JP2009030492A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】主燃料ガスと副燃料ガスとを用いてガスエンジンを運転し、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができる発電システムを提供すること。
【解決手段】副燃料ガスF2が供給される副燃料配管6には、圧力レギュレータ61が設けてある。主燃料ガスF1が供給される主燃料配管5には、主燃料調整弁51が設けてある。第2ミキサー7Bと吸気マニホールド22との間の吸気配管12には、スロットルバルブ3が設けてある。発電システム1は、発電機11の発電出力が目標出力になるようスロットルバルブ3の開度を調整する出力制御コントローラ81と、吸気マニホールド22内の圧力が発電出力に応じた目標圧力になるよう主燃料調整弁51の開度を調整する主燃料制御コントローラ82とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスエンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システムに関する。
都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスとの2種類の燃料を用いてガスエンジンを運転し、このガスエンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システムにおいては、種々のシステム方式が採用されている。例えば、副燃料ガスの発熱量に応じて、主燃料ガスと燃焼用空気との混合気の供給流量を調整して、2種類の燃料を混合して燃焼を行う方式、主燃料ガスと副燃料ガスとの混合燃料を用い、燃焼用空気の空気比を制御しながら燃焼を行う方式等がある。
例えば、特許文献1においては、バイオガス等の副燃料ガスと燃焼用空気との混合気、及び都市ガス等の主燃料ガスをガスエンジンに供給して、運転を行うよう構成したガスエンジンが開示されている。このガスエンジンにおいては、燃焼用空気がミキサーを通過する際に生じる負圧を利用し、ミキサー内へ副燃料ガスを吸引して、これらの混合気を生成している。また、ガスエンジンの排気系統に設けた酸素センサー又はNOxセンサーの出力変動に基づいて、主燃料ガスの供給流量を調整するバイパスバルブの開度を調整して、空気比の制御を行っている。そして、ミキサーにおいて、燃焼用空気と副燃料ガスとの混合気と、主燃料ガスとを混合した後に、スロットル弁によって、この2燃料の混合気のガスエンジンへの供給流量を調整して、ガスエンジンの回転速度又は負荷を制御している。
また、例えば、特許文献2においては、主燃料としての軽油と、空気とバイオガスとの混合気体とを、ディーゼルエンジンに供給して運転を行うよう構成したデュアルフューエル・ディーゼルエンジンが開示されている。このディーゼルエンジンにおいては、バイオガスの供給流量を設定する流量調節弁の開度を一定に固定し、ディーゼルエンジンの回転数が一定になるように軽油の供給流量を制御している。
ところで、バイオガス等の副燃料ガスには、二酸化炭素等の燃焼を抑制する不活性ガスが含まれている。これに対し、特許文献1においては、ガスエンジンの排気系統に設けた酸素センサー又はNOxセンサーの出力変動に基づいて、主燃料ガスの供給流量を調整するバイパスバルブの開度を調整し、空気比を制御している。そして、不活性ガスの割合が増加したときには、ガスエンジンにおける燃焼が悪化し、発電機による発電出力及び発電効率が低下してしまうおそれがある。また、特許文献1においては、高価な酸素センサーやNOxセンサーを別途準備する必要がある。
また、特許文献2においては、ディーゼルエンジンへのバイオガスの供給量を調整する機構がない。そのため、バイオガス中の不活性ガスの割合が増加すると、ディーゼルエンジンにおける燃焼が悪化し、発電機による発電出力及び発電効率が低下してしまうおそれがある。
特開2005−30302号公報 特開2002−309979号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、主燃料ガスと副燃料ガスとを用いてガスエンジンを運転し、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができる発電システムを提供しようとするものである。
第1の発明は、複数の気筒を備えたガスエンジンと、
該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
該副燃料配管に設けた圧力レギュレータと、
燃焼用空気が供給される空気配管と、
該空気配管から流入する上記燃焼用空気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該燃焼用空気に当該副燃料ガスを混合して、第1混合気を作り出す第1ミキサーと、
主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
該主燃料配管に設けた主燃料調整弁と、
上記第1ミキサーから流入する上記第1混合気に、上記主燃料配管から上記主燃料調整弁による流量調整後の上記主燃料ガスを混合して、第2混合気を作り出す第2ミキサーと、
上記第2混合気が通過する吸気配管に設けたスロットルバルブと、
上記吸気配管から流入する上記第2混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記スロットルバルブの開度を調整する出力制御コントローラと、
上記吸気マニホールド内の圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記主燃料調整弁の開度を調整する主燃料制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システムにある(請求項1)。
本発明の発電システムは、主燃料ガスと副燃料ガスとの2燃料を混焼させてガスエンジンを運転する際に、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができるものである。
本発明においては、出力制御コントローラによってスロットルバルブの開度を調整することにより、ガスエンジンへの第2混合気(主燃料ガス、副燃料ガス及び燃焼用空気の混合気)の流量を調整し、発電機の発電出力を目標出力にすることができる。なお、この目標出力は、所定の出力範囲として設定することができる。
そして、本発明の発電システムは、副燃料ガスの熱量に変動があった場合においても、発電機の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。ここで、副燃料ガスの熱量は、副燃料ガスの組成等の変化によって変化する。
より具体的には、副燃料ガスの熱量が減少し、発電機の発電出力が目標出力よりも低下したときには、ガスエンジンに供給される主燃料ガスと副燃料ガスとの総熱量を確保するように、出力制御コントローラがスロットルバルブの開度を増加させる。これに伴い、吸気マニホールド内に吸入される第2混合気の流量が増加し、吸気マニホールド内の圧力が目標圧力よりも増加する。このとき、吸気マニホールド内の圧力が目標圧力に復帰するように、主燃料制御コントローラが主燃料調整弁の開度を増加させる。これにより、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量が増加することになり、出力制御コントローラがスロットルバルブの開度を復帰させることになる。
こうして、副燃料ガスの熱量の不足分を、主燃料ガスの熱量によって補うことができ、吸気マニホールド内の圧力を目標圧力に復帰させることができる。
そのため、副燃料ガスの熱量が減少した場合においても、発電機の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。
なお、上記目標圧力は、発電機の発電出力に応じて設定されており(発電出力が大きいほど目標圧力も大きく設定することができる。)、所定の圧力範囲として設定することができる。
一方、副燃料ガスの熱量が増加し、発電機の発電出力が目標出力よりも上昇したときには、ガスエンジンに供給される主燃料ガスと副燃料ガスとの総熱量を制限するように、出力制御コントローラがスロットルバルブの開度を減少させる。これに伴い、吸気マニホールド内に吸入される第2混合気の流量が減少し、吸気マニホールド内の圧力が目標圧力よりも減少する。このとき、吸気マニホールド内の圧力が目標圧力に復帰するように、主燃料制御コントローラが主燃料調整弁の開度を減少させる。これにより、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量が減少することになり、出力制御コントローラがスロットルバルブの開度を復帰させることになる。
