JP2010167626A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に損傷を与えることなく、搬送タクトを短縮することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板1a、メインストッパー101および基板1bが搬送方向Xに配列された状態で基板1aの搬出および基板1bの搬入が行われるとともにメインストッパー101が搬送方向Xに移動される。したがって、基板1bが基板1aと干渉するのをメインストッパー101により確実に防止することができる。また、このメインストッパー101に対し搬送方向Xの上流側にセンサー102を配置しており、メインストッパー101と一体的に搬送方向Xに移動する。このため、メインストッパー101に対し搬送方向の上流側近傍で搬入基板1を検出可能となっている。
【選択図】図8

Description

この発明は、コンベアにより基板固定位置から基板を搬送方向に搬出すると同時に当該コンベアに送り込まれた基板を搬送方向に搬送して基板固定位置に搬入する基板搬送技術に関するものである。
従来の基板処理装置では、基板に対して印刷処理や部品実装処理などの処理を施すために、搬入コンベアからメインコンベアに送り込まれた未処理の基板を当該メインコンベアにより搬送方向に搬送することで当該未処理基板を基板固定位置に搬入する。それに続いて、未処理基板をメインコンベアに乗せたままあるいはメインコンベアから上方に昇降させた状態で当該基板に対して上記処理を施す。そして、この処理が完了すると、メインコンベアにより処理済基板を基板固定位置から搬送方向に搬出するとともにメインコンベアに送り込まれる次の未処理基板を基板固定位置に搬入する。このように従来の基板処理装置では、基板固定位置からの基板搬出と基板固定位置への基板搬入を同時に実行する基板搬送技術が採用されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のスクリーン印刷装置では、未処理基板をメインコンベアに搬入する際、係合ストッパを利用している。この係合ストッパはメインコンベアと搬送コンベアの間を移動自在となっており、搬入コンベア側に移動して搬入コンベア上で待機する基板の端縁中央部に係合する。また、メインコンベアにより処理済の基板を所定位置から搬出すると同時に係合ストッパの係合部を基板に係合させたまま係合ストッパは搬入コンベアの基板搬送速度と同一速度でメインコンベア側に移動して基板をメインコンベアの所定位置まで移動させる。
特開2007−160818号公報(段落0017〜0019)
この特許文献1に記載のスクリーン印刷装置(基板処理装置)では、基板についてはコンベアにより搬送する一方、係合ストッパについては移動機構により搬送しており、常に係合ストッパを基板に係合させた状態で互いに異なる駆動手段により基板および係合ストッパを所望の基板固定位置まで移動させている。これは、コンベアおよび移動機構が常に正常に作動することを前提とするものであり、いずれか一方が正常に作動しないときには不具合が発生することがある。例えば基板固定位置に搬送している途中で移動機構にトラブルが生じて係合ストッパが大幅に減速したり、停止してしまうと、基板は係合ストッパにより係止された状態でコンベアからの搬送力を受ける。このため、基板に予定しない応力がかかり、基板に損傷を発生してしまう可能性があった。
また、基板を係合ストッパに係合させた状態で基板固定位置に搬送することを前提としているため、コンベア上で基板が滑って基板と係合ストッパの係合状態が解消されると、次のような問題が発生することがあった。すなわち、基板の滑り発生により係合ストッパが単独で基板固定位置に到着して停止した後に基板が遅れて所望位置に到着することがあるが、この場合、既に停止している係合ストッパに対してコンベアにより搬送されてきた基板が衝突して基板に欠けや破損などが生じる可能性がある。特に、近年の基板処理装置では搬送タクトの短縮化によるスループット向上を図るために基板の搬送速度を高く設定する傾向にあり、上記衝突による基板損傷が大きな課題となっている。
このように基板固定位置からの基板搬出と基板固定位置への基板搬入を同時に実行する基板処理装置では、搬送タクトの短縮と基板損傷の防止とを同時に達成することが要望されていた。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板に損傷を与えることなく、搬送タクトを短縮することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる基板処理装置は、上記目的を達成するため、基板を搬送方向に搬送するコンベアと、コンベアにより搬送される基板と係合して停止させるストッパーと、ストッパーに対し搬送方向の上流側に配置されてコンベア上の基板を検出する第1検出手段と、基板固定位置と基板固定位置でストッパーにより停止された基板から搬送方向の上流側に離れた基板待機位置との間で、ストッパーを第1検出手段と一体的に移動させる移動手段と、第1検出手段による基板の検出結果に基づきコンベアおよび移動手段を制御する制御手段とを備え、基板固定位置に停止された基板を第1基板とし、第1基板に続いてコンベアに搬入される基板を第2基板としたとき、制御手段は、ストッパーを基板待機位置に移動させて第1基板、ストッパーおよび第2基板を搬送方向に配列させ、当該配列関係を維持したまま第1検出手段による第2基板の検出結果に基づきコンベアによる基板の搬送を制御するとともに移動手段による基板固定位置へのストッパーの移動を制御しながら第1基板の搬出と第2基板の搬入を同時に行うことを特徴としている。
また、この発明にかかる基板処理方法は、上記目的を達成するため、コンベアにより搬送方向に搬送される第1基板をストッパーにより基板固定位置で停止させた後に第1基板に所定の処理を施す第1工程と、処理中または処理後に、ストッパーに対し搬送方向の上流側に配置されてストッパーに向かう基板を検出する、第1検出手段をストッパーと一体的に第1基板から搬送方向の上流側に離れた基板待機位置に移動させることで第1基板、ストッパーおよび第1基板に続く第2基板を搬送方向に配列する第2工程と、処理後に、配列関係を維持しながら第1基板および第2基板を搬送方向に搬送するとともにストッパーおよび第1検出手段を一体的に搬送方向に移動させる第3工程とを備え、第3工程では、第1検出手段による基板の検出結果に基づきコンベアによる基板の搬送が制御されるとともにストッパーの移動が制御されることを特徴としている。
このように構成された発明(基板処理装置および基板処理方法)では、第1基板、ストッパーおよび第2基板が搬送方向に配列された状態で第1基板および第2基板が搬送方向に搬送されるとともにストッパーが搬送方向に移動される。したがって、第2基板が第1基板と干渉するのをストッパーにより確実に防止することができる。また、このストッパーに対し搬送方向の上流側に第1検出手段が配置されており、ストッパーと一体的に搬送方向に移動する。したがって、第1検出手段の検出結果に基づき第2基板がストッパーから離間していることやストッパーに近接していることを正確に検出することができる。そこで、本発明では、上記検出結果に基づき基板の搬送が制御されるとともにストッパーの移動が制御される。したがって、コンベアによる基板の搬送速度を高めて搬送タクトを短縮しながらも、第2基板がストッパーに達する直前にストッパーと第2基板の相対速度を調整して第2基板が高速でストッパーに当接するのを防止することができる。例えば、第1検出手段により第2基板が検出されない間、コンベアにより第1基板および第2基板を第1搬送速度で搬送することで基板固定位置からの第1基板の搬出と基板固定位置への第2基板の搬入に要する時間を短縮することができる。また、第1検出手段により第2基板が検出されるとコンベアの基板搬送速度を第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度に減速することで、第2基板は緩やかにストッパーに係合されることとなり、第2基板の損傷を確実に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、第1基板、ストッパーおよび第2基板を搬送方向に配列した状態を維持しつつ第1基板および第2基板を搬送方向に搬送するとともにストッパーを搬送方向に移動しており、第1基板と第2基板の相互干渉を確実に防止することができる。また、ストッパーに対し搬送方向の上流側に第1検出手段を配置し、ストッパーへの第2基板の近接を検出しながら当該検出結果に基づき第2基板の搬送を制御するとともにストッパーの移動を制御しているので、第2基板がストッパーに近接するまで第2基板を高速搬送することができ、搬送タクトの短縮を図ることができる。一方、ストッパーに達する直前にストッパーと第2基板の相対速度を調整して第2基板が高速でストッパーに当接するのを防止することで第2基板の損傷を確実に防止することができる。
