JP2010165116A - 電流検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、回路素子の保護をおこないながら精度良く電流を検出できる電流検出回路を提供することにある。
【解決手段】電流検出回路10は、インバータ2に直列接続されたシャント抵抗Ru,Rwと、シャント抵抗Ru,Rwの両端にそれぞれ接続された電圧制限回路12と、電圧制限回路12に接続され、シャント抵抗Ru,Rwの両端の電位差を検出する電圧計測回路14とを備える。電圧制限回路12によって電圧計測回路14に入力する電圧を制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷などに流れる電流を検出するための電流検出回路に関するものである。
従来、モータなどの負荷に流れる電流を計測し、インバータやコンバータに備えられたスイッチング素子を制御している。例えば、図7に示すように、インバータ2の出力線にホールCTを配置し、電流計測部30で電流を計測する。計測された電流値に基づいて制御部32がインバータ2のスイッチング制御をおこなう。しかし、ホールCTは高価であり、製品のコストアップとなるため好ましくない。
ホールCTを使用しない場合、シャント抵抗を使用することが考えられる。例えば図8に示すように、インバータ2とスナバ回路であるコンデンサC2との間のDCリンクにシャント抵抗Rnを配置する。電圧計測部34がシャント抵抗Rnの電圧波形より電流値を求める。制御部36はその電流値からインバータ2のスイッチング制御をおこなう。しかし、シャント抵抗Rnはスナバ回路よりもインバータ側に配置する必要があり、配線インダクタンスを増加させる。高周波動作では、配線インダクタンスの影響が高くなり、サージが発生するため、シャント抵抗Rnを配置できなくなる。
また、インバータ2に接続される負荷8がインダクタンス負荷の場合、電流の還流が発生する。この還流時の電流は、スイッチング素子のトランジスタと他相のスイッチング素子のダイオードに流れ、その後、負荷に流れる。還流時にシャント抵抗Rnに電流が流れないため、図8の構成では還流時の電流を検出することはできない。
下記の特許文献1には、各相にシャント抵抗を配置した電流制御装置が開示されている。具体的には、下側アームのスイッチング素子にシャント抵抗が直列接続されている。シャント抵抗をDCリンクよりもスイッチング素子側に配置したことによって、還流時の電流が検出することができるが、図8と同様に配線インダクタンスが増加する。上述したように、高周波動作時に配線インダクタンスの影響が大きくなるため、特許文献1の回路を高周波動作させることはできない。
特許文献2は、インバータの出力線にシャント抵抗を直列接続した回路が開示されている。シャント抵抗の両端はダイオードを介してオペアンプに接続されている。ダイオードに電流が流れて電圧降下が生じ、シャント抵抗の両端とオペアンプの入力端の電位が一致しない。ダイオードの個体差により、シャント抵抗の両端の電位差とオペアンプの入力端の電位差が一致せず誤差となる。
特許文献3は、特許文献2と同様に、インバータの出力線にシャント抵抗を直列接続した回路が開示されている。シャント抵抗の両端電圧は、ΣΔ変調器とフォトカプラを介してインバータの制御をおこなうための集積回路に入力される。しかし、フォトカプラで絶縁するために、フォトカプラとΣΔ変調器の電源を別途用意しなければならず、コストアップとなっている。
特許文献4は、インバータの出力線にシャント抵抗を直列接続し、その両端電圧を直接オペアンプに入力している回路が開示されている。しかし、インバータからの出力電圧は大きく変動するため、出力電圧が高くなるとオペアンプを破壊する可能性がある。
特許文献5は、インバータの出力線にシャント抵抗を直列接続し、その両端に分圧抵抗を接続した回路が開示されている。分圧された出力をオペアンプに入力し、電流を求めている。しかし、シャント抵抗の抵抗値は小さく、シャント抵抗での電位差が小さいため、分圧することによって測定する電位差がさらに小さくなる。このため、電流の検出精度が低下し、ノイズによる影響が大きくなるおそれがある。
特開平6−98564号公報 特開平6−30579号公報 特開平7−15972号公報 特開2002−136178号公報 特開2004−309386号公報
