JP2010167732A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴吐出部が複数設けられた構成における任意の液滴吐出部のメンテナンスを、他の液滴吐出部への液体の回り込みを防止しつつ簡易な構成で実現する。
【解決手段】特定のインク滴吐出モジュール40のメンテナンスにあたり、供給側共通管46と回収側共通管54を連通する連通管64の途中に設けられた連通バルブ66を閉鎖した状態で、メンテナンス対象のモジュール40の供給口40Aに接続された供給バルブ52のみを開放し(他のモジュール40の供給バルブ52は閉鎖)、回収側ポンプ62によって回収側共通管54に正圧を与えて全ての一方向弁56を閉鎖した後に連通バルブ66を開放し、メンテナンス対象のモジュール40のみにインクを供給し、当該モジュール40内のインクをノズルから排出させる。
【選択図】図2

Description

本発明は液滴吐出装置に関する。
インクジェット方式の記録装置では、インク滴を吐出するノズル内に滞留しているインクが空気と接することで劣化するので、ノズルからインク滴を吐出(排出)させることで、ノズル内に滞留しているインクやノズルが形成された記録ヘッド内に滞留しているインクを入れ替えるメンテナンスを定期的に行う必要がある。上記に関連して特許文献1には、主室(4)、インク往路(2)、ノズルヘッド(1)内のマニホールド(12)、インク復路(3)、副室(5)、連通路(7)から成るインク循環路内でインクを循環させると共に、インク復路(3)の途中にインクの逆流を防止する一方向弁(6)を設けた構成が開示されている。
また特許文献2には、インクを吐出可能な複数のノズルで構成されるノズルブロックが複数設けられて記録ヘッドが構成される場合に、インクの供給をノズルブロック単位で切り替え可能とし、複数のノズルブロックのうち回復処理を必要とするノズルブロックに対してのみインクを供給することで、回復処理時のインク消費量を抑制する技術が開示されている。
特開2000−108363号公報 特開2005−053047号公報
本発明は、液滴吐出部が複数設けられた構成における一部の液滴吐出部のメンテナンスを、他の液滴吐出部への液体の回り込みを防止しつつ簡易な構成で実現することが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る液滴吐出装置は、液体を供給するための供給口及び液体を排出するための排出口が各々設けられ、供給された前記液体を液滴として吐出する吐出機構を各々備えた複数の液滴吐出部と、複数の前記液滴吐出部の前記供給口を供給側共通流路と各々接続する複数の供給側個別流路と、複数の供給側個別流路に各々設けられた複数の開閉機構と、複数の前記液滴吐出部の前記排出口を排出側共通流路と各々接続する複数の排出側個別流路と、複数の排出側個別流路に各々設けられ、前記排出側共通流路から個々の前記液滴吐出部の前記排出口への前記液体の流れを遮断する一方向弁と、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えることが可能な圧力付与手段と、特定の前記液滴吐出部のメンテナンスを行う場合に、前記圧力付与手段により、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えると共に、複数の前記開閉機構のうち特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させる制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記供給側共通流路と前記排出側共通流路を連通する連通流路と、前記連通流路に設けられた連通流路開閉機構と、を更に備え、前記制御手段は、前記連通流路開閉機構を閉鎖させた状態で、前記圧力付与手段により、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えると共に、複数の前記開閉機構のうち前記特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させた後に、前記前記連通流路開閉機構を開放させる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記圧力付与手段は、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、前記排出側共通流路内と独立して前記供給側共通流路内に圧力を与えることも可能とされ、前記制御手段は、前記圧力付与手段により、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、複数の前記開閉機構を各々閉鎖させた状態で、前記圧力付与手段によって前記供給側共通流路内に正圧を与えた後に、複数の前記開閉機構のうち前記特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の発明において、前記圧力付与手段は、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、前記排出側共通流路内と独立して前記供給側共通流路内に圧力を与えることも可能とされ、前記制御手段は、前記液滴吐出部のメンテナンスを行わない場合に、複数の前記開閉機構を各々開放させると共に、前記圧力付与手段によって前記供給側共通流路内に正圧を与え、前記供給側共通流路から個々の前記供給側個別流路、個々の前記液滴吐出部、個々の前記排出側個別流路を通って前記排出側共通流路に至る流路に沿って前記液体を循環させる。