本発明にかかる基板処理装置の一実施形態たる印刷装置を示す斜視図である。 マスクを設置していない状態での印刷装置の概略構成を示す平面図である。 マスクを設置した状態での印刷装置の概略構成を示す側面図である。 印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。 マスクカメラ駆動ユニットの構成を示す図である。 図5の部分拡大図である。 メインストッパーおよび上流側基板検出センサーの動作を模式的に示す図である。 第1実施形態での基板搬入、印刷および基板搬出動作を模式的に示す図である。 第1実施形態での基板搬入、印刷および基板搬出動作を模式的に示す図である。 第1実施形態での基板搬入、印刷および基板搬出動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第2実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第3実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第4実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。
<第1実施形態>
図1は本発明にかかる基板処理装置の第1実施形態たる印刷装置を示す斜視図である。同図においては、装置内部の構成を明示するために、本体カバーを取り外した状態が図示されている。また、図2はマスクを設置していない状態での印刷装置の概略構成を示す平面図であり、図3はマスクを設置した状態での印刷装置の概略構成を示す側面図である。さらに、図4は印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。この印刷装置では、基台10上で基板搬送機構20が装置の前後方向(Y軸方向)に移動自在となっている。また、基台10上には一対のメインコンベア251a、251bを有するコンベアユニット25が設けられ、搬入コンベア31、31が装置の右側面部に設けられる一方、搬出コンベア32、32が装置の左側面部に設けられている。
この搬入コンベア31は半田ペーストを印刷すべき未処理の基板1を支持しながらX軸方向に搬送するために設けられたものである。そして、基板搬送機構20をY軸方向に移動し、基板搬送機構20上のコンベア251a、251bを搬入コンベア31、31と搬出コンベア32、32間に位置決めした状態で搬入コンベア31、31が駆動されると、印刷処理前の基板1が基板搬送機構20に設けられたコンベア251a、251bに送り込まれる。このメインコンベア251a、251bが本発明の「コンベア」に相当する。
この基板搬送機構20は平面視で矩形形状を有する可動板21を有しており、この可動板21が図示を省略する駆動ユニット群により水平面(XY平面)内で2次元的に移動させ、また上下方向に昇降移動させるとともに鉛直軸に対して回転させられる。また、可動板21上には、コンベアユニット25と、基板クランプユニット26(図5、図6)と、バックアップユニット27とが設けられている。
コンベアユニット25では、一対のコンベア251a、251bがX軸方向に沿って延設されている。これらのコンベア251a、251bはY軸方向に所定間隔だけ離間しながら配置されており、前側のコンベア251aは可動板21に取り付けられた支持部材252a(図5、図6)により支持される一方、後側のコンベア251bは可動板21に取り付けられた支持部材252b(図5、図6)により支持されている。そして、可動板21の高さ位置を調整して一対のコンベア251a、251bを搬入コンベア31、31および搬出コンベア32、32と同一の高さに位置決めした状態で、搬入コンベア31、31が駆動されるとともに、基板搬送機構制御部43によりコンベア251a、251bが駆動されると、搬入コンベア31、31から送り込まれる未処理の基板1をコンベア251a、251bが受け取る。また、この状態で搬出コンベア32、32が駆動されるとともに、基板搬送機構制御部43によりコンベア251a、251bが駆動されると、後述するようにして印刷処理を受けた処理済基板1をコンベア251a、251bは搬出コンベア32、32に搬送する。このように、本実施形態では、「X軸方向」が本発明の「搬送方向」に相当し、「印刷処理」が本発明の「処理」に相当する。
また支持部材252a、252bには、図5および図6に示すように基板クランプユニット26を構成するクランプ片261、261がそれぞれ取り付けられている。そして、基板搬送機構制御部43によるシリンダなどのアクチュエータの作動によりクランプ片261,261が駆動されてコンベア251a、251b上の基板1を側方から支持する。また、このアクチュエータを逆方向に駆動することでクランプ片261、261による基板1の側方支持が解除される。
このようにコンベア251aとクランプ片261を支持している支持部材252aと、コンベア251bとクランプ片261を支持している支持部材252bとの間に位置するように、バックアップユニット27が可動板21上に配置されている。このバックアップユニット27はバックアッププレート271と、複数のバックアップピン272と、バックアッププレート271と可動板21の間に配置されてバックアッププレート271を昇降駆動する昇降機構部(図示省略)とを備えている。バックアップピン272はバックアッププレート271から上方に立設されており、バックアップピン272の先端部により基板1の下面を下方から支持可能となっている。そして、基板搬送機構制御部43により昇降機構部を作動させることでバックアッププレート271を上方に移動させて次のようにコンベア251a、251bからの基板1の上昇位置決めを行う。すなわち、バックアッププレート271の上昇移動によりバックアップピン272の先端がコンベア251a、251b上の基板1と当接し、さらにコンベア251a、251bからクランプ片261、261の上面と面一となる高さまで、さらに上昇することでバックアップピン272が基板1の下面を下方側から支持しながら基板1をコンベア251a、251bから上方に持ち上げる(バックアップ)。一方、バックアッププレート271を下降させることでバックアップピン272からコンベア251a、251bに基板1が戻され、さらにバックアップピン272が基板1の下方に退避する。このように、本実施形態では、バックアップユニット27が本発明の「昇降手段」に相当している。
また、この基板搬送機構20では、制御ユニット40の基板搬送機構制御部43により可動板21がX軸方向、Y軸方向、R軸方向(鉛直軸回りに回転する方向)に移動することで上記のようにしてバックアップピン272でバックアップされながらクランプ片261、261で保持される基板1がマスク51に対して位置決めされる。このマスク51はマスク枠(マスクフレーム)52の下面側に薄板状のステンシルを張りつけたものであり、基板搬送機構20の上方でマスククランプユニット50によりマスク枠52が保持されてマスク51が固定配置される。そして、半田供給ユニット60からマスク51上に供給された半田ペーストがスキージユニット70のスキージ71をY軸方向に往復移動させることでマスク51上に広げられる。このとき、マスク51に設けた開口部を介して半田ペーストが基板1の上面に印刷される。このように半田供給ユニット60およびスキージユニット70が本発明の「処理手段」に相当している。
