでは、先ず、リッチリーン制御実施フラグがONか否かが判定される(ステップS300)。このフラグがONの場合、ステップS302移行の処理に移る。ステップs302では、Countcyl=0およびCountINJ=0が設定される。Countcylは燃焼サイクル数の特定のために、CountINJは噴射回数の特定のために、それぞれ用いられるカウンタ値である。
次いで、全気筒の空燃比が所定のリーン空燃比A/FLEANに設定される(ステップS304)。このA/FLEANに従って、#1〜#4気筒の燃料噴射量が決定される。燃料噴射弁14a〜14dのそれぞれが、1回の噴射(つまり、各気筒の1燃焼サイクルに対する1セットの噴射)を行うたびに、CountINJがインクリメントされる。ステップS304の後、ステップS306において、CountINJが気筒数(本実施形態では4)以上になったら、ステップS308に進む。ステップS308では、Countcylの値がインクリメントされる。つまり、現在のサイクル数を示すカウンタ値(Countcyliを、直前のカウンタ値(Countcyli-1にプラス1した値とする。次いで、ステップS310において現在のCountcylの値が、所定サイクル数以上か否かが判定される。この所定サイクル数は、実施の形態6では、気筒数に合わせて4に設定する。この場合には、各気筒が1回ずつリーン空燃比の燃焼を行ったら、全気筒の空燃比がリッチに変更される。
ステップS310の条件が成立したら、ステップS312〜S318の処理へと移行する。ステップS312〜S318では、#1〜#4気筒が所定のリッチ空燃比A/FRICHにされた上で、上記のステップS304〜S310の処理内容が同様に行われる。これにより、各気筒が1回ずつリッチ空燃比で燃焼を行なう。重複説明を避けるため、ステップS312〜S318の説明は省略する。
ステップS318の条件が成立したら、ステップS320が実行される。ステップS320では、リッチリーン制御実施完了フラグがONか否かが判定される。このステップの処理は、実施の形態1のステップS116およびS118の処理内容を流用することができる。或いは、ステップS118の条件成立時にONとなるフラグを準備しても良い。また、ステップS118では実施の形態5のΣTtermを用いても良い。ステップS320の条件が不成立の場合には、処理がステップS302に戻り、再度リーン空燃比での燃焼が行われる。ステップS320の条件が成立したらリッチリーン制御が停止され、CountcylおよびCountINJがゼロにリセットされて(ステップS322)、今回のルーチンが終了する。
以上説明した実施の形態6によれば、各々の気筒がリッチ排気ガスとリーン排気ガスの一方のみを固定的に排出するのではなく、各々の気筒がリッチ排気ガスとリーン排気ガスとを所定サイクル数毎に入れ替えながら排出する。よって、上述した排気ガスの当たりのムラを抑制し、排気触媒36に対して未燃成分や酸素をバランスよく流入させることができる。これにより、排気触媒36内で均一に発熱反応を生じさせることができ、効率よく触媒を加熱することができる。
以下、実施の形態6の変形例を述べる。実施の形態6では、空燃比をリッチとリーンで切り換える基準である所定サイクル数が、気筒数と同じ数値とされた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。各気筒の空燃比を固定せず各気筒を定期的にリッチとリーンとで切り換えれば、図8に示したムラを抑制できる。例えば、4気筒に対して所定サイクル数を3に設定した場合には、図8における#1→#3→#4→#2の領域において、リッチ3回、リーン3回、リッチ3回・・・のように、半時計周りにリッチ領域とリーン領域がずれていく。なお、所定サイクル数を変更することで、図9に示すDRICHやDLEANを変えることができる。DRICH、DLEANは、それぞれ、排気通路に沿うリッチ排気ガスの厚み、リーン排気ガスの厚みである。DRICHやDLEANを変えることにより、未燃成分供給量や酸素供給量を適宜に変更できる。
実施の形態7.
