JP2010071220A - 発電システムに用いるガス混合装置 - Google Patents

発電システムに用いるガス混合装置 Download PDF

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Abstract

【課題】空気比を所定の目標空気比に維持することができ、ガスエンジンを安定して運転することができるガス混合装置を提供すること。
【解決手段】ガス混合装置6は、ガスエンジン2を備えた発電システム1に対して装備し、発電システム1へ主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との混合燃料ガスF3を供給するよう構成してある。ガス混合用コントローラ8は、発電量W及び混合燃料ガスF3の流量Vを読み込む読込手段81と、ガスエンジン2において消費される想定消費熱量Qsを、発電量Wを用いて第1関係マップB1より算出し、混合燃料ガスF3の想定発熱量Hsを、想定消費熱量Qsと流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出し、燃料制御弁71の目標開度Crを、想定発熱量Hsを用いて第2関係マップB2より算出する算出手段82と、燃料制御弁71の開度Cが目標開度Crとなるよう調整する調整手段83とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電システムにおけるガスエンジンに対して、2種類の燃料ガスからなる混合燃料ガスを所定の目標空気比に維持して供給するよう構成したガス混合装置に関する。
都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスとの2種類の燃料ガスを用いてガスエンジンを運転し、このガスエンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システム(コージェネレーションシステム)においては、種々のシステム方式が採用されている。例えば、副燃料ガスの発熱量に応じて主燃料ガスと燃焼用空気との混合気の供給流量を調整し、2種類の燃料ガスを混合して燃焼を行う方式、主燃料ガスと副燃料ガスとの混合燃料を用い、空気比を制御しながら燃焼を行う方式等がある。
例えば、特許文献1においては、バイオガス等の副燃料ガスと燃焼用空気との混合気、及び都市ガス等の主燃料ガスをガスエンジンに供給して、運転を行うよう構成したガスエンジンが開示されている。このガスエンジンにおいては、燃焼用空気がミキサーを通過する際に生じる負圧を利用し、ミキサー内へ副燃料ガスを吸引して、これらの混合気を生成しており、ガスエンジンの出力によって発電機を作動させている。また、特許文献1においては、ガスエンジンの排気ガス中の酸素濃度又は窒素酸化物(NOx)濃度を測定し、この濃度に基づいてガスエンジンへの主燃料ガスの供給流量を変更するバルブの開度を調節することにより、空気比を制御して、ガスエンジンの安定した運転を行っている。
また、例えば、特許文献2においては、発熱量の異なる2種類の気体燃料を供給するために2つの供給系統を具備する気体燃料供給機構を備えたガスエンジンが開示されている。このガスエンジンにおいては、発熱量が低い方の気体燃料は、ガスエンジンへ直接供給し、発熱量が高い方の気体燃料は空気と合流させて混合気とした状態でガスエンジンへ供給するよう構成してある。そして、発熱量が低い方の気体燃料の種類又は組成が変更されたときには、発熱量が高い方の気体燃料と空気との混合比を変更して、ガスエンジンにおける空燃比を調整している。
特開2005−30302号公報 特開2005−256674号公報
しかしながら、上記特許文献1のガスエンジンにおいては、酸素濃度又は窒素酸化物濃度を測定するセンサを取り付けるために、ガスエンジンに直接改造をする必要があり、既存のガスエンジンに直接適用ができない。また、上記特許文献2のガスエンジンにおいては、発熱量が低い方の気体燃料、及び発熱量が高い方の気体燃料と空気との混合気をガスエンジンへ供給するための設備が複雑で高価である。
また、実用化されているバイオガス専焼の小型コージェネレーションシステムにおいては、空気比の制御装置が装備されていない。そのため、バイオガスの熱量変動に伴う窒素酸化物(NOx)濃度の増加、失火等が発生するおそれがあり、発熱量の変動幅が大きいバイオガス等は使用することができない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な装置構成で既存の発電システムに必要最小限の設備変更で適用することができると共に、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができ、ガスエンジンを安定して運転することができるガス混合装置を提供しようとするものである。
本発明は、ガスエンジンの運転を行って発電機を作動させるよう構成した発電システムに対して装備し、該発電システムへ都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスとを混合させた混合燃料ガスを供給するよう構成したガス混合装置であって、
上記発電システムは、上記発電機の発電量を測定する電力計と、空気配管から吸い込んだ燃焼用空気と燃料配管に供給された上記混合燃料ガスとを混合させて混合気を作り出す混合気供給配管と、該混合気供給配管に配設して、上記ガスエンジンへ供給する上記混合気の流量を調整するためのスロットルバルブと、該スロットルバルブの開度を調整して上記発電機の発電量を所定の目標発電量に制御するメインコントローラとを備えており、