この印刷処理の後に、基板搬送機構20は再び搬入コンベア31、31と搬出コンベア32、32間に移動して位置決めされる。そして、基板搬送機構20のコンベア251a、251bが基板搬送機構制御部43により駆動されることで印刷処理を受けた処理済基板1が搬出コンベア32、32に搬送される。その後、搬出コンベア32、32が駆動されると、印刷処理済の基板1が印刷装置から搬出される。
この実施形態では、基板1のフィデューシャルマーク等を撮像するための基板カメラ81が基台10に固定されたビーム12に沿ってX軸方向に移動自在に取り付けられている。また、基板搬送機構20にはマスク51下面のフィデューシャルマーク(図示せず)を撮像してマスク51の位置や種類等を識別するためのマスクカメラ82がマスクカメラ駆動ユニット83のマスクカメラ駆動モータ831によりX軸方向に移動される。すなわち、マスクカメラ駆動ユニット83では、図5に示すように可動板21の前側端部にレール支持部材832が立設されるとともに、そのレール支持部材832の上端面上でガイドレール833がX軸方向に延設されている。また、このガイドレール833に沿ってスライダ834がX軸方向にスライド自在となっている。このスライダ834には、ボールねじブラケット835が連結されており、マスクカメラ駆動モータ831の回転軸に連結されたボールねじ軸836の回転に応じてボールねじブラケット835およびスライダ834が一体的にX軸方向に移動する。また、スライダ834にはマスクカメラ82およびメインストッパーユニット100が接続されて上記のようにマスクカメラ駆動モータ831の駆動に応じてスライダ834と一緒にX軸方向に移動する。このように本実施形態では、マスクカメラ駆動ユニット83はマスクカメラ82のみならずメインストッパーユニット100も一緒に移動させており、マスクカメラ駆動ユニット83はメインストッパーユニット100をX軸方向に駆動するための「移動手段」としての機能を兼ね備え、装置構成のコンパクト化と簡素化と経済性に大きく寄与している。また、可動板21は本発明の「支持テーブル」として機能しており、可動板21上にコンベア251a、251bとマスクカメラ駆動ユニット83が配置されているため、両者を個別にY軸方向に移動させる場合に比べてタクトを向上させることができる。
図6は図5の部分拡大図であり、メインストッパーユニットの構成を模式的に示している。この実施形態では、メインストッパーユニット100は、先端部を基板1と係合可能に仕上げられたメインストッパー101と、メインストッパー101に対しX軸方向の上流側でコンベア251a、251b上の基板1を検出可能に設けられた上流側基板検出センサー102とを備えている。これらのうちメインストッパー101は前側コンベア251aのY軸方向の後側(基板側)で先端部を前側コンベア251aよりも上方の突出位置と、前側コンベア251aよりも下方の退避位置との間で昇降自在となっている。そして、メインストッパー制御部45からの動作指令に応じて昇降駆動シリンダ103のピストン(図示省略)を上昇させると、ピストンに接続されたメインストッパー101が上昇して突出位置に位置決めされる。一方、昇降駆動シリンダ103のピストンを下降させると、メインストッパー101は退避位置に位置決めされる。また、昇降駆動シリンダ103および基板検出センサー102は前後駆動シリンダ104のピストン(図示省略)に接続されている。このため、メインストッパー制御部45からの動作指令に応じて前後駆動シリンダ104のピストンがY軸方向の後側に前進すると、メインストッパー101および上流側基板検出センサー102が一体的にY軸方向の後側に移動する。逆に、ピストンがY軸方向の前側に後退すると、メインストッパー101および上流側基板検出センサー102が一体的にY軸方向の前側に移動する。したがって、昇降駆動シリンダ103および前後駆動シリンダ104の駆動状態をメインストッパー制御部45により制御することでメインストッパー101および基板検出センサー102の位置組み合わせを図6に示すように3種類に切換制御可能となっている。
ストッパー上昇(図6(a))
昇降駆動シリンダ103のピストンを上昇させるととも前後駆動シリンダ104のピストンを前進させることで、基板前側端部の搬送経路上でメインストッパー101の先端部がコンベア251aよりも上方に突出して基板1と係合して停止させることが可能となっている。また、センサー102はメインストッパー101に対しX軸方向の上流側近傍(同図の手前側)でコンベア251a、251b上の基板1を下方側より非接触で検出可能となっている。したがって、コンベア251a、251b上を基板1が搬送されてくると、まずセンサー102により基板1が検出され、その検出後もさらにコンベア251a、251bを駆動することで基板1の前左端部がメインストッパー101に係合して基板1の搬送が停止される。このように本実施形態では、メインストッパー101が本発明の「ストッパー」に相当している。また、基板検出センサー102が本発明の「第1検出手段」に相当している。なお、このように搬送中の基板1を検出するために、本実施形態ではいわゆる反射式の光センサーを用いているが、センサーの検出方法などに関しては任意である。
ストッパー下降(図6(b))
前後駆動シリンダ104のピストンを前進させたまま、昇降駆動シリンダ103のピストンのみを下降させると、同図に示すように、メインストッパー101は退避位置まで下降して先端部がコンベア251aよりも下方に下降する。したがって、上記のように基板1と係合して基板搬送を停止させていた場合には、メインストッパー101の下降によりコンベア251a、251bによる基板搬送が可能となる。なお、前後駆動シリンダ104のピストンを前進させたままであるため、「ストッパー上昇(図6(a))」の場合と同様に、メインストッパー101に対しX軸方向の上流側近傍でコンベア251a、251b上の基板1をセンサー102により検出可能となっている。
移動中(図6(c))
本実施形態では、コンベア251a、251bの間にバックアップユニット27が設けられており、バックアップユニット27が上昇して基板1をバックアップしている状態でメインストッパー101がX軸方向に移動すると、メインストッパー101がバックアップユニット27や処理中の基板1を干渉する。そこで本実施形態では、メインストッパー101をX軸方向に移動させる際には、同図(c)に示すように、昇降駆動シリンダ103のピストンを下降させるととも前後駆動シリンダ104のピストンを後退させることで、メインストッパー101およびセンサー102をコンベア251aの下方位置に位置させる。これにより上記干渉を確実に防止することができる。なお、バックアップユニット27が下降しており、メインストッパー101および上流側基板検出センサー102との干渉が問題とならないときには、メインストッパー101および上流側基板検出センサー102を同図(a)や同図(b)の状態で移動させてもよいことはいうまでもない。
また、上記のように構成されたメインストッパー101および基板検出センサー102はマスクカメラ82のX軸方向移動により一体的にX軸方向に移動する。なお、メインストッパー101およびセンサー102の移動タイミングについては後で詳述する。
さらに、基板搬送機構20のY軸方向の前側にクリーナー90が取り付けられており、基板搬送機構20のY軸方向移動に伴ってクリーナー90がY軸方向に移動する。このクリーナー90は基板1への半田ペーストの印刷処理によりマスク51に付着した半田ペースト等をクリーニング除去する装置である。
