JP2015227653A - バイオマスガス専焼エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】バイオマスガスの発生量の減少や燃焼カロリーの不足に対応することができるバイオマスガス専焼エンジンを提供する。
【解決手段】ガス化炉2で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナ30からエンジン4のA/Fバルブ41に供給されるバイオマスガス専焼エンジン1であって、ゼロガバナ30のダイヤフラム30a上のアクチュエータ30bに開口された大気圧解放経路30cには、圧力調整弁30dが設けられ、アクチュエータ30bに空気圧を加える空気供給経路32およびバイパス経路39が接続され、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブ41の開度よりも所定開度以上大きくなった場合、空気供給経路32およびバイパス経路39からアクチュエータ30bに空気圧を加え圧力調整弁30dによってその空気圧を調整してA/Fバルブ41に供給されるバイオマスガスの供給圧力を高くするよう制御する制御部10が設けられたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスガスを使用するバイオマスガス専焼エンジンに関するものである。
従来より、コージェネレーション装置やヒートポンプ装置の駆動源に使用するエンジンとして、バイオマスガスとディーゼル燃料とを併用するデュアルフューエルエンジンが知られている(例えば、特許文献1参照。)
このようなデュアルフューエルエンジンにバイオマスガスを供給するガス化炉は、木質材料やその他のバイマスガスの原料となるものを、ガス化炉で炊き出したり発酵させたりして発生させるので、発生量や燃焼カロリーが一定ではなく不安定なものとなる。また、一度発生させたバイオマスガスは、ガス化炉を停止してしまうと再度のバイオマスガスの発生に時間を要するので、運転を開始すると、その日一日の運転が終了するまで運転停止は行われない。
一方、デュアルフューエルエンジンは、コージェネレーション装置やヒートポンプ装置の制御条件に合わせて何度も運転開始や運転停止が行わる。
したがって、デュアルフューエルエンジの運転状態に対して、バイオマスガスの発生量が多く燃焼カロリーが高すぎる場合や、デュアルフューエルエンジンを運転停止しているような場合には、フレアスタックで余剰ガスを燃焼させ、バイオマスガスの発生量が少なく燃焼カロリーが低い場合には、ディーゼル燃料を使用してバイオマスガスの不足分を補うことで、安定した運転状態を保つことができるようになされていた。
特開2011−89070号公報
しかし、上記従来のデュアルフューエルエンジンのように、バイオマスガスとディーゼル燃料とを併用し、バイオマスガスの不足分をディーゼル燃料で補うエンジンの場合、バイオマスガスだけを使用するものではないため、環境改善効果が充分に発揮できなくなってしまう。
そのため、ディーゼル燃料を使用せず、バイオマスガスだけで運転するガスエンジンを使用することが考えられる。しかし、バイオマスガスだけで運転するガスエンジンは、バイオマスガスの発生量が減少したり、燃焼カロリーが不足したりする場合、バイオマスガスの供給量を決定するA/Fバルブを全開にしてもガスエンジンの制御領域から外れてしまうこととなり、空燃比制御が不能となり、排気ガス浄化性能が低下し、NOxが発生してしまう。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、バイオマスガスの発生量の減少や燃焼カロリーの不足に対応することができるバイオマスガス専焼エンジンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンは、ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、ゼロガバナのダイヤフラム上のアクチュエータに開口された空気出口には、可変バルブが設けられるとともに、このアクチュエータに空気圧を加えることができる空気供給経路が接続され、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、空気供給経路からアクチュエータに空気圧を加えるとともに可変バルブによってその空気圧を調整してA/Fバルブに供給されるバイオマスガスの供給圧力を高くするように制御する制御部が設けられたものである。
上記バイオマスガス専焼エンジンにおいて、制御部は、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行うものであってもよい。