請求項1記載の発明は、液滴吐出部が複数設けられた構成における一部の液滴吐出部のメンテナンスを、他の液滴吐出部への液体の回り込みを防止しつつ簡易な構成で実現できる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、排出側共通流路内に与えた正圧によって一方向弁の閉鎖と特定の液滴吐出部への液体の供給を実現でき、本構成を有しない場合と比較して電力消費を低減できる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、構成をより簡単にすることができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、個々の液滴吐出部内に滞留している液体の清浄度を向上させることが可能となる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には本実施形態に係るインクジェット記録装置10が示されている。インクジェット記録装置10は、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するものであり、本発明に係るインクジェット記録装置に対応している。図1に示すように、インクジェット記録装置10は、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部12、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部14、記録媒体収容部12から画像記録部14へ記録媒体Pを搬送する搬送手段16、及び、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pを排出する記録媒体排出部18を備えている。
画像記録部14はインクジェット記録ヘッド20Y、20M、20C、20Kを備えている。インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、記録媒体Pの搬送方向に沿って順に配置されており、互いに異なる色(Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びK(黒))のインクを、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに内蔵されている吐出機構により、圧電方式によって複数のノズルから液滴(インク滴)として各々吐出することで、記録媒体Pにカラー画像を記録することが可能とされている。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの吐出機構は、圧電方式以外の方式(例えばサーマル方式等)でインク滴を吐出させる構成であってもよい。
インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル(図示省略)は、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのうち記録媒体Pと対向する面(ノズル面22Y〜22K)に形成されており、個々のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面22Y〜22Kは、記録媒体Pの幅方向に沿った個々のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの記録可能領域の長さが、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上となるように形成されている。
搬送手段16は、記録媒体収容部12内に収容されている記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム24と、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面22Y〜22Kと対向する位置へ記録媒体Pを搬送する搬送ドラム26と、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pを記録媒体排出部18へ送り出す送出ドラム28を備えている。取出ドラム24、搬送ドラム26、送出ドラム28は、それぞれ静電的吸着手段、或いは吸引や粘着などの非静電的吸着手段によってその周面に記録媒体Pが保持されるように構成されている。
また取出ドラム24、搬送ドラム26、送出ドラム28には、その周面に凹部24A、26A、28Aが2個ずつ形成されている。各ドラム24、26、28の凹部24A、26A、28A内の所定位置には、各ドラム24、26、28の回転軸32と平行に回転軸34が各々軸架されており、個々の回転軸34には、その軸方向に間隔を隔てて(例えば等間隔に)複数のグリッパー30が固定されている。回転軸34は図示しないアクチュエーターによって正逆両方向に回転され、この回転軸34の正逆両方向への回転に伴い、回転軸34に固定されたグリッパー30は、先端部がドラムの周面から突出してドラムの周面に接触する第1の位置と、グリッパー30全体が凹部内におよそ収納される第2の位置の間で回転される。これにより、グリッパー30は記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持したり、離したりすることが可能とされており、各ドラム24、26、28は、グリッパー30により、その周面に記録媒体Pを2枚まで保持可能とされていると共に、各ドラム24、26、28の間で記録媒体Pを受け渡すことも可能とされている。
すなわち、例えば取出ドラム24から搬送ドラム26への記録媒体Pの受け渡しについて説明すると、搬送ドラム26側のグリッパー30が、第1の位置から第2の位置側へ若干回転した位置(グリッパー30の先端部と搬送ドラム26の周面に隙間が形成される位置)に位置している状態で、取出ドラム24によって搬送される記録媒体Pの先端部が、取出ドラム24の周面と搬送ドラム26の周面とが対面する受渡位置36に到達し、それまで記録媒体Pの先端部を保持していた取出ドラム24側のグリッパー30が第2の位置へ回転すると、記録媒体Pの先端部はグリッパー30の先端部と搬送ドラム26の周面との隙間に入り込む。この状態でグリッパー30が第1の位置に回転されると、記録媒体Pの先端部はグリッパー30の先端部と搬送ドラム26の周面とに挟み込まれて保持されることになる。これにより、取出ドラム24から搬送ドラム26への記録媒体Pの受け渡しが完了する。