上記のように構成された印刷装置では、印刷装置全体を制御する制御ユニット40が設けられている。この制御ユニット40は、演算処理部41と、プログラム記憶部42と、基板搬送機構制御部43と、カメラ制御部44と、メインストッパー制御部45とを有している。この演算処理部41はCPU等により構成されており、プログラム記憶部42に予め記憶されている印刷プログラムにしたがって印刷装置各部を制御して印刷処理を繰り返して行う。また、基板搬送機構制御部43は基板搬送機構20に組み込まれた各種モータやエアシリンダなどのアクチュエータを制御してコンベア251a、251bによる基板1の搬入および搬出、マスク51に対する基板1の位置決めなどを行う。また、カメラ制御部44は基板カメラ81により撮像された画像に対して所定の画像処理を施して基板1に関する情報を得たり、マスクカメラ駆動モータ831を駆動制御しながらマスクカメラ82により撮像された画像に対して所定の画像処理を施してマスク51に関する情報を得ている。さらに、上記したようにメインストッパー制御部45は昇降駆動シリンダ103および前後駆動シリンダ104を制御することでメインストッパー101を上下前後方向に駆動するとともに、上流側基板検出センサー102を前後方向に駆動する。なお、同図中の符号46は印刷プログラムやエラーメッセージなどを表示したり、作業者が制御ユニット40に対して各種データや指令などの情報を入力するための表示/操作ユニットである。また、符号47は入出力制御部であり、上記上流側基板検出センサー102やコンベア251a、251bの搬出側に設けられた第1搬出側基板検出センサー105および搬出コンベア32、32に設けられた第2搬出側基板検出センサー106などの検出結果を受け取り、演算処理部41に与える。
次に、上記のように構成された印刷装置の動作について図7ないし図10を参照しつつ説明する。図7はメインストッパーおよび上流側基板検出センサーの動作を模式的に示す図である。また、図8ないし図10は基板搬入、印刷および基板搬出動作を模式的に示す図である。まず、1枚目の基板1を搬入する際には、図7(a)および図8(a)に示すように、基板1の搬送方向Xの下流側端面が基板固定位置Plに位置決めされるようにメインストッパー101は基板固定位置Plに移動しており、その位置Plでメインストッパー101の先端部はコンベア251a、251bの基板搬送面から上方に突出している(図6(a);ストッパー上昇状態)。また、センサー102は基板固定位置Plに対しX軸方向の上流側近傍(図7および図8の右手側)に位置してコンベア251a、251b上の基板1を下方側より非接触で検出可能となっている。このため、第1搬送速度Vfで搬送されてくる未処理(未印刷)の基板1はメインストッパー101に係合する前にセンサー102により検出される。この実施形態では、センサー102により基板1が検出されると、基板検出信号が演算処理部41に与えられる。
この基板検出信号を受けた演算処理部41は基板搬送機構制御部43に減速指令を与えてコンベア251a、251bによる基板搬送速度を第1搬送速度Vfよりも遅い第2搬送速度にまで減速する。その後、第2搬送速度で搬送される基板1がメインストッパー101に係合した時点でコンベア251a、251b上で停止される(図7(a)、図8(b))。また、基板固定位置Plでの基板1の停止が完了すると、演算処理部41は基板搬送機構制御部43にコンベア停止指令を与えてコンベア251a、251bによる基板搬送を停止させるとともに、メインストッパー制御部45にストッパー下降指令を与え、図6(b)に示すように昇降駆動シリンダ103によりメインストッパー101を下降させる(図8(b))。このように基板固定位置Plに位置決めされた基板1は本発明の「第1基板」に相当する基板であり、この基板に続いて搬入される基板、つまり本発明の「第2基板」と区別するため、必要に応じて「第1基板」に相当する基板に符号「1a」を付す一方、「第2基板」に相当する基板に符号「1b」を付す。
基板固定位置Plへの基板1aの位置決めが完了すると、演算処理部41は基板搬送機構制御部43にバックアップ指令を与えてバックアッププレート271を上方に移動させる。これによって、コンベア251a、251bから基板1aが持ち上げられ、さらに基板1aの上面がクランプ片261、261の上面と面一となる高さまで上昇させられる(バックアップ)。それに引き続いて、基板1aがクランプ片261、261に挟み込まれて固定される。
次に、マスク51下面の清掃が必要であれば、クリーナー90による清掃を実施する。また、マスク51下面のフィデューシャルマークを撮像する必要がある場合には、基板搬送機構20をY軸方向に移動させるとともにマスクカメラ82をX軸方向に移動させてマスクカメラ82によりマスク51下面のフィデューシャルマークを順次撮像する。このとき、マスクカメラ82のX軸方向移動に伴ってメインストッパー101およびセンサー102が一体的にX軸方向に移動するが、マスク51のフィデューシャルマーク撮像完了後にはメインストッパー101は基板固定位置Plに戻される。これに引き続き、基板搬送機構20をY軸方向に移動させて基板カメラ81により基板1のフィデューシャルマークを順次撮像する。
このようにしてマスク51及び基板1のフィデューシャルマークの位置情報をそれぞれ取得し、これらの位置情報に基づいてマスク51下面のフィデューシャルマークと基板1aのフィデューシャルマークとを一致させるべく基板搬送機構制御部43が基板搬送機構20の各駆動ユニットを駆動制御して基板1をマスク51に対して位置決めする。また、マスク51に対する基板1aの位置決め開始と同時に、可動板21を上昇させて上記のようにして固定された基板1を印刷位置に向けて上昇させ、マスク51に対する基板1aの位置決めが完了した状態で、基板1をマスク51下面に密着させる(図8(c))。その後、マスク51上面にクリーム半田等のペーストを供給し、印刷荷重、移動速度を制御しつつ、スキージ71をY軸方向片側に移動させる。これにより、マスク51の開口部を通じて基板1a上面の所定の位置にペーストが印刷される。
基板1aに対する印刷処理が完了すると、基板搬送機構制御部43により可動板21が下降移動させられるとともに、マスク51に対する基板1aの位置決めのために移動させた分だけ戻して元の位置(初期位置)に戻す。そして、基板搬送機構20が搬入コンベア31、31と搬出コンベア32、32間に移動させられた後、クランプ片261、261による基板1の保持を解除する。それに続いて、バックアッププレート271を下降させてバックアップピン272からコンベア251a、251bに基板1を移載し、さらにバックアップピン272を基板1の下方に退避する。
このようにして基板固定位置Plでコンベア251a、251b上に戻された、印刷済の基板1aがセンサー102により検出されると、演算処理部41は、搬入コンベア31で待機している第2基板(未処理基板)1bが基板待機位置Pwに達するまでに要する時間TLを算出する。この「基板待機位置Pw」とは、基板固定位置Plでメインストッパー101により停止された基板1aから搬送方向Xの上流側に離れた位置を意味しており、基板1aの搬送方向上流端面から例えば30[mm]程度離れた位置とすることができる。また、「基板待機位置Pw」は基板1のX軸方向サイズにより変更させる必要がある。つまり、比較的大きなX軸方向サイズを有する基板1を処理する場合には、基板待機位置Pwは比較的小さなX軸方向サイズの基板1を処理する場合よりも搬送方向Xの上流側に設定される。したがって、印刷済基板1aの搬出と未処理基板1bの搬入を同時に行う場合には、次に説明するように印刷済基板1aの搬出に要する時間と、未処理基板1bの搬入に要する時間とを考慮してメインストッパー101の昇降タイミングやメインストッパー101やセンサー102の移動タイミングを制御する必要がある。
この実施形態では、時間TLを算出すると、直ちにメインストッパー101をセンサー102と一緒に基板待機位置Pwに移動させる。この移動は以下の3ステップ(S1)〜(S3)で行われる。すなわち、(S1)図6(c)に示すように前後駆動シリンダ104のピストンを後退させることでメインストッパー101およびセンサー102をY軸方向の前側に移動させてコンベア251aの下方位置に位置させる、(S2)マスクカメラ駆動モータ831を作動させることでメインストッパー101を搬送方向Xの下流側(X軸方向の右側)に移動させて基板待機位置Pwで停止させる、(S3)図6(b)に示すように前後駆動シリンダ104のピストンを前進させることでメインストッパー101およびセンサー102をY軸方向の後側に移動させる(図7(c))。これにより、センサー102は基板待機位置Pwに対し搬送方向Xの上流側に位置し、基板待機位置Pwに向けて搬送されてくる未処理基板1bを検出可能となる。