こうして、副燃料ガスの熱量の過剰分だけ、主燃料ガスの熱量を制限することができ、吸気マニホールド内の圧力を目標圧力に復帰させることができる。
そのため、副燃料ガスの熱量が増加した場合においても、発電機の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。
それ故、本発明の発電システムによれば、主燃料ガスと副燃料ガスとを用いてガスエンジンを運転し、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができる。
第2の発明は、複数の気筒を備えたガスエンジンと、
該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
燃焼用空気が供給される空気配管と、
主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
該主燃料配管に設けた主燃料調整弁と、
上記空気配管から流入する上記燃焼用空気に、上記主燃料配管から上記主燃料調整弁による流量調整後の上記主燃料ガスを混合して、第1混合気を作り出す第1ミキサーと、
バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
該副燃料配管に設けた圧力レギュレータと、
上記第1ミキサーから流入する上記第1混合気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該第1混合気に当該副燃料ガスを混合して、第2混合気を作り出す第2ミキサーと、
上記第2混合気が通過する吸気配管に設けたスロットルバルブと、
上記吸気配管から流入する上記第2混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記スロットルバルブの開度を調整する出力制御コントローラと、
上記吸気マニホールド内の圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記主燃料調整弁の開度を調整する主燃料制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システムにある(請求項3)。
本発明の発電システムも、主燃料ガスと副燃料ガスとの2燃料を混焼させてガスエンジンを運転する際に、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができるものである。そして、本発明の構成は、上記第1の発明の構成に対して、主燃料ガスと副燃料ガスとの混合順序に関する構成が異なる以外は、第1の発明と同様である。
それ故、本発明の発電システムによっても、上記第1の発明と同様の作用効果を得ることができ、主燃料ガスと副燃料ガスとを用いてガスエンジンを運転し、副燃料ガスの熱量が変動しても安定してガスエンジンを運転することができる。
上述した第1、第2の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1、第2の発明において、上記主燃料ガスとしては、メタン等を含有する都市ガス(13A等)を用いることができる。また、上記副燃料ガスとしては、有機性廃棄物(家畜糞尿、生ゴミ、有機性残さ、下水汚泥等)を発酵させて生成したバイオガス、木質系廃棄物(工場端材、建築廃材等)を熱分解させて発生させたバイオガス、工場等で発生する副生ガス等の燃料ガスを用いることができる。また、これ以外にも、副燃料ガスとしては、主燃料ガスと異なる一般的なガス体燃料を用いることもできる。
第1の発明において、上記圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1ローディング配管を介して上記第1ミキサーの入口部に接続してあると共に、第2ローディング配管を介して上記第1ミキサーの出口部に接続してあり、上記第1ローディング配管には、第1電磁弁が設けてあり、上記第2ローディング配管には、第2電磁弁が設けてあり、当該第1電磁弁及び当該第2電磁弁は、運転管理コントローラによって開閉制御が可能であり、上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じると共に上記第2電磁弁を開けた状態で、上記主燃料ガスを用いて運転を行うよう構成してあり、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第2電磁弁を閉じて上記第1電磁弁を開けることにより、上記第1ミキサーの入口部から上記第1ローディング配管へ上記燃焼用空気を流入させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第1ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力に近づけるよう構成してあり、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じて上記第2電磁弁を開けることにより、上記第2ローディング配管から上記第1ミキサーの出口部へ上記燃焼用空気を流出させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第1ミキサーの出口部における第1混合気の圧力に近づけるよう構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、2燃料混焼運転を行うガスエンジンへの副燃料ガスの供給開始時及び供給停止時において、以下のようにして、発電機の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
具体的には、上記発電システムの運転を行う際には、運転管理コントローラによって第1電磁弁を閉じると共に第2電磁弁を開けた状態で、主燃料ガスを用いてガスエンジンの運転を開始する。そして、制御コントローラによるスロットルバルブの開度の調整によって、ガスエンジンの出力が安定するまで、ほとんど主燃料ガスのみを用いてガスエンジンを運転することができる。
次いで、副燃料ガスの供給開始時には、運転管理コントローラによって第2電磁弁を閉じて第1電磁弁を開け、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を開始する。第2電磁弁を閉じるときには、圧力レギュレータのローディング部における圧力は、第1ミキサーの出口部における第1混合気の圧力とほぼ同じになっている。そして、第1電磁弁を開けたときには、空気配管を通過する燃焼用空気の一部が、第1ローディング配管を経由して圧力レギュレータのローディング部へ徐々に流入する。
これにより、圧力レギュレータのローディング部における圧力(ローディング圧力)が徐々に増加し、圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力(圧力レギュレータの出口部における副燃料ガスの圧力)は、第1ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力になるよう徐々に増加する。そのため、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給量を徐々に増加させることができ、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を開始する際に、ガスエンジンにおける供給熱量が急激に増加することを防止することができる。また、ガスエンジンにおいて、空気比が一時的に小さくなる(ガスリッチになる)ことを防止することができる。したがって、発電機の発電出力が一時的に激しく上昇してしまうことを防止することができ、しいてはNOx濃度の急激な増加を防止することもできる。
一方、副燃料ガスの供給停止時には、運転管理コントローラによって第1電磁弁を閉じて第2電磁弁を開けることにより、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給の停止を開始する。第1電磁弁を閉じるときには、圧力レギュレータのローディング部における圧力(ローディング圧力)は、第1ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力とほぼ同じになっている。そして、第2電磁弁を開けたときには、圧力レギュレータのローディング部に存在する燃焼用空気の一部が、第2ローディング配管を経由して第1ミキサーの出口部へ徐々に流出する。