上記ガス混合装置は、上記燃料配管に供給される上記混合燃料ガスの流量を測定する流量計と、上記燃料配管に供給される上記混合燃料ガスの流量を調整するための燃料制御弁と、上記流量計による測定値に基づいて上記燃料制御弁の開度を調整するよう構成したガス混合用コントローラとを備えており、
該ガス混合用コントローラには、上記発電機の発電量Wと該発電量Wを出力するために上記ガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの消費熱量Qとの関係が第1関係マップとして予め設定してあると共に、上記ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持する際の上記混合燃料ガスの単位体積当たりの発熱量Hと上記燃料制御弁の開度Cとの関係が第2関係マップとして予め設定してあり、
上記ガス混合用コントローラは、上記電力計によって測定した発電量Wを読み込むと共に、上記流量計によって測定した上記混合燃料ガスの流量Vを読み込む読込手段と、
上記測定時における発電量Wを出力するために上記ガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの想定消費熱量Qsを、上記測定時における発電量Wを用いて上記第1関係マップより算出し、上記測定時における上記混合燃料ガスの単位体積当たりの想定発熱量Hsを、上記想定消費熱量Qsと上記測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出する算出手段と、
上記燃料制御弁の目標開度Crを、上記想定発熱量Hsを用いて上記第2関係マップより算出し、上記燃料制御弁の開度Cが上記目標開度Crとなるよう調整する調整手段とを備えていることを特徴とする発電システムに用いるガス混合装置にある(請求項1)。
本発明のガス混合装置は、既存の発電システムにおけるガスエンジンに対して、必要最小限の設備変更によって、2燃料混焼運転を安定して行うことができるようにしたものである。
具体的には、発電システムとしては、ガスエンジン、発電機、電力計、空気配管、燃料配管、混合気供給配管、スロットルバルブ、メインコントローラ等を備えた従来と同様の既存(既設)のものを用いることができる。そして、本発明においては、この既存の発電システムの燃料配管に対して、都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスを混合した混合燃料ガスを供給するためのガス混合装置を装備することによって、ガスエンジンにおける空気比(混合燃料ガスに対する燃焼用空気の過剰率)を所定の目標空気比に維持するための工夫を行っている。
より具体的には、ガス混合装置のガス混合用コントローラにおいては、発電機の発電量W(kW)と、この発電量Wを出力するためにガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの消費熱量Q(MJ/h)との関係を、第1関係マップとして予め設定しておく。この発電量Wと消費熱量Qとの第1関係マップは、例えば、ガスエンジンの機種によって定められた性能仕様を利用することができる。
また、ガス混合装置のガス混合用コントローラにおいては、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持する際における、混合燃料ガスの単位体積当たりの発熱量H(MJ/Nm3)と、燃料制御弁の開度Cとの関係を、第2関係マップとして予め設定しておく。この発熱量Hと燃料制御弁の開度Cとの第2関係マップは、例えば、発電システムにおけるガスエンジンに対してガス混合装置を装備したときに、空気比を一定に維持するときの発熱量Hと燃料制御弁の開度Cとを実際に測定することによって、関係グラフ、関係式等として求めることができる。
そして、ガス混合用コントローラは、読込手段、算出手段、調整手段の各手段を実行することによって、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
ガス混合用コントローラにおける読込手段は、電力計によって測定した発電量W(kW)を読み込むと共に、流量計によって測定した混合燃料ガスの流量V(Nm3/h)を読み込む。このとき、読込手段は、発電量W及び混合燃料ガスの流量Vを所定のサンプリング間隔で逐次読み込むことができる。
ガス混合用コントローラにおける算出手段は、まず、測定時における発電量Wを出力するためにガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの想定消費熱量Qsを、測定時における発電量Wを用いて第1関係マップより算出する。次いで、ガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの消費熱量Q(MJ/h)は、組成等によって決まる混合燃料ガスの単位体積当たりの発熱量H(MJ/Nm3)と混合燃料ガスの流量V(Nm3/h)との積によって表されることを利用し、算出手段は、測定時における混合燃料ガスの単位体積当たりの想定発熱量Hsを、測定時における単位時間当たりの想定消費熱量Qsと、測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出する。そして、算出手段は、燃料制御弁の目標開度Crを、想定発熱量Hsを用いて第2関係マップより算出する。
その後、ガス混合用コントローラにおける調整手段は、燃料制御弁の開度Cが目標開度Crとなるよう調整する。