記録媒体Pへの画像記録時、記録媒体収容部12に収容されている記録媒体Pは、取出ドラム24のグリッパー30により記録媒体収容部12から1枚ずつ取り出されて保持され、取出ドラム24の周面に保持されながら搬送され、受渡位置36において、取出ドラム24のグリッパー30から搬送ドラム26のグリッパー30へ受け渡される。搬送ドラム26のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、搬送ドラム26の周面に保持されながらインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kによる画像記録位置まで搬送され、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kから吐出されるインク滴により、記録面に画像が記録される。記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置38において、搬送ドラム26のグリッパー30から送出ドラム28のグリッパー30へ受け渡される。そして、送出ドラム28のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、送出ドラム28の周面に保持されながら搬送され、記録媒体排出部18へ排出される。
次に、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクを供給するインク供給系の構成について説明する。なお、個々のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対応するインク供給系は互いに同一の構成であるので、以下ではインクジェット記録ヘッド20Yに対応するインク供給系を例に、その構成を説明する。
図2には、インクジェット記録ヘッド20Yに対応するインク供給系42が示されている。図2に示すように、インクジェット記録ヘッド20Yは複数個のインク滴吐出モジュール40から構成されており(インクジェット記録ヘッド20M〜20Kも同様)、個々のインク滴吐出モジュール40には、液体の一例としてのインクをインク滴吐出モジュール40に供給するための供給口40A、及び、インク滴吐出モジュール40からインクを排出するための排出口40Bが設けられている。なお、インク滴吐出モジュール40は本発明に係る液滴吐出部に対応している。
一方、インク供給系42は液体としてのインク(図2に示すインク供給系42はインクジェット記録ヘッド20Yに対応しているので、より詳しくはY色のインク)を貯留するインクタンク44を備えている。なお、インクタンク44に貯留するインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能である。インクタンク44には供給側共通管46の一端が接続されている。供給側共通管46は例えばチューブ状とされ、管内をインクが流通可能とされている。なお、供給側共通管46の管内は本発明に係る供給側共通流路に対応している。
また、供給側共通管46の途中には供給側ポンプ48が配設されている。供給側ポンプ48は正転及び逆転が可能とされており、供給側ポンプ48が正転された場合は供給側共通管46の管内に圧力(正圧)が与えられ、インクタンク44に貯留されているインクが供給側共通管46の管内をインク滴吐出モジュール40側へ送給される。また、供給側ポンプ48は、供給側共通管46の管内に圧力が与えられている状態で短時間だけ逆転されることがあり、この場合、供給側共通管46の管内に与えられていた圧力が開放され、インクの送給が停止される。
また、供給側共通管46のうちの互いに異なる複数の位置には、複数の供給側個別管50のうちの互いに異なる供給側個別管50の一端が各々接続されており、個々の供給側個別管50の他端は、複数のインク滴吐出モジュール40のうちの互いに異なるインク滴吐出モジュール40の供給口40Aに各々接続されている。供給側個別管50も供給側共通管46と同様にチューブ状とされ、管内をインクが流通可能とされている。これにより、供給側ポンプ48が正転されることで、供給側共通管46の管内をインク滴吐出モジュール40側へ送給されたインクは、個々の供給側個別管50の管内を流通し、個々のインク滴吐出モジュール40の供給口40Aを介して個々のインク滴吐出モジュール40に供給される。なお、供給側個別管50の管内は本発明に係る供給側個別流路に対応している。
また、個々の供給側個別管50の途中には、開閉可能なバルブから成る供給側バルブ52が各々配設されている。この供給側バルブ52が開放状態の場合、供給側個別管50の管内はインクが流通可能であるが、供給側バルブ52が閉鎖状態に切り替わると供給側個別管50の管内のインクの流通が遮断され、対応するインク滴吐出モジュール40へのインクの供給も停止される。なお、供給側バルブ52としては、例えばソレノイドで発生した力によってバルブを開閉するソレノイドバルブが好適であるが、モータの駆動力によってバルブを開閉する構成等、他の構成であってもよい。供給側バルブ52は本発明に係る開閉機構に対応している。また、供給側バルブ52の配設位置は供給側個別管50の途中に限られるものではなく、インク滴吐出モジュール40の供給口40Aに設け、供給口40Aを開閉する構成としてもよい。