また、演算処理部41は上記メインストッパー101の移動開始とともに当該移動開始からの経過時間Tの計測を開始し、さらにコンベア251a、251bの作動を開始して第1搬送速度Vfで基板1aの搬出と基板1bの搬入を開始する。そして、上記のようにしてメインストッパー101が基板待機位置Pwに到着した時点で、上記経過時間Tと時間TLとを対比する。その結果、経過時間Tが時間TL以上となっている、つまりメインストッパー101が基板待機位置Pwに到着する前に搬入基板(未処理基板)1bが基板待機位置Pwを通過している場合には、搬入基板1bが搬出基板1aと衝突する可能性を否定できないため、エラー発生として基板1aの搬出および基板1bの搬入を停止する。これによって、基板衝突を未然に、しかも確実に防止することができる。
逆に、経過時間Tが時間TL未満となっている、つまり搬入基板(未処理基板)1bが基板待機位置Pwに到着する前に、メインストッパー101が基板待機位置Pwに到着したことが確認されると、図6(a)に示すように昇降駆動シリンダ103によりメインストッパー101が上昇されて基板1a、メインストッパー101および基板1bが搬送方向Xに配列される(図7(c)および図8(d))。このため、搬入基板1bが基板待機位置Pwを超えて基板固定位置Pl側に搬送されるのを防止することができる。
こうした基板搬出・搬入が基板搬送が進むと、印刷済基板1aは図9(a)に示すようにコンベア251a、251bの搬出側に設けられた第1搬出側基板検出センサー105に達し、同センサー105から基板検出信号が出力されるが、この基板検出信号が出力される前に搬入基板1bがメインストッパー101に近づきセンサー102により検出されることがある。この場合、基板検出信号の出力に応じてコンベア251a、251bによる基板搬送速度が第1搬送速度Vfから第2搬送速度に減速され、搬入基板1bがメインストッパー101に係合する際に速度を大幅に低減させて搬入基板1bの損傷を防止している。
搬入基板1bがメインストッパー101に達する前に第1搬出側基板検出センサー105に達し、同センサー105から基板検出信号が出力された場合には、基板固定位置Plとセンサー105とメインストッパー101の位置関係に基づきメインストッパー101を搬送方向Xの下流側に移動させる。すなわち、基板1aのX軸方向サイズの大小によって上記位置関係が異なるため、それに応じてメインストッパー101の移動距離を調整している。より具体的には、基板1aのX軸方向サイズが比較的大きい場合には、図9(a)に示すように、基板固定位置Plからセンサー105までの距離D1は、基板固定位置Plから現在のメインストッパー101の基板係合部(先端右側側面部)までの距離Dよりも短くなる。この場合、メインストッパー101を距離D1だけ搬送方向Xの下流側に第1搬送速度Vf以上の速度で移動させて停止させる。これによりメインストッパー101をいずれの基板1a、1bにも衝突させることなく、上記配列関係(基板1a−メインストッパー101−基板1b)を維持したまま基板固定位置Plに近づけることができる(図9(b))。このように第1実施形態では、センサー105が本発明の「第2検出手段」として機能している。
そして、基板搬出・搬入がさらに進むと、図9(c)に示すように、搬出基板1aが搬出コンベア32、32に設けられた第2搬出側基板検出センサー106に達し、同センサー106から基板検出信号が出力される。この場合、メインストッパー101を基板固定位置Plまで第1搬送速度Vf以上の速度で移動させて停止させる(図9(d))。このように制御するためには、基板固定位置Plから第2搬出側基板検出センサー106までの距離D2が印刷装置により処理可能な最大基板のX軸方向サイズよりも長くなるようにセンサー106を設置するのが望ましい。なお、こうしてメインストッパー101を基板固定位置Plに位置決めした後は、最初の基板1の搬入時と同様に、メインストッパー101に係合する前にセンサー102により搬入基板1bが検出された時点でコンベア251a、251bによる基板搬送速度を第1搬送速度Vfよりも遅い第2搬送速度にまで減速される。そして、この第2搬送速度で搬送される基板1bがメインストッパー101に係合されてコンベア251a、251b上で停止させられる。
一方、基板1aのX軸方向サイズが比較的小さい場合には、図10(a)に示すように、基板固定位置Plからセンサー105までの距離D1は、基板固定位置Plから現在のメインストッパー101の基板係合部(先端右側側面部)までの距離D以上となる。この場合には、メインストッパー101を距離Dだけ搬送方向Xの下流側に第1搬送速度Vf以上の速度で移動させて基板固定位置Plに位置決めする。この場合も、上記ケース(D1<D)の場合と同様に、メインストッパー101をいずれの基板1a、1bにも衝突させることなく、上記配列関係(基板1a−メインストッパー101−基板1b)を維持したまま基板固定位置Plに位置決めすることができる(図10(b))。なお、こうしてメインストッパー101を基板固定位置Plに位置決めした後は、上記と同様に、メインストッパー101に係合する前にセンサー102により搬入基板1bが検出された時点でコンベア251a、251bによる基板搬送速度を第1搬送速度Vfよりも遅い第2搬送速度にまで減速される。そして、この第2搬送速度で搬送される基板1bがメインストッパー101に係合されてコンベア251a、251b上で停止させられる。
以上のように、この第1実施形態では、基板1a、メインストッパー101および基板1bが搬送方向Xに配列された状態で基板1aの搬出および基板1bの搬入が行われるとともにメインストッパー101が搬送方向Xに移動されるように構成されている。したがって、基板1bが基板1aと干渉するのをメインストッパー101により確実に防止することができる。また、このメインストッパー101に対し搬送方向Xの上流側にセンサー102を配置しており、メインストッパー101と一体的に搬送方向Xに移動する。このため、メインストッパー101に対し搬送方向の上流側近傍で搬入基板1を検出可能となっている。このため、センサー102の検出結果に基づき搬入基板1bがメインストッパー101から搬送方向Xの上流側に離間していることやメインストッパー101に近接していることを正確に検出することができる。そして、その検出結果に基づき基板1bの搬送速度を制御するとともにメインストッパー101の移動タイミングや移動距離などを制御することで未処理基板1bをメインストッパー101により係合させる場合を除き未処理基板1bの搬入動作の大部分をメインストッパー101と係合しない非係合状態で行っている。しかも、非係合状態では高速搬送しており、コンベア251a、251bの基板搬送速度を第2搬送速度に減速させる時間を短縮することができる。つまり、センサー102により搬入基板1bが検出されない間、コンベア251a、251bにより搬出基板1aおよび搬入基板1bを第1搬送速度Vfで高速搬送しており、これにより基板固定位置Plからの基板1aの搬出と基板固定位置Plへの基板1bの搬入に要する時間を短縮することができる。
また、上記第1実施形態では、図9や図10に示すように、印刷済の基板1aがセンサー105により検出されることをトリガーとしてメインストッパー101の搬送方向下流側への移動を開始している。したがって、メインストッパー101が基板1aに干渉するのを効果的に防止することができる。しかも、基板固定位置Plからセンサー105までの距離D1と、基板固定位置Plからメインストッパー101までの距離Dとに基づきメインストッパー101の移動距離を制御しているため、上記干渉をより確実に防止することができる。
さらに、上記第1実施形態では、マスクカメラ駆動ユニット83はマスクカメラをX軸方向に移動させるのみならず、メインストッパー101をX軸方向に移動させて基板固定位置Plと基板待機位置Pwの間で移動させている。このようにマスクカメラ駆動ユニット83が本発明の「移動手段」として機能しており、駆動機構の共通化により装置構成の簡素化と経済性が達成されている。また、図1の印刷装置により印刷処理を実行することができる最大サイズの基板1に対応してマスクカメラ駆動ユニット83によるメインストッパー101の可動範囲が設定されている。すなわち、マスクカメラ駆動ユニット83は、最大基板1の基板固定位置Plと、基板固定位置Plから搬送方向Xの上流側に最大基板サイズSZより離れた位置(例えばSZ+30[mm]の位置)との間でメインストッパー101を移動させることが可能となっている。したがって、種々の基板サイズの基板1について、上記作用効果を達成しつつ印刷処理を施すことができ、優れた汎用性を有している。