これにより、圧力レギュレータのローディング部における圧力が徐々に減少し、圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力は、第1ミキサーの出口部における第1混合気の圧力になるよう徐々に減少する。そのため、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給量を徐々に減少させることができ、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を停止する際に、ガスエンジンにおける供給熱量が急激に減少することを防止することができる。また、ガスエンジンにおいて、空気比が一時的に大きくなる(ガスリーンになる)ことを防止することができる。したがって、発電機の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
第2の発明において、上記圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1ローディング配管を介して上記第2ミキサーの入口部に接続してあると共に、第2ローディング配管を介して上記第2ミキサーの出口部に接続してあり、上記第1ローディング配管には、第1電磁弁が設けてあり、上記第2ローディング配管には、第2電磁弁が設けてあり、当該第1電磁弁及び当該第2電磁弁は、運転管理コントローラによって開閉制御が可能であり、上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じると共に上記第2電磁弁を開けた状態で、上記主燃料ガスを用いて運転を行うよう構成してあり、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第2電磁弁を閉じて上記第1電磁弁を開けることにより、上記第2ミキサーの入口部から上記第1ローディング配管へ上記第1混合気を流入させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第2ミキサーの入口部における第1混合気の圧力に近づけるよう構成してあり、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じて上記第2電磁弁を開けることにより、上記第2ローディング配管から上記第2ミキサーの出口部へ上記第1混合気を流出させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第2ミキサーの出口部における第2混合気の圧力に近づけるよう構成してあることが好ましい(請求項4)。
この場合にも、上記第1の発明の場合(請求項2)と同様に、2燃料混焼運転を行うガスエンジンへの副燃料ガスの供給開始時及び供給停止時において、発電機の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
以下に、本発明の発電システムにかかる実施例1〜4につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の発電システム1は、図1に示すごとく、複数の気筒21を備えたガスエンジン2の出力によって発電機11を作動させるよう構成してある。この発電システム1は、都市ガス等の主燃料ガスF1をガスエンジン2へ供給する主燃料供給系と、バイオガス等の副燃料ガスF2をガスエンジン2へ供給する副燃料供給系とを有しており、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを混焼させてガスエンジン2を運転するよう構成してある。
同図に示すごとく、本例の副燃料供給系は、燃焼用空気Aが供給される空気配管4と、バイオガス等の副燃料ガスF2が供給される副燃料配管6と、副燃料配管6に設けた圧力レギュレータ(差圧ガバナ)61と、空気配管4から流入する燃焼用空気Aに、副燃料配管6から流入する副燃料ガスF2を混合して第1混合気M1を作り出すことができる第1ミキサー7Aとを有している。また、第1ミキサー7Aは、空気配管4から流入する燃焼用空気Aがベンチュリー71を通過する際に生じる吸引力に応じて、副燃料配管6から圧力レギュレータ61による圧力設定後の副燃料ガスF2が吸引されるよう構成されている。
図1に示すごとく、本例の主燃料供給系は、主燃料ガスF1が供給される主燃料配管5と、主燃料配管5に設けた主燃料調整弁51と、第1ミキサー7Aから流入する第1混合気M1に、主燃料配管5から主燃料調整弁51による流量調整後の主燃料ガスF1を混合して第2混合気M2を作り出す第2ミキサー7Bとを有している。
また、第2ミキサー7Bの下流側において、第2混合気M2が通過する吸気配管12には、スロットルバルブ3が設けてあり、スロットルバルブ3の下流側には、吸気配管12から流入する第2混合気M2を、複数の気筒21へ分岐させて供給する吸気マニホールド22が設けてある。
また、発電機11には、その発電出力を測定するための電力計811が設けてあり、吸気マニホールド22には、この吸気マニホールド22内の圧力を測定する圧力センサー821が設けてある。
また、発電システム1は、電力計811によって測定した発電機11の発電出力が目標出力になるようスロットルバルブ3の開度を調整してフィードバック制御を行う出力制御コントローラ(コンピュータ)81と、圧力センサー821によって測定した吸気マニホールド22内の圧力が発電出力に応じた目標圧力になるよう主燃料調整弁51の開度を調整してフィードバック制御を行う主燃料制御コントローラ(コンピュータ)82とを有している。
また、主燃料制御コントローラ82は、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力よりも増加したときには、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力に復帰するよう主燃料調整弁51の開度を増加させ、一方、吸気マニホールド22内の圧力が減少したときには、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力に復帰するよう主燃料調整弁51の開度を減少させるよう構成してある。
なお、出力制御コントローラ81は、ガスエンジン2の回転速度が目標回転速度になるようスロットルバルブ3の開度を調整することもできる。
以下に、本例の発電システム1の制御方法につき、図1、図2と共に詳説する。
本例の発電システム1においては、図1に示すごとく、ガスエンジン2において2燃料混焼運転を行い、出力制御コントローラ81により発電機11の目標出力に応じてスロットルバルブ3の開度を調整することにより、ガスエンジン2への第2混合気M2(主燃料ガスF1、副燃料ガスF2及び燃焼用空気Aの混合気)の供給量が決定される。これに応じて、第2ミキサー7Bへの第1混合気M1の流入量及び第2ミキサー7Bへの主燃料ガスF1の流入量が平衡し、第1ミキサー7Aへの燃焼用空気Aの流入量及び第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量が平衡する。
本例のスロットルバルブ3は、出力制御コントローラ81からの指令を受け、主燃料ガスF1を通過させる通過口に配設したバルブ本体511を、アクチュエータ512によって動作させて、上記通過口の開度を調整するよう構成されている。
また、第1ミキサー7A、第2ミキサー7B及びスロットルバルブ3は、吸気マニホールド22の入口に接続された吸気配管12によって接続してある。
図2に示すごとく、本例の第1ミキサー7Aは、メイン通路70内にベンチュリー71を設け、このベンチュリー71におけるスロート部(絞り部)711の外周に、サブ通路72における複数の先端開口穴721を開口させて構成したものである。そして、メイン通路70内におけるベンチュリー71を燃焼用空気Aが通過すると、ベンチュリー71におけるスロート部711が負圧になり、この負圧による吸引力によってサブ通路72からメイン通路70内へ副燃料ガスF2を吸引することができる。
また、本例の第2ミキサー7Bも、第1ミキサー7Aと同様の構成を有しており、メイン通路70を通過する第1混合気M1に主燃料ガスF1を混合するよう構成されている。
図1に示すごとく、本例においては、空気配管4は大気に開放されており、副燃料配管6は、バイオガス等の副燃料ガスF2が生成又は貯蔵されたタンク(図示略)に接続されている。