また、インクタンク44には回収側共通管54の一端も接続されている。回収側共通管54もチューブ状とされ、管内をインクが流通可能とされている。なお、回収側共通管54の管内は本発明に係る排出側共通流路に対応している。また、回収側共通管54のうちの互いに異なる複数の位置には、複数の回収側個別管55のうちの互いに異なる回収側個別管55の一端が各々接続されており、個々の回収側個別管55の他端は、複数のインク滴吐出モジュール40のうちの互いに異なるインク滴吐出モジュール40の排出口40Bに各々接続されている。回収側個別管55もチューブ状とされ、管内をインクが流通可能とされている。なお、回収側個別管55の管内は本発明に係る排出側個別流路に対応している。上記の回収側個別管55及び回収側共通管54は、個々の複数のインク滴吐出モジュール40の排出口40Bから排出したインクをインクタンク44へ案内するための排出側流路を構成している。
また、個々の回収側個別管55の途中には、インク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へ向かう方向へのインクの流通は許容する一方、回収側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へ向かう方向へのインクの流通は遮断する一方向弁56が配設されている。本第1実施形態に係る一方向弁56は、図3に示すように停止部材58と弁体60を含んで構成されている。停止部材58は円柱状で軸線に沿って貫通孔58Aが設けられ、貫通孔58Aをインクが流通可能とされている。また弁体60は、撓み易い材質から成り、およそ扁平で貫通孔58Aの開口をその全面に亘って覆うことが可能な形状の部材であり、一端部(基部)が停止部材58の一端面に固定されていると共に、他端部(先端部)が停止部材58の一端面と所定間隔を隔てた開放位置に位置するように中間部が折り曲げられている(図3(B),(C)も参照)。
これにより、回収側個別管55の管内をインクが流通していない場合や、一方向弁56を挟んでインク滴吐出モジュール40側と回収側共通管54側との圧力差が無い場合、弁体60は、図3(C)に示すように弁体60の先端部が停止部材58の一端面から離れている開放位置に位置し、回収側個別管55の管内をインク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へインクが流通する場合にも、図3(B)に示すように開放位置に位置している状態で維持される。一方、回収側個別管55の管内を回収側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へインクが流通する場合には、回収側共通管54側から一方向弁56内へ流入したインクによって弁体60がインク滴吐出モジュール40側へ押圧され、図3(A)に示すように弁体60の先端部が停止部材58の一端面と接する閉鎖位置へ移動するように弁体60が変位されることで、回収側個別管55の管内における回収側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へのインクの流通が遮断される。
また、回収側共通管54の途中には回収側ポンプ62が配設されている。回収側ポンプ62も正転及び逆転が可能とされており、回収側ポンプ62が正転された場合は供給側共通管46及び個々の回収側個別管55の管内に圧力(正圧)が与えられ、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56が各々閉鎖状態(図3(A)参照)となる。また、回収側ポンプ62は、回収側共通管46及び個々の回収側個別管55の管内に圧力が与えられている状態で短時間だけ逆転されることがあり、この場合、供給側共通管46及び個々の回収側個別管55の管内に与えられていた圧力が開放され、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56が各々開放状態(図3(B),(C)参照)に復帰する。なお、本第1実施形態において、回収側ポンプ62は本発明に係る圧力付与手段に対応している。
上述したように、本第1実施形態に係るインク供給系42では、インクタンク44、供給側共通管46、個々の供給側個別管50、インクジェット記録ヘッド20Yの個々のインク滴吐出モジュール40、個々の回収側個別管55、回収側共通管54により、インクを循環させるための循環経路が形成されており、後述する制御部70は、後述するメンテナンスを行っていない期間(例えば記録媒体Pへの画像記録を行っている画像記録期間や、画像記録を行っていない待機期間)に供給側ポンプ48及び回収側ポンプ62を作動させ、前記循環経路に沿ってインクを循環させる圧力を発生させる。これにより、前記循環経路に沿ってインクが循環し、前記循環経路内に滞留しているインクの清浄度が維持される。
また供給側共通管46のうちインクタンク44に接続されている側と反対側の端部と、回収側共通管54のうちインクタンク44に接続されている側と反対側の端部は、連通管64を介して接続されている。連通管64もチューブ状とされ、管内をインクが流通可能とされている。なお、連通管64の管内は請求項2に記載の連通流路に対応している。また、連通管64の途中には開閉可能なバルブから成る連通バルブ66が配設されている。連通バルブ66が開放状態の場合、連通管64の管内はインクが流通可能であるが、連通バルブ66が閉鎖状態に切り替わると連通管64の管内、すなわち供給側共通管46と回収側共通管54との間のインクの流通が遮断される。なお、連通バルブ66としてもソレノイドバルブが好適であるが、他の構成であってもよい。連通バルブ66は請求項2に記載の連通流路開閉機構に対応している。