これにより、本発明のガス混合装置によれば、例えば、副燃料ガスにおける組成の変化等によって混合燃料ガスの発熱量Hが変動した場合であっても、燃料制御弁の開度Cを調整することによって、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができる。そして、発電機の発電量を所定の目標発電量に維持するための混合燃料ガスをガスエンジンへ供給することができる。
次に、副燃料ガスの単位体積当たりの発熱量が変動した場合について説明する。
副燃料ガスの組成等の変化によりその発熱量が減少したときには、混合燃料ガスの発熱量Hが減少する。このとき、発電機による発電量Wが低下するため、この発電量Wを所定の目標発電量に維持するために、メインコントローラは、スロットルバルブの開度を増加させる。これにより、ガスエンジンへの混合燃料ガスの流量が増加し、ガスエンジンにおける空気比が目標空気比よりも大きくなってしまう(ガスリーンになってしまう)ことになる。
ここで、本発明においては、ガス混合用コントローラの動作によって、空気比が目標空気比となるよう調整される。すなわち、ガス混合用コントローラにおける算出手段は、読込手段により読み込んだ測定時の発電量Wを用い、測定時における想定消費熱量Qsを算出し、この想定消費熱量Qsと測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて想定発熱量Hsを算出する。そして、算出手段は、想定発熱量Hsを用いて燃料制御弁の目標開度Crを算出する。
これにより、目標開度Crは、測定時における燃料制御弁の開度Cよりも大きな値として算出される。そして、ガス混合用コントローラにおける調整手段は、燃料制御弁の開度Cを目標開度Crとなるよう調整する。
こうして、副燃料ガスの発熱量が減少した分は、燃料制御弁の開度Cを大きくして、燃料配管へ供給する混合燃料ガスの圧力を高くし、ガスエンジンへ混合燃料ガスが吸い込まれ易くすることによって補正する。これにより、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
一方、副燃料ガスの組成等の変化によりその発熱量が増加したときには、混合燃料ガスの発熱量Hが増加する。このとき、発電機による発電量Wが上昇するため、この発電量Wを所定の目標発電量に維持するために、メインコントローラは、スロットルバルブの開度を減少させる。これにより、ガスエンジンへの混合燃料ガスの流量が減少し、ガスエンジンにおける空気比が目標空気比よりも小さくなってしまう(ガスリッチになってしまう)ことになる。
ここで、本発明においては、ガス混合用コントローラの動作によって、上記と同様に、燃料制御弁の目標開度Crを算出する。これにより、目標開度Crは、測定時における燃料制御弁の開度Cよりも小さな値として算出される。そして、ガス混合用コントローラにおける調整手段は、燃料制御弁の開度Cを目標開度Crとなるよう調整する。
こうして、副燃料ガスの発熱量が増加した分は、燃料制御弁の開度Cを小さくして、燃料配管へ供給する混合燃料ガスの圧力を低くし、ガスエンジンへ混合燃料ガスが吸い込まれ難くすることによって補正する。これにより、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
このように、本発明においては、ガスエンジンにおいて、主燃料ガスと副燃料ガスとの2燃料混焼運転を行う際に、副燃料ガスの発熱量が変動したときでも、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
また、本発明のガス混合装置は、流量計及び燃料制御弁を用いた簡単な装置構成によって実現することができ、既存の発電システムに必要最小限の設備変更で適用することができる。
なお、ガスエンジンにおける空気比がガスリーンの状態を継続すると、ガスエンジンにおいて失火が発生するおそれがある。これとは逆に、ガスエンジンにおける空気比がガスリッチの状態を継続すると、ガスエンジンの排気ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度が増加するおそれがある。これらに対し、本発明においては、上記のごとく、ガスエンジンにおける空気比を適切に制御することができ、失火の発生及び窒素酸化物濃度の増加を効果的に防止することができる。
それ故、本発明の発電システムに用いるガス混合装置によれば、簡単な装置構成で既存の発電システムに必要最小限の設備変更で適用することができると共に、ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持することができ、ガスエンジンを安定して運転することができる。また、ガスエンジンの排気ガス中における窒素酸化物(NOx)の濃度を低く維持し、失火等が発生することも効果的に防止することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記主燃料ガスとしては、メタン等を含有する都市ガス(13A等)を用いることができる。また、上記副燃料ガスとしては、有機性廃棄物(家畜糞尿、生ゴミ、有機性残さ、下水汚泥等)を発酵させて生成したバイオガス、木質系廃棄物(工場端材、建築廃材等)を熱分解させて発生させたバイオガス、工場等で発生する副生ガス等の燃料ガスを用いることができる。また、これ以外にも、副燃料ガスとしては、主燃料ガスと異なる一般的なガス体燃料を用いることもできる。