空気配管4の入口部には、ガスエンジン2への異物混入を防止するためのエアフィルター41が配設してある。そして、発電システム1を長期間稼働させる際には、空気配管4におけるエアフィルター41の下流側においては、エアフィルター41に生じた詰まりによって大気圧よりも若干負圧になっている。
本例の圧力レギュレータ61は、その設定圧力を調整するローディング部611が、配管612によって空気配管4におけるエアフィルター41の配設位置よりも下流側であって、第1ミキサー7Aよりも上流側に接続してある。そして、圧力レギュレータ61は、空気配管4におけるエアフィルター41の下流側の燃焼用空気Aの圧力が低下したときには、この圧力の低下に応じて設定圧力を低く補正するよう構成してある。
また、圧力レギュレータ61は、その出口圧力を、ローディング部611における圧力(ローディング圧力)と差圧調整用バネによる加圧力との合計圧力によって設定するよう構成されている。そして、ローディング部611に加わる圧力が高くなったときには、出口圧力も高くなり、ローディング部611に加わる圧力が低くなったときには、出口圧力も低くなって、ローディング部611における圧力(ローディング圧力)及び差圧調整用バネによる加圧力との合計圧力と、圧力レギュレータ61の出口圧力とが平衡するように構成されている。
これにより、圧力レギュレータ61を用いることにより、2燃料混焼運転を行う際には、第1ミキサー7Aにおいて混合する燃焼用空気Aの圧力と、副燃料ガスF2の圧力とをほぼ同じに保つことができ、これらの混合比の変化を小さくすることができる。
また、発電システム1においては、ガスエンジン2への主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との合計供給流量に対する副燃料ガスF2の供給流量の割合を、圧力レギュレータ61によって初期設定した割合以下に保つことができる。
また、副燃料配管6において、圧力レギュレータ61の下流側には、手動バルブ68を配設することができる。そして、発電システム1の初期設定時等には、上記手動バルブ68を操作して、副燃料ガスF2の流量の調整をしておくことができる。また、圧力レギュレータ61の差圧調整用バネによる加圧力を調整して、副燃料ガスF2の流量の調整することもできる。
また、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給熱量は、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給熱量と副燃料ガスF2の供給熱量との合計供給熱量に対して、ノッキングを防止できる範囲で決定することができる。また、主燃料ガスF1の供給熱量は、上記合計供給熱量に対して、発電機11における急激な負荷変動に追従できる範囲で決定することができる。
次に、本例の発電システム1のガスエンジン2において、2燃料混焼運転を行う場合の動作及び作用効果を説明する。
本例の発電システム1においては、副燃料配管6に設けた圧力レギュレータ61、及び圧力レギュレータ61の下流側に設けた手動バルブ68によって、第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量を調整しておき、ガスエンジン2への主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との合計供給流量に対する副燃料ガスF2の供給流量の割合を、ガスエンジン2において安定運転ができる所定の割合を超えない範囲内で初期設定しておく。
この初期設定を行うときには、副燃料ガスF2の熱量が最大となる場合を想定し、ガスエンジン2への主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との合計供給熱量に対する副燃料ガスF2の供給熱量の割合が、ガスエンジン2において安定運転ができる所定の割合を超えない範囲内で、副燃料ガスF2の供給流量の割合を設定する。
そして、ガスエンジン2において2燃料混焼運転を行い、発電システム1の運転を行う際には、第1ミキサー7Aにおいて、燃焼用空気Aと副燃料ガスF2との第1混合気M1が作り出され、第2ミキサー7Bにおいて、第1混合気M1と主燃料ガスF1との第2混合気M2が作り出される。次いで、スロットルバルブ3によって流量が調整された第2混合気M2が吸気マニホールド22を経由してガスエンジン2における複数の気筒21に供給される。そして、出力制御コントローラ81によってスロットルバルブ3の開度を調整して、ガスエンジン2への第2混合気M2(主燃料ガスF1、副燃料ガスF2及び燃焼用空気Aの混合気)の供給流量を調整することにより、発電機11を目標出力で作動させることができる。
また、本例の発電システム1において、ガスエンジン2の出力を上昇させるときには、出力制御コントローラ81からの指令によってスロットルバルブ3の開度が増加し、ガスエンジン2への第2混合気M2の供給流量が増加する。これに応じて、第2ミキサー7Bへの第1混合気M1の流入量及び第2ミキサー7Bへの主燃料ガスF1の流入量が増加し、第1ミキサー7Aへの燃焼用空気Aの流入量及び第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量が増加する。
こうして、ガスエンジン2の出力を上昇させるときには、ガスエンジン2への燃焼用空気A、主燃料ガスF1及び副燃料ガスF2の供給流量を増加させることができる。
一方、ガスエンジン2の出力を低下させるときには、出力制御コントローラ81からの指令によってスロットルバルブ3の開度が減少し、ガスエンジン2への第2混合気M2の供給流量が減少する。これに応じて、第2ミキサー7Bへの第1混合気M1の流入量及び第2ミキサー7Bへの主燃料ガスF1の流入量が減少し、第1ミキサー7Aへの燃焼用空気Aの流入量及び第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量が減少する。
こうして、ガスエンジン2の出力を低下させるときには、ガスエンジン2への燃焼用空気A、主燃料ガスF1及び副燃料ガスF2の供給流量を減少させることができる。
また、圧力レギュレータ61によって、副燃料配管6から第1ミキサー7Aへ供給される副燃料ガスF2の圧力は、第1ミキサー7Aへ流入する燃焼用空気Aの圧力とほぼ同じに設定してあることにより、副燃料ガスF2のタンク等における元圧が変動しても、第1ミキサー7Aへの燃焼用空気Aの流入量に応じて、第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量を安定して変化させることができる。また、第1ミキサー7Aへの副燃料ガスF2の流入量は、常に第1ミキサー7Aへの燃焼用空気Aの流入量により決定され、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給流量を安定して変化させることができる。
本例においては、出力制御コントローラ81によってスロットルバルブ3の開度を調整することにより、ガスエンジン2への第2混合気M2(主燃料ガスF1、副燃料ガスF2及び燃焼用空気Aの混合気)の流量を調整し、発電機11の発電出力を目標出力にすることができる。なお、この目標圧力は、発電機11の発電出力に応じて設定されており(発電出力11が大きいほど目標圧力も大きく設定することができる。)、所定の出力範囲として設定することができる。
そして、本例の発電システム1は、副燃料ガスF2の組成等が変化し、その熱量に変動があった場合においても、発電機11の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。
より具体的には、副燃料ガスF2の熱量が減少し、発電機11の発電出力が目標出力よりも低下したときには、ガスエンジン2に供給される主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との総熱量を確保するように、出力制御コントローラ81がスロットルバルブ3の開度を増加させる。これに伴い、吸気マニホールド22内に吸入される第2混合気M2の流量が増加し、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力よりも増加する。このとき、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力に復帰するように、主燃料制御コントローラ82が主燃料調整弁51の開度を増加させる。これにより、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量が増加することになり、出力制御コントローラ81がスロットルバルブ3の開度を復帰させることになる。