また、インク供給系42は制御部70を備えている。制御部70はCPU70A、メモリ70B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部70Cを備えており、記憶部70Cには、CPU70Aで後述するメンテナンス処理を行うためのメンテナンス・プログラムが記憶されている。なお、制御部70は本発明に係る制御手段に対応しており、より詳しくは、本第1実施形態に係る制御部70は請求項2,4,5に記載の制御手段に対応している。供給側ポンプ48はポンプ駆動回路72を介して、回収側ポンプ62はポンプ駆動回路74を介して制御部70に各々接続されており、供給側ポンプ48及び回収側ポンプ62の作動は制御部70によって制御される。また、個々の供給側バルブ52はバルブ駆動回路76を介して、連通バルブ66はバルブ駆動回路78を介して制御部70に各々接続されており、個々の供給側バルブ52及び連通バルブ66の開閉も制御部70によって制御される。
また、インク供給系42は、個々のインク滴吐出モジュール40のメンテナンスを行う際に使用されるメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのインク滴吐出モジュール40のノズル面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)されたインク滴を受ける受け部材、ノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有しており、インク滴吐出モジュール40に対向する対向位置に移動可能とされている。メンテナンスユニットも制御部70に接続されており(図示省略)、制御部70からの指示に従い前記対向位置へ移動し、各種のメンテナンス処理を行う。
また、図示は省略するが、制御部70はインクジェット記録ヘッド20Y〜20K(の個々のインク滴吐出モジュール40)に内蔵されている吐出機構とも接続されており、画像信号に応じてインク滴を吐出させるノズル、及び、当該ノズルからのインク滴の吐出タイミングを決定し、インク滴を吐出させるノズルに対応する吐出機構に、決定した吐出タイミングに応じたタイミングで駆動信号を供給するインク滴吐出制御処理も行う。なお、制御部70でインクジェット記録装置10全体の動作を制御する処理も行うようにしてもよい。
次に本第1実施形態の作用として、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのうちの何れかの記録ヘッド20の何れかのインク滴吐出モジュール40のメンテナンスを行う場合に、CPU70Aによってメンテナンス・プログラムが実行されることで制御部70で行われるメンテナンス処理について、図4を参照して説明する。
このメンテナンス処理では、まずステップ100において、バルブ駆動回路78を介して連通バルブ66を閉鎖させる。これにより、供給側共通管46と回収側共通管54との間のインクの流通が遮断される。次のステップ102では、バルブ駆動回路76を介し、個々の供給側個別管50に設けられている供給側バルブ52を全て閉鎖させる。また、次のステップ104では、バルブ駆動回路76を介し、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52のみを開放する。これにより、個々のインク滴吐出モジュール40のうちメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対してのみインクが供給可能な状態となる。
ステップ106ではポンプ駆動回路74を介して回収側ポンプ62を正転させる。この回収側ポンプ62の正転に伴い、回収側共通管54の管内(回収側共通流路)及び個々の回収側個別管55の管内(回収側個別流路)に圧力(正圧)が与えられ、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56は、弁体60がインクによって押圧されることで各々閉鎖状態(図3(A)参照)となる。このように、回収側個別流路を開閉する開閉機構として一方向弁56を用いることで、既存の回収側ポンプ62を正転させるのみで回収側個別流路を閉鎖させることができ、開閉機構を能動的に開閉させる構成が不要となる。
そしてステップ108ではバルブ駆動回路78を介して連通バルブ66を開放させる。これにより、供給側共通管46(及び個々の回収側個別管55)の管内に与えられた圧力(正圧)が、連通管64及び連通バルブ66を経由して供給側共通管46の管内(供給側共通流路)にも伝わり、供給側共通流路も正圧となるが、このとき開放状態となっている供給側バルブ52はメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52のみであるので、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40にのみインクが供給される。
また、ステップ108において、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する一方向弁56を含めた全ての一方向弁56は、回収側個別流路に与えられている圧力(正圧)によって閉鎖状態を維持しているので、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内に滞留していたインク(劣化度合いが比較的大きいインク)は、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルからインク滴として全て吐出(排出)され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内のインクがメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へ新たに供給された清浄度の高いインクに入れ替わることになる。また、一方向弁56が閉鎖されていることで、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40の排出口40Bから排出されたインクが他のインク滴吐出モジュール40に回り込むことも防止される。