<第2実施形態>
図11は本発明にかかる基板処理装置の第2実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点はバックアップユニット27の上昇開始タイミングをセンサー102、105の検出結果に基づき制御している点である。すなわち、第2実施形態では、同図(a)に示すように、センサー105の検出結果に基づき印刷処理を受けた搬出基板1aの搬送方向上流端部がセンサー105を通過することにより、搬出基板1aの全体がバックアップユニット27の動作領域から抜け出したことを検出している。また、基板固定位置Plに移動してきたメインストッパー101の上流側に位置するセンサー102の検出結果に基づき搬入基板1bが基板固定位置Plまで移動してきたことを検出している。そして、これら2つの検出を確認すると、演算処理部41は基板搬送機構制御部43にバックアップ指令を与えてバックアッププレート271を上方に移動させて上記バックアップ処理を実行するのに続いて、基板1bをクランプ片261、261に挟み込み固定する(図11(b))。その後に、上記第1実施形態と同様にして印刷処理を開始する(図11(c))。なお、その他の動作は基本的に第1実施形態と同一である。
以上のように、第2実施形態では、先行して印刷処理された基板1aがバックアップユニット27の動作領域から抜け出し、しかも次に印刷処理すべき基板1bが基板固定位置Plに位置決めされたことを検出すると、直ちにバックアップ処理を含む基板固定処理を開始している。このように基板固定を開始するタイミングを早めることができ、その結果搬送タクトをさらに短縮することができる。なお、第2実施形態では、センサー105が本発明の「第3検出手段」としても機能しているが、専用のセンサーを別途追加してもよい。
<第3実施形態>
ところで、印刷装置で実行される印刷処理は、基板1とマスク51とを密着させた状態でマスク51の開口部を通じて基板1a上面にペーストを印刷するものであり、印刷処理完了後にバックアッププレート271を下降させることでマスク51から基板1を引き離している。しかしながら、マスク51から基板1が良好に剥離しない場合がある。特に、ペーストは粘性を有しているため、基板1がマスク51に付着して残余することがある。そこで、第3実施形態では、センサー102を利用して印刷済の基板1がマスク51から離間する、いわゆる版離れしてコンベア251a、251bに戻されたことを確認している。以下、図12を参照しつつ本発明の第3実施形態について説明する。
図12は本発明にかかる基板処理装置の第3実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。この第3実施形態では、図12(a)に示すように、基板1aがマスク51に密着された状態でマスク51の開口部を通じて基板1a上面にペーストが印刷される(印刷処理)。この印刷処理が完了すると、演算処理部41は基板搬送機構制御部43に版離れ指令を与えてバックアッププレート271を下降移動させる。この実施形態では、メインストッパー101が下降状態(図6(b))で基板固定位置Plに位置決めされてセンサー102は基板固定位置Plに対し搬送方向Xの上流側(図12中の右側)に位置決めされている。このため、版離れが良好に行われると、図12(b)に示すように、バックアップピン272からコンベア251a、251bに印刷済基板1aが戻されると、センサー102により当該基板1aが検出される。逆に、版離れ不良、つまり基板1aがマスク51に付着している場合には、センサー102から基板検出信号が出力されない。
そこで、第3実施形態では、演算処理部41は版離れ指令を出力した後、所定時間が経過してもセンサー102から基板検出信号が出力されないことをもって版離れ不良が発生したと判定し、その旨を表示/操作ユニット46に表示してオペレータに知らせる。一方、所定時間内にセンサー102から基板検出信号が出力されると、演算処理部41は第1実施形態と同様にメインストッパー101をセンサー102と一緒に基板待機位置Pwに移動させるとともに、第1搬送速度Vfで基板1aの搬出と基板1bの搬入を開始する(図12(c))。
以上のように、第3実施形態によれば、基板固定位置Plにメインストッパー101を位置させることで基板固定位置Plに対し搬送方向Xの上流側にセンサー102を配置して版離れを確認している。このように、版離れを確認した上で基板の搬出・搬入を行うことで後続の印刷処理を良好に行うことができる。また、版離れの確認直後より基板の搬出・搬入を行うことができ、搬送タクトを短縮することができる。さらに、版離れ不良が発生した場合には、それを確実に検出することができ、上記不良が発生したまま印刷処理が継続されるのを未然に、しかも確実に防止することができる。
<第4実施形態>
図13は本発明にかかる基板処理装置の第4実施形態で実行される動作を模式的に示す図である。この第4実施形態が第3実施形態と大きく相違する点は、図13(a)に示すように、基板1aに対して印刷処理を施している間にメインストッパー101を基板固定位置Plと基板待機位置Pwとの中間位置Piに移動させて当該中間位置Piの近傍位置にセンサー102を配置して当該センサー102による版離れ検出を可能としている点である。すなわち、第4実施形態では、基板1aの印刷処理中に演算処理部41はメインストッパー101をセンサー102と一緒に中間位置Piに移動させ、センサー102は当該中間位置Piの搬送方向上流側で印刷済の基板1aがコンベア251a、251b上に戻されるのを待つ。そして、図13(b)に示すように版離れが良好に行われたことがセンサー102により検出されると、演算処理部41はメインストッパー101をセンサー102と一緒に中間位置Piから基板待機位置Pwに移動させるとともに、第1搬送速度Vfで基板1aの搬出と基板1bの搬入を開始する(図13(c))。
以上のように、第4実施形態においても、センサー102により版離れを検出しているため、第3実施形態と同様の作用効果が得られる。また、第4実施形態では第3実施形態よりも基板待機位置Pw側、つまり搬送方向Xの上流側にセンサー102を配置して版離れを検出しているため、版離れ検出後にメインストッパー101を基板待機位置Pwまで移動させる距離(Pi〜Pwの距離)が第3実施形態のそれ(Pl〜Pwの距離)よりも短いため、搬送タクトをさらに短縮することができる。
<第5実施形態>
図14および図15は本発明にかかる基板処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。この第5実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、メインストッパー101と一緒に搬送方向Xに移動させられるセンサーが追加されている点と、当該追加センサーによる基板1aの検出結果に基づきメインストッパーの動作を制御している点である。以下においては、上記相違点を中心に説明し、同一構成については同一符号を付して構成説明を省略する。
この第5実施形態では、メインストッパーユニット100は、メインストッパー101および上流側基板検出センサー102以外に、メインストッパー101に対しX軸方向の下流側でコンベア251a、251b上の基板1を検出可能に設けられた下流側基板検出センサー107をさらに備えている。そして、これらメインストッパー101、センサー102、107はマスクカメラ駆動ユニット83により一体的に基板固定位置Plと基板待機位置Pwとの間を移動させられる。その移動制御は以下の通りである。