上記課題を解決するための本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンは、ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブおよびスロットルに供給されるようになされたガスエンジンであって、A/Fバルブの上流側とスロットルの下流側との間にバイオマスガスのバイパス経路が設けられ、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイパス経路に設けられたバルブが開かれ、スロットルの下流側に直接バイオマスガスを供給するように制御する制御部が設けられたものである。
上記バイオマスガス専焼エンジンにおいて、制御部は、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイパス経路のバルブを閉じてバイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行うものであってもよい。
上記課題を解決するための本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンは、ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、A/Fバルブの開度を検出し、バイオマスガスの供給圧力が正常であるか否かを検出し、ゼロガバナの出口圧力を検出し、排気ガスの全領域センサまたは酸素センサの出力を検出する制御部を有し、当該制御部は、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイオマスガスの供給圧力が正常であり、ゼロガバナの出口圧力が負圧であり、排気ガスがリーンになるとゼロガバナの作動不良を検出するものである。
上記課題を解決するための本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンは、ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなり、かつ、エンジンの運転状態が浄化ウインドウからリーンに外れた場合に、点火時期をリタードさせることで、エンジンの運転状態を浄化ウインドウ内に収めるように制御する制御部が設けられたものである。
上記課題を解決するための本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンは、ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、A/Fバルブをリーン側およびリッチ側に変動させてパータベーション制御を行うようになされた制御部を有し、当該制御部は、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、パータベーション制御を行う変動幅を大きくするようになされたものである。
上記バイオマスガス専焼エンジンにおいて、制御部は、全領域センサからの信号を元にして変動幅を変更するようになされたものであってもよい。
以上述べたように、請求項1記載の本発明によると、ゼロガバナのダイヤフラム上のアクチュエータに開口された空気出口には、可変バルブを設けるとともに、このアクチュエータに空気圧を加えることができる空気供給経路を接続し、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、空気供給経路からアクチュエータに空気圧を加えるとともに可変バルブによってその空気圧を調整してA/Fバルブに供給されるバイオマスガスの供給圧力を高くするように制御部によって制御することで、A/Fバルブが全開になることを防止することができるので、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
請求項2記載の本発明によると、上記制御時に、制御部によって、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行うように制御することで、急激な空燃比の変化を防止してエンジンストールの発生を回避することができる。
請求項3記載の本発明によると、A/Fバルブの上流側とスロットルの下流側との間にバイオマスガスのバイパス経路を設け、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイパス経路に設けられたバルブを開き、スロットルの下流側に直接バイオマスガスを供給するように制御部で制御することで、A/Fバルブが全開になることを防止することができるので、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
請求項4記載の本発明によると、上記制御時に、制御部によって、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイパス経路のバルブを閉じてバイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行うように制御することで、急激な空燃比の変化を防止してエンジンストールの発生を回避することができる。