また、ステップ108において、制御部70はメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンス処理をメンテナンスユニットによって行わせる。これにより、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルから吐出(排出)されたインク滴はメンテナンスユニットの受け部材に付着し、インク滴が飛散することが防止されると共に、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズル面がメンテナンスユニットの清掃部材によって清掃されることで、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40は、吐出機構への駆動信号の供給に伴い、供給された駆動信号に正確に対応するインク滴を吐出できる状態に復帰する。
上記のようにして、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンスが完了すると、次のステップ110でポンプ駆動回路74を介して回収側ポンプ62を所定の短時間逆転させ、ステップ112ではバルブ駆動回路78を介して連通バルブ66を閉鎖させる。これにより、回収側共通管54の管内(回収側共通流路)や、個々の回収側個別管55の管内(回収側個別流路)、供給側共通管46の管内(供給側共通流路)に与えられていた圧力(正圧)が開放され、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56が各々開放状態(図3(B),(C)参照)に復帰する。またメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へのインクの供給も停止される。
次のステップ114では、メンテナンスを予定している他のインク滴吐出モジュール40が有るか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ102に戻り、ステップ114の判定が否定される迄ステップ102〜ステップ114を繰り返す。これにより、メンテナンスを予定していたインク滴吐出モジュール40をメンテナンス対象として、ステップ102〜ステップ114の処理が各々行われる。また、メンテナンスを予定していた全てのインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンスを完了すると、ステップ114の判定が肯定されてステップ116へ移行し、バルブ駆動回路76を介して全ての供給側バルブ52を開放させ、メンテナンス処理を終了する。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5には本第2実施形態に係るインク供給系80が示されている。第2実施形態に係るインク供給系80は、連通管64、連通バルブ66及びバルブ駆動回路78が省略されている点で第1実施形態で説明したインク供給系42と相違している。なお、本第2実施形態において、供給側ポンプ48及び回収側ポンプ62は本発明に係る圧力付与手段(より詳しくは請求項3,4に記載の圧力付与手段)に対応しており、本第2実施形態に係る制御部70は、より詳しくは請求項3,4,5に記載の制御手段に対応している。
次に本第2実施形態の作用として、本第2実施形態に係るメンテナンス処理について、図6を参照して説明する。第2実施形態に係るメンテナンス処理では、まずステップ120において、ポンプ駆動回路74を介して回収側ポンプ62を正転させる。この回収側ポンプ62の正転に伴い、回収側共通管54の管内(回収側共通流路)及び個々の回収側個別管55の管内(回収側個別流路)に圧力(正圧)が与えられ、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56は、弁体60がインクによって押圧されることで各々閉鎖状態(図3(A)参照)となる。次のステップ122では、バルブ駆動回路76を介し、個々の供給側個別管50に設けられている供給側バルブ52を全て閉鎖させる。またステップ124では、ポンプ駆動回路72を介して供給側ポンプ48も正転させる。この供給側ポンプ48の正転に伴い、供給側共通管46の管内(供給側共通流路)にも圧力(正圧)が与えられる。
次のステップ126では、バルブ駆動回路76を介し、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52のみを開放する。このとき開放状態となっている供給側バルブ52はメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52のみであるので、供給側共通管46からメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40にのみインクが供給される。
また、ステップ126において、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40の全ノズルからインク滴が吐出されるが、このとき、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する一方向弁56を含めた全ての一方向弁56は、回収側個別流路に与えられている圧力(正圧)によって閉鎖状態を維持しているので、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内に滞留していたインク(劣化度合いが比較的大きいインク)は、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルからインク滴として全て排出され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内のインクがメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へ新たに供給された清浄度の高いインクに入れ替わる。