1枚目の未処理基板の基板固定位置Plへの搬入、位置決めおよび基板固定・印刷は第1実施形態と同様にして行われる。そして、図14(a)に示すように基板1aに対する基板固定・印刷が開始されると、当該基板1aの印刷処理中に演算処理部41はメインストッパー101をセンサー102、107と一緒に基板待機位置Pwに移動させる。この実施形態においても、3ステップ(S1)〜(S3)でメインストッパー101の移動が行われる。なお、第5実施形態における「基板待機位置Pw」とは、図14(b)に示すように基板固定位置Plでメインストッパー101により停止された基板1aから搬送方向Xの上流側に離れた位置であり、当該基板待機位置Pwに位置決めされたメインストッパー101は当該基板1aと接触しないものの、メインストッパー101の搬送方向下流側に配置されたセンサー107によりコンベア251a、251b上の基板1aを検出することができる位置を意味している。なお、印刷処理中においては、メインストッパー101は下降状態に維持されている。
印刷処理が完了すると、演算処理部41はメインストッパー制御部45にストッパー上昇指令を与え、昇降駆動シリンダ103のピストンを上昇させる。これにより、メインストッパー101の先端部は基板待機位置Pwでコンベア251a、251bの基板搬送面から上方に突出する(図14(c))。また、演算処理部41は基板搬送機構制御部43に版離れ指令を与えてバックアッププレート271を下降移動させる。この実施形態では、上記したようにメインストッパー101が下降状態で基板待機位置Pwに位置決めされてセンサー107によりコンベア251a、251bに戻された基板1aを検出可能となっている。このため、版離れが良好に行われると、図14(c)に示すように、バックアップピン272からコンベア251a、251bに印刷済基板1aが戻されると、センサー107により当該基板1aが検出される。逆に、版離れ不良、つまり基板1aがマスク51に付着している場合には、センサー107から基板検出信号が出力されない。このように、第5実施形態では、下流側基板検出センサー107が本発明の「第4検出手段」として機能しており、第3実施形態と同様の作用効果が得られる。また、メインストッパー101を基板待機位置Pwに位置決めしたまま版離れを検出することができるため、メインストッパー101を新たに移動させる必要はなく、第3実施形態や第4実施形態に比べて搬送タクトをさらに短縮することができる。
この第5実施形態では、上記のようにセンサー107により版離れが確認されると、演算処理部41は装置各部を制御して第1搬送速度Vfでの基板1の搬出・搬入を直ちに開始する(図14(d))とともに、当該搬出・搬入開始からの経過時間Tの計測を開始する。また、演算処理部41は、搬入コンベア31で待機している第2基板(未処理基板)1bが基板待機位置Pwに達するまでに要する時間TLを算出する。そして、上記経過時間Tが(0.9*TL)以上となり、搬入基板1bが基板待機位置Pwに近接してきたと判定されると、マスクカメラ駆動ユニット83によりメインストッパー101がセンサー102、107と一緒に搬送方向Xの下流側にコンベア251a、251bの基板搬送速度Vfと等速で移動させられる。
ここで、メインストッパー101に対して搬送方向Xの下流側で搬送されている基板1aに滑りなどが生じてメインストッパー101が基板1aに近接して下流側基板検出センサー107が基板1aを検出すると、その基板検出信号を受けて演算処理部41はカメラ制御部44に移動停止指令を与えてマスクカメラ駆動ユニット83によるメインストッパー101の移動を一定時間だけ停止させる(図15(a)、(b))。この停止中に基板1aはメインストッパー101から搬送方向Xの下流側に離れていくが、停止中に上流側基板検出センサー102がメインストッパー101に近づいてくる未処理基板1bを検出すると、搬送速度を第2搬送速度(<Vf)に減速して基板1bを緩やかにメインストッパー101に係合させて基板1bの損傷を防ぐ。なお、基板1bがメインストッパー101に係合した後は搬送速度を第1搬送速度Vfに戻す。また、一定時間が経過すると、第1搬送速度Vfでのメインストッパー101の移動が再開される。
こうして搬送方向Xに沿った(処理済基板1a−メインストッパー101−未処理基板1b)の配列関係を維持しつつメインストッパー101が移動して基板固定位置Plに達すると、メインストッパー101は当該基板固定位置Plで停止させられる。そして、1枚目の基板1と同様にセンサー102により基板1bが検出されると、基板搬送速度を第2搬送速度に減速させて未処理基板1bをメインストッパー101に係合させて基板固定位置Plに位置決めし、印刷処理を実行する。
以上のように、第5実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られるのみならず、次のような作用効果も得られる。すなわち、メインストッパー101に対し搬送方向Xの下流側に下流側基板検出センサー107を配置してメインストッパー101が搬出基板(処理済基板、印刷済基板)1aに近接するのを検出し、その検出結果に応じてメインストッパー101の移動および移動停止を制御しているため、メインストッパー101が搬出基板1aに衝突して損傷するのを確実に防止することができる。
また、印刷処理中にメインストッパー101を基板待機位置Pwに移動させておき、下流側基板検出センサー107により基板1aの版離れを検出すると、直ちに基板の搬出・搬入を開始しているため、搬送タクトを短縮することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えばバックアップユニット27は通常メーカー側より提供することが多いが、ユーザ側でバックアップユニット27を準備する場合もある。このようにユーザにより用意されたバックアップユニット27により基板1をバックアップしている際に図6(c)に示す状態でメインストッパー101を移動させたとしてもバックアップユニット27がメインストッパー101と干渉する場合がある。しかしながら、次のように構成することで干渉を確実に防止することができる。つまり、メインストッパー101の移動範囲内でのバックアップユニット27の有無を検出するセンサー(本発明の「第5検出手段」に相当)を設け、当該センサーによりバックアップユニット27がメインストッパー101の移動範囲から離れていることを確認したときにメインストッパー101を移動させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では本発明を印刷装置に適用しているが、本発明に適用対象は印刷装置に限定されるものではなく、コンベアにより基板固定位置から基板を搬送方向に搬出すると同時に搬入コンベアから当該コンベアに送り込まれた基板を搬送方向に搬送して基板固定位置に搬入して所定の処理を施す基板処理装置、例えば基板に部品を実装するヘッドを複数個備えたマルチヘッドタイプの部品実装装置にも適用することができる。
1…基板
1a…第1基板
1b…第2基板
21…可動板(支持テーブル)
25…コンベアユニット
27…バックアップユニット(昇降手段)
40…制御ユニット(制御手段)
41…演算処理部(制御手段)
51…マスク
60…半田供給ユニット(処理手段)
70…スキージユニット(処理手段)
83…マスクカメラ駆動ユニット(移動手段)
100…メインストッパーユニット
101…メインストッパー
102…上流側基板検出センサー(第1検出手段)
105…第1搬出側基板検出センサー(第2検出手段、第3検出手段)
107…下流側基板検出センサー(第4検出手段)
251a、251b…コンベア
Pi...中間位置
Pl...基板固定位置
Pw...基板待機位置
Vf…基板搬送速度(第1搬送速度)
X…搬送方向

Claims (13)

  1. 基板を搬送方向に搬送するコンベアと、
    前記コンベアにより搬送される基板と係合して停止させるストッパーと、
    前記ストッパーに対し前記搬送方向の上流側に配置されて前記コンベア上の基板を検出する第1検出手段と、
    基板固定位置と前記基板固定位置で前記ストッパーにより停止された基板から前記搬送方向の上流側に離れた基板待機位置との間で、前記ストッパーを前記第1検出手段と一体的に移動させる移動手段と、
    前記第1検出手段による基板の検出結果に基づき前記コンベアおよび前記移動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記基板固定位置に停止された基板を第1基板とし、前記第1基板に続いて前記コンベアに搬入される基板を第2基板としたとき、