請求項5記載の本発明によると、A/Fバルブの開度を検出し、バイオマスガスの供給圧力が正常であるか否かを検出し、ゼロガバナの出口圧力を検出し、排気ガスの全領域センサまたは酸素センサの出力を検出する制御部を有し、当該制御部は、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイオマスガスの供給圧力が正常であり、ゼロガバナの出口圧力が負圧であり、排気ガスがリーンになるとゼロガバナの作動不良を検出することができる。したがって、前記したような制御部によって制御する際の制御不良を防止することができる。
請求項6記載の本発明によると、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなり、かつ、エンジンの運転状態が浄化ウインドウからリーンに外れた場合に、点火時期をリタードさせることで、エンジンの運転状態を浄化ウインドウ内に収めるように制御部よって制御することで、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
請求項7記載の本発明によると、A/Fバルブをリーン側およびリッチ側に変動させてパータベーション制御を行うようになされた制御部を有し、当該制御部によって、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、パータベーション制御を行う変動幅を大きくするように制御することで、A/Fバルブのオーバーシュート時間を短くすることができ、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大する時間を短くして排気ガス濃度の低下を図ることができる。
請求項8記載の本発明によると、上記請求項7記載の制御において、制御部によって、全領域センサからの信号を元にして変動幅を変更するようにすることで、より的確な制御が可能となる。
本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンの全体構成の概略図である。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおけるエンジンの構成を示す概略図である。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける浄化ウインドウを示す図面であって、各排気ガス濃度と空気過剰率との関係を示すグラフである。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例1に係る制御を説明する図面であって、空気パージ用ブロワを使用した場合と使用しない場合との空気荷重率と混合気流量との関係を示すグラフである。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例2に係る制御を行う際に使用するエンジンの構成を示す概略図である。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例3に係る制御を行う際の制御部の検出項目を示す表である。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例4に係る制御を説明する図面であって、浄化ウインドウがリーン側に外れた場合のエンジンのNOx濃度と点火時期との関係を示すグラフである。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例5に係る制御を説明する図面であって、A/Fバルブのパータベーション制御時のバルブ開度の経時的変化と、それに対応したA/Fバルブの開度の変動幅の経時的変化を示すグラフである。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンにおける実施例5に係る制御を説明する図面であって、バイオマスガスの燃焼カロリーとA/Fバルブの開度との関係および、当該A/Fバルブの各バルブ開度におけるパータベーション制御時のバルブ開度の変動幅の変化を示すグラフである。 本発明に係るバイオマスガス専焼エンジンの通常時、実施例1の制御時、および実施例2の制御時における、スロットルバルブの開度とバイオマスガス供給量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、バイオマスガス専焼エンジン1の全体構成の概略を示し、図2は同バイオマスガス専焼エンジン1におけるエンジン4の構成を示している。
本発明に係るバイオマスガス専焼エンジン1は、ガス化炉2で生成されたバイオマスガスがゼロガバナユニット3を介してエンジン4に供給されるように構成されている。
まず、バイオマスガス専焼エンジン1の構成について説明し、その後、制御部10による各制御について説明する。
ガス化炉2は、木材チップや籾殻などのバイオマス原料を加熱分解する炉によって構成されており、低酸素下で加熱分解することによって発生する炭化水素等の分解ガスをバイオマスガスとして生成できるようになされている。