また、ステップ126において、制御部70はメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンス処理をメンテナンスユニットによって行わせる。これにより、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルから排出されたインク滴はメンテナンスユニットの受け部材に付着し、インク滴が飛散することが防止されると共に、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズル面がメンテナンスユニットの清掃部材によって清掃され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40は、吐出機構への駆動信号の供給に伴い、供給された駆動信号に正確に対応するインク滴を吐出できる状態に復帰する。
上記のようにして、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンスが完了すると、次のステップ128では、メンテナンスを予定している他のインク滴吐出モジュール40が有るか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ122に戻り、ステップ128の判定が否定される迄ステップ122〜ステップ128を繰り返す。これにより、メンテナンスを予定していた個々のインク滴吐出モジュール40をメンテナンス対象として、ステップ122〜ステップ128の処理が各々行われる。
また、メンテナンスを予定していた全てのインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンスを完了すると、ステップ128の判定が肯定されてステップ130へ移行し、ポンプ駆動回路72を介して供給側ポンプ48を所定の短時間逆転させる。これにより、供給側共通管46の管内(回収側共通流路)や、個々の供給側個別管50の管内(供給側個別流路)に与えられていた圧力(正圧)が開放され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へのインクの供給も停止される。また、ステップ132ではポンプ駆動回路74を介して回収側ポンプ62を所定の短時間逆転させる。これにより、回収側共通管54の管内(回収側共通流路)や、個々の回収側個別管55の管内(回収側個別流路)に与えられていた圧力(正圧)も開放され、個々の回収側個別管55に設けられた一方向弁56が各々開放状態(図3(B),(C)参照)に復帰する。そしてステップ134では、バルブ駆動回路76を介して全ての供給側バルブ52を開放させ、メンテナンス処理を終了する。
なお、上記では本発明に係る一方向弁として図3に示す構成を説明したが、本発明に係る一方向弁は図3に示す構成に限られるものではなく、例えば図7に示す構成であってもよい。図7に示す一方向弁は、弁体60の中間部が折り曲げられていない点で図3に示す一方向弁と相違しており、供給側共通管46の管内(回収側共通流路)や個々の供給側個別管50の管内(供給側個別流路)に圧力(正圧)が与えられている場合に加え、回収側個別管55の管内をインクが流通していない場合や、一方向弁を挟んでインク滴吐出モジュール40側と回収側共通管54側との圧力差が無い場合にも、図7(A)に示すように、弁体60の先端部が停止部材58の一端面と接している閉鎖状態で維持される。一方、回収側個別管55の管内をインク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へインクが流通する場合には、インク滴吐出モジュール40側から一方向弁内に流入したインクによって弁体60が回収側共通管54側へ押圧され、図7(B)に示すように弁体60の先端部が停止部材58の一端面から離れる開放位置へ変位することで、インク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へインクが流通することになる。なお、一方向弁として図7に示す構成を適用した場合、インク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へのインクの流通に対して一方向弁(弁体60)が抵抗となるので、図3に示す構成がより望ましい。
また、本発明に係る一方向弁は図8に示す構成であってもよい。図8に示す一方向弁は、インク等の液体よりも比重の大きな材質から成る球状の弁体84と、弁体84を収容する収容部86から構成されている。収容部86は円柱状で軸線に沿って貫通孔86Aが設けられており、軸線が鉛直方向に沿うように配置されている。また貫通孔86Aは直径が弁体84よりも小さくされているが、貫通孔86Aには、鉛直方向に沿った収容部86の中間部より上方にかけて徐々に直径が大きくされ円錐の一部に相当する形状の傾斜部86Bが形成されており、傾斜部86Bの上方には直径が弁体84よりも大きくされた収容部86Cが形成されている。
図8に示す一方向弁では、供給側共通管46の管内(回収側共通流路)や個々の供給側個別管50の管内(供給側個別流路)に圧力(正圧)が与えられている場合や、回収側個別管55の管内をインクが流通していない場合、更に、一方向弁を挟んでインク滴吐出モジュール40側と回収側共通管54側との圧力差が無い場合に、図8(A)に示すように、弁体84に作用する重力によって弁体84が傾斜部86Bと接触し、一方弁内の流路(貫通孔86A)を閉鎖している状態で維持される。一方、回収側個別管55の管内をインク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へインクが流通する場合には、インク滴吐出モジュール40側から一方向弁内に流入したインクによって弁体84が回収側共通管54側へ押圧され、図8(B)に示すように弁体84が傾斜部86Bの傾斜面に沿って斜め上方へ移動することで、インク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へインクが流通することになる。なお、一方向弁として図8に示す構成を適用した場合にも、インク滴吐出モジュール40側から回収側共通管54側へのインクの流通に対して一方向弁(弁体84)が抵抗となるので、図3に示す構成がより望ましい。