本発明の目的は、回路素子の保護をおこないながら精度良く電流を検出できる電流検出回路を提供することにある。
本発明の電流検出回路は、複数のスイッチング素子を有する電力変換回路に直列接続されたシャント抵抗と、シャント抵抗の両端にそれぞれ接続され、電圧値を所定の範囲に制限する電圧制限回路と、電圧制限回路に接続され、シャント抵抗の入力端の電位差を検出する電圧計測回路とを備える。
電圧制限回路は、電圧値が所定の範囲であれば、シャント抵抗の両端と同電位を電圧計測回路に入力する。電圧計測回路は入力端の電位差を検出する事で、シャント抵抗の両端の電位差と同じ電圧、すなわちシャント抵抗に流れる電流に比例した電圧値を検出する。
前記電圧制限回路は、シャント抵抗に接続された抵抗と、前記抵抗に直列接続されたツェナーダイオードとを備え、前記電圧計測回路は、抵抗とツェナーダイオードとの接続部に接続される。
前記ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が、電圧計測回路の許容入力電圧の上限値よりも小さい、または下限値よりも大きい。
前記電力変換回路が上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータであり、該インバータの下側アームのスイッチング素子と前記電圧制限回路とが並列に接続されており、該下側アームのスイッチング素子がオンのときにツェナーダイオードはブレークダウンせず、該インバータの出力電圧が電圧計測回路の許容入力電圧の上限よりも小さな所定値以上、または下限よりも大きな所定値以下のときに該ツェナーダイオードはブレークダウンする。
インバータの出力電圧が所定値を超えるとツェナーダイオードがブレークダウンし、電圧計測回路にはブレークダウン電圧が入力される。下側アームのスイッチング素子がオンであれば、ツェナーダイオードはブレークダウンせず、シャント抵抗の両端電圧と同じ電位が電圧計測回路に入力され、シャント抵抗に流れる電流に比例した電圧値が検出される。
前記下側アームのスイッチング素子がオンのときに前記電圧計測回路がシャント抵抗の両端の電位差を検出する。下側アームのスイッチング素子がオンになるとインバータから低電圧が出力され、シャント抵抗の両端の電位差より出力電流を検出する。
前記インバータが三相交流インバータであり、少なくとも2相の出力線にそれぞれ前記シャント抵抗が直列接続される。少なくとも2相の出力線で電流計測をおこなう。
前記インバータが前記シャント抵抗を介して負荷と接続されており、該シャント抵抗と該負荷との間にリアクトルを備え、リアクトルによって電流を平滑化する。
前記電力変換回路が上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたコンバータであり、該コンバータの下側アームのスイッチング素子と電圧制限回路とが並列に接続されており、該下側アームのスイッチング素子がオンのときにツェナーダイオードはブレークダウンせず、該コンバータの入力電圧が電圧計測回路の許容入力電圧の上限よりも小さな所定値以上、または下限よりも大きな所定値以下のときにツェナーダイオードはブレークダウンする。
前記下側アームのスイッチング素子がオンのときに前記電圧計測回路がシャント抵抗の両端の電位差を検出する。
前記コンバータに入力する電圧が三相交流電圧であり、少なくとも2相の入力線にそれぞれ前記シャント抵抗が直列接続される。
前記コンバータが前記シャント抵抗を介して電源と接続されており、該シャント抵抗と該電源との間にリアクトルを備え、リアクトルによって電流を平滑化する。
本発明は、電圧制限回路によって電圧計測回路に入力される電位を所定の範囲内にしているため、電力変換回路から高電圧が出力されたときに電圧計測回路を保護できる。スイッチング素子とスナバ回路との間にシャント抵抗を取り付ける必要がないので、配線インダクタンスを増加させない。この配線インダクタンスは高速スイッチング時のサージの原因となっており、そのサージを防止することができる。従来のように、DCリンクにシャント抵抗を配置した場合は還流時の電流を検出できないが、本願では電力変換回路の出力にシャント抵抗があるため、還流時の電流を検出することが可能となる。また、非絶縁で動作可能であるため、別途電源を用意しなくても良い。従来技術で挙げたような、フォトカプラなどの高価な素子は使用せず、ツェナーダイオードや抵抗など、一般的な部品のみで構成できる。電圧計測回路で電位差を計測する際、電圧制限回路には電流が流れないため、素子ごとの特性のバラツキがあっても精度良く測定できる。