このガス化炉2によって生成されたバイオマスガスは、加熱分解することによって得られるため、そのままでは温度が高い。そのため、ガス化炉2の下流側には、空間内に水を分散するようになされたスクラバー21が設けられており、このスクラバー21にバイオマスガスを通過させることで、当該バイオマスガスは、冷却されるようになされている。
スクラバー21を通過したバイオマスガスは、送風機23によって下流側に送られるが、バイオマスガスの発生量に応じて接続するエンジン4の数が異なるので、接続するエンジン4の数に応じて一つまたは複数個所(本実施の形態では2カ所)へと分岐して送られる。この際、バイオマスガスは、スクラバー21で冷却することによって水分が多く含まれた状態となっている。したがって、送風機23の下流側には、ドレンポット24が設けられている。このドレンポット24は、バイオマスガス中に含まれる凝縮水を回収するようになされている。当該凝縮水を取り除いたバイオマスガスは、ゼロガバナユニット3を介してエンジン4に供給するようになされている。ガス化炉2、スクラバー21、送風機23等は、制御部10によって制御される。
ドレンポット24を通過したバイオマスガスは、ゼロガバナユニット3へと供給される。
ゼロガバナユニット3は、ガス供給経路31に設けられたゼロガバナ30を介して、ガス化炉2からのバイオマスガスをエンジン4へと供給するように構成されている。
ガス供給経路31の上流端側には、ガス遮断弁33が設けられており、ガス供給経路31へのバイオマスガスの供給を遮断することができるようになされている。また、ガス供給経路31の下流端側には、ドレンポット34が設けられており、エンジン4へ供給されるバイオマスガス中に含まれる凝縮水を再度回収するようになされている。
ゼロガバナ30は、上記ガス遮断弁33とドレンポット34との間のガス供給経路31に設けられている。このゼロガバナ30は、ダイヤフラム30a上のアクチュエータ30bからの大気圧解放経路30cに圧力調整弁30dが設けられている。この圧力調整弁30dを開けて大気圧解放経路30cを大気圧に解放することで、ゼロガバナ30は、当該ゼロガバナ30よりも上流側のガス供給経路31から供給されるバイオマスガスを、当該上流側のガス供給経路31の供給圧力に関係なく、ゼロガバナ30の下流側のガス供給経路31に、大気圧状態で供給するように構成されている。
空気供給経路32は、ガス遮断弁33とゼロガバナ30との間のガス供給経路31に接続されている。この空気供給経路32とガス供給経路31との間は、空気供給経路32側に設けられた空気パージ弁35によって普段は遮断されており、空気パージが必要となった際にこの空気パージ弁35が開かれて空気供給経路32からガス供給経路31を介してゼロガバナ30へと空気パージが行われるようになされている。そのため、この空気供給経路32の上流端側には空気パージ用ブロワ36が設けられている。
ゼロガバナ30とドレンポット34との間のガス供給経路31には、余剰のバイオマスガスをフレアスタック5へと排出する排出経路37が設けられている。余剰のバイオマスガスは、このフレアスタック5で燃焼処理される。また、この排出経路37には空気パージ逃がし弁38が設けられている。この空気パージ逃がし弁38は、ゼロガバナ30の空気パージを行う際に開けておくことで、空気パージ後の空気を、ガス供給経路31から排出経路37を介して外部へと逃がすことができるようになされている。
なお、ゼロガバナ30内を空気パージする際は、ガス供給経路31のガス遮断弁33を閉じ、空気供給経路32の空気パージ弁35および排出経路37の空気パージ逃がし弁38を開け、空気パージ用ブロワ36を作動させることによって行われるが、ガス供給経路31に導入した空気は、ゼロガバナ30が作動して大気圧解放経路30cから排出されてしまうこととなる。そのため、ゼロガバナ30の大気圧解放経路30cと空気供給経路32との間には、バイパス経路39が設けられ、空気パージ用ブロワ36からの空気は、ゼロガバナ30の大気圧解放経路30cにも作用するようになっている。これにより、空気パージ用ブロワ36からの空気は、空気供給経路32からゼロガバナ30を介して空気パージ逃がし弁38から排出経路37を経由して外部に排出され、ゼロガバナ30が空気パージされることとなる。
ゼロガバナユニット3のガス供給経路31の下流端部に相当する出口3aは、エンジン4のA/Fバルブ41に接続されている。これにより、ゼロガバナユニット3のドレンポット34を通過したバイオマスガスは、エンジン4のA/Fバルブ41に供給できるようになされている。
エンジン4は、シリンダヘッド42に接続された吸気経路43に、空気とバイオマスガスとを混合するA/Fバルブ41が設けられており、このA/Fバルブ41とシリンダヘッド42との間にスロットルバルブ44が設けられている。シリンダヘッド42に接続された排気経路45には、サイレンサ46が設けられており、このサイレンサ46とシリンダヘッド42との間に三元触媒47が設けられている。