また、上記ガス混合装置は、上記空気配管へ吸い込まれる上記燃焼用空気の温度を測定する空気用温度計と、上記燃料配管へ供給される上記混合燃料ガスの温度を測定する燃料用温度計とを備えており、上記ガス混合用コントローラにおける上記算出手段は、上記空気用温度計によって測定した上記燃焼用空気の温度と、上記燃料用温度計によって測定した上記混合燃料ガスの温度との差を考慮して、上記想定発熱量Hsを補正して算出するよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、例えば、夏期と冬期との差に代表されるように、外気温の変化によって燃焼用空気と混合燃料ガスとの温度差が大きくなったときでも、この温度差を考慮して想定発熱量Hsを補正して算出することにより、上記目標空気比をより安定して維持することができる。
また、上記ガス混合装置は、上記主燃料ガスを通過させる主燃料配管と、上記副燃料ガスを通過させる副燃料配管と、該副燃料配管と上記主燃料配管とを合流させて上記混合燃料ガスを通過させる混合燃料配管と、該混合燃料配管に配設した上記流量計及び上記燃料制御弁と、上記ガス混合用コントローラとを一体化したユニットとして構成し、かつ、上記発電システムにおける上記燃料配管に上記混合燃料配管を接続することによって、既に設置した上記発電システムに対して装備するよう構成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、ガス混合装置は、発電システムにおける燃料配管に混合燃料配管を接続することによって、既に設置した発電システムに対して簡単に装備することができる。これにより、発電システム内の改造を容易に必要最小限にすることができる。
以下に、本発明の発電システムに用いるガス混合装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例の発電システム1に用いるガス混合装置6は、図1に示すごとく、ガスエンジン2の運転を行って発電機3を作動させるよう構成した発電システム1に対して装備し、発電システム1へ都市ガス(13A)等の主燃料ガスF1とバイオガス等の副燃料ガスF2とを混合させた混合燃料ガスF3を供給するよう構成してある。
発電システム1は、発電機3の発電量Wを測定する電力計31と、空気配管41から吸い込んだ燃焼用空気Aと燃料配管42に供給された混合燃料ガスF3とを混合させて混合気Gを作り出す混合気供給配管43と、混合気供給配管43に配設して、ガスエンジン2へ供給する混合気Gの流量を調整するためのスロットルバルブ21と、スロットルバルブ21の開度を調整して発電機3の発電量Wを所定の目標発電量に制御するメインコントローラ5とを備えている。メインコントローラ5は、コンピュータを用いて構成してある。
ガス混合装置6は、燃料配管42に供給される混合燃料ガスF3の流量Vを測定する流量計72と、燃料配管42に供給される混合燃料ガスF3の流量Vを調整するための燃料制御弁71と、流量計72による測定値に基づいて燃料制御弁71の開度を調整するよう構成したガス混合用コントローラ8とを備えている。ガス混合用コントローラ8には、図2に示すごとく、発電機3の発電量Wと、この発電量Wを出力するためにガスエンジン2において消費される単位時間当たりの消費熱量Qとの関係が、第1関係マップB1として予め設定してある。また、ガス混合用コントローラ8には、図4に示すごとく、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持する際における、混合燃料ガスF3の単位体積当たりの発熱量Hと燃料制御弁71の開度Cとの関係が、第2関係マップB2として予め設定してある。
ガス混合用コントローラ8は、コンピュータによって、以下の読込手段81、算出手段82及び調整手段83を構成してなる。
読込手段81は、電力計31によって測定した発電量W(kW)を読み込むと共に、流量計72によって測定した混合燃料ガスF3の流量V(Nm3/h)を所定の測定間隔(サンプリング間隔)で読み込むよう構成してある。
算出手段82は、測定時における発電量Wを出力するために上記ガスエンジン2において消費される単位時間当たりの想定消費熱量Qs(MJ/h)を、測定時における発電量Wを用いて第1関係マップB1より算出し(図2参照)、次いで、測定時における混合燃料ガスF3の単位体積当たりの想定発熱量Hs(MJ/Nm3)を、想定消費熱量Qsと測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出し、その後、燃料制御弁71の目標開度Crを、想定発熱量Hsを用いて第2関係マップB2より算出するよう構成してある(図4参照)。
調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cが目標開度Crとなるよう調整するよう構成してある。
以下に、本例の発電システム1に用いるガス混合装置6につき、図1〜図4を参照して詳説する。
本例の主燃料ガスF1は、発熱量が一定である都市ガス(13A)であり、本例の副燃料ガスF2は、発熱量に変動を生じることがあるバイオガスである。
図1に示すごとく、本例の発電システム1において、ガスエンジン2は、複数の気筒を有して構成されており、混合気供給配管43におけるスロットルバルブ21は、その開度を調整してガスエンジン2へ供給する混合気Gの流量を調整するよう構成されている。発電機3は、種々の負荷に対して電力を供給するよう構成されており、商用電源等と協調して動作することができる。
外気に開放した空気配管41の入口部には、ガスエンジン2への異物混入を防止するための吸気フィルタ411が設けてある。また、混合燃料ガスF3が流れる燃料配管42と、燃焼用空気Aが流れる空気配管41との合流部には、混合燃料ガスF3と燃焼用空気Aとを混合するミキサー44が設けてある。このミキサー44は、ベンチュリー441による吸引作用を利用して、燃焼用空気Aがベンチュリー441を流れる際に、ベンチュリー441におけるスロート部442が負圧になり、この負圧による吸引力によって燃焼用空気Aへ混合燃料ガスF3を引き込んで、両者の混合気Gを作り出すものである。