本発明について図面を用いて説明する。本発明は、インバータやコンバータなどの電力変換回路に接続され、電流を検出する回路である。まず、インバータに適用した本発明の電流検出回路を説明する。
図1に示す電流検出回路10は、インバータ2に直列接続されたシャント抵抗Ru,Rwと、シャント抵抗Ru,Rwの両端にそれぞれ接続された電圧制限回路12と、電圧制限回路12に接続され、シャント抵抗Ru,Rwの両端の電位差を検出する電圧計測回路14とを備える。
インバータ2が3相出力の場合、少なくとも2相の出力線にシャント抵抗Ru,Rwを直列接続する。図1では、u相とw相にシャント抵抗が接続されており、電流IuとIwを検出することができる。シャント抵抗Ru,Rwの一例としては、5mΩである。シャント抵抗Ru,Rwの両端の電位差を計測することによって、シャント抵抗Ru,Rwに流れる電流が求められる。v相に流れる電流Ivは、Iv=−(Iu+Iw)で求められるため、図1ではv相にシャント抵抗を接続していない。
電圧制限回路12は、電圧値を所定の範囲に制限して電圧計測回路14を保護するものである。図2に示す具体的な回路構成は、シャント抵抗Ruに接続された抵抗Rと、抵抗Rにアノードが直列接続されたツェナーダイオードZD2と、ツェナーダイオードZD2のカソードにカソードが直列接続され、アノードがインバータ2の下側アームに接続されたツェナーダイオードZDとを備える。電圧制限回路12はインバータ2の下側アームのスイッチング素子Sunと並列接続されている。ツェナーダイオードZDは、下側アームの正電圧に対する電圧制限を行い、ツェナーダイオードZD2は下側アームの負電圧に対する電圧制限を行う。なお、図2ではツェナーダイオードZD、ZD2を使用したが、電圧値を所定値に制限可能な素子であれば同様に使用できる。また、ツェナーダイオードZD、ZD2は、電圧の制限値が同じ素子を使用してもよいし、異なる素子を使用してもよい。
図2はu相の構成であるが、w相の回路構成もu相の回路構成と同じであり、以下、u相を使用して説明するがw相においても電圧制限回路12などは同じ動作をする。
電圧計測回路14は、電圧制限回路12の抵抗RとツェナーダイオードZD2の接続部B,Cに接続される。電圧計測回路14は電位差を検出する回路であり、入力インピーダンスが高いことが望ましい。電圧計測回路14は、例えば、差動増幅回路やインスツルメンテーション・アンプを使用し、入力端子の電位差を差動増幅させて出力する。電圧計測回路14の出力はA/D変換器18によってディジタルデータに変換される。
ここで、インバータ2は上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子Sup,Sunを備えている。それぞれのスイッチング素子Sup,Sunのオン・オフが交互に切り替わることによって交流電圧を出力する。上側アームのスイッチング素子Supがオンになると高電圧が出力される。下側アームのスイッチング素子Sunがオンになると低電圧が出力される。例えば、高電圧としては280V、低電圧としては−3〜+3Vである。インバータ2の上側アームのスイッチング素子Supがオンになると高電圧が出力されるため、この高電圧が電圧計測回路14に印加されないように保護をおこなう。以下、この保護をおこなうためのツェナーダイオードZD、ZD2について説明する。
インバータ2から高電圧が出力されたときに電圧計測回路14が保護されなければならない。このため、電圧計測回路14に入力される電圧は、電圧計測回路14の許容電圧より低くなれば良い。したがって、インバータ2から高電圧が出力されたときに、電圧計測回路14の許容電圧よりも低電圧でブレークダウンするツェナーダイオードZDを選択する。インバータ2から高電圧が出力されたときにツェナーダイオードZDがブレークダウンし、上記許容電圧よりも低い電圧であるブレークダウン電圧が電圧計測回路14に入力され、電圧計測回路14が保護される。