エンジン4には、クランクシャフト48の回転角を検出する進角センサ11、セル49への通電を制御する通電センサ12が設けられている。また、三元触媒47の排気ガス入口側には前酸素センサ13が設けられ、出口側にも別の後酸素センサ14が設けられている。また、三元触媒47の排気ガス入口側には全領域センサ15が設けられている。
制御部10は、バイオマスガス専焼エンジン1を始動させる際、通電センサ13を通じてエンジン4のセル49への通電を行い、それによってエンジン4が始動したか否かをクランクシャフト48の回転角を検出する進角センサ11によって検出することができるようになされている。
また、制御部10は、ガス化炉2で生成されるバイオマスガスの生成量を制御するとともに、当該バイオマスガスを用いてエンジン4をストイキ運転でパータベーション制御する場合の、A/Fバルブ41の開度と、前酸素センサ13、後酸素センサ14、全領域センサ15からの検出結果との関係が入力された制御マップを有しており、この制御マップの情報に従ってエンジン4のストイキ運転をパータベーション制御するようになされている。
さらに、制御部10は、バイオマスガス専焼エンジン1を停止させる際、ガス化炉2およびエンジン4の運転停止を行うとともに、ゼロガバナ30の空気パージを行うようになされている。
次に、このようにして構成されるバイオマスガス専焼エンジン1の制御部10による制御について説明する。
−実施例1−
バイオマスガス専焼エンジン1を始動すると、制御部10は、ガス化炉2を運転開始するとともに、それに連動してエンジン4を始動する。ただし、ガス化炉2の運転を開始しても、すぐにエンジン4を運転できるだけのバイオマスガスが発生しないので、制御部10は、バイオマスガスが供給可能な発生量に達する時間の経過を待ってエンジン4を始動する。
その後、エンジン4は、図3に示すように、ガス化炉2からのバイオマスガスによってCO,NOx,炭化水素の発生が最も少ない浄化ウインドウWの範囲で運転が継続される。
しかし、ガス化炉2から供給されるバイオマスガスの燃焼カロリーが大幅に低下した場合、A/Fバルブ41を全開にしても、浄化ウインドウWがリーン側に外れ、NOxが増大することとなる。
したがって、制御部10は、A/Fバルブ41が全開になった場合、空気パージ用ブロワ36を作動させる。これにより、空気パージ用ブロワ36からの空気は、空気供給経路32からバイパス経路39を介して大気圧解放経路30cからゼロガバナ30へと作用し、ゼロガバナ30を通過するバイオマスガスは、ゼロガバナ30に作用する空気圧と同様に、供給圧力を高くすることができることとなる。これにより、図4に示すように、スロットルバルブ44を通過する混合気流量に対する空気過剰率は、リッチ側へと移行させることができ、A/Fバルブ41の全開を解除して、当該A/Fバルブ41での制御が可能となる。
この際、ゼロガバナ30に作用する空気圧によって、バイオマスガスの供給圧力は決定されるが、このゼロガバナ30に作用する空気圧は、大気圧解放経路30cに設けられた圧力調整弁30dの開度を調整することによって調整することができる。
なお、エンジン4の負荷を変更する場合や、エンジン4の始動時は、制御部10に設定されているA/Fバルブ41の開度のままだとバイオマスガスの供給圧力を高くしている分、空気過剰率が急激に変化してしまいエンジンストールが発生することとなる。したがって、エンジン4の負荷を変更する場合や、エンジン4の始動時は、空気パージ用ブロワ36を止めてバイオマスガスの供給圧力を一旦大気圧に戻し、その後、A/Fバルブ41を全開にしても浄化ウインドウWがリーン側に外れる場合は、再度空気パージ用ブロワ36を作動させる。
このようにしてバイオマスガス専焼エンジン1の運転を制御部10によって制御することで、バイオマスガスの燃焼カロリーが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
また、エンジン4の負荷または回転数の変更時に、バイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジン4の負荷または回転数の変更を行うように制御することで、急激な空燃比の変化を防止してエンジンストールの発生を回避することができる。
−実施例2−
図5は、エンジン4の他の構成を示している。このエンジン4は、A/Fバルブ41の上流側とスロットルバルブ44の下流側との間にバイオマスガスのバイパス供給経路6が設けられ、開閉バルブ61によって当該バイパス供給経路6の開閉を行うように構成されている。その他の構成は前記したエンジン4と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。
このバイオマスガス専焼エンジン1は、前記した実施例1のバイオマスガス専焼エンジン1と同様に、通常時は、図3に示すように、ガス化炉2からのバイオマスガスによってCO,NOx,炭化水素の発生が最も少ない浄化ウインドウWの範囲でエンジン4の運転が継続される。