    前記制御手段は、前記ストッパーを前記基板待機位置に移動させて前記第1基板、前記ストッパーおよび前記第2基板を前記搬送方向に配列させ、当該配列関係を維持したまま前記第1検出手段による前記第2基板の検出結果に基づき前記コンベアによる基板の搬送を制御するとともに前記移動手段による前記基板固定位置への前記ストッパーの移動を制御しながら前記第1基板の搬出と前記第2基板の搬入を同時に行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1検出手段により前記第2基板が検出されない間、前記コンベアにより前記第1基板および前記第2基板を第1搬送速度で搬送する一方、前記第1検出手段により前記第2基板が検出されると前記コンベアの基板搬送速度を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度に減速する請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記基板固定位置に対し前記搬送方向の下流側で前記基板固定位置から搬出されてくる前記第1基板を検出する第2検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記第2検出手段による前記第1基板の検出に基づき前記基板待機位置から前記基板固定位置に向けて前記ストッパーの移動を開始させる請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記基板固定位置に位置決めされた基板を前記コンベアと前記コンベアの上方の間で昇降移動させる昇降手段と、
    前記昇降手段により前記コンベアから上方に移動された前記基板に対して所定の処理を施す処理手段と、
    前記基板固定位置に対し前記搬送方向の下流側で前記基板固定位置から前記搬送方向に搬送される基板を検出する第3検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記処理手段により前記処理を受けた前記第1基板の全体が前記基板固定位置に対し前記搬送方向の下流側に搬出されたことを前記第3検出手段の検出結果に基づき検出し、しかも前記第1基板の搬出と同時に前記基板固定位置に向けて搬入されてきた前記第2基板が前記基板固定位置に位置したことを前記第1検出手段の検出結果に基づき検出したとき、前記昇降手段を制御して前記第2基板を前記コンベアから上昇移動させた後、前記所定の処理を実行する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記基板固定位置に位置決めされた基板を前記コンベアと前記コンベアの上方の間で昇降移動させる昇降手段と、
    前記昇降手段により前記コンベアから上方に移動された前記基板に対して所定の処理を施す処理手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記基板固定位置に前記ストッパーを位置させることで前記基板固定位置に対し前記搬送方向の上流側に配置された前記第1検出手段によって、前記処理手段による前記処理を受けた前記第1基板が前記昇降手段により前記コンベアに戻されるのを検出した後に、前記ストッパーを前記基板待機位置に移動させる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記基板固定位置に位置決めされた基板を前記コンベアと前記コンベアの上方の間で昇降移動させる昇降手段と、
    前記昇降手段により前記コンベアから上方に移動された前記基板に対して所定の処理を施す処理手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記処理手段による前記第1基板の処理中に前記ストッパーを前記基板固定位置と前記基板待機位置との中間位置に位置させることで前記中間位置に対し前記搬送方向の上流側に配置された前記第1検出手段によって、前記処理を受けた前記第1基板が前記昇降手段により前記コンベアに戻されるのを検出した後に、前記ストッパーを前記基板待機位置に移動させる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記ストッパーに対し前記搬送方向の下流側に配置されて前記ストッパーと一体的に移動するとともに前記コンベア上の基板を検出する第4検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記配列関係を維持しながら前記第4検出手段による前記第1基板の検出結果に基づき前記移動手段による前記ストッパーの移動および移動停止を制御する請求項1または2記載の基板処理装置。
  8. 前記基板固定位置に位置決めされた基板を前記コンベアと前記コンベアの上方の間で昇降移動させる昇降手段と、
    前記昇降手段により前記コンベアから上方に移動された前記基板に対して所定の処理を施す処理手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記基板待機位置に前記ストッパーを位置させることで前記基板待機位置に対し前記搬送方向の下流側に配置された前記第4検出手段によって、前記処理手段による前記処理を受けた前記第1基板が前記昇降手段により前記コンベアに戻されるのを検出する請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記搬送方向における基板の寸法が最大基板サイズ以下の基板を前記基板固定位置に搬送して処理する請求項1ないし8のいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記移動手段は、前記最大基板サイズの基板に対応する前記基板固定位置と、前記基板固定位置から前記搬送方向の上流側に前記最大基板サイズより離れた位置との間で前記ストッパーを移動させる基板処理装置。
  10. 支持テーブルをさらに備え、
    前記移動手段および前記コンベアは前記支持テーブル上に設けられている請求項1ないし9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記搬送方向に移動自在に設けられた撮像手段をさらに備え、
    前記移動手段は前記ストッパーと前記撮像手段を一体的に移動させる請求項1ないし10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板固定位置に位置決めされた基板を前記コンベアと前記コンベアの上方の間で昇降移動させる昇降手段と、
    前記ストッパーの移動範囲内での前記昇降手段の有無を検出する第5検出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第5検出手段により前記昇降手段が前記ストッパーの移動範囲から離れていることを確認したときに前記移動手段により前記ストッパーを移動させる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. コンベアにより搬送方向に搬送される第1基板をストッパーにより基板固定位置で停止させた後に前記第1基板に所定の処理を施す第1工程と、
    前記処理中または前記処理後に、前記ストッパーに対し前記搬送方向の上流側に配置されて前記ストッパーに向かう基板を検出する、第1検出手段を前記ストッパーと一体的に前記第1基板から前記搬送方向の上流側に離れた基板待機位置に移動させることで前記第1基板、前記ストッパーおよび前記第1基板に続く第2基板を前記搬送方向に配列する第2工程と、
    前記処理後に、前記配列関係を維持しながら前記第1基板および前記第2基板を前記搬送方向に搬送するとともに前記ストッパーおよび前記第1検出手段を一体的に前記搬送方向に移動させる第3工程とを備え、
    前記第3工程では、前記第1検出手段による前記基板の検出結果に基づき前記コンベアによる基板の搬送が制御されるとともに前記ストッパーの移動が制御されることを特徴とする基板処理方法。
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