インバータ2から低電圧が出力されたときに電圧計測回路14が電圧計測をおこなえるように、そのときにブレークダウンしないツェナーダイオードZD、ZD2を選択する。この場合、電圧制限回路12には電流が流れず、電圧計測回路14に入力される電圧は、シャント抵抗の両端のそれぞれの電位となり、電圧計測回路14はシャント抵抗Ruの両端の電位差を測定することができる。
以上をまとめると、ツェナーダイオードZD、ZD2は、電圧計測回路14の許容電圧よりも低電圧でブレークダウンし、かつ、インバータ2の下側アームのスイッチング素子Sunのトランジスタがオンのときにブレークダウンしない。一例として、ツェナーダイオードZD、ZD2のブレークダウン電圧が−15Vとする。インバータ2の上側アームのスイッチング素子Supのトランジスタがオンになると、A点の電位が280Vになる。この場合、ツェナーダイオードZDがブレークダウンして、B点とC点は15Vになる。また、下側アームのスイッチング素子Sunのトランジスタがオンになると、A点の電位は例えば3Vになり、下側アームのスイッチング素子Sunの還流ダイオードがオンになると、A点の電位は例えば−3Vになる。この場合、ツェナーダイオードZD、ZD2はブレークダウンしない。シャント抵抗Ruの両端の電位がそれぞれV1とV2であれば、B点とC点はV1とV2と同電位となり、電圧計測回路14はV1−V2の値を増幅して出力する。説明した例では、電圧制限回路12は−15V〜15Vに電圧を制限し、電圧計測回路14を保護しながら電流計測ができるようにしている。
ツェナーダイオードZD、ZD2は、下側アームがオンの時、下側アームのスイッチング素子の両端電圧の範囲である−3V〜3Vではブレークダウンしないようにする。シャント抵抗の両端電圧が−0.1〜0.1Vであり、電圧計測回路14の許容電が−15〜15Vとすると、ツェナーダイオードZDは、電圧計測回路14の許容電圧を考慮し、ブレークダウン電圧は3.1〜15V、素子のバラツキを考慮すると6〜12Vになるものを選定する。
なお、実際のブレークダウン電圧は負電圧であるが、図2に示すようにツェナーダイオードZDが逆バイアスになるように接続されているため、正電圧で記載する。
なお、電圧制限回路12の抵抗Rは、インバータ2から高電圧が出力されたときに電流を制限し、回路を保護するためのものである。電圧計測時には、ツェナーダイオードZD、ZD2はブレークダウンせず、電圧制限回路には電流が流れないため、抵抗Rでの電圧降下は生じず、測定精度には影響しない。そのため、素子ごとのばらつきが大きな抵抗やツェナーダイオードであっても問題なく、高精度な抵抗やツェナーダイオードを使用しなくても良い。
また、電流検出回路10によって得られた値を使用してインバータ2の制御をおこなう。そのための回路構成は、PWM信号生成部16、A/D変換器18、および電圧指令生成部20を備える。PWM信号生成部16は、スイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnに対して、オン・オフするための信号を出力する。A/D変換器18は、電圧計測回路14の出力をアナログ・ディジタル変換する。電圧指令生成部20は、A/D変換器18から得られたデータに応じて、PWM信号生成部16に対して上記信号のタイミングを指示する。以下、下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,Swnがオンになる場合と上側アームのスイッチング素子Sup,Svp,Swpがオンになる場合とに分けて説明する。