しかし、ガス化炉2から供給されるバイオマスガスの燃焼カロリーが大幅に低下した場合に、A/Fバルブ41を全開にしても、浄化ウインドウWがリーン側に外れ、NOxが増大することとなる。
したがって、制御部10は、A/Fバルブ41が全開になった場合、通常時は閉じられていた開閉バルブ61を開いてバイパス供給経路6を開通させる。これにより、A/Fバルブ41を通過してミキサ40に作用する吸気のベンチュリ効果で供給されていたバイオマスガスの一部は、バイパス供給経路6から直接スロットルバルブ44よりも下流側であるシリンダヘッド42への吸気直前の吸気経路43に供給される。これにより、吸気経路43へと供給される混合気中のバイオマスガスは濃くなり、A/Fバルブ41の全開を解除して、当該A/Fバルブ41での制御が可能となる。
この際、混合気中のバイオマスガスの濃さは、開閉バルブ61の開度を調整することによって調整することができる。
なお、エンジン4の負荷を変更する場合や、エンジン4の始動時は、制御部10に設定されているA/Fバルブ41の開度のままだとバイパス供給経路6を開通させている分、空気過剰率が急激に変化してしまいエンジンストールが発生することとなる。したがって、エンジン4の負荷を変更する場合や、エンジン4の始動時は、開閉バルブ61を閉じてA/Fバルブ41によるバイオマスガスの供給に戻し、その後、A/Fバルブ41を全開にしても浄化ウインドウWがリーン側に外れる場合は、再度開閉バルブ61を開いてバイパス供給経路6を開通させる。
このようにしてバイオマスガス専焼エンジン1の運転を制御部10によって制御することで、バイオマスガスの燃焼カロリーが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
また、エンジン4の負荷または回転数の変更時に、開閉バルブ61を閉じてA/Fバルブ41によるバイオマスガスの供給に戻してからエンジン4の負荷または回転数の変更を行うように制御することで、急激な空燃比の変化を防止してエンジンストールの発生を回避することができる。
−実施例3−
図6は、制御部10によるゼロガバナ30の作動不良検出項目を示している。
すなわち、制御部10の制御によって、バイオマスガスの燃焼カロリーが不足してリーン側に浄化ウインドウWを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができるのは、ゼロガバナ30が正常に作動していることが前提であり、ゼロガバナ30が作動不良を起こしている場合は、バイオマスガスの燃焼カロリーが不足しているのではなく、ゼロガバナ30が作動不良を起こしていることが原因と考えられる。
したがって、制御部10は、A/Fバルブ41が全開になり、浄化ウインドウWがリーン側に外れたことを前酸素センサ13、後酸素センサ14または全領域センサ15が検出した場合、上記した実施例1および実施例2の制御の前に、ゼロガバナ30の上流側から供給されるバイオマスガスの供給圧力が所定の圧力であり、ゼロガバナ30を通過後の下流側の圧力が負圧になっていないかを検出するようになされている。この検出は、ガス供給経路31におけるゼロガバナ30の前後に、圧力スイッチ(図示省略)を設けて検出することができる。
A/Fバルブ41が全開で、浄化ウインドウWがリーン側に外れたことを前酸素センサ13、後酸素センサ14または全領域センサ15が検出し、ゼロガバナ30の上流側から供給されるバイオマスガスの供給圧力が所定の圧力であり、ゼロガバナ30を通過後の下流側の圧力が負圧であることを検出すると、制御部10は、ゼロガバナ30の作動不良と判断し、警報を発する。この警報は、音を発するものであってもよいし、ランプなどが点滅するようになされたものであってもよいし、警報信号を何処かへ通信するものであってもよい。また、警報に連動して制御部10は、エンジン4の停止プログラムへ移行するようになされたものであってもよい。
これにより、前記した実施例1および実施例2のような制御を行う際のゼロガバナ30の制御不良を事前に検出することができる。
なお、本実施の形態において、制御部10は、A/Fバルブ41が全開になった場合を検出するようになされているが、A/Fバルブ41が全開になる以前に浄化ウインドウWがリーン側に外れたことを前酸素センサ13、後酸素センサ14または全領域センサ15が検出することも考えられる。したがって、制御部10は、A/Fバルブ41が所定の開度以上大きくなった時点で、浄化ウインドウWがリーン側に外れたことを前酸素センサ13、後酸素センサ14または全領域センサ15が検出した場合に、ゼロガバナ30の上流側から供給されるバイオマスガスの供給圧力が所定の圧力であり、ゼロガバナ30を通過後の下流側の圧力が負圧になっていないかを検出するものであってもよい。
−実施例4−
図7は、バイオマスガス専焼エンジン1において、A/Fバルブ41を全開にしても浄化ウインドウWがリーン側に外れた際のNOxの量とエンジン4の点火時期との関係を示している。すなわち、A/Fバルブ41を全開にしても浄化ウインドウWがリーン側に外れた場合は、エンジン4の点火時期をリタードさせることで、発生するNOxの低減を図ることができることを示している。この情報は、制御部10に入力されている。