また、上記では本発明に係る圧力付与手段として、回収側共通管54の管内(回収側共通流路)に正圧を与えることで、個々の一方向弁を挟んで回収側共通管54側を各々高圧にし、個々の一方向弁を各々閉鎖状態にする構成(請求項3,4に記載の圧力付与手段に相当する構成)を説明したが、本発明に係る圧力付与手段は上記構成に限られるものではなく、個々の一方向弁を挟んでインク滴吐出モジュール40側に負圧を与えることで、個々の一方向弁を挟んで回収側共通管54側を各々高圧にし、個々の一方向弁を各々閉鎖状態にする構成を採用することも可能である。
更に、上記では本発明に係る液滴吐出装置としてインクジェット記録装置を例に説明したが、本発明に係る液滴吐出装置はこれに限定されるものではなく、例えばフィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出する装置であれば本発明を適用可能である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。 第1実施形態に係るインク供給系の概略構成図である。 一方向弁の構成の一例を示す概略図である。 第1実施形態に係るメンテナンス処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るインク供給系の概略構成図である。 第2実施形態に係るメンテナンス処理の内容を示すフローチャートである。 一方向弁の構成の他の例を示す概略図である。 一方向弁の構成の他の例を示す概略図である。
10 インクジェット記録装置
20 記録ヘッド
40 インク滴吐出モジュール
40A 供給口
40B 排出口
42 インク供給系
46 回収側共通管
46 供給側共通管
48 供給側ポンプ
50 供給側個別管
52 供給側バルブ
54 回収側共通管
55 回収側個別管
56 一方向弁
62 回収側ポンプ
64 連通管
66 連通バルブ
70 制御部
80 インク供給系

Claims (4)

  1. 液体を供給するための供給口及び液体を排出するための排出口が各々設けられ、供給された前記液体を液滴として吐出する吐出機構を各々備えた複数の液滴吐出部と、
    複数の前記液滴吐出部の前記供給口を供給側共通流路と各々接続する複数の供給側個別流路と、
    複数の供給側個別流路に各々設けられた複数の開閉機構と、
    複数の前記液滴吐出部の前記排出口を排出側共通流路と各々接続する複数の排出側個別流路と、
    複数の排出側個別流路に各々設けられ、前記排出側共通流路から個々の前記液滴吐出部の前記排出口への前記液体の流れを遮断する一方向弁と、
    個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えることが可能な圧力付与手段と、
    特定の前記液滴吐出部のメンテナンスを行う場合に、前記圧力付与手段により、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えると共に、複数の前記開閉機構のうち特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させる制御手段と、
    を含む液滴吐出装置。
  2. 前記供給側共通流路と前記排出側共通流路を連通する連通流路と、
    前記連通流路に設けられた連通流路開閉機構と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記連通流路開閉機構を閉鎖させた状態で、前記圧力付与手段により、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側が各々高圧となるように圧力を与えると共に、複数の前記開閉機構のうち前記特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させた後に、前記前記連通流路開閉機構を開放させる請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記圧力付与手段は、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、前記排出側共通流路内と独立して前記供給側共通流路内に圧力を与えることも可能とされ、
    前記制御手段は、前記圧力付与手段により、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、複数の前記開閉機構を各々閉鎖させた状態で、前記圧力付与手段によって前記供給側共通流路内に正圧を与えた後に、複数の前記開閉機構のうち前記特定の前記液滴吐出部に対応する前記開閉機構のみを開放させる請求項1記載の液滴吐出装置。
  4. 前記圧力付与手段は、前記排出側共通流路内に正圧を与えることで、個々の前記一方向弁を挟んで前記排出側共通流路側を各々高圧にすると共に、前記排出側共通流路内と独立して前記供給側共通流路内に圧力を与えることも可能とされ、
    前記制御手段は、前記液滴吐出部のメンテナンスを行わない場合に、複数の前記開閉機構を各々開放させると共に、前記圧力付与手段によって前記供給側共通流路内に正圧を与え、前記供給側共通流路から個々の前記供給側個別流路、個々の前記液滴吐出部、個々の前記排出側個別流路を通って前記排出側共通流路に至る流路に沿って前記液体を循環させる請求項1〜請求項3の何れか1項記載の液滴吐出装置。
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