こうして、副燃料ガスF2の熱量の不足分を、主燃料ガスF1の熱量によって補うことができ、吸気マニホールド22内の圧力を目標圧力に復帰させることができる。
そのため、副燃料ガスF2の熱量が減少した場合においても、発電機11の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。
一方、副燃料ガスF2の熱量が増加し、発電機11の発電出力が目標出力よりも上昇したときには、ガスエンジン2に供給される主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との総熱量を制限するように、出力制御コントローラ81がスロットルバルブ3の開度を減少させる。これに伴い、吸気マニホールド22内に吸入される第2混合気M2の流量が減少し、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力よりも減少する。このとき、吸気マニホールド22内の圧力が目標圧力に復帰するように、主燃料制御コントローラ82が主燃料調整弁51の開度を減少させる。これにより、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量が減少することになり、出力制御コントローラ81がスロットルバルブ3の開度を復帰させることになる。
こうして、副燃料ガスF2の熱量の過剰分だけ、主燃料ガスF1の熱量を制限することができ、吸気マニホールド22内の圧力を目標圧力に復帰させることができる。
そのため、副燃料ガスF2の熱量が増加した場合においても、発電機11の発電出力を安定して目標出力に追従させることができる。
それ故、本例の発電システム1によれば、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを用いてガスエンジン2を運転し、副燃料ガスF2の熱量が変動しても安定してガスエンジン2を運転することができる。
なお、第2ミキサー7Bの出口部とスロットルバルブ3との間の吸気配管12には、ガスエンジン2からの排ガスを利用し、第2ミキサー7Bから流入する第2混合気M2を圧縮する過給機を設けることができる。この場合には、過給機によって圧縮した第2混合気M2を用いて、ガスエンジン2をより高出力で運転することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1に示した2燃料混焼運転を行うガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給開始時及び供給停止時において、発電機11の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止する工夫を行った例である。
図3に示すごとく、本例の副燃料配管6には、圧力レギュレータ61の下流側に、副燃料配管6を開閉することができる副燃料用電磁弁62が設けてある。この副燃料用電磁弁62は、ガスエンジン2において、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを用いて混焼させて運転を行う際には、運転管理コントローラ83によって常時副燃料配管6を開けた状態にあり、ガスエンジン2において、主燃料ガスF1のみを燃焼させて運転を行う際には、運転管理コントローラ83によって副燃料配管6を閉じるよう構成してある。
また、圧力レギュレータ61の出口圧力を調整するローディング部611は、第1ローディング配管64Aを介して第1ミキサー7Aの入口部aに接続してあると共に、第2ローディング配管64Bを介して第1ミキサー7Aの出口部bに接続してある。
第1ローディング配管64Aには、第1電磁弁63Aが設けてあり、第2ローディング配管64Bには、第2電磁弁63Bが設けてある。そして、副燃料用電磁弁62、第1電磁弁63A及び第2電磁弁63Bは、運転管理コントローラ83によって開閉制御が可能である。
図3に示すごとく、発電システム1は、ガスエンジン2の運転を開始する際には、運転管理コントローラ83によって副燃料用電磁弁62及び第1電磁弁63Aを閉じると共に第2電磁弁63Bを開けた状態で、主燃料ガスF1のみを用いてガスエンジン2の運転を行うよう構成してある。
また、発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際には、運転管理コントローラ83によって副燃料用電磁弁62を開けると共に第2電磁弁63Bを閉じ、かつ第1電磁弁63Aを開けることにより、第1ミキサー7Aの入口部aから第1ローディング配管64Aへ燃焼用空気Aを流入させて圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加させ、圧力レギュレータ61の出口圧力(副燃料ガスF2の供給圧力)を第1ミキサー7Aの入口部aにおける燃焼用空気Aの圧力に近づけるよう構成してある。
さらに、発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止する際には、運転管理コントローラ83によって第1電磁弁63Aを閉じて第2電磁弁63Bを開けることにより、第2ローディング配管64Bから第1ミキサー7Aの出口部bへ燃焼用空気Aを流出させて圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に減少させ、圧力レギュレータ61の出口圧力(副燃料ガスF2の供給圧力)を第1ミキサー7Aの出口部bにおける第1混合気M1の圧力に近づけるよう構成してある。
図3に示すごとく、本例の圧力レギュレータ61のローディング部611には、第1ローディング配管64Aと第2ローディング配管64Bとが合流した合流配管65が接続してある。この合流配管65には、第1ローディング配管64A及び第2ローディング配管64Bよりも流路断面積を小さくした絞り流路部66が設けてある。この絞り流路部66は、ニードル弁等の流路の開度を手動で調整することができるものを用いることができる。
そして、絞り流路部66によって圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加又は減少させることができる。また、絞り流路部66の流路断面積を適宜設定変更することにより、ローディング部611へ流入する燃焼用空気Aの流入速度又はローディング部611から流出する燃焼用空気Aの流出速度を適切に設定することができる。
なお、絞り流路部66を設けると共に、又は絞り流路部66を設ける代わりに、運転管理コントローラ83が第1電磁弁63A(副燃料ガスF2の供給開始時)又は第2電磁弁63B(副燃料ガスF2の供給停止時)の開閉を繰り返す構成にすることによっても、圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加(副燃料ガスF2の供給開始時)又は減少(副燃料ガスF2の供給停止時)させることができる。そして、時間の経過と共に第1電磁弁63A又は第2電磁弁63Bが開いている時間を長くしていくことにより、ローディング部611へ流入する燃焼用空気Aの流入速度又はローディング部611から流出する燃焼用空気Aの流出速度を適切に設定することができる。
また、図3に示すごとく、合流配管65から分岐する第1ローディング配管64Aは、空気配管4におけるエアフィルター41の配設位置よりも下流側であって、第1ミキサー7Aよりも上流側に接続してある。
また、合流配管65から分岐する第2ローディング配管64Bは、第1ミキサー7Aと第2ミキサー7Bとの間の吸気配管12に接続してある。
なお、本例の発電機11は、商用電源100と系統連系を行って発電を行うよう構成してあり、発電システム1は、発電機11の発電出力を商用電源100と系統連系させているときに、発電機11に負荷101が加えられるよう構成してある。また、発電機11は、商用電源100と系統連系を行っているときには、商用電源100の周波数(50Hz又は60Hz)と同期する一定の回転速度で発電を行うよう構成されている。また、発電機11は、商用電源100と同じ電圧及び周波数で発電を行うよう構成されている。
本例の発電システム1の運転を行う際には、運転管理コントローラ83によって副燃料用電磁弁62及び第1電磁弁63Aを閉じると共に第2電磁弁63Bを開けた状態で、主燃料ガスF1のみを用いてガスエンジン2の運転を開始する(図4のステップS101)。このとき、発電機11の発電出力は、商用電源100との系統連系を遮断した状態にある。また、主燃料単独運転は、ガスエンジン2(及び発電機11)の回転速度が商用電源100の周波数(50Hz又は60Hz)と同期する略一定の回転速度になるまで行う。そして、発電機11の周波数及び電圧を定格値まで立ち上げる(図4のS102)。次いで、発電機11の商用電源100との系統連系を開始する(図4のS103)。