図1に示すごとく、ガス混合装置6においては、主燃料ガスF1がその供給源から供給される主燃料配管61と、副燃料ガスF2がバイオガス等の副燃料ガスF2のタンクから供給される副燃料配管62とを合流させて、燃料配管42へ混合燃料ガスF3を供給するよう構成してある。副燃料配管62には、この副燃料配管62内の副燃料ガスF2の圧力を測定するための圧力計73が配設してある。ガス混合用コントローラ8は、圧力計73により測定した副燃料ガスF2の圧力を読み込むよう構成してある。そして、副燃料ガスF2の圧力が、所定の設定圧力よりも低いときには、ガス混合用コントローラ8は、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との混焼運転を行わないよう構成してある。
主燃料配管61と副燃料配管62とには、それぞれ手動弁76が設けてあり、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との初期設定の混合比率は、発電システム1の運転を行う前に予め各手動弁76の開度を調整することにより決定しておく。
本例の燃料制御弁71は、主燃料配管61と副燃料配管62とが合流した混合燃料配管63に設けてあり、ガス混合用コントローラ8の指令を受けて、混合燃料配管63に対する開度を調整するよう構成されている。
本例の流量計72は、標準状態(0℃、1気圧)における気体の体積(の測定値)を示すよう構成されている。なお、流量計72による体積の測定値は、混合燃料ガスF3の温度及び圧力を測定し、ガス混合用コントローラ8において標準状態における体積に換算することもできる。
また、図1に示すごとく、本例のガス混合装置6は、各構成部品71、72、73、8、配管61、62、63等を一体化したユニットとして、既に設置した発電システム1に、簡単に装備することができるよう構成してある。具体的には、ガス混合装置6は、主燃料ガスF1を通過させる主燃料配管61と、副燃料ガスF2を通過させる副燃料配管62と、副燃料配管62と主燃料配管61とを合流させて混合燃料ガスF3を通過させる混合燃料配管63と、混合燃料配管63に配設した流量計72と、混合燃料配管63に配設した燃料制御弁71と、ガス混合用コントローラ8とを一体化したユニットとして構成してある。
そして、ガス混合装置6は、発電システム1における燃料配管42に混合燃料配管63を接続し、発電機3に設けられている電力計31の発電量Wをガス混合用コントローラ8に読み込むよう構成することによって、既に設置した発電システム1に対して簡単に装備することができる。これにより、発電システム1内の改造は、必要最小限にすることができる。
図4には、予めガス混合用コントローラ8に設定した第2関係マップB2の一例を示す。この第2関係マップB2は、副燃料ガスF2の発熱量の変化によって混合燃料ガスF3の発熱量が変化したとき、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持する際における、混合燃料ガスF3の単位体積当たりの発熱量H(MJ/Nm3)と、燃料制御弁71の開度Cとの関係を示す。
同図においては、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持するときには、混合燃料ガスF3の発熱量Hと燃料制御弁71の開度Cとの関係は一つのライン上に位置することを示しており、混合燃料ガスF3の発熱量Hが定まると、燃料制御弁71の開度Cは必然的に定まることを示している。
本例のガス混合装置6は、既存の発電システム1におけるガスエンジン2に対して、必要最小限の設備変更によって、2燃料混焼運転を安定して行うことができるようにしたものである。
具体的には、発電システム1としては、ガスエンジン2、発電機3、電力計31、空気配管41、燃料配管42、混合気供給配管43、スロットルバルブ21、メインコントローラ5等を備えた従来と同様の既存(既設)のものを用いることができる。そして、本例においては、この既存の発電システム1の燃料配管42に対して、都市ガス等の主燃料ガスF1とバイオガス等の副燃料ガスF2を混合した混合燃料ガスF3を供給するためのガス混合装置6を装備することによって、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持するための工夫を行っている。
より具体的には、ガス混合装置6のガス混合用コントローラ8においては、発電機3の発電量W(kW)と、この発電量Wを出力するためにガスエンジン2において消費される単位時間当たりの消費熱量Q(MJ/h)との関係を、第1関係マップB1として予め設定しておく。本例の第1関係マップB1はガスエンジン2の機種によって定められた性能仕様を利用した。
また、ガス混合装置6のガス混合用コントローラ8においては、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持する際における、混合燃料ガスF3の単位体積当たりの発熱量H(MJ/Nm3)と、燃料制御弁71の開度Cとの関係を、第2関係マップB2として予め設定しておく。本例の第2関係マップB2は、発電システム1におけるガスエンジン2に対してガス混合装置6を装備したときに、空気比を一定に維持するときの発熱量Hと燃料制御弁71の開度Cとを実際に測定することによって、関係グラフとして求めた。
そして、ガス混合用コントローラ8は、読込手段81、算出手段82、調整手段83の各手段を実行することによって、ガスエンジン2における空気比(混合燃料ガスF3に対する燃焼用空気Aの過剰率)を所定の目標空気比に維持することができる。