下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,Swnのトランジスタがオンになる場合の動作を説明する。(1)PWM信号生成部16が、下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,Swnのトランジスタに対してオンにする信号を出力する。(2)ゲート駆動回路22によって下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,Swnのトランジスタがオンになる。(3)図1の場合、符号SunまたはSwnのスイッチング素子のトランジスタがオンになると、上記のように電圧計測回路14がシャント抵抗Ru,Rwの両端電圧の電位差を測定する。(4)PWM信号生成部16は、A/D変換器18に変換指示の信号を送って、A/D変換器18を起動させる。電圧計測回路14ごとにA/D変換器18を設けて、それぞれのA/D変換器ごとに起動のタイミングを調節することも可能である。(5)A/D変換器18は上記差動出力をディジタルデータに変換して電圧指令生成部20に入力する。(6)シャント抵抗Ru,Rwの抵抗値が設計時に既知であるため、電圧指令生成部20は、測定値からシャント抵抗Ru,Rwに流れた電流Iu,Iwを求める。また、電流IvはIv=−(Iu+Iw)で求める。(7)電圧指令生成部20は、求めた電流値Iu,Iv,Iwに応じてPWM信号生成部16にパルス信号のタイミングを指示する。
なお、平滑コンデンサC1の端子電圧や他の制御回路から送られる負荷8の速度指令がPWM信号生成部16や電圧指令生成部20に入力され、スイッチングのタイミングを決定するために使用される。
また、上側アームのスイッチング素子Sup,Svp,Swpのトランジスタがオンになる場合の動作を説明する。(i)PWM信号生成部16が上側アームのスイッチング素子Sup,Svp,Swpのトランジスタに対してオンの信号を出力する。(ii)インバータ2の上側アームのスイッチング素子Sup,Svp,Swpのトランジスタがオンになる。(iii)図1の場合、符号SupまたはSwpのスイッチング素子のトランジスタがオンになると、ツェナーダイオードZDがブレークダウンし、電圧計測回路14にはブレークダウン電圧が入力される。(iv)PWM信号生成部16は、A/D変換部18に信号を送ることはせず、A/D変換器18は停止する。
以上のように、本発明はツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧を上記のように選択することによって、インバータ2のように出力電圧が大きく変動する回路であっても、電圧計測回路14の保護をおこなうことができる。分圧抵抗は用いず、また電圧計測時に電圧制限回路12に電流が流れないので、抵抗やツェナーダイオードなどの回路素子の特性の違い(ばらつき)によって検出誤差が発生しにくい。また、電圧制限回路12には、高精度な回路素子を使用しなくても良い。従来は、スナバ回路であるコンデンサC2とインバータ2の間にシャント抵抗Rnがあったが、本願はインバータ2の出力にシャント抵抗Ru,Rwを設けたため、インバータ2の高周波化によるサージの問題が起こりにくい。
次に、コンバータ4に本発明を適用した電流検出回路10bを説明する。なお、インバータ2において説明した内容と同じ箇所は説明を省略する場合がある。図3に示すように、コンバータ4は上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子Srp,Srn,Ssp,Ssn,Stp,Stnを備えており、それぞれのスイッチング素子Srp,Srn,Ssp,Ssn,Stp,Stnのオン・オフが交互に切り替わることによって直流電圧を生成する。
コンバータ4への電圧の入力線にシャント抵抗Rr,Rtが直列接続される。シャント抵抗Rr,Rtの両端には電圧制限回路12bが接続され、電圧制限回路12bに電圧計測回路14bが接続される。電圧制限回路12bと電圧計測回路14bの構成はインバータ2に適用した回路と同様である。
電圧制限回路12bのツェナーダイオードZDは、電圧計測回路14の許容電圧よりも低電圧でブレークダウンし、かつ、コンバータ4の下側アームのスイッチング素子Srn,Ssn,Stnのトランジスタがオンのときにブレークダウンしない。
下側アームのスイッチング素子Srn,Stnのトランジスタがオンになったときにシャント抵抗Rr,Rtの両端の電位差を計測することはインバータ2の場合と同様である。PWM信号生成部16bが下側アームのスイッチング素子Srn,Stnのトランジスタに対してオンの信号を出力したときに、A/D変換器18bに電圧計測回路14bの出力をディジタルデータに変換して電圧指令生成部20bに入力する指示信号を出力する。電圧指令生成部20bは、A/D変換器18bから得られたデータなどから、PWM信号生成部16bにスイッチングのタイミングを指示する信号を送る。