次いで、運転管理コントローラ83によって副燃料用電磁弁62を開けると共に第2電磁弁63Bを閉じ、その後第1電磁弁63Aを開けて、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する(図4のS104)。第2電磁弁63Bを閉じるときには、圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力は、第1ミキサー7Aの出口部bにおける第1混合気M1の圧力とほぼ同じになっている。そして、第1ローディング配管64Aが合流する合流配管65には、絞り流路部66が設けてあることにより、第1電磁弁63Aを開けたときには、空気配管4を通過する燃焼用空気Aの一部が、第1ローディング配管64Aを経由して圧力レギュレータ61のローディング部611へ徐々に流入する。
これにより、圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力が徐々に増加し、圧力レギュレータ61による副燃料ガスF2の出口圧力は、第1ミキサー7Aの入口部aにおける燃焼用空気Aの圧力になるよう徐々に増加する。そのため、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給量を徐々に増加させることができ、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際に、ガスエンジン2における供給熱量が急激に増加することを防止することができる。また、ガスエンジン2において、空気比が一時的に小さくなる(ガスリッチになる)ことを防止することができる。したがって、発電機11の発電出力が一時的に激しく上昇してしまうことを防止することができ、しいてはNOx濃度の急激な増加を防止することもできる。
そして、ガスエンジン2において2燃料混焼運転を行い、発電システム1においては、発電機11の発電出力が、この発電機11に対する負荷101を駆動するための目標出力になるよう負荷追従運転を行うことができる(図4のS105)。次いで、発電システム1の運転管理コントローラ83からスロットルバルブ3を制御する制御コントローラ81に停止信号が送られたときには(図4のS106)、制御コントローラ81は、スロットルバルブ3の開度を減少させて発電出力を低下させる(図4のS107)。
次いで、運転管理コントローラ83によって第1電磁弁63Aを閉じて第2電磁弁63Bを開けることにより、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給の停止を開始することができる(図4のS108)。第1電磁弁63Aを閉じるときには、圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力は、第1ミキサー7Aの入口部aにおける燃焼用空気Aの圧力とほぼ同じになっている。そして、第2ローディング配管64Bが合流する合流配管65には、絞り流路部66が設けてあることにより、第2電磁弁63Bを開けたときには、圧力レギュレータ61のローディング部611に存在する燃焼用空気Aの一部が、第2ローディング配管64Bを経由して第1ミキサー7Aの出口部bへ徐々に流出する。
これにより、圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力が徐々に減少し、圧力レギュレータ61による副燃料ガスF2の出口圧力は、第1ミキサー7Aの出口部bにおける第1混合気M1の圧力になるよう徐々に減少する。そのため、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給量を徐々に減少させることができ、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止する際に、ガスエンジン2における供給熱量が急激に減少することを防止することができる。また、ガスエンジン2において、空気比が一時的に大きくなる(ガスリーンになる)ことを防止することができる。したがって、発電機11の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
次いで、圧力レギュレータ61の出口圧力が第1ミキサー7Aの出口部bにおける第1混合気M1の圧力とほぼ同じになった後(運転管理コントローラ83によって第1電磁弁63Aを閉じて第2電磁弁63Bを開け、タイマー設定時間を経過した後)には、運転管理コントローラ83によって副燃料用電磁弁62を閉じて、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を遮断することができる(図4のS109)。その後、発電機11の商用電源100との系統連系を遮断する(図4のS110)。
なお、本例の発電システム1の動作においては、発電機11の商用電源100との系統連系を行っているときに、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始し、発電機11の商用電源100との系統連系を行っているときに、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止した。これに対し、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始した後に、発電機11の商用電源100との系統連系を開始するができ、また、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止した後に、発電機11の商用電源100との系統連系を遮断することもできる。
つまり、本例の発電システム1によれば、商用電源100との系統連系の開始、遮断を行うタイミングを考慮しなくても、ガスエンジン2の運転を安定して継続することができる。
また、本例においては、運転管理コントローラ83は、副燃料用電磁弁62、第1電磁弁63A及び第2電磁弁63Bの開閉制御(単純なON/OFF制御)を行っており、スロットルバルブ3以外には開度を制御するバルブを用いていない。また、第1ローディング配管64A及び第2ローディング配管64Bの配管径(内径)は細く、第1電磁弁63A及び第2電磁弁63Bには、小型の電磁弁を用いることができる。また、運転管理コントローラ83は、副燃料用電磁弁62、第1電磁弁63A及び第2電磁弁63BのON/OFF制御を行えばよく(開度を調整する制御が不要)、運転管理コントローラ83には、安価なシーケンサ等を用いることができる。そのため、発電システム1の機械的及び電気的構造が簡単であり、その制御が容易である。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、上記実施例1の構成に対して、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との混合順序に関する構成が異なる例である。
図5に示すごとく、本例の発電システム1は、都市ガス等の主燃料ガスF1をガスエンジン2へ供給する主燃料供給系の下流側に、バイオガス等の副燃料ガスF2をガスエンジン2へ供給する副燃料供給系を有している。そして、本例の発電システム1は、燃焼用空気Aと主燃料ガスF1とを混合した第1混合気M1に、副燃料ガスF2を混合して第2混合気M2を作り出すよう構成してある。
本例の第1ミキサー7Aは、空気配管4から流入する燃焼用空気Aに、主燃料配管5から主燃料調整弁51による流量調整後の主燃料ガスF1を混合して、第1混合気M1を作り出す。また、本例の第2ミキサー7Bは、第1ミキサー7Aから流入する第1混合気M1がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、副燃料配管6から圧力レギュレータ61による圧力設定後の副燃料ガスF2が流入することにより、当該第1混合気M1に当該副燃料ガスF2を混合して、第2混合気M2を作り出す。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができ、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを用いてガスエンジン2を運転し、副燃料ガスF2の熱量が変動しても安定してガスエンジン2を運転することができる。