以下に、ガス混合装置6のガス混合用コントローラ8による制御動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。
発電システム1を運転する際には、ガス混合用コントローラ8は、圧力計73によって副燃料配管62における圧力を測定し、副燃料ガスF2の圧力が所定の設定圧力以上であるかを判定する(図3のステップS101)。副燃料ガスF2の圧力が所定の設定圧力以上になった場合には、ガス混合用コントローラ8の読込手段81は、電力計31によって測定した発電量W(kW)と、流量計72によって測定した混合燃料ガスF3の流量V(Nm3/h)とを所定のサンプリング間隔で逐次読み込む(S102)。
次いで、ガス混合用コントローラ8における算出手段82は、測定時における発電量Wを出力するためにガスエンジン2において消費される単位時間当たりの想定消費熱量Qsを、測定時における発電量Wを用いて第1関係マップB1(図2参照)より算出する(S103)。
次いで、算出手段82は、ガスエンジン2において消費される単位時間当たりの消費熱量Q(MJ/h)は、組成等によって決まる混合燃料ガスF3の単位体積当たりの発熱量H(MJ/Nm3)と混合燃料ガスF3の流量V(Nm3/h)との積によって表されることを利用し、測定時における混合燃料ガスF3の単位体積当たりの想定発熱量Hsを、測定時における単位時間当たりの想定消費熱量Qsと、測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出する(S104)。
そして、算出手段82は、燃料制御弁71の目標開度Crを、想定発熱量Hsを用いて第2関係マップB2(図4参照)より算出する(S105)。
その後、ガス混合用コントローラ8における調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cが目標開度Crとなるよう調整する(S106)。
これにより、本例のガス混合装置6によれば、副燃料ガスF2における組成の変化等によって混合燃料ガスF3の発熱量Hが変動した場合であっても、燃料制御弁71の開度Cを調整することによって、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持することができる。そして、発電機3の発電量Wを所定の目標発電量に維持するための混合燃料ガスF3をガスエンジン2へ供給することができる。
次に、副燃料ガスF2の単位体積当たりの発熱量が変動した場合について説明する。
副燃料ガスF2の組成等の変化によりその発熱量が減少したときには、混合燃料ガスF3の発熱量Hが減少する。このとき、発電機3による発電量Wが低下するため、この発電量Wを所定の目標発電量に維持するために、メインコントローラ5は、スロットルバルブ21の開度を増加させる。これにより、ガスエンジン2への混合燃料ガスF3の流量が増加し、ガスエンジン2における空気比が目標空気比よりも大きくなってしまう(ガスリーンになってしまう)ことになる。
ここで、本例においては、ガス混合用コントローラ8の動作によって、空気比が目標空気比となるよう調整される。すなわち、ガス混合用コントローラ8における算出手段82は、読込手段81により読み込んだ測定時の発電量Wを用い、測定時における想定消費熱量Qsを算出し(S103)、この想定消費熱量Qsと測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて想定発熱量Hsを算出する(S104)。そして、算出手段82は、想定発熱量Hsを用いて燃料制御弁71の目標開度Crを算出する(S105)。
このとき、目標開度Crは、測定時における燃料制御弁71の開度Cよりも大きな値として算出される。そして、ガス混合用コントローラ8における調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cを大きくし、この開度Cが目標開度Crとなるよう調整する。これにより、燃料配管42からミキサー44へ吸い込まれる混合燃料ガスF3の圧力を高くすることができる。そのため、ミキサー44内に燃焼用空気Aが吸い込まれる際に、ミキサー44内に混合燃料ガスF3が吸い込まれる量を増加させることができる。
こうして、副燃料ガスF2の発熱量が減少した分は、燃料制御弁71の開度Cを大きくして、ミキサー44へ供給する混合燃料ガスF3の圧力を高くし、ガスエンジン2へ混合燃料ガスF3が吸い込まれ易くすることによって補正する。これにより、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
一方、副燃料ガスF2の組成等の変化によりその発熱量が増加したときには、混合燃料ガスF3の発熱量Hが増加する。このとき、発電機3による発電量Wが上昇するため、この発電量Wを所定の目標発電量に維持するために、メインコントローラ5は、スロットルバルブ21の開度を減少させる。これにより、ガスエンジン2への混合燃料ガスF3の流量が減少し、ガスエンジン2における空気比が目標空気比よりも小さくなってしまう(ガスリッチになってしまう)ことになる。
ここで、本例においては、ガス混合用コントローラ8の動作によって、上記と同様に、燃料制御弁71の目標開度Crを算出する(S103〜S105)。これにより、目標開度Crは、測定時における燃料制御弁71の開度Cよりも小さな値として算出される。そして、ガス混合用コントローラ8における調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cを目標開度Crとなるよう調整する(S106)。