通常、A/Fバルブ41は、最も燃費の良い位置で使用するようにセットされており、発生するNOxが最も少ない位置にセットされていない。したがって、制御部10は、ガス化炉2から供給されるバイオマスガスの燃焼カロリーが大幅に低下し、A/Fバルブ41を全開にしても、浄化ウインドウWがリーン側に外れ、NOxが増大することとなった場合に、前記図7に基づいてエンジン4の点火時期を、NOxの低減を図ることができる位置にリタードさせることで、エンジン4の運転状態を浄化ウインドウW内に収めるように制御することができ、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウを外れ、NOxが増大するといったことを防止することができる。
なお、エンジン4の運転状態が浄化ウインドウWからリーン側に外れた状態が改善され、A/Fバルブ41を全開する必要がなくなり、エンジン4の運転状態を浄化ウインドウW内に収めることができるようになった場合には、制御部10によって、リタードさせていた点火時期を元に戻すように制御する。
また、制御部10は、この制御を行う前に、前記した実施例3の制御によってゼロガバナ30の作動不良を検出する制御を行ってもよい。
−実施例5−
図8は、バイオマスガス専焼エンジン1におけるエンジン4の運転時に、A/Fバルブ41のパータベーション制御時のバルブ開度の経時的変化と、A/Fバルブ41の開度の変動幅との関係を示している。
すなわち、制御部10は、バイオマスガスの燃焼カロリーが大幅に低下し、A/Fバルブ41が全開あるいは全開近くになった場合に、パータベーション制御を行っていたA/Fバルブ41の開度の変動幅R1を、通常よりも所定量だけ増大させた開度の変動幅R2に変更する。これにより、空燃比の制御速度を向上させ、A/Fバルブ41のオーバーシュート時間を短くすることができる。したがって、バイオマスガスが不足してリーン側に浄化ウインドウWが外れ、NOxが増大する時間を短くして排気ガス濃度の低下を図ることができる。
なお、図8では、Z特性を有する前酸素センサ13および後酸素センサ14によってA/Fバルブ41が全開あるいは全開近くになった場合を検出するようになされているため、A/Fバルブ41が全開になってから以降は、どの程度オーバーシュートしているのか、その程度を把握することができない。したがって、A/Fバルブ41の開度の変動幅R2は、通常の開度の変動幅R1より所定量だけ増大させた固定値に設定されている。しかし、制御部10は、前酸素センサ13および後酸素センサ14ではなく、全領域センサ15によって、A/Fバルブ41が全開あるいは全開近くになった場合を検出するようにしてもよい。この場合、図9に示すように、どの程度オーバーシュートしたかを把握することができるので、この全領域センサ15の検出結果に基づいてA/Fバルブ41の開度の変動幅R3を決定することができることとなり、より的確な制御が可能となる。
オーバーシュートが解消され、前回していたA/Fバルブ41を閉じることができるようになってから以降は、所定開度、例えば80%程度の開度に閉じることができるようになってから通常の開度の変動幅R1に戻すように、制御部10によって制御する。
なお、オーバーシュート時のA/Fバルブ41の開度の変動幅R2、R3は、A/Fバルブ41の開度を急激に変化させるジャンプ、徐々に変化させて微調整を行うランプ、の双方を変動させるものであってもよいし、何れか一方を変動させるものであってもよい。変動幅R3を決定する際は、例えば、R3=[R1×(全領域センサ15の検出結果−全領域センサ15の目標値)/パータベーション制御の目標値]によって算出することができる。
また、制御部10は、この制御を行う前に、前記した実施例3の制御によってゼロガバナ30の作動不良を検出する制御を行ってもよい。
前記した実施例1ないし実施例5の各制御は、一つまたは複数を組み合わせて実行するものであってもよい。また、運転状況に応じて好適な制御を選択するものであってもよい。例えば、図10に示すように、実施例1の制御の場合、スロットルバルブ44の開度の全領域において、バイオマスガスの増加を図ることができるが、実施例2の制御の場合、スロットルバルブ44の開度が小さい領域ではバイオマスガスの増加効果を充分に得ることができるが、スロットルバルブ44の開度が増して行くとバイオマスガスの増加効果は徐々に小さくなってしまう。したがって、その時の運転状況に応じて、制御部10が、実施例1の制御を行うか、実施例2の制御を行うか、好適な制御を選択するようになされたものであってもよい。
このようにして構成されるバイオマスガス専焼エンジン1は、コージェネレーション装置(図示省略)の駆動源として好適に使用することができる。また、ガスヒートポンプ装置(図示省略)の駆動源としても好適に使用することができる。