(実施例4)
本例は、上記実施例2の構成に対して、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との混合順序に関する構成が異なる例である。
図6に示すごとく、本例の圧力レギュレータ(差圧ガバナ)61のローディング部611には、第1ローディング配管64Aと第2ローディング配管64Bとが合流した合流配管65が接続してあり、この合流配管65には、第1ローディング配管64A及び第2ローディング配管64Bよりも流路断面積を小さくした絞り流路部66が設けてある。
また、合流配管65から分岐する第1ローディング配管64Aは、第1ミキサー7Aと第2ミキサー7Bとの間の吸気配管12に接続してある。また、合流配管65から分岐する第2ローディング配管64Bは、第2ミキサー7Bとスロットルバルブ3との間の吸気配管12に接続してある。
また、本例の発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際には、運転管理コントローラ83によって第2電磁弁63Bを閉じて第1電磁弁63Aを開けることにより、第2ミキサー7Bの入口部aから第1ローディング配管64Aへ第1混合気M1を流入させて上記圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加させ、圧力レギュレータ61の出口圧力を第2ミキサー7Bの入口部aにおける第1混合気M1の圧力に近づけるよう構成してある。
また、本例の発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止する際には、運転管理コントローラ83によって第1電磁弁63Aを閉じて第2電磁弁63Bを開けることにより、第2ローディング配管64Bから第2ミキサー7Bの出口部bへ第1混合気M1を流出させて圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に減少させ、圧力レギュレータ61の出口圧力を第2ミキサー7Bの出口部bにおける第2混合気M2の圧力に近づけるよう構成してある。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例2、3と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例2、3と同様の作用効果を得ることができる。
(確認試験)
本確認試験においては、上記実施例1に示した発電システム1(本確認試験においては、吸気マニホールド22内の圧力を一定にするよう制御する。)(発明品)と、排ガス中の酸素濃度を一定に制御する従来の発電システム(比較品)とについて、ガスエンジン2及び発電機11における運転状況の変化について確認した。
また、本確認試験においては、主燃料ガスF1のみを用いてガスエンジン2を運転した場合(主燃料のみによる運転時)と、主燃料ガスF1及び副燃料ガスF2を用いてガスエンジン2を運転した場合(混焼運転時)とについて、発電機11の発電出力、発電機11の発電効率(発電出力を燃料全体の熱量で割って求めた効率)、排ガス中のNOx濃度を測定した。
また、混焼運転時において、副燃料ガスF2は、可燃成分であるメタンと不燃成分である二酸化炭素との混合気とし、メタンの比率を85[vol%]から段階的に低下させて作り出した。また、混焼運転時において、副燃料ガスF2中のメタンの比率が85[vol%]であるときの主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との混合比率は、主燃料ガスF1が10[vol%]に対して副燃料ガスF2を90[vol%]とし、混焼運転時における目標出力は、主燃料のみによる運転時における目標出力(定格出力)と同じにした。
なお、副燃料ガスF2中のメタンの比率を変化させるときにおいて、副燃料ガスF2による熱量の不足分は、主燃料ガスF1による熱量の増加によって補われることになる。
図7は、発明品について、横軸に副燃料ガスF2中のメタンの比率[vol%]をとり、縦軸に発電出力、発電効率、NOx濃度の比率をとって、副燃料ガスF2中のメタンの比率[vol%]を段階的に低下させたときのこれらの値を示すグラフである。また、図8は、比較品について、これらの値を示すグラフである。
両図においては、発電出力、発電効率、NOx濃度は、主燃料のみによる運転時の値に対する混焼運転時の値の比率として示す。
図8に示すごとく、比較品については、副燃料ガスF2中のメタンの比率を低下させていくと(副燃料ガスF2中の二酸化炭素の比率を上昇させていくと)、メタンの比率が60[vol%]未満になったところで、発電出力及び発電効率が低下していくことがわかった。
比較品において、副燃料ガスF2中のメタン(可燃成分)の比率を低下させると、上記発電出力及び発電効率が低下する理由は、次のように考える。
副燃料ガスF2中のメタンの比率が低下すると、発電出力が低下し、出力制御コントローラ81によってスロットルバルブ3の開度が増加し、ガスエンジン2への混合気(第2混合気)M2の供給量が増加する。このとき、ガスエンジン2への供給熱量には変化がないが、副燃料ガスF2中の二酸化炭素濃度の上昇分だけ排ガスの流量が増加する。排ガスの流量が増加した分、排ガス中の酸素濃度が低下し、排ガス中の酸素濃度が目標酸素濃度になるように混合気M2中の主燃料ガスF1の流量が減少する(空気比がリーン化する)。そして、ガスエンジン2へ供給される混合気M2の単位流量当たりの発熱量が低下し、出力制御コントローラ81は、スロットルバルブ3の開度をさらに増加させて、混合気M2の供給量をさらに増加させようとする。このとき、ガスエンジン2に吸入することができる混合気M2の流量には限界があり、この限界に到達するまではどこかで平衡するが、この限界に到達すると、発電出力が低下していくと考える。
ここで、副燃料ガスF2中のメタンの比率を増加させることにより、排ガス中の酸素濃度の設定値(目標酸素濃度)を変更することもできるが、副燃料ガスF2の組成や熱量を検出することが必要になり、コストアップ、システムの複雑化等の問題が新たに生じてしまう。
なお、発電効率が低下するのは、二酸化炭素濃度が増加すると共に空気比がリーン化し、ガスエンジン2における燃焼がより悪化するためと思われる。また、副燃料ガスF2中のメタンの比率を小さくしていくと、ガスエンジン2における燃焼がより悪化するため、NOx濃度が減少していることがわかる。
これに対し、図7に示すごとく、発明品については、副燃料ガスF2中のメタンの比率を低下させても(副燃料ガスF2中の二酸化炭素の比率を上昇させても)、発電出力が低下せず、発電効率もほとんど低下しないことがわかった。また、副燃料ガスF2中のメタンの比率を低下させていくと、NOx濃度が減少していくことがわかった。
発明品において、副燃料ガスF2中のメタン(可燃成分)の比率を低下させても、上記発電出力及び発電効率がほとんど低下しない理由は、次のように考える。
副燃料ガスF2中のメタンの比率が低下すると、発電出力が低下し、出力制御コントローラ81によってスロットルバルブ3の開度が増加し、ガスエンジン2への混合気(第2混合気)M2の供給量が増加する。このとき、ガスエンジン2への供給熱量には変化がないが、吸気マニホールド22の圧力が上昇する。そして、主燃料制御コントローラ82によって主燃料調整弁51の開度が増加し、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量が増加する(空気比がリッチ化する)。これにより、スロットルバルブ3の開度が元の状態に復帰し、吸気マニホールド22の圧力が一定になり、ガスエンジン2へ供給される混合気M2の単位流量当たりの発熱量が一定になる。それ故、ガスエンジン2の吸込限界(ガスエンジン2に吸入することができる混合気M2の流量)に到達することがない。
なお、発電効率がほとんど低下しないのは、二酸化炭素の濃度が増加したことによる燃焼悪化の影響が、空気比をリッチ化したことに伴う燃焼良化の影響により小さくなるためと考える。また、NOx濃度は、二酸化炭素の濃度の増加による影響が大きく、減少したと考える。
以上の結果より、ガスエンジン2における混焼運転時に、吸気マニホールド22内の圧力を一定に制御する発明品によれば、副燃料ガスF2中の可燃成分の比率が低下し、副燃料ガスF2による熱量が低下する場合においても、安定してガスエンジン2を運転できることがわかった。