このとき、目標開度Crは、測定時における燃料制御弁71の開度Cよりも小さな値として算出される。そして、ガス混合用コントローラ8における調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cを小さくし、この開度Cが目標開度Crとなるよう調整する。これにより、燃料配管42からミキサー44へ吸い込まれる混合燃料ガスF3の圧力を低くすることができる。そのため、ミキサー44内に燃焼用空気Aが吸い込まれる際に、ミキサー44内に混合燃料ガスF3が吸い込まれる量を減少させることができる。
こうして、副燃料ガスF2の発熱量が増加した分は、燃料制御弁71の開度Cを小さくして、ミキサー44へ供給する混合燃料ガスF3の圧力を低くし、ガスエンジン2へ混合燃料ガスF3が吸い込まれ難くすることによって補正する。これにより、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
以上のように、本例においては、ガスエンジン2において、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との2燃料混焼運転を行う際に、副燃料ガスF2の発熱量が変動したときでも、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持することができる。
また、本例のガス混合装置6は、流量計72及び燃料制御弁71を用いた簡単な装置構成によって実現することができ、既存の発電システム1に必要最小限の設備変更で適用することができる。
なお、ガスエンジン2における空気比がガスリーンの状態を継続すると、ガスエンジン2において失火が発生するおそれがある。これとは逆に、ガスエンジン2における空気比がガスリッチの状態を継続すると、ガスエンジン2の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度が増加するおそれがある。これらに対し、本例においては、上記のごとく、ガスエンジン2における空気比を適切に制御することができ、失火の発生及び窒素酸化物濃度の増加を効果的に防止することができる。
それ故、本例の発電システム1に用いるガス混合装置6によれば、簡単な装置構成で既存の発電システム1に必要最小限の設備変更で適用することができると共に、ガスエンジン2における空気比を所定の目標空気比に維持することができ、ガスエンジン2を安定して運転することができる。また、ガスエンジン2の排気ガス中における窒素酸化物(NOx)の濃度を低く維持し、失火等が発生することも効果的に防止することができる。
(実施例2)
本例のガス混合装置6は、図5に示すごとく、夏期と冬期との差に代表されるように、外気温の変化によって燃焼用空気Aと混合燃料ガスF3との温度差が大きくなったときでも、この温度差を考慮して、ガス混合用コントローラ8において上記想定発熱量Hsを補正して算出するよう構成した例である。
具体的には、本例のガス混合装置6は、同図に示すごとく、空気配管41へ吸い込まれる燃焼用空気Aの温度Tを測定する空気用温度計74と、燃料配管42へ供給される混合燃料ガスF3の温度Tgを測定する燃料用温度計75とを備えている。空気用温度計74は、空気配管41の入口部、空気配管41の周辺等に設けることができる。燃料用温度計75は、混合燃料配管63内の混合燃料ガスF3の温度Tgを測定するよう、混合燃料配管63に設けてあり、ガス混合装置6とユニット化してある。
本例のガス混合用コントローラ8における読込手段81は、空気用温度計74によって測定した燃焼用空気Aの温度Tと、燃料用温度計75によって測定した混合燃料ガスF3の温度Tgとを読み込むよう構成してある。
そして、本例のガス混合用コントローラ8における算出手段82は、空気用温度計74によって測定した燃焼用空気Aの温度Tと、燃料用温度計75によって測定した混合燃料ガスF3の温度Tgとの差を考慮して、上記想定発熱量Hsを補正した補正想定発熱量Hs’を算出するよう構成してある。
より具体的には、図6のフローチャートに示すように、本例のガス混合用コントローラ8の制御動作においては、算出手段82は、上記実施例1と同様に、第1関係マップB1より想定消費熱量Qsを算出し(S103)、想定消費熱量Qsと流量Vとの関係に基づいて想定発熱量Hsを算出する(S104)。
そして、本例においては、補正想定発熱量Hs’を、燃焼用空気Aの温度をT(℃)とすると共に、混合燃料ガスF3の温度をTg(℃)として、次の式(1)に基づいて算出する(S104’)。
Hs’=Hs×{(273+Tg)/(273+T)}1/2 ・・・(1)
次いで、算出手段82は、燃料制御弁71の目標開度Crを、補正想定発熱量Hs’を用いて第2関係マップB2より算出する(S105)。その後、調整手段83は、燃料制御弁71の開度Cが目標開度Crとなるよう調整する(S106)。
なお、本例の図6のフローチャートにおいて、特に説明のない事項については上記実施例1の図3の場合と同様である。
これにより、本例においては、外気温の変化によって燃焼用空気Aと混合燃料ガスF3との温度差が大きくなったときでも、この温度差を考慮して想定発熱量Hsを補正した補正想定発熱量Hs’を用いることにより、上記混合燃料ガスF3の流量V及び上記目標空気比をより安定して維持することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1における、発電システム及びガス混合装置の全体の構成を示す説明図。 実施例1における、発電量と消費熱量との第1関係マップを示す説明図。 実施例1における、ガス混合用コントローラによる制御動作を示すフローチャート。 実施例1における、横軸に混合燃料ガスの単位体積当たりの発熱量をとり、縦軸に燃料制御弁の開度をとって、両者の関係を示す説明図。 実施例2における、発電システム及びガス混合装置の全体の構成を示す説明図。 実施例2における、ガス混合用コントローラによる制御動作を示すフローチャート。