コンバータ4に本発明の電流検出回路10bを適用した場合も、電圧制限回路12bのツェナーダイオードZDによって電圧計測回路14bを保護することができる。電圧制限回路12bに分圧抵抗を用いていないため、電流の検出精度が高くなる。また電圧計測時に電圧制限回路12bに電流が流れないので、回路素子の特性の違いによって検出誤差が発生しにくい。
以上、本発明について実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、インバータ2の場合、図4の電流検出回路10cのように、シャント抵抗Ru,Rwと負荷8との間にリアクトルLを備えても良い。リアクトルLによって相電流の平滑化を行う。また、コンバータ4であれば、電源Soとシャント抵抗Rr,Rtの間にリアクトルLを備える(図3)。なお、リアクトルLをシャント抵抗とインバータ2の間、もしくはシャント抵抗とコンバータ4の間に設けると、シャント抵抗の両端電圧はリアクトルLの影響を受け、下側アームがオンでも、許容範囲を超える電圧となる可能性がある。そのため、リアクトルLは負荷または電源側に配置することが望ましい。また、リアクトルLを配置しない場合でも、電力変換器とシャント抵抗との間の配線インダクタンスは小さくなるようにすることが好ましい。
図5に示すように、3レベルインバータ2bの出力線にシャント抵抗Ruを直列接続し、上記と同様に電圧制限回路12cや電圧計測回路14を備えても良い。下側アームに接続された2つのスイッチング素子Sunが共にオンのときにシャント抵抗Ruの両端の電位差を計測する。
負荷8としてインダクタンス負荷であれば、上側アームのスイッチング素子Sup,Svp、Swpのトランジスタがオフになった後もインバータ2から電流が流れようとする。この場合、下側アームから下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,Swnの還流ダイオードを介して負荷8に流れる。このときにシャント抵抗Ru,Rwに流れる電流を検出することもできる。PWM信号生成部16は、還流時に変換指示の信号をA/D変換器18に送ることにより、電流のデータが電圧指令生成部20に入力される。
図6のように、図2の第2ツェナーダイオードZD2が無い電流検出回路10dであっても良い。回路10dはツェナーダイオードZDに逆方向電圧が印加されている、またはツェナーダイオードZDの順電圧以下の順方向電圧が印加されている場合に電流検出が可能である。ツェナーダイオードZDに順方向電圧が印加されている場合にも電流検出を可能とするためには、スイッチング素子Sun,Svn、Swnの還流ダイオードの順電圧よりも、順電圧の大きなツェナーダイオードZDを選定する必要がある。したがって、図2の回路10は下側アームのスイッチング素子Sun,Svn、Swnのトランジスタに流れる電流と、還流ダイオードに流れる電流のいずれも測定できたが、図5の回路10dはトランジスタに流れる電流は測定できるが、ツェナーダイオードZDによっては還流ダイオードに流れる電流を測定できない。図6はインバータ2に適用しているが、コンバータ4に適用した場合にも第2ツェナーダイオードZD2を省略することができる。
なお、電圧計測回路14の許容電圧より低い負電圧が印加されないのであれば、第2ツェナーダイオードZD2の代わりにダイオードを使用することができる。この場合、負電圧側の保護はできないが、下側アームのスイッチング素子Sun,Svn、Swnの還流ダイオードに流れる電流を測定できる。
上記の説明は3相のインバータ2とコンバータ3であったが、2相のインバータやコンバータの入出力に本願の電流検出回路10を使用しても良い。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明の電流検出回路をインバータに適用した図である。 本発明の電流検出回路の具体的構成を示す図である。 本発明の電流検出回路をコンバータに適用した図である。 本発明の電流検出回路のシャント抵抗にリアクトルを直列接続した図である。 本発明の電流検出回路を3レベルインバータに適用した図である。 図2の回路のツェナーダイオードZD2を取り除いた回路図である。 従来のホールCTを使用した電流検出回路の図である。 従来のスナバ回路とインバータとの間にシャント抵抗を使用した電流検出回路の図である。