なお、ガス化炉2は、木材チップや籾殻などのバイオマス原料を加熱分解する炉によって構成されているが、このガス化炉2としては、木質原料のものに限定されるものではなく、ゴミやプラスチック廃棄物などの他のバイオマス原料を加熱分解するものであってもよい。また、加熱分解によってバイオマスガスを発生させるものに限定されるものではなく、生ごみ、下水、糞尿などを発酵させてバイオマスガスを発生させる発酵系のガス化炉2を使用するものであってもよい。発酵系のガス化炉2の場合も、バイオマスガスの発生量を厳密に制御することが難しく、燃焼カロリーが不足することが考えられるので、本発明は有効となる。
1 バイオマスガス専焼エンジン
10 制御部
13 前酸素センサ
14 後酸素センサ
15 全領域センサ
2 ガス化炉
30 ゼロガバナ
30a ダイヤフラム
30b アクチュエータ
30c 大気圧解放経路(空気出口)
30d 圧力調整弁(可変バルブ)
32 空気供給経路
4 エンジン
41 A/Fバルブ
44 スロットルバルブ
6 バイパス供給経路
61 開閉バルブ
W 浄化ウインドウ
R1 変動幅
R2 変動幅
R3 変動幅

Claims (8)

  1. ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、
    ゼロガバナのダイヤフラム上のアクチュエータに開口された空気出口には、可変バルブが設けられるとともに、このアクチュエータに空気圧を加えることができる空気供給経路が接続され、
    設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、空気供給経路からアクチュエータに空気圧を加えるとともに可変バルブによってその空気圧を調整してA/Fバルブに供給されるバイオマスガスの供給圧力を高くするように制御する制御部が設けられたことを特徴とするバイオマスガス専焼エンジン。
  2. 制御部は、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行う請求項1記載のバイオマスガス専焼エンジン。
  3. ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブおよびスロットルに供給されるようになされたガスエンジンであって、
    A/Fバルブの上流側とスロットルの下流側との間にバイオマスガスのバイパス経路が設けられ、
    設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイパス経路に設けられたバルブが開かれ、スロットルの下流側に直接バイオマスガスを供給するように制御する制御部が設けられたことを特徴とするバイオマスガス専焼エンジン。
  4. 制御部は、エンジンの負荷または回転数の変更時に、バイパス経路のバルブを閉じてバイオマスガスの供給圧力を大気圧に戻してからエンジンの負荷または回転数の変更を行う請求項3記載のバイオマスガス専焼エンジン。
  5. ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、
    A/Fバルブの開度を検出し、バイオマスガスの供給圧力が正常であるか否かを検出し、ゼロガバナの出口圧力を検出し、排気ガスの全領域センサまたは酸素センサの出力を検出する制御部を有し、
    当該制御部は、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、バイオマスガスの供給圧力が正常であり、ゼロガバナの出口圧力が負圧であり、排気ガスがリーンになるとゼロガバナの作動不良を検出することを特徴とするバイオマスガス専焼エンジン。
  6. ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、
    設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなり、かつ、エンジンの運転状態が浄化ウインドウからリーンに外れた場合に、点火時期をリタードさせることで、エンジンの運転状態を浄化ウインドウ内に収めるように制御する制御部が設けられたことを特徴とするバイオマスガス専焼エンジン。
  7. ガス化炉で生成されたバイオマスガスが、ゼロガバナからエンジンのA/Fバルブに供給されるようになされたガスエンジンであって、
    A/Fバルブをリーン側およびリッチ側に変動させてパータベーション制御を行うようになされた制御部を有し、
    当該制御部は、設定の負荷と連動した空気過剰率に対応したA/Fバルブの開度よりも所定開度以上大きくなった場合に、パータベーション制御を行う変動幅を大きくするようになされたことを特徴とするバイオマスガス専焼エンジン。
  8. 制御部は、全領域センサからの信号を元にして変動幅を変更するようになされた請求項7記載のバイオマスガス専焼エンジン。
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