符号の説明
1 発電システム
2 ガスエンジン
21 スロットルバルブ
3 発電機
31 電力計
41 空気配管
42 燃料配管
43 混合気供給配管
5 メインコントローラ
6 ガス混合装置
61 主燃料配管
62 副燃料配管
63 混合燃料配管
71 燃料制御弁
72 流量計
73 圧力計
74 空気用温度計
75 燃料用温度計
8 ガス混合用コントローラ
81 読込手段
82 算出手段
83 調整手段
F1 主燃料ガス
F2 副燃料ガス
F3 混合燃料ガス
A 燃焼用空気
G 混合気
B1、B2 関係マップ
W 発電量
V 流量
Q 消費熱量
Qs 想定消費熱量
H 発熱量
Hs 想定発熱量

Claims (3)

  1. ガスエンジンの運転を行って発電機を作動させるよう構成した発電システムに対して装備し、該発電システムへ都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスとを混合させた混合燃料ガスを供給するよう構成したガス混合装置であって、
    上記発電システムは、上記発電機の発電量を測定する電力計と、空気配管から吸い込んだ燃焼用空気と燃料配管に供給された上記混合燃料ガスとを混合させて混合気を作り出す混合気供給配管と、該混合気供給配管に配設して、上記ガスエンジンへ供給する上記混合気の流量を調整するためのスロットルバルブと、該スロットルバルブの開度を調整して上記発電機の発電量を所定の目標発電量に制御するメインコントローラとを備えており、
    上記ガス混合装置は、上記燃料配管に供給される上記混合燃料ガスの流量を測定する流量計と、上記燃料配管に供給される上記混合燃料ガスの流量を調整するための燃料制御弁と、上記流量計による測定値に基づいて上記燃料制御弁の開度を調整するよう構成したガス混合用コントローラとを備えており、
    該ガス混合用コントローラには、上記発電機の発電量Wと該発電量Wを出力するために上記ガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの消費熱量Qとの関係が第1関係マップとして予め設定してあると共に、上記ガスエンジンにおける空気比を所定の目標空気比に維持する際の上記混合燃料ガスの単位体積当たりの発熱量Hと上記燃料制御弁の開度Cとの関係が第2関係マップとして予め設定してあり、
    上記ガス混合用コントローラは、上記電力計によって測定した発電量Wを読み込むと共に、上記流量計によって測定した上記混合燃料ガスの流量Vを読み込む読込手段と、
    上記測定時における発電量Wを出力するために上記ガスエンジンにおいて消費される単位時間当たりの想定消費熱量Qsを、上記測定時における発電量Wを用いて上記第1関係マップより算出し、次いで、上記測定時における上記混合燃料ガスの単位体積当たりの想定発熱量Hsを、上記想定消費熱量Qsと上記測定時における流量Vとの関係(Hs=Qs/V)に基づいて算出し、次いで、上記燃料制御弁の目標開度Crを、上記想定発熱量Hsを用いて上記第2関係マップより算出する算出手段と、
    上記燃料制御弁の開度Cが上記目標開度Crとなるよう調整する調整手段とを備えていることを特徴とする発電システムに用いるガス混合装置。
  2. 請求項1において、上記ガス混合装置は、上記空気配管へ吸い込まれる上記燃焼用空気の温度を測定する空気用温度計と、上記燃料配管へ供給される上記混合燃料ガスの温度を測定する燃料用温度計とを備えており、
    上記ガス混合用コントローラにおける上記算出手段は、上記空気用温度計によって測定した上記燃焼用空気の温度と、上記燃料用温度計によって測定した上記混合燃料ガスの温度との差を考慮して、上記想定発熱量Hsを補正して算出するよう構成してあることを特徴とする発電システムに用いるガス混合装置。
  3. 請求項1又は2のいずれか一項において、上記ガス混合装置は、上記主燃料ガスを通過させる主燃料配管と、上記副燃料ガスを通過させる副燃料配管と、該副燃料配管と上記主燃料配管とを合流させて上記混合燃料ガスを通過させる混合燃料配管と、該混合燃料配管に配設した上記流量計及び上記燃料制御弁と、上記ガス混合用コントローラとを一体化したユニットとして構成してあり、
    かつ、上記発電システムにおける上記燃料配管に上記混合燃料配管を接続することによって、既に設置した上記発電システムに対して装備するよう構成してあることを特徴とする発電システムに用いるガス混合装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013047497A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Osaka Gas Co Ltd エンジンシステム
JP2013163984A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Osaka Gas Co Ltd 多気筒型混焼エンジン
JP2015081591A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 大阪瓦斯株式会社 混焼システム及び燃料ガス混合ユニット
JP7462695B2 (ja) 2022-03-30 2024-04-05 東邦瓦斯株式会社 ガス混合装置

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