実施の形態7は、実施の形態6とは異なる手法により、リッチリーン制御時における、排気触媒に対する排気ガスの当たりのムラを抑制することができる。実施の形態7では、#1気筒と#4気筒の空燃比を1燃焼サイクル毎にリッチ→リーン→リッチ→・・・の順番で切り換えるように、燃料噴射弁14a、14dを制御する。また、実施の形態7では、#2気筒と#3気筒の空燃比を1燃焼サイクル毎にリーン→リッチ→リーン→・・・の順番で切り換えるように、燃料噴射弁14b、14cを制御する。
これにより、図8に示したリッチ、リーンの領域が対称に反転しながら、リッチリーン制御が進行する。その結果、排気触媒36の表面に、リッチ排気ガスのみが当たる領域や、リーン排気ガスのみが当たる領域が発生することを防止できる。リッチリーン制御時における、排気触媒36に対する排気ガスの当たりのムラを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態1乃至7並びにそれらの変形例の各々が、適宜に組み合わせが可能なことはいうまでもない。
本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の制御装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1において用いられるΔA/Fのマップの模式図である。 実施の形態1においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。 実施の形態2において用いられるΔA/Fのマップの模式図である。 実施の形態3においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。 実施の形態4における点火時期制御を説明するための図である。 図1の排気触媒36の拡大図である。 図7のA−A線に沿う排気触媒36の模式的断面図である。 実施の形態6にかかるリッチリーン制御の動作の概念を説明するための図である。 実施の形態6においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。
10 内燃機関 14 燃料噴射弁
18 点火プラグ 20 燃料タンク
22 燃料配管 24 燃料性状センサ
30 吸気通路 32 排気通路
34 空燃比センサ 36 排気触媒
37 排気温度センサ

Claims (11)

  1. 内燃機関から排気触媒に向かって排出される排気ガスが、未燃成分を含むリッチ排気ガスと酸素を含むリーン排気ガスとに交互に変化するように、内燃機関の気筒の空燃比をリッチ空燃比およびリーン空燃比に制御するリッチリーン制御手段と、
    前記内燃機関の燃料タンク内の燃料のアルコール類または/およびエーテル類の濃度を取得する濃度取得手段と、
    前記濃度取得手段が取得したアルコール類または/およびエーテル類の濃度が高いほど、前記リッチリーン制御手段の制御時のリーン空燃比をリーン側に設定するリーン度合い制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記濃度取得手段が取得したアルコール類または/およびエーテル類の濃度が高いほど、前記リッチリーン制御手段の制御時のリッチ空燃比をリッチ側に設定するリッチ度合い制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記リーン度合い制御手段または/および前記リーン度合い制御手段は、前記内燃機関のNOx排出量がピークとなる付近の空燃比を回避するように、空燃比を不連続的に変化させる空燃比制限手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関の排気触媒の外部または/および内部の温度を、検知または/および推定により取得する温度取得手段と、
    前記温度取得手段が取得した温度に基づいて、前記排気触媒の環境が低温側であるほど前記排気触媒を加熱する熱量が多くなるように、前記リッチリーン制御手段の制御内容を変更する制御内容変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御内容変更手段が、
    前記リッチリーン制御手段の制御時において、前記排気触媒の温度が低温側であるほど、リーン空燃比をリーン側にかつリッチ空燃比をリッチ側に、それぞれ大きくする空燃比変更手段と、
    前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記リッチリーン制御手段の制御を継続する時間を長く設定する時間変更手段と、
    前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記内燃機関の機関回転数を上昇させる回転数変更手段と、
    前記排気触媒の温度が低温側であるほど、前記内燃機関の点火時期を遅角する点火時期変更手段と、
    のうち、少なくとも1つの手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁および点火プラグを備え、
    さらに、
    前記リッチリーン制御手段が、
    前記2つ以上の気筒のうち、一部の気筒をリッチ空燃比で、残りの気筒をリーン空燃比で、それぞれ燃焼させるように、前記2つ以上の気筒のそれぞれの燃料噴射量を制御する気筒別空燃比制御手段と、
    前記気筒別空燃比制御手段がリッチ空燃比に設定した気筒の点火時期を遅角する遅角補正手段、および、前記気筒別空燃比制御手段がリーン空燃比に設定した気筒の点火時期を進角する進角補正手段のうち、少なくとも一方の手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記リッチリーン制御手段が設定したリッチ空燃比とリーン空燃比との差が、大きいほど、前記遅角補正手段の遅角量または/および前記進角補正手段の進角量を大きく設定する点火時期補正量設定手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記リッチリーン制御手段が、その制御開始後に、前記排気触媒に対して、前記リッチ排気ガスと前記リーン排気ガスのうち最初にリーン排気ガスが流れ込むように、内燃機関の気筒の空燃比を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁を備え、
    前記リッチリーン制御手段が、前記内燃機関の各気筒の空燃比が所定サイクル数毎にリッチ空燃比とリーン空燃比との間で切り換るように、各気筒の燃料噴射量を制御するサイクル毎空燃比変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記内燃機関が2つ以上の気筒を備え、前記2つ以上の気筒がそれぞれ燃料噴射弁を備え、
    前記リッチリーン制御手段が、前記内燃機関の一部の気筒の空燃比が第1の順番でリッチ空燃比とリーン空燃比とで交互に切り換わり、前記内燃機関の残りの気筒が前記第1の順番とは反対の第2の順番でリッチ空燃比とリーン空燃比とで交互に切り換わるように、前記一部の気筒と前記残りの気筒の燃料噴射量をそれぞれ制御する気筒毎空燃比変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置によって内燃機関が制御されることを特徴とするFFV(Flexible Fuel Vehicle)。
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