2:インバータ
4:コンバータ
6:平滑回路
8:負荷
10,10b,10c,10d:電流検出回路
12,12b:電圧制限回路
14,14b:電圧計測回路
16,16b:PWM信号生成部
18,18b:A/D変換器
20,20b:電圧指令生成部
22,22b:ゲート駆動回路
30:電流計測部
32,34:制御部
34:電圧計測部
Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swn,Srp,Srn,Ssp,Ssn,Stp,Stn:スイッチング素子
Ru,Rw,Rr,Rt,Rn:シャント抵抗
ZD,ZD2:ツェナーダイオード
Dup,Dun,Dvp,Dvn,Dwp,Dwn,Drp,Drn,Dsp,Dsn,Dtp,Dtn:ダイオード
R:抵抗
C1:コンデンサ
C2:スナバ回路
So:電源

Claims (11)

  1. 複数のスイッチング素子を有する電力変換回路に直列接続されたシャント抵抗と、
    前記シャント抵抗の両端にそれぞれ接続され、電圧値を所定の範囲に制限する電圧制限回路と、
    前記電圧制限回路に接続され、入力端の電位差を検出する電圧計測回路と、
    を備えた電流検出回路。
  2. 前記電圧制限回路が、
    シャント抵抗に接続された抵抗と、
    前記抵抗に直列接続されたツェナーダイオードと、
    を備え、
    前記電圧計測回路が、抵抗とツェナーダイオードとの接続部に接続される請求項1の電流検出回路。
  3. 前記ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が、前記電圧計測回路の許容入力電圧の上限値よりも小さい、または下限値よりも大きい請求項2の電流検出回路。
  4. 前記電力変換回路が上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータであり、該インバータの下側アームのスイッチング素子と前記電圧制限回路とが並列に接続されており、該下側アームのスイッチング素子がオンのときにツェナーダイオードはブレークダウンせず、該インバータの出力電圧が電圧計測回路の許容入力電圧の上限よりも小さな所定値以上、または下限よりも大きな所定値以下のときに該ツェナーダイオードはブレークダウンする請求項2または3の電流検出回路。
  5. 前記下側アームのスイッチング素子がオンのときに前記電圧計測回路がシャント抵抗の入力端の電位差を検出する請求項4の電流検出回路。
  6. 前記インバータが三相交流インバータであり、少なくとも2相の出力線にそれぞれ前記シャント抵抗が直列接続された請求項4または5の電流検出回路。
  7. 前記インバータが前記シャント抵抗を介して負荷と接続されており、該シャント抵抗と該負荷との間にリアクトルを備えた請求項4から6の電流検出回路。
  8. 前記電力変換回路が上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたコンバータであり、該コンバータの下側アームのスイッチング素子と電圧制限回路とが並列に接続されており、該下側アームのスイッチング素子がオンのときにツェナーダイオードはブレークダウンせず、該コンバータの入力電圧が電圧計測回路の許容入力電圧の上限よりも小さな所定値以上、または下限よりも大きな所定値以下のときにツェナーダイオードはブレークダウンする請求項2または3の電流検出回路。
  9. 前記下側アームのスイッチング素子がオンのときに前記電圧計測回路がシャント抵抗の入力端の電位差を検出する請求項8の電流検出回路。
  10. 前記コンバータに入力する電圧が三相交流電圧であり、少なくとも2相の入力線にそれぞれ前記シャント抵抗が直列接続された請求項8または9の電流検出回路。
  11. 前記コンバータが前記シャント抵抗を介して電源と接続されており、該シャント抵抗と該電源との間にリアクトルを備えた請求項8から10の電流検出回路。
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