実施例1における、発電システムの構成を示す説明図。 実施例1における、第1ミキサーの構造を概略的に示す説明図。 実施例2における、発電システムの構成を示す説明図。 実施例2における、発電システムの制御動作を示すフローチャート。 実施例3における、発電システムの構成を示す説明図。 実施例4における、発電システムの構成を示す説明図。 確認試験における発明品について、副燃料ガス中のメタンの比率を段階的に低下させたときの発電出力、発電効率、NOx濃度の比率を示すグラフ。 確認試験における比較品について、副燃料ガス中のメタンの比率を段階的に低下させたときの発電出力、発電効率、NOx濃度の比率を示すグラフ。
符号の説明
1 発電システム
11 発電機
12 吸気配管
2 ガスエンジン
21 気筒
22 吸気マニホールド
3 スロットルバルブ
4 空気配管
5 主燃料配管
51 主燃料調整弁
6 副燃料配管
61 圧力レギュレータ
7A 第1ミキサー
7B 第2ミキサー
81 出力制御コントローラ
82 主燃料制御コントローラ
83 運転管理コントローラ
A 燃焼用空気
F1 主燃料ガス
F2 副燃料ガス
M1 第1混合気
M2 第2混合気

Claims (4)

  1. 複数の気筒を備えたガスエンジンと、
    該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
    バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
    該副燃料配管に設けた圧力レギュレータと、
    燃焼用空気が供給される空気配管と、
    該空気配管から流入する上記燃焼用空気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該燃焼用空気に当該副燃料ガスを混合して、第1混合気を作り出す第1ミキサーと、
    主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
    該主燃料配管に設けた主燃料調整弁と、
    上記第1ミキサーから流入する上記第1混合気に、上記主燃料配管から上記主燃料調整弁による流量調整後の上記主燃料ガスを混合して、第2混合気を作り出す第2ミキサーと、
    上記第2混合気が通過する吸気配管に設けたスロットルバルブと、
    上記吸気配管から流入する上記第2混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
    上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記スロットルバルブの開度を調整する出力制御コントローラと、
    上記吸気マニホールド内の圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記主燃料調整弁の開度を調整する主燃料制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システム。
  2. 請求項1において、上記圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1ローディング配管を介して上記第1ミキサーの入口部に接続してあると共に、第2ローディング配管を介して上記第1ミキサーの出口部に接続してあり、
    上記第1ローディング配管には、第1電磁弁が設けてあり、上記第2ローディング配管には、第2電磁弁が設けてあり、当該第1電磁弁及び当該第2電磁弁は、運転管理コントローラによって開閉制御が可能であり、
    上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じると共に上記第2電磁弁を開けた状態で、上記主燃料ガスを用いて運転を行うよう構成してあり、
    上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第2電磁弁を閉じて上記第1電磁弁を開けることにより、上記第1ミキサーの入口部から上記第1ローディング配管へ上記燃焼用空気を流入させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第1ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力に近づけるよう構成してあり、
    上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じて上記第2電磁弁を開けることにより、上記第2ローディング配管から上記第1ミキサーの出口部へ上記燃焼用空気を流出させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第1ミキサーの出口部における第1混合気の圧力に近づけるよう構成してあることを特徴とする発電システム。
  3. 複数の気筒を備えたガスエンジンと、
    該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
    燃焼用空気が供給される空気配管と、
    主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
    該主燃料配管に設けた主燃料調整弁と、
    上記空気配管から流入する上記燃焼用空気に、上記主燃料配管から上記主燃料調整弁による流量調整後の上記主燃料ガスを混合して、第1混合気を作り出す第1ミキサーと、
    バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
    該副燃料配管に設けた圧力レギュレータと、
    上記第1ミキサーから流入する上記第1混合気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該第1混合気に当該副燃料ガスを混合して、第2混合気を作り出す第2ミキサーと、
    上記第2混合気が通過する吸気配管に設けたスロットルバルブと、
    上記吸気配管から流入する上記第2混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
    上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記スロットルバルブの開度を調整する出力制御コントローラと、
    上記吸気マニホールド内の圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記主燃料調整弁の開度を調整する主燃料制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システム。
  4. 請求項3において、上記圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1ローディング配管を介して上記第2ミキサーの入口部に接続してあると共に、第2ローディング配管を介して上記第2ミキサーの出口部に接続してあり、
    上記第1ローディング配管には、第1電磁弁が設けてあり、上記第2ローディング配管には、第2電磁弁が設けてあり、当該第1電磁弁及び当該第2電磁弁は、運転管理コントローラによって開閉制御が可能であり、
    上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じると共に上記第2電磁弁を開けた状態で、上記主燃料ガスを用いて運転を行うよう構成してあり、
    上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記運転管理コントローラによって上記第2電磁弁を閉じて上記第1電磁弁を開けることにより、上記第2ミキサーの入口部から上記第1ローディング配管へ上記第1混合気を流入させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第2ミキサーの入口部における第1混合気の圧力に近づけるよう構成してあり、
    上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記運転管理コントローラによって上記第1電磁弁を閉じて上記第2電磁弁を開けることにより、上記第2ローディング配管から上記第2ミキサーの出口部へ上記第1混合気を流出させて上記圧力レギュレータの上記ローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記第2ミキサーの出口部における第2混合気の圧力に近づけるよう構成してあることを特徴とする発